情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
時は大正3X年、所は神楼町。この町は古来からの港町ですが、明治の頃から貿易も盛んだったことから、ハイカラな町として有名でした。
さて、この物語は、そんな神楼町にある二つの高校を舞台に始まります。
男子高校「神浪男子高等学校」と女子校である「仁楼女学校」。読み方は同じ学校が隣同士。
まずは、その入学前夜あたりから話は始まるらしいですよ。
1人目、神浪男子高等学校教師 宗像 俊藏 が顔を出したよ。
神浪男子高等学校教師 宗像 俊藏は、ふつーの生徒 になっちゃおうかな〜。
ようこそ、神浪男子高等学校へ。お隣は女学校だけれど、あまり浮かれないようにな。
そうそう、今年は学校長が、「林間学校」なるものを開催する予定らしい。なんでも、お隣さんと一緒の行事になるらしいぞ。
入学指導要綱は
http://melon-cirrus.sakura.ne....
に用意してあるから、良く読んでから入学式に臨んでほしい。
では、皆の入学を楽しみにしているよ。
こんにちは、村建てです。
入村開始は22時頃から開始したいと思います。
入村アナウンスがあるまで、もう少々お待ちくださいませ。
.oO(まあ、来年には、この二つの高校が合併になって、県内初めての共学校になるんだけど、それはまだ内緒の話...)
今回の神楼学園12は内輪村です。
大正時代に神楼学園が出来た頃をテスト的に内輪村でストーリーとしたいと思っております。
大正時代設定です。が、時代考証は緩くて構いません。「大正」みたいな時代。スチームパンクっぽい感じでもOK。てな感じで。大正・昭和ごちゃまぜの雰囲気でもOKです!
エセ大正時代でも大丈夫!
但し、共通認識としては、携帯電話ありません。連絡方法は黒電話又は文(ふみ)。移動手段は、一般には徒歩、馬車。一部SL列車とバス(蒸気バス、電気バス等)震災はありません。戦争もありません。至って平和な時期です。年号は「大正」で構いません。でも、実際にはない年数が経っています。服装は、和服だったり、洋服だったり。モボ、モガという言葉が流行ってます。
あ。そうそう。1点だけ、wikiから訂正があります。
【女の子が求婚者で、男の子が共鳴者です】
大切なことなので、もう一度言います。
【女の子が求婚者で、男の子が共鳴者です】
諸処の事情で、変更になりました。よろしくお願いいたします。
尚、キャラセットは、基本自由といたします。
現在、文明開化 かくりよ 学園カテドラルでセットされてますが、その他のセットがご希望の方は、wikiのコメント欄にてお知らせください。
お知らせがありましたら、キャラセットを変更いたします。
次に、恒例の、キャラ設定に関するランダム選択についてですが、少人数ということもあり、日数も少ないので、
【出身中学】については、全員、【資門中学】出身といたします。
全員何らかの縁故があったことにしていただいて結構です。
親戚同士が知り合いだったとかご近所さんだったりとかで、お願いします。
尚、上記で、宗像先生が仰ってますが、実はこの12弾では、神楼学園はまだ出来ていません。来年合併されて、新しい高校として生まれ変わります。このお話では、その前日譚となります。
男子校と女子校で、分かれて入学しますが、何らかのイベント(多分林間学校など)で、仲良くなった子たちが....ということでお話が進みます。
そして、この村では、大切な役割がもう一つあります。
それは、神楼神社のおみくじ伝説です!
神楼神社のおみくじ伝説はいつ生まれたかは不明です。きっと昔昔、どこかでそんなことがあったのでしょう。そんな奇跡がこの村で起きるかどうか?
ですので、今回は、矢打ちのルールもありません。誰か、そんなシチュエーションになるかも知れない、ならないかも知れない。そんな感じで進めます。
但し、おみくじを結ぶのは、女の子の方でお願いします。神楼神社の例大祭にお誘いをするかどうかは別です。お誘いせずに、おみくじだけ結んでみてください。そこからアタックがスタートする感じで進めます。
女の子は、おみくじを引いた際に、矢を打ってください。男の子は誰に打ったか分かりません。
女の子は2日目に打った相手に文を送って、アタック開始です!
【恋愛経験値】はいつも通りです。
恋愛経験値を、[[ fortune ]]で振ってください。高いほど、すでに中学でそれなりに経験があるという意味です。但し、この値は周りの人の印象ですから、実は奥手なのに、噂が先行していただけで、実は殆ど経験がない、というのもアリです。逆に、噂通りの手練れだったというのもアリです。これもRPの参考にしてください。
この選択肢については、「できるだけ」ランダムでお願いします。すでにキャラ設定ができている、恋愛経験値は高くするつもりだった…等の方は確定で数字を表示していただいて構いません。
【最終模試結果(%)】も同じくです。
入試一ヶ月前に、最終模試が行われました。その時の結果を、[[ fortune ]]%で振っていただきます。神楼学園高等学校の合格率です。但し、どんなに高くても、低くても、入試結果がどうなるかは分かりません。もしかすると、模試では実力がでなかったのかも知れませんし、逆に実力以上に点が取れたかも知れません。ただ、結果が低ければ、中学の先生からは何か指導があったかも知れません。その辺はRPの参考にしてください。
この選択肢についても、「できるだけ」ランダムでお願いします。優秀キャラのつもりだった!という方は確定であげていただいても結構ですし、ランダム振ってから、訂正でも構いません。もしくは、「模試では風邪をひいてしまった」等のロールも有効です。
【キャラ設定テンプレート】→自己紹介欄へのご記入をお願いします
■肩書き(暫定的に「新入生」の肩書きで入村し、キャラが落ち着き次第、プロローグ中に変更、とされても構いません)※1日目開始すると、変更できなくなりますので、ご注意を。
■氏名(フル・ネーム:漢字・カタカナ問いません)
■性別
■身長/体重
■誕生日
■恋愛経験値
■最終模試結果(%)
■NG事項
■縁故
2人目、テスト ツバキ が顔を出したよ。
テスト ツバキは、おまかせ になっちゃおうかな〜。
テスト ツバキ が、姿を消しちゃったよ。
尚、この村は、参加者が決まっております。また、参加にはパスワードが必要になっております。パスワードは、村建てより直接参加者の方々にお送りしております。
DM、もしくはメッセージ等をご確認ください。
【注意事項】
以上の時間割で、午後10時(22時)より村入り解禁しますが、希望する能力のところは、女のコは「女のコ」、男のコは「男のコ」希望で入ってください。
せんせー、副担任、ランダム希望はダメよ!
※指さし確認お願いします!
ちなみに、副担任は、女学校の方の先生です。
男子校は、村建てが「宗像先生」でやります。
お手間かけますが、よろしくお願いいたします。
村の設定が変更されました。
では、22時に入村開始としますが、多少のフライングは許容範囲ですw
ちなみに、時期と舞台は、入学式の学校の前から始まります。もちろん、自宅を出るところからでも構いません。
春うらら、新規一転で、高校に通う学生さんたちが入学式に出席するために、登校してくるところから始まりますよ。
ただし、学校は隣同士ですから、男の子と女の子が校門前で鉢合わせ、なんてこともあるかもですね。そこで縁故をつくってしまっても、メモで摺り合わせしても結構ですよ。全員同じ中学出身ですから、何かの縁故はあったでしょう。
ちなみに、今回は入学式のロールは回しません(別々の学校ですから)。なので、今日のところは、入学式前の時間で終わりとなるかと思います。
あと、大正時代の時代考証については、試験的な意味合いもあるので、多少変でも構いません。後で修正でも構いません。
むしろ、皆でちょっとづつ修正していきながら、考証していってみたいと思います。
よろしくお願いいたします。
村の設定が変更されました。
すみません、キャラセットですが、
文明開化 かくりよ ぐります
にしました。他、ご希望の方は、wikiにてお知らせください。
2人目、神浪男子高等学校校長 廬山先生 が顔を出したよ。
神浪男子高等学校校長 廬山先生は、せんせー になっちゃおうかな〜。
【発言禁止時間について】
少人数のこともありますし、不定期の方もいらっしゃるようなので、今回は特に設けません。各自、健康に留意してご参加ください。
3人目、新入生 井村あずき が顔を出したよ。
新入生 井村あずきは、男のコ になっちゃおうかな〜。
− 神楼神社 −
このたびは合格させてもーて誠にありがとうございました
今日もいいことあるとええですなー、えいっ
[ここの氏神にとっては、目の前の人物はもう顔なじみかもしれない。
何かにつけ参拝に訪れて、賽銭の手順は必ず省略して祈願して、それでいて有料のおみくじは欠かさず引いていく。
今朝は、今日これから新たに通う学び舎の合格祈願で引いたおみくじを返納する目的もあった。事前予想では7%だったらしいけれど、神頼みはいかほど効果があったのだろうか。
今またこうして新たな幸運を求めて引いたおみくじは*14末凶*で――恋愛の部分にはどう書かれていたのやら。経験値は97との噂だが]
えらい言われようですなぁ、気をつけんと
……みょーなもの書いてはりますなぁ
[かなり思わしくない運勢のおみくじを読んでみれば、不幸を回避するためのありがたいお言葉が記されていて。
少し思案したのち、そのおみくじをぴらんと一振りして。
どこかに仕舞うことなく手にしたまま神社を後にし、今日からの学び舎に向かった――どちらの校門を選んで入ることなく、その前に佇むように]
4人目、そそっかしい 原田園子 が顔を出したよ。
そそっかしい 原田園子は、女のコ になっちゃおうかな〜。
なーいちゃーいけーなーい、ねんねーしなー
[父のラヂオからよく聞こえた歌を口ずさみながら、学校に繋がる道をゆっくりと歩いていた]
また、学校なんですわねえ。せっかく中学卒業したというのに、まだお勉強なんて、もう飽き飽きですわあ。
[一人、愚痴を言いつつ。
父に勧められるがままに受けた入試試験の結果は33だったとかで、入学に至る。実は父が裏で何かやったのではないかなどと疑ってもいたのだけれど]
こんなに穏やかな春の日は、どこか海にでも行きたいわねえ。
[空を見上げながら、そんなことをぽつり]
5人目、副担任 甘利 が顔を出したよ。
副担任 甘利は、副担任 になっちゃおうかな〜。
嗚呼、心配だわ。隣の学校と合同林間学校のうえ、合併だなんて。
うちの子達なんてぱっくりと食べられちゃうかもしれないわ。
[入学式の日、教員室から校門を眺め、溜息**]
試験問題わざと間違えたのに、合格するなんて。
やっぱり、お父様がなにかしたんだわ。そうに決まってる。
お嫁に行くのに、お勉強なんていりませんことよ。本当に。
[母に至っては尋常小学校からすぐに奉公に出て、奉公先で父と出会ったと聞いている。まあ、気立ての良い母ではあるのだが。
そういう、園子は、中学時代の恋愛経験値は51だったとかは本人も知らぬところ]
さて。うちの学校はどっちでしたっけね?
[二つ並ぶ校門の前で立ち止まる]
今回、キャラ設定はあまり考えてない。周り見ながら。
一応、明るめの方向と、多分、親はそこそこお金持ちってことくらい。
おや、そこなるは原田のお嬢さんじゃありませんか
声よく通るのですぐわかりました
もしかしてこれから女学校に?
……あんまり進学には興味ないってうわさ、聞いてましたけど
[声がすれば振り返ると。
べつだん仲が良い知人ではないが、評判はよく聞いた。
本日のおみくじ(※末凶)をぴらぴらさせながら近寄れば]
ところで、どっち行きはりますつもりで?
間違えて赤くなる嬢さん是非見たいですなぁ。
[正解を教える気はないらしい]
あら、やはり、井村さんでしたのね。
お嬢様はやめてくださいな。
はいな。これから女学校に...そうですわね、進学に何の意味があるのかしら?井村さんは、何かやりたいことでも?
[進学したくないことは周りの友人にも話していたので、風の噂くらいにはなっていたらしいと気がついた]
どっちって....こっち?
[+裏+表:右 裏:左 を指さした。さて、正解かどうか]
では原田の園子さん――
私は未来への展望はないんですよ
ただ何かのきっかけでこの学舎を選んで、一心不乱に受験と祈願を手に握りしめていたら合格してしまいました。
勉学なんてさっぱりわからないのに。
そして今日の私は今日の幸せと歓びだけが全てです。
たとえて言えば卒業してもう二度と会うことはないだろうと思っていた園子さんにこうして巡り会えたとか。
ま、その手にした今日が凶なんですけどね――
[おみくじをぴらりと振ると微笑んで、わりととんでもないことを]
左は……うん、行ってみまひょか。
一緒に。
二人揃って恥かいて討ち死にする可能性は低いんとちゃいますかなぁ、うち算術苦手でようわかりませんけど。
[正解かどうかなんてもちろん知らない]
6人目、新入生 矢神 が顔を出したよ。
新入生 矢神は、女のコ になっちゃおうかな〜。
福沢諭吉先生も『学問のすゝめ』にて申しておりましたわ。
「ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり」
一心不乱に勉学に向き合えるなんて、素晴らしいことですわ。きっと身につきますとも。
卒業しても再会できたのは僥倖でございますこと。...あら、凶でしたの?それは残念でございましたこと。今後の露払いだったと思えば、よろしいのではないでしょうか。
[微笑み返しで]
当たるも八卦当たらぬも八卦と申しますし。
[と、にこやかに]
あ、ちょっと待ってていただけますか?
[討ち死には堪忍やと言いつつ]
うち、ここでお友達と待ち合わせの約束していたんですわ。その子と一緒に向かいたいんで。
多分、井村さんもお知り合いの方やと思いますわ。
[井村のなまりが移ったようだ]
[ホントに浮かれている場合じゃなかった!]
でも、憧れのあの人と同じ学校。
[当然、同じ学校と言う事は憧れの人は同性だ。
浮いた噂は、まあそこそこ。噂が真実かは、友達とかが知っていればいい]
さーて、彼女を探しに行こー。
[切りすぎて男に見える髪は、染めたような薄い色。背は高い方で男に見られがち。
だからこそ、正反対のお園さんに憧れている]
早く学校に着かないかなぁ。
[さっき聞いた歌が彼女のものと気づかないまま、校門へと向かった**]
奇人になる自信なら些かあるのですがね……
園子さんは……
[さしずめ鬼神ですかとか言いかけて、ふと気付いて]
勉学には興味なさげでしたが、ずいぶんとやる気ですね
そこまで仰るならきっと身につくのでしょうね
この手が筆を持ったら私もそうなれるやも……けど園子さんとこうして一緒にいて筆を持つのは勿体なし。
どうせならその麗らかな指先といきたいものですが
あー、凶だしそんな幸運は無理でしょうか
こんなおみくじ手から離させて、そんなもの当たらないと指先をくれて共に校門をくぐってくれるご婦人は現れないものやら
……凶だなぁ。
[待ち合わせと聞いて足が止まった。
凶だなぁ。]
井村さんは、傾奇者でしたわね。道を究めるなら、それもありかも。
[とは、本人に聞こえるか聞こえないかくらいの呟きで]
これは....勉学というより、門前の小僧ですわ。うちの番頭さんが毎日毎朝、小僧さんたちに読み聞かせてるのを脇で聞いてるうちに覚えただけの話。やる気はないんですよ。
[おほほと笑って]
うちも筆を持っての勉学とやらは、どうも苦手で。
[多分井村の意図とは違った返しを]
おみくじは、神社の木にくくりつけると、凶が吉に転じると聞いたことがありますよ?
あら?
[>>19の目線を負うと、矢神の姿が]
まあやちゃん、まあやちゃん。うちは、こっちよ。
[と、矢神に声を掛けた。矢神は+裏+の校門の方向に向かっていたところのようだ]
井村さんとも会えたところですのよ。まあやちゃんも知ってるわよね?
[ようやく追いついたところで、矢神に井村の存在を伝えた]
園子さんは喋りも盛んどころか聞きも達者でありんすか
これは是非とも番頭さんから小僧さんに艶やかな話を読み聞かせるようしなくては……さぁそのためにどうしましょっか
へぇ、凶が吉に……
これをこうして、こう結ぶ……
[手にした凶のおみくじを折りたたんで、結んでみる仕草をして……気付いて手を叩く]
しまった、せっかく吉になるのにくくったら手から離れてしまう。
どうしてやりまひょか、一緒に神社の木の枝を切って罰に当たります?
[どうしても持ちたいらしい]
7人目、新入生 藤乃紫織 が顔を出したよ。
新入生 藤乃紫織は、女のコ になっちゃおうかな〜。
[本日は晴天なり、桜も満開に咲き誇る
光の加減で深い紫にも見える髪を肩までで切り
女学校へと向かいながら、思い出すのは勉強漬けの日々
元々中学を卒業すれば、そのまま手に職を得るつもりであったが
折角だから女学校へと勧められ、
受けてみたものの……結果は90だったので
駄目なのではないだろうかと思っていたところの合格通知
同窓だった園子とまあやと待ち合わせている校門まではあと少し
自分が一番最後やもしれないと、申し訳なく思いながら
朱色のリボンを卯月の風に揺らし
かぁらり、ころり。下駄を鳴らして校門の方まで歩めば――]
あの、その……わたし、っ
遅れまして、申し訳……あれ、井村さんも?
[之でも急いでやってきたため、
ぜいはぁ、息を肩でする様子は何とも情けなく
もう1人、おのこではあるが見知った顔を見れば
あら、まぁとばかりに顔を上げ目を満月にしたことだろう
因みに、私は恋愛経験は24と言われていましたが
幼少時より運動より本を読むのが好きでありましたから
噂で本の虫と呼ばれ誰かに揶揄されたことも
あったやも、しれません
恋愛は今迄経験したこともありませんし
普通は親の言いつけ通りに
女は誰かに嫁ぐのが当たり前だった時代です。ですが
”文明開化”の風は確かに吹いているのでしょう
私たちが気づかぬ、間に*]
うちは達者な方には入らないと思いますのよ。聞き達者、喋り達者はもっとおりますのよ。
[角のタバコ屋の娘とか、浜の方の子たちとか、等と適当に例を挙げ]
艶話は無理でしょうね。井村さんが何をお考えかさっぱり分かりませんけど、あの堅物の番頭さん、ご存じでしょう?井村さんのお父上もよくうちのお店にいらっしゃることありますから。前にお店先でお父上と一緒にいらっしゃるの、お見かけしたことありますのよ。
[学校では特に仲の良い方ではなかったけれど、ご近所さん付き合いは多く、お互い何かと繋がりは多い]
そんなに、凶のおみくじが大切なの?
[罰当たりしてでも離したくないと聞いて不思議そうに首を傾げた]
/*
ふぇいぉう(変な声を出す)
90やて工藤、なんやて工藤
新入生代表になっても面白いこと言えないですよ!?
だから誰か!!90以上出すんだヘイカモン!!
