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『リーザも混ぜて!!』
[突然現れた少女に目をやる。
見かけない顔だ。こちら側にはあまり人は住んでいないし、大体の家は把握していたつもりだけれど。
それとも、この子も東から迷い込んで来たのだろうか?
これまた金にならない客が来たねえと心の中で毒付いていたのだが。]
ん? お嬢ちゃん、そのコイン。お使いかい?
[例えそうだったとしても、宿にやって来た時点でカタリーネへの用では無さそうだが。
そこは羊飼い魂のご愛敬といったところ。]
んー、暗がりのおじちゃんがね、これでミルクを注文しなさいって。
おねえちゃん、おみせのひと?
[リーザが羊飼いに見せたコインは、これまた都で鋳造されたであろうたいへん質のよいものでした。素材はこの村のものですが、これほどの鋳造技術は都にしかないものです。
まあリーザには知るよしもないですけど……。この国で商いをする者にはその価値は一目瞭然!]
「……おいなんであんなガキが……」
「……どこの子かしら……」
[などと近くにいた宿の客がささやいています。
リーザは気にせず、声をかけてくれたおねえちゃんのほうを見て]
おねえちゃんも遊びにきたの?
暗がりのおじちゃん?
[首をかしげる。
誰のことだろう。子供の言うことだし、勝手にそう呼んでいるのかな。]
そうだね。ミルクは売っていないけれど、暖かくてふかふかの羊さんの毛と、美味しいお肉を売っているんだよ。
遊びみたいなものかも知れないね。
これからここでお店ごっこをするのさ。
[なんだかんだ言って、子供相手に姑息な赤ずきんだった。
いいえ、ちゃんと標準価格で売りますとも。]
[ざわつく周囲にチラリと目を走らせる。
年端も行かない子が雨の中やってきたのなら、気になるのも無理のないこと。
それでいても、あまり好意的な風ではないようだけれど。]
平和、ね。
[小さく呟くと、赤ずきんはくすりと笑うのだった。]
タダより怖いものはないっていうしねえ
シモンさんが肉を買うってんなら
あたしはその袋ごと買おうか
ちょうどシーツも余ってるようだし
クッションくらいならいくらでも作れそう
ま、ぬいぐるみなんかだっていいけど
それで喜んでくれる子がいればの話
[羊毛がたっぷりと詰まったクッションに
顔をうずめるのを想像して
息を吐き、目を細めた]
[話しながら、シモンへ目を向け>>36
投げかけられた言葉に動揺は見せまいと 口はしを上げる]
獣は獣の格好をしているもんでしょ
そうでなかったら、一体なんだっていうのよ?
[こんな大げさなことをしてまで探したい生き物なのか
集落が沈むほどの脅威が、本当にこの村に迫っているというのか
恐怖が猜疑心を生む
あらわにした怒りも 握ったままのはさみも その証拠]
武器があれば守ることはできるけれど
傷つけることにもなるでしょう
[一度振るえば、もう二度と平和など訪れないのではないか
そんなふうに考えるのは、
このはさみで誰も傷つけたことがないからか]
7人目、司祭 ジムゾン。
[目を閉ざした司祭は手伝わず
傘立てから手探りで黒い傘を取り出し]
嗚呼、カタリーネさん。エルナさん。
前に頂いたもの、孤児院の子供達が喜んでいました。
ありがとうございます。
[二人の声がした方向へ微笑んで]
少し周囲を感じてきます。
それほど離れた場所には行かないつもりなので安心してください。
[止める声があっても聞かないままに傘を開いて
白い杖を携えて雨のにおいがする外へと歩いていく]
(…嫌な予感がするんですよね。
気のせいなら…私の思い過ごしならいいのですが。)
[杖が役に立つのかわからない天気
散歩に行く司祭の世界はまだ変わらない**]
8人目、青年 ヨアヒム。
―小屋―
[鳥の囀りが響く小屋に、青年が一人。
籠の掃除をし、餌をやってひとまずの仕事を終えて息をつく。
その最中もチチチ、ピリリリと、鈴のような鳴き声が聞こえているが、その響きに心を休めることはない。
人が金鉱の村と呼び、村内だけでなく村外からも鉱夫が訪れる程に、この村では鉱業が盛んだ。
幾らかの廃坑はあるものの、今も東の鉱山では一定量の金を産出し、比較的豊かな村と言えるだろう。
だが、鉱山に危険は付き物だ。
狭い空間での酸欠と窒息、落盤事故。
それと並んで恐れられたのは、目に見えない有害な煙だ。
その毒から人間を守る為、使われていたのがカナリアだった。
複数のカナリアを入れた鳥籠を持ち込み、一羽でも囀りを止めれば退避する。
歌う小さな金の鳥は人に比べてずっと脆弱にできており、微量の毒でも彼らにとっては猛毒で、吸えば瞬く間に命を落とした。
鉱山に働く者にとって生命線の一つ。
死に価値を見出されて、この鳥たちは飼われている。
――極稀に、愛でる為に引き取られるカナリアもいたが、大抵は]
[頑健で明朗闊達、採掘も破砕も得意とした優れた兄、パウル。
カナリアは彼もよく連れていっていた。囀りさえ楽しむような男だった。
まあ、甲斐なく毒とは無関係に落盤で命を落としたのだが。
あの時の父の嘆きをよく覚えている。
“なぜよりにもよってお前が死んだのだ”、と。
残された子が、兄と比べ、碌に仕事も出来ない虚弱体質の自分だけになったのが余程堪えたのだろう。
確かに昔は酷いもので、少し歩くだけでぜえぜえと息を切らして目を回し、外に出ることも危うい始末。今でこそ、多少なり鳥の世話を手伝える程度にはなったものの]
[だから昔、寝台の上。母子で住む家族>>9の話を聞いた時。
もしかすると、ずっと家にいる“病弱な彼女”なら、立場の似た自分と話が合うのかもなと思ったのを覚えている。
そのささやかな願いが叶うより前に、彼ら>>10は忽然と消えたのだけど。
無論、二重の誤解は解けぬままに]
―宿屋付近―
[宿屋の近くまでたどり着いたのは、黒の傘を持つ人物>>49が宿屋を離れた頃合いだった。
顔は隠れて見えないが、ちらと覗いた白杖で誰か思い当たる。
司祭のジムゾンだ。
主に体調の問題で教会に行く機会には恵まれなかったが、兄の葬儀の際には世話になった。後は最近、孤児院の子らに望まれてカナリア数羽、譲ったこともあっただろうか。
宿屋に向かう予定ではあるが、そろりと空を見上げ、地面を見下ろす。
雨は未だ止む気配が無い。足元もところどころに泥濘がある]
……ジムゾンさん。
[あまり通らない声で名を呼んだ。
届かないのであれば諦めるが、気付くようなら更に続けて]
道、ぬかるんでますから。
シスターもいないようですし、一人では……
[危ないのでは、そう匂わせるだけの語尾は消えていく。
辺りを見回るという話が聞けたなら、暫し黙ってから、同伴を申し出る。断られたのであれば、気をつけてとだけ告げて見送っただろう**]
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