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[話しながら、シモンへ目を向け>>36
投げかけられた言葉に動揺は見せまいと 口はしを上げる]
獣は獣の格好をしているもんでしょ
そうでなかったら、一体なんだっていうのよ?
[こんな大げさなことをしてまで探したい生き物なのか
集落が沈むほどの脅威が、本当にこの村に迫っているというのか
恐怖が猜疑心を生む
あらわにした怒りも 握ったままのはさみも その証拠]
武器があれば守ることはできるけれど
傷つけることにもなるでしょう
[一度振るえば、もう二度と平和など訪れないのではないか
そんなふうに考えるのは、
このはさみで誰も傷つけたことがないからか]
7人目、司祭 ジムゾン。
司祭 ジムゾンは、占い師 を希望しました。
/*
しかし宿屋がハイパー多角ゾーンになってしまって困ったぞ
いや、自分はいいのだけれど、シモンさんがね
早めに話を切り上げるべきかどうか
[目を閉ざした司祭は手伝わず
傘立てから手探りで黒い傘を取り出し]
嗚呼、カタリーネさん。エルナさん。
前に頂いたもの、孤児院の子供達が喜んでいました。
ありがとうございます。
[二人の声がした方向へ微笑んで]
少し周囲を感じてきます。
それほど離れた場所には行かないつもりなので安心してください。
[止める声があっても聞かないままに傘を開いて
白い杖を携えて雨のにおいがする外へと歩いていく]
(…嫌な予感がするんですよね。
気のせいなら…私の思い過ごしならいいのですが。)
[杖が役に立つのかわからない天気
散歩に行く司祭の世界はまだ変わらない**]
8人目、青年 ヨアヒム。
青年 ヨアヒムは、村人 を希望しました。
―小屋―
[鳥の囀りが響く小屋に、青年が一人。
籠の掃除をし、餌をやってひとまずの仕事を終えて息をつく。
その最中もチチチ、ピリリリと、鈴のような鳴き声が聞こえているが、その響きに心を休めることはない。
人が金鉱の村と呼び、村内だけでなく村外からも鉱夫が訪れる程に、この村では鉱業が盛んだ。
幾らかの廃坑はあるものの、今も東の鉱山では一定量の金を産出し、比較的豊かな村と言えるだろう。
だが、鉱山に危険は付き物だ。
狭い空間での酸欠と窒息、落盤事故。
それと並んで恐れられたのは、目に見えない有害な煙だ。
その毒から人間を守る為、使われていたのがカナリアだった。
複数のカナリアを入れた鳥籠を持ち込み、一羽でも囀りを止めれば退避する。
歌う小さな金の鳥は人に比べてずっと脆弱にできており、微量の毒でも彼らにとっては猛毒で、吸えば瞬く間に命を落とした。
鉱山に働く者にとって生命線の一つ。
死に価値を見出されて、この鳥たちは飼われている。
――極稀に、愛でる為に引き取られるカナリアもいたが、大抵は]
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