それじゃ揃ったようなので――こっち行きましょうか。
え、まだおりますのん?
[こっそりと右の校門に誘導してみたが空振りに。凶やねぇ。]
ではもうちょっと待ちましょっか
お二人と同じぐらいの別嬪はんやとええねぇ
[なんてことを言いながら待ってみればやがてからりころりと聞こえるだろうか]
あら、紫織ちゃん。待ってたわよ...って、大丈夫まだまだ時間ありますからね。
[息を切らせてやって来た藤乃>>25に、安心するようにと声を掛けた]
あら、綺麗なお着物ね。
[いつも大人しい、雛人形のような藤乃が駆けてくるのが物珍しく。それでもやはりお人形さん然としているのは、衣装のせいか、それとも]
そうなのよ。さきほど、ここで井村さんとも鉢合わせしてね。
...まずは、息を整えて...。
[と、藤乃を落ち着かせるように肩を抱いた]
本当です、か?
よかった、遅刻したか、と……
[安堵にへにゃ、と変わる顔
着物を誉められればぽぽっと頬が赤らんで]
あの、これは母様から頂きましたの
何でも、昔着ていたものらしくて
[私も一目で、気に入ったのですと
ほわり、ほわりとしますけれど
駆けてきましたが故に、息が荒いのは致し方ありますまい]
おそのさん、まあやさんもいらしてたのですね
やっぱり私、さいご。……は、ふ
[肩を抱かれ、何度か息を吸って、吐いて
漸く落ち着いたころ、みっともない所をお見せして、と
その場にいた面々にぺこっと頭を下げるのでした
唯、嵌めたいやら何やらの会話は、
先程迄の2人のやり取りを見ていなかったため
きょとりとして眺めていることでしょう*]
[待ち合わせを待っていれば訪れたのは――>>25]
やー、藤乃さんやないですか
受けとったんやねぇ、受けたら通るとは思とったけど、進学選ぶとは限らへんしなーって思ってましてん。
――今日はどんな本持ってますのん?
って言える雰囲気やないなぁ。
[一言で言うならば手に何か持ってる者同士、共感を覚えることが多かった。
成績の良さは知っていたけれど、それを活かす道を進むとは感じられなくて――もっとも自分の当時の成績ではどう転んでも道を違えるとばかり思っていたが。
今日も何かしら本を手に携えていれば歓びを覚えたかもしれない……が、それどころではなさそうだ、凶やねぇ]
思春の夢?よくわかりませんけど?
嵌めるなら、殿方にしておいてくださいな。
[多分、井村>>30が待ち合わせしているであろう、お友達にしておいてくれという意味で言ってみたが、どう捉えるかは分からない]
お母様の。いいわね。これ、生地は良い物よ。大切にされると良いわ。
[そう言う園子の着物は自分用に仕立ててもらったばかりの西陣織]
神社の方に参詣に行かれたのですか?
[と、ことりと私は首を傾げました
彼の成績の事は知ってはいましたが
入学の日に顔を合わせるということは
彼も隣の学校に進学するのでしょう
入学おめでとうございます。と告げれば
さらりと紫紺の髪が、揺れる*]
ありがとうございます。
大切に、するつもりです……転ばない様にして
おそのさんの矢筈絣のお着物も素敵です
綺麗な薄桃と藍色の染め物で
おそのさんに似合うな、って思います
[浅黄のリボンも合わせ、
元気で明るい彼女によく似合ってるとばかりに
私は本を両の手で抱きながら、告げるのでした]
江戸時代に、結婚の際に矢絣の着物を持たせると出戻ってこない(射た矢が戻ってこないことから)といわれるようになり、縁起柄とされるようになった
なるほど。
紫織ちゃん、ありがとう。
[矢絣のお召と海老茶色の袴の組み合わせは、東京の女学生の間で流行っているというのを聞きつけて、無理を言って仕立ててもらったもの。褒められると素直に嬉しい]
転ばないようにね。
[中学では何度か藤乃の転んだ場面を目撃したことがあるだけに、ちょっと心配ではあるが]
[無学の身だけれど、さすがにお岩さん(>>37)ぐらいは知っている、はず。]
伊右衛門ってあれですよねぇ、忠臣蔵にいた
赤穂浪士の一人だったけど、討ち入りよりもお岩さんと結ばれるのを選んだ人
本懐を遂げた四十七士がお前だけ仲睦まじく暮らしやがってと夜な夜な恨み節を……
[ねーよと言いたいが本当かもしれない]
もう神頼みしかないなって合格祈願に行ったらこの通り受かってしまいまして。
今朝そのお礼に行って新しいの引いてきたんです。
凶なんですけどねぇ……ご利益あった次に凶だから無碍にするのも、ねぇ?
とは言いつつ何かに持ち替えたいのですが……
藤乃さんのリボンとか?
[さらりと揺れた髪が視界を占拠して、つい]
ああ。つまり、手持ち無沙汰ってことかしら?
何か別の物を持てば、それを離せるってこと?
[なにか、以前にそんな話をしたかも知れない]
これ、持ってみる?
[と、差し出したのは、髪をまとめていた小さめのリボン付きの簪]
そう、です
でも地位に目がくらみ、彼は仇の吉良家の家臣の娘様を
選んでしまう……のです、が
四十七士が討ち入る前に、逆にお岩さんの恨みで錯乱して
四十七士に斬られちゃうんで
あっ
[つい最後を言ってしまったことを恥じ
あわわっとなるが]
恨み節で錯乱はあるかもしれません
嫉妬とは恐ろしいものですから
[だが、それ以上に人の信じる心というのは
時に奇跡を起こすともいいます]
あ。持って行かれると、困るなあ。
なにか別のものにすればよかった。
[髪を上げられなくなるのは困るところ。そそっかしいところがでた]
他に何かなかったかしら?
[と、手元の巾着を開けてみる。代わりの物になりそうなものは...+裏+表:ある 裏:ない]
それはお菊さんです、ね
[お菊だったりお岩だったり、割とこのあたりの時代の
女性の名前は自然由来のものが多かったりする
因みにお岩さんに恨まれたのはお梅さんである]
――嫉妬は怖いね、うん
[紫織が語る結末(>>45)に多少豊富な経験による副作用を思い出して少し冷や汗を垂らせて……それ以上深くは考えなかった]
そうそう、ご縁でずっと持ってるんですよ
この手で何か、自分と繋がるものを――凶のおみくじでも、なんでも。
だから努力して交換をお願いしようとしたり……
あ、ごめん……
[けれどこの左手に収まるものは来るもの拒まずで、先着で園子の簪を受け取ってしまう。
彼女もまたその髪をまとめ彩る緋色を手に取ろうとしているのも見えてしまって――]
ええと……
どうしようか、今うちに換えられるものがあらしまへんねぇ……
[さすがに園子の簪を渡すわけにもいかず]
[思い出すだけで身の毛がよだつ]
あ、お菊さんね....毎夜、空からやってきて、油なめて、皿を割る話だったっけ...
[それも、いくつか混ざってるぽいが]
嫉妬というのは恐ろしいものです
けれど、それもまた人の感情の1つなのでしょう
……とも
[なんて言っていれば、何か複数の怪談が
混ざる園子の様子にくすくす、笑って
そうかもしれませんねと怖がりさんに曖昧に濁しておいた]
ご縁を自ら求めるのであれば
交換でなくとも、差し上げてるだけでも
或いは貰って、自分が何時か返そうとする
……でいいのかもしれません
でも、物が無くても
ご縁は繋がっているとは思いますが
ものがなければ、きっと貴方が駄目なのでしょうね
貴方は目に見えるものでないと
安心できないのかもしれませんね
[先着順という彼に、くすりと笑って]
ではまた何時かの機会にでも
或いは――その髪括る真白と交換でも
良かったのですよ
[と言いつつも、困らせるつもりはないので
後ろ手に結ばれなかったご縁を隠しましょうか]
まあやちゃんは駄目に決まっているでしょう。
[冗談ではあるのだろうけれど、一応牽制してみた]
代わりになりそうな物はないわねえ。まあやちゃん、何かある?
[一応、矢神にも聞いてはみる]
安心……
うん、今のうちが受け止めきれるのがこの手の分量だけなんやろね
そういうのなくても縁を感じられるようになったらええですなぁ……でも繋がってないとやっぱり安心できないかもしれへんね
せやから、成長してそうなれても、この手はその縁を繋ぐ人のために繋いであげたいですなぁ
あかんね、学がないと何言ってるのか自分でもよう分からんわ
[後ろ手(>>54)の行方を見やれば視線を上げて、合わせてから]
これを解くのは風呂か水練か――あと床入りやから
そのとき一緒できたら換えまひょ
そのときは――緋色を解いた藤乃さんも、真白で結った藤乃さんも見せてーや?
「まだ」も、「この先」も無理でしょうよ。
[やはり何を考えているのかがつかめないまま]
手...こんな公衆の目前で手を繋ぐなんて、破廉恥なことできませんでしょうよ。入学式前に退学になりたいのです?
[男子校と女子校の生徒同士で会話しているだけでも、周りから奇異の目で見られているというのに、何を考えているのかと、ちょっと憤った]
とりあえず、これで、どう?
[袂から桜柄の手巾を取り出して、井村に差し出してみた]
自分のことを分析できるのは強いことだと思います
現実を見定めようとしているのでしょうから
とはいえ、まだ若いのですから
少しばかり自分の限界を決めるのは惜しくも感じます
でも……そうですね
手と、手を結ぶのは皺と皺を会わせることにもなりますし
合わせて、繋いだ人同士が”しあわせ”を感じるために
手というのは結ぶためにあるのでしょう、とも
[それはご縁でもあり、心を繋ぐことでも、あり]
簡単に言えば、手を繋ぐのはいいことです
縁を結び続けたいと思う人に
そうしたいと願うことは、素敵と思います、よ
……ざっくりすぎました、かしら
[と、言いつつも
あった視線に映る瞳は光の加減で藤の色>>56]
そうなのですね
ではその時に、貴方のいう縁がありましたら
私の緋色もまた解ける姿も
藤だけのままの髪も、見せましょう
[と、告げて再び緋色で藤色の髪を飾りましょうか]
ちょっと、紫織ちゃんまで。
[慌てて藤乃を制するように手を出しかけたが、藤乃が髪飾りを元に戻す様子を見て、思いとどまった]
[簪と御籤の件に関しては
一件落着かしら?とばかり
微笑みながら2人を眺めるのでありました
まあやちゃんはどうでしたでしょう
憧れの彼女の手巾が渡される様子を見ながらどう
感じていたかしら、とばかりにちらりと彼女の方を
私は見たのでありました]
……かなわへんなー
[紫織に対してはもうその一言に集約された。]
けど、うち学はないけど、そういうことは忘れへんよ?
[あるのかわからない縁と約定を取り付けただけ多大な成果と言えるだろうか]
じゃあ、それ、あげるわ。
[簪が返ってきたので、手巾は諦めることにした。今日は入学式だからすぐに帰宅することになるはずだから、なくても困りはしないだろうと]
まあやちゃんは、背高くても、歴とした女の子ですからね。身長の問題じゃあないんですよ。
[おどけてるようにしか見えない井村に追加のお説教]
うへぇ……
みんな手厳しいこってす
矢神さんというかうちが低いんですけれどね……
[肩をすくめて。
扱う自信はあるが、歴として扱われる自信は実のところあまりない。
気軽に話せるぶんにはいいのだが]
…………。
[饒舌な身が、やわらかい微笑を少し乾かせた]
ちゃんと返しますよ。
完全にうちのものとしてくれたら持つ意味もありませんから。
[手にした手巾を少しはためかせた]
井村さんだって、小さくはないわよ。
[と、140cmの自分が言う。多分、140cmはあるはず。入学して、身体測定があれば、140cmにはなっている「はず」
去年の身体測定では138cmだったのだ。正直、小学生の頃から伸びてない]
持つ意味?
[そこは聞き流しておいた。多分、今は確認する必要がないとなんとなく思ったから。
もうちょっと仲が良くなることがあれば、今度は聞いてみようと*思った*]
男性はこれから身長が伸びる時期といいますしね
……140台の私たちからすれば
十分大きいと思うのですが
[とはいえ、自分は園子よりかは大きい筈だ
下駄で嵩を増してはいるが
大丈夫です、指摘されなければ問題はありません]
これからですか
勉学に励んで身長が伸びればいいのですが。
……背にかかる縁はなんでしょうね。
[みんなさほど気にしていないようだ、ありがたい。
もう凶ではないのだ。**]
勉学と、運動と栄養価の整った食事
……が一般的に必要とは申しますが
背にかかる縁ですかぁ、難しいですね
[こればかりは神様と遺伝子のご機嫌次第といえようか
卯月の麗らな日の下で、興じる言の葉を皆で交わすことは
男女七歳にして以下略の風潮の中では珍しく
されど善きものでは、あるなとは思うのでありました**]
[共に歩く男女ふたりを発見。あの姿、見紛うはずもなく]
あ、お園さーん。む。井村屋。
[憧れの君の傍らに男子の姿をみつけ、全身の毛を逆立てていると、優しい声が聞こえた]
やあ、紫織ちゃん、みんなおはよう。
[明るく挨拶する物の、着物の話しや文学の話が出ると、口をつぐんですっこんでるしかなく歯噛みする]
今日はまだ挨拶しかしていない。
[ひとりでぶつぶつ呟いていると、校舎の方から視線を感じた。けど、ここから判るのは髪の色のみで、夕焼けみたいな色だな、と感慨していると、憧れの君から話を振られた]
はあ?わたしが、井村屋にくれてやるもんなんか、髪の毛1本くらいしかない。
[ぶんむくれる]
髪の毛1本ならそう大事に持っていられまいよ。って、だからって、お園さんの手巾をあげなくっても。
[おろおろするしかなく、手巾は井村の物になってしまった。視線に気づいて見下ろせば紫織と目が合った]
だ、だいじょうぶ。
[強がってみせた]
8人目、進入生 西野圭一 が顔を出したよ。
進入生 西野圭一は、男のコ になっちゃおうかな〜。
……。
[神浪男子高等学校への道すがら、頁をめくる。
制服をかっちりと着て、道は特に問題ないので、殆ど視線は本に向けたまま。
恋愛経験値は49だよな、と資門の友人には言われていたのと、最終模試の合格文子(%)は57であった。
はてさて、この男子校で。
自分はどの様に過ごしていくのだろうか、と。思う。]
読んでみろって言われて読んでみたけど、意外と面白かったのだよな。
[合格確率なんてどうやって出しているのだろうと思いつつ、小さく呟く。
本を読む方ではなかったことは、資門の友人ならばよく知ることであっただろう。
どちらかと言えば身体を動かす方を得意としていたから。
両親だったか、友人だったか。
受験の為に柔道部を引退したときに、あまり得意ではない國語の勉強の為になどと言って本を渡してきたのは。
…まぁ、何方でも良いだろう。
何にせよそれが自分に合ったのか、成績が伸びて今此処にいるのだ。]
……柔道部、どれ位強いだろうか。
[強いとは聞くが、どれだけのものなのか。
今日の荷物と共に、一先ず柔道着も持ってきている。]
[遠くに、西野の姿を見つけた。資門に入った頃は一緒に柔道をしたものだが、ある日から相手をしてくれなくなった。男女七歳過ぎれば、と誰かに言われたのかもしれない。そんなの気にしなくていいのに]
おおい、西野。本を読むなんてどういう風の吹き回しか。それより後で柔道やろうよ。学校も変わったし。
[当然柔道着なんて持参していないが。さて、西野の反応は]
[今日において、自分たちの年での平均の身長は男子なら5尺程度、女子なら4尺8寸程度だろうか。
その中でそれより多少はガタイが良い方にあたるのはわかっているが、身体を鍛えねばならないな、と感じていた。
本から見上げた視野に映ったのは身長を気にしていた様に記憶する、親友(だと思いたい)井村の姿>>72。
その周囲には、隣の女学校の…いや、資門出身の彼の友人達。
彼の、としたのは。口数があまり多くはなかったため、相手に友人と認識されているか分からないからである。]
何だかんだこうして集まっているという、な。
お早う。
[そう声をかけても許される程度には友好関係を築いてきたと信じたいものだ。]
君も、お早う。
[>>78 近づく間に声をかけてきてくれたのであろう矢神には、個別に返答を返す。
2年前辺りから、彼女と柔道は行わなくなっていたことであろう。気が乗らないとしか彼女当人に伝えていないので、彼女がそれに対して何を感じているかは分からないが。
女性柔術は明治の世より存在はしているが、どちらかというと見世物的な側面を持っていた。
男女の柔術を官能的に見せるような人々も存在していた位なのだ。それを知った時には愕然としたと同時に嫌悪感も抱いた。
幸いなことにと言えば良いのか、資門は大日本武徳会ではなく講道館柔道であったが為に男女は分けて行われる筈であったが。目の前の少女は柔道をしようなどと宣う。
……性差が生まれてくる様な年頃である。自分にとって得難き友人に向けて。万が一にでもその様な視線を向けてしまうことがあってはならないと考えたのだった。]
機会があればな。
[でも、資門の頃と言い方が違ったのは。
偏に彼女に対する友人としての感情からなのであろう。]
おはようございます、西野さん
[ぺこり、と一礼をした後
ちらと2人の様子を見遣る
近頃とんと見なくなったまあやと西野の柔道
彼女が再び、彼と手合わせをしたいと
思っていたのは知っていたものだから
中学の頃とは少し違う、色良き返事に
良かったね。って小さく背伸びして、囁いた
自分の知っている男性(つまりは父親やら井村だ)と
比較すれば筋肉質で体の大きな様に見える、彼
おっきなその人、ちらと見遣りて
口を挟まず2人の様子を眺めて、いましょうか]
おはようおはよう。会えて良かった。
[西野が隣の学校なら会う機会はあるだろうから嬉しかったので幼い子のようにぴょんぴょん跳ねて喜んだ。
柔道は投げられる時の感じが楽しくてしていて、詳しくは知らない]
機会がないなら作ってでも、是非
[西野の返事がいつもと違ってるのはわかったので]
いつなら都合良いかな。柔道場借りられるかな、そちらの高校で。
[普通なら借りられるはずもなく、女学校に柔道部はないようだ。
隣からの紫織の囁きをかがんで聞き取り、にっこりと微笑んだ顔は、背に似合わない少女のそれ]
うん、ありがとう
ホントはあんまりだいじょうぶじゃない、けど。取り返してお園さんに返しても意味はないから。
[確かに悔しかったのでかがんで紫織に囁いた]
[まだお二人はいるものだから
まあやちゃんと声潜めれば内緒の話のように]
そうね、お園さんが決めたのだしね……
あ。そうだわ。折角同じ学校に入ったのだし
放課の後にでも三人で
揃いの手巾を買いにいくのはどうかしら
[西野とまあやちゃんの対戦が本日なら
お流れにはなるだろうが]
うわあ、紫織ちゃん偉い。お園さんがいいなら是非。今日でなくてもいいなら。
[西野と都合を合わせるほうが難しいだろうし、西野が今日が良いならそちらを選ぶつもり。でも今日は無理だろうと思っている]
そうだな。近いことは、きっと幸運なことだろう。
[>>83 年には似合わぬような所作に、軽く頷きを返した。
井村ならば気の利いた一言でも言うのだろうかと思ったが、苦手なものは苦手である。
投げられる瞬間が楽しいのかもしれない、とは気がついているが。周囲の男子は割と寝技を狙っていたようにも感じたのだが、果てさて。部としては強くなかったので、他の男子は彼女がぽんぽん投げていたかもしれない。
かくいう自分は組んでいた当時はお望み通り投げていた。]
…制度上借りられたとしても1年では厳しいと思うが。
最悪、今度家の剣道場に畳置かせて貰おうか。
[実家は祖父まで剣道をここで生業にしていたので、家に剣道場がある。今では自分が朝に精神統一するのに主に使われているだけであるが。
其処ならば、まぁ良いだろうと考えたのだった。]
後、本は「なんか」と言うものではない。
[提案は、まあやちゃんからは
喜びと共に受け取られた模様
では、もう1人はどうかしら?と]
放課の後は未だ日は高いでしょうし
遅くならなければ大丈夫とは、思うけれど
……お園さん、どうかしら
[と、園子の様子をちらと伺うのでありました]
[西野とまあやのやり取りを微笑ましく見ていた所
(自分にとっては)急に向けられた水に
目をぱちり、と瞬かせて>>88]
まあやちゃんにとっては
西野さんが本を持っていることが
意外だったのかもしれないわ
何時も、胴着で顔を合わせていたのでしょうから
……でも、そうね
本が好きな私からしたら
西野さんが本に興味を持ってくれたのは嬉しいし
なんか、と言われたらちょっぴり拗ねちゃうかも?
