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うーん。それにしても、ヤガミ大丈夫かなあ。
なんか、リェンおにーちゃんのとこからおくすり貰ってたよねー。身体あんまりよくなかったのかな?
もうこんな時間だし、具合悪くて眠っちゃってたら仕方ないねえ。体調のほうが、大事だもんね!
つぎヤガミを見ても、いつも通りの顔でいようね。
そうだよね、ネズミさん?(チューチュー)
[丑三つ時は物の怪の時間だという。狼様やお狐様に取り憑かれた人間はどこかでこの状況を嘲笑っているのだろうか。]
どれほどの人間がいるか…分からないが決定を出してもいいだろうか。俺は「甘利を閉じ込めよう」と思っている。
松風やヤガミについては…明日どうするか改めて考えたい。
……ああ、とりあえず烏丸おにーちゃんが仕切ってくれそうで、良かった。
なんせボクはもう、そろそろ……限界なんだ
……アイツを……おさえつけるの、大変……なんだよ……うん…………
ああもう、やだなあ、アイツ−−"猫又"……
はや、く、寝床に…………戻らなきゃ……
ならいっそウチを信じんかった村を、愉快に変えてくれますように。お狐さんや狼さんや、どっちでもえぇわ。
ウチにはどっちにしろ帰る場所はもぅあらへん。
ああ、そうなの。
カガチさんが唯一信じている方が、蔵に押し込まれてしまうのね。
本当にこわいのは どちらかしら?
私を閉じ込めたのも、この村の人たち。
カガチさんもお酒は持ってないのね、残念だわ。
アザミさんも見えなくなってしまいましたし…。
そういえば、キクヒメ、という方も消えたんですよね?
そのお方も見当たりませんが…
……お腹が空きました。
このままでは餓死、するんでしょうか…
それも悪くない、と撫子は思った。
(私はもう、長く生き過ぎた。)
そろそろ、貴方に会いにいっても良いですか。
貴方のいる場所(ところ)へ…
甘利さん、ですか。
お迎えにいきつつ、何か食べ物はないか聞いてみましょうか。
それとももう、あるいはみなさんはもう…
なんて、おそらくやることがないので寝ているのでしょう。
蔵の中は広いですからね。
それでもみなさん、そろそろ何か食べるものがないと…
ふふ、それにしても、狼に攫われた方もこの蔵の中にいるだなんて、狼が憑いてる方たちは一体何を考えているのかしら?
ごきげんうるわしゅう、みなさま。
はやおき、しすぎたの…。
[ふわぁぁ、とのびをひとつ]
……ごめんなさい。
おかあさまからごようじをいいつけられまして、あすは、おそくまで参加できないかも…しれません……。
…どうかごようしゃ、くださいまし……。
[申し訳なさそうに頭を下げる]
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