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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
自警団長 ヘクターは、村人 を希望しました。
舞台は近未来。
他者に感染し、記憶を喰らって宿主になりすます奇病『Masquerade』が世界中に蔓延している。
そんな世界の片隅にある、ありふれた街での物語。
個が個たる所以、人の尊厳。それらを覆すもの。
仮面を被り、装うもの。
邪魔になれば、同胞すら喰らい尽くすもの。
その名は『Masquerade』
─とある研究者のレポート
『なりたて』のヤツらはよ、あんまり喋らないし動きもしないんだ。
だから殺した。風邪引いててぼんやりしてただけだったなんて思わなかったんだ。
それでも裁かれるっていうのか?!
─恋人を『Masquerade』と誤認、殺害した男の自白
キミ達は『生者』か、『死者』か?
…答えたまえ。鉛弾をぶち込まれないうちにね。
─今は亡き『異端審問官』の問いかけ
能力者言い換え・吊り襲撃の処理について
憑狼(×2or3)…Masquerade感染体。(以下、感染体)
本能の赴くまま、他者に寄生する。(時折、他の感染体を襲撃する事もある。原因不明)
このウイルスが別の個体に移動した際、元宿主の肉体を破壊するという性質を持つ。
常人には聞き取れない音域の声を使い、他のMasquerade、およびキャリアーと会話している。
C狂…Masqueradeのキャリアー。(以下、キャリアー)感染したにもかかわらず、完全に発症していない。
感染体との会話が可能。『出来損ない』とも呼ばれる。
狂信者…研究者。確固たる意志と目的の元に、感染体を捕獲しようとする者。
『出来損ない』のキャリアーは、始末しようと考えている。
結社員×2…相棒(バディ)。Masqueradeを追いかけ、殲滅している組織『異端審問官』の構成員。
占い師…探索者(シーカー)。何らかの手段でMasquerade感染者かどうかを調べる。
(試薬、反応テスト、その他オカルト的でない様々な手段のうち一つを用いている)
霊能者…検死官。殺害された人物の遺体を調べ、Masquerade感染者であったかどうかを判断する。
守護者…ワクチン保持者。一日だけ効果のある予防ワクチンを所持。
ただし、保持者本人はこのワクチンが効かない体質である。
闇守護者…一般人。Masqueradeの基礎知識と身を守るための武器は有している。
予防ワクチンを所持してはいるが、それが安価な偽薬(プラシーボ)である事を知らない。
処刑…殺害。確実に殺す為、頭を潰している。
襲撃…Masqueradeの寄生。元の宿主が死体となって現れる。
ところどころ細胞の損壊が起こっており、解剖するまでもなく元宿主だと判る。
墓下…Masquerade達とキャリアーの集合的無意識。通称『記憶の海』
喰らった者達の記憶を此処で統合、処理。Masquerade達が『演じる』為の情報源として利用。
喰らわれた者達の過去の記憶、感情が渦巻いている。
時折『何処かで死んだ誰か』の記憶や感情も混じるらしいが、詳細不明。
今のところ『喰らわれた者達の知己に関する記憶を再現したもの』、と定義されている。
『異端審問官』について
『Masquerade』の追跡および殲滅のみを目的としている組織。
かつてそのウイルスを発見し、世に放ってしまった研究者が設立したという説が有力。
『Masquerade』を憎み、滅ぼす意志を持った者ならば誰でも構成員になれる。
別名『自殺志願者』。一般人以上に寄生率、死亡率が高い事から。
基本的には、二人一組で任務にあたっている。
構成員の証となるのは赤い石をあしらった十字架のネックレスと、合言葉。
『Until Death do us Part(死がふたりを分かつまで)』
下記の場所には、自由に移動可能です。
他にも欲しい場所があるなら、追加して結構です。
・街中央部
Bar"Blue Moon"
闘技場
・街外れ
宮殿
深い森に囲まれた宮殿。近くに湖がある。
住人:管理人の他は、右目が金、左目がライトブルーの黒猫と掃除ロボットのみ。
・路地裏
スクラップの溜まり場
bar.library
・スラム街
バートラムホテル
・サウスストリート
使用不能キャラリスト(基本的に予約済み)
飛び入りの皆様へ。
下記のキャラクターでの参加は不可能です。
ヴァレリア
ダンテ
ソーニャ
ケイト(ケビン)
カーラ
リュミエール
メモは此方になります。
各自、二度目のメモ以降は自己紹介及び設定の省略可。
■1.参加時間
■2.キャラクターの自己紹介、縁故等(設定は必須、縁故は好き好きで)
■3.その他、何かあれば
□現在地:
“蒐集家” ヴァレリア が参加しました。
“蒐集家” ヴァレリアは、憑狼 を希望しました。
─Bar"Blue Moon"─
[五杯目のブルームーンを飲み干し、グラスを置く。]
マスター、ご馳走様。
美味しかったよ。
さぁて、と。
そろそろ帰るわ。
………ふわぁ、眠。
[欠伸を噛み殺しながらも、しっかりとした足取りで*店を後にした。*
涼やかなドアベルの音を残して。]
─Bar"Blue Moon"→雑居ビル・自宅─
“烏” ケビン が参加しました。
“烏” ケビンは、狂信者 を希望しました。
―街中央部・表通り―
[今日は不調。使えそうな“品物”が拾い出せない。]
…はぁ。
[汚い身なりのまま、ぶらり、と表通りに出てくる。
ちらりと見えたのは、この少年と同じくらいの歳の子供が通う学校。]
呑気なモンだよな、あの連中。
[吐き捨てるように呟いた。]
…ぼーっとしてたら、いけねぇんだ。
『なりたて』みてぇな不様なカッコ、見せてらんねぇっての。
…ああ。
『Masquerade』。
忌々しいわ…。
[頭を抱えながら、物想いに耽る。
耽りながら、行きつけの場所へ。]
─→Bar"Blue Moon"─
―Bar"Blue Moon"─
[カラン、とドアベルが鳴る。]
…んー。
姐御も…おっさんも…来てねぇか。
…あんまし姐御たちに愚痴ってばっかも悪りぃし、むしろいっかねぇ。
おっちゃん、例のアレ頼みますぜ。
[質の悪い、例の安酒を頼まれれば、マスターは顰め面でもしただろうか。
少年は出された酒に酔い、浮かない顔のまま*眠りにつく。*]
/*
いま、すごい揺れてる。
それはともかく…でもないんですが。
わぁい!待望の本編、なのです!
実は、一番最初に入りたいと思った企画がこれだった、とか!
頑張ります!憑狼に当たっちゃったら凄絶に騙ります!
…このキャラで狂信者っていうのもなんだか微妙な感じですが!
パンドラの時にできなかったRPを、狂信者で使えそうだったので、思い切って希望してみたのです。
/*
今気付いた。
村人ゼロ、闇守護5人ってそれなんてMAD!(待て
いや、一般人なんだからみんな闇守護なんだけどさ!
あわわ、わわわ、プラシーボ祭りだよ母さん!
/*
ホントだ。闇守護って希望で選べないんだ母さん。
…うん、そうだよね。思い込みを自覚しちゃってることになっちゃうもんね母さん!
…え、何、母さん母さんうるさいって?
そういう設定にするつもりなんです!少なくとも狂信者と霊能者の場合は!
♪ものーごーころーついーたーときー
ちちーはーすでーにーいなーかったー …あれ?
“鋼の左手” ダンテ が参加しました。
“鋼の左手” ダンテは、占い師 を希望しました。
─並木通り・メディカルラボ─
あぁ、先週貰った調整剤呑んでりゃかなりマシ。
多少はノイズ残ってるが、8割位の出力なら負荷こないし。
副作用も…眠りが浅いくらいかな…。
…耳鳴りの方は出てない。
[診療を受ける男の左腕は、肩口近くから失われている。
色素の薄い肌には、僅かに色を残すだけのいくつもの傷痕。
メンテナンスと調整を終えた鋼色の義肢を、医師の手で接続。
暫くは、感覚とのリンク調整が続く。]
…あぁ、判ってるさドク。
また、ヤツが出たらしいな。
場所リスト&使用不能キャラクターの追加
・スラム街
教会
スラムの片隅にある、ぼろぼろの教会。
子供たちが訪れ、神父から物書きを教わっていることもあるようだ。
住人:神父クリストファー
使用不能キャラクター:追加
クリストファー
一日目、二日目の流れ。
一日目:役所が各市民の家を訪れ、検査器具を手にMasquerade感染の有無を調べて回ります。
ヘクターもその役割を担っています。
Masquerade感染組は、一日目の何処かでひっそりと役人のうち何人かを殺害して検査器具やデータを根こそぎ破壊してください。
(※表でやる必要はありません)
二日目:役人達の死が発覚します。
どなたか、おおっぴらに発見してください。
─雑居ビル・自宅─
[ごろりとソファの上で寝返りながら、携帯端末の情報を確認。]
あー………。
また、あのめんどっくさい定期健診の時期かぁ。
やだなぁ、あれ。
[ごろごろぐだぐだ。]
公安 リュミエール が参加しました。
公安 リュミエールは、霊能者 を希望しました。
─役所─
だいぶデスクに空きが目立つようになったなぁ……。
他のとこから引っ張ってこようにも、うちには来たくないって拒否されるし。
事務だけしかできなくてもいいからさ、人、欲しいよね。
[山積みになった書類を片付けていきながらも、向かい側のデスクに座っている同僚とそんな話を……何度も何度も同じ話題を繰り返す。]
仕事、ないなぁ。…珍しい。
[伝言がないかどうかもチェックしたが、ない。
携帯端末のスイッチを切った。]
暇だ。
ひーまーだー。
[ごろごろごろ。]
大体、感染者を『保護』しようとするから逆にやられちゃう奴もいるわけで。
生きてる奴じゃないと研究に使えないからそうしてるんだろうけど。
現場の人間のことも考えろよなぁ?
[減らない書類にストレスが溜まっているのか、段々と口調も荒くなってゆく
そして鳴る、終業のチャイム。]
おっと……終業だ。
[つつつと視線をそらした先に、山積みの書類が目に入るが]
帰ろう、すぐ帰ろう、早く帰ろう。
もう無理、デスクは飽きた……僕は帰る。
[そそくさと帰り支度を始める。]
役所から仕事回ってきたりすることもあるんだけどなぁ。
[ソファの上を転がっていたが、勢い余って転がり落ちてしまった。]
あいたぁ…。
─街中央部・噴水のある広場─
[噴水のふちに腰かけ]
あー、まだ明るい。人がいる。
『Masquerade』なんていう物騒な病気が流行ってるなんて思えない雰囲気だ。
[ぼーっとあたりを見渡している。]
[『スレイプニル』のロゴの入った、細身のシングルビークル。
銃を持つ気で片手で操れるようにしたのが、意外な役に立っていて。
初夏へはもう一息の春の夕暮れ。
風を切って走る。]
おや、ヴァレリア。
こんなとこうろついてるとは珍しい。
君ってBarに生息しているものだと思っていたよ。
[軽く冗談を交えて挨拶。]
―Bar"Blue Moon"―
[いつまで寝こけてるつもりだ、とマスターに起こされる。]
……あ…あ……すんません…。
いやぁでも…誰もいねぇんだから、別に席独占しててもいいじゃないですかぁ。くくっ。
…んー。そうっすね。
気が晴れない時ゃ散歩ですかねぇ。なんか爺臭いっすけど。
[マスターに促され、広場に赴いて外の空気を吸うことにする。
ちゃらん、と酒代をテーブルに置き、一礼して扉をくぐる。]
―→街中央部・噴水のある広場―
………う。
あながち間違っちゃいないけど。
まあ暇でね。今日は仕事も入ってなかったし。
[苦笑いを浮かべながらも、軽口を返した。]
―街中央部・噴水のある広場―
[疼く頭を押さえながら、広場へ向かうと、見慣れた顔。]
あ…姐御じゃないっすか。こんちはーっす。
…最近ちとヘマ気味…ああいや、ううん。
[愚痴は零したくない。首を横に振る。頭が痛い。]
暇か……いいねえ。
ここのとこ役所は忙しくってね。後処理やらなんやら、書類仕事も山積み。
人手不足でさ、今日は逃げてきたけど、ほぼ毎日残業残業……嫌になってくるさ。
[溜息をつきながら愚痴ってしまったり。]
や、ケビン。
なんか顔色悪いけど、大丈夫かい?
なんだったら風邪薬を分けてやるけど。
[頭を押さえているケビンを見遣り、心配そうに。]
[ヴァレリアと話している一人の人間の言葉がちらと聞こえる。]
…お役所のお方かぁ…。
ま…姐御のコネのお方なんだろうけど…。
[権力に対して苦手意識があるらしく、小さく溜息。
ふたりに聞こえないことを祈って。]
[愚痴を零すリュミエールの肩をぽんと叩く。]
お疲れさんだね。
役所仕事ってのは案外大変なもんなのかい?
それとも、リュミの部署が大変なだけ?
…あっ、いや、いやいやいや、なんでもないっすよ!
[ヴァレリアの声にはっと頭を上げ、首をぶんぶん振る。]
ああ、その、心配ご無用ですから。
ちと悪酔いしただけなんで…。
おや、"Blue Moon"でちょくちょく見る……
役所っていっても僕は雑用だけどもね。
[聞こえていたらしい。特に気にしてはいないようだ。]
[リュミエールに気付かれたとわかり、ぎくり。]
あー、あー、あー…。あははははー。
ざ、雑用っつってもぉ、それでも世の為人の為のすんばらしいお仕事じゃないっすかー!
[リュミは気にしていない様子だったが、それに気付くほど頭は回らない。誤魔化してみた。]
今は全体的に忙しいみたいだけど、僕のとこは特に、ね。
例の病気はうちの担当だからその対応しないといけなかったり、そのせいで何人も職場を去ることになったりとか。
かといって人は増えないし、それ以外にも犯罪ってのは後を絶たないもんだし。
お役所仕事なんてのはもっとスマートなものだと思っていたのに、詐欺られた気分だよ。まったく。
ま、金はいいんだけどね。
[最後のところは重要らしい。]
…身体はこれでも労わってるほうですぜ、はい。
飛び回る烏は身体が資本なんですから。
[いつもの酒が体に悪いことは自覚していたが。
きまり悪そうに頭を掻く。]
ま、どんな仕事でも金に見合った苦労がつきものってもんさね。
違うかい?
[へらへらと笑う。]
まあねえ、アタシも役所仕事ってのはもっと楽なもんだと思ってたけどさ。
[役所仕事の苦労については、実感は湧かないけれど。]
…例の病気っすか。
ここでもまたダダーっと流行り出すんですかねぇ。
確かに『なりたて』っぽいのもちまちま見えてる気もしますが。
それの対応だの始末だのでがっつり稼げるってのは羨ましいモンですけど。
……あんなのは、見たくないさ。もう。
二日酔いの対策は色々知ってるんだけどねぇ。
………悪酔い対策ってのは、大概安酒飲まない、ちゃんぽんしないってのが基本なんだよ?