それに、本を読んでる姿。お似合いですもの
[でも、良くも悪くも素直なまあやちゃんだもの
悪気はないのは貴方だって分かっているでしょう?と
同意を求める西野の視線へと、返すのは穏やかな笑みで]
[大きなお体の彼であるが
まあやと話している姿を見れば
大きな体の威圧感というものは薄れて見える
怖がりは、しないけれど
こうして本に興味を持つ様子は嬉しくもあり
園子が読書を勧めたと風の噂で聞いていたなら
彼女らしいと微笑ましく思うと同時
本の世界にこうして触れて呉れた彼が
之からその世界を見て、感じて
もっと興味を持ってくれればと、願ってはいたのだ]
/*
今日夜勤被っちゃったのはきついけど
ほんと、お待たせすることはない多角でよかったと思うと同時
……ええ。わかっております
その後の怒涛のログにひえぇええってなることは(しろめ)
/*
とりあえず、うぃきさん見る限りでは5人参加っぽいんで
矢撃たれ側を独身で余らせないために
矢打ちの女の子にしたけど
……奇数かぁ。(余る気しかしないってかお)
/*
しかし、回を進むごとに
勉強値があがり、恋愛値も上がっている
だがそれでも恋愛経験値が20台ってどうなの(どうなの
?
私は似合うと思いますよ
本に触れて、作者さんの思いを感じて
世界を垣間見ようとする方なら
[貴方もそうであれば、と
勿論、伝わって居るから安心なさってと言いたげに
小さく首を傾げれば、緋色のリボンが卯月の風に揺れる
まあやと彼、気安い2人の関係は、
きっと同じく武道を修練することで
深まったのであろうなと思いつつ
お勧めの本をと言われた際に
まぁ、どんな本がいいかしら。と]
ええ、勿論
[貴方が楽しめる様な本を選ぶのは
きっと楽しいでしょう……さて、どんなものが良いかしら
怪談話が苦手でなければ怪談物もいいし
季節に合わせた春の物語でもいいし。と
でも本に触れ始めたばかりなら、
堅苦しくないものもいいし
考えを巡らせながら、私は]
約束、ね
[と、彼に言って。ふふりと笑いましょう]
村の設定が変更されました。
おーい、お前らー。入学式始まるぞー。
その辺で群れるなー。
[校門前で戯れる学生たちに声をかける]
やれやれ、先が思いやられる...。
進入生 西野圭一 は肩書きと名前を 新入生 ニシノ に変えちゃったよ。
新入生 ニシノ は肩書きと名前を 新入生 西野圭一 に変えちゃったよ。
……そうだ、口にしていなかった。
[校舎に足を向けて立ち去る前。
ヒラリと振り向いて、一言。]
原田さんの西陣織も。藤乃さんの艶やかな着物とその緋色のリボンも。矢神のそれも。
皆良く似合ってると思う。拝見することが出来て光栄だよ。
[こんな事を言えるようになったのは、すぐ隣にいる井村の指導によるものか、どうか。
何にせよそれを伝えてから、校舎に、そしてこれからの高校生活を営むその場所へと向かうのだった**]
井村屋?
井村屋と言うからには井村を取り扱っております
井村をおひとつですね? ご一緒にあずきはいかがですか?
注文を繰り返します、井村あずきをおひとつでよろしかったでしょうか?
お代は髪の毛一本になっております
髪は女の命とだそうですから
[>>74何やら警戒心強めな矢神に「屋」付きで苗字を呼ばれれば、特に意味のない未知の言い回しで答えた。
自分の身を髪の毛一本で売却するのはいいらしい]
……意味のないものだから返そうと思っていましたが、撤回してええです?
矢神さん相手につながってそうやし
こんな矢神さん、なかなか見られはしまへんから
[園子のほうに微笑みながら、これ見よがしに手巾を振った。
ひらりはらりが矢神をさらに悔しがらせることになるだろうか……反応さえとれればこういう縁でもいいのかもしれない。
3人お揃いの買い物の約束によって効果はなくなってしまうかもしれないが]
柔道かー、
柔道かー、
やっとくべきやったかなぁ
あかんなー自分
[西野と矢神のやりとりを聞いて。
西野がなぜ断っているのかは彼の性格を考えればおのずと分かるし、自分ならこれを断る理由が何一つ無いというか積極的に試合を組む。
それだけに自分の先見の明の無さを嘆いた、さすがに今から始めるほどの切羽詰まった根性も無いし]
[そうこうしていれば、制服姿に柔道着を携えた、本を浮かせ持った巨躯が現れる(>>77)だろうか]
西野くんおはようさんですー
合格しても本読むんやねー、ええことやわぁ
[喋る口数は多くはなかったが、色々と問題児な自分と真面目に交遊しようとしてくれる西野とは親しく(というより変わらず)接しているつもりだ。
その彼は柔道に打ち込んでいて、本を読むタイプではないことは知っていたが……誰かの勧めで読み始めたらしい。
それが国語の成績の上昇に、ひいては合格に繋がったとすればとても良いことで、合格したあとも本を読むことが続いているのは本当に好ましい――勉学に励んでいることではなくて、藤乃への印象と同じく手に何かを持っているからであるが]
柔道かー、
柔道かー、
やっとくべきやったかなぁ
あかんなー自分
[西野と矢神のやりとりを聞いて。
西野がなぜ断っているのかは彼の性格を考えればおのずと分かるし、自分ならこれを断る理由が何一つ無いというか積極的に試合を組む。
それだけに自分の先見の明の無さを小声で嘆いた、溢れても溢れても溜まってもいない涙を手巾でぬぐった]
……あ
時間のことすっかり忘れてましたわ
入学式から遅刻とかさすがにええ塩梅とは言えまへんなぁ
[男子校の教師に声をかけられれば(>>96)、みんなを促して]
じゃ、今日のところはこれぐらいにしてみんな行きまひょか
西野くんもまたですわぁ、すぐ隣やしまた会えるとええね……うちも楽しみにしますよって
みんなもどないやった? 隣が男子校っていうのも危険な香りがあってええねぇ……密かな逢瀬とかか思うと胸が高鳴りますわぁ
[西野をダシにする意図があったかはともかく、ちゃっかり思いっきりナチュラルに女子に混ざって校門へ向かおうと――さすがにこれは誰かの指摘などで発覚し未遂に終わるだろうが、別々に通うはずの男女がここでこうして話に興じた出来事そのものについて最後に囁いたふうに印象づけられたとしたら、それが転じた"吉"なのかもしれない]
[矢神が声をかけた西野>>80の姿が目に入ると]
あら、西野さん、ご機嫌よう。
[満面の笑顔でご挨拶。普段より一段高い声が出ているのには本人は気づいていない。
矢神が仲良くしていることもあって、顔見知りではあるものの、それほど近しい訳ではないと思っているためだろうか。
一通り、西野が皆と会話を楽しんだ後あたりに]
あら、本読んでいらっしゃるのね?何を読んでらっしゃるの?
[彼の持つ本を下から覗き込んで、そう問うてみた]
坪内逍遥?面白い?
[門前で先生に怒られる>>96まで交わした会話はこれだけだったろう*]
[矢神が声をかけた西野>>80の姿が目に入ると]
あら、西野さん、ご機嫌よう。
[満面の笑顔でご挨拶。普段より一段高い声が出ているのには本人は気づいていない。
矢神が仲良くしていることもあって、顔見知りではあるものの、それほど近しい訳ではないと思っているためだろうか。
一通り、西野が皆と会話を楽しんだ後あたりに、>>98と、着物を褒められると、顔を紅色に染めて]
あ、ありがとう....。
[と、俯いてしまった。最初に自分のことを褒められたのが恥ずかしくもあり、嬉しくもあり。
恥ずかし紛れに、]
あら、本読んでいらっしゃるのね?何を読んでらっしゃるの?
[彼の持つ本を下から覗き込んで、そう問うてみた]
坪内逍遥?面白い?
[門前で先生に怒られる>>96まで交わした会話はこれだけだったろう*]
【ナレーション】
時間は飛んで、林間学校です。
学生には知らされてませんが、徒歩で歩いて到着した場所で、何故かお隣同士の学校が同じ場所で宿泊と相成っておりました。
現地に到着したところから場面は始まります。
どうせ、来年には共学になるのだし、驚愕の展開でも面白いじゃろ。
[ぐふふと、含み笑い]
共学と驚愕で掛けてみたんじゃが、どうじゃ?
[誰もいない職員室に問う]
井村にからかわれたぁ
[悔しそうに歯噛みして今にも地団駄を踏みそうな勢いであるが、名前をからかった自分が悪いし、お揃いの手巾の話で溜飲を下げた]
あ、西野のコトも紫織ちゃんのコトも本のことも、別に軽く見てないから。わたしの西野の印象と、結びつかなかっただけだから。
[怖そうな先生に叱られてビクリ]
あ、はい、今行きます。
[最後に西野にかけられた言葉は]
あ、髪紐変えたの気付いてくれたんだ。
[薄い色の髪を飾る緋色の紐に、その紐がお気に入りになって、つける日が増えたのは内緒の話。
バタバタと入学式へ**]
[西野との柔道の約束は林間学校までに一度は果たされただろう]
やっぱり西野との柔道は最高だ。
他の男子は骨がない。寝技ばっかり狙ってくるからひょいひょい投げてやったよ。それも面白かったけど。はははー。
[投げられまくって笑っていた**]
ー回想・入学式の日ー
勉学の為と思って読み始めたものだが、意外と性に合っていたらしい。
[>>100 合格しても、の声にそう答えて。
自分に対しても変わらぬ態度で接するそう多くはない友人に、軽く答えた。
助平な気がする(目に余れば冗談程度の制裁をしていただろう)が、それを仮に差し引くことになったとしても。それでも良き友人であると言えると考えたから。
>>102そして何食わぬ顔で隣の女子校へと入っていこうとした我が友人は奥襟を掴んででも連れて行くことになっただろうか。]
翻訳文学らしいな。言語に堪能であれば、原典で読みたいくらいだ。
[>>103 軽く頬を染める彼女は、入学式に対する興奮だろうかと的外れな事を考えながら、校舎へ向かうくだりへと至るのであろう。
>>105 友人の髪紐に気づかぬほど目は節穴でないつもりだ*]
ー回想・入学式後ー
失礼します。一手御教授頂きたく。
[入学式が済み、諸々が終わって解散した後。
無論自分の足は柔道場へ向かっていた。
この地区で最強と名高い部長の姿こそなけれど、数名の先輩方が汗を流しており。
自らも黒い帯を締めて挑ませて頂いた。
…乱取りの結果は5戦[[5d1]]勝。
勿論実戦のものでこそないが、何にせよ。「進入生」などという渾名がつけられたとか、いないとか*]
ー回想・入学式後ー
失礼します。一手御教授頂きたく。
[入学式が済み、諸々が終わって解散した後。
無論自分の足は柔道場へ向かっていた。
この地区で最強と名高い部長の姿こそなけれど、数名の先輩方が汗を流しており。
自らも黒い帯を締めて挑ませて頂いた。
…乱取りの結果は5戦3(5)勝。
勿論実戦のものでこそないが、何にせよ。「進入生」などという渾名がつけられたとか、いないとか*]
ー林間学校ー
……校長辺りは理解してやっているのだろうな、恐らくは。意図は分からないものの。
[誰とはなしに呟く。その場に近いものならば聞こえるであろう声量。
すぐ近くにいる女子の中に、資門の何時もの面子はいただろうか。
絶対とは言えないが、まぁ多分きっと井村はすぐ近くにいると思う。]
-林間学校-
嗚呼。もう疲れたあ。
[どのくらい歩いてきたのだろうか。先生に到着と言われて、その場にしゃがみ込んだ]
どうして、こんなところまで来てお炊事なんてしなければならないんでしょう?
[誰にともなく、愚痴を言う]
?
[奥の方で他の女学生たちが黄色い声をあげていたのを耳にした。どうやら、隣の神浪男子高の学生も同じ宿泊所で研修らしいことが分かった]
まあやちゃん、どうしたの?
[矢神に連れられて、男子学生の方に向かう。どうやら西野に挨拶しに行くつもりらしい]
あ、どうも。ご機嫌よう。
[いつかの校門前と同じように西野に挨拶した]
まさかお隣様がご一緒だったとは驚きですわ。私たちは何も聞いてませんでしたのよ?当たり前ということは、男子の方は皆さん、ご存じでしたの?
[当たり前の意味を取り違えて聞いている様子]
長いものなんてものじゃありませんでしたわ。途中で帰ろうかと思ったくらいですもの。とは言え、おさぼりはいけませんから、なんとか我慢してここまで来ましたの。
[当然、藤乃も一緒だろう]
先日の、坪内逍遥は読み終わりまして?
[話すきっかけをつかもうと、なんとなく、先日彼が読んでいた本のことに触れてみた]
― 林間学校 ―
せーっかく同じところに宿泊するんですし、うちの班は文化交流と洒落込みませんか?
先生方は外への無断外出とか取り締まっているようですし、お宿の中で最大限に楽しみませんと。
女子の集団に近付くのが怖いとか?
大丈夫、うちに任せておきんさい。
[手にした旅のしおりをはためかせ、班員に突撃を進言。
たぶん西野もいるのだろう]
[女子の方から訪ねてくるまでの発想はなく、あちらの方へ突撃するつもりだったのだが……]
あちらから来ちゃうんですねぇ
今の世の女性は本当にお強い
[忍ぶ楽しみが…と残念そうに笑うけれど、けれど逢いやすくなったのは確か。]
日程が同じなのは情報収集できていたのですが、さすがに場所までご一緒とかさすがに思いませんでした
一山越えるぐらいの範囲内でしたらお逢いしに伺う気構えでしたけれどねぇ
[園子の疑問(>>113)にはそう答えて。
あれだけ歩かされてやっと到着したばかりなのに。
同じ班員の男子は付き合わされなくてよかったね]
そうそう、園子さん
いただいていた手巾、お返ししますね
今日はこれがありますし、園子さんからの贈り物として終生大事にするほどのやりとりじゃありませんでしたから。
こうしてぴらぴらしていたら矢神さんの反応が買える、って目論見はあるんですけれどね――旅のしおり2頁の余白に書いてありました。
[もちろん自分で書き込んだものである]
あら、井村さんもいらっしゃったのね。ご機嫌よう。
強いのはまあやちゃんであって、うちたちは...ねぇ?
[と言って、藤乃に同意を求める]
井村さんはお耳が早いのですね。うちたちは全然知りませんでしたのよ。
男子校と女子校が同じ場所で宿泊だなんて、世も世なら...。
一山越えるくらいの意中の姫様がいらっしゃるのね?井村さんには?
[さすがに一山越えるには男子と言えども相当だろう]
あら。
[差し出された手巾を見て、少し驚いた風をみせた]
まあ、そんな律儀に。差し上げますって言ったのに。まあいいわ、うちは意中の中にはいなかったということね。
[そう言って、手巾を受け取った]
まあやちゃんの反応を買うのです?
[矢神の顔をじっと眺め、なるほど意中とはこちらなのかと得心した]
そうですねぇ、男子校と女子校が同じところにいるとか考えられなかった、それが今こうして話している――なんて素敵じゃないですか。
ここに着いてすぐ仲居さんとお話しましてね、女学校も来るって伺いまして……
[いろいろ声をかけているようだ]
一山越えてまでお会いしたい姫君は――……立候補されますか?
高嶺の花とか申しますが、お似合いですよ?
[高嶺の花でも摘みに行く気満々だが]
人間欲深いもので……
物乞いを追い払うためにくれてやったようなものを有難がった先は……もっと思いの籠もった品物とか欲しくなるんですええ。
うちの中でこれは一生ものの価値があるって代物、手にしてみたいですなぁ
ま、今のところは今回の林間学校が最も楽しみなんです。
[なのでぴらぴらさせるのは旅のしおりなのだろう]
井村さんって、意外に浪漫派なのですね。殿方にしておくのはもったいないですわ。
[これを嫌みととるか褒め言葉ととるかは分からない]
高嶺の花とは、紫織ちゃんのような娘を言うのですわ。うちなど、とてもとても。
[ふふと微笑んで]
物乞いを追い払うだなんて。うち、そんな失礼な事いたしましたっけ?
一生物の価値があるものは、一生を賭けて手に入れる物ではないでしょうか?そう簡単に入る物ではなさそうね。
[とにかく、何か手にしていればいいのだけれど、それへの欲求は毎度のように高まり、より価値のある物へ変化していくということなのだろうか?と若干ながらに訝しんだりもして]
うちは、早く家に帰りたいわ。こんな田舎、楽しめそうにない...。
[往路だけでもう十分だったり。しかも、こんな山中で宿泊などしたことないわけで]
― 林間学校にて ―
……は、ぅ……
[移動だけで気力体力を削られつつ
思わずふらりとしそうな足を叱咤して
なんとか到着した林間学校の場所
少しばかり遅れてしまったが
何とか辿り着いたことだしと、
園子やまあやの所へと歩みを進めた所
どうやらまあやが西野を見つけたようで
自分も少し遅れて2人の後ろをついていった]
あ、の
……そちら、も、お疲れ様です
[と、2人並ぶ彼らに挨拶すれば
園子と井村が話し始めて]
では園子さんもそれぐらいの浪漫派なんですねぇ
どんなこと思い描かれています?
