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……あ、…… ……?
[手を止めた。何か、違和感を覚える。
なんだろう、あってはならないものがある気がした。
ぱちり、ぱちりと瞬いて、彼らをじっと見る。見つめる。
噎せ返りそうな血臭すらも、意識の外に追いやられる何か]
[記憶が蘇る。鮮血溢れた司祭の首、仕立て屋の喉。
肩口に食らいつく黒の髪の、人の姿をした獣>>2:266。
そうして、そのまま折り重なって倒れて――]
……じゃあ、これ……
[司祭の腕にある傷>>22は、いつ付いた?
人を食らう獣は、エルナは今、ジムゾンと共に眠っているのだ。
もう彼に傷が増える道理などない。ない筈だ。
傷なんて、こんな、まるで噛み傷のようなものができるなんて有り得ない]
[――もし、人狼が一人ではないとしたら。
その可能性に思い至ったのは、恐らく誰かがこの場に訪れてから。
それまでは一人、何を考えているのか分からない、色のない顔で、骸を見つめている。
人が来たなら、僅かに体を震わせて、言葉を迷いながらも一言告げるだろう。
“人狼は、まだいるかもしれない”、ただそれだけを]
[がらら、がたん、と響く音に身を震わせ、騒音の原因へ目を向ける。
ひっくり返った掃除道具と、咄嗟に謝るクララ>>30を見て、何が起こったかは理解した、けれど。
それを拾いに行くこともなく、今も自分は骸の傍にいる。
先に異変を悟った彼女の問いかける声に、眼差しだけがゆらりと揺れて、ようやく口にできた言葉。絶句するクララ>>31を気遣うだけの余裕もない。
告げられるのは、先程気付いた一つの事実]
……こんな傷、無かった筈なんだ。
首と、肩……その二箇所、で。
でも、二人が倒れる際についた、とも思えなくて、だから。
[先程の見解に至るのだ、と伝えるように。
その頃シモンも戻るようなら、同じように自分の考えを告げるだろう]
[叶うなら彼らに否定してほしいと思う。
気にしすぎだと言ってくれたらいい。
だが、二人も同じか、似た結論を導くようなら、骸たちに視線を落としたまま]
……言わないと。
まだ、終わってないみたいだって。
……人狼を、探さないといけないんだ、って……
[覇気のない声はやがて小さく、消え入るように。
死に行くカナリアの囀りと似た不穏を、漏らす他なかった]
[掃除も後に回すことになるだろう。
談話室にいるであろう彼らに伝えなければならないのだから]
[転がる道具を傍らに、ジムゾンとエルナの元に跪く。牙を剥いたエルナを思い出した。
なぜ、ああもひけらかすような振る舞いを――ややもすれば、見顕されたがっているようですらあったのか。
……まだ、仲間が残っていたからなら]
エルナさん……わたしが問い質した時も
少しも隠そうとしなかったんです……人狼、って。
どうしてって、ずっと考えてて…。
[また目前の人間が牙を剥きはしないか気が気でなかったが、ヨアヒムにしろシモンにしろ、先に戻っていたなら服なり布なりで隠す事も出来たように思う。
自分なりに意見を補強して、俯いた。>>32
一度は終わったと思っていただけに、絶望は深い]
どうしよう……夜が、来ちゃう…。
[………………ふう。
内心で、深い、深いため息をついた。
自身の憂鬱さを吐息にして、"わたし"の運命をもてあそぶ者たちに吹き付けてやるように。
……"リーザ"が目にしたのは、厳密に言うと一部始終>>6じゃない。
"パレス"は"リーザ"を甘やかす癖がある。
"リーザ"にお話しを聞かせるようにして、誇張や創作さえやりかねない。さすがに複数の観察者がいる場面でそうしたことはできないけれど。
見えたのは、エルナの金色が黒へと変じ>>265、その黒き腕が繰り出す爪が神父の首に十字を――そう、彼があがめる神の十字だ――刻み、わずかな間もなく白金がエルナの喉を貫く。
二人の体が力なく重なり、互いの体を赤く赤く染め上げていく>>266…………そんな光景だった]
[決して良い手を打てた訳ではなかったが、
不安な一夜を分けあった同士で疑い殺し合わずに済んだのを慰めに思っていた。
ほんの少しの間に、前提が覆る。
この場にいる者を窺い見て、頷くしかなかった。
先に待つのが不穏だと、消えゆく声で分かっていても]
[………………ふう。
内心で、深い、深いため息をついた。
自身の憂鬱さを吐息にして、"わたし"の運命をもてあそぶ者たちに吹き付けてやるように。
……"リーザ"が目にしたのは、厳密に言うと一部始終>>6じゃない。
"パレス"は"リーザ"を甘やかす癖がある。
"リーザ"にお話しを聞かせるようにして、誇張や創作さえやりかねない。さすがに複数の観察者がいる場面でそうしたことはできないけれど。
見えたのは、エルナの金色が黒へと変じ>>2:265、その黒き腕が繰り出す爪が神父の首に十字を――そう、彼があがめる神の十字だ――刻み、わずかな間もなく白金がエルナの喉を貫く。
二人の体が力なく重なり、互いの体を赤く赤く染め上げていく>>2:266…………そんな光景だった]
[『おねえちゃん!!!!』