[決まり悪そうに頭を掻くケビンを見遣って、肩を竦める。]
そうだね。楽して手に入る金なんて碌なもんじゃないし。
楽なのはお偉いさんだけみたいだよ。あいつら仕事しないから。
「ほら、こいつをやっておけ」「それ、次はこいつだぞ」
いい気なもんだよね。
[気が晴れたのか、愚痴も笑いながらになっている。]
そうそ。
楽して手にした金なんて碌なもんじゃないのさ。
何処の世界も、楽してるのは上の方…みたいだねぇ。
[からからと笑う。]
…うう…何がおかしいっつーんだ……ああいや、いや。
[リュミに笑われてしまい、ちょっと顰め面を見せた。すぐに平然とした顔に戻したが。
ヴァレリアからも諭されてしまい、余計に困り顔。]
ああはいはい…分かってますって姐御ー!
分かっちゃいるけど、分かっちゃいるけど、そのぉ…。
…はい、気をつけまーす。
[気をつけられるかどうか、自信はない。]
だいぶ流行ってるよ。
今月に入ってちょっとなのに、すでに先月と同じぐらい発生しているし。確認しているのだけでもね。
人を『処理』して金稼いで……ま、それも仕方ないっちゃあ仕方ないことなんだけど。
[意味ありげなところには触れなかった。]
コールガール ソーニャ が参加しました。
コールガール ソーニャは、おまかせ を希望しました。
公立図書館/資料室
[視界まで覆うヘッドセット型の端末を装着し、一人の女が空を見つめる。
彼女の視界を流れ過ぎる無数の文字。
時折、彼女が何か呟くのに反応し、画面が止まる。
浮かび上がるどこかの風景。
何度かそれを繰り返し、やがて閉館のメッセージが画面に流れてくるとため息をついた。
データベースへの接続を切り、ヘッドセットを外す。]
ここには残ってない、かな?
でも、ほかに心当たりもないしなぁ。
[面倒そうに頭をかくと、再度流れてきた閉館の言葉に追い立てられるように、部屋を後にした。]
まあ、お役所のお方の中にも、格差だなんだってのがあるのは分かって、ますけどぉ。
[それでも、つい視線をリュミからそらしてしまう。]
…そうですよねぇ。楽なのはいつだって、外に出てこないお偉いさんたち。
金を目いっぱい使って使って余らすのも、お偉いさんたち。
そういう私服を肥やしてる奴らにゃ、いつか正義の味方のどんでん返しが待ってるんだぜ!
…でもないですからねぇ。現実は。
[深く溜息。]
楽してるのは上のほう。下っ端は尽くすのみなのです。
神様がうらやましいもんだよねー。
[ヴァレリアにつられてけらけらと笑った。]
[リュミから、例の病気の流行具合を聞いて、目を伏せる。]
…マジっすか。そんなに。
……やって…らんねぇよ…。
うん、うん、ショリ、ごくろうさん。
仕方ないっちゃあ、そりゃそうっすから。だってすぐ移るんですもん、あれ。
[少し重たい口調。]
親父も、ショリ、されたんだよな。あれ、は。
[長い時間は、父の死の悲しみを薄れさせていた。
薄れてはいたけれど、癒えてはいない。]
ひとりぼっち、なのかな。俺。
正義の味方なんていやしない。
世の中ってのは不平等、不条理。待っていたら何一ついい事なんてありゃしない。
だからこそ、人は足掻いて、何とか改善しようとするのだよ。
メンドクサイケドネ。
[うん、面倒だよね。と確認するようにボソリとつぶやいたりも。]
そう、大流行りだ。
だから君らも気を付けなよ?
油断してると『Masquerade』に自分を食われてしまうから。
すでに食われてたりは……まあ、大丈夫なんだろうかね。その様子は。
[二人を見て、まだ大丈夫なのだろうと判断したらしい。]
[リュミの呟きに、くつくつとした笑いを止める。
やっぱり目は合わせられない。]
…そのとおりですな。
自分の脚で、自分の腕で、なんとかしなきゃいけない。自分の力で、やってかなきゃいけない。
もっとも、お金持ちの坊ちゃまお嬢様は、いまだにスーパーヒーローを信じてる節みたいっすけど。
…めんどっちぃなんて言ってられませんよ、俺みたいな長距離走者は。
[めんどくさいと言えるリュミが羨ましくて、頭を抱える。]
…ああ、もちろん。気をつけますよ。
俺まで喰われちまったら、…親父に申し訳が立たねぇ。
[ぽろっと秘密を零す。]
ああ、気を付けてるさ。
具体的な対策が未だに確立されていないってのが不安要素だけどね。
[苦笑いを浮かべながら、煙を吐く。]
ヒーローがいるなんて信じるお気楽はそれでいいんだよ。
それだけで彼らは幸せなのさ。
いいことだよ、そういうのもね。
[訳ありな様子にも、自分が踏み込むべきではないだろうと首を突っ込むのはやめた。]
………ん。
アタシも、アンタが喰われたところは見たくないね。
[ぽつり、と呟いて。]
気ぃ付けなよ?
悪酔いなら治るけど、喰われたらそれっきりなんだからさ。
対策ね……
[自身の長い髪を指でいじりつつ]
現状治療は不可。
感染もごく僅かのワクチンでしか防げなくって、しかもそれがきかない人もいて。
一応、役所も研究はしてるみたいだけど、さっぱりみたいなんだ。
たしか、死体からは『Masquerade』が検出されないとか何とかで。
ま、お役所事情はそんなもんだ。
[あっ、と口を塞いだ後。]
……まあ幸せなまま一生過ごせれば、それに越したこたぁないですわな。
もうセカイを知っちまった人間には叶わない夢ですが。
俺も…姐御や…兄ちゃんだって…ボロボロになるのは見たくないっす。
そんなことはさせたくないですよ。
…ワクチンがもっと量産されればいいんですがね。
あー、やっぱり遅々として進まないわけね。対策。
説明ありがとね、楽観視出来ないってことだけはわかったよ。
[ひらひらと手を振る。]
[髪をいじる様に、ちらり、目が惹きつけられた。]
死体からは菌が出てこないってことは、…生きた患者を捕まえればワクチンが増産できるとか?
…いや、そんな奴らに近づくとか、怖えけどさ。
で、お役所のお偉いさんも、怖えんでしょうな。
それで、対策が進まない、と。
[天を仰いで肩を落とす。]
そういうことらしい。
だから『始末』ではなくって『保護』しろってことなんだと。
ただ、保護してもいつまでも生きてるわけじゃない。
そして研究者自身がそうなってしまうのもある。
[考えるような表情をして]
本気で対策、する気あるのかな。
[本音がボソリと出た。]
なるほどなぁ。やるだけはやってるってコトっすか。
…だったら、患者が死なねぇ内にさっさと血でも採ればいいのに。それだけのコトで時間取るとも思えねぇんですが。
しかも自分が感染するとか、さぁ…。
[裏の事情がどうかなんて気にしない。]
…マジでやる気ないんじゃねぇっすか?お偉いさん。
自分は安全なとこに引きこもってるから、どうでもいいやとか。
[聞こえた声に、考え込んでいた表情をパッと変えて]
お、ダンテじゃん。
まだ死んでなかったんだね、お久しぶり。
[いつものように軽口を叩く。]
[諦め気味に笑っていると、聞きなれた声。]
あ、おっさんじゃん。
まあ、ちっと世間の恨み節でも謡ってみてるとこ。
[ダンテにひらひらと手を振る。]
ぁー、残念ながらまだ生きてるさぁ。
棺桶に突っ込んだ片足、まだ抜けねぇけどな。
[ビークルからひらりと降りて。]
…誰がオッサンか。
俺とコイツらとどっちが上にみえるよ?
[ケビンを軽く小突いて聞いてみたり。]
/*
うぎゅう…orz
騙りやすいように口調を一貫させようとしてたのに…。
「とこ」が平仮名になったりカタカナになったり。
カタカナで統一するつもりだったのに上手くできない。
…いっそのこと騙りデータ提供の必要のない狼希望に変えようかなぁ(待て
そのしぶとさには感服しちゃうよ。
[自分の髪の毛をひと束つまんで、それでダンテのほうを指しながら]
ほら、ダンテは髪の毛の色素薄いじゃないか。
だから老けて見えるんじゃない?
僕と変わんないはずなのにね。
[ダンテに小突かれ、小さく唸ったが、すぐに表情をにたりとさせ]
俺みたいなひよっ子には、百戦錬磨のベテランハンターさまは大層お歳を召されてるように見えるんですぅ。
…どっちが年上かって?
そりゃあキレイなお顔の役人さまや、我らが姐御はいつまでも若々しく見えるわけでしてぇ…。
[くくっと笑う。]
…心まで若いってわけじゃないさ、姐御は。
姐御は、いつだって大人なひとなんだ。
兄ちゃんも、そうだろうさ。
…上手く生きられねぇ俺とは違うよ。
[付け加えた。]
[リュミの言葉に目をぱちくりさせる。]
え…ううっそ?
兄ちゃんとダンテのおっさんが同い歳くらい?
[知らなかった。
そしてまた「おっさん」と呼んでしまった。
落ち込むダンテに、おずおずと何か呟く。]
…あはは…そのぉ…悪かったっす…だからそんな塞ぎこまんでくだせぇ…。
…って、あはは、そんなぁ姐御ぉ。
[ヴァレリアにつつかれ、くすぐったそうに笑いだす。]
あはは、女性の歳を聞くなんてそんな失礼なやつはいませんよ。
[驚いたようなケビンに]
こーみえても結構歳食ってるんだけどね。
やっぱり日々の肌の手入れは大事だ。うんうん。
うん、おっさんと分類される瀬戸際。
だけど、おっさんって呼んだら……うっかり手が滑っちゃうかも。
[満面の笑みを浮かべつつ、隠し持ってた銃をかちゃりと出してみたりとか。]
[リュミの不穏な空気を察して、びくり。]
あーあーあー、お肌のケアはやっぱり肝心ですよねぇお兄様お兄様!麗しのお兄様!
[取りだされた銃が視界に入った。
誤魔化すようにげらげらと笑う。目はかなり焦っている。]
色素薄いのは生まれつき。
[はぁ、と深く溜息をついて。
アレ以来多少白化が進んだのは見なかったことにしたわけで。]
いーんだよ、白髪系はハゲねぇから。
[笑いすぎて、げふんげふん、とひとしきり咽た後。]
…はい、俺もそう聞いたことあります、ダンテ「お兄様」。
綺麗な銀髪がハゲるって聞いたことないですし。うん。
[リュミが銃をしまうのを、落ち着かない目で捉え、ほっと一息。]
はーい、はーい、俺も10年後のためにしっかり備えまーすお兄様。
とりあえず、肌のケアを考えるケビンってのも想像しにくいねぇ…っ。くっくっく。
[ようやく、笑いの発作が止まったようだ。]
さぁて。
アタシはそろそろ飲みに行こうかな、っと。
ケビンも付いて来るかい?
…夜更かしはお肌の大敵って、言ってたなぁ。
母さん。
[その単語が出てきて、一瞬唇が止まる。
しかし、ヴァレリアから誘いが来れば、ぱっと顔色を変えて]
あっ、俺もついてきやす!
どうも上手くいかないモンで、せっかくだから姐御と飲みたかったところなんで。
[気持ちを切り換えようとした。]
ん、そっかそっか。
じゃあ今日はアタシの奢りだ。付いて来ーい!
[満面の笑みを浮かべ、ひらりと身を翻す。]
んじゃ、アタシ達はこれで。
仕事のご用命は、携帯端末に宜しくッ!
[ちゃっかりリュミエールに宣伝をした後、"Blue Moon"へと*向かった。*]
おおっ、ありがとうございますぅ姐様!
あーそれじゃあ、マルゲリータとシャーリーテンプルとぉ…。
[奢りと聞いて、顔を綻ばせる。
素直に嬉しくて、年相応のはしゃぎっぷり。]
じゃあ俺も行きますわ。おっさ…お兄様方!
[ダンテとリュミにぱたぱたと手を振って、ヴァレリアの後について行く。]
ん、じゃね。
仕事ならたっぷりとあるしまた連絡は入れるよ。
[二人を見送って]
さてと、じゃあ僕も家でゆっくりとしたいし……ダンテ、またね。
[ダンテにひらひらと手を振って*去った。*]
―→Bar"Blue Moon"―
[カランカラン、とドアベルの済んだ音色。]
ただいまおっちゃーん!
[すっかり自宅気分で、マスターに声を掛ける。
それからカウンターに座り、ヴァレリアに色々奢ってもらおうという*心算だ。*]
神父 クリストファー が参加しました。
神父 クリストファーは、結社員 を希望しました。
―教会―
気をつけて帰るんですよ。特に『Masquerade』…ぼぅっとしてる人にはあまり近づかないようにしてくださいね!
『そんなこといってたら、神父様にも近づけないじゃないか』
『そうだよね』
『ばいばい神父様』
あはは…そんなにぼーっとしてるつもりはないんですけどね…
[子供たちの軽口にちょっとぐさっとした表情をしつつ、声を上げて帰っていく子供たちを見送った。姿が見えなくなるのを確認して、教会の中に入る]
はあ。今日も1日無事に終わりました。
[身体を軽く伸ばし、首を動かす]
そうですね…"Blue Moon"でも行ってみましょうか。
[そのまま戸締りをし、教会を出て街に向かうことにした]
─Bar"Blue Moon"─
[ケビンの隣で、ぐだぐだと飲んだくれている。]
マスター、ブルームーン。
[もはや何杯飲んだのかすらも覚えてない。
珍しくぐだぐだに酔い潰れている。]
あー、もう。
こんなに飲んだの、いつぶりかなぁ。
[出されたブルームーンを飲み干し、カウンターにべったり張り付く。]
ねむ。
[ふわぁ、と欠伸をひとつ。]
―Bar"Blue Moon"―
おっちゃーん、カルボナーラとシャーリー頼むわー!
[いつになく上機嫌。いつもの安物の合成酒は注文しない。]
姐御ー!っつーわけで、あれとこれとこれもぉ……って。
…聞こえてるんですかねぇ。まあいいか。
[酔い潰れるなんて、ヴァレリアらしからぬことなのに。
怪訝そうに一瞥するが、気にせずパスタとノンアルコールを口に含んで笑顔いっぱい。]
んんー?
シャーリーテンプルって、アルコール入ってたっけぇ?