園子さんを高嶺の花とするのは……一般論というやつでしょうか、それとも西野論?
私にとっては話しやすさという意味で藤乃さんのほうが遠いなって気は確かにしています。
[摘んでみる?と西野がそばにいれば話を振ってみたり]
強いという意味では
……そうですね、体力的には
私たちはあまり強い方ではないかもしれません
ですが物おじしないという点では
お園さんはきっととても強いのだろうと、思います
[そう、例えばこうして物おじなく
井村と意中の姫様とやらの会話を嗜むように
近く遠くでいえば、井村の言う通り
確かに自分は2人に比べ
話しにくい存在なのでありましょう>>126
高嶺の花かと言われると、之もまた違い
美人である園子や、明るく華やかなまあやと違い
野に咲くはこべの様な自分では
摘む手も引く袖も、ないのやもと嘆息しつつ
それでも考えは胸の内に沈ませて、
表では苦笑だけを見せた事でしょう]
紫織ちゃん、大丈夫?
[井村に勧められて腰掛けに座る様子を眺めながら]
うちも、座ろう。
[と、ちゃっかりその隣に並んで座る]
浪漫ねえ...。うちはむしろ現実的かも。男子学生と一緒にと言われてもあまり思いつく夢もないわあ。
...それは一般論と違いますよお。
浪漫ってなんでしょうねえ。
[自分で振っておきながら、これである]
そういう浪漫は、紫織ちゃんの専売特許なので、交代交代。
[そう言って、藤乃の掌に手を合わせた]
紫織ちゃんはね、文学少女でもあり、詩人でもあるの。
「艶ことばもええもん出て」くるかもよ?
[自分の言の葉は十分艶やかやら、専売特許やら
そんなことはないのだが、お墨付きとやらを貰って
少しだけ、へにゃっと眉をはの字にしたけれど
ふと、同じく達者と言われた西野を見遣る
彼はどうなのだろう。と]
……西野さんは、
井村さんの様に、どなたか星空の下に
誘いたい相手がいらっしゃったりは、しますか?
[と、小さく声を潜めて尋ねてみましょうか]
/*
何というか、もう
運動系2人と手巾で結ばれた2人が
できあがっていてですな
なんというか私、お邪魔虫感がすごくてな……
(凄い困り顔)
女子の部屋に忍び込んだら、そのときいた女子がうちの意中の人なんちゃいます?
どういう縁かそのとき目の前に現れてくれはるんですもん、惚れるに充分ですやん
この手も――掴みたい、具体的な品があるわけちゃいますのよ
もっとも縁を感じられるもの……としかうちにもわかりません
うちの恋路は場数は人より多いかも知れへんけれど、行き着く先に見える姿はまだ朧で――八方美人やなくて朧が八百万の姿に見えてしまいますんよ
藤乃さんもその中のひとり、ってところでっしゃろか
[一刀両断(>>135)された額から腹まで旅のしおりで縦になぞって]
ま、ご指摘はもっともやさかい気をつけますわ
……もう少し朧が鮮明に見えてきてからかもやけど
あら、行方知らずのままに
妻問婚でもなさるつもりなのですか?
……でもね、井村さん
縁を求めて言の葉重ねて
それでも、霞か朧の中で、その人を
貴方が縁を求めるのならば
どういう縁かはわからない、というのは
聊か舵を切りすぎて
より迷子になってしまいそうですね
ねぇ、本当に鮮明を願うのなら
僭越ながら1つだけお伝えしましょうか
[縦になぞった彼の旅のしおり
指で触れれば、引くは同じ縦一文字]
道というのは平行線で交わらぬものもあれば
[次に触れてなぞるは横一文字]
こうして交わることもありましょう
何方も、1本の線は同じなのです
そして、縁というものは
切っ掛けこそ朧めいた予感でしょうけれど
今この場所、林間学校の敷地にある
楡の樹でもそうですが
そこで根を張り、育てるのは
大地と――樹、自身なのですよ
貴方自身が。或いは縁の先にある人が
こうしたい、と望まねば
縁は太くはならないでしょう
だから、もっと
ご自分を大事になさって下さい
織姫が彦星を見つけるには
貴方自身が軽くの言葉で自身を霞ませてしまったら
難しいと思うから
[ですから、鮮明になったと感じた時には
気を付けて下さいね。と
老婆心の様なものを、1つほど]
惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里 ね
[家人の誰かが口ずさんでいた都々逸をそらんじてみる]
うちにはそう思える殿方はまだいないわね。
また、そう思ってくれる方もまたしかり。
千両箱持って来てくれる方がいればまた尚佳しってね。
[などと、意味もなく現実主義を誇示してみせようと]
[本当に、紫織ちゃんの言葉は可愛いなと、ほっこりする園子。
それに反して、冗談とは言え、現金な話をもちかける自分に思わず笑いが出てしまいます]
こらあ、もう、ほんに愛い奴じゃの。
[藤乃の頭をぐりぐり撫でた]
会えずに帰る道のりは
さぞ辛いことでしょうね
[諳んじられた都々逸に、微笑みながら耳を欹て
千両箱という具体的なものまで出れば
思わず吹き出しそうになってしまった
ああでも、それ位に
凛とした様子は彼女らしくもあり
ぐりぐり撫でられた私は、ほにゃっと
嬉しそうに目を細め、お園さんに微笑みましょう]
……無学なので、藤乃さんの仰られることの端々は意味が分からないのですが
嘘ですごめんなさい、わりと大半です
[これが本を読んでいる者とそうでない者の差だろうか。
あとで西野に聞いてみよう]
理解できた部分だけお答えするなら――
自分を大切にしていないのは本当でしょうね
こうして旅のしおり手にしたり、藤乃さんと話したりしないと――自分というものが知覚できないというか
ですから――
[旅のしおりを十字になぞって説いてくれる、彼女のその指と線。
自分の指も走らせて、横の十字を引き終わった彼女の指にそっとぶつけた]
交わったときに感じたものが、うちの全てなんです――
[ちなみに今のはとても良いものです、と付け加えて藤野に微笑んだ。**]
あら、正直なのは良いことです
……私も少し難しく言いすぎたかもしれません
ああ、でも。そうですね
ご自分を大事にしてほしいという
その思いだけは伝われば良いなと思ったので
自分を感じようとしての貴方が紡ぐ言葉幾千であり
交わりに感じることを全て、と言って
知ろうとする思いがあるのなら
その心があるなら、きっと
貴方は大事な時には間違えは、しないでしょうね
[微笑む彼に、此方も目を細めて
とても良い物でしたらよかったわ。と
此方も口許緩めて貴方に笑もうか**]
[待ちに待ってた林間学校。
響き渡る黄色い声。ああいうのは苦手で、片手の指を耳に突っ込むが、視界に西野の姿が入ってくれば、そちらへと向かう]
やあやあ、おはよう。ここ迄歩いてくるの、楽勝だったよ。あはは。
む。井村。お、おはよう。
[あの入学式以来、遭う度にお園さんの手巾をひらひら振る井村に憤慨していたけど、お園さんの手前、挨拶をする。その手巾がお園さんの手に戻りほっとした]
やあやあ、話せばわかるじゃないか井村くん。
[機嫌が治った。そのお園さんにまるで暴走馬のように言われた事は聞き流して。こんなのいつもだし]
君ならそれは余裕だろうな。二人をはじめとして、皆を助けていそうだ。
[>>153 黄色い声を上げる娘ではないし苦手そうであるで、どうかは判らないが。何だかんだで助けているのではなかろうかと思った。
話せばわかるじゃないか、に少しクスリとして。
少し遅れて来た藤乃さん>>125 に目を向ける。]
君もお疲れ様。中々大変だったのではないだろうか。
[そうして自らの隣を示す井村>>129と、そこに座る顔を軽く上気させているであろう藤乃さん>>130 を自らは立ったまま眺め。常に女性に囲まれている彼を、才能なのだろうなと考える。嫌がっているわけでは、ないから。
自分の気性から鑑みて全てを見倣うこともないが、その気遣いなどは出来るようにならねばな、と感じていた。]
女性は摘むものだとは思わないし、星空の力は借りるものだとも思わないけれども。
[>>126>>139 井村の言葉を少し使わせてもらいながら。]
星空のような、非日常な光景を見たときに。
その感覚を共有できそうだと感じる貴女とであれば、きっと心に残るのだろうな、とは。
今問いかけられて、感じた。
[狂おしいような、熱情を持った恋と言えるようなものは、まだ自らにはない。その蕾なら、存在しうるのであろうが。
奪いたい、自分のものにしたいというような感情が、自らにも湧くのだろうかと自問し、そうなったときに自己嫌悪に陥る可能性を感じ取った。
唯、この言葉に嘘はなく。
此処にいる女性三方だとそれはまた三様で興味深いだろうが、問いかけを投げてくれた目の前の彼女とであれば、それは記憶に残りそうであるな、と。]
無論、貴女には貴女の意思があるから。
そのような機会があるかどうかは、分からないが。
[現実的な機会もそうである。実は抜け出すことくらいであればそこまで忌避感を感じているわけではないけれども。]
[女性は摘むものではなく
星空は借りるものでは、ないのなら
彼にとっては女性とはどんな存在なのだろう
ふ、と生じる興味を掻き立てる様に
自分と星の空を見れば、心に残るであろうと告げる聲
数舜、考えて]
では、今夜にでも見てみます、か?
貴方がお嫌でなければ、ですが
[私の意思で機会が決まるのであれば
一度共に見てみれば、貴方の記憶に残るでしょうか
その時にでも、以前交わした約束の
本でもお貸ししようかと思いますがと付け加え
蕾が彼の中に幾つあるのか、
そして花咲くはどれかはわかりませんが
ふと、その蕾が綻ぶ瞬間は、見てみたくありましたから]
[園子や井村、西野が述べる
”価値”というものに関しては]
……私は。価値を決めるのは
自分であり、他者であると思っていますので
誰かにとっての路傍の石が、
自分にとっては宝石に思える
そんなものではないか、と
西野さんの仰る通り
すぐ近くにある、2つの学校ですもの
その機会を楽しんですごす時間もまた
価値あるものではないでしょうか、と
[また難しいことを言っていると
言われてしまうのでしょうか、と
手に持つ本でそっと顔を隠せば、
藤色の髪がさらりと、揺れる]
林間学校というだけあって、林道がまだ続いているようだ。何処かで行くことはあるのかもしれないな。
[>>157 少し小高い丘に続く道はありそうだ、と呟いて。
疲労の色を感じ取ることの出来る彼女へと視線を向ける。]
ならば、今晩晴れていれば。
観に行こうか、星空でも。
[>>158 折角わざわざ持ってきたであろう本を、僕に貸して良いのだろうかともチラと脳裏によぎったが、それは一先ず心の裡に仕舞う。
続く言葉>>159。彼女の世界が現れるそれは、今日も手に持つ本によってそっと遮られて。]
あぁ、だから。
其々の持つその価値を、受け入れはしたいものだな。
[そろそろまた、戻らないといつかのように先生に怒られるだろうか…などと思いながら。
チラと先生がいそうな方向へと視線を遣った。]
そりゃあもう。女の子1人背負ってた時もあるし、ねー、お園さん、紫織ちゃん。
[西野の問いにそう答え、
お園さんが紫織ちゃんのとなりに座って良かったと思ったそうでなければ井村から真ん中の席を奪うつもりだった。
と、西野と紫織ちゃんの夜の約束が聞こえた]
逢引き、てやつかな。
[小声で呟き頬を染め俯いた。噂ではいろいろ言われているが、男子の集団に混ざって遊んでいたらいつの間にか流れていたもので、本人に身に覚えはない。
顔を背けたから西野からは見えなかっただろうけどベンチに座る三人からは見えただろう]
今日は暑いね、あはは……
[女子三人でお揃いで買った手巾で顔を扇いだ**]
強いなぁ……
[藤乃が西野を星見に誘うさまを見て、感嘆の声を漏らした。
女性に見境のない自分が今夜の約定を取付けなかったのは、彼女の疲労を鑑みてすぐ休むだろうと思い込んでいたからだ。
彼女を気遣って……があるかもしれないが、そもそも隣に座らせたのが疲れによって自分の方に寄りかかってくるのを期待した身では何を言う権利があろうか。]
おおぅ――…
[気後れすることなく受ける西野にも感嘆。
親友というか恋路の弟子?の著しい成長に舌を巻いた]
確かに。ここは中間地点の1つなのかもしれませんね
……だとすると頂上では
どんな景色が見られるでしょうか
[晴れているなら。空気の澄んだこの場所で
綺麗な空が見られるのではなかろうかと
誘いに了承を貰えたなら>>160はにかんで]
ええ。今晩に――晴れることを祈ります
[楽しみですと、ふんわりと
勧めるのなら自分が読んで楽しいもの
彼の趣味に合っていたのなら尚良いが
そのあたりは星見の際に聞いてみようか、と思いつつ
共に星を見れば。彼の世界の一端に触れられるだろうか
それぞれの個性を受け入れたのなら
きっと誰もが他者の世界に触れることができるでありましょうが
今宵晴れたなら。その一端は
貴方のものに触れてみたいと、思うのでした]
……せやから、本人が石ころと思ってそうな宝石があったらちゃんと伝えるのが良いと思いますのん
顔を隠すためにかざしてはる本――それを持っている指の先が、とても強調されて見えるんですわ
こんな清楚で白い珠玉、なかなかあらしまへんよ?
[そう言って微笑むさまは本越しであえて見えないようにして]
本当はもっとえらい価値のあるもんが隠れとるんやけど……さすがにここでは言えまへんなぁ
[立ち上がりそう笑うさまは本の陰から出て見える位置で。
逆に旅のしおりで自分の顔を少し隠してみせた]
[西野が何やら見渡している、どうやらあまり時間がないかもしれない]
ま、夜は冷えますさかい、気をつけなはれや?
あと、不在を取り繕ってくれる友人がいると先生の見回りとかで身の助けになりますえ?
[西野と仲が良いのも元々はそういう理由、今夜は彼の留守を守ろうか**]
[>>161 暑いね、という八神の表情は見えず。
「逢引き」その声が耳に残った。
確かに、それに当たると言われておかしくない約束を結んだ自覚があり。断られていないから良いのか、それでも良くないのかという逡巡と。
では、目の前の八神であれ原田さんであれ。
そのような相手が生まれて、関係性が変わっていくことも。
きっと、あるのだろうなと思い至った。
どう感じるのだろうか。自分は、その変化に対して。]
そろそろ行こうか、井村。
[>>167 会話の頃合いを見計らって、声をかける。
彼の声>>168 と共に、一度お開きというように立ち去ろうとしただろうか。]
ではまた、この辺りで*
/*
ううむ。西野矢神ペアと園子あずきペア
何方のお邪魔虫の方がいいだろうか(悩みの種
(勿論わたすに縁故など作れなんだ)
(仕方ないね。女の子苦手だもんね)
うっ、わたしだって、年頃の女だし興味くらいある、けど……
[それよりも友達と遊ぶほうがしっくりきて
顔に当たる風がなにか見ようと視線を遣って旅のしおりに気づく。いつもの笑みも見えて]
なんなら井村、試してみるか。わたしというおんなを
[まだ頬を染めたまま誘いをかける]
あ、星空には拘ってないし場所はまかせるしっっ
[ここまで言って逢引の誘いになるのかと逡巡した、けど
井村の笑顔はなんらかの魔力があるに違いないと思った]
それとも、わたしとじゃだめ、かな。うん、だめだよね、なにいってんだろははは。じゃ、また。
[井村の答えはどうだったか、皆の元に戻る頃の顔の上気は走って来たからか、それとも……**]
ー夕餉後ー
[夕餉を頂いた後に、割り振られた部屋で細々とした雑務と明日の準備とをこなし。
まだ藤乃さんと集まる時間ではないが、宿泊所の外で思索に耽ろうかと。宿泊所の各々の部屋からも見えうる、適当な長椅子に腰掛けていた。]
…此処で色んなものが変わるのだろうか。
[自分の中でさえ、全て分かる訳ではない中で。
人と過ごすことで、交流を深めることで。
どのようなものを、生み出すのか。そんなことを、つらつらと考えていた。]
ーそれからー
[外の長椅子に座っていたのはどの位の間だっただろうか。誰かを見つけて話したかもしれないし、一人でいただけかもしれない。
明確な時間を約束した訳ではなけれど、そろそろ良い頃合いだろうと待ち合わせとした先の場所へと向かう。
同室の者には「最悪外を走っているとでも伝えておいてくれ」と言ったが、少なくとも井村はいるはずなので大きな問題にはなるまい。
自らの装いは制服である。外は寒くなるかもしれないな…とは、思いながら。自分が先ならば椅子に今回は腰掛けて。後ならば軽く声を掛けることになるだろう。]
なんであんなこと言っちゃったんだろう。
[いつもより少ない食事量で驚かれた夕餉後、外に出ると見知った姿]
あ、西野。また見つけちゃった。あはは。は。
[乾いた笑い。元気がないのはすぐにわかるだろう]
西野、わたしが男子を誘ったとしたらどう思う。
[おそらく井村を誘ったことは本人から聞いているだろうと思ったけど、反応を見ると違うのかもしれない]
ちょっとだけ、時間くれるかな。
[答えを聞けば、不安を解いてくれるだろうとベンチの隣を少しの時間、借りた**]
……では、矢神さんでなければだめ、という逢引きなら快く受けていただけます?
[確認を取るかのように見つめてから再度近付けて]
『柔道』なら抵抗とか気構えとか要りませんよね?
――お相手願えますか?
場所は、ここで。
柔道着は要りませんからね?
[柔道を申し込んで、およそ柔道らしくないことを告げた。
そして離れ際には――]
もちろん、逢引きですからね?
