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研究者の娘 アリシアは、ギーク ジャンクス を能力(占う)の対象に選びました。
研究者の娘 アリシアが「時間を進める」を選択しました
[「殺しにきたんでしょ?」
びくり、とする。
それは決意を気取られたと思ったから。
そして、そんなことを言い出すミリアが、悲しかったから。]
……だと、したら?
ミリアは…俺のコト、殺すよな?
[やんわりと、穏やかに微笑む。]
いいよ。
あたしを殺せば、いい。
それでみんながなかよく暮せるようになるんだよね?
それなら。
あたしは、それなら…いいから。
サックス持ったまま死んだら、
あっちに持っていけるかな?
[ベンチに座って、空を見上げた。]
ううん。
あたしは、もう誰も殺さない。
…殺せない。
…もうやめて、って言われちゃった、から…
[それは誰にだったか。
自分の、心の声なのか。
それとも…。]
だから、いいよ。
あたしを殺しても。
…おめぇを殺せば、みんななかよし?
[「大事に思う人のための命」。神父の言葉。]
……おいおい…んなわけねぇだろ…。
[だけど眼の前の少女は]
…それでいいとか…んな悲しいコト言うんじゃ…ねぇ…。
[一番、狙われてておかしくなくて]
……サックス、あっちに持ってけるか?
俺は…試したコトねぇから…分かん…ねぇ…ての…。
[だから一番疑わしくて。]
…もうやめて、って?
殺せない……?
[何のことだか、分からない。
分からないけれど、ミリアの辛さは、感じられる気がした。]
……だから、殺してもいいとか……んなコト…。
…………本当に、俺の手に掛かって、死にたいんか?
まったく、危なっかしいな。どこに飛んでくかわからねえ鉄砲玉みてえなもんだ。
[ケビンの去った方を見て、苦笑交じりの溜息を落とす]
……そうやって自分を卑下するな。アリシアさんの親や友達が悲しむぞ。リアンもな。アリシアさんがいることで、救われてる人たちがたくさんいる。アリシアさんを失いたくないから、守る。だからアリシアさんが負担に思うことはねえ、と思うぜ。
『ミカたんも守るなのですー』
……ケビン、先輩…。
[どうしてだろうか。]
ありがとうっ、でも、ごめんなさいっ。
うん、サックス吹けて楽しかったなぁ。
…もうみんなに疑われるのに疲れちゃった。
なにやっても、疑われる運命なんだよ、きっと。
約束も果たせたし、もう、かなって。
それで本当にみんなが仲良くなれるなら。
[サックスを抱きかかえて目を閉じる。]
だって、センパイ
あたしのことコロシに来たんでしょ?
あはは、それくらいわかるってっ!
それじゃ、ね。
[目を閉じたまま、口元には*微笑み。*]
それから、味噌ソフトありがとっ…。
それに、それに、サックス吹いてくれてありがとっ!!
へへへっ…これで友達だよね……。
でも、あたしはもう死んじゃうかな……。
…ごめんね、ごめんね。
[わがまましか言うことができない自分。
結局ところ、ダレか救えたのだろうか。]
パパと一緒なのかな…あたし…。
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