[のっそりと顔を上げ、首を捻る。]
まあいいや。
マスター、出してやっとくれ。
……あーねーごー。
[寝こけ始めたヴァレリアを、細い指先で恐る恐るつんつん。]
……姐御もお仕事でくたくた、なのかねぇ。
[逆なのだとはまだ気づいていない。]
はわっ、はいっ、すんません…!
[手を引っ込める。
ごゆっくり、と微かに呟き、ごろごろしたヴァレリアをちょっと心配そうに見遣る。]
…別にアルが入ってないの飲んでたって、ガキじゃありませんよーだ。
[心なしか自嘲気味に、2本目のシャーリーを飲み干す。]
―Bar"Blue Moon"―
[頬杖をついて、店内の客、主に女性を品定めするように見ている。
手元には瞳と同じ緑色のグラス。濃度の高いそれを少しずつ舌で舐めながら。]
─Bar"Blue Moon"─
マスター、こんばんは。
[ドアを開けて店内に入ると、ヴァレリアとケビンが飲んでいるのが目に入った]
おや、ヴァレリアさん…こんなに飲んでいるとはめずらしいですね。
[そばにいたケビンにも軽く頭を下げて、近くの席に座り、マスターに向かって注文をした]
マスター、ウィスキーを。ロックで。
ああ、いや。
シャーリーテンプルはアルコール入ってるのもあるから。
マスターがどっちなのか困ってたようなのさ、ほら。
[と、マスターの方を一瞥。]
ん、クリストファーかい。
………飲んでちゃ悪いのかい。アタシだってぐだぐだに飲みたい日があるのさ。
[くだを巻いている。]
/*
何本シャーリー飲んでるんだ、ケビン。
そしてどっちのタイプのシャーリーを出して貰ってたんだ。
…シャーリーと言えばノンアルコールだと思い込んでたのでした。ダーティーシャーリーもあったんですね。今調べました(←
だって中の人、飲めないんだもんー!(ぇ
[金髪の女性の視線には気がつかず、席につく]
ヴァレリアさん、はいはい、悪くはないですよ。
でも、あまり飲みすぎないようにしてくださいね。女性のお肌にはよくないですからね。
ケビン君か。こんばんは。おやおや、こんなところで美女とデートですか。
[くすりと笑って、マスターから出されたウィスキーを一口]
/*
そして姐御が感染体希望に見えてきた…(待て
神父様もなんだかそれっぽくてやばそうだよー!
リュミ兄ちゃんはやっぱり…狂信者希望なのかなぁ。
『保護』の話が出てきたのがそれっぽい気がする。
…どうしよ、希望変えよっかなぁ…ううむ。
苦学生 メディクス が参加しました。
苦学生 メディクスは、霊能者 を希望しました。
─スクラップの溜まり場─
実験で使えそうなモノを探しに来たのだが、徒労だったのだろうか。
此処にはいつも、ガラスの破片だの、チップだの、落ちているモノなのだが。
[地面に転がるメモを一別する、やがて、それを拾う]
……『Masquerade』が此処にも、だと?早くレポートを纏めなきゃならないときに、厄介な。
[さっきから妙に艶っぽい視線を感じている気がする。
こそばゆさがさらに増したが、今は神父の方に顔を向け]
…く、クリスさん。んなコト言わんで下さい。
俺と姐御がそういう…んな…その…そんな関係じゃねぇってコトはあなたも知ってるでしょう。
てゆうか…クリスさん、いつも飲み過ぎてやしません?
いつも心配なんですからぁ…。
[自分のことは棚上げ。]
[ケビンの様子にまたくすりと笑顔を向け]
ほんの冗談ですよ。いえ、いつも教会で会うのとは違った雰囲気でしたので、ちょっとからかってみたくなっただけですから。
[また一口グラスに口をつけると]
そんなに飲みすぎてますでしょうか…
はい、気をつけますよ。ケビン君も飲みすぎないように。
[手を振るヴァレリアの様子を見て、また1口。確かにペースは速い。]
[冗談だと告げられれば、ぷくーっと頬を膨らませ]
…うー。よして下さいぃ。
俺だっていつまでもからかわれてるガキじゃないんですよぉ。
こーやって慣れ合いのおこちゃまたちのガッコウにも頼らず、一人立ちしてるんっすからぁ。
[神父様は別だけど、と心の内で呟く。]
…はーいはーいはあああーい。
気をつけまーす。
…クリスさんにも姐御にもぉ。
/*
本気で希望変えた方がいい気がしてきた。
ガッコウの存在を出しちゃったから、病原体を追跡してるって設定は外せなくなっちゃったなぁ。
バディが一番なんだけど、こっちもやっぱり希望多いかなぁ。
“烏” ケビンは、結社員 に希望を変更しました。
[店内に流れる音楽に合わせ、小さくハミングする。
アルコールが回ってきたのか、誰かと目が合えば締まりのない顔で微笑む。
時折かけられる言葉は聞こえているのかいないのか。]
[こくり、こくりと熱い液体をのどに流し込む]
[ケビンの様子を眺めていると、どこからか小さな声でハミングが聞こえてくる。
そちらを向けば、金髪の女性がいるのが目に入る。
つられるようにヴァレリアとケビンもハミングするのを見て、一緒にハミングをしてみた]
...hmm...hmm......はっ。
[無意識に歌っていたことに気付いた。]
……うー。
[歌の主である女の、締まりのない微笑みを垣間見て、ちょっとたじたじ。]
……神父様もぉ、そんな笑ってばかりでぇ、意地悪っていうかぁ……。
[冷汗。]
[重なる音に、その源を探った。
珍しくはないとはいえ、やはりこの場には似つかわしくない子供の姿ににこり、微笑む。]
子供はいいなぁ。
やっぱりお肌がきれい。
[呟いた言葉は、店の喧噪で聞こえたかどうか。]
…な、そのぉ、それはぁー…。
[姐御だって音外してるじゃないか、という言葉が、喉の奥で止まる。]
…うん、へたっぴですぅ。
[クリスのハミングも聞こえてきた。]
まるで病気っすね…。みんなでつられて歌い出すとか。
ん?病気?
…あっはっは。
[ケビンの言葉を聞いて、笑い出す。]
みんなでつられて歌いだす病気なんて、あったら面白いよねぇ。
平和そうな病気じゃないか。あははっ。
…あああ、だからぁ、ガキじゃねぇってぇ…。
[喧噪の中にあっても、「子供」という言葉には敏感に反応する。声の方を向く。]
…えー、えー、えー…き、キレイとか、んなわけ…。
[女の笑みに、気恥ずかしげに後ずさる。]
[子供の隣にいる女には見覚えがあるような気がしたが、思い出せない。
思い出したとしてもさして意味はない。
人の顔で大切なのは、それが自分の欲しい顔かどうかだ。]
………いや。
別に歌声喫茶にはなってないと思うんだ。
[ダンテの声が聞こえたので、振り返らずに一言。
酔いは大分醒めてきているらしい。]
意地悪、ですかね。
[またくすりと笑いそうになって、少し顔を引き締める。
それでも、教会に学びに来る子達とあまり差のない少年の微笑ましい様子に思わず笑みが漏れてしまう]
[病気という言葉に一瞬顔を曇らせたが、ヴァレリアの笑い声が耳に入れば]
…そうですね。そんな病気なら平和ですね…
[戸口に立つ男の声に、そちらを向いた]
[普段見慣れない反応に、少しだけ興味がわいた。
後ずさる少年につかつかと歩み寄ると、奇麗にネイルの塗られた指でその頬を突く。]
うん、やっぱり若いなぁ。
いいなぁ。
[にこり、微笑む]
[座ったまま後ずさったため、椅子から転げ落ちそうになった。
ヴァレリアの明るげな笑い声に、思わず顔が綻び]
ホント、だったら平和ですわなぁ。
兵隊さんもお偉いさんもみーんなみーんな歌い出して、戦争やめて金儲けもやめて、なーんにもしなくなって…。
……嫌、だな。
[ぽつり。]
[女が近寄ってきた。
そのうえ、ケビンの頬を突付いて微笑んでいたりするのを目撃。]
………ん。
ケビン、知り合い?
[とりあえずケビンに聞いてみる。]
………まあ、兵隊さんやお偉いさんまで歌いだしたら結構不気味ではあるよね。絵面が。
[若干ずれた事を言いながら、ケビンの様子を見る。]
[クリスがまた笑みを零したのが見えて、ぷうぷうと膨れっ面。
でもそれは、優しい神父の顔を見られるという嬉しさの裏返し。
と、ソーニャに間を詰められ、色のついた指で頬を突かれる。]
…あ……あ……あ゛ー…。
[あからさまに赤面。凍りつく。]
―回想:ダンテに気付く前―
…なんにも、したくないって、親父は言ってた。
それから、それから、それから。
そうだったんだ。“あれ”だったんだ。
気付かないで、もっと遊んでよってせがんでた。
気付いてれば、どうにかなったんかな。
[馴染みの連中に右手をあげて挨拶しつつ、
皮手袋を嵌めた左手でぎこちなくグラスを握る。]
音波系洗脳兵器か…。
戦場で大音響で癒し系童謡とかどうさ?
[ヴァレリアから尋ねられれば、はわわと頭をぶんぶん振って平常を取り戻し]
あーああーいや、別にそのぉ、知り合いとかじゃあ…。
[かの女の“顔”には、見覚えがない。]
音波系洗脳兵器………。
やだなぁ、癒し系童謡で洗脳されるのとか。
アタシ、童謡の類は苦手。
[冗談交じりに、ひらひらと手を振って。]
マスター、ブラッディメアリー。
[また注文。]
ん、なんだ。
知り合いじゃないのか。
[女の顔を、じーっと見て。]
若い子が好み?
[単刀直入に聞いてみた。やっぱりまだ酔っている。]
あら、おもしろい。
[aの音を繰り返す少年にやはりにこりと笑って頬を突く。撫でる。]
知らないわ。
知っていてもいなくてもどうでもいいでしょう?
[空になったグラスをマスターに渡し、おかわり、と言い]
ケビン君はモテますね、本当に。
[女性に頬をつつかれているケビンを眺めている。
なんだかんだで、少し酔っているらしい]
[女の問いに首を傾け笑った。
口にしていた酒の甘い香りがふわり漂う。]
若いのが好き。
できるだけ、若いままいたいのだけど、皮膚組織を維持するのはなかなか難しいわね。
[ややろれつの回らない口調]
お、面白いって、………っ!?
[頬をまた突かれ、更に撫でられ、言葉が出ない。
酔いどれ神父の視線を微かに感じ、声にならない声。]
[うーうーとしばらく唸っていたが、ちょっかいを出してくる女の雰囲気にどこかデジャブを感じて。
おどおどとしながら様子を窺ってみる。]
………あ、あんたまさか。
あの面っ換えのソーニャ姉さん?
[女の答えに、真顔で考え込む。]
…ふぅむ。
取って喰う気かと思って聞いてみたんだけど、ちょこっと意外な
答えが返って来たね。
ま、女ってみんなそんなもんかね。
永久に美しく、みたいな。
[自分自身も女であることはさておいて。]
[かつて一度会ったことのある女。そう分かれば、緊張は解ける。]
あちゃー。見事に騙されましたわぁ。
まあ、姉さんには騙してるつもりはないんでしょうけど…。
あの時はピンクのウェーブにピンクの目。
その前は黒いツーテールの東洋顔だという噂。
そして今は、金髪緑眼のメイドさんですか…。
だーから“あれ”に喰われてるってガセネタの元にされるんっすよぉ!
身体は換えてないからとか、そーゆう問題じゃなくって!
……全くあん時ゃ、せっかく……いい金儲けになるって踏んでたのに、勘違いってコトで一文の得にもならんかったわ…。
[過去のヘマを思い出して、沈み込む。]
………てか、皮膚組織ねぇ。
実は、アタシより年上だったりしてねぇ。
あっはっは。
[何がおかしいのか、カウンターを叩きながら笑う。]
まあいいや。
マスター、ギムレット頂戴。
[再び飲んだくれモードに*入った。*]
あら?
私を知ってるの?
[自分の名を呼んだ少年に目を見開く。
よった瞳が一瞬だけ正気に戻った。
両手でケビンの頬を挟むと、その顔をじっと見る]
あなたは誰?
…俺っすよ、俺!
“飛び回り烏”のケビン!
数か月前に取材させて貰った情報漁りのケビンっすよ!
[両手で頬を挟まれ見詰められると、相手が知り合い…一度会っただけだが…とはいえさすがに焦りつつ。]
ピンクのウェーブにピンクの目……。
[ぐるり、視線を上に上げ、何かを思い出そうとするように巡らした。]
あの顔……かしら。
[思い浮かぶのはピンクの目をした誰かの顔、けれど、目の前の相手のことは思い出せない。
酒のせいだろうか。]
あの顔は、色々と目立ったから変えたのよ。
この顔もそろそろ飽きたんだけど、次はどんなのが良いかしらね?
…皮膚組織ねぇ。
[どこかで見た顔だと思いつつ、コークのグラスを左手で危なっかしく口へ運ぶ。]
いっそ、合成品とか使えばいいさ。
真珠の艶とか、淡く光るのとか、ソッチ系の業界じゃ流行ってるらしいじゃん。
[クリスに眺められれば、きまり悪そうにじろっと一瞥。
視線はすぐに酔ったソーニャに戻る。]
…まあ、あれは目立ちますわな。うん。
今の姉さんの時代衣装も奇抜ですけどねぇ…。
って、飽きたからまた変えるとか…。まるでそれこそ“あれ”みてぇじゃないっすか。
……でも…そうっすねぇ…変えるなら…。
ああ、そうそう。ケビン、ね?
[覚えているのかいないのか。曖昧な笑みを浮かべる。]
情報屋さんだったかしら?
あの時は無駄仕事をさせちゃったのね?
今度はもっとお金になるのを廻すわ。
[端からかけられた男の言葉に首を傾げ振り向く。
暗がりのせいか、酒のせいか、相手の顔はよく見えない。]
光るのはいやがるお客がいるから……そうね、真珠は良いわね。
合成ものは、安価だし……。
ああ、でも前にもやったのかしら?
[首を傾げ、自分に問うた]
[何事もなかったかのように、ダンテの方を向き]
…あー、聞いたコトある。ってか、見たコトありやす。
歌手とかって、新曲出す度に、ファッションとか言って肌をラメ素材に変えたりするんっすよ。
…最初見た時、宇宙人かと思いましたわ。
[溜息。]
[女の覚えてるんだか覚えてないんだか分からない様子に、一息吐く。]
…はい、そうしてくれると助かりやす。
まあ、あの時ゃ、信頼できるか確かめずに飛びついた俺も悪かったんですが。
[飲んだくれたヴァレリアを気掛かりそうに眺める。]
ぁー、アレだろ?
