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『父さんと母さん達の? お仕事するの?』
『これあげる。おほしさまみたいでしょ?』
[きらきらした機械に、太陽にきらりひかる硝子玉。
何の機械かは分からないけれど、仲良くしよう/友達になろうという、そんな安易な/馬鹿な考えで、えいえいと瓶の蓋を回して硝子玉を取り出し、差し出した。
機械の外界確認用らしき、透き通るような眼には、笑顔のヴェスの姿が映っていた]
『父さんと母さん達の? お仕事するの?』
『これあげる。おほしさまみたいでしょ?』
[きらきらした機械に、太陽にきらりひかる硝子玉。
何の機械かは分からないけれど、仲良くしよう/友達になろうという、そんな安易な/馬鹿な考えで、えいえいと瓶の蓋を回して硝子玉を取り出し、差し出した。
機械の外界確認用らしき、透き通るような眼には、笑顔のヴェスの姿が映っていた]
[硝子玉を差し出した後、機械がどう反応したかは、見てはいない。
何故なら、]
『ヴェス!』
[切迫した、父親の声が飛び込んできた]
『え?』
[振り返る]
[その傍らを風のように輝きが疾走った。
今まで動きもしなかった重量あるその機械が、その巨躯を諸共せずに踏み込み移動、重量を活かして速度をグンと上げていた]
『まさかそんな──早く、逃げ』
[何かが折れる音が響く。
大きな衝撃音がし、機械も父親も見えなくなった。
驚きのまま、視界から消えた先へと走る。
先には、他の調査隊の大人達もいて]
[逃げ惑う大人や、交戦する大人、それらの区別一切をつけずに、機械の鋭利なソレは命を刈るために振るわれる。
高熱が放射され、髪の毛が巻き上げられる。
ジュワリと、辺りには噎せるように血の霧が舞う。
蒸発した血の匂い、肉の焼ける匂い]
[そのうち治癒能力者が潰れたのが、以降の明暗をより分けた]
『チッ──逃げな! ヴェスはまだ子供だから──』
[こちらを振り向いた母親の頭部が後ろから掴まれ、果実のように砕けた。
子供の自分を置いておけば、きっと逃げられた。
目に映るのは、返り血を浴びた圧倒的理不尽の無機存在。
だらだらと落ちる、赤い血が酷くのろく見えた]
[アデルの前には数人の男が立っている。どれも覇気はなく、世の中から置き去りにされたような目をしている。]
初めまして。早速なんだけどこれ、調べて欲しいの。
まず第一はアジトの位置。重要そうなところよろしく。
次に不正会計やら世の中に出したらアウトになる情報。
最後に構成員の情報できるだけ。
[迷うことなく注文をつける。アデル自身の中には上層だのスラムだのの区別はない。だから彼らの身なりがどうであれ、自分に得があるならお友達、敵対するならあの手この手で嫌がらせというのが彼のスタンスだ。]
『へぇ、こいつはなかなか……』
『あぁ?なんだよ面白そうじゃねぇか、ちょっと俺にも見せろよ。』
『50万か、へへっ、そいつはいいや、しばらく酒には困らんな。』
[一人が手に取ると、最初は乗り気でなかった男たちも興味を持ち始める。しばらくすれば、お前はあれだの、俺はこれだのと分担作業を始めるのだった。]
(なんとかなりそうかしら?)
[こうなれば後は待つほかない。だが、一つだけアデルはどうしても彼らに文句を言わねばならないことがあった。]
アナタたち、ちゃんとお風呂入ってるの?
洗濯は?柔軟剤もちゃんと使わないとダメよ?
さすがにちょっとこの臭いは耐えられないかも。
アタシ外で待ってるわ。
[そう言い残して外へ出ると大きく伸びをする。これだけ走り回ったのはいつぶりだろうか。少し休もうと手近にあった椅子に腰掛けた。]
── ガシャーーーーン!!! ──
[椅子がぐにょりと折れ曲がり、アデルの体は座る勢いのままガラクタ置き場に投げ出される。]
はぁ、もうやだ、お風呂入りたい。
[力なく立ち上がると、壊れた椅子を蹴っ飛ばして、大きなため息をついた。**]
[バツの悪そうな顔をするアデルに、
そこにいる男たちを親指で指して、そう言う。]
それに、そのデータ。
俺にも無関係ってわけじゃなさそうだし。
[腕が開放されれば、息を吐いて、
腕を擦る。握られ続けていたせいか、だいぶ赤い。
何か分かれば、エイミーかヴェスを通してか、
ドンパチ探偵から直接かでも伝わってくるだろう。]
んじゃ、もう行きますんで。
[そう言って、その場を後にしようとし、]
いっ…!
あの…もう少し、お手柔らかに。
[また、後ろにぐんっ、と引っ張られる。
後ろをまた振り向き、言われた言葉に]
……
スラムの人間に連絡先がある奴なんていねぇって。
[連絡先、頂戴と言われれば、そう答える。]
俺に会いたかったら、
スラムのどこかで、商売してますから、
見つけてみてくださいよ。
[そう言って、笑顔を向けるアデルに、
同じく、商売人としての笑顔を向け、]
そんときゃ、何か買ってくださいよ。
[それでアデルは納得しただろうか、
してくれたなら、男は今度こそ立ち去るだろう。*]
[そして、開放されたかどうだったか。
男がボロ屋を出て、しばらくすると。
ガシャーーーーン!!!
と大きな音がした。]
……!!??
[何事かと振り向いたが、
特に何もなさそうで、
視線を上に向け、首に手をやり、]
気、張りすぎなのかもな。
[そう、ポツリと言い、
また、歩き始める。]
/*
アデルさんとは、最初のときといい、今と良い
パッと出会って、パッと別れるものだから、
なんか申し訳ないなという気持ち…
昨日の寝落ちが痛い…
―スラム街 ボロ屋から少し先―
[先程から、誰かがついてくる気配がする。
一度立ち止まると、相手も止まる。
そして、また歩く。ついてくる。]
……
[アデルといたときから、つけてきたわけではないだろうことには、安堵する。さすがに、下手すぎる。
嫌でもわかる。]
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