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……まだ、聞けるか?
[これから話すのは、
どうして、巻き込まれたのか。
ヴェスの背にまわした手へ、知らずぎゅっと力を入れて。
また、男は、ヴェスに聞く。*]
─ ハイレートフロア ─
[ヴェスからの紹介>>49で、リルの前へと歩を進める。リルの隣にいるドライからは露骨な視線を向けられているのを感じた。カジノへ来てからはあれこれ夢中になって忘れていた自分の格好を思い出すと、少し照れながらベルの目的を伝えれば、即座に一刀両断される>>55。]
ははは…ですよね、カウンセリングとか、必要ないですよね。
こんな格好で失礼しました。
[見るからに快活そうなリルの顔を見て苦笑いを浮かべる。警察機構であれば専属のカウンセラーがいるのも当然だろう。なぜ彼女までリストに挙がっていたのか。]
(というより、あれ?リルさんパンツルックだけど、いいんだ。)
[「正装」という言葉に貸衣装屋の店員のドヤ顔が浮かんだ。]
[リルからピシャリとカウンセリングを断られた>>55ことで、ベルは今まで以上に小さくなってヴェスやハロルドの後ろに引っ込もうとしただろう。]
え、あ、ヴェスさん?
[レストルームに行くと言い残してヴェスは一人でどこかへ行こうとしてしまう。よくよく考えれば今日はずっと彼を振り回してきた。無理を言って連れてきてもらった上に広いカジノを案内し続ければ疲れもするものだ。]
私ばっかり、はしゃぎすぎたんでしょうか。
[レストルームに向かうヴェスにかける言葉が、「ありがとう」か「ごめんなさい」かを迷う間にヴェスはカジノの人波に消えてしまった。]
『そんじゃベルちゃん俺とお話しよっか』
え、えーと、そういうのは…間に合ってますので。
あ、違います!そういう意味じゃなくて!
[ドリンクを手渡しにきたドライからの誘いに、思わずリルの断りと同じ言葉を発してしまう。言った後に自分の発言に気がつけば、顔を真っ赤に染めて、手を横にぶんぶん振りながら訂正をしようとしただろう。*]
[まだ聞けるか?その問いに。
聞ける。続きを願う声。]
……ん。
わかった。
[男は頷き、腕に力を込める。
伝わるヴェスの体温に、伝える怖さも感じながらも、
どこか安堵も交じる。
大丈夫だ、まだ、話せる。
息を、また吐き、力が少し抜ける。]
……盗品売買。
やってる組織がさ、いくつかあって。
5年前、よっくわかんねぇ、"金属"奪い合って。
[ポツリ、ポツリ。言葉を紡ぐ。
腕に、また力が入る。]
/*
ちなみにベルの上司の話ですが、敵の予定です。
なんですが、戦闘力ほぼ0のベルと対峙する以上、まったくの小物となりますので、お気になさらず。お気になさらず…!
………それで。
あいつ。
たまたま、"それ"持ってて追われてたやつ、
助けちまって。
[言葉が止まる。]
ごめ…ちょ、っと
[そう言って、一度、ヴェスの肩へと男も
頭を凭れ、少しの間があいたあと、また話し始めるだろう*]
─ ハイレートフロア・空きスペース ─
あー、ヴェスは、アタシの方の件が原因だ。
[はしゃぎすぎたか、と零すベル>>159にそうじゃないと告げて。
ベルのせいではないと伝える]
コイツの言うことは無視して良い。
[ドライに関しては素気無く言い、気になっていることを口にした]
ところで……アタシまでカウンセリングの対象に上がっていたことに心当たりはあるか?
もしくは、差し支えなければヴェスとアタシ以外に誰の名前が挙がっているか、教えてもらえるだろうか。
[ヴェスはともかく、自分が含まれていることが疑問でしかない。
何か他に意図があるのでは、と勘繰り、ベルに問いを投げた*]
─ ハイレートフロア・空きスペース ─
[しばし後、空きスペースで待機している合間、仕事用の端末が通信を示した。
端末を操作し応じれば、部下からの連絡と知れる]
どうした?
「隊長、そちらのカジノで話題になっていた例の怪盗。
まんまと盗み遂せたようです。
本部に緊急捜査の通達があった、と」
マジか。
そっちノータッチだったから気付いてなかったわ。
「隊長ともあろう方が珍しいですね」
喧嘩売ってんの?
「まさか」
[端末越しに笑う声。
部下達は事ある毎にリルを揶揄う。
彼らにとってリルの反応を見るのは楽しいらしい]
アタシは別件で来てるからね。
オークション会場にも行ってない。
「そうでしたか。
まぁ我々の管轄ではないので、そちらは本部に任せましょう」
そうだな。
それはそうと…フィーア、お前今動けるか?
ちょいと読み取りを頼みたいものがあるんだが。
「今ですか?
構いませんが…なら小奇麗にしていかないといけませんね」
お前なら普段の格好でも入れる気がするがな。
ともあれ、来てくれると助かる。
「了解しました、直ぐに向かいます」
[話を纏めると通信を切る。
端末を仕舞いつつ、手に持ったままの梟人形を見詰めた]
「フィーア来るんか?」
あぁ、これを視てもらう。
早い方が良いだろう。
それにアイツなら人にも見せることが出来るからな。
[フィーアと呼ばれる部下は自分を介することで他者にもサイコメトリーのイメージを伝えることが出来る。
捜査には重宝される能力だ。
勿論、知りたい本人がそれを望まないのであれば、言葉で伝えることもする]
[やがて、カジノに警察機構本部の職員らが現れ、オークション会場へと入っていく。
関係者の事情聴取をしたり、追跡可能な痕跡が残っていないかの捜査が始まることだろう*]
/*
ベルに質問のターン。
そしてサイコメトリーの準備は万端だぜ。
とりあえずいつでもやれるよ、ってことでタイミングは任せる。
合流細かくやらずに見た伝えた、でも良いと思うので。
/*
非常に筆が遅くて申し訳ない。
ご飯食べてこようと思ったけど、冷蔵庫あけたら、素敵にカラッって交換音が響いた(何食べよう
……ゆっくりで、いいから
スティーブ、大丈夫。
[ベストを緩く掴んでいた手を解き、片方はそのまま背にあてた侭、片方はスティーブの背中を撫でた*]
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