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[と、彼が話し始める前に、また子供たちが走ってくる。]
『すてぃーぶー!』『これー。ひろったー』
[持ってきたのは、何かの荷物。
いつものように、買って欲しいということだろう。]
はいはい、いつもご贔屓にー。
[そう言って、受け取って、"代金"を支払えば、
子供たちはまた、駆け出していく。]
……?
[ふと気付いた。行き先が書いてあるようだが、
それは、調査隊行きの荷物だったか。]
これ、お前が落したわけじゃねぇよな?
[見せれば、彼の反応はどうだったか。]
―中層区画 カフェ―
もむ!
[ユウヅキを見つけたのは口いっぱいにミックスサンドを頬張っていた時だった。>>228手を振って彼を迎える。
ユウヅキがソノランへ"特殊チーム"と言うのを聞けば、へぇと驚きつつも納得する。ソノランの能力なら重宝されている事だろう。
そして、少し胸がざわつく。
特殊チームの人間なら、もしや娘の正体を知っているのではないかと。村での事件の時、アーネストは色々知っているような口ぶりだったから。しかし、今のところ特に娘の素性について触れてくる気はなさそうだ。藪蛇をつつくのは避ける事にした。
ユウヅキとアデルが取引する間>>230は口を挟まず、ご馳走に集中していた。]
……ユウヅキ?
[さっきからちらちらと視線が飛んでくる。>>268 ははぁんと合点がいって、自分の皿からサンドを一つ差し出した。]
一つ、食べてくれない?
とってもおいしいんだけど、
全部食べたら動けなくなっちゃう。*
/*
しかし、エイミー、機械もってんだよな!!
やっちまった感がある…!!
エイミー、また落したとか…む、無理があるな…!!
[ゴミみたいな食べ物やクソ不味い物を口にしても腹を壊さない悪食になったのは、十中八九どころか、十中十、スティーブが原因だろう。
その頃は、まだ両親のショックが大きく『全部食べろよ』と言われれば、どうでもいい気持ちと共に、吐きそうになったり、あるいは少数ながら口に運んだだろう。
妹……男にとっては姉のような存在だったかもしれないが、彼女に譲ることもあったかもしれない。
それでも、暫くそうやってスラムで過ごせば正気を取り戻し、気づくだろう。
『残飯じゃん、これ!』と。
スティーブが味覚に悪い影響を与えていたのは確定的に明らかだった]
/*
妹はヴェスのこと好きになりそうだなぁとは思うけど、
本人もそれがどういったものかは分かってなかったのかもしれない。
スティーブは、なんとなく気付いてた感じ…?
というか、突然に振ってすまんよ…
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