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[ブーケに似るアネモネの花とクローバーを受け取り、視線を落として見つめる。
やがて、エーディを見る。
また、花に視線は落ちたけれども]
ありがとう
[ぽろりとこぼれたのは、エーディからすれば意外とも言える言葉だったか]
…
[以後は、言葉少なに別れ。
アネモネの一輪は別に。
それ以外は、食卓の上に花瓶に活けて飾られていただろう*]
─ 事件から9日後・スラム街 ─
[黙ったままのスティーブを見遣り、その反応を待つ。
思い出すのが辛いならば、言葉にするのにも時間がかかるだろう。
だから、今は、と断られるか、言葉が紡がれるまでずっと待つ心算でいた。
こちらを見たスティーブ>>456と視線が絡む。
スティーブの様子を具に見、そして紡がれる言葉を聞いた]
あぁ、あの変わった建築物がある場所だろう。
あそこにある品か…。
…そうか、ヴェスと。
[ヴェスとも親しかったのだと分かる言葉>>458。
ザブトンとセットで、花の模様があった変わった布で出来ていることなどの証言を端末に入力して保存して行く]
匂い?
……爆弾だと物騒すぎるぞ。
[火薬の匂いかよ、という突っ込みは引っ込めて。
微妙そうな表情のまま、再びスティーブ>>459と視線を合わせた]
─── びゃくだん?
びゃくだん、白檀……確か、香り高い植物の名前だったな。
[ネットワークで検索すれば、辞書か何かで説明もあろうか。
香りは、実際に嗅いでみないと分からないが]
変わった布で作られた、白檀の匂いがする人形か…。
……うーん、それはそれで、持ち去られる理由が分からないな。
売ってたってことは、そこまで珍しいものではないんだろう?
誰が盗んだにせよ、金目のものは分かるが、この人形を盗む意図が分からない。
どうも引っ掛かるんだ。
[引っ掛かりの理由はほぼ勘。
リルの視線がスティーブからやや下へと外れ、考え込む仕草を見せた*]
─ 事件の次の日 ─
[バグ・シング執行官Ignatius(イグナティウス)は人類達の生存する場所のひとつである【P13ドーム】の戦いを見届けた。
【P13ドーム】住人達による一致団結の力は、"人類の表現"で言うならば目を瞠るものがあっただろう。
事前の警告、セーガのバイクによるドーム移動の短縮、ゲイルの迅速な情報伝達があったとしても、早期にナトゥーリアの正体を暴き進行を食い止め、無力化を成した]
[しかしその反面、想定外の出来事も発生した]
[バグ・シングの基本姿勢は、可能な限り人類の営みなどには介入を行わないという見守り(ウォッチャー)の態勢だ。
“ウォッチャー"は、その方針に則って地上に派遣された"バグ・シング”。
P13ドームでは、大抵1体のみが見守る為に存在しており、通常その存在は一般人には気づかれてはおらず、交流の一切は無い]
.-.. .-.
[よって。
修復を終えれば【月】へと帰還予定であったイグナティウス=イギーは暫しの間、P13ドームを見守ることとなる**]
―事件解決から9日後―
まぁ、そこに行かなきゃ売ってないし、
珍しいと言えば珍しいかもな。
といっても、ここだと。
落ちてたら、なんでも持ってくからな。
[男は、そう言う。]
理由、なんて、ないのかもしんねぇよな。
[スラムの人間であれば、"意図"などは存在しないかもしれない。]
勘って結構当たるんだよな。
特に、女の勘。
[そうして、考え込むリルへと、口を再び開く。]
実際、行ってみるか?
売ってた場所。
[行ったところで、何もわからないかもしれないが*]
村の設定が変更されました。
─ 事件から2週間後 ─
[ヴェスと会って以降の数日は、博士の手伝いと言う名の地獄に費やされた。
とある装置で頭の中が蕩けるような思いをしたり、試作の拘束具で無理な体勢で固定されてしまったりと様々]
これはこれで”生きてる”って実感が沸くね…。
[敵意を向けられた時とはまた違う危機感。
妙なもので生の実感を得てしまったものだと心底思う。
尤も、手伝いはこう言うものばかりだけではないため、博士の手伝いは案外楽しかったりする。
特に機械絡みは得意分野であるため、進んで関わるようになっていた]
ふんで、回収の方は結局どうなったんだっけ?
[おやつを頬張りながら問うのは、回収の対象となっていた機械生命体の部品や欠片について。
例の事件の時に流出したものに限らず回収したりもしたものだが]
とりあえず一段落で良いんだ、りょーかい。
[その代わりに別の仕事が当てられるのは目に見えていた。
普段は雑務に駆り出されるのが『影身』の立場なのである*]
─ 事件から9日後・スラム街 ─
まぁそれがスラム街だけどねぇ…。
[落ちてたら何でも持って行く。
スティーブの言葉>>473はその通りだとも思う]
それで片付けるのも尚早かな、とは思うんだ。
あらゆる想定で動かなきゃ捜査にならないからね。
[だからそれ以外の可能性も残して動く、と言葉に含む]
んー、行くのは今度にしとくよ。
まだまだ読まなきゃいけない資料はあるからね。
行く時にまた声かけるよ。
[確かめたいのは山々だが、資料も山積みなのである。
その日に行くのは止めておき、後日向かう旨をスティーブ>>474へ伝えた*]
ー 襲撃事件から2週間後/中層バー ー
最近ヴェス見ないけど、どうしたんだろ。
「あいつ暫く休むって言ってたらしいぞ」
え?
「理由は知らないが、マスターの方にんな話してたそうだ」
そうなんだ。
「そう言いながら、何か追ってるのかもな。
ま、フリーランスにはよくあることよ。
ほれ、ガート。お前も立派な一人前になれよ」
もう、ルーキー扱いしないでよね。
これでも、実力は随分付いて来てるって思ってるんだから。
[パチンと指を鳴らす。
エースパイロキネシストの真似のようなもの。
ぼ、と炎が一瞬現れ、ニッとガートは笑った**]
喧嘩っ早い ガート が村を出て行きました。
─ 事件から9日後・スラム街 ─
……だから、お前なんだよな。
[苦笑いを浮かべる。スラム育ちである自分には、
それが当たり前すぎて、おそらく、
持っていったのだろう、とそこで終わる。]
……わかった。
そんときに、また。
[そう言って、その日は、そこで一旦解散となったか**]
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