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── 事件〜1週間:中層自宅 ──
[ヴェスの端末には、バグ・シング関連の連絡>>73やニュースが入ったり、知人からの連絡も入っていただろう。
大抵バグ・シング関連の連絡には、『引き続き頼む』だとか、調査等は継続方面への返事をしていた。
それも、ただ何時も通りのものを返しているだけ、判断して返している物では無かったが]
[しかし、ドーム外の「村」に居る、心を許している相手からの連絡には、こう返信していた。
『ドームは復興中。心配ない』
『落ち着いたら連絡する』
等といった、短い一行ほどのメッセージを。
連絡が来ればその分は返し、自分から連絡を送ることはしなかった。
「村」に居るのは、バグ・シング関連の仕事のパートナーでもあった為、返信でドームで話題持ち切りの筈のバグ・シング関連について触れてすらいないのは、疑問を感じさせたか、それとも事件を追っていて多忙だと思われたかは分からないものの**]
[べリティとは連続異能暴走事件の被害者の1人であり、ユウヅキの友人であり、驚異的な手癖の悪さに定評のあるスラムの少女である。 茶葉の行方が仄めかされる言葉を聞くと>>75]
……戸棚の鍵…変えよ………
[このやろぉ…と眉間に手を当てた。
そして、まだ茶葉が売れ残ってそうなら不本意ながら買い戻したいと伝えるだろう。]
ああそうだそれで話とは『ドンパッチーかたぐるまー』
少し待て、今僕らは仕事の話を『かーたーぐーるーまー!』
コラしがみつくな!スティーブも煽るな!
…わかったわかったやってやるから!
[仕方なく子供たちを肩車したり腕で持ち上げたりしながら話を進める]
えーとな、女を探しているんだ。依頼でな。
見せてもらった写真では20歳前後だが、写真の経年劣化を見るに今は40代前半あたり。
服装は上層のヤツらが好みそうなもんだったが、上層のデータベースに該当者がいなかったため、恐らく上層から下層かスラムに逃げてる。
髪は黒くて長く…そうだな、あと赤子を抱いていた。
そいつも成長していればボクと同じくらい…20代の筈だ。
条件に合いそうなやつに心当たりはないか?
上層出身者の女がスラムにいれば目立つと思うのだが…
いや、心当たりが無くても構わんよ。
[伝えるのは人探しの旨。子供たちに群がられながら代わる代わる肩車だなんだしてやりながら訊ねる**]
/*
ヴェスが沈んでるのに、この人はもう…
まぁ、普通に見えるだけで、内心気になってしょうがないんだとは思うよ。
このあとも店閉じたら、ヴェスのとこ行くだろうな。多分。
ー 襲撃事件から1週間後/中層バー>>52 ー
[余談だが、ガートは普段はソロのフリーランスで、組む必要がある時にはドンドン誰とでも即興のチームを組むタイプだった。
普段よく顔を出すバーは人材には事欠かない]
それにしてもさー、余裕綽々な奴も見かけたんだ。
あいつ、あのホラードン引きの現れ方するって噂の探偵。
[教えてくれた情報屋は「あらら、ガートが可哀想だわァ」なんて、ユウヅキに文句を付けた相手に笑っていたらしい]
あいつさー、元上層出身て話なんでしょ?
マジヤバイよね、あいつ・・・襲撃事件の時も、ひとりでボコりまくってたのがあいつなんでしょ。
アタシも、平らげられた口だけど、何で探偵やってるんだろ。
もっと合ってる働き口ありそうなのにさ。
[ガートは、食後の飲み物を口にしながら、マスターと他愛ない雑談を交わしている**]
すぐ突破すんだろうな…
[戸棚の鍵変えよという呟きを聞けば、そうポツっと言う。いろいろ持ってくるのは困るのはユウヅキなのだろうが、
一度、やむをえなかったとは言え、銃を買い取ってしまったものだから、武器もたまに持ってくるようになってしまったのは、どうにかならないものかと。
買い戻したいと伝えられたら、]
え?よっしゃ!
