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時刻帯こそずれていたが、同じ場所から俺は電車に乗り地を目指した。あの女性は居ない――安堵か何か得体の知れぬ溜息をつこうとした瞬間、俺は凍りついた。俺の目の前に座っている女性こそ昨日の女性ではないか?
やがてピークは過ぎ車内はまばら模様に、しかし俺の心に余裕はない、なぜなら女性がまたしても俺に密接し、股間を定位置におさめてるではないか!・・・・・・何だこれ?!
「約束守ってくれてありがとう♪」
と”一言言葉を発した”だけで彼女は何も言わず、また昨日と同じ駅で降りていった。俺は何もしていない、ただあれを勃起させて呆然と突っ立っていた、それだけ。
俺はその日の面接をすっぽかした。
俺の中で、また禁断の情熱がぶり返しているのを感じた。
その日の夜、俺は同じマンションに”飾ってある”ベージュの下着に狙いを定め、拝借することに決めた。ちょっと借りるけど直ぐに返すさ、試着させてほしい。
俺の特訓の日々は始まった――
返すと言って返却したぱんてぃは5枚程、股間にぱんてぃを押し当てることで情をはかる――精度は低い。
顔にぱんてぃを被って正確に測る。どうやら隣の住人は俺に興味を持ってるようだ。だけど挨拶もろくにしていないし、顔を合わせたこともない、隣人は期待感のみ胸を膨らませているよう。俺の顔を見て、タイプでないと知れば、期待は散るだろうな。
週に一度、平日のあの時間あの場所、例の女性と落ち合う。彼女は俺を欲していた――俺と彼女が異様な光景を晒していることに何ら躊躇もない。よほど何か溜まっているのだろう。俺は可能な限り彼女の念を読み取るよう努めた、この股間で。
半年が過ぎ、サンプル総数100、能力を開発する上でサンプル数100とは・・・少ない。このままでは限界がある、というか捕まるぞ、そろそろ限界だ。
半年も同じ事を繰り返している、かと言って進展はない。俺と彼女に勇気があれば前に進んでただろう。ぱんてぃから感じ取れる思念とは裏腹に、彼女はいつもすました顔でつんとしたまま表情を崩さないから、俺を疑心暗鬼にさせた。彼女は本当は何を求めてる?何も求めてやしない?
俺は彼女に救いを求めた――俺には君の溜まった鬱憤を晴らすことは出来ない・・・すまない。
「今までありがとう・・・もう、しません」
!?・・・・・・・・・俺と彼女の異様な日常は終わりを告げたのだろう
俺は俺の気持ちを伝えることも出来るようだ、最後の最後に気付いた・・・もっと早くコミュニケートしていれば・・・もっと仲良くなれたのに。
む・・・俺って奴は・・・「仲良く」って、彼女とイケル所までイキたかったということ・・・最低だ。最後の最後に下心――
それ以来、彼女とは会っていない。車両を変えたのかは知らない。でも確かに俺との意思疎通を最後に、ぴたりと俺の前に姿を見せなくなった。
俺の能力は幻じゃない!他者とコミュニケートできる能力だ!
ありがとう、名も知らぬ君。俺には君を救えなかったけど。
それから三ヶ月の間、俺は知(痴)的行為を重ねた。向こうから反応がある場合、こちらから念を送る。気が合えば、車内混雑のどさくさに紛れ、ぱんてぃの上から股間を押し付けたり指で弄くったりして、遊ぶ。時に意気投合して、直接言葉を交わし・・・ベッドインまで漕ぎ着けることも。危険な時もある、第三者による通報、しかし俺と女性はいつもグル、女性が被害届を出さないかぎり俺は犯罪者にはならないぜ。
続けること半年。かの君に注いだ良心は見る影もなく、俺は下心に染まった。新手のナンパ(俺にしか出来ない)、
エスパー力は完全に羽化。顔面、股間だけではなく、ついに指先でも相手の念をはかり意思疎通も可能に。相手が望むならば、返してやろう 我が熱情――
2年が過ぎ、俺は自分を痴漢師と名づけた・・・エスパーにあらず!人の気を測るより他人にバれるか否かのスリルに魅力を感じていた。真っ当な使い道もあるだろう・・・・・・俺は自分の力を自分の欲望のために行使した。正義の味方になんかなりたくない、俺だって人間だ。
表向きの理由がないわけじゃない。お礼にお小遣いを貰えることもある。月に3,4人お相手が現れるが1人程はお小遣いをくれる(”仲良くなる”小遣いもついてくるし)。
バイト先で稼いで生活費、小遣いを余暇費に当てる。これで十分暮らしていけるから。親にはバイト先の店長になったと言ってある、怪しまれてはいない様子。
ナンパを切っ掛けに信頼できる彼女も出来た。俺の欲望と”仕事”を理解してくれる人――彼女と居ると俺は何ら気兼ねなく自分を曝け出せる。真っ当なテクは彼女から教わった。俺は真っ直ぐな道を歩む道も提示されていた。
彼女は安定を求めていた。公務員という根本的な性格的なこともあろう、俺に痴漢師をやめ真っ当な職につくよう薦めてきた。元は私の客であった彼女も、今は(おそらく嫉妬心もあって)私の将来を見据えての言が増えた。ただ、それは彼女自身の幸せのためである部分が大きく・・・・・俺は再び燈った青春の灯をまだ消してしまいたくはない、分かってくれ・・・
彼女と過ごす淫らな夜と、痴漢師としての業が融合し、俺の指先テクニックは更に磨きがかかっていた。”仲良く”なることはあまりなくなった、車内でやれることはやる!家に帰れば彼女が待つ。彼女は結局、それでもいい・・・と快諾してくれた。
痴漢師になって2年と数ヶ月――噂を聞きつけ群がるお雌たち。安心できる痴漢だと素性が知れ渡ったことで、人気が殺到した模様。
ふとあの男の言葉を思い出した・・・「言っとくが何も残らん,それは本来の在り方してねエからだ,壁を解き放て」・・・???