パンクバンドのボーカルが、全身ワニ革にしたりさぁ…
[他愛のない話を馴染みの少年としつつ、ズレた眼鏡をなおした。]
皮膚やら髪やらなら気軽なんだろうけどなぁ。
[左手のグラスがミシリと音を立てる。]
…っと。
まだ加減が……
[慎重に扱って、割れないようにグラスを置いた。]
Masquerade?
確かに、あれになっちゃえば全部変えられてお得ね。
それだったら、体型も年も性別さえもかえられる。
[言って、途切れた言葉に首を傾げる。
ケビンが口にした母さん、の言葉は聞き取れなかった。]
あら、その人寝ちゃったの?
こんなところで寝て、起きたらどうなっていても知らないわよ?
[ケビンの視線を追い、ヴァレリアを見るとくすくすと笑った]
そうそう、それっす。
…ニンゲンやめてるみたいで、ちっとなぁ。
[世間話にくつくつを笑っていたが、グラスの軋む音が聞こえると、ふいっとそちらに目が行き]
…おっさ……兄さん、大丈夫っすか?
その、腕の、調子…。
……っ!
[父を奪った病に対しての、「お得」という呑気な言葉に、一瞬顔を歪めた。]
…う、いや、なんでもねぇ。
[ソーニャから顔を背け、申し訳なさそうに俯く。]
んー…
どうもなぁ…なかなかコイツと仲良く成れん。
2回くらい改修して、親和調整用の薬品も使ってんだけどな…。
[温もりの無い鋼の腕を軽く指先で弾く。]
…おぃ、そこで寝るなっての。
[傍らで酔いつぶれる姿に嘆息しつつ、脱いだジャケットかけてやり。]
[ダンテの話を聞けば、顔を上げ、気遣わしげに]
…俺の方で、何かいい手に繋がる話が掴めないか、探してきましょうか?
兄さんのためなら、仕事抜きでもやりますからさ。
[ジャケットを掛けて貰ったヴァレリアをちらり。やはりまだ気掛かりそうな視線で。
風邪の心配はなさそうだけれど。]
[顔を歪めるケビンに笑顔のまま首を傾げる。
そのうちに、顔を背けるケヴィンに飽きたのかひらりと体を反転させた。]
お酒が醒めちゃった。
[そのまま何も言わず手だけ振ると、*カウンターへと*]
[仕事、と自分で言い出してしまい、現実に引き戻される。
返事を待たずに、椅子から立ち上がり]
…あ、すんません。俺、またちっと現場に戻りますわ。
のんびりしっぱなしで稼ぎをサボっちゃいけねぇっすし…。
腕の話も、なんとか聞きつけてみますから、兄さん。
…おっちゃん、ごちそうさんでした。
[なんだかんだで、結局代金はヴァレリアに一任する心算らしい。
その場の面々に手を振って、ベルのついたドアを開けて*出て行く。*]
…良い手ねぇ。
何とかなりゃいいんだが。
[肩口の接続部分を撫でながら。]
体質的に、向いてないらしくてな。
…厄介さね、全く。
─役所─
──……そう。アイツもか。
[朝、役所へと赴くと同僚から昨日まで自分のデスクの正面に座っていた青年が『食われた』ということを聞く。
確かに数日前『なりたて』のようだと思える彼の様子を見ていた。
だからかすんなり納得がいき]
ああ、うん……とりあえず仕事、取り掛かろうか。
さっさとやっとかないと溜まるばっかだしね。
[そして仕事に*取り掛かった。*]
新参ナース リーン が参加しました。
新参ナース リーンは、結社員 を希望しました。
―― 病院の玄関 ――
もう転んだりしちゃだめよ?
[看護師が1人、松葉杖をついた少年の頭をぽんぽんとなでながら]
[その声に少年は屈託なく笑う]
『うん、おねえちゃん、いろいろありがとう!』
うふふ、ここはみんなの体の悪いところを治すための場所。
困ったらいつでもいらっしゃい。
[やんわりと微笑んで少年を送り出す。
ふわりとしたウェーブの髪が、夕日の光を受けて輝く]
・・・治る、ものなら、ね
[少年を見送りながら、ぽそりつぶやいた]
―― 病院内 ――
[院内に戻ると備品の補充を頼まれたので離れの備品倉庫へ赴く]
[補充する備品を抱えて倉庫を出ると、ストレッチャーで人が運ばれてきた。
見れば四肢を括り付けられて身動きが取れなくなっている。
そして、倉庫の向かいの部屋へ消えた]
・・・あぁ、また出たの。ふうん。
[ストレッチャーを飲み込んだ部屋のドアには何も書かれてはいない。
しかしその病院に勤めるものなら誰でも知っている場所
―― Masquerade処置室 ――]
[ぐちゃり。
何かが押しつぶされる音がかすかに聞こえたが
顔色ひとつ変えることなく、備品を抱えて病棟へ向かった*]
研究者の娘 アリシア が参加しました。
研究者の娘 アリシアは、占い師 を希望しました。
―― 街外れ(湖のほとりにある自宅) ――
ちょっと出かけてくるね、おじいちゃん。
―うん、大丈夫。
いつもの宇宙樹のところまで散歩しに行くだけだから。
おいで、リアン。
[心配そうな顔で見つめる祖父に笑顔で答えると、足元の白い仔犬に手を伸ばす]
―行ってきます―
―― 湖にある宇宙樹 ――
お邪魔します。
着いたよ、リアン。
[樹齢何千年にもなると言われ、いつしか宇宙樹と呼ばれるようになった巨木にいつものように寄りかかり携帯電子手帳を開く。そこに映し出されるのは、両親が生前研究していた『Masquerade』の解析プログラムに関する化学式の羅列―]
―っ、痛い。
[頭を押さえる。思い出せない。
両親の研究の手伝いをしていたことは覚えている。最後の記憶は父親のこの言葉―『もう少しだぞ、アリシア。もう少しで完成する』―とても嬉しそうな顔だった。
次の記憶は病院―泣きそうな表情で自分を覗く祖父の顔。
両親の死を見たはずだった。だけど、思い出せない。
わたしはその場に倒れていたそうだ。そして目覚めるまでずっと、眠り続けていたらしい]
ーどこかのホテルの一室ー
[まだ昨日の酒が残る頭をシャワーで覚ました。
髪を手折るで拭いながら、洗面所の鏡に映る自分の顔を眺める。
緑の目は気に入っていた。
薄い金の髪も気に入っていた。けれど。
思い出すのは少年が自分を呼ぶ声。]
前とは全く違う顔にしてってお願いしたのになぁ。
簡単にばれちゃうんじゃ意味無いわね。
[鏡の中の自分を平手で叩くと、洗面所を出た。]
[シャワーを浴び部屋に戻ってきてもまだ、男は眠っていた。
ベッドのそばに腰を下ろし、男の顔をぼんやりと見る。
手を伸ばし、その顔を指で確かめた。
額、瞼、唇。喉へ指がのびたとき、相手の瞼が動く。
まだ意識がしっかりしていないのか、焦点の合わない目を瞬く男に微笑んだ。]
おはよう。
……ええ。もう行くわ。
次? そうねぇ、また電話して頂戴。繋がったら会いましょう。
その時はまた違う顔になってるかもしれないけど。
え? なりすまし?
そう、流行ってるのよね。気をつけるわ。
[笑い、手を振ってホテルを出た。
ぼんやり煙草をくわえながら、報酬の紙幣を数えてあるく。]
/*
…うん、研究者希望取り下げて、良かった。
そしてアリシアってとても聞き覚えのある名前なんですが(がくがくぶるぶる
いや、今回のはデフォの名前だもんね!気にしない気にしない!
“鋼の左手” ダンテは、結社員 に希望を変更しました。
“鋼の左手” ダンテは、囁き狂人 に希望を変更しました。
―路地裏―
[颯爽…とは言い難い足取りで、路地裏をぶらつく少年がひとり。]
…なんだか、ワクワクしねぇなぁ。
……“あれ”がまた、近付いてるとか、んな話聞いちまったからかな。
[浮かない顔のままとぼとぼと。
足は自然と、いつものスクラップの溜まり場へ。]
…先輩、どうしてるかな。
[ふと、思い出す。
長らく顔を見ていない、アリシアのことを。
かつて、研究に携わっていた両親を手伝っていると打ち明けてくれた憧れの先輩。
その研究とは、“あれ”の…少年の父を奪った病の、研究。]
…今は、いいや。
そんな場合じゃ…ねぇ。
[寂しそうに呟く。]
ー路地裏ー
[ふらふらと歩けば自然と足が向くのはスラム街。
ここには人がたくさんいて、いなくなったり増えたりするから落ち着いた。]
どこへ行こっかなぁ。
[先日の”仕事”の報酬は十分あった。
しばらくは何もせずとも暮らしていける。
口笛を吹きながら、路地裏を歩く。
やがて足はスクラップの溜まり場へ。]
……ゴミばっか?
[積み重なるがらくたの向こうに、金色の髪が見えて、そっとつま先立つ。
その寂しそうな横顔まで見えれば、にこりと笑って声を張り上げた。]
おーい。
昼間っから何ふらふらしてるのー?
―路地裏・スクラップの溜まり場―
[慣れた手つきで、良質の金属片やコンピュータのパーツを漁りだす。
案外溜まり場は広いのか、先客には気付かない。]
…んー。こんなモンかな。
[戦利品をポーチにまとめて放り、ゆっくり品定めをしようと、くるり。
そこにやって来る女の姿に気がつく。]
…あれ、ソーニャ姉さん?
…いーつーもーのー仕事っすよ。
貧しい烏には昼も夜も関係ないんですぅ。
[昼間に見つかっては拙いような物を拾った覚えもないし。]
姉さんこそ…んな似つかわしくないトコに来ちゃってぇ。
どうしたんっすか?ひょっとして姉さんもお仕事、とか?
[にたり。]
[向こうが気づき、名前を呼ぶのが聞こえた。
ぶんぶんと手を振って答える。]
ふむふむ。
働く鳥には餌をあげよう。
[言って、手にしていた食べかけのクッキーを放った。
空になった手をひらひらさせて、ケビンの隣にたつ。]
んー、暇だからふらふらしてた。
仕事はもうしてきたのよ。
働き者、なんだから。
[ケビンはソーニャの表向きの仕事を知っているのか。
彼と知り合ったのは、そちらの仕事ではなかった。]
─Bar"Blue Moon"─
[ごん。
スツールから転げ落ち、したたかに腰を打った。]
あいったぁ…。
[腰をさすりながら、立ち上がり。
周りを見回す。]
あれ。
ケビン、どっか行った?
まあいいや、代金は払っとくね。
[財布を取り出し、マスターに代金を支払う。]
…餌付け…俺はそこまで落ちぶれ…ちゃ……!
[クッキーの誘惑には抗えず、拾って口にする。甘い。]
…まったくずるいですぜ、姉さん。
男の弱みを掴むのはお上手なんでしょうけどぉ。
こんな無垢ながき…ニンゲンの弱みに付け込むことまでないじゃないっすか。
[一応、ソーニャの表の仕事については知らされている。]
暇、かぁ…。羨ましいモンですわ。
どーせ暇なら、んなトコよりキレイな湖にでも観光に行ってきたらどうです?
[後味にきゅんとしながら。]
―― 病院・外 ――
んっ・・・うぅぅ〜ん
[私服に着替えて病院の外に出たところで大きな伸びをひとつ]
(家に帰るのなんて何日振りかしら。それに明日お休みなんて!)
[夜勤上がりでまだ陽は高い]
何か面白いこと、ないかしらね?
[まっすぐ家へ帰るのもためらわれて、足は街の中心部へ]
[不満げに、それでもしっかりとクッキーを食べる少年を横目に見ながらにこりと笑った。]
あら、私が知ってる男の弱みなんて一つだけよ。
それも、子供には効果ないみたいだけど。
湖……そういえば、この街にもそんなものがあったわね。
汚染されてない、旧時代の遺物。
……宮殿もあったわね。
[思い浮かんだのは、そこにあるはずのデータベース。]
天気良いし、観光も良いかもね。
ケビンも行く?
[相手が首を振るなら不満げな顔を作ってみせ、一人、ふらりと歩き出す]
―カテドラル・共同霊廟―
[花散る幻想郷のホログラフ。
数多の揺らめく灯火の中を、エレベーターはゆっくりと上昇。
中階層で止まる透明なゴンドラから、螺旋状の輝く回廊へと降り立つ。
数多の灯火は、壁に埋められたカプセル。
気泡浮く羊水の中、永久に眠る細胞の欠片。
そのひとつひとつに、名を刻む墓碑。]
[粛々と鎮魂歌は流れ、足音は固く響いた。
ひとつのカプセルの前に止まり、頬寄せてしばらく佇む。
墓碑には相方の名。
日付は半年前。]
[カプセルの中揺れる、細い金の髪。]
[笑顔で答えるソーニャに、ぷくっと頬を膨らませながら。]
だーかーらぁ、俺はあくまでムクなだけでぇ、もうコドモじゃぁないんですぅ…。
[でもクッキーは素直に嬉しかったらしい。]
…ああ、はい、ああいうノスタルジックな景勝地。
ちょうど今の姉さんの衣装にもお似合いでしょう?どうかなって。
……あ、いや、俺は遠慮しときやす。
品定めもせにゃいけねぇんで、今はちっと。すんません。
[ああいう所は苦手だった。自分で言い出しておきながら。
ソーニャの不満げな顔に、申し訳なさそうに苦笑い。
彼女がひとり歩き出せば、ひらひらと手を振って見送る。]
―教会―
………少し飲みすぎたでしょうか………
[軽い二日酔いの症状を抱えつつ、今日も子供たちと共にすごす。
ぎぎぃとと入り口のドアが開く音に気がつき、そちらを見ると、松葉杖の少年が笑顔で立っていた]
おや、退院してきたんですね。
[少年に軽く手を振り、近づいた]
無事に戻ってきて何よりですよ。また落ち着いたら勉強しにいらっしゃい。
[少年が『うん!』とうれしそうに頷くのを見て、一緒に微笑む]
―― 中心街 ――
[開いている店先を覗きながらいくつかの買い物
しかし、すぐに買わねばならないものも尽きて・・・
視線を上げると広場の噴水が見えた]
ちょっと、休憩っ!
