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……嘘だと思います?
[寂しげにただ見つめるだけ]
隠していたんです。
感染者の方に見つからないように。
出来ることはないかとずっと思っていて。
疑いあって、無為にひとを殺さなくてすむような世界にしたくて…だけど、ダメみたいです。
なんだかバレちゃったみたいで。
[苦笑する]
先日、実際に狙われてしまいましたし。
……いや
さすがにこの場で冗談を言うはずがないし……
君を信じるよ。
[隠していたことを聞けば]
Masqueradeは意志を持ってる。自身を排除しようとする存在は消そうとする……
ばれてしまった……?一体どうして……
どうしてなのかな…隠してたつもりだったけど。
察しのいい感染者さんだったのかもですね。
リーンさんとか。
見つかっちゃったと感じてるのはあくまでわたしの主観なんだけど、でも……実際襲われてしまったことを考えると、次がないとは言えない。もう、気づかれたと考えて動くべきだと判断しました。
リーン……
襲われたなら、気付かれた、そう思っていたほうがいいね。
最悪を考えて動かなければ……
何か、僕に出来ることは?
[何も出来ない、そんな気さえするが、少しでも力になりたいと、そう聞いてみる。]
わたしはもう、いつわたしじゃ無くなってもおかしくない。
だから…もし、わたしが、わたしらしくないと思ったら、遠慮なく、駆除しちゃって下さい。
疑うことを恐れないで下さい。
後悔しないで下さい。
それは、わたしが望んでいることだから……。
わかった……
君が君でなくなった時は、僕が……
でも、そんなときはなるべく来てほしくない。
そうならないように、気を付けるんだよ?
気を付ける?
ずっと気を付け過ぎて疲れちゃいました。
さっき、ダンテさんのことで落ち込んでいるリュミエールさんに言ったことも、全部、自分を慰めるために話していたりなんかするんです。
わたしも今、自分が一度襲われた状況から推理して、最低だと思うかもしれないけど、自分を守るためのワクチンをくれた子が感染者じゃないかと疑っていたりするから。
なんの為に隠してきたのかな、馬鹿みたいです。
[涙が溢れる]
役に立ちたいと思ってきたのに。
杞憂だったら、いいのにな。
[希望を口にする]
そんなに甘くないですよね?
……そう、か。
[持っている秘密のせいで狙われて、状況から、大切な人を疑わざるを得ない状況でいる、そんな彼女。
涙を流す姿を見て、すこしでも安心させたいと頭を撫でようと手を伸ばすが]
……いや、これはやめておいたほうがいいだろうね。
僕もいつの間にか感染しているかもしれないから。
安心して、君を守ってあげるから
なんて大層なことは言えないけど……何か少しでも力になれるように、協力するよ。
前向きに考えよう、アリシア。
君はまだ、感染していない。そう思って、できうる限りのことをしようよ。
前向きなリュミエールさんが帰ってきてくれたんですか?
[泣き笑いの表情で見つめる]
前に言った通りだったでしょう?
弱くて頼りない、守るに値しないひと。
元気付けるために、甘いものとか……どう?
[ポケットから一つ、黄色い包み紙の飴をとりだし、投げ渡す。]
はちみつレモン味。おいしいよ?
[元気になればいいなと、*微笑んだ*]
―回想・中心街―
ミリアのやつ、が?
[「同じ事を考えてるみたい」という言葉をまた聞いて、ちょっとばかりこそばゆくなったのだが。
リーンと接触していた人間について聞き、え?と声を漏らす。
しかも、そのミリアは…有効なワクチンを持っていた、と。]
……なぁ、それって…。
気付かれた、とした、ら。
[アリシアと同じ懸念を、呟く。]
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