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[これまで何度も行われたように、槍が突き刺さったナトゥーリアはそれを引き千切ろうとした。
だがそれは、負の想いであろうと撚り編まれた長念の異能による特製品。
引き千切られはせず、複雑に絡み合う異能が送り込まれれば、先ず最初に槍が四方八方へと裡側から貫くように鋭い棘の様にナトゥーリアを刺したことか!
槍に施された異能の増幅効果により、それは見事に叶う。
攻撃系と封印系の異能を送り込み、ナトゥーリアの動きを止め、無力化を行う試みが始められる!]
[発射台方面、"恨みの鉄線"の先端の方では、複製か鉄線そのものの端をばらしたのか、無数の異能者達が端を持ち、揃って異能を送り込んでいた]
[隔絶空間内では、絶え間なく沸騰し溢れ放電と風孕み逆巻く灼熱、過大な重力が荒れ狂う。
ナトゥーリアの裡側>>17から、それらは溢れているのだ!
更には、能力の低下/この場合は、時間系能力者かナトゥーリアの速度低減を仕掛ける。
ナトゥーリアもそれらへの対抗手段はあるだろう。
この場合、現在の空間以外からの攻撃とも成ろうが、それを防ごうと隔絶空間の外より、更なる対抗の異能が仕掛けられよう!]
[光の膜浮くようなバリア>>5:13は、裡側から溢れる異能、更には外側から仕掛けられる無数の、貫通等の異能の乗った一点集中の武器連射により、やがて穴が開き、更にそこから喰い破るように他の異能が襲い掛かる]
[ナトゥーリアの形状が変化する。
外殻装甲が白銀の繊維となり殻(シェル)の様に身を守ろうとする]
[されど]
[磁力系、重力系、凍結系……撚り合わされる異能の、何と複雑で重く練られた力であることか]
[人をも殺せる氷音は、他の異能奏でる無数の音と一体になり、ナトゥーリアには聞こえない。
否、ひとつの響きとなったものが襲いかかる。
ナトゥーリア自身からも無数の無限とも言える熱量の放出、原子から生み出されたエネルギーによる動力があっただろう]
[それらは、隔絶する様に、他の空間系異能により亜空間連動が停止され、空間すら停められ、キリキリと縛られゆく中で、外部からの息するように在ったエネルギーが隔たれる事となり、ナトゥーリア自身からエネルギーを取り出す他なくなる]
[5m程の白銀の巨躯は、地獄の中で、無数の異能の鬩ぎ合いにより砕かれるように分かたれた!]
[それは綺羅綺羅とする白銀の大きな欠片/部位]
[P13ドームの異能者達は、それぞれ、分かたれた部位へ向けて、更に破壊・封印・倒すという意志に従い。
無力化の為の異能が向けられてゆく!*]
[──しかし、やがて、裡側のエネルギーを開放するかのよう、抑えきれない程の眩い光と高エネルギーが暴走するように放出されるだろう]
[それは比較し得る者は居たかどうか。
落下地点>>2:#1よりも更に強い輝きだった]
[隔絶空間内は、周囲に被害こそ出さないかもしれないが、中層区域の者達とは比較にならない防御力のバリアで守っても尚、中にいる者達が深い怪我を負うのは明らかに思えたか**]
[上層防衛線では現在ナトゥーリアの破壊・封印処理、ならび各負傷者の治癒などが行われていた。
その最中、動き出すものに意識を止めるものは極少数だろう]
[また、中層防衛線にて現れた小さな機械生命体達>>5:23の群れは、ナトゥーリア活動低下と連動し動きは鈍ることは無いが、ナトゥーリアへの対応が進むのと同時進行的に対応もより進んではいただろう。
それは皆、満身創痍な有様ではあったろうが]
[そしてドーム上層部や特殊チームにより、それら小型機も一括預かりの言が出て、ギーグ達の悲鳴があがるのは、これよりも更に後、全てに対応が終わった後からである]
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