[屋台の売店でドーナツを一つ買うと、噴水の脇のベンチに腰掛けてそれをパクリ]
[目の前を行き交う人を眺める]
・・・Masquerade・・・
寄生されたら記憶を奪われ体も乗っ取られていく、病
今、この瞬間にも誰かが―。
[こんなに平和な街なのに、ね。
つぶやく瞳は無表情で。どこか他人事の振りをしているのは
その事実をつぶさに見ているから・・・]
[三口で飲み干し、グラスを置く。]
………飲み過ぎよくない。
今日はこれでやめとく。
[先程飲んだブルームーンの代金を支払い、ふらりと外へ。]
─Bar"Blue Moon"→中心街─
[衣装を指されると、スカートの端を持ち上げた。
重い衣装がふわりと揺れる。]
そうね……これも着納めだし、そんなのも面白いわね。
……多分時代が違う気もするけど。
品定め、ね。
[不満げな顔が緩やかに微笑に変わる。]
なんか面白いものがあったら教えて。
またね。
[手を振ってくるりと身を返す。
自分で口にしたまた、と言う言葉にケビンには見えない瞳が揺らいだ。]
あ…―ごめんね、心配かけちゃったね。
[鼻を鳴らして見つめる仔犬の頭を撫ぜる。思いの外時間が過ぎていた。電子手帳の化学式を指でなぞりながら呟く]
思い…出したい―。
―それが、どんなに辛いことだったとしても、わたしは真実が知りたい―。
[でも、それは年老いた祖父を悲しませることになる。わたしが目覚めるのをずっと待っていてくれた唯一の肉親を。
『あんな研究さえしていなければ…あんな』
祖父がわたしに両親の研究を引き継ぐことを反対する理由―それは分かっている]
[子供たちが帰り、軽く片付けをしていると、携帯端末が小さな音を立てた]
何でしょうか…ああ、本屋さん。先日頼んだ本が入ったのですね。
今日は特に用もないことですし、さっさと取りにいきましょうか。
[そのまま戸締りをして、街に向かうことにした]
─中心街・広場─
[店を出たものの、暇を潰す当てもあまりなく。
何となく、広場へやってきた。]
ふぅ。
………仕事がなさすぎるってのも、問題だねぇ。
[噴水の縁に腰を下ろす。]
[またと言う言葉を口にする違和感。
本当に自分はまた彼に会いたいのだろうか。
他の人なら、いくらでもその言葉を口に出せた。
また会っても、どうせ顔を変えればわからない。
また会った時、自分の顔が変わっていたら、あの少年にはわかるのだろうか。]
………ったく。
観光地だって言うのに、碌に道が繋がっていないのはどうかと思うわよ?
[トラムの路線図を見て悪態をつく。
短い髪をかきあげ、ため息をついた。
観光用シャトルバスは既に出た後だ。
遠く続く道の向こうにぼんやりと見える大木を見上げ、しばらく迷うように視線をさまよわせた]
……歩く?
[おそらく遠く見える大樹は宇宙樹と呼ばれる木だろう。
目に見える距離からはそう遠くないように思えた。]
―― 中心街・広場 ――
[空を見上げていた首を下に向け、
なんとなく振り返って噴水の水面を見つめようとした
視界に入ったのは時折ふらりと行くBarの常連の姿。
おや?と思う前に立ち上がってその横へ]
あら、珍しいですね、ヴァレリアさん?
こんにちは。
[・・・こんな明るいうちに外にいるなんて、
との言葉はにこり笑顔でもみ消して]
[通りを横切りつつ、また先日の場所に見慣れた姿。]
…また日向ぼっこか?
春だからって猫じゃあるまいし。
[馴染みの悪友に声をかけつつ、ビークルを降りる。]
んー?
[声の主を確かめる為、横を向く。]
リーンじゃないか。
こんちわ。休憩中?
[何故此処に居るのかは意地でも言わない心算らしい。]
―街―
[暖かい日差しの中を、散歩がてらのんびり歩く。
広場の噴水の前で、見慣れた2人の女性が話しているのが目に付いた。
珍しいなと横目でみつつ、*本屋へ向かった*]
今度、街のほうに出てみようかな。
どう思う?
[電子手帳を閉じ、仔犬を抱きあげて聞いてみる]
研究室も街にあったんだよね。
おじいちゃんには近づくなって言われてるけど。
――あれ?誰か来るみたい…珍しいね。
[仔犬を胸に遠くの人影に目を凝らす]
ううん、今日はこれからお休みなんですよ。
せっかくだから、日向ぼっこ
[けらけらと笑う]
ふふ、日向ぼっこ?
いいじゃないですか、平和な感じがして
[やってくるもう一つの姿に気づいてにこりと笑いかけた]
ー湖/宇宙樹付近ー
なんでこんなに遠いのよ……。
[近いと思っていた距離は以外にも遠く。
宇宙樹と呼ばれる木の巨大さを身を以て思い知る。
くたびれた足をだらりと運び、少しずつ大きくなる大樹を見上げる。
やがて、大樹の向こうに広がる大きな湖が見えて歓声を上げた。]
つ、ついたーー!
[そのそばに人がいるのにも気がつかず、満面の笑みで木に向かって駆け出した。]
ダンテさん、先生がそろそろ手の調子を見せに来てほしい、って
言ってましたよ?
[ダンテの服装がいつもと違うスーツ姿なのに気づいて]
あら、どこかへお出かけですか?
[視線を戻し、ダンテのスーツ姿を上から下までじっくり眺める。]
しっかしまあ。
あんたのスーツ姿、初めて見たよ。
結婚式にでも出席したのかい?
[じいっと、物珍しげな視線を向ける。]
あ、あの…御苦労さまです―。
[見知らぬ女性ではあったが、その姿がなんだか可愛らしく見えてつい声をかけてしまう]
確かにここは、初めての方には大変かもしれないですね。
長いお休みかぁ。
私はうらやましいですよ?
[首をかしげた。
ヴァレリアの言う「お休み」がどういう状況なのかなんとなくわかってはいたが]
[声をかけられてびくりと振り向いた。
声の主ともう一匹を確認し、目を丸くする。]
わわ!
人がいる!?
……獣もいる!
[白い犬をぴんと指して一歩下がった。
警戒した目で犬を見る。]
ナースとアタシの仕事は違う、ってコト。
…ま、アタシがワーカホリック気味なせいかもしれないけどね。
休みが長いと退屈ってのは。
[背伸びを止め、大欠伸。]
―え?
[女性の驚いた姿がまた、可愛らしく思えてつい笑みが漏れてしまう]
あ…この子は大丈夫ですよ。
まだ小さいし、リアンって言うの。
今日は観光ですか?
[尋ねつつ、何気に仔犬を近づけて見せたりしている]
[相手の笑みに気づき、動揺を誤摩化すように笑顔を返した。]
リアン?
そう、吠えないんだ……お利口ね?
[そう言いながらも、子犬を抱いた腕が近づけば小さく後ずさり話題を変える。]
そう。観光に来たの。
湖と宮殿を見に来たんだけど……。
[言って、辺りをきょろきょろと見回した。]
[ワーカホリック、と聞いて苦笑いを浮かべた]
よく言われますけどね。
でも、好きでやってますから〜
[あっけらかんとしている。
特に忙しいことは苦にしていないようだし、
ふらっと病院を抜けている、ということもあるだろう]
さてっ
そろそろ私は家に戻りますね。
あとでBarにお邪魔します。
[―これ、片付けないといけないし―
そう言いながら買いもの袋を揺らした]
[動物は苦手だ。
姿ではなく匂いで人を見分けるから。]
……あの子も、そんなものなのかな。
[スクラップ置き場にいた少年を思い出し、微かに笑う。]
ん、そっか。
好きでやってるのが一番だね。
[あっけらかんとした様子のリーンを見て、笑う。]
ん、またね。
あたしも一旦家に帰ってからBarに行くわ。
[女性が本気で怯えているらしいことには気づかず]
ありがとう。
抱いてみますか?
[などと聞いてみる]
宮殿ですか―。
実はわたしも行ったことがないんですよね。
近くに住んでるんだけど。
[リアンには笑顔を向けるものの、抱いてみるかと問われればふるふると首を振った。]
ごめんね。
動物は苦手なの。
……好きなんだけどね。
それよりも、この辺りに住んでるの?
……この辺て、人が住んでたんだ。
[さりげなく失礼なことを言いながらも、視線をあたりに向けた。
傾き始めた陽を反射する湖に束の間目を細める。]
ね、できたら宮殿まで案内してもらえるかな?
―― 中心街→自宅 ――
[ヴァレリアとダンテに手を振って別れたあと、
中心街の雑踏に足を踏み入れる]
いざお休みになると、
何していいかわからなくなるのよね。
ふぁ・・・ぁ
[歩いているうちに不意に漏れた欠伸に意外そうな表情を見せた]
帰ったら、とりあえず少し寝よう。
[そして自宅に程近いパン屋でバゲットを1本買うと、自宅へ向かった*]
そう―。
[女性に断られると少し寂しげな表情を見せたが、すぐに笑顔に戻り言葉を続ける]
ええ。
―と言ってもわたしが来たのはつい最近なんだけど。
おじいちゃんがこの近くに居を構えてるの。
[そして女性の申し出を聞くととても残念そうに]
ごめんなさい。一緒に行きたいのだけど、今日はそろそろ戻らないといけないの。
………いやいやいや。
此処で転げ落ちたら溺死するって。
[慌ててがばっと起き上がる。]
危ない危ない。陽気につられて寝るところだった。
やっぱ家帰るわ。
んじゃあね。ダンテもこんなトコで油売ってないで、ちゃっちゃと帰ったら?
[欠伸を噛み殺しながら立ち上がり、ふらふらした足取りで自宅へ*帰っていった。*]
─広場→自宅─
もし、良かったら、
今度時間を作って一緒に―とか無理かな?
あっ、そう言えば、名前も言っていませんでしたね。
わたしはアリシア。
あなたは?
あ、ごめんね。
本当に、好きなのよ。
でも、動物は懐くから……。
[寂しげな顔になった相手に申し訳なさそうに首を傾げた。
相手の顔に笑みが戻ると自分もにこり笑う。]
もう帰るのね?
残念。
[たしかに、風は少し冷えてきていたし、陽はもうすぐ落ちるだろう。
この人気のない場所を散歩するには向かない時間だ。]
じゃあ、ここからどうやっていけば良いかだけ教えてくれる?
あ、ごめんね。
本当に、好きなのよ。
でも、動物は懐くから……。
[寂しげな顔になった相手に申し訳なさそうに首を傾げた。
相手の顔に笑みが戻ると自分もにこり笑う。]
もう帰るのね?
残念。
[たしかに、風は少し冷えてきていたし、陽はもうすぐ落ちるだろう。
この人気のない場所を散歩するには向かない時間だ。]
今度……かぁ。
そうね。いつか一緒に行こうか。
私はソーニャ。
とりあえず今日は、ここからどうやっていけば良いかだけ教えてくれる?
ソーニャさん…だね。
うん、いつか、必ず―絶対、ね?
分かった。
じゃあ、簡単に道だけ教えるね。
[するとソーニャの隣に並び、宮殿の方を指さしながら、説明し始めた]
この宇宙樹が目印になるから、えっと、ここから、この道を――。
必ず?
絶対?
ずいぶん念入りなのね?
[そう強調するアリシアを珍しそうにくすりと笑うと頷いた。
そのままアリシアが教える道順を頷きながら聞く。]
ありがとう。
じゃあ、今度行く時は私が道案内するよ。
[にこりと笑って*手を振った*。]
[ソーニャの後ろ姿を笑顔で見送ったあと、リアンを足元に降ろす]
なんだか、本当に可愛らしいひとだったね。
ソーニャさん―また会いたいな。
さて、帰ろっか。
――湖→自宅――
ただいま、おじいちゃん。
さっきね、宇宙樹のところで、とっても可愛らしいひとに会ったんだよ―。
[携帯電子手帳のことは伏せたまま、殊更楽しそうに、心配かけぬように、祖父に今日の出来事を*話し始めた*]
ハッカー ジャンクス が参加しました。
ハッカー ジャンクスは、占い師 を希望しました。
― アパート(自室) ―
[今にも取り壊し寸前といった、年代物のアパート。その中の一つ、雑然とした薄暗く狭い部屋。中には旧式から最新式までコンピュータがひしめいている。床にはメモリチップやカードが無造作に転がっている。部屋の中央、マシンからコードのついたヘッドギアを装着した男が一人。目にも止まらぬ速度でキーボードを叩いている]
[突如、キーボードを叩く音が止む]
よっと。今日の仕事、おしまい。
[ヘッドギアを外すと、座っていた安楽椅子の下に手をやりスイッチを入れる。椅子の背もたれが後ろへと倒れていく。がた、がたと止まったり、また動きだしたりを三回ほど繰り返した]
だいぶガタがきてやがる。破れも激しいし、そろそろ新しいの拾ってくっか。
[倒した安楽椅子に寝転び、仰向けになって天井を見上げる]
へい、ミカたん。今日の天気は、晴れ模様かい?
[部屋の隅に向かって声をかけると、そこから現れたのは身長20センチくらい、3頭身の女の子。目が顔の三分の一程度を占める、デフォルメされた容姿が特徴的だ。よく見ればやや向こう側が透けていて、立体映像であることがわかる]
『統計学的には晴れている確率が70%、所により赤い砂、夜には雷が落ちるのですよ、マスター』
[立体映像が口を動かすのに合わせて、容姿に似合った子供っぽい声が聞こえる]
そっかい、そっかい。んじゃあ、ミカたん、新しい安楽椅子をちょいちょいっとどっかから持ってきてくんねえ?ヴォルケ社の最新型なんてあると、ちょー嬉しいんだけど。
『無茶なのですよ、ミカたんはブルーカラー的なお仕事は苦手なのです、マスター』
ちぇっ、使えねえな。充電の切れた携帯、いや、誕生日プレゼントの肩たたき券、無人島でのキャッシュカードよりも使えねえよ。
『なんてことを言うなのですか。ミカたんは事務所の電話番から天気予想、試験のカンニング、寂しい夜のお供探しまでこなせる、超高性能万能オペレータなのですよ。その辺の携帯と一緒にするなんて不遜なのです。犬にでも噛まれてしまえなのですよ、マスター』
黙れ。
[手近にあった今月号の通販カタログDVDをミカたんに向けてぶん投げる。ミカたんはそれをかわして、あっかんべー]
面倒だが、掘り出しもん探しに出かけっか。この時間じゃ、もう目ぼしいもんは残ってねえかもしれねえが。買い置きの食い物も底つきてるしな。ほれ、ミカたん、行くぞ。
[部屋の隅に放り出されていたコートを拾い上げると肩にかけ、ぼろぼろの靴を履いてアパートから外へと出る。頭の上にはまだむくれている立体映像がちょこんと座っている]
― 路地裏・スクラップの溜まり場 ―
『どうやら先客がいるようなのです、マスター』
そんなこた、見りゃわかんだよ。で、どこの誰だ?
『該当する個体のデータを検索するなのですか?今週の乙女座の運勢は、余計なことに首を突っ込まない方がいいと出ているなのですよ、マスター』
それで?
