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─ 回想:いつの事だか仕事中 / イルマ宅 ─
[かつての青年はとにかく人との関わりをなるべく控えるように生きてきた。 そのため運ぶ荷物の内容に関しては完全に無頓着で、届け先に関しても無関心。
俯いて顔もろくに見ないため顧客の顔を覚えているかも怪しい。]
『よろしかったら、上がって食べていきません?』>>149
[そんな生活を送っていた彼だが、時々気まぐれを起こし声をかけるものに出会うこともある。 次の配達先の事を考えていた彼が少し顔を上げると、手招きする三日月笑顔の女性。]
……ー…ー…。 ……っこぅ、で……。
………ど……。
[掠れた声でその誘いを断り、ほとんど消えかかった『毎度』を呟き立ち去ることにする。表情も変わらず何事も無かったかのように業務用のバイクへと向かう]
─ 事件解決から1週間・中層区域 ─
[挨拶を返してくるセーガ>>140に対し、部下達は口々に挨拶を返して。
チャラ系部下の言葉を受けて律儀に復唱するセーガを見て、部下は腹部を抑えながら震える手でサムズアップした。
リルは背後で前傾姿勢になった部下の顎を、前を向いたまま拳で叩き上げる。
身長差も相まって、殴るに易い位置だったようだ。
殴りつけた手をプラプラさせながら、探していたというセーガ>>141の言葉を聞く]
……Kito師?
[途端に瞳が細くなる。
表情は胡散臭い、と言うような雰囲気]
「…リル嬢、これは」
……そーだね、”奴”だね。
[リルは部下の言葉に面倒くさそうに声を返す。
手口を見るに、詐欺の常習犯のようだった]
はぁ……良いかセーガ。
お札とか宗教とか、迷信を信じるのは自由だけど、ソレは絶対騙されてるぞ。
そもそも悪いことを祓うのに安産とか関係ねーし。
どこで声かけられた?
[多めに渡されたお札を手にして摘み、ひらひらとセーガに見せつつ。
キラキラしている瞳を見て、純粋すぎる、と嘆息を零した**]
── 回想:事件の次の日 ──
うん……
[スティーブが零した言葉>>142に、篭っていた張っていたような意識が溶けた。
疲労のようなそれもあっただろうけれども。
頭を撫でられた時は、手の力は抜けて、何も言わずに。
以後は、そのまま自宅へと戻った]
スティーブ……?
[そのうち、ふと気づけば先にスティーブは眠っていた。
眠っていたのはソファかそれとも、別の中途半端な格好でだったか]
…………
[自宅に戻った頃には、防衛線本部で経過した時間もあり、朝も薄暗さから抜け明るかった。
眠ったスティーブに毛布をかけ、その日は同じく時間差で眠ることにしただろう]
── 事件〜1週間:中層自宅 ──
[その後は、暫くそう変わらない状態>>73だったか。
ひとりの時は時に泣いている時もあったが、スティーブ>>55が様子を見に来ている時は落ち着いていた。
ふと気づけば、よく眠っている姿に、その度に毛布をかけたりしていたろう]
…………
[眠っている姿の、スティーブの頭に手を伸ばし、暫し止まった後に、頭を撫でる]
ごめんな
[聞こえていないと分かっていながら、洩れたのはそんな言葉。
ずっと、長い間、心労をかけていたのだろうと、途端眠くなるという様子に察しただろう。
どんな言葉をかければいいのかなど、するするとは出て来ない]
お前まで、死んで……殺してしまうところだったし……
……、………………
[その時ばかりは、ドームへ潜入する為に美を象ったような人型となった機械生命体の姿はぼんやりとした姿として浮かびあがるだけだっただろう]
── 事件〜1週間:中層自宅 ──
[実際に、殺しかけた。
というよりかは、スティーブに……ぶつけただけか]
ほんと、馬鹿だよな
[それが自身のことかスティーブのことかは主語には無い]
[そうして、何日目のことだったか。
スティーブが妹のことを口にした]
「あいつがどうして死んだか、知りたい」
そうか……
うん、分かった
[それが寝しなの話ならば、ソファ横たわるスティーブの頭を撫でながら聞いただろうし、ではないなら唯聞いただろう。
その時、リルに相談するという話も聞いたならば、重ねて分かったと伝えただろうか]
リルに手伝って貰えるならそれがいいと思う
俺は……少し、手伝えそうにない
ごめん……
[それでも、何か頼られれば助けただろう。
例えば、スラム以外についての場所や情報などを求められれば教えただろうし、必要な物品などがあれば貸与もするだろう。
そうやって、スティーブはじめ幾人かが来る分には拒みはしないが引き篭もっていた。
尚、ユウヅキから端末連絡が来れば、恐らく殆どを無視しただろう。
或いは心配を万一されたならば『うるさい』をはじめ『無事』『気持ち悪い』等そんな短い返答が、送られた内容に応じて返るか。
それでも最低限、調査関連なら何処へ行くのがいいくらいは単語で返事しただろうが*]
/*
んんんんんっ…!!!!
