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─ 事件の1週間と数日後・慰霊碑 ─
[誰>>396、と言われて、にぱっと笑った]
『影身(エイシン)』。
今の通り名。
[過去ではなく今の名を告げる]
シンでもいーよ。
でも同僚にジンって名前のがいて紛らわしいんだよね。
[ぷぅ、と膨れる姿は正に子供。
それも直ぐに笑みへと戻った]
そうそう、いいこと教えてあげよっか。
機械生命体ってのはね、全部が全部、同じ意思ってわけじゃないみたいだよ。
[笑顔のまま、世間話や噂話をするような雰囲気で言う。
直後、『影身』の背後の空間が少し歪み、拳が現れ『影身』の頭へと振り落ちた。
拳と空間の歪みは直ぐに掻き消える]
いったぁー!
[ヴェスの目の前で『影身』は頭を押さえてしゃがみ込んだ。
「余計なことは言わないの」
通信機から忠告の言葉が届く]
ボクが見つけた情報だもん!
[傍から見ればただの独り言。
ただ、直前の現象から誰か相手がいることは推察も出来よう*]
/*
ゲイルの中身がシン君とか!
一人称ボクなの!かわいいの!
でもきっと、中身はキレッキレでしたたかなんでしょう?
はーっ♡
― 事件から一週間後 スラム街 ―
あー、まぁ、そうなりますね。
鍵みつけるなり、どっか作れるところで作ってもらってください。
[しゅんとされると、バツが悪い。
自身の首に手を触れ、言いにくそうに、そう言って。]
はい、まいどー
[まぁ、ちゃんと閉まってなかったのを開けただけなのだが、"壊してはいない"ので、それは貰っておく。]
[そして、箱を開けた彼女が箱をひっくり返すと、また小さな箱。どうやら空ではなかったらしい。が、また箱というので、気を落すかといえば、
彼女はそうではなく。]
……
[にぎりこぶしを握り、宙を見上げているのを見れば、それとは逆のようだ。]
[と、突然、ぐわしと手を両手で掴まれれば、]
へ!?あ、ちょ、
は、はぁ。
[その勢いにビクッと一瞬驚くも、ブンブンとそのまま振り回されれば、なされるがまま。]
そ、それは良かった、です。
楽しんで。
[最初の落ち着いた雰囲気とは、だいぶ違う彼女に、呆気に取られた後、少々困ったような苦笑いを浮かべ、そう言って。]
[名刺を受け取れば、それに一度視線を落とし、
彼女を見て、]
……カジノ、のディーラーさん?
[そう言って、勤務日などを聞いたならば、へぇと。
それだけ答える。]
ま、機会があれば。
[そう言って、浮かべるのは、お客に対して見せる笑顔。上層、ましてはカジノに行くことも、必要がなければないだろう。
スラムでお遊びのような賭け事など誘われれば、やることはあるにしろ、だいたい負ける。というか、あまり勝つ気もないというか。楽しけりゃいいというか。]
ー 事件より13日後 : ヴェス宅前 ー
……そう?
[何かを探るように周囲を見るヴェスに首を傾げる。
しかし一応は彼は行けるようで自分の前を歩こうとしていた>>398]
……ーーー……ーーー。
[ぶらぶらとした歩み、セーガにはどこか『寒そう』な様子に見えた。]
…ヴェス、今日、さむい?
[その場に立ち止まり声をかける。 その姿は行くのを渋っているような、躊躇っているような。立ち止まったまま動かない青年は、ヴェスの様子を見続けていた。
それは見方によっては『今日は寒いし別の日にしない?』とでも言おうとしたように見えたかもしれない**]
─ 事件の1週間と数日後・慰霊碑 ─
[「目に余るようなら査定落とすからね?」
続けられた通信機からの言葉に『影身』は口を尖らせる。
監視者の表情は見えないのに、笑うような声なのに、笑ってないように思えた]
ちぇー、厳しいの。
[そんなやり取りをしていると、目の前のヴェスは目を瞠ってこちらを見ていた>>401。
問う声に表情は再び笑みへと変わる]
君には必要な話かな、って。
そう思っただけ。
[中枢へ立ち入るまでの出来事は、全て見ていたから]
多分、今じゃないと言えないからね。
[特殊チームに正式に入るにせよ、そうじゃないにせよ、恐らくこの機会を逃せば口にすることは出来なくなるから。
そんな予測の下での言葉]
そう言うわけだから見逃して欲しいなー、先輩?
[続けたのは通信機へと向けたもの。
反応はなかった]
ま、そーゆーことで。
[ひら、と手を振ってヴェスに背を向ける]
気になるなら調べれば良い話さ。
それこそ、”欲望のままに───”、ね。
[振り向きながら、何に対してのことかは言わず、ただそれだけを告げて。
散歩を再開すべく長椅子から離れて行った**]
── 事件の1週間と数日後(朝):慰霊碑 ──
もしかして……
お前……『死神』……?
[目が緩く半眼になり、双眸が赤く染まり始める。
しかし、仕掛ける素振りがヴェスにある訳では無く。
すぐに、ふっと力が抜けるよう赤から元の目の色に戻る]
待っ… ……、 ……。
[背を向けられば>>410、立ち上がる。
何も無ければ、恐らくぼんやりと夕方頃までずっと座っていただろうが、そんな言葉>>409を掛けられれば]
くっそ……
['欲望のままに'と。
ぐちゃぐちゃな思考を抑えるように片手で顔を覆う。
暫しし、手を離し、落ち着いた頃には『影身』は何処にも居なかったか?]
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