『ちなみにラッキーカラーはライトブルーなのです、マスター』
誰もそんなこた聞いちゃいねえ。
『ここからが本番なのですのに、マスター』
まあいっか、誰でも。関係ねえし。
しょうがねえ、今日はパーツ漁りは止めとくか。安楽椅子も落ちてなかったし、今日は運が悪いな。
[落胆し、諦めたような表情で、首を横に振る]
『そんな時にはラッキーアイテムを身につけるなのですよ。今週は鳥の羽なのです、マスター』
まだやってたのか。はいはい。レプリカでよけりゃな。ミカたんの頭にでも刺しておこう。
今日は飯でも食って、帰るとすっか。
[スクラップ置き場の人影に目をやった後、その場を後にする]
― 街中央部 ―
『ミカたんはあそこのお店がいいと思うなのです、マスター』
[立体映像が指さす先にはバーが見える。看板にはBlue Moon。以前は一月に一度くらいは足を運んでいたが、最近はとんとご無沙汰だ]
まあ、他の店考えるのも面倒だし、あそこにすっか。
[ドアベルの音に続いて、店内へと足を踏み入れる。久しぶりの顔出しにマスターと軽く挨拶の言葉を交わして、空いてる席に座る]
『先に言っておくのです。飲食費は交際費や接待費では落ちないなのです、マスター』
んなこた、わあってるよ。ズブロッカを一つ。マスター、最近は何か面白え話はあるかい?ああ、やっぱそいつか。猫も杓子もMasqueradeだな。
[運ばれてきたグラスを呷る。合成鶏肉とチーズを平らげながら、店内での噂話に耳を傾ける。やがてカードで支払いを終えると、アパートへと*帰っていく*]
…結婚式とか、祝い事なら良かったんだけどな。
[問われて、言いにくそうに答える。]
…墓参り。
丁度半年だ。
…葬式ん時は、寝込んでて行ってやれなかったからさ。
[それぞれを見送ると、着なれぬスーツ姿のままビークルを駆り、
馴染みのバーへ。
ホログラフのAIにちょっかいなんかかけつつ、今夜は久しぶりに薄い水割りでバーボンを。*]
― 路地裏・スクラップの溜まり場 ―
[いつの間にか眠り込んでいた様子、ふと辺りを見回す]
また此処で眠り込んだのか。俺はどこまでこの場所が好きなのだろう。まぁ、ほとんど人の来ることのない場所だから良いと言えばいいだろうし。
しかし、不衛生きわまりないな。いいか。
[腕に付けた時計のようなモノからビープ音が鳴る]
おっと、いけない。もうそろそろメンテナンスの時間だ。labo.に戻らなくては。
[独り言を言ってその場を*立ち去る*]
―― 自宅 ――
[バシ!バシバシ!パパン!]
[女性の部屋というには殺風景な部屋の片隅でサンドバッグを無心で叩く。
額にはうっすらと汗が滲んでいる]
っやぁ!!
[バシーン!!
掛け声と共に体を捻る。柔らかい髪がふわりと舞う。
その刹那、鋭い回し蹴りがサンドバッグを派手に揺らした]
[体、鈍ってきたな。などと考えながらシャワーで汗を流す。
BARに行くには時間が早いし、思えばゆうべの勤務から一睡もしていない。
しばらく仮眠を取るつもりでベッドへもぐりこんだ*]
─Bar"Blue Moon"─
や、マスター。お久しぶり。
とりあえずカイピリーニャ。
ん?何驚いてんの。
たまには僕だって酒を飲むさ。
[普段はノンアルコールカクテルなどを頼んでいるため、驚かれたようだ。]
飲めないわけじゃないの、飲まないだけ。
ん、ありがと、マスター。
――スラム街近くの病院――
『もう大丈夫なの?元気になって良かったねぇ』
[定期健診に来るたびに掛けられる声にいつものように笑顔で答えるが、その瞳は悲しげなことには誰も気付かない]
ナニガヨカッタノ?
ネェ、ナニガヨカッタノカ、オシエテ?
[そう問い質してしまいそうになる気持ちを抑えて頭を振る。前を見なければいけない。わたしに出来ることを]
―おじいちゃん、ごめんなさい―
[今日は祖父との約束を破ることになる]
――路地裏・公立図書館付近――
入れないとは思うけど、でも、もしかしたら…。
[あの日以来、足を運んでいなかった公立図書館近くにある研究室(もっとも見た目は普通の住居なのだが)。そこに行けば何かを思い出すことが出来るだろうか]
この角を曲がれば、もう―。
[大きく息を吸うと緊張した面持ちでゆっくりその場所へと歩みを進める。少しすると見覚えのある緑の屋根が視界に入ってくる]
―ドク…ン…―
[次の瞬間心臓が大きく脈打つ気がして壁に手を付いた。続いて襲う激しいめまいに意識が遠のく。どこからか聞こえる自分の声]
『――…めて―……ないで―…』
ふぅ……
[一杯飲みほし、グラスをコトリと置いて]
マスター、おいしかったよ。
ありがとう。お釣りいらないから。
[多めにお金を置いて、Barを後にする。]
さて…と。
どこに行こうか。
─Bar"Blue Moon"→図書館付近─
――路地裏・公立図書館付近――
……ここは静かでいいね。
[ゆっくり、ゆっくりと歩く。
曲がり角を曲がったところで、倒れ込む女性の姿。]
……!!
え……おいっ!!
どうしたの?大丈夫かい?
[瞬時に駆け出して、倒れた女性の元へ。肩を叩き意識を確かめる。]
そうですね。
では、16日開始にしましょうか。
編成はちょっと弄ることになりそうですが。
※書き忘れていましたが、エピローグは生存者のロール終了後にフリートークということで。
ん……返事がないね。
とりあえずどこか……図書館。
[そっと抱き上げて、図書館へと運ぶ。]
─図書館─
よい……しょ…っと。
[女性をソファにそっと寝かせる。自分はその横に座り]
ふぅ。まあ、とりあえずこれでいいか。
―ん…ぅ―…―え?!
[突然視界に広がった、今まで居た場所とは違う風景に一瞬混乱し身体を起こす]
―っ
ここは…図書館?
[軽く頭を押さえながら、辺りを見回す]
[髪を編みこんでみたりと暇をつぶしていると、女性が目を覚ましたようで]
お。
起きたね。
君が倒れてたからとりあえず図書館に運んでおいたんだけど……大丈夫かい?
あ…
[男性の声に気づき、今更ながら自分がソファに寝かされていたことを認識する]
ご、ごめんなさい。
ご迷惑をお掛けしてしまったみたいですね。
[女性と見間違えてしまいそうな綺麗な髪のその男性に大丈夫かと聞かれれば素直に頷く]
はい…ありがとうございました。
[そして倒れていたという事実には目を伏せる]
行けなかったんだ―わたし。
まあ、別に用もなかったしね。
気を付けなよ、このあたりも治安がいいとは言えないし。
どこか、行こうとしてたのかい?
[なんとなく聞いてみる。]
いえ…大したことではないんですが。
[つい、口から出てしまった言葉の意味を尋ねられ、反射的に悟られぬように笑顔で答える]
昔の自分の家に行こうとしていただけなんです。
なのに、変ですね。
急に倒れちゃうなんて。
大体、その家は鍵が掛かってて入れないのに―。
―― 自宅 ――
[目が覚めたので久々の酒を目当てにBARへ。
人通りから一つ裏の路地を足早に進むと不意に正面を人影で塞がれる]
[見上げるとがたいのいい男。見覚えはない。
下卑た笑いを浮かべ歩み寄ってくるのと同じタイミングで後ずさる]
『オイオイつれねぇなぁ、一度は肌と肌で温め合った仲じゃねぇか』
[全く身に覚えのない事に、一層警戒を強めて相手との間合いを取る]
『それがお前の仕事じゃねーか。払うものは払うからさ・・・来いよ!』
・・・っ!!
[肩を掴もうと出された手を反射的に避けたが、背中が壁に当る。
男の口が醜く歪んだ]
『お前の顔を見たらよぉ。思いだしちまったんだよ・・・あの、感触をよぉ』
[耳元で囁かれる言葉。胸に伸びる男の手。
咄嗟に体を横にずらし、右足を前に踏み出す。
左の膝を男の鳩尾に沈めると、男の体はそのまま地面に崩れていった]
(な、なん、なの・・・?!)
[うつ伏せに倒れる男を見つめ、しばし、唖然]
―路地裏・スクラップ場近く―
[鑑定中、幾人かの足音が聞こえていたが、特にやばそうな感じはしなかったので気にしなかった。
ポーチの中身の、最後のひとつの鑑定が終わり]
…しめしめ。
[クズ鉄屋に持っていけばそこそこの値段になりそうな金属のカケラがいくつか。
そのまま再利用できそうな機械のパーツもいくつか。
記憶チップもいくつか。…この間酷い目に遭ったので、期待はしてないが。
光り物をくわえて巣に帰る烏のように、スラム街へ飛んでいく。
口にはまだ、クッキーの味。]
―→スラム街―
/*
…本当に、バタバタしてしまって、すみません!orz
そしてリーン姉さんがなぜか結社員に見えてきました。
アリシアは、たぶん、赤側に行くと思うんだ。たぶん。
?
自宅なのに鍵がかかってて入れないのかい?
[不思議そうに聞く。]
急に倒れてしまうのは、疲れでも溜まっているんじゃないかい?
無理はしないほうがいいと思うよ。
なんつーか…お見事。
[丁度バーへ向かう所だったらしく、家政婦じゃないけど決定的瞬間を目撃。]
そんだけ出来りゃ騎士のエスコートは必要ないさな?
[苦笑いを浮かべて肩を竦めた。]
そうなの。
忘れ物をしたので、出来ればわたしは、一度戻りたいと思っているのだけれど。
[鍵がかかって入れない理由は心の中で答える]
―疲れているのかな…まだ。
長い間ずっと休んでいたんだけどな。
あなたは疲れている時、どんなことをして身体を休めるのですか?
― アパート(自室) ―
[ピーという旧式で不快な電子音が部屋に響き渡る。モニターのコンソール画面には真っ赤なエラーメッセージが点滅している]
……またMasquerade絡みでぶち当たるのかよ。しかもトラップだらけ。防御壁は堅固ときてやがる。
レベル3程度のアクセス権じゃ太刀打ちできねえ。
[ヘッドギアを外してキーボードの横に置くと、安楽椅子に横になる]
『ごろごろしていてもお金は入ってこないなのです、マスター』
……はいはい。
別方面から当たってみるか。
[コートをひっかけ、やかましい助手を頭に乗せて、アパートから外へ出る。向かった先は公立の図書館]
そうかい。
[事情ありげに思い、深くは突っ込まず。]
倒れているんじゃあ、まだ休み足りないんじゃないかな。
それか、精神的に疲れていたりとかね。
肉体的に疲れているときは、ただひたすら眠ったりとか。あとはマッサージとか受けに行ったり。
精神的疲れは、何も考えず一心不乱に何かに打ち込んだりして発散したりするかな。
あと、誰かにその疲れのもとになる悩みを相談したりもした。
そんなところだね。
―スラム街・クズ鉄交換屋―
[良質の金属片をたんまりと持っていけば、店主はにんまり。お金をたんまりもらえて、少年もにんまり。
と言っても、大人から見れば小遣い程度でしかない額だが。
ついでに、上機嫌の店主から秘密の話をいくつか聞き出す。
金になるかどうかは分からないが、これも立派な“商品”になるもの。
…義腕に関する良い話は聞けなかったが。
とりあえずは、手に入れた金で飲んでしまおうか。
残りの戦利品の件はそれからだ。]
―→Bar"Blue Moon"への道―
―街―
[ヴァレリアの後ろから、3人目の目撃者が現れる。]
……あ、れ?
ソーニャ姉さん?
[初めて会った時の顔。
今の彼女の顔は、あの金髪緑眼のはず…と一瞬首傾げ。]
ぬぉあっ!!
[いつの間に背後に居たのかと、驚いた。
めっちゃ驚いた。]
…薬の副作用とはいえ…この距離で気づけないとか不覚…。
[がっくりオーバーに肩を落としてみせ、バーへと。]
―― 裏通り ――
[咄嗟のこととはいえ人を一人伸してしまったことと、
足下の男が自分に何をしようとしていたのかと、
その両方で未だにバクバクと暴れる心臓]
[ダンテとウ゛ァレリアの姿を見つけて苦笑いを浮かべ]
い、いぇっ、あのっ
急に変なこと言って来たから…うっかり
[両の掌をふって、あわてて言い訳]
あっははは!
そんなに驚くことないじゃないか。
[けらけら。]
副作用はともかく、抜き足差し足で来てたからね。
この前やった模擬戦の意趣返しさ。
[ダンテの後を追い、"Blue Moon"へ。]
─→Bar"Blue Moon"─
[ダンテの驚く様の意外さに、思わず目を向ける。]
…歴戦のハンターが、こんくらいでなーにびっくらこいてんですか、お兄様。
[笑っちゃいけないと思いつつ、笑いをちょっぴり漏らす。
それから、視線はふっと倒れた男のもとへ。]
…災難な旦那、ですなぁ。くくっ。
いーのいーの。
大方痴漢かなんかっしょ?
適当に転がしとくなり、リュミでも呼んでしょっぴいてもらったりすりゃあ。
[ダウン中の男に、軽く踵とか入れたりとか。]
ひたすら眠るのはしたかなぁ。
[微笑みながら一つ一つ言われた方法を確認してみる]
精神的な疲れ―か、な、やっぱり。
打ち込めるものは、今はあるけどないような感じだし。
誰かに悩みを相談…は―したら、楽になるのかな。
[なんだかどきどきした様子の女の声に振り向く。
ヴァレリアとダンテが歩き出したのには気付かなかった。]
…あ、リーン?
……あー、ああ、そっか。
[やっと思い当たった。ソーニャの前の顔のモデルなのだと。]
…あ、その、すんませんでした!
ちいっと人違い、したモンで。
/*
ヴァレリアの後ろから来たのに、振り向くとかおかしいから、ケビン!
そして…縁故結びすぎちゃったかなぁ……(汗
整理しないと、たいへん!
…参ったな。
感覚鈍り過ぎ…
[バーへ入ると、何時もの席へ。
白い右手と黒革の左手を並べて、指をくるくる伸ばしたり縮めたり。]
…こっちに効いても他に影響出るなら、薬変えなきゃなぁ…。
痴漢…そうですね、ええ、そうそうなんですっ
[動悸も治まってきたし、男が気付かぬうちにこの場から離れようと]
飲みましょう?
[目撃者一行を見てにこり]
ー公立図書館/受付ー
だからぁ、IDカードは忘れてきただけだって言ってるでしょ?
