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わおんわおんわおーーーん!
ねえ、神主さんや宮司さんにも会えるかな?
名乗りでてくれるのかな?
それとも隠れちゃうのかな?
あーあ、気になるな!
なぁにぃ?
昨日、あの後お世話になった屋台で地ビール頂いたけれどぉ、塩焼き予定の鮎がみーんな無くなったってはなしてたわぁ。
それからはずうっと、狐の話で持ちきりだったけれど、こんな風にゲームが用意されてるのぉ?
あはっ、この村、面白いわぁ。
ん、うーん…あれ?
朝になってる!
[外のざわめきを目覚ましとして起床した少年は、昨晩リェンから買った薬を渡そうとヤガミのいる寝所に入った後、そのまま寝てしまったようだと気がつく]
あー、昨日いつのまにか寝ちゃってたんだな
あ!ヤガミ!
昨日咳してただろ?リェンに言ったら漢方って薬を貰えたんだ!
よく効くらしいから飲んでみろよ!
[そう言って、咳き込んでいるヤガミに薬を渡す]
−−朱と調を神社へと先導しながら、カガチは村から溢れる狐の話と、キクヒメの失踪の話を拾い聞きする。
キクヒメといえば、神社の境内に座する従者の方だ。
カガチよりももっと前からこの村に住んでおり、知らないものはおそらくいないと思うぐらいに、毎年の稲荷祭でお見かけする。
その方が、失踪……。
>>ヤガミ
「君が、アザミさんや朱の言ってた子だね。
このお祭りを見に、わざわざ遠くから! 大変だったろう。
……その狐のお面、どこで手に入れたんだい?」
−−彼のつけている狐面。
こんなもの、稲荷祭の露店のどこかにあっただろうか、とカガチは村中の店の記憶を巡らせる。
−−朱と調を神社へと先導しながら、カガチは村から溢れる狐の話と、キクヒメの失踪の話を拾い聞きする。
キクヒメといえば、神社の境内に座する従者の方だ。
カガチよりももっと前からこの村に住んでおり、知らないものはおそらくいないと思うぐらいに、毎年の稲荷祭でお見かけする。
その方が、失踪……。
>>ヤガミ
「君が、アザミさんや朱の言ってた子だね。
このお祭りを見に、わざわざ遠くから! 大変だったろう」
−−物騒な話は頭の中にだけ。
カガチは努めて、子供たちの前では村の喧騒を取り沙汰すことはしない。
…え?従者のキクヒメさまが?
そんな…お狐さまだけじゃなくて狼さまもだなんて…
ご主人は大丈夫かな?
…とりあえず、松風さまのところにまずは向かわなくては
……え?キクヒメ様が……?
そんな……お狐様が?
……え……?オオカミ?
オオカミ様って、何?ボク、お狐様のことしか知らないんだけども……
誰か何か知っているかなあ?
[遠くが騒がしい。何かあったのか、と俺は聞き耳を立てる。]
誘拐か。まさか、お狐様だけではなく狼様まで現れるとはな。……花盗人としてはやりやすいが、いい気分のものでは無いな。
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