[旅のしおり越しに念押しで囁いて、西野と共に戻っていった**]
[井村の返答に顔をぼん、ぼんと赤くして、近くに西野がいても視界に入らなくなった]
試すって、あの、……あっ
[顔が近づいてくれば何故か目を閉じていた。が、陰りが遠のけばめを開けた]
え、柔道できるの、井村。
[投げられたらここじゃ痛そうだなと足元を見回すけど、真っすぐに井村を見遣る]
はい、柔道なら是非。
[ちょっとはうきうきするものの、井村の最後の言葉に顔を更に赤くして。茫然と見送った]
わたしったらなんてこと。ど、どうしよう。
[緋色の髪の担任が呼ぶので慌てて女子の集団の方へ駆け出した**]
ー星見に出かける前ー
[暫く思索に耽っていたものの、思考は先程から循環論法とはやや違えど、同じところを行ったりきたりしているように感じられた。
そのぼんやりとした視界に入る、浅緋色>>177。
言葉と共に、何時もとの違いが感じられて。]
…僕は君が求める答えを与えられるような器用な男かは分からないが。
[1つ、落とされた言の葉に。ゆっくりと時間をかけながら。]
それが君の望む形であるのであれば、僕が言うことは何もない。
ただ、思うところを吐露するのであれば。
…矢神がそれで離れていくのだとすれば、寂しいと感じるだろう、僕は。
[ただの感情の押し付けかもしれない、とは思いながら。]
矢神には矢神の歩みの早さがある。
僕が少なくとも今出来ることは、君の。
君と、君のその歩みを。守ってやることくらいだろうな。
[赦されるのであれば、その浅緋色をそっと撫でる。
不安に揺れるような君も、居ていいのだと伝えるように。
そして。矢神に守ってやると自信をもって言える自分であって良かった、とは内心のみで*]
ー 居室 ー
西野はんどすえ?
あんじょう走ってくるって言ってはりましたなぁ
うち……?
ややわぁ、初日から脱走するほど余力あらしまへんですよ、あんなに歩いたのに
[西野の不在について教師に尋ねられればそう答えて。
というより、いわゆる「学生らしい節度ある行動」から最もかけ離れている人物として特に警戒されているのを自覚している――だから矢神と逢うのも宿舎から出なくて済むようにしたし、西野や藤乃が巻き込まれないようにもしたのだ。]
信用って大事やねー……
[実直な西野である、彼が実は逢引きに行っているなどとは思われずに済んだであろうか]
信用してるから、西野のこと。
[ほら思ったとおり、心地よい言葉をくれる]
わたしはわたしでいいんだ。
えっ、ええ。
[告白にも聞こえる言葉を聞けば、頬に熱があがる。そんなわけないと思いながら]
西野は得難い友人だよ。優しくて頼もしいし、痛くなく投げてくれるし。
[もちろん、きちんと受け身は取っているが。浅緋の髪を優しく撫でてくれる大きな手に委ね、しばらくその感覚を楽しんだ。その髪には緋色の髪紐]
うん、わたし、がんばる。心強いよ、西野が守ってくれるなら。ありがとう。
[ちょっとほろりとこぼれた涙をそっと指で拭って、その指は紛れもないおんなのもので、西野の手との違いに思いを遣る]
わたし、勝って来るから、大丈夫。
[逢引きで何に勝つのだろう。もちろん柔道に]
西野も逢引き頑張って。
[そう言って西野から離れつつ手を振った**]
……それなら、あの日の柔道も逢引になるな。
[>>150 逢引きと言う言葉に、皆が引っ張られすぎていやしないかとも感じながら。]
もし、僕が……
[君を何処かに誘ったならどうしたんだい?と。
勝ってくるから、の言葉に載せようとしたが、その後の言葉に被さり言うのを辞める。]
…辛いときには、まだ側に居てやるから。
[それを受け容れることが、自分に痛みを与える類のことかもしれなくとも。
楽しい時には自分は不要かもしれない。居ない方が良いかもしれない。でも、辛いときには支えてやりたいとは思っていた。
暫く、手に残る矢神の髪の感触を想起してから。
星見のために、屋内に一度自分も戻ることになるだろう*]
うん、ありがとう。
[鼻の奥がツンとしたから振り向かず言って部屋の方へ駆け出した。
言いかけた言葉を問わないまま。部屋でしばらく撫でられた辺りを自分で触り、思い出している**]
村の設定が変更されました。
[もしも、まあやと西野のやり取りを見ていたなら
私はきっと、星見に行くのを躊躇ったやもしれません
それ程迄。2人の雰囲気は親密でありましたから
――ですが。私は彼女にとっての柔道(逢引き)
或いは、彼にとっての星見前のやり取りを知りませんから
……ただ、若しまあやと井村の逢引きを知れば
少しだけ思うことはありましょう
井村さんは見境ないですね、
或いは、その人に合わせるのがお好きなのかしら、或いは
……園子や己に思わせぶりに囁いて
まあやにまで、誰構わず、なのでしょうか?と、再度
無論、私はまあやから誘ったことは知りませんから
――ああ、私は知らないことが多すぎるのです]
[約束の刻限になれば、
私は少し薄手の着物で、本を片手にその場で待っている事でしょう
あちらの方が早いか、
此方の方が早いか、はわかりませんけれど
林間学校の開催時期的に、未だ肌寒い夜ですから
小さく掌に息を吐きかければ、
少しばかり視界に白く映ったでしょうか
さらりと髪を揺らし。私は影になる場所で
立っていたことでしょう]
/*
やり取り的に普通にここ2人はくっつくだろうし
次は井村さんとこにちょっかい出して
園子ちゃんへの思いに気づかせる、でいきましょかね
いえ、今来た所でしたから
[待たせたといわれれば、首を横に振る
星明りを頼りにするには少し暗く
されど、何とか歩けるであろう明るさの夜でありました]
少しばかり躓く危険があるかもしれませんけど
このまま歩くのもいいかもしれませんね
その方がより星がきれいに見えそうですし
ああ、でもご心配なら明かりの方
私取って参りますが
[どうされますか、と尋ねながら
小首をかしげてしまおうか]
でしょう?
……では、参りましょうか
[告げれば、1歩1歩とほの暗い林道を歩く
足元を見ながら進んでも。時折は躓いて転びそうになり
之がまあやちゃんであれば、このような道も
夜でも大丈夫だったのかしら。とふと思う
そう思った際ふ、と視線が合ったものだから
大丈夫ですと言おうとするが、
顔は苦笑に染まってしまう]
すみません、歩幅、合わせて頂いて。
[えっちらおっちら歩きつつ、時折やっぱりぐらりと傾ぎ
到着するまでにそんなことが、幾度かは]
[待ち合わせは夕食を済ませ、風呂へ行こうとする級友たちで宿に動きがある頃。
浴場へ向かう通路とは外れた、先程会った場所。
逢瀬のあと風呂に行きますよと言わんばかりに、着替えを包んだ風呂敷を提げていた]
こんばんは矢神さん、夕食はどないでした?
あ、うち食べるときまでこれ持っているわけちゃいますのよ?
[にこやかに話しかけて旅のしおりをぱさぱさしてみせた。
もしかしたら緊張をほぐす意味合いもあったかもしれないが、気遣っていると印象はまず受けないだろう]
元を辿れば僕が誘ったようなものだからな。
[>>195 君と見ることが出来たなら、記憶に残るはずだと。それに貴女が答えてくれたのだから、此方はそれに応えるのだ。
袖を掴まれたことで、その手の小ささを感じられて。何となくむず痒いような心持ちを覚えるのは、新鮮な感覚であった。]
星が…
[見えてきた、と。
木々が拓けて、明るさが増して。
その光景が自分たちの前に姿を見せる。
少し感じる冷気さえ、今の自分には心地良くて。暫く声も出さずに見上げていた。]
…真砂なす 数なき星の 其中に
吾に向ひて 光る星あり
[短歌を1つ、諳んじて。
この光景を見ようと思った最初の切っ掛けを、伝える。]
― ロビー ―
ええと……勝負の場はあれです。
さ、どうぞ。
[促した先にあるのは物陰にある背もたれのない長椅子。
中央付近で長椅子をまたいで座り、身を乗り出して自分の目の前のあたりの埃を手で払って見せた――向かい合って座れと言っているらしい]
今でこそ柔道は立って組み合いますが、古来の武術とは本来座って戦うものらしかったそうですよ。
剣道の居合ありますよね、あの『居』って座った状態って意味らしいです。
……なんて言ってますけれど、うちはそういう心得とかまったくないんやけどね。
で、真っ向から柔道やったらうちが勝てるわけあらしまへん……なので実力差を埋める意味でこの『座り柔道』で勝負しませんか? 座っていればそうすぐには投げ飛ばされないでしょうから。
あとねぇ……うちって柔道できないって言ってるのに。『柔道できないって言っているけど実は寝技の鬼』とか級友に噂されてましてなぁ
矢神さんにどう思われているのか存じませんけど、これなら寝技にも持ち込みにくいから安心ちゃいますやろか
[ほんまに柔道やってへんねんけどなぁ……って小さくため息。西野ぐらいの実力者には分かってもらえるのだが]
一本勝負、投げ飛ばされたり背中ついたりしたら負け
どないです――?
[肌身離さず持ち歩いている旅のしおりを床に置いて――本気でやりますよとアピール。
負けたらどうなるか、とかは一切付け加えなかった。
矢神が西野に勝利を誓っているとかはもちろん知らない]
もしですね。
[井村の軽口>>151を耳にして、しばしの間口をつぐむ。何か考えるような仕草をしてから、おもむろに満面の笑顔を浮かべてから]
もし、うちの前に、空っぽの箱をお持ちになって、それを千両箱だなんて、おふざけたことを仰って、あまつさえ、うちをくださいなんて口にされる殿方がいらっしゃるなんてことが、万が一、万が一、あったら、即、番頭さんにお願いいたしまして、その殿方をその箱に詰めて、閂掛けて、一山も二山も越えた先にある琵琶湖の真ん中に、百貫の重しをつけてお沈めいただくことになると思いますわね。
[と、一気に言い放ち、再度満面の笑顔で*返した*]
それでも、貴方を誘いたいと思ったのは私もですから
ともに見られたのならば、良いと思いまして
[どんな記憶になるかは分らないけれど
こうして星を2人で静寂の中見遣れば
小さく吐息が零れるというものだ
自分の手と対照的に彼の手は大きく。
掴めばきっと、自分の手は隠れてしまうのだろうとは思う
声すら。吸い込まれるような
そんな数多の星浮かぶ、漆黒の空は
流れ星の1つでもあれば願いを唱えようが
今は満天の中、煌めくだけなので]
自分に向けて、光る星を詠んだ歌、ですね
私もその歌は好きです
西野さんは自分だけを見つめる星を
……求めておられるのでしょうか
[その句で思い浮かべた方は方は
どなたなのかしら。と小さく笑って尋ねてみせたりして]
空はかる うてなの上に上り立つ……
[告げつつ、貴方にそっと差し出す本は
ギリシア神話、星座に関わる物語を
翻訳したものであります
お気に召すといいのですが、と小さくささめきながら]
[同じくお風呂に行こうとする頃、柔道着ではなく着物に袴姿で先に待つ井村の元へ]
こんばんは。食事、か。
[正直味もわからなかった]
そりゃあ、いつも持ち歩いていたら阿呆だろう。風呂とかどうするんだ。
[西野に解された緊張がまた甦って来たのも忘れた。
井村によって解されたとは気付かなかったけど]
[長椅子を指さされればびっくり仰天]
真面目に言ってる、のか。
[長々と話すのを聞きながら疑っている]
まあいい、どちらにしろ負けるわけがないから、それで良い。
で、勝ったら、若しくは負けたらどうする。
[旅のしおりを手放したのを、本気の証拠と受け取って、向かい合う形で埃を払われた辺りに座った]
>>152西野
本当はおさぼりしたかったんですけどね。
[当然の意味がよく分かって、冗談を言ってみる。ついでにぺろっと舌を出してみる]
おかげ?うち、なにかしましたっけ?
[自分で本を薦めたのを覚えていない]
あの本は何の本でしたの?また、時間がある時にでも教えてくださいな。
[と、別れ際にそう問うた*でしょう*]
[吐息の音も聞こえそうなこの静けさは、自らをもその漆黒に溶け込んでしまいそうな感覚さえ及ぼしているが。
引かれたままのその袖が、自分を此処に留めているような、そんな感覚。]
籠の中の鳥を愛でる趣味もないのだがな。
変わらぬものなどない。僕自身でさえ、知らぬ間に変容している。
[そう、関係性も。何時迄も同じでは居られなくて。
小さく尋ねられた言葉には、軽く肩を竦めようか。]
自分だけを見つめる星が欲しいだなんて、言わないけれど。為人を、知っていく中で。ふと感じたことに合うような気がしたから。
[君がその歌を好きなのはどうしてだい?と今度は問いを投げかけながら、彼女の手にしていた本を受け取った。]
-林間学校の夜-
[代返要員として、一人部屋に残っている。先生の見回りがあれば、代わりに誤魔化す役割だ。
二人の布団には、別の部屋から持ってきた枕を仕込んである]
逢い引きかあ。
[二人が戻ってくる頃には、寝息をたてて寝入っていること*だろう*]
あら、星が輝くとはいえ
籠の中の鳥というだけではありますまい
並ぶ双子星の様に
隣で輝きながら見つめ返すものも
あるかもしれませんよ
変わらぬものはない、ですか
確かにそうですね。時が経つにつれ
変わるものもあるでしょう
[自分の知らぬ間に、周囲の変化に置いていかれそうになる
そんな風に感じるのは己だけやも、知れず]
なるほど……ふと、感じたのです?
だとすればそれこそ貴方の変容かもしれませんね
今迄に星を見ても。そんな風に感じたことがあるのなら
別でしょうが
[自分がその歌が好きなのはどうしてか
尋ねられたなら、小さく微笑み]
だって。星が自分を見てくれているようだ、なんて
数多の人の中から、自分だけを見つめてくれる人がいる
そんな風に解釈したら浪漫ですし
それに、親の、子の背を慈しみながら見つめている
と、解釈すれば。親の愛を思い浮かべますし
解釈次第で、変わるのが面白いのです
[と、告げた]
んー……武道の勝ち負けに何かをつけるのはどうないなんやろって思いますけど……じゃあうちが勝ったら髪の毛一本ください
負けたら……うちが提示した勝負ですし何言われても断れへんねぇ、あとで好きなもの決めてくださいな
[この勝負によってどうこうするつもりは特に無いらしい。
向かいに座るのを確認すれば両腕を上げて、にこやかなままいかにも素人とわかる構えをとる]
――では勝負
…………はじめ!
[自分で発した掛け声とともに試合開始]
おっと、おおっ
わっ! これは……本当にお強いですねぇ
[お互い座っているので上半身だけのつかみ合いになるわけだが……それだけでも実力は遥かに違うのはお互いすぐに分かっただろう。
ただし――床につく足で踏ん張れば投げ飛ばされることはなかった。
長椅子にまたいで座ればそれだけ重心が下がるわけで……矢神がどれだけ熟練していても"柔"では投げようがないのである。
それでもかなり慌てることになったのは結構な計算外だったのだろうが]
[ではこの永久につかないであろう勝負を提案した理由はというと――
人があまり通らない頃合いの、そのまた物陰で。
長椅子にまたがって向かい合い、お互いの肘の裾やら襟やらを掴み合おうと伸ばし合う計4本の腕と、それが届く2人の体。
描かれるシルエットは、睦み合う男女と言っても過言ではないだろう]
矢神さん
また、逢えたね――
[柔道をしたまま、やっていること何一つ変えることなく。
ただ囁いて、柔道から逢引きに様変わりさせた――]
[また、と言うかさっきぶりか。
逢引きの約束をしたあのときの矢神にまた逢いに来た――といったニュアンスだろうか。
柔道でもしていなければ成立し得ないこの近距離、簡素な囁きはどうんな反応を起こさせただろうか。**]
[自分を照らす星、という解釈をしていたから。
解釈の違い>>209に、目を瞬かせた。
感じていた違和感に、嵌まり込むような感覚と。
広がったその世界に、覚える充足感と。]
これはまた一つ君を知ったとも、言えるのかもしれないな。
[立ち位置が変われば解釈は変わる。
_________ややこじ付けだろうが。柔道でも組み方が変われば受けも、力の伝え方も変わるのだ。]
入学してから此処までであれ、多くのものが変わって。
変わったことを、置いていかれたと感じるのは嫌だな、とな。
それを受け容れた上で、見届けられればいいのだろうと。
[口数が普段より増えているな、などと心の片隅に浮かばせながら、言葉を紡ぐ。
開いた頁には、瞬く星の物語が描かれているようで。ほぅ、と息を吐いた。]
髪の毛一本ならこちらが勝ってもあげてもいいけど、すぐになくすでしょうよ。
[ふん、と鼻を鳴らしてから組み合う…襟ぐりを掴み投げようとするが、なげられない。実力差はすぐに気付いたのに]
あれれ、おかしいなぁ。
[西野になら理由はわかっただろうがさっぱりわからず、しばらく組み合っていれば腕が痺れる感覚が]
え、また逢えたって
[意味がわからなかったが気付けば密着していて、お互いの息も届く距離で、こんな所を誰かに見られたら、何を思われる事だろう]
あ、の。そろそろお開きにしないか。なんだか気恥ずかしいし。
[かと言って手に込めた力を緩めたら負けそうだから、全力から少し力が抜け、火照った顔を少し背けた]
私も、西野さんの事をまた1つ
知った気がします
こんな風に和歌を教えて頂くのも、
その理由を貴方の口から聞くのも
同じ歌でも、考えの違いが
貴方の考えがこうして見えるのが
楽しいなと思うのです
[和歌だけではなく、貴方が今迄嗜んできた柔道や
すべての物事に関しても
同じような事が言えるのかも、知れません]
変化というものは悪いだけではない
……置いていくのではなく、成長と
考えた方がすっと気持ちが楽になりませんか?
受け入れるのは難しいかもしれませんが
それもきっと時が経てば。大人になれば
受容できるのやもしれません
その大人になるのが何時かは個人差はありますが
見届けるのではなく、同じ変化の中に身を浸し
寄り添うというのもいいかもしれませんよ?
[と。本を見ながら息を吐く彼を
淡く笑みつつ私は見つめておりました]
変化の中に、私も
……それは目から、鱗でした
[綺麗で花盛りな2人から一歩引いて
見守るだけの、ものとばかり
思っていましたからと
一歩踏み込んだ指摘に、目を瞬かせながらも]
これが、変化の中にいるということなら
悪くない感覚だと思います
[それは良いものである、と
彼にとってはどうであろうか
伺いながらの星空の、下]
……あら、それは申し訳ないです
だとしたら少しばかり疎外感を感じさせて
しまったかもしれないですから
[とはいえ、それを寂しいと思ったのか
それともただの新説心でかはわからねど
告げてもらった言の葉は
婉曲的ではありますが、確かに
前向きになってみようかと思うのに
効果的でありましたから>>222]
そうでしょうか、ね
……だとするのなら、私も
一歩前向きに進んでも良いかもしれませんね
なんだか、青春してるみたいです
[夜風も冷たかっただけですが
何処か優しくも感じられますけれど
矢張り体は正直で。思わずくちゅんっとくしゃみを1つ]
/*
頭に触れる、で直接西野さんが触れようとしてるのは
まあやちゃんなので
アタックするとしたら井村さんかなぁと、思う次第
(大丈夫、そっちも園子さんとくっつくであろう気しかしない)
お開きにしようと言われても――
勝敗の成立条件に「まいった」は含まれていないので、やめられないんです。
投げ飛ばすか、背中がつくか――この逢引きはそれまでずっと続くんですよ?