それくらい融通利かせてよ。コンピュータの馬鹿。
[閉架資料室の前でコンピュータパネルを叩きながら声を張り上げる。
帰ってくるエラーの文字に、ため息をついた。]
……どこに落としたのかなぁ。
再発行とか、またお金かかるよねぇ。
昨日は宮殿に着いたらしまってたし、ついてないな……。
[無造作に頭をかき、舌打ちする]
[リーンにぺこり、と頭を下げる。
彼女が、はぁいと返事をしたのを聞いて、あわわ、とヴァレリア達が向かったであろう先へと爪先を向ける。]
痴漢ってか、あれはたぶん……。
…あ、いや、なんでもないっす。
…おう、せっかくですし、姉さんも一緒に行きましょうやっ。
[リーンに答え、一足先にバーへと歩き出す。]
―→Bar"Blue Moon"―
聞いてもらえるだけでも楽になることはあるよ。
ただ、他人に聞いてもいい答えが返ってくるとは限らないんだけどね。
[自分の経験談から話す。]
ちょっとずつでもいいから、悩みを自分で解決するのが大事だよ、うん。
/*
えんこせいり。
ヴァレリア:顧客、我らが姐御
アリシア:かつての先輩、ごく親しい人
メディクス:頼っちゃってる同級生
クリス:お悩み相談の優しい神父様
ソーニャ:過去にお仕事で情報を依頼された
ジャンクス:商売仇(ケビンはネットに頼れない…)
ダンテ・リュミ・リーンとも?顔見知り
これから察するに、ケビンのプロフィールは
・もともとは普通の学生だった
・何かをきっかけに情報とパーツを扱うように
・でも学校に籍は置いている
・ヴァレリアやソーニャ、ジャンクスとの縁故から察するに、情報屋になってからわりと時間は経っている
…親父の仇を追うと決めてから情報屋を始めた、歴は5年くらい、が妥当かな。
―Bar"Blue Moon"―
[遅れてやって来た少年は、ヴァレリア達のそばの席へ。]
…あ、忘れてやした、姐御っ。
前の飲みの勘定、ありがとうございました!
…えへへ、今日はなかなかいい稼ぎだったんで、自分にちゃんとまかないますよ!
[にんまり。]
自分で解決しなきゃ―うん、そうだよね。
[自分に言い聞かせるよう男性の言葉を繰り返す。そしてふと思う]
―あれ?
なんだか、今が悩み相談してるみたい。
あの…今更なんですが、
お名前を伺ってもいいですか?
お礼もきちんとしたいですし。
[その時、聞き覚えのある声を耳にした気がして、受付の方に視線を送った]
― 公立図書館 ―
『そもそも図書館という名前は昔の名残なのです。なんと昔は紙媒体の書籍が主流だったなのです、マスター』
いや、その話はこの前もその前も、そのまた前も聞いたから。
『繰り返すことで覚えがめでたいなのです、マスター』
[はいはい、と半ば呆れた表情で、図書館に入館すると、受付へと向かう]
あぁ、リーン。
ニューロンネットワーク親和補正剤って、モルフェナイザーより弱いのない?
[コークにライムを添えて出して貰いつつ。]
今の処方じゃ、仕事になりそうもないさね。
[耳慣れない単語を聞き、目を白黒。]
舌噛みそうな単語だねぇ。
ん?酒は飲まないのかい?
[マスターの手元を見たところでは、酒を出したように見えなかった。]
相変わらず。
[腕の事を問われて、嘆息。]
どうにも上手く行かなくてな。
こっちに合わせっと、俺の方に影響出まくるし。
いっそ諦めて、アンプラグドにするかねぇ…。
ははっ、確かにそうだ。
そういえば名乗ってなかったね。
僕はリュミエール。
お礼はいいよ。
話してるうちに自分の中でもちょっと悩みが吹っ飛んでいったし。
[なんとなくもやもやしていたことが話してるうちに解決してきたらしい。]
公安 リュミエールは、占い師 に希望を変更しました。
[マスターにサイドカーを頼むとヴァレリアの言葉を聞いてダンテを見た]
モルフェナイザーより弱いやつですか?
う〜ん。なんかあったような気がします。
今度先生に聞いておきますね。
[返事を返しながら思い出すのは半年前。
ひどい怪我―あれが怪我というなら―から片手を義手に変えて
半年でここまで動けるようになったのは・・・彼の強靭な精神力と
ほんの少しだけ、効果の強い薬、のせいかもしれない、と]
薬と干渉すんだよ…。
昨日呑んだら偉い目に遭った…。
[コークにライム絞りながらうんざり。]
普通はここまで難航しないらしいけど、俺はかなり特殊なケースなんだとさ。
[上機嫌さは、不調そうなダンテの姿を眺めることで失せて行った。
前に飲んだ時の話、さっきのびっくりした様子。
腕に関する情報を見つけてくると言っておきながら、結局少年は何もできていない。
おまけに、ダンテの話す処方のこともいまいちわからない。]
…俺、やっぱ情報屋向いてないのかなぁ。
プログラミングとか、ネットとか、弱いし。
[ネットに強い“商売仇”のことも思い出し、溜息。
気を紛らわせるように、笑顔を作ってリーンに話しかける。]
…そういや、リーン…さん、だっけ?
ええと…病院の、ひと?
[ダンテと交わす言葉から、多分そうなのかな、となんとなく。]
そうですよ〜特殊も特殊。
もう、あの状態からここまで動けるようになるなんて、
うちの病院じゃ聞いたこともない、って。
だから先生もいつもダンテさんのこと気にかけてますし。
[サイドカーをこくこくと飲み込んだ]
だから、ちゃんと定期的に見せに来てくださいね?
あー、あー。
そりゃまた。
アタシは見ての通り健康体だから、薬とは無縁でね。
その辺頭回らなかったわ。すまんね、気が効かんで。
[と、謝罪の意を示す。]
あれ作るのめんどいんだよなぁ……。
もうツテも使えるかわからないし……。
もう今日は、不貞寝でもしようかな。
[窓の外に広がる空に、ちらりと視線を向けてからもう一度だけ、パネルを叩くと、くるりと踵を返した。
出口へと視線を向ければ、その手前、ロビーの人影にようやく気づく。]
あれ……今日って休日とかだっけ?
[公共の資料はオンラインで公開され、自宅からでも簡単に閲覧できる現代、実際に図書館に足を運ぶ人は多くない。
その図書館のロビーが、今日はやけににぎわっている気がして目を瞬く。]
あぁ、ちゃんと自己紹介するの忘れてましたね、ごめんなさい
[病院の人?と問いかけられて少年―に見える―を見た]
リーンです。よろしくね。
スラムの近くの病院で看護師してます。
何か御用のときはいつでも言ってくださいね
[にこりと笑って首をこてり]
しかも特殊ケースと来たか。
酒飲めないのは辛いね。人生の何分の一かを損してる計算になる。
[ごくり。
マタドールを飲み干す。]
[その中の一人、こちらへと視線を向けている相手に見覚えがある気がして、目を瞬く。
人の顔を覚えるのは得意じゃない。自分の顔さえわからないくらいだ。
でも、彼女の顔には見覚えが会った。
最近、泥酔もトリップもしていないときに、きちんと言葉を交わした相手だ。]
ああ、アリシア?
[思い出せたのが嬉しかったのかにこりとわらって、手を振った。]
― 図書館・受付 ―
[いつもよりも多少人が多く見えるロビーを通る。図書館の閉架資料室前で騒いでいる女性の姿が見えただろうか]
『図書館では静かにするなのです、マスター』
はいはい、そうだな。
[一番騒がしいのはミカたんだろうが、と心の中でつぶやくと、奥へ]
― 公立図書館・地下 ―
[地下への階段を降りていく。
一般開放用のスペースとはいえ、深く降りるにつれて、人気はなくなっていく。
部屋の片隅にひっそりと置かれた端末を確保。普段からのお気に入りだ]
さてと……
[最近の地方紙各種の収められた目ぼしいディスクを片端から集めてくると、机の上に積み上げる。
ヘッドセット型の端末を装着して、記録を漁っていく]
あぁ、よろしく頼む。
数日中には行くからさ。
[肉体の傷は既に癒え、最早現役の頃と変わらぬくらいの動きも出来る。
ただ、無くした腕の代わりの重い鉄塊は、相変わらず馴染もうとはしてくれなかった。
むしろ、自身がこの腕を認めようとしないがごとく。]
[にこりと笑いかけるリーンに、ちょっと恥ずかしそうにぺこりと一礼する。]
…はい、よろしくっす、リーンさん。
ああ、俺は…ケビンっていいますんで、まあ…その…よろし…く。
あ…ああ、その、あの病院の、っすか、はい。
何かあった時…は、お世話になりやす。
[照れてうまく言葉が出ない。]
…ソーニャ…ソーニャ?
ああ、あれは、その…昔の知り合い。
[とだけ答えて、はぐらかしてみる。]
んん?
[いつもよりは幾分か不審なケビンの様子を見て]
昔の知り合い、ねぇ。
どんな知り合いだったんだか。
[へらっと笑う。]
[ヴァレリアに、具合悪そうに横目で]
……姐御ぉ。勘弁して下さいや。
「あの」ソーニャ姉さんだって言ったら、リーンさんになんか悪いっすよ…。
[本当はきちんと知らせた方がいいのかもしれないけど。]
[ダンテの言葉にうん、とうなずき返すと]
待ってますよ?
[うふふ、と笑う。
空になったサイドカーのグラスをマスターに振って見せ]
ボンベイくださいなー
[お酒が入ると次第に陽気になってくるのは、いつものこと]
あー、あー。
………確かに、相当問題あるね。
失念してたわ。
[こめかみを押さえ、盛大に溜息。]
でもま、またあんなんが沸いて出る可能性はあるわけだよね。
知らせた方がいいのかもしれんけど。
[ケビンとヴァレリアがこそっと話しているのを視界の端に留めて首をかしげた]
誰かと間違えてるっぽかったんだけど・・・
なんだか、人違いって事に全く気付いてなさそうだったのよね
[口を塞いだケビンに視線を向け、ヴァレリアの言葉にも再び首をかしげる]
な、なんですか?気持ち悪いなぁ。
ちゃんと言ってくださいよ?
昨日はありがとね。
行ったけど、結局閉館時間すぎてたよ……宮殿。
[にこにこと笑いながらアリシアに近づいてやっと、彼女が一人ではないことに気づく。]
あ、デート?
邪魔しちゃった?
あっ、ごめんなさい。
わたし―。
[そして、男性に向き直ると視線を外してしまったことを謝る]
…リュミエール…さん…ですね。
今日は本当にありがとうございました。
出来ればお礼をさせて頂きたいのだけど―。
[本当に申し訳なさそうにリュミエールと名乗る男性を見つめる]
ん?
[話していた女性が声をかけたほうを振り向く]
……あれは…ジャヌ……いや。それはない。
[知り合いによく似ていた。だが、彼女ではないのだと頭を振って否定する。]
―え?
[リュミエールにお礼を言ってる横からソーニャの勘違いの言葉が聞こえてきて、あからさまに動揺する]
な、ななな、なにを言ってるんですか?
わたしはともかく、リュミエールさんに失礼っじなくって、デートとかじゃないですからっ。
―本屋―
『はい。これが頼まれてた本だね』
[本という名の電子記憶媒体を受け取り、小さな袋に入れた運営資金から代金を支払おうとして、以前『浄財』として受け取った紙幣の1枚の赤い文字が目に入る]
…これは後まわしにしておきましょうか。
[文字の書かれた紙幣以外から、代金を支払うことにした]
さてと。あとは図書館からも本を借りてくる事にしましょうか。
[そのまま、図書館に向かうことにした]
[がっかりした様子のヴァレリアに、労わるように視線を向け]
…まあ、そうなんっすよねぇ。
知らないうちにああなってて、トラブルになっちまうコトもあるんですし。
…あ、リーン姉さん、実は、その。
[隠し事をしていた少年は、リーンに向き合い、ソーニャの本当のことを話した。
表向きの仕事のことだけだが。]
…まあ、そういうわけなんですわ。
たぶん、あの男も、リーン姉さんをソーニャだと間違えたんでしょう。
気を付けて、下さいな。
/*
日程表確認、と。
1d:16日6:00〜18日6:00 2d:18日6:00〜20日6:00
3d:20日6:00〜21日6:00 4d:21日6:00〜22日6:00
5d:22日6:00〜23日6:00 6d:23日6:00〜24日6:00
7d:24日6:00〜25日6:00 8d:25日6:00〜26日6:00
6日目以降がちょっと厳しいのかな。
役職希望が通れば、まー襲撃されやすい場所だとは思うし。
なんとかなるんじゃないかなーと楽観的に考えてみる。
*/
[デート?と目で指した相手の様子に怪訝な顔で首を傾げる。
知り合いだろうか? 相手の顔に見覚えはないが、それは別に珍しいことではなかったので笑って手を振った。
動揺した様子のアリシアにも笑顔。]
そんなに噛まなくっても。
別にどっちでも良いと思うけどなぁ。
[一瞬顔色が悪いような気がしたのは気のせいだろうか、否定するアリシアの顔には赤みが戻っている。]
[お礼をしたいという女性──アリシアと名を呼ばれていたかな──に]
いや、別にいいんだよ?
人助けはお仕事っていえばお仕事だしね。
えーと……名前、アリシアでいいのかな?
[と、そこで女性が一人やってきて]
こういう可愛らしい女性とデートならまあいいんだけど。
普通に初対面なんでね。
[デートではない、と否定しておく。]
ん、そうだね。
よーしよし、いいこいいこ。
[ケビンが事情を明かしたのを見て取り、ケビンの頭をかいぐりかいぐり。]
ま、勘違いしてなれなれしくするようなのがまた出たら、投げ飛ばしてもいいんじゃない?
[煙草に火を点け、吹かしつつ。]
えぇ?同じ顔・・・?!
[ケビンから聞いた真相にびっくりしつつ、
思い出すのは男の表情、そして言葉。
そこから思いつくのは・・・お金の対価として身体を提供する商売]
うん。気をつけるね。
教えてくれてありがとう
[にこりと笑い返しながら
また間違えられたら殴っておけばいいかしら
などと物騒なことを思っていた]
…売春婦に顔を…ねぇ。
[そりゃまた厄介な…と苦い顔をして、コークのグラスを口に運ぶ。
薬が効いている所為か、今日は左手も大人しい。]
千の顔を持つ乙女…だっけ?
風の噂にゃ聞くけどなぁ。
久々に呼んだら全然別人だったが、抱き心地は一緒だったとかそんなん。
[考えていたことを見抜くようなヴァレリアの言葉に少し慌てて]
いえ、投げ飛ばすなんて、そんな、私。
あのときは偶然膝が当ったみたいで・・・
次もあんなことがあったら切り抜けられないかもっ
[大仰に困った顔をしてみせた]
[リーンの顔を覗きこみ、あからさまに不審そうな顔。]
えー。
あの膝の入り方、結構胴に入ってたよ?