"リーザ"は変わり果てた姿のエルナを何の躊躇もなくそう呼び、すでに事切れたその体に駆け寄った。
もともと"狼さん"を恐れる道理は"リーザ"にはない。そしてその"狼さん"は大切なおねえちゃんなのだ。
出会ってほんの3日間だったけれど、エルナは"リーザ"にとってそれだけ大事な存在になっていた。
"リーザ"は自分の体が血に濡れるのもいっさい構うことなく、休息に冷たくなっていくエルナの体、その胸の上にすがりついて泣いた。
止めるものはいなかった。
止める余裕など、誰にもなかっただけかもしれない。
"リーザ"は近くに放り出していたあのクッションを、倒れたエルナの顔と床の間に挟み込むようにした。
せめてわずかでも安らかに、という彼女にできる精いっぱいの弔いだろう。
エルナを送るのには、エルナがくれたものを返すことで。
……あのクッション、部屋の始末をしたであろうあの傭兵、シモンによって、すでに片づけられているだろうか]
["わたし"は泣きじゃくる"リーザ"に向けて静かに、あくまでも静かに、霊(たましい)の座を譲るよう促した。
"リーザ"は、"わたし"を含めた霊の存在を知らない。知ることのないように、"わたし"が決めた。
はじめは"わたし"こそが"リーザ"と名付けられた唯一の霊だったのだ。その霊を自ら分かち、"わたし"を産み育てた両親にとってあるべきかたちへと決めたことで、今の"リーザ"が生まれた。
その弊害は大きく、"わたし"は転生前より神から授かった大きな力のほとんどを失うことになった。そして力は暴走し、"リーザ"のほかにも次々とこの体のうちで霊が分かたれていった。
はじめは"わたし"がそれらを統制しようとしたが、かえって力は暴走するばかりだった。
"わたし"の存在は望まれていない。両親にも、そして自分自身にさえ。
"わたし"はあきらめて眠り、"リーザ"たちにこの体を明け渡すことにした。この村にもやがて来る、人狼騒動のそのときまで。
だが眠りは深く、結局"わたし"は今の今まで眠り続けることになる]
今、"わたし"こそがリーザだ。つまり、あるべきかたちに戻ったのだ。
だが、力はない。見た目通りの幼い娘。
真実の言葉を語るだけで、あらゆる人外からその仮初めの姿をはがし取り、現世に存在することを禁じることさえ可能であったはずの力は、もう。
だか、それでも武器になるのは言葉だけだ。
"わたし"はそれで戦おう。
レムスのように自らの存在を誇示するつもりはない。
できるかぎり元の"リーザ"のまま振る舞う。それが基本方針だ。
"レムス"のやつがすでにずいぶんとまわりを気味悪がさせてしまった。これ以上違うものが出てきては、"リーザ"のほうが人外扱いされてしまう。
それに"わたし"の存在など、今この場に集まる者にとってはどうでもいいことだ。堂々と存在をひけらかして、よけいなことを語りたくはない。
必要なのは人狼をどう見つけ、滅ぼすか。それだけだ。
そのために必要だと言われたら、そのときは語ろう。
まあ"わたし"の存在に感づかれるか、"わたし"が人狼だとみなされてしまったときになるが。
"リーザ"が眠っていったあとも、"わたし"はエルナの胸にすがりついたままでいた。
"わたし"も悲しかった。これは本心だ。
だが、一方で、何かが"わたし"に告げていた。
これで終わりではない、と。
そう、なにかがおかしい。でなければ"わたし"が出るきっかけにはならないはず。
そもそも何度も何度も転生をしてきた中で、人狼が自ら正体を現し、しかもそのまま命を絶つなど、前代未聞のこと。
警戒心が強く立つ。
そうだ。狼さんをさがす遊びはまだ終わっていないのだ。
だからこそ"わたし"の出番がある。
『人外はすべて殲滅せよ』
あの"影"の気配を感じる。"リーザ"にとっては父親の幻影、"わたし"には、すべての人の子の偉大なる"父"の影。
――言われなくたって、やってやるのよ。
"リーザ"の悲しみは、"わたし"の怒りに。
ただ、その怒りは幾重にも重なった"わたし"の生の一つに過ぎないのだけれど。
やがて、シモンに促されるままに、"わたし"はこの場を離れた。あくまで幼い娘、リーザとして。
そして談話室へ……]**
はぁ、はぁ、はぁ、うう・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!
[暫くは、何を言われても返す事ができなかった。
カタリーネが、どうしてここまで強気を保つ事ができていたのか。
それは絶対の信念と自信があったからに他ならない。
それもエルナの真実によって、根こそぎ奪われてしまった。]
[人狼がまだいるかも知れない。
驚きを感じると同時に、どこかでそれを察している自分がいた。
それでも、今更それに脅威を覚える気にはなれやしなかった。]
これ以上、何が居るってのさ。
私にどうしろってんだい。
ねえ、教えておくれよ。
[カタリーネはぽろぽろと涙を流す。
持ってきたエルナの服を片手でぎゅっと握りしめる。]
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