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[ユウヅキを心配しての問いに直接の答えはなく、代わりに鋭い眼差しを返される>>287。
確かめるという言葉、縫合の解けた傷から流れ落ちる血に、こちらも息を呑み真剣な眼差しを向けた]
ああ。
[目の前を泳ぐ、紅い蝶。
無差別な破壊ではなく、正確にその1匹を撃ち落とすことを求められている]
[目を閉じて深呼吸した。
掌握の時と連続した記憶があるとはいえ、治療後に異能を使うのはこれが初めてだった]
[目を開く。
蝶は羽搏き、不規則な軌道で舞い続けている]
[右手を軽く握り、開くと、五指を繋ぐような形で放電が走った。
目に見えない力の流れが、目に見える現象と一致しているのを、確かに感じた]
いくぞ!
[ユウヅキに知らせるためというより、自身に気合いを入れるための掛け声。
右手を舞い泳ぐ蝶へかざすように突き出し、そして指先から蝶への力の流れをイメージした]
[小規模な稲光。
バチッという音と共に空中を走った電撃は、紅い蝶に青い光としてぶつかり、そして弾けさせた*]
―― 宴会の席で ――
[結局準備するまで手持無沙汰感を得たノエルは宴会の準備を手伝うことにした。
テーブルを運んだり椅子を並べたりetc.である]
花とかあればよかったんだがな。
[孤児院でのささやかなパーティーの席に、
買ってきた花を飾ったことを思い出せば一息つく。
だが料理が並べばささやかなパーティーにも負けないくらい場が華やかになったように思う]
ふーん、そっか、残念だなー。
[エイミーの言葉>>291には、しょんぼりと目を伏せたがすぐに普段のニヤけ顔へと戻るとポケットから端末を一つ取り出した。]
まぁ、君がそう決めたんならそれはそれでいいことだ。
じゃあ、これは選別であげる。
いざという時にこういう知識があれば力を発揮できるかもしれないからねー。
[端末にはプログラムの知識を始めとして膨大な文献データが詰まっているようだ。力の使い方だけも知って欲しいというトレインの思いからのものだろう。]
ちなみに私物だから安心していいよー。
[そこらへんはわきまえてますから、と社会人ぶるのだった。*]
あたしは、……アンタがメロスを護りたかったんだろうことは分かってる。
だが、そのためにハル兄を傷つけたことについては、
……正直言ってムカついている。
ドームから出ていったせいですっかり疎遠になってしまっていたが。
………たいせつな人なんだ。
[その時のことを思い出したのか、
ムカついているというよりどこか悲しげな瞳をライザに向けた*]
── 常駐テント>>100 ──
[何処のタイミングでだったか。
或いは既に宴席での事だったかもしれないが。
目元を隠した村の住人ハロルドに、呼び止められる。]
持って来てくれて、thx。
そのまま置いててくれても良かったのに。
[人差し指と中指で摘むように、その薬剤入り銃弾のサンプル──を、胸元から衝撃吸収の容器を取り出し、その容器に封入し受け取った。]
現物があるとまた別──。
これは、精々大切に扱われるだろうサ。
軽度の症状のみの奴は治療も出来てるけど、重度の症状で寝込んだ奴らの特効薬に活かされると思うヨ。
[そう、ハロルドには話しただろう。**]
[バチッ][ズキッ]
[紅い蝶に当たった蒼い閃光は、見事にその蝶を弾き飛ばした>>296]
[ユウヅキは、その様子を黙って見ている。]
[いや、正確には……そのエネルギーの流れを見ている]
雷か。エネルギーとして帯電していたのか…
道理でいつまでもくすぶっていたわけだ
[ユウヅキはメロスの身体を見る。エネルギーの流れを見るために]
…エネルギーの流れの掴み方は悪くない。
が、一瞬だけ頭痛がしたあたり自身のエネルギー量を見誤ると思いがけない火力が出るかもな
[そこまで言うと…ハァーーーとため息が出た。それは落胆ではなく…安堵のため息だった]
だが、練習すればなんとでもなりそうだ
[ユウヅキは、にぃーと笑った]
では、ボクは行くことにするよメロス。
『尋問官』が『容疑者』に会えるには本来ならもっと
複雑な手続きが必要でな、バレたら消し飛ばされかねん
[ユウヅキは確認を終えるとすぐさまメロスに背を向け歩いていった。そして一瞬止まって]
メロス
[たった一言]
もう、笑顔を奪うようなことはするなよ
[それだけ言って…宴会場へと向かった*]
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