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[その後の激突>>0:#6について彼女も彼も語ることはない。
何らかの必要が生じる、或いは状況の推移が無ければ**]
[スティーブの店で見かけるくらいで、直接会話をしたことはない。
ゲイルのことはスティーブ経由か、またはスリ集団が愚痴を零しているのを聞いたなら、多少知ることは出来るだろう。
『アイツからスったものは大体破裂する』>>0:346、『まともなものがスれない』『はした金にしかならねぇ』などなど。
それがどれほどの印象となるかは知れないが]
ふーん、ヴェスねぇ。
そーいやスティーブがそう呼んでたか。
あっ、俺ゲイル。
お嬢さんとお近づきになりたいなっ。
[おどけるような雰囲気で女性へと向き直り、淑女に対するように手を差し伸べる。
女性の手を掬い上げようとしたが、反応はどうだったか*]
ったく喧嘩のどこがたのしーんだか……、
[ぼやくように呟き、頭を掻き、やがて立ち上がる。
花は咲き誇り機械いじりの好きな少年はいつも通り元気で、
しかし、得体の知れない“何か”が迫っている現状。
ふとリルに、「こんな状況でもいつも通り過ごしていいのか」と、
訊きそびれたことに気付いたがかけなおすことはない。
最悪への備えというものを常に心がけておけば大丈夫だろうと判断する。
氷の足跡が残っていてもそれを追うことはなく。
自宅に戻って鞄を手に取ると、細いスラム特有の道を迷うことなく進む]
― スラム街のどこか ―
[ガラクタを積み上げられてできた家は、
唐突に壁の材質や色まで変わって一種の前衛芸術じみている。
誰が書いたんだか、へたくそな落書きまでつけられている。
そのうちのひとつ、*07手長猿*の落書きのある建物の前で足を止めた。
エーディの知る符丁が変わってないなら今はここにいるはず]
[じーさんの遺してくれたものの中に、
スラム街の、異能持ちや何らかの特技を持つ者達が寄り集まってできた“集団”のツテ、がある。>>0:71
色んな奴らがいるが、その中でもじーさんのことを知ってる奴らは、
困っている時には力を貸すと言ってくれた。
ただ、エーディ自身はこの集団のことがそこまで好きではなかった。
生前のじーさんはゆくゆくはエーディに自分のあとを継いで集団の“手足”になってほしかったようだが、
エーディは突っぱね続けた。じーさんに対する数少ないわがままだった。
――“厄介事”は嫌いだ。
それでも。
エーディにはどうしても手を出せない領域の情報が欲しいという願いを叶えてくれるには適した集団であることも確か]
[ゆえに建物の扉をくぐり。
出された茶(一体何で淹れられているというのか。かなり苦い)を丁重に断ってから、
なけなしのキャッシュを支払って頼むのだ。
いざって時花畑を守れるよう知恵と力を貸してほしい、と*]
── 下層区域・公園 ──
何だよ……
言いたいこと、あれば言えよ
[目を横に逸しながら]
言ったら、トばす
[不貞腐れたようにスプーンを咥え]
名前、何だっけ。
ゲル……みたいなやつ
[名前>>89を散々な覚え方をしているか。
……というよりは、普段なら覚えてはいるだろうが、記憶の引き出しに辿り着くのが阻まれているようなものだろうか。
どちらにしても、同じように名>>90は聞くことになり]
[特殊チームが”お祭りの主役の一人”を探している。
それはリルにとって噂が本ネタである可能性を高めていた。
エーディに話した、最悪の事態。
心の中でその覚悟だけはする]
人間……なんじゃないの。
アタシは携わってないから詳しいところまは分からないっての。
つーかそっちの案件だし。
情報ネットワークにアイツの予告状と同じ文面が隠された書き込みがあったってさ。
アタシが知ってるのはそれくらい。
[トレインの話>>85に知ることを告げて、軽く肩を竦める]
似顔絵の件はオーケーよ。
セーガっつったっけ?
その似顔絵貸してもらえるかな。
[溜息をついているセーガ>>87に手を差し伸べて、似顔絵を渡すよう頼む。
連絡先まで書いてくれた>>95のを見つつ、似顔絵の部分だけ端末でデータ化して警察機構本部へと転送した。
セーガには自分の連絡先も伝えておく]
情報交換ね、了解。
ご飯の美味しい店?
この辺りならあそこのクラブカフェかな。
[中層区域にあるようなお洒落なカフェテラスではないが、下層区域に来た時に良く利用するカフェをトレイン>>88に紹介する。
ついでだし何か食べてくかな、と思考も働いた*]
[彼女のアイスは一切融けてはいなかった。
尤も、来たばかりの男ゲイルや、周囲への注意散漫となっているヴェスが気づいたかどうかは分からないが]
[蒼い目は、ゲイルに向けられる。
透き通る、透き通る、蒼い目だ。
情感ではなくそこに在るのは透徹されたもの。
そう成るに至った確かなものを裏に感じさせる美そのもの。
彼女から手を差し伸ばすことは無かったものの、肌理細かい膚に覆われた手を掬おう>>90としたならば、アイス持たぬ側の手であれば、掬うことは出来るだろう*]
[スティーブから要請があるまでは繋がない、そう決めていた。
気になるなら様子を見に行けば良いだけだったし、念話を繋いで取り止めもない話をする間柄でもなかったから]
[でも、今回のことは]
[何気ない生活を守るためには、必要なんじゃ、って思ったから]
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