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[ぶつり、と記憶がリセットされる。]
………、また、頭を潰した、あたしが。
あれれ…?あたしが?
ううん、あたしだけど、あたしじゃない。
[重く響く音がきれいだと思った。
けれど、もう2度とは聞きたくなかった。]
……また、ダレか、傷つけるの…??
もう、やだよっ……。
あたしの身体で酷いことしないでっ!!!!
[震えている己の身体を抱くように。
けれど、それはそのような感覚。
己には生身の身体はもうない。
けれど、自身の身体を所有する意識に問いかける。]
―"Blue Moon"―
[ドアを開け、中に入る。見慣れた顔は、なかった。]
こんにちは…いや、こんばんはでしょうか。
…少ないですね、人。
―― 街外れ・自宅の自室 ――
………………。
[ケビンの解析結果に安堵し、すぐに端末から報告した。
『大丈夫、ケビンくんは感染していなかったよ』と。
驚いたような反応。だけど、その中に何か重いものを感じて後輩から告げられることを静かに聞いていた。内容は異端尋問官の構成員である彼のパートナーが誰であるかの告白。ダンテもその活動をしていたということ。そして、ヴァレリアが感染者として死体で発見されたという衝撃の事実]
クリストファーさんがケビンくんの……。
[いつも穏やかな表情を見せていた男性]
………ダンテさん………。
[昨日リュミエールから聞いた彼の死を打ち明けられなかった]
ヴァレリアさんが感染者だったなんて…そんなことが…。
[ケビンが姉御と言って慕っていた青い髪の女性を思い浮かべる。少年の心中は察するに余りあった]
おや、神父さんお久しぶり
[グラスを持っていないほうの手を振る。]
……ここに来る人、少なくなってしまいましたね。
寂しいもんです。
[一口酒を口に含む。]
/*
楽器、汚れないように、って書いたほうがよかったね・・・
汚さないつもりだったんだけど・・・ごめんね。
楽器吹きの気持ちはわかるつもりなんだけどさ。
ていうか、赤ログだらけなんですがっ!!
さて、あたしはどうしよう、かなぁ
*/
リーンさん…ヴァレリアさん…。
[感染者であった2人のことを考える。彼女達はお互い接触していただろうか。リーンのMasqueradeがヴァレリアに移っていた可能性はあるだろうかと。だが常に最悪を想定しなければいけないことも知っている。2人のMasqueradeはそれぞれ別々のものであり、今はまた他の2人に乗り移っているだろうと]
とりあえず情報を集めなきゃ。
お話をして、出来れば、解析で他のひとに乗り移る前に感染者を見つけたい。
[鞄をかけると仔犬を従え家を出た]
―― 自宅→街 ――
リュミエールさん。
お隣、よろしいですか?
[先程、連絡を受けて検分をしてきたばかりだった。
足を引きずるようにして歩き、席につく]
マスター、ウィスキーを。ロックで。
…ええ。寂しくなりましたね…
[金の髪に向かって振り下ろされる鉄の管。
それを嘆く娘。これは誰の記憶だろう。
遠く、遠くに声が聞こえた。
名を呼ぶ声が心地良い。名前だけは本物。
顔も記憶も失った後に自分でつけた名前。]
”いい夢見な”
[私が今見ているこれは夢なのだろうか。
夢だとしたら誰の夢なのだろう。]
[ふわ、っと覚める意識。
なにやら賑やかなことに、くすり笑みを漏らす]
ふふ、笑ってばかりもいられないわね。
今日は・・・正念場だもの
アナタは、ケビン。
あたしは・・・ケビンと、アリシアかな。
ねぇ、私・・・見破られて、ないかな?
[いまさらながら、不安]
私の場合、ケビン君を味方に付けられるかどうかが勝負…ですね。
二人同時にやられることはないでしょうが…気をつけて下さい。
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