[そう言って、にぃっと笑う。]
一度、薬屋だっていうお客さんに売れたんですけど、また戻ってきましてね。
"ちょっと元気になる"らしいですよ。
[そういいつつ、子供たちがユウヅキに集中しているうちに、店の準備をしながら、ユウヅキの話を聞く。]
ー 事件解決より一週間後 : 下層区域 路地 ー
[くるくると目をしばらく回していたが>>63、
ふるふると首を振り正気に戻る。 ギーグはもう追いかけていってしまってこの場にいない。>>66]
……ーーー………
[セーガは何事も無かったかのように立ち上がる。
この場に何もいないならいても意味は無い。 …とそこに]
『…お兄さん、そこのお兄さん!
そうそこのコートのお兄さんだよ!見てたよ見てたよ!』
……ーーー……?
[声をかけてくるもの1人。人見知り発動。三歩ほど下がる。]
『ああ待って!待って!!怪しいもんじゃないよ!俺、Kito師をやっててね!ズバリ言っちゃうよ!お兄さん呪われちゃってるね!!!』
『言わなくてもわかる!分かるよ!最近悪いことが続いてるでしょ! 人間関係がーとか、上司が訳の分からんことを言うーとか、ものを探してる時に全然見つからないとか!
何か心当たりあるんじゃない?!』
………!!!
[言われたこと、当たってる。心当たり、ある。
恨みの鉄線>>76を戦闘区域にぶち込んだ時に感じたあれがもしかして、と思って、つい話に食いついてしまう。]
『そんなあなたにいい話があるんだよ…!
このお札ね、災いを退ける効果があってね。更には安産祈願学業成就家内安全健康診断と…!ありとあらゆる災いを退けるんだよ!!!』
…ワ、ワザワイ? アンザ……ジョージュ?
『さらにさらに!この御札をいっぱい買ってお友達とかに配っちゃうとね!その幸せパワーがみんなに移るわけよ!
みんなハッピー!お兄さんもハッピー!さっきみたいに変なギーグに絡まれることもなくなるよ!』
……! みん、な、はっぴー?
『そうそう!知り合いにいっぱい配ってあげなさい!
お祓いもお札もお安くしておくから!』
[一も二もなくセーガはお札を買うことにした。
ハッピーという言葉の意味は分かっている。悪いことがなくなればみんな喜ぶだろうと、買えるだけ買った。
渡したい人はたくさんいる。いつ渡そうかと考え始めた]
『ヒヒヒ、毎度ありぃ! ふんにゃらーもんにゃらー…
はい!お兄さんの呪いは祓われたよ!みんなに幸せ分けてあげてきなさい!』
[なんていい人に会ったんだろう、とお札を大切そうに抱えて青年は下層の大通りに出るのであった**]
[そして、聞きながら準備を終えれば、]
えーと、それって。
[くいっと袖が引っ張られる。
何も言わず、ただそれだけ。黙って他の子供たちを見ていた子供の頭をぐしゃりと撫でて、]
よっ、と。
[抱き上げて、肩車をする。]
依頼人、セーガって奴じゃありません?
ペンダントに入った写真の。
[襲撃事件の日、セーガという青年に会った時、
男もその写真を青年に黙って差し出された。]
/*
ガートのRP書いてからずーっと悩んでるけど思い浮かばんw
不味いよー。プロ中に色々RPするつもりが時間だけ経ってくぞい。
俺も同じの見せられましたよ。
探してるのは、赤ん坊のほうみたいでしたが。
[そう言えば、少し目を逸し考えた後、また視線を戻し]
多分、ここいらには、いない。
[少し、調べたし、というのは言わずにおき、]
いや、"いた" かもしれないですが。
黒髪の女、ってだけなら山ほどいますけどね。
[スラムでは人がいなくなるのも、珍しくはない。
スラムの生活に耐えかねて、外へと出るものもいるだろう。
また、大人だけが出ていき、子供だけが残される。
ここにいる子供たちの中には、そういった者もいる。]
[そして、黒髪の女。その言葉に、一斉に子供たちが指をさすのは、ユウヅキ。子供たちを見て、またユウヅキを見る。]
……あぁ。
[何故か、妙に納得してしまったのと同時、ふと。]
案外、その赤ん坊って、
ドンパチ探偵さんだったりして?
[赤ん坊の母親と思われる黒髪の女性と同じ黒髪。成長していれば同じくらいの年齢。
なんとなく、そう言った。*]
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