[まだちゃんと柔道やっている気のようで、力は緩まない。代わりに顔を背けるさまはその色をよく表していて]
言われたとおり、試しているんです
矢神さんという――… お ん な 、を
[そう囁やけば。
右手をさらに差し込んで奥襟を掴めば――そのぶんさらに近付いて。
左手は矢神の右腕の肘の裾を強く引きつけて――そのぶん離さないように。]
男女の恋路に本当は興味はあるけれど、それを意識する機会がなくて――あのときだけその好機があって、赤くなってでも自分から逢引きに誘ってくれた、あのときの矢神さん……
また、逢えたね――
[もういちど同じ言葉を繰り返した……自分で意識はしなかったが、囁きは先程より甘く]
矢神さん、こっち見てほしいな……
や、実はなぁ…うちも、実際にやってこないに緊張するとは思わんかってん――
[言葉はいつもの調子でも、紅潮や高鳴りは隠しきれない顔を近付けて見つめ込んだ。
矢神が背けた顔が動けば、目が合うかのぐらいで少し体重を前に、彼女の方にかけた――]
うっくっ。
[いつもよりすこぅし甘い声を吐息に乗せて]
ああ。勝敗に、待ったは無かった、けど。
[井村の吐息が温かいと感じる]
おんなを……嗚呼そう言った、確かに。
[また逢えたは、逢引きを指す言葉。もっと寄り添われたら、井村の背中に両手を回して抱きしめるように、けれども負けたくない気は本能で、背中をつけたくないから倒れないように堪えれば、なお密着した]
嗚呼、ごめんなさい。わたしはおんなです。
[縺れるように背中に倒れ込めば、はらりと短い浅緋の髪が長椅子に拡がってその茶を彩った]
負けました。
[唇を噛んだ]
[体重をかけて、ゆっくりと倒していく。
前のめりになったせいで足が浮き、もしこのタイミングで投げを打たれればひっくり返る可能性はあった――が、組み合っていた彼女の手は襟ではなく、背中に回されてきて。
体が密着すれば、わたしはおんなだと告げられて――応える暇もなく、背中をつけさせてしまった]
試合はうちの勝ちやね
――起きれる?
[女を試してみろと誘われて、ここまで女であると見せつけられるとは思わなかった。
ゲームプラン通りに進んだはずなのに上手く行った気がまったくしない。
短い浅緋を手で梳いて微笑んで……それ以上何もしなくて、彼女を起こした]
決着もついたし、逢引きはこれで終わりや
今髪の毛絡んできたからこれ貰っていくわぁ
[さらに甘い逢瀬にする計画もあったに違いないだろうに、しかし進めることはせずに。
試合の前と変わったことは、梳いたときに手に入れた髪の毛を握り込んだ拳が開かず、それまで手を占有していた旅のしおりは懐に仕舞い込まれた。
そのまま――矢神が少し落ち着くまでただ隣に座っていて]
さて、部屋まで送ろっか?
それとも風呂行こっか、うちもこれから行くところやし
実は脱衣場柔道ってのもあってなぁ……
[やがて回復すれば、風呂敷を持ってそんな誘い――それは軽口を叩けるようになれるまで戻った自分のことかもしれない。
もちろん脱衣場柔道は嘘だが]
[矢神の回答がどうであっても、別れ際に添えた言葉は――]
…――ええおんなやね
[向けた微笑みは、羨望に近いものがあった――**]
― 居室 ―
[そのあと風呂に入り、その後また誰かと何かがあったかもで。
西野と顔を合わせれば、星見の成果を尋ねただろう――偽装工作の報酬としては当然の要求だろう。
面白おかしく語るような親友ではないが、だからこそそんな彼が逢瀬をどう報告するのか、楽しんで聴いて]
うち?
せやねぇ……試合に勝って勝負に負けたってああいうの言うんやろな。
[自分のこと訊かれれば、そうでなくても自分からそう述べただろう。]
ねぇ…――自分、「僕は男だ」って女の子に対して自信持って言える?
[追加でそんなこと聞いてから就寝。**]
[解放されて撫でられて起こされて、誇りがガラガラと音を立てて崩れていく]
あ、ありがとう。
[見事おんなを試してみせた井村にしおらしく相対する。
これから先も多分]
本当に髪の毛一本でいいだなんて。案外優しい所があるんだな。
わたしの風呂の順番は終わったはずだから、部屋へ。
[部屋までの道すがら、なにも言葉を発することができず、俯いて歩いた。別れ際の言葉に、耳まで赤くなったのは気付いて欲しくない]
送ってくれてありがとう。井村の男気も見せてもらったよ。
[もっと色々いたづらが出来たはずなのにしなかったのはわかっているから。立ち去る背中を見えなくなるまで見送った]
[部屋に戻って]
おーい、お園さーん、代返ありがとう。
[が、お園さんはすでにすやすやと寝息を立てていた]
あららおつかれなのね。そりゃあ昼間あれだけ歩いたら。
紫織ちゃんは大丈夫かな。
[未だ帰ってきていないようで心配ではあるが、西野がいれば大丈夫だろうと自分も先に寝た**]
ー回想・昼の遭遇に(回想時期:上着を羽織って貰うかどうかの下りの後)ー
おさぼりされて此処に2人しか来なかったのなら、悲しさは覚えただろうな。
[>>206 舌を一瞬出して戻す動作に少し目を遣ってから、続く言葉には動きが止まっただろう。]
憶えていないなら、構わない。
先日の坪内逍遙氏の翻訳なされた物語は面白かったぞ。今度、何かで話そう。
[憶えていなかったとしても、事実は変わらないことは分かっている。自分にとっては価値あるものでも、彼女にとっては路傍の石のような価値の言葉だったのかもしれないから。
それは、とても。残念ではあるけれど*]
ー居室ー
満天の星空が煌めいていてな、美しいと思った。
以前、本で読んで引っ掛かりを覚えた歌があって。その引っ掛かりを知るために観に行ったから。
まぁ…藤乃さん、井村が言うほど高嶺の華であったりはしないと思うがな。
[>>232 居室に戻った後、勿論待っていたのは彼の質問だった。予想され得るべきものであるが、不出来な恋路の弟子は元々下心的な物ばかりで行くわけでも無かったから、彼にとって面白いのかは分からない。一先ず、素直に答えるだけである。
高嶺の華のように扱うから、そう感じるのかもしれないと思った。
自分から彼に聞くことはない。ただ、彼が自分から話すことは聞いていた。矢神との逢瀬があることも。]
井村が提案した勝負なら、矢神が勝てるとは思わないがな。
……でも、まぁ。勝負に負けたというのなら。ぼくも少し安心するのかもしれない。
[他に同室の男子はいるのかどうか。何にせよ、耳元に口を寄せて]
[一瞬の変貌に、井村はどんな反応を示すのだろうか。
底冷えするような、自分の声は。少なくとも今、彼女に向けた思慕の情の発露でこそないものの。
親愛という名の元に発せられた言葉であることは、自らも疑っていなかった。
この言葉に意味があるのかどうかは、さて置いて。]
さて、明日も早い。寝るか?
[調子を戻して、そう問いかける。
話がひと段落ついたのであれば、そのまま寝てしまおうか*]
ー次の日・早朝ー
[設定された起床時間より早く目が醒めるのは何時ものことである。昨晩の宣言の代わりに、というわけではないのだが。
運動着で以って外へ出て、昨日の道を走破する。
山道は膝をしっかりと緩衝材にしなければならないことが問題ではあるが、どちらかと言えば慣れている。
息が切れない程度でその場所へと着いた。]
……。
[朝と夜では、印象が違う。
昨日満天の星空を見せたこの場所は、今は眼下に森を望む広場で。
状況が、立場が変われば全てが変わる。それを示しているように思われた。]
取り敢えず、戻るか。
[解散した後、3人のうち2人にしか会わなかったな…と思いながら。
昨日星見前に矢神と遭遇したベンチへと、向かって。朝に行動せねばならぬ時までいようかと考えている。]
−次の日・早朝−
[原田家の朝は早い。
今では地元の名士などと呼ばれるような豪商にはなったが、元々は農家の出自。家訓により、早寝早起きの癖がついている。産まれた時からそんな家庭に育ったものだから、夜のお誘いを掛けるなど思いもよらぬ事だった。むしろ、風呂に入った後は、消灯時間を待たずに就寝するほどであった。
朝起きた頃には、まだ外は薄暗く、二人もぴくりともせずに深い眠りについていた]
まあやちゃんも、紫織ちゃんも、おませねえ。
[矢神の前髪を軽く梳きながら、そんなことをぽつりと漏らす。かと言って、自分が特別奥手とも思わないが]
さて。
[少しのびをすると、自分の布団をきちんと畳み、身支度をして、手ぬぐいを持って洗面所に向かう。すでに起床している子もちらほら見える。洗面所の窓から見えた姿は誰のものであろうか、昨日も会った柔道家の君だったように思う。運動着で駆けていく姿から、朝の鍛錬であろうことは想像がつく]
....。
[顔を洗い、髪を整え、一旦部屋に戻ってから外に出てみる。件の男子学生が戻ってくる頃には逢瀬ができるかもしれないとの下心があったのかも知れない。
しかし、そこで逢えても逢えなくても、それは一つの運であるのだろう。
あの腰掛けに座って、朝の空気を堪能してみた]
そう言えば....
[昨夜の会話を思い出すにつけ、本の話になった刹那にほんの少し寂しそうな、残念そうな蔭が見えたような気がした]
坪内逍遥の翻訳かあ。
日本男子たるもの、日本文学を読まねばとお伝えせねば。
[しかし、思いついたのは全く別の方向であったりして、独白を呟いたりしていた]
うわぁ...ようございまあす。
[思ったより早くに現れた姿に少し慌てたのか、いきなり噛んだ。しかも、両手が少し踊ったくらいにして。なんとも挙動不審]
あ、はい。朝はいつも早いので。そちら様も、朝から鍛錬ご苦労様でございます。
あ....
[と感嘆詞を漏らしてから、おもむろに袂から桜柄の手巾を取り出して差し出した。果たしてそれは昨夜井村から戻ってきたばかりのあれである]
(嗚呼、もう少しおしとやかな動作ができないものか)
[等と、自分の挙動が不満であった]
あの...汗が...
そんなに固くならずとも。
[>>246 挙動不審な姿に一瞬訝しげな視線を向けるも、それは取り止めて。
昨日などももう少し柔らかい言葉遣いであったように思うが、何かしただろうか。
そう考えていた内に、彼女の袂から取り出される手巾で汗をかいてきたことへの意識を初めて行なった。走ってる間も多少は汗をかくかもしれないが、走り終えた後に一気に吹き出すのだ。
放っておいてもどうせ引くとは思うのだが、親切を無駄にするのも如何なものかと思う。]
…後日洗って返せば良いだろうか。
[返答は、如何に。
どちらにせよ、ありがとうと謝辞を述べ。気がつかぬ間に少し口角を上げただろう。]
昨日の疲れは取れたか?君も、疲れていたように思うから。
[徒歩でこれだけ歩いて来たことに対してかなり不満気であったことは覚えている。]
あ、いえ、そんな...
[怪訝な目を向けられたのがはっきりと分かった]
(嗚呼、もう....)
[と、後悔するも遅し。
さりとて、昨日、その前と全く状況が異なるのは、今日は二人きりだということ。いつも会う際は複数人同士での出会いと会話でしかなかったのだから。朴訥な青年にはそれが分からないのかもしれませぬ]
(若しくは、そういうことに慣れていらっしゃるのかしら?)
[夕べも藤乃の誘いを即受けしていたところを見るに、見た目より案外遊び人なのかも知れないと認識を新たにしたり。
ちなみに、かの友人井村の場合、遊び人というより、色魔の印象]
あ、いえ。そんな必要もございませんわ。
[そう言って、手を差し出したが、どう応答するものか]
足がぱんぱんでございますね。普段こんなに歩くことありませんから。
[言語が堅いのは自分も承知ではあるが、殿方と二人きりなどという場面にそうそう合うことはないだけに、自制ができないのがもどかしい]
西野さんは...さすがに、武術をやっていらっしゃるだけはありますね。
さらに、朝から鍛錬されて。
うちは、帰りがおっくうですわ。考えただけで汗が出そう。
[>>248 怪訝な表情を読み取られてしまったらしく、頭を掻く。
因みに、自分が特段緊張を見せていないのは。恐らく武術によって平常心を常に持ち続けるようにという訓練を課し続けているというのが一番大きいだろう。]
……恩に着る。
[何か返礼をすべきだろうかと考えながら、汗を拭くのに使った面をせめて内側になるようにして返す。
隣に何も言わずに座るのはどうかと考え、自らは立ったまま。]
…確かに、日頃身体を動かさぬ女性にとっては此処まで来るのも一苦労だろう。
僕は流石に毎日取り組んではいるからな。まだまだ未熟な身ではあるが、この程度であればな。
[ゆっくりと、調子を合わせるように言葉を落としていく。
緊張を掛けているようではあるが、話を辞めようとしているのでなければ。自らをそれに、合わせていこうと。]
…下りの方が、怪我は多いし。気をつけねばいけないな。
この程度...
[「恩に着せられても困ります」の言葉は飲み込んだ。受け取ったそのまま手巾は袂に戻す]
そうですね。普段は学校の体育くらいで。家事の手伝いと言っても、重労働には当たりませんし。
朝は毎日走っていらっしゃるの?
[所在なげに立っているのは気になったが、さりとて隣に誘うのも何かと思い、そのまま見上げる体制のまま話を続けた]
下りの方が怪我が多いのですか?
[山登りには慣れていないため、その手の知識はない]
[相手がこの程度、と思うことにこそ。その方の良心が映るから。だからこそ、感謝をするべきなのである。]
普段の体育だけでも、何もしないよりはいいのだろうな。
[何をしているのかは無論知らないが、それがなければ原田さんや藤乃さんは此処まで来れないように思う。]
普段なら他にも幾つかやるのだがな、此処ではやれないから。
[普段であれば剣道場で修練をある程度してから大学に向かう。物も場所もないから、最低限のことはやっておこうと。]
あぁ、足首を痛めてしまったりだとか、色々だな。疲労が蓄積しているのも原因の一つであろうが…君などは、心配だな。
[身体的なものも、そうだが。妙なところで気を抜いてしまって怪我する、などあっても良くない。とはいえ、今すぐに出来ることは思いつかないが。]
時に、家事の手伝いは日頃よりなのか?
[男子であるがために、自ら行うことはそう多くなかったもので。気付けばそのように尋ねていた。]
体育と言っても、お遊戯みたいなものです。女学校の体育なんて。
[校庭を散歩しているかのように歩いたり、舶来の「ダンス」と称して盆踊りを滑稽にしたようなもの等が主だった。もちろん、矢神などははりきって走り回るのだが]
ああ、でも、薙刀はちゃんとした運動かも知れませんわね。
[何故か薙刀だけは得意だったりする、瞬発力だけはあるのかも知れない。持久力はとんとだが]
他に...?
[ここでできないとなると、道場でやるなのかなのか程度の予想はつくが]
では、下りは気をつけて帰るようにいたしますわ。足首ですね。
[言われる通りに心に念を押した]
か、家事ですか?
あ、ああ、はい、母上のお手伝いなど。はい。
[婦女子たるもの、家事ができなくてどうするといつも母からは言いつけられるものの、数日に一度程度しか手伝いもしない。一人娘ということもあり、全体的には甘やかされて育ってきたのだ]
薙刀か、それはきちんと行うのであれば佇まいなども整うから美しいのだろうな。
[>>253 武道は、突き詰めれば美に届く可能性はあると考えている。勿論、心技体が揃わねばならぬのだろうが。]
…まぁ、型とかだな。
[剣道場を使って、存命していた頃の祖父に習った剣道の型である。柔道の型は、基本的に相手がいるものであるが。剣道であれば1人であれどある程度形になり得る。
まぁ、恐らく。飽くまで真似事の域は越えないが。祖父からの精神を受け継ぐと言う意味で日々行なっていた。]
ふむ…
[母上の手伝いなど、と言われて暫し黙る。実家を想起して。]
視野と見識を拡げるという意味ならば、家事も嗜むべきなのだろうか?
[大真面目に尋ねている。]
[美しいと言われて、鼓動が鳴った。今度から薙刀の授業はきちんとしようと思ったとかなんとか]
型ですか。
[剣道をやっているのは知らないので、柔道の型とやらを想像している]
...へ?
[彼の言う意味が一瞬では掴めず、戸惑ってしまった]
それは、西野さんが、家事をなさるということですか?
あの、お掃除はともかくとして、いくら世が変わったとは言え、男子厨房に入らずと申しますか、さすがに、お料理はどうなんでしょう?
[とは言え、巷では男料理なる言葉が生まれつつあるのも聞き及んではいるが、原田家の主は明治一桁産まれのごつごつの日本男児である]
楽しみというか、趣味?であるなら、それも愉しくはあるかも知れませんね。
[と、お茶を濁したり]
胴着の洗濯などは、昔から自分でやっていたが?
[>>256 自分の用いるものなのだ、手入れも勿論自分で行うべきであろうという家の考え方のものだ。]
本を読んでいてな。男女がこうあらねばならぬという当たり前の認識が間違っているような気がしてな。
大正2年には、女性も帝国大学に通う者が現れ始めた。その中で、自分自身も。今の時勢も見つめ直さねばならぬのかもしれない。そんなことを思ってな。
[自らに社会を変えるなどといった志まで、持っているとはいえないが。]
女性が男性がやるべきとするものに来るのであれば、逆もまた然りなのではないかとな。
料理である必要はないのだろうが。
[どうやら、反発は根強そうだと苦笑した。]
自由主義でございますか?
[ぽろりと出た言葉はそんな単語であった。特に教養だの何だのと気にしたことはないのだけれど、なんとなく最近大人たちが流行り熱のように語っている単語を口にしただけだった。
普段であれば、主義主張など、婦女子の口にすることではないと言われそうだが、この御人であれば、問題がなさそうとの思いで出たのかも知れない]
本というのは、先だってお読みになっていた御本でございますか?
[翻訳本だったというから、外国の思想にかぶれただけなのか、それとも、何か思うところがあったのか、少し興味があった]
まあ、まあやちゃんのような男女見てますから、いずれ、男女平等なる世の中が来るでのはないかという気はいたしますが、とてもうち等のような庶民にはあまり関係のない話と思っておりましたわ。
[矢神がいないことをいいことに酷い言いようだが。
反発はないが、そんなこと言い出す男子を初めて見ただけに戸惑いの方が先にあったのかも知れない]
…最近大人たちが言ってるそれか。それとは、違うと思うが。
[国家に対して人間は理性を持ち従来の権威から自由であり自己決定権を持つ、などと言ったものではない。
権威が不要だとは思わないからである。]
先立って…そうかもしれないな。
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと」いえり』とは、世の中に聞こえよがしに言われていることだと思うが、君なら『「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。』と後に続くことは知っているだろう?