弟が、弟が!!!言葉にできないぐらいに、こうこう…!!!心がきゅっとなるというか…!!!
ああああああ、もう!!!ぎゅーってしたい、ぎゅーってしたい…!!!
……
[大きな溜息をついて、ローテーブルにそれらを置いたままソファを立ち上がる。
移動し、仕事場にしている書斎に入ると、カーテンを開き、両側に押し広げるタイプの白い窓枠の窓を開ける。
書斎は、1階では無い為、街が遠くまで見える。
部屋の中に光と風が入り込み、室内に粒子舞うように見えるチンダル現象が起こる。
そのまま、椅子を引き寄せ、ぼんやりと窓の桟に腕を置いて頬杖をつき外を見ていた*]
/*
どうして!自分は!!日が変わったと言われると、空が白んだと表現してしまうんだ!!!深夜24時だったら暗いでしょ!!!!
─ 事件解決から1週間・中層区域 ─
[腹部を押さえて震えるサムズアップに こちらも親指を立てて答える。 その瞬間見事にリルを拳が部下の顔にクリーンヒット!鮮やかなものである。>>154]
だ、だいじょ……
…? …リル、あの人のこと、知って、る?
[少しの間心配しているが、リルがKito師のことを知っていそうな口ぶりを聞き>>154、そちらに心配が移る。]
え…え…? だまされ、てる…?
で、でも…悪いこと、あるって…当たってた…
人間関係が、とか、上司が、とか、探しものが、とか…
[セーガはそう言いながら出会った状況を伝えるだろう。
ギーグと特殊チームの追いかけっこを見たこと、ギーグに逆切れされたこと、そこで声をかけられたこと…]
[もちろん、どこで声をかけられたかもはっきり伝えた。]
―回想:事件解決後〜次の日―
[>>129月の輝きが白んだ空に隠された、
そう男には見えたが、実際はそうではなく、
まだ深夜で空は暗く。
白く見えたのは、それは、さすがの疲労と身体の限界もあり、男の意識がぼんやりとしていたせいだったろう。**]
/*
2ID、多いねぇ。
自分もしたいなーと思ったんだけど、
慣れない狼役だし、せっかく美味しい役どころもらったし、全力だしたいなぁということで、スティーブだけにしました。
あと、自分が2ID扱えるキャパがあるとは思えないんだな…
── 1週間後:中層自宅 ──
[集めていた物>>73は、20数年前の事件。
調べたことはあった。
けれど、その時は精査せず流すように見ただけ。
近くの机に置いていた纏めている紙束を、ぺらり、と捲る]
『前文明痕跡調査隊の悲劇』
…………、
[あの時の生存者は自分ひとりだけでは無い。
特殊チームの一員に助けられた調査隊の大人は居たし、死んだ調査隊の人間の中には、ドームに子供を残していた人間だって居たかもしれない。
子供の自分があの場に居たのは、こっそり調査隊の乗物に潜り込んだから/潜り込まなければ]
……
[軽いフラッシュバックを起こして、目を瞑る。
ややあって、柔らかい風と建設の音が戻って来た]
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