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― 『パラダイス』警備室 ―
あのハゲ……!
どうして用心棒の事を知ってやがりますか。
[思い返せば、面接の時に能力で何か探られていた気がする。
なにはともあれ、イルマは警備室をノックした。入れと声が返り、戸を開ける。
ここには監視カメラのモニターが多数並ぶ他、千里眼能力者が詰めている。]
お呼びと聞きまして。
[強面中の強面――警備のリーダーだ――がうなずいた。
よくよく話を聞いてみると、オークション会場の警備に若干の不安があるとのこと。オークション会場はオークションが始まってしまうと閉鎖されてしまう。その前に潜入するよう言い渡された。]
そのような重要な事、
私ではなく普段の警備スタッフにおまかせしては?
[尋ねると、リーダーは首を振った。はっきりとは口にしないが、何かできない理由があるようだ。]
……で、私にこれをつけろと?
[リーダーが指さす先には金髪のウィッグとサングラスに黒いエンパイアのワンピース。ディーラーとしてのイルマは早退の扱いになっているそうだ。早退したイルマがカジノ内をうろついているのはまずい、と言われる。]
もしや、支配人はこのことをご存じない?
[その問いに返事は返らない。
着替えると、イルマはカジノのそばに転送された。そうして一般客としてフロアに入りなおす。]*
― 『パラダイス』フロア ―
[少しして、警備室から念話が届く。
オークション会場の閉鎖は内側からのみ。
開始後も中に入ることは可能だが、防犯上外に出るのは禁止しているとの事。]
開始までに入れば良いのですね?
[確認すると、是が返り、念話は切れた。]
ずいぶん豪快な言い間違いですね……?
[首を傾げつつ、イルマはオークション会場へ向かう。]*
ー カジノ ー
[2人の様子を見ながら、ハァと周囲を見る。]
[怪盗が出る、だなんて。 小説やお伽噺でもあるまいに]
……首輪はなくてもいい、ねえ。
…嬉しいことを言うじゃないか全く。
[そうスティーブに言われたことを考えながら。
ちらりと周囲を見れば]
『………』
……………。
[ニコリ、と目が合う。 あの『弟』を名乗る、よく分からない男。 セーガだ。]
[彼はそのまま視線を逸らしオークション会場へと入っていった。]
………。
[通信端末を取り出す。 高速でタイピングする。
宛先はヴェスだ。 短い言葉で伝える。]
『あのバカ今すぐ引き取りに来い』
『今すぐ』
[半分キレ気味なメッセージ。 それらを送ったあと、ようやく位置情報を送っていないのに気づき、位置情報だけピロンと送る。]
[伝わらない可能性が高いメッセージを送った]*
……
[片手を額にあてる。
抜けすぎていたなと。
とはいえ、ベルの端末を、異能で勝手に手元に移動させることはやめておいた。
一応は、──本当に一応は、だ──連絡を取る必要があるかもしれなかったので*]
別に…何時でもいいよ。
今から行くなら、それでいいし
まあ…客に少し聞いてくる。
- カジノ:オークション会場 -
[モニカはぶらぶらとオークション会場で見学をしていた。
飲み物をバーカウンター>>102の方で貰って来ようかとも思ったが(チップは必要だろうか?)、カジノは欲望の熱で少々騒々しいのだ。
そうこうしていると見学が出来るか尋ねている人物>>2:147を見かけた。
フェミニンな雰囲気の可愛らしいカクテルドレス>>2:113。
中性的な顔立ちだがドレスと雰囲気が女性らしさをアピールしており、ヒールを履いている為、モニカより背は高いように見える。
会場は徐々に賑やかに開始のボルテージが上がって来ているようだ**]
ー カジノ ー
ーーー……ーーー…。
[ほんの少しふわふわした足取りで道を歩く。
完全に酔っ払っている訳ではないため冷静さはあり、自分の身体能力に異常をきたしているらしいことを察する。ゆっくりゆっくりと道を進む。]
…ショー、おひめさま…かぁ…
[オークションには興味は無かったが、余興があると聞かされればあのジャグリングのショーのようにすごいものが見れるかもなと入ることにした。]
[なにか買わなきゃいけなくても、幸いチップはいくらかある。安めのものなら何かお土産に買って帰れるかもしれないし、とテコテコオークション会場へと向かう]
[【道中誰にも知り合いに合わなかったから】、ここでなにか買って帰ればみんな驚くかもなんて思いながら*]
もし来るなら…
少し、その辺 歩くか
[カウンセリングの後で、ほんの少し辺りを歩くか?みたいな話だろうか。
そう持ちかけ、返答を待つ*]
― 『パラダイス』オークション会場 ―
[オークション会場は参加者や見物客でにぎわっている。
イルマお目当ての『アーイシャの歌』はまだお披露目されていない。しばらくは他の出品物を見ていることにする。]
……前文明時代の人気野球チームのロゴ入りコーラ……?
こんなもの欲しい人いるんでしょうか。
[イルマは眉を寄せた。
製造年月日は確かに前文明時代のものだ。ロゴマークと鳥のマスコットキャラがバットを振り回すイラストがついている。未開封だが、中がどうなっているかはあまり想像したくない。
そこへ、黒服が飲み物のトレーをもって通りがかる。]
炭酸水をいただけます?
[飲み物をもらい、イルマは口をつけた。
ここでもフロアと同様、ちょっとした飲み物や食べ物は配布されているようだ。簡単に手でつまめるようなクラッカー、サンドイッチ、スプーンに盛り付けられた小菜、などなど。
小腹をみたしつつ、しばらくは展示品を眺めている。]*
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