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― 事件解決より一週間後 : スラム街 ―
[ユウヅキが出てきた時、コンテナの中にいた男は泡を吹いて、
ユウヅキに担がれていた。男が見かける時は大抵、つかまった人間は、
何か恐ろしいことでもあったかのような、顔で伸びている気がする。
中での騒ぎと、男のその表情と。
おそらくは、その男は今後、暗い狭い場所になど隠れるということはもう出来ないだろう。
トラウマで。]
…あー、どう、だったかな。
[当時を思い出すように、首に手を触れ視線を斜め上に向けて。]
確かに5年前は多かった気もするけど、
"いつものこと"だったしなぁ。
………
[言葉が止まり、しばしの無言。
少し目を瞑り、息を吐く。]
分かんなくてもいい。
分かることでいいんだ。
[そして、首から手を離せば、目をまた開き、ユウヅキへと視線を戻す。
こちらに向けていた瞳は漆黒で、先程までとは違う、探偵の目。]
5年前に起きたドンパチで、
妹がなんで、死んだか、知りたい。
[その漆黒の目を見て、そう言った。*]
―5年前 妹の事件の概要―
[5年前、男の妹が死んだ。
それは、スラムで、よくあるドンパチ。
それに巻き込まれたのが、たまたま、妹で、
運悪く、店に並んでいた銃が使われて、死んだらしい。
男は妹が死んだ時、その場にいなかったから、
実際のところ、何が起きたのか、分からない。
ワケアリ専門の護衛でスラムを数日留守にし、そして帰ってきた時、妹が開いていた店の近くで、妹の遺体を見つけた。
その時、残されてたのは『すてぃーぶ』の赤い血の文字。名前を持たなかった兄妹が長い間互いに名前をつけていた。『スティーブ』それは、妹が死の直前に兄に与えた名前だった。]
[警察機構もその経緯調査と後始末を行い、その時リルも訪れていた。そして、警察機構での調査の結果も、
いつものドンパチに巻き込まれたというものだった。*]
/*
流石にヴェスからは突っ込み入れられないけれどwww
そのまま見たら、ダイイングメッセージに見える事に気付いてしまった…(だから初動調査狂ったとか無いと良いのだが)
─ 事件解決から1週間後・中層 ─
[小腹が満たされたイルマは、しばらくの間ショッピングを満喫していた。
中層の店を何軒か物色し、好みドンピシャのバッグを見つけた。
両掌にころんとおさまるフォルム、薄くなめされた革の触感、甘すぎず控えめに可愛らしさを主張する花のモチーフ。どれもがイルマのツボをついていた。
なんでも在庫最後の一つで、先の事件で工房が壊れたためしばらく入手不可能なのだとか。
ただのセールストークかもしれないが、イルマはそのバッグを買った。気に入ったのだから、仔細は関係ないのだ。]
─ 事件解決から1週間後・下層 ─
[次に向かったのは下層。おめあてはスラムの職人お手製の雑貨類だ。]
おや、あれは?
[途中で絵描きの露店に目をとめる。路上で絵を描きながら作品を販売しているようだ。
絵描きの技に見ほれていると、イルマの背中に何かがぶつかった。]
いっ!?
[買い物袋を取り落とし、前に手をつきすっ転ぶ。顔を上げると男が全力で走り去っていくのが見えた。]
何なんです、まったく……
[服の汚れを気にしつつ、起き上がりながら買い物袋に手を伸ばす。
ない。代わりに、ロック付きの小さな箱が落ちていた。]
[イルマは箱をつかみ、あたりを見回した。
すると、向こうの方に買い物袋を抱えてこそこそ路地に消えようとしている男がいるではないか。]
『はぅッ!?』
[イルマがにらみつけると男はその場所で固まった。男にしてみれば、まるで全身を筋骨隆々なメンズにホールドされたような感触だろう。]
何してくれてるんです、あなた?
[イルマは三日月笑顔を浮かべ、男のそばに歩み寄る。ぴくりぴくりと眉を震わせながら念に力を込めると、男の四肢が開き、宙に貼り付けられたようになった。
落下する買い物袋は地面につく前に浮き上がり、イルマの手元へ飛んでくる。]
『ちょっ、はなせ、っちくしょう!』
[わめき始めた男をよそに、イルマは買い物袋を抱きしめた。]
……はぁ、私の可愛いバッグちゃん。
[ぎろり、男をにらみつける。]
『ひぃっ!
ち、ちょっと借りようかと思っただけ、』
アッヒィ!!』
[三日月の弧が大きくなる。同時に男の身体の締め付けが強まった。]
貸しませんよ?
貸すにしても、無断で借りちゃダメって
パパとママに教わりませんでしたか?
『そ、そうだったかも、なー?』
[イルマのこめかみがピクピク動く。]
[イルマはポケットからナイフを取り出し、刃先をすぅと男の首筋に当てた。]
『ひぃ!命ばかりは勘弁してくださぃっ!
家には可愛い妻と子が……』
[イルマはこてんと首を傾げた。]
あなた、奥さんのために盗もうと?
[男は刃先を避けながら必死にかくかくうなずいた。ナイフがすぅ、と離れていく。男はほっと安堵のため息をついた。]
可愛いバッグですもの、気持ちはわかります。
……でも、許しません。
[にっこり。笑みを深め、イルマはナイフを男の胸元に突き当てた。]
[十数秒後。
男の変わり果てた姿がそこにあった。
上衣は切り取られ、二箇所丸くあいた穴からちくびが、ダイヤ型の穴からはへそ──でべそが露出している。ズボンの尻にはハート型の穴が空き、くまちゃん柄のトランクスが見えている。
男はと言えば、すっかり涙目だ。]
これにこりたら、
もう二度と盗みなんてしない事ですよ?
[首かしげ、はれんちな姿の男を見上げた。イルマが念動力を切ると、男の体はどさりと地面に落ちる。
男は脱兎のごとく逃げ出していく。イルマは手を振って後姿を見送った。]
賞金首だったらよかったんですけどねぇ。
[盗人程度の小物なら、気楽に捕まえられるよい臨時収入だ。
イルマはあまり金額の大きい賞金首を捕まえる事はしない。賞金首狩りで名前が売れると、いろいろな意味で方々から目をつけられて面倒なのだ。犯罪者しかり、警察や異能者集団のスカウトしかり。]
さて、この箱はどうしましょう?
[先程拾った小箱を手に乗せる。おそらくは、ぶつかるだけぶつかっていった無礼な輩の持ち物だろう。
妙に厳重にロックがかかっているようだ。イルマは興味を惹かれ、調べてみる事にした。]**
― 事件解決より一週間後 : スラム街 ―
……いつものこと、ねえ。
[漆黒の目を細めて呟く。 それは疑うというより考えを巡らせるような声。]
逆に言えば、『いつものこと』と称され噂にすら立たぬほどのヤツらがドンパチしたのかもな。
こいつのようにぽっと出が動いたら多少は噂になる。
[そう言うと担いだ男を揺すった。
存外組織絡みだったり、もしくはドンパチすることに慣れきった指名手配犯が絡んでいる可能性があると最悪を危惧した。
沈黙の末、スティーブが出した依頼には]
依頼、確かに承った。
ま、出来る範囲でやってやるさ。
[了解をハッキリと告げた。]
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