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こほっ、ごほっ…あーもう、能力の乱発は色々面倒なんだぞ!
[そう言って、手で押さえながら咳をする。咳はすぐ止まったようで、一瞬だけその手のひらを見るといつもの事かと視線をソノランに戻した]
あーついでに聞いとこう。〈UROBOROS OVERDRIVE〉って知ってるか?*
― ゲート 詰所 ――
[そうして、やってみるという少女に投げ渡せば、ヴェスは抗議の声をあげる]
うるせぇ!これは、お前に返すやつなんだから、お前が払ったと一緒だろ!!
[が、それは突き返された。]
ちょっ、貰ってくれよ!
あぁ、もー!
[どいつもこいつも、なんでこう。
もはやこれも意地の張り合いになってる気がしてならない。]
お前が馬鹿でけぇのは同意だよ。
[そうして、少女とヴェスのやり取りにそれだけ言えば、一瞬安堵したかのような表情を見せる。
まだ、どうこうできるとは分からないが、少しはなんとかなりそうだ。]
ー 回想 数ヶ月前ー
『『ナイトライン様』の有り難い地位を捨ててやりたかったのは、そんなことかよ?』
『実の父親を告発して、好き勝手やりてぇなら、上層でやってろ。クズが。』
[目の前の男はそう言ってユウヅキを嘲笑う。ユウヅキは黙ってそれを聞いていた。赤く染めた手をまたぼんやりと見て]
罪は裁かれなければならない。
僕は何があったとしても、裁かれなければならないんだ
[そう呟いた。その言葉はヴェスに届いたのだろうか]
[ユウヅキは黒い目で包帯を巻いたヴェスを見る、じっとその両目を見ている]
(……どうして、あんな無茶な能力の使い方をしているのだろうか?)
[ユウヅキはそう思った。口にはしなかった。]
[言ったところで今では無駄だろうな、と思って帰路に着くことにしたのだ*]
[渋い顔になりながらも、少女の同乗を了承したヴェス。
二人が後部座席へと乗るのを確認したら、男は運転席へと乗り込む。]
んじゃ、よろしく頼むよ。
[乗り込んだ後、エイミーと名乗った少女に、バックミラーごしに、軽くて手をあげ、
エンジンを起動し、ハンドルを握る。]
ヘイヘイ。いっとくけど、
もう何年も運転してねぇから。
[護衛時代に運転したことはあるものの、やめてからは、まったく触っていない。廃棄された部品は触ってはいるが。]
多少、荒いのは、許せよ!!
[そう言って、サイドブレーキを外し、アクセルを踏んだ。**]
/*
ユウヅキの考えてる罪は『苦痛を持って人の笑顔と幸福を奪い続けてきたこと』
考えている罰は『その苦痛を伴う力を持って人の笑顔を幸福を守ること』
殺しは一切やらない。どんなやつが相手であれ幸福を奪うことはあってはならない
前村でライザに『無茶してるからノエル雇え』と言われた時に、『無茶してるか?』と返答したのはつまりは『罰なんだから無茶のうちに入らない』と考えていたから
ユウヅキ、実は自分に対していちばん厳しいのよ
ハロー。
今送ったのの出所調べて欲しいんだけど?
「ソノラン、今日休みじゃなかったの?」
そうなんだけどね、爆発に巻き込まれそうになって。
俺様を狙った可能性もあるから、一応。
[サイコメトリーでの追跡を得意とするメンバーに頼み、ドローンの出所を調べてもらう。
メンバーは、えー、と渋る様子だったが、チームに喧嘩を売った相手がいる可能性があるかは調べてくれるようだ]
── 回想・数ヶ月前 ──
[嘲笑うように言ったのは地位についてのみ。
吐き捨てるように言った後に、言い過ぎたかとは過ぎる]
(こいつは、時々こうやって黙り込んでシリアス決めんだよ……訳が分からん)
[男からすると、父親を捨てることからして理解出来ないものだが]
お前は無茶しすぎってのを分かれよ。
ついでに、尻拭いしてる奴らのことも気づけって。
[ユウヅキが両手を見、男の目を見て向き直るのへ、ようやく真面目に話を聞く気になったか、と誤解をする]
お前さあ。
もう少し、補佐してくれる奴でも雇え。
力があっても、そのままじゃ死にかねないぞ。
[スティーブ辺りが聞けば、顔を顰めそうな言葉をユウヅキに言い放っただろう*]
「狙われたのソノランじゃないみたいよ」
あ、そう。
じゃあ良いか。
「配送者を狙った感じかしらねぇ…近くに誰か居たんじゃないの?」
ふーん……。
[配送、と言うのには心当たりがあった]
「まぁ、私達が扱う程のものじゃないわね。
辿れば何か出て来そうな感じだけど……それも大したやつじゃないわ」
りょーかい、サンキュ。
[通信を終えて、ドローンの駆動部も手元へと転送する]
ユウヅキ、これやる。
[投げるのは手の中へと戻したドローンの駆動部]
爆弾は、どうもエイミーが狙われたらしい。
サイコメトリーかマシンハックでもいれば辿れるんじゃないかな。
[それだけ言って立ち去る素振り*]
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