齢25にして、痴漢師としての誇りを手にする。
彼女には、一日一万回感謝の指・・・と、まぐわい。
しかし自信が傲慢に繋がり、彼女を深く傷つけていた。俺は、自身が我を忘れて危険な獣と同化していることに気付かず、彼女の思いを置き去りにしていた。彼女は耐え切れず家を出て行った。
荷物の大半は既になかったが、残っている僅かなもの。歯ブラシと・・・一枚のぱんてぃ・・・俺は痴漢師と名乗ったがエスパーでもあった。なのに、なぜ!彼女の気を推しはかることはできなかった!
「俺は エスパーだ」
かつては・・・な。今は違う、道を外れた獣。彼女のぱんてぃを顔に被り思いを嗅ぎ取る――もう・・・遅い。彼女の念は苦痛に塗れていた――俺のせいだ・・・・・・ああ。
この時、俺の中で、ぱんてぃとは俺に安心感を与えてくれるもの、というイメージが形成された。これを被れば、人の気持ちを深く理解することができる・・・・・・長らく忘れていた。精度100%のエスパー力を発揮できるのは、ぱんてぃを顔面に被った時のみだ。
エスパーのはずの俺が、他人に劣る?・・・ぱんてぃがないと安心できない?・・・俺以外の他者は、初めから不安なんて感じないのに・・・俺だけが感じる不安――エスパーという力は、逆に俺を弱弱しくさせる・・・・・・?
そんなものに頼らなくてはダメか・・・?俺は!?
エスパーとは何か?を俺は理解した、諸刃の剣だ。他人を幸せに出来ても、俺の精神を不安定にしてしまう・・・ぱんてぃなしで俺が生きることを許してくれそうもない。
・・・俺は、痴漢師とエスパーをやめる。
深く愛した人を失い、俺は入院した。
入院先で「かの君」と知り合う――
看護婦である彼女は誰に対しても優しい。俺に特別に優しいわけでもなかった。こちらから好意を投げかけると、素直に応じてくれたが。ある日思いをぶつけると、俺を受け入れてくれた。お試しってことかもしれないけど。
俺は彼女を好きではない、愛だ。彼女を守りたいと思う気持ちだけが俺を突き動かしていた。俺自身の欲望は不思議と一切湧かず。唇以外、俺は彼女の体のどこをも触れたことはなかった。
2年が過ぎた頃――俺は彼女にいまだ手を付けれずにいた。大切なものを壊したくない、という臆病さと気遣いから、傷つけぬように、丁重に、と距離を置いた。
退院後は真っ当な職に就いた。そして彼女とずっと一緒に暮らすことを真剣に考え始めていた。
しかしまもなく「蝕」の刻―――
そしてエレアご主人の体液がしみこんだレースズロースが落ちていたが……残念ながらこちらにはブルセr…いや、質屋のような店は無いので換金できない!
ところで気になったんだが……瓜科の過去ログを色々確認してきたのだ!
エロアイコンが付いている村はそこそこの数はあれど!この村に匹敵するような村はなかったといえよう!!
これは由々しき事態!!……なんだろうか?!
ラッシュアワーも慣れればどうということはない。歪んだ情景ばかりが浮かぶ車内だが歪むは俺の頭の中、痴漢師などと・・・俺は一体今まで何をやっていた?
ふと扉の横の座席付近に目をやると、妙な胸騒ぎが
男「分かっちゃねエな,必死働いてるが何も,すちゅーぴ!見込みねエな」
あの声・・・
男「ほれこの通り,HENTAIの仲間入り,おめえさんはもう大丈夫だろ,俺が保障する」
俺の良心が疼く・・・このちくしょうめが!俺は手際よく人の山をかき分け声の主の下へ急ぎ、手を掴む。こいつはやはり!
男「何だおめえさん,また会ったな見違えた,立派なえすぺぁになったか?でもよお遊びよ,ゆーもーって知ってるか?」
・・・!?「この人痴漢です!」と突然、男の前に座る女が俺の手を捉え上に捻りあげてきた。注目される俺・・・・・・こいつら2人・・・グル!!
俺は慌てて女とおじさんを引っ張り出し、車を降りた。日本において痴漢冤罪をかけられた者が無実で釈放される確率は1%もない。和解せねば。
「おじさん見逃してくれ,お楽しみを邪魔してしまって申し訳ない」
男「そんなこたいい,俺はかおすの場に急いでる,一緒に行こう,あんちゃん,いや絶対来い,さもないと」
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