[自身は聞いていないが、彼女自身も引用している>>15。それに]
君がいきなり読んでみよと勧めたのだ、不慣れながら真面目に読んで考えてみた結果のつもりだ。
[そう言って、反応を見るべく視線を真っ直ぐに合わせてみた。此処まで言って忘れられていれば、それはそれで…と言ったところであろうか。]
[彼の言葉を黙って聞いていて、最後の台詞で思い当たることがあった]
あ!
[思わず大きく開けた口を、慌てて手で塞いだ]
そうでしたね。お勧めしましたね。
[あれは、いつのことだったろうか。卒業前の中学三年の冬の時期であったように思う。何の気なしに言った言葉だっただけに、すっかり忘れていた、確か彼を入れた複数人の男女で何かを話しているところで、『これからの世の中は、体力だけでなく、教養も付けた方がよい』等と、誰かの言葉の受け売りをしたのだった]
福澤先生は、男女平等の精神は謳ってはいなかったように思いますが、確かに今まで私たちが育つにつれ会得してきた知識とは全く異なるお考えでございました。
[と、真面目吹いてから、くすりと笑い]
西野さんは、本当に生真面目でいらっしゃるのね。
でも、それであれば、男子が女子の真似事をするよりも、女子の気持ちを掬い取る気持ちをもたれる方がよろしいかも知れませんよ。
ああ、でも、真似事をすることでその気持ちを分かるということも確かではありますわね。
...難しいところですわ。
[とミイラ取りがミイラになった]
君もそのように驚くことがあるのだな。
[>>260 ハハッ、と。此方も軽くながら声を上げて笑うのは珍しいかもしれない。]
あの時は國語が苦手でな、やれることはやってみるかと読んでみたものだよ。
[生真面目というよりは馬鹿の一つ覚えであろう。兎に角一直線に行ったのであるから。]
謳ってはいないだろうが、そういう考え方もあるだろうなと思ったのだ。それは人生経験によるものなのかは分からぬが。
[それこそ、矢神の存在も関与してあるのかもしれない。]
女性の気持ちを掬い取る、か。
それは、中々に難しいものであろうな。女性というより。一人一人の気持ちを酌み取ることは難しいから。
君の言葉もな、どのような意図で言っているのか。
それを分からねばならぬのであろう?
[そう、返答する。でも、まずは朝の遭遇時より雰囲気が柔らかくなっていることに、内心で安心を覚えるのだ。]
[朝、井村に遭遇すれば、その手が握られているか確認する。さて、どうだろう。どちらにしろ]
井村さん、おはようございます。
[しおらしく挨拶して周囲を驚かせた。井村の反応を気にすることなく通り過ぎた**]
― 朝食後 ―
や〜
やっぱ何かあると落ち着きますなぁ
無いと不便ってわけちゃいますし、むしろある方が不便とか邪魔だったりするときも多々あるんやけれど、それでもおってくれるのがええんですな〜
……男女の仲もそういうものなんとちゃいます?
[大人しかったのは手が独り身だった間だけで。
結局、空き家となった手に収まったのは、朝食時に掴んだ醤油差しだった。
醤油をこぼさないように気をつけつつ、立ち話で捕まえた誰かと楽しく話しながら新たな人生のお供を口元にかざして交流を深めていた。]
醤油差し持ってたな。
[笑えば良いのか怒れば良いのか、呆れれば良いのかと考えれば、呆れ半分笑い半分といったところか。
この日は何度か思い出し笑いをすることになるだろう**]
そりゃあ、ありますよ。そんな、冷血女に見えまして?
[西野が声を出して笑うのを見て、向こう様もそれなりに緊張はしていたのかなと思い至る。少し距離が縮まったのを感じた]
そう言えば、そんなこと仰っていたかも知れませんわね。
國語が苦手だと。
目から鱗と申しますよね。鱗が剥がれると、世界が広く見えるのかもしれません。それこそ、福澤先生の仰った、学問のすすめなのでしょう。
[勉強が嫌いなのどと日頃言った口が何を言うかというところだが]
人の心は万華鏡でございます。くるくると回る度に変化いたします故に、自分でさえも推し量ることができませんわ。
...あら、これは、誰の言葉だったかしら?
時に、西野さんが己の見識を広め、男女の役割のなんたるかを再考しようと思ったきっかけは何でしたの?
[けだし、矢神か藤乃のせいであろうことは容易に想像はつくが、念のために尋ねてみるついでに、自分の隣を指し、お座りになりませんかと誘ってみる]
いやいや、冷徹だとは思わないが。
[>>267 そう言い返す様子にまたクスリと。
心理的障害が少し減るような感覚。]
鱗が剥がれれば、傷つく余地も生まれそうなものだが。変化への土壌と言い換えても良いかもしれないな。
[恐らく、一年前と比べれば自分も変化があると思う。それがきっと、学問によるものなのだろう、とな。]
確かに、な。自分自身のものでさえ、うまく説明出来なかったりするのだし。
[隣を示されれば、言葉に甘えながら。彼女の言葉の続きへの返答を考えて。]
……広範なことを言えば、自らの周囲全般、となるだろうが。本を読む間に思ったことであるから、君の読書の勧めが切っ掛けと言えるのではなかろうか。
それまでの僕は武術と親から伝えられた精神論的なものしか知らなかったからな。
[思考には知識が必要である。
現状に疑問を持たなかった自分は、書を読むことで小さなものながら疑問を持つようになった。]
…だから、君の言葉は。
あの時の僕にとって、無類の価値を持っていたと思う。
[今更になってしまうのだろうが有難う、と。座って距離が近くなろうと、目を見詰めたままに伝えた。]
それならいいんですけど。
[そう言って微笑んでみた。西野の表情も幾分和らいだ気がした。西野が横に座る素振りがあれば、自分は少し腰を動かして距離を置く]
変化には必ず何かの犠牲があると言いますよ。それの対価が自分にとっての価値であれば、土壌と呼べるのでしょうね。
うちの一言が西野さんの糧になったのであれば、嬉しい限りですわ。
...うちは、すっかり忘れていたのだけれど。
[と、少し自嘲気味の笑いを浮かべてから、じっと見つめられた瞳に見入る。]
あ、あの。
男子校は今日はどのようなことをされるのですか?うちは、調理実習らしいですが、それを皆さんで食べていただくらしいですの。
あの...うちの料理食べてみていただいてもいいですか?
[料理に自信は全くないけれど]
男女の役割に変化はあったとしても、得意不得意はあるわけで、得意な方が得意なことをやった方が、社会的に効率が良いでしょうね。
[なんだか訳の分からない言い訳だったりする]
だった、ということは
今は違うのでしょうか……?
[過去形にそう尋ねる、本の虫であり続けた己は
多分彼よりも情緒には疎いのであろうとは思う
言葉が足りなかったよりも、
多分自分が自分を卑屈に思っているからこそ
伝わらなかったのやも、しれず
高嶺の2輪を見上げる人らを見守るはこべの花は
小さなくしゃみを1つして
そうすると正面から学ランが
ふわり、と衣の上へと]
わ、いいのですか?
あの、その。ありがとうございます……
[その時の自分の頬には朱がさすだろう
腕は流石に大きそうなので
肩に羽織って、歩く形になろうけれど
ほんのりと温かくなった帰り道
貴方は寒さは大丈夫?と尋ねながら
草の根踏み分け宿舎の方へ*]
― そして翌朝に ―
[一夜明けての変化はまあやちゃんが顕著に
あらわれていたのではないでしょうか
普段であればかみつく井村さんへと
柔らかく挨拶する様は、まるで蕾が花開くよう
ふ、と。彼女と仲の良い西野さんが
この光景を見遣ればどう思うのであろうな、と思いながら
自分は朝餉をもぐもぐと食べているのでありました*]
−朝 西野との会話の後−
[食堂に向かうと藤乃が先に食事をしていた]
おはよう紫織ちゃん。
[と、声を掛けてから、そそと近づき]
西野さんとの星見はどうだった?
[逢い引きと言わないところが、多少気を遣ったつもり]
― 翌朝の ―
おはよう、お園さん
星見ですか。ええ、とても面白かったです
個人個人による解釈の違いで
同じものをみているのに、違う感想になることとか
昨日は代返、ありがとうござます
私が一番遅かったみたいで……
[此方も声を潜めて、内緒のお話
気遣いに微笑みながらの、言の葉をひとひら]
星を見るのに、解釈なんて要るの?
[ある意味斬新な発想だった。月を愛でるのと同じように、星は星で綺麗だと思うくらいしか思い当たらなかったから]
ううん。大丈夫。先生、一度しか見に来なかったから。
[実のところ、寝ていたので、何度来たかは定かではない]
寒くなかった?何時頃?戻ってきたの。
[最後だったということは、矢神の方が先に帰ってきていたのだろう]
例えばですけれど
星を綺麗だな。って想ったら
どうして綺麗だなぁと思ったのか
とある人は、輝いているから綺麗と思った
とある人は。色が鮮やかな金色だから綺麗だと思った
綺麗、にも違う捉え方、見方での
綺麗があると知ると、面白いなと思うのです
[素直に愛でられるその気性こそ、自分に足りない物
なのだろう、と思う
まあやや園子の女の子らしさはそこから来ているのだろうか]
そう。よかったぁ……
12時前には戻ってきたから大丈夫
[それに、羽織ったぶかぶか学ランを思い出せば
ほっこりと笑むのでありました]
嗚呼、なるほどね。
[二人が昨夜どんな会話をしていたのかは分からないが、そんなやりとりをしていたのだろう。今朝自分がしたような下世話な話ではなく、もっと浪漫的な、園子からすれば、まるでお伽噺のような世界だったのではないかと想像した]
12時!よくそんな遅くまで起きていられるわね。
[ということは、西野はそんなに寝ていないことになるけれど、今朝の様子ではそんな素振りもなかったが]
ねえねえ。今日の調理実習、何作るんだろうね?
まあやちゃんおはよう。
探してたの?
ううん、全然。ってか、そんなに大きな声で代返とか言わないの。
[周りを気にしない矢神に、指を立てて、しーっとやる]
― 男子のお時間 ―
川で伝統漁法を学ぶ、ですか。
海の漁とはまた違った趣があってよろしおますなぁ
[以上、先生から説明]
……食事込み、ですか
現地調達ってやつですね、いけずやわぁ
[以上、先生から説明]
そうですね、少しばかり遅くまで星を見すぎたようで
後で西野さんに謝らないといけないですね
遅くまで、つきあわせっちゃって……
調理実習。作るとしたら何でしょうかね
とはいえ、美味しいものができて
それをみんなで食べられるのならこんなにも
良いことはないと思いますが
……あ、まあやちゃん。おはようございます
[代返を、大きな声でばらしちゃうその姿に
くすくす、笑ってしまいました]
探してたの。どうしても会いたくて。
あ、ごめんね気づかなくて。し〜、だね。
なになに、調理実習の話をしてたの
楽しみだね〜。料理はちょっとは得意分野だからさ。
今朝会ったときには、そんなに眠そうにはしてなかったけど。
[つい、が出てしまった]
あ。何作るか、先生に聞いてこよう。
すぐに戻るね。
[そう言って、矢神と入れ違いに席を立って、職員たちのいる方へ向かった]
えー、紫織ちゃんの料理美味しいのに。お口に合うから嫁に来てよ。なーんてね。わたしが男だったら紫織ちゃんを嫁にもらうのになぁ、本気で。
[そう言って片目を瞑った。憧れの君は恋愛対象ではないらしい]
まぁ、それは嬉しいことをおっしゃって下さいますのね
まあやちゃん。嬉しいです
……お園さん?
[今朝あった。と
さらりと言って、去って行ってしまった園子
彼女の事です。さばさばとして明るい
そんないつも通りの発言ではあると思うのですが
少しばかり不思議な、不安げな影がよぎるのは
どうして、でしょうか]
だって紫織ちゃん可愛いし、ちいさいし、そりゃわたしからすればおんなのこみんな小さいけど、そういうのじゃなく。
あ、お園さーん。
[あっという間に先生たちのところへ行ってしまった]
どうかした、紫織ちゃん。お園さんが居なくて不安になったの。兎に角そんな表情似合わないよ。あ、井村さんに笑わせてもらうと良い。今日は醤油差し持ってたから。く、くく。
聞いてきたー。
[しばしして、戻って来ると]
なんかね、お煮付けが主なんだけど、男子校の方は、川釣りに行くらしいの、それで、男子に内緒で、彼らが釣ってきたお魚を捌いて調理するかも知れないんですって。もちろん、釣れればの話だけれど。
なんか、男子校をびっくりさせるつもりらしいわ。
[と、まくし立てた]
― 一方その頃 ―
女子は調理実習らしいですなぁ
きっと美味しいもの作って食べるんやろなぁ
せや、もし魚釣れなかったら女子が作ったもの恵んでもらえるかもしれませんなぁ
男子の誇り?
そんなのあるから女子と上手く話せないんでっせ、そのときはうちが頭下げに行くさかい安心しーや
[思いっきりすれ違っていた]
んー……不安になった、というけれど
なんだか2人とも一晩経たない間に
雰囲気変わったなぁ、って
[皆さんにどんどんおいてかれちゃう気分、と
小さく微笑みながら]
……まあやちゃん、井村さんと
なんだか仲良くなったんですね
良かったです
[楽しそうですね、と
思い出し笑いをする彼女にふふり、と。笑みました
そんなところで……
速攻で帰ってきたようで。お園さんはお園さんでした
あれ。私の気の所為だったんでしょうか?]
じゃあ、うちもご飯食べよう。もう、ぺこぺこ。
まあやちゃんは?まだ?
[矢神がまだであれば、一緒にお膳を取りに行き、一緒に食べ始めるだろう]
わ、わたしはわたしだよ。井村さんとは、仲良くなったのかなぁなんだか遠くなった気もする。わかんないけど。でも、醤油差しだよ、醤油差し。これが笑わずに居られようか。
[また笑っているとお園さんが戻って来た]
へー男子校との合同作業ってやつか。面白そう。川魚ってあんまり触ったことないけど。
ご飯、お供しま〜す。
[お園さんと紫織ちゃんと一緒に朝餉]
林間学校に来てよかったな。
[夕餉の分まで取り返そうとたくさん食べた]
醤油差し?
[話の途中から聞いたので、何のことやら。
再度、矢神から詳しく聞けば]
あの人なんなの?
笑うていうか、もう理解不能。
[園子のツボではなかったらしい]
箸が転んでも面白い
そんな時期なのでしょうか。青春ですねぇ
[協力授業の内容聞けば、あらあら。と]
魚釣りですかぁ
新鮮なおさかなを焼いて、
白米と一緒に頂くのは美味しそうですねぇ
[なんて言いながら、ご飯を食べ終えたなら
少々林道の散策にでも出かけましょうか]
― 川 ―
けっこう近いんですなぁ
ええこってす
[多くの級友が川の流れを見ている中、自分だけここまでの道程と宿舎を見やっている。
無学の頭の中で働いているのは、宿舎からここまでかかる時間――言い換えればここから宿舎に戻るまでの時間と、さらにここに帰ってくるまでの時間、あと宿舎で要する時間を足してどれぐらいかかるか、という計算。
出した答えは、こっそり抜け出して女子の活動を見に行くことも女子を呼ぶのも可能、である]
えー、お園さん面白くないんだ。どうやって持ち出すか、誰かに叱られないか、気にならない。
[見渡す範囲に井村は居なかった。残念。代わりに西野を見つけたかもしれないが声をかけに行けなかった]
というか男子だけなんでこんな早いんでしょうか
女の子たちと一緒に朝食をいただきたかったのに
[男女別行動であるが、行動の開始のタイミングも別だった。
男子の釣果によって女子の調理実習が影響を受けるため、男子のほうが先に動かなければならない事情があったためだが――さすがに知る由もなく。
おかげで朝食も仲良く一緒にとることもできなかったと不平を鳴らす……が、本当は醤油差しを掴むまで醜態を晒していたのでただの取り繕いである]
あ、紫織ちゃんまたあとでね。
こっちに来てから元気になったね、帰りは楽勝かもね。
[お園さんの朝餉の倍は食べてごちそうさまでした]
― 川 ―
いろいろあるんですなぁ……
漁法の選択も勝負の鍵のひとつ、ってところやろか
[紹介された漁法はかなり種類が豊富で。
大別すれば竿によるもの、網によるもの、設置物によるもの、そういうもの介さないで直接針に引っ掛けたり銛で刺すものなど。
好きなもの(複数可)選んで、とにかく結果を出せと]
……ま、これで。
[自分が選んだものは当然ながら設置系で。
自由な時間を作りやすいのと、醤油差しを手にしたままでは細やかな技術が求められる漁法は不利だからである]
気になる方向、そっちじゃないような気がするけど。
[とは言え、矢神はいつもこんな感じだから、井村と気が合うのかも知れないなとは。気が合うというか、一方的に矢神が井村を笑う方向]
(あれ?井村さんとはあまり気が合わないのではなかったっけ?)
[確か、春先は火花散らしていたいた印象。どこかで何かあったのだろうか?その辺の心境の変化は園子には分からない]
じゃあ、行きましょうか。
[藤乃に誘われるがまま、散策に出る]
価値と呼ぶか土壌と呼ぶかは、当人のその時の感覚次第だろうな。
[>>270 他人のそれを、受け入れて寄り添えば良いのではないか、と聞いたのは昨日のこと。その声を、思い出しながら。]
…川で魚の伝統漁法を学ぶなどする筈だ。もしかしたら、それも関係しているかもしれないな。
[「皆さんに食べて頂く」のなら。校長が意図してこのようなことをやっているのなら尚更であろう。
原田さん自身の料理を食べて欲しいのは、きっと。知らぬ者より知る者の方がいいからだろうか…とまで考えて。]
僕で良いのであれば、喜んで。
…井村からは守らないとならぬな。
[そう、冗談も交えながら。
さて、まだ起床用の鐘の音は聞こえぬが。そろそろ、時間切れなのかもしれない…と。何となくの気配で察した。]
ー回想・星見の夜にー
…はは、どうだろうな?
[そう言って笑みを一つ送り、学ランを着せる為に顔の距離が近づいて。先程は落とさなかった、言葉を一つ。]
君も、いや。君は綺麗だからな?
