1756 【12/20開始】村建てさんガス機な村 その22【誰でも歓迎】
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北天黒騎士 ヴェーチェル
さて。後輩の話…だったな。
その前に騎士について一つ。説明することにしよう。
騎士になるにはまず、7歳頃に小姓となり、主君の下に仕え、使い走りなどの仕事をし、騎士として必要な初歩的技術を学ぶ必要がある。
14歳頃従騎士となると、主人である先輩騎士について、身の回りの世話をする。
ここで初めて実際の戦闘に参加出来るようになる。
一人前の騎士と認められるようになるのは、20歳前後の話だ。
北天黒騎士 ヴェーチェル
それは、14歳頃の従騎士が私の元に訪れた時だった。
｢お前が僕の主人だな。よろしく｣
が奴の第一声であった。
私はあまりにも無礼すぎて怒りすら感じなかった。
｢敬語は使わないのか｣
私が問うと
｢僕にとって敬語を使うことは時間の無駄だとしか思えないのですが…ヴェーチェルさんはそう言う形だけの敬愛が欲しいのですか？予想外ですね。まぁどうしてもヴェーチェルさんが敬語で話してほしいというのならば僕だって敬語で話すことも厭いません。然し、僕がヴェーチェルさんを尊敬していないという事実は変わりませんがそれでもよろしいでしょうか？あぁ、勘違いしないでくださいよ？尊敬するべき相手にはちゃんと敬語は使います｣
と答えた。
私は殴りかかろうとしている左手を抑え、
｢そ、そうか｣
と返答することしか出来なかった。
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