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バグ・シング、執行官イグナティウス。
貴方の発言には飽いた。
コードにバグが生じそうなほどのつまらなさだ。
[それよりやや離れた場所。
同様のような白銀の繭。
同じく落下衝撃を軽減する為の殻(シェル)。
白銀の繭が、繊維が解けるように広がり、再構築された機体は、3m程の白銀の躯。
頭部には、輪のようなもの。
砂地から浮上し、辺りに遠隔操作型の兵器をばら撒くように浮遊(セット)]
..∫∃..&\\/$...\
.....##..^\...-%%\.....
[蒼い目は、巨躯の機械生命体へと向けられる]
人類統制局所属、エース・ナトゥーリア。
テルミヌス線を越えての地球降下は、「バグ・シング」として認められない。
人類への害意ある君を、止めなければならない。
「人類統制局」の思想は、君達の中でも過激かつ異端だ。
君達の定義によるところの”人類”にまで犠牲が及ぶことを望んでいないだろう。
目の前には、半壊どころか、残骸のような巨躯の機械生命体が、
大地が凹んで出来た浅いクレーターの真ん中にグシャリと潰されたような姿で転がっていた。
小柄な白銀のバグ・シングも、
その体はボロボロで残骸と言った方が早いほど。
しかし、バグ・シングの方は、
よくみれば、その体は自動修復されているようだった。
白銀の繊維が、欠損部を覆うように埋め、再構築を試みている。
私の力だけでは、彼女を止められない。
このままでは、人類への大きな被害は避けられず、生存圏は一歩後退するだろう。
バグ・シング イグナティウス が村を出て行きました。
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