[はてさて、これは井村に似てしまったのだろうか。
さて帰ろうか、と顔を離してながら声をかけて。帰路に着くことであろう。彼女の表情を、しばらくは確認することもない。
袖はいるか?と問いかけながら。
寒さは、自分には特段感じられなかった*]
魚釣りなさるのね。頑張って。
[>>304に、力こぶをつくる仕草で励ましてみる]
じゃあ、うちも頑張っておいしい料理作ってみるね。
はい、井村さんからは死守してくださいな。
[そう言って、笑った。そろそろ学生たちの姿が散見されるようになったので]
そろそろ、時間ね。みんなも起きてくるし。
では、また後ほど。
[深々とお辞儀をして、その場を*立ち去った*]
― 回想:星見る夜に ―
……もぅ、いけずです
[と言いつつも、笑みを見せる貴方に
私の眦は緩んでいたので
拗ねている様子など言の葉だけでしょう>>305
唯、学ランを肩に重ねて呉れた貴方の
その言の葉には、息をのみましょう]
私は、です、か
貴方も、その……男前ですよ
[3人それぞれを誉めた貴方が、今は自分だけを誉めている
それも心境の変化なのか、それとも
今この場に私しかいないからなのか
世辞か、本当か。なんて普段であれば考えるのでしょうが
星に充てられたのでしょう
私も素直に、その誉め言葉に笑んで
お返しに思うことを吐露しておきましょうか]
[並び歩く帰り道。此方を向いてくれない貴方は
帰路、何処を見ていたことでしょう
問いかけには、じゃあ頂いても宜しいですか?と
小さな手で、貴方の御袖をつかみましょうか
寒くないのであれば。私が寒いので、と
かじかんでこけてしまいそうと言い訳、1つ
寒空の下、明かり見える宿舎まで辿り着いたなら
学ランを畳んでお渡ししましょうかと
その際、機会あれば今度は月でも見に行きませんか。と
お誘いも1つ、落としておいて*]
ー朝餉ー
[何故、気がつけば他校の生徒…いや隣の女子校だが…とすれ違うのか、と思うがそれは同じ宿泊所での朝餉だからである。時間帯が同時か否かは分からないが。
さて、結論から言うと矢神の井村への挨拶は目撃していない。遠くに一度、ちらと視界に入り。
直感的に何かの変化を感じ取ったが、「試合に負けた」所為であるのか、それ以外なのか。はたまた勘違いなのかは判らずに。]
…………。
[静かに、箸を進めていたことだろう*]
― 川 ―
かかるとええどすなぁ……
あ、ちょっと小用に
[小の用と思わせておいて、宿舎に飛んで帰る小さい用件。
級友に場を任せて移動開始。
間際に西野の釣果が見えた、結構な釣果なようだ]
[宿舎に戻れば、仲居さんやら他の宿泊客やらに聞き込み、女子たちの料理場を聞き出す。ここらへんの会話術はお手の物。]
なーなー、何作ってますのん?
味見やら客観的な審査員でも何でもやりますえ?
もちろんうち宛に作ってくれててもええですよ?
[群れから離れた小魚を狙う大物のように、少し遠巻きにいる女子を狙って物陰から声をかける。
――顔見知りでも気にしない。]
そそっかしい 原田園子 は肩書きと名前を 女学生 原田園子 に変えちゃったよ。
[星夜からの帰り道は、兎に角彼女が転んでしまわないように道を気にしていたことだろう。
それだけが、理由と言えるかは。自分でも今は分からぬが。
月夜へのお誘いは、機会があればなという返答を返したものの。その返答の場合はあり得るということは、彼女ならよく知っていることであろう。
また後ほどというその声も、釣りの間に想起されて。
ゆらり、ゆらり。
井村がいなくなる時には軽く手を振るに止める。止めて止まるような奴ではあるまいから。]
【業務連絡】
明日朝六時に、村開始いたします。
【男のコ、女のコの選択に誤りはありませんか?指さし確認お願いします!】
あと、肩書きも明日朝以降変更できませんので、変えるなら今のうちですよ〜。
以上、よろしくお願いいたします。
新入生 西野圭一 は肩書きと名前を 黒帯 西野圭一 に変えちゃったよ。
新入生 藤乃紫織 は肩書きと名前を 本の虫 藤乃紫織 に変えちゃったよ。
新入生 井村あずき は肩書きと名前を 誑し屋 井村あずき に変えちゃったよ。
と言うか、そちらの学校は、釣りなんじゃなかったでしたっけ?
早く釣ってきてくれないと、こちらも調理できないんですけど。
[と、びっくりさせるはずは、ネタばらししてしまった]
園子さんじゃないですか
お久しゅうございますなー
[昨日ぶりです]
女子が調理実習しとるって聞きましてなー、興味わきましてん
何作ってはんのかなって
美味しいもの作ってはったらご賞味させてくれへんかなー
あ、でも園子さん、料理の腕前は、れいて……あいたっ
[何か見えない硬いもので頭を殴られたような気がした]
はい?
[さすがに閃くまで時間がかかった]
……。
つまり
うちが釣った魚を園子さんが調理してくれると?
[誰にどの魚が当たるかなどわかりようもないが]
あっ、あっ
[ネタ晴らしと、不審者さんの見覚えのある姿に
ちょっぴり困り顔を浮かべた所――
彼がお園さんに告げた言葉に
私は生まれて初めて本気で怒りました]
失礼なことを仰るのではありませんっ!
……お園さん。あの軽薄な舌、
ぎゃふんといわせてあげませんか?
私、お園さんのお手伝い致しますから
[男が魚釣り、女が調理。皆で協力するもの
隣同士の学校の初めての共同作業でもありましょう
それを、揶揄であることは分かっていましたが]
貴方は、作る前から
そう言われてお園さんが喜ぶ人に思えますか
誰かに愛を囀るのも、色々と褒めるのも良いことです
それがあなたの真摯な心の1つなのでしょうから
でもその口で。揶揄で誰かを貶めるのは辞めてください
課題の一環であっても
誰かの口に入るものを作る私たちは一生懸命なのです
それがたとえ冗句であろうとも
私、友達を馬鹿にされて
許せるほど大人ではありませんの
そこで調理風景を……
[す、と指さす土間。ええ、まごうことなき土間]
おや、藤乃さん
昨日ただでさえ長い移動でお疲れと思っていたのですが、すぐにご就寝されなかったそうで……気になっていたつもりだったのですが、お元気そうですね
[気になるは心配したの意ではなく、さすがに自重したの意味である]
目ぇかっぽじって一挙一動見て御覧なさいな井村あずき
[すらりと抜いた包丁、割烹着をびしりと着替えて
皆の調理風景を見てから
同じことを言えるものならおっしゃいな、と
何か1人で燃えているけれど
当然冗句と分かっている園子やらは
1人でかっかしてるなぁとか思うかもしれませんね
後で我に帰れば悶絶もので土下座状態でありますが
本の虫は今、猛烈に激おこぷんぷん丸でありました]
嗚呼。
[と、後悔の感嘆詞は、藤乃の怒りの言葉が覆い隠した。
「あ、いえ、うちの料理、確かにそんなに自信はないのだけれど」と言いかけて、藤乃の剣幕に言い出せずに]
あ、うん。
[と頷くだけで]
よろしくお願いします。
[と、藤乃に頭を下げた]
お、おう――
そこまで言われて釣れませんでしたでは済まされそうですねぇ
よろしおま、園子さんのぶんも藤乃さんのぶんもええ魚釣って来ますわ
――素材がいまいちだったから仕方がない、なんて品評はうちもしたくありませんからね
[のんびりと仕掛けを設置しただけ現状では無理だろうが、藤乃の剣幕に受けて立たされた]
あ、あの...紫織ちゃん...。
[さすがに包丁を抜いた時には、制止の構えをとった]
あ、ありがとう、うちのために。
でも、それはさすがに。少し落ち着こう?
[そう言って、なだめようと]
ええ、ではいい魚釣ってきてくださいまし
油のよくのった物でお願いしますね
――遅すぎたら、他の方の釣った魚で
お召し上がり頂く事になりますけど
そうなさらない自信、あるのでしょう?井村さん
[ということで。意訳として。魚持ってきたら
調理風景を見てなさいなと戦闘宣言
……ええ無論、彼が魚を取りに行った後
私ったら1人で決めてしまって申し訳ありませんんと
園子に謝り倒す本の虫がいたとかいなかったとか]
ええですなぁ
割烹着もよう似合(お)て
――うちのためにあんなに燃えてくれるなんて光栄やわぁ
[目をかっぽじるのは割愛したものの、藤乃のさまは一挙一動見ていた。
ばーにんぐの理由はまったくもって違うのだが、逸し方は天性か]
……園子さん
どうしても困ったら、これ使うとええですよ
[燃えて視界が狭いであろう藤乃を尻目に、園子に近寄って――持っていた醤油差しを手渡した。
何か手にしていないと落ち着かない種のこの人間が、自分から手放すのは相当な珍事である]
んじゃ、いったん失礼しますわ
釣れるんを楽しみにしとってください
釣れるよう応援よろしゅうにな
この方角でまっすぐ行ったところにおりますさかい
どうせなら一緒に釣った魚のほうが美味しゅうなるんちゃいます?
[さすがに来てくれるとまでは思っていなかったが]
[園子が井村と釣りに行こうとするなら止めはしないだろう
そのままご飯を炊いたり、味噌汁の具を刻んだりと
メイン以外を作る作業に入るだけでありますし
視界が狭くなっている現在では
誰かが抜け出したとしても気づかぬまま
料理に没頭している事でしょう]
― 川 ―
……ちゅうこっちゃやねん
西野くんも美味しい料理食べたかったらどない?
――魚よこせなんて言わへんよ
[釣り場に戻ると西野に事情を説明した。
彼が乗っかる可能性については女子たちに言っていないが。
結構な数を既に得ているようだが、そこに美味そうなものを厳選するなら今少し努力と運が必要かもしれない]
はー。
[なんだか怒濤の瞬間が終わった。藤乃をなだめ、井村を牽制し、しかも意味不明な醤油差しを渡され、終いに井村の逸し方に愛想が尽きた]
紫織ちゃん、大丈夫?
いえ、いえ、そんな謝ることもないんだけど。うちの為に怒ってくれたんだし...むしろ、嬉しいよ。
[とか、なんとか言って、おこおこがぺこぺこになってしまった藤乃をまた別の意味でなだめるのに時間を要したとかなんとか]
――意外と捕れるもんなんやなぁ
[手抜きのために選んだ設置系の漁法。
魚の通り道にガラス瓶を沈めた、簡素な罠。
引き上げてみれば確かに魚が捕れている。
これは簡単だ――と感じたが、漁法を説明してくれた漁師によると、瓶が透明なのでどこに沈めたのか分からなくなるので廃れ気味な技法とのこと。けっこう寂しい話。
見た目や脂の乗り方を採点するなら―― 93 17 78 ]
[普段の賄いは、母と女中さんが行うので、厨房に立つことはあまりしないのだけれど、手慣れた先輩方の作法を見よう見まねしていたこともあり、自分が思っていたよりは下手ではないことが、実習で分かった。
そう言う意味では、実習の意味があったのかも知れない]
でも、うちの女中さん、みんな上手なの。うちなんて足下にも及ばないと思ってたわ。
[藤乃に良い腕と言われれば、そう謙遜してみる。良き師匠あれば良き弟子ということなのだろうか]
[迷いなく川魚の腹をさばき、取り出す内臓
鱗を包丁の裏でこそぎ落とし
流水で中を洗って下処理をこなす
その工程一匹3分の早業
棒櫛に通し、じっくり炭火で焼けば
美味しい鮎の塩焼き御膳のできあがりでございます
無論、園子さんのお手伝いを
此方は務めさせて頂きました。あなかしこ]
……。
[頭数は揃ったが、これでは期待(←)に応えられるとは思い難い。]
次、次のやつ……!
すみません、もういちど教えてください…!
[あのときは女子のところ行くことばかり考えていて、漁師さんの説明は右から左だった。
今度は頭を下げ、もういちど説明を聞き直し、何が自分に合っているのか助言ももらって]
これは、いけそうな気がしますなぁ
名前がええどすなぁ
[多数の針をつけた糸を垂らす。
先端の重りが川底についたら、アクセントを付けて跳ねさせ、その動きで針を踊らせ――寄ってきた魚を引っ掛けて釣り上げる。
――跳ねさせ方の言語的表現からピンコ釣りと呼ばれている、ちゃんと実在しますからね。
なお釣果は――3(10)匹。]
…………。
[欲しいのは質だが、厳選のためにももう少し数が欲しかった。
餌もつけない漁法を初めてやってこれだけ釣れれば上出来と言えなくもないが。
それでも欲しかった]
…………。
[何も持っていない、独り身の左手が落ち着かない。
いいものが釣れたか自信がなくて、助けを求めている。
なお見た目や脂の乗り方は―― 97 17 90 ]
……これと、これと、これかな
西野くん、どない思います?
ありがとうなー
んじゃうち行くわっ!
[料理の経験や才能が皆無なので、正直なところ本当に美味しい魚がどれなのかは確証が無い。
自分の才能は、それを抵抗なく他人に聞けることだろう。
奇跡的になかなかいいものが釣れているらしいのがわかり、厳選した三匹(93 97 90)を魚籠に入れて駆け出した]
お待たせしてすんまへーん!
これでどないや?
どないや? は、はぁ、はっ……
[魚籠を女子たちに差し出した。
柄にもなく全力で走って来たらしく、息も切れれば前髪も張り付いている]
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
ええですなぁ
女性が料理している後ろ姿というのは
夫婦の間柄とかだと終生この光景に飽きないんやろなぁ
[藤乃のお墨付きがあるので、女子たちが料理しているさまを後ろから堂々と見学。
自分が釣った魚がどう調理されていくかも見ごたえあったが、それ以上に目を奪われたのは、まさに女性の見せ場の姿。]
ねえねえ、今度、藤乃のお宅で料理教えてもらいに行っていいかしら?
[何故か急に花嫁修業に精を出したくなった園子であった。
そうそう、藤乃のおうちは和食を生業にしているのでしたね]
特に、その...お魚の扱い方をば。
[包丁さばきも含めてと念を押して]
これはすごいものできそうやなぁ……
[料理については積極的に覗き込まなかったので詳しくは見ていないが、相当本格的なものが出来上がりそうである。
ちなみに…… 少食0 ← 49 →100大食 ]
[できあがった料理は教職員がとりまとめて皆に配る段取りのようだった。なので、こっそりと西野の分を別途小皿に取り分け、後で隙を見て渡すつもりでいた]
井村の分、どうする?
[井村が持ち込んだ魚の分は、本人が食べたいだろうからと思い、藤乃に相談してみる。もし、矢神が嫌がらなければ、彼女に持たせて井村のところに運ばせたかも知れない。
園子が持って行くつもりは毛頭なかった(←]
あ、醤油だけ差しておくね。
[さっき渡された醤油差しから、鮎に数滴の醤油を垂らしてから、矢神に魚を持たせたことだろう]
あの。これ。
[片付けをしている最中に、こっそりと抜けだし、教職員や仲居たちに紛れて、男子校の一団に入り込み、隠れるようにして、西野に小皿を渡す。
返事も聞かないうちに、そそくさと厨房に戻って、何事もなかったように振る舞うので*あった*]
こうしてますけど、紫織ちゃんかわゆすなので、西野は紫織ちゃんに譲りたい。
先生に打ってもいいですか?(ダメです)
ってか、紫織ちゃんに勝てる気がしない。
[其々が井村と西野に魚料理を渡している間
私はといいますと、他の教職員の方達に
料理をと配膳をしておりました
はっと気づけば自分の分はなく
苦笑したものではありますが、もう食べましたと誤魔化して
調理実習を終えたなら、1人離れて小川の方へ向かい
他の方たちが食べるであろう楽しげなささめきを後ろにして
1人、木々の中小さくなって
小川のせせらぎに耳を欹てておりました
あでやかに咲く花が2つ、其々の蝶の前で揺れるのを
遠くで眺めるなずなが1つ
少しばかり疲れたと寂し気に
唯、呟いて目を閉じましょうか**]
折角の功労者ですし
食べて戴きましょうかね
持っていくのは――
[誰が良いかしらと呟けば、最近彼と仲良くなった
まあやちゃんを選んだのを聞き
彼女が嫌がらないのならばその皿を持っていくのを見守りましょう
園子が途中抜け出したことは知りません
唯――]
[其々が井村と西野に魚料理を渡している間
私はといいますと、他の教職員の方達に
料理をと配膳をしておりました
はっと気づけば自分の分はなく
苦笑したものではありますが、もう食べましたと誤魔化して
調理実習を終えたなら、1人離れて小川の方へ向かい
他の方たちが食べるであろう楽しげなささめきを後ろにして
1人、木々の中小さくなって
小川のせせらぎに耳を欹てておりました
あでやかに咲く花が2つ、其々の蝶の前で揺れるのを
遠くで眺めるなずなが1つ
少しばかり疲れたと寂し気に
唯、呟いて目を閉じましょうか**]
[矢神が料理を持って来れば――彼女が調理したものがあればそれだけを平らげて、たいへん美味しかったです、やっぱええ女やね、と褒め倒して――それ以上は箸をつけず、皿を持って席を立った]
……こんなところに居はったんですか
川魚はやはり川辺で食べるほうがええって意味ですのん?
あ……
[わざわざ藤乃を探したのは、あれだけやり合っておいて本人のいないところで食べるのがありえない話だったからだ。
全体的な名義上では園子の料理ということになっているようだし、鼻を明かすのも園子になっている――が、それは藤乃の闘争心によるものだったから。
なので藤乃のもとを訪れたのだが――出し切ったのか眠りに落ちているようだ。]
……こういうところが高嶺の花なんやけどなー…
[先に見える風景――花や蝶で彩る風流は、自分には身についていない。
傾きの教養としてあったほうがいいものだとは知っているが――その良さや歓びを感じるには自分が希薄すぎた。]
さて……どないすればええやろ
ま、お先にいただきますか
[藤乃が寝入っているのを起こすほど野暮ではないつもりだが、料理の鮮度が落ちるていくのを知りつつ見守るのは勝負への冒涜ではないだろうか。
藤乃の隣に座り、御膳を置き直して考えた末――起きるまでに完食しないように気をつけながらゆっくりと箸を伸ばし始めた。**]
ー川ー
…何か知らぬが、やる気になったようだな。
[やはり釣った魚でも調理させるのだろうか、と。
魚を釣ったら先生の所に持っていくとの旨を伝えられていたのであるが、それなりに面倒になって井村以外の人に自身が釣った事にして届けさせていた。
…先生には訝しまれを通り越して看破されているとはまだ知らぬ。]
(女子が絡めば)御前は運も上がりそうなものだから、釣ればよい。
[そう言ってくすり。流石に90点超えを3匹釣るとはまだ知らないが*]
[その裏にあった、誰かの怒りも。
誰かの努力も、何も。
伝える人がいなければ、読み取る相手が居なければ伝わらないのだ。
釣れと言われ、淡々と釣り続ける自分には。
自分以外の皆がそれを通して交流を深めていたことを、知ることさえ無いのかもしれない。
______そして只今89匹。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新