いい筋してると思うんだけどなぁ。
[リュミエールに言われて自分が名前を名乗っていなかったことに改めて気づく]
うわっ、わたし、尋ねておいて
何してるんだろ。
[まだ動揺しているらしい]
はい。
わたしはアリシアと言います。
あの、もしかして。
リュミエールさんはソーニャさんとお知り合いなのですか?
[ソーニャを見たときの彼の様子に素直に疑問を投げかけた]
[ヴァレリアにかいぐられて、うぐぅと声を漏らす。]
…うー、いいこいいことか恥ずかしいっすからぁ、姐御…。
[リーンに礼を言われ、笑い返されれば、更に頬に赤み。]
あ…!いや、その、あ、ありがとうとか、もももったいないっすから!
その…まあ…そういう人間もいるって、だけ、伝えなきゃ、って。
─図書館─
[普段はあまり人気の多くない図書館。ロビーでは珍しくも3人の男女が会話をしている様だ。
うち1人に見覚えがあるような気がして、記憶を探る]
…この前"Blue Moon"で、ケビン君と話してた女性の方でしたっけ?
[きれいな女性ですね、と心の中でつぶやいて。
そのまま児童書のコーナーに向かうことにする]
目ぼしい記録はねえな。無駄足だったか。
[椅子に座ったまま、体を大きく伸ばす]
『まだここに来てから15分も経ってないなのです。真面目に探す気あるなのですか、マスター』
だってこういう地道な作業って面倒じゃん。俺にゃ向いてねえっていうか……あ、その目、ちょっとやめろここをどこだと思ってるんだ騒いだら周りに迷惑うっ
[ミカたんの両目が逆三角の形に変化した直後、...の体に軽い電撃が流れる]
痛た……おいミカたん、データ飛んだらどうすんだ。洒落になんねえ
『ちゃんと加減してるなのです。周囲に影響を与えず対象にのみ効果的に打撃を与えるのはミカたんの十八番なのです、マスター』
[えへんと胸を張って誇らしげなミカたんの姿に頭を抱え、再び記録の閲覧へと*ダイブする*]
顔が別人で抱き心地が同じて。
………そりゃ顔変えても、常連客からだったらバレるの当たり前なんじゃない?
[ダンテのコメントを聞きながら、ぼそり。]
初対面でもデートしようと思えばデートだと思うけどなー。
ここでデートってのも面白いかもよ?
まあいいや。
私、不貞寝してくるからまたね?
[ひらひら手を振って、出入り口へと]
[アリシアに知り合いか、と問われて]
いいや、人違いだったよ。
知り合いに顔がよくは似ているけど、うん、違う。
雰囲気とかそういうのが。
[ヴァレリアに覗き込まれて苦笑い]
あは、は・・・実は空手を、ね
今はもう、銃器に頼ってる人も多いので、
やってる人も減ってしまいましたけど。
でもあんなふうに人を本気で伸したのは初めてだったんですよ?
[てれてれと頭をかいて、手元のカクテルを一口]
…千の顔を持つ乙女。
ああ、そっか、ソーニャ姉さん、んな二つ名、あった…かも。
[納得したように、こくり。]
…兄さんは、別に抱いたコトないんすよね?
[さりげなく聞いてみた。]
へぇ。
空手を。そりゃ凄いや。
[ひゅう、と口笛を鳴らす。]
銃器なんて、弾がなくなりゃタダの鉄屑さ。
自分の肉体を武器に出来るのって貴重じゃないかい?
[うっかり見とれていたのか、気がついた時には遅かった。
女性にぶつかり、バランスを崩す]
わ、わわわ。
[とてんとしりもちをつく]
す、すみません。
…へぇ!やっぱ、そ、そうだったんすか!
[リーンが空手をやっていると聞けば、やはり納得したように。まだちょっとこそばゆそうに答える。]
かーっ…カッコいいなぁ…カラテ使いって。
すぐ逃げて…逃げてばっかとは違うもんなぁ。
…俺も始めてみよっかなぁ。
どこで習っ…な、な、習ったんす、か?
[聞いてみたはいいけど向き合えない。]
>>318
[去り際に聞こえた言葉に、同じようなことを言っていた男がいたのを思い出す。
男とぶつかってしまったのはそれに気をとられていたのもあったかもしれない。]
いったぁ。
[悪いのは主に自分なのだが、ぶつかった相手を睨もうと顔を上げた。
が、そこには顔は無い。]
えっ、やだ。
なんか私が凄いマッチョみたいじゃない!
[しりもちをつく相手に慌てて駆け寄り、手を差し出した。]
[不貞寝?と出ていくソーニャを見送りながら、リュミエールの返答を耳にする]
そうですか。
とても可愛らしいひとだと思ってたのですけど、似てるひとも居るんですね。
あっ、わたしはもう大丈夫です。
リュミエールさんに沢山お時間取らせてしまって、ごめんなさい。
[男性に向き直ると、静かにお辞儀をする]
…わ、わ、わ!
あ、ああ、わざわざ買ってたりしちゃ、お相手に悪いですもんねぇ?
[小突かれればびくりとするも、すぐに普段通りのにやけ顔を見せてダンテに答える。
彼のパートナーについて詳しい事は知らないけど、既に故人であることは風の噂からも聞かされている。]
顔は変えられても、身体だけは変えようがない。
人の体を乗っ取るというMasqueradeにでもやられない限りは
そう、思っただけで言わないでいた]
空手は、そうね、父さんが師範代だったから
習ってた、といえばそうなのかな。
最近はずっと我流だけどね。
[てれてれしているケビンにくすり]
あ、あああ。す、すみませんっ。
[目の前の綺麗な女性に手を差し出されて、少しうろたえる。素直に手を取っていいものか少し悩み、ありがたく手を借りて立ち上がることにした。
すぐバランスを崩すなんて、子供たちにまた、神父さんは貧弱すぎると言われるんだろうなと頭の片隅で考えつつ。]
申し訳ありません。
[ぺこりとお辞儀をして、女性の顔を見つめる]
確か、先日"Blue Moon"にいらっしゃいましたよね。ケビン君…金髪の子ですけど、彼と仕事の知り合いなんですか?
[ケビンがどのような仕事をしているかは少し聞いてはいるが、安全な仕事かどうかは気になっている。少し話でも聞けるだろうかと、ケビンの話を出してみた]
師範代の父親。
いいねそういうの、カッコイイじゃないか。
[羨望の眼差し。]
ま、我流っていえばアタシの戦い方も我流かな。
素手じゃなくて刀だけど。
世界には3人似ている人がいる、ともいうからね。
そう、もう大丈夫か。
無理はしないようにね。
[ソファから立ち上がり]
また……っていっても縁があるかは分かんないけど。
じゃあね。
[未だに目線はうろたえるようにちらちら。
リーンの話を聞けば、あわわと振り向く。振り向きすぎて顔があらぬ方向へ。]
し、師範代で、我流、で…。
ああ、あ、やっぱ、そうじゃなきゃ、上手くなんないっすか、かな。
だ、だだだから、大の男でも、ノックアウトー!なんっすね!
ああ姐御って、呼ばせて、くださ…げふっ。
[俺の姐御はあの人だけなんだー!と自分に突っ込んだ。]
うんうん。
以後気をつけてね。
[頭を下げる相手に頷いた。
おそらくぶつかったのは自分なのだと理解していたが、こちらから謝る気はないようだ。]
あ、なんか落としたよ?
[ぶつかった際に落としたのであろう紙の袋が、ソファの方へ散らばっていた。袋が破けたのか中から本がのぞいている。
それを指そうとして、ケビンの名に指が止まった。]
ケビンと、知り合い?
[問う顔には笑みはない。]
ふふ、空手バカみたいな父親ですけどね
[カクテルを飲んでから軽くため息]
刀なんてそっちの方がカッコいいですよぅ
私も何か武器使ってみたいなぁ
自分の身一つって身軽なのですけど、なんか心細くって、ね
[そう言って自分の手を握ったり開いたり]
はい、本当にありがとうございました。
[『縁があるか分かんないけど』と言って去っていく男性に後ろから声をかける]
わたしは…また、会いたいと思っています。
その時は、何かお食事でも御馳走させて下さい。
[―しばらくした後―
図書館で大きな声を出した自分に赤面した]
[女性の声に、本の袋が散らばっていることに気がついた]
あ、す、す、すみませんっ。
[女性の名を問う問いに、ふと我に返る]
あ、ああ。私、名乗り忘れてました。申し訳ありません。
スラムの教会を預かっております、クリストファーと申します。
ケビン君、うちの教会によく来るんですよ。
[女性の表情には気がつかずに、にこにこと笑顔で話しかける]
…だあぁー…っ、姐御もおっさんも、んな目で、目で、見ななないで下さいよ…!
そ、その、こーゆー時も、その、人間普通にあるんすよぉ…べべ別にやましいコトなんて、て、て。
…あ、あ、あう…りりリーン姉さんも、そんなふうに笑わんでくださ、い!
……あ、あ゛ー、マスター、カルーア頼みまーす!
[気を持ち直そうと、唐突にオーダー。
綺麗な女性にはとことん弱いのだった。]
[アリシアのほうへと振り返り]
会いたいと思っていればまた会うかもね。
こちらこそ、今度会った時は食事でも。
[そう言い残して去っていった。]
─図書館→スラム近くの空き家─
[出されたカルーアミルクを、黙ってぐいっと飲み干す。勢いよく飲み過ぎて咽る。
『空手バカみたいな父親ですけどね』
リーンのその言葉を思い返し、羨ましさと寂しさが、酔いに混じって*感じられた。*]
教会……?
[改めて見ると、相手の服装は確かに聖職者のそれで。]
ケビンたら、そんなとこに行ってるの。
意外と信心深いんだ。
私は、そうねぇ……ケビンのお友達かな?
でも、あんまり良く知らないの。
たぶん、神父さんの方がよく知ってるんじゃないかな。
[向けた笑顔は少しだけ探るような目になっていた。]
はあ。お友達…ですか?
[返って来た返事は意外なもので、思わず間の抜けた返事をしてしまった]
それにしても、ケビン君にこんな美人のお友達がいたとは。
[軽く微笑んだあと、あわてて顔を引き締めて頭を下げる]
ああ、申し訳ありませんでした。つい引き止めてしまいまして。
彼の仕事の事など、少し気になってましたから。
[ソーニャの探るような目には気がつかず、ぺこりとお辞儀をする。]
─スラム近くの空家─
さてと、お仕事お仕事。
[空家─に見せかけているが実は公安のものだったり─に事前にかくしておいた鞄を取り出し]
まあ、情報収集のためだ。
うん、そのためだし。仕方ないよね。
[そうぶつぶつ自分に言い訳しつつ、髪の色をコーティング剤で明るめの茶色へと変える。
前髪は付け毛で少し長く。
そして髪を緩く巻いてみたり。]
髪はこれでよし。うん。
あら、ありがとう。
作り物だけどね?
[美人の言葉ににこりと笑って返した。]
仕事かぁ……。
なんで、あの年の子供にしてはしっかり頑張ってるんじゃないのかな。
[以前以来をした時の様子を思い出す。
知らないと言った口でそんな感想をぽつり呟くと、落ちた本を手に取った。]
はい。
気をつけてね?
[そういって、本を手渡すと、じゃあ、と手を振った。
出口へと歩き出そうとして、再度何かを思い出したのか振り返る。
いたずらっぽく笑うと付け足した。]
教会の窓、新しくなった?
割っちゃってごめんね?
[両目にブルーのコンタクトを入れ]
あとは、化粧だ。
[度々調査の為に化粧はするものの、まだ手付きは慣れておらず。時間をかけてようやく終わる。
服も女性用のものへと着替え、胸に詰め物。]
よし、行くか。……じゃなくって、行きましょうか。
[調査のためにスラム街へとむかった。]
[作り物の言葉に少し驚いていると、ぽつりと聞こえてきたケビンの話に耳をとられる]
ケビン君、がんばってるんですね、安心しました。しっかりとした子なんですけどね…だからこそ心配する部分もありまして。ありがとうございます。
[やはり実際に話を聞くと、安心する部分もある。ほっと安堵の息を漏らす]
は、はい。もうぶつからないよう、気をつけます。
[本を手渡されて、去ろうとする彼女に軽く頭を下げていると、意外な言葉が聞こえてきた]
教会の窓…?
[突然言われ、一瞬何のことか理解できずにきょとんとして。
しばらく考えて、赤い文字の書かれた紙幣を思い出す]
えっ?!もしかして?
[気がついた時にはすでにソーニャの姿は*見えなくなっていた*]
[ヘッドセット型端末にアクセスしたまま、左右に体を揺らしている]
『起きてるなのですか、マスター?』
……
[こくりと首を縦に振る。寝ている。そのまま無為な時間が経過していく。ピピピ――と小さな電子音が鳴る]
『そろそろクライアントとの待ち合わせ時間なのです。むむ、頭頂鋭波が出てるなのです。寝てるなのですか、マスター?』
[嫌な予感がしてはっと目を覚ましたが、手遅れだった。直後に襲い来る電気ショックに、体を硬直させた]
― 図書館→宮殿 ―
『急がないと遅刻するなのです、マスター』
[居眠りしていたため特に収穫もなく、急いでディスクを元の場所へ戻すと、ミカたんを連れて図書館を後にする。向かった先は街外れにある森の中にある宮殿]
なあ、ミカたん、本当にここなのか?
『ミカたんの言うことに間違いはないなのです、マスター』
……でも、閉まってるぜ。
『そのようなのです。今月の乙女座はついてないなのです、マスター』
[ミカたんの立体映像が...の頭の上から目の前へと移動する]
/*
あうー。RP村の絡みってほんと悩むんですよね。
むつかしいー。
あと、こっちでも。
ソーニャさんありがとうございました(ぺこり)
*/
そういう問題じゃねえだろ。仕事、どうすんだよ?
『むむ。少し待てなのです、マスター』
[ミカたんの髪の色が明滅しながら変化する。過去のメールやスケジュール、顧客とのやりとりの記録アクセスしている標だ。やがてアクセスを終えるとミカたんが微笑みを浮かべた]
『安心しろなのです。どうやら約束の日時を間違えていたなのです。実は明日の午前中だったなのです、マスター』
……
[じと目を向けると、爽やかな笑顔でサムズアップするミカたんに、無意味と知りながら頭を叩こうと手を*振り下ろした*]
――公立図書館――
あの頃は、よくここに来て調べ物してたなぁ。
その為に近くに研究室を構えてたっていうのはあるんだろうけど。
もう、必要な文献は全部見ちゃった。
[館内をふらふらしつつ、誰に言うでもなく言葉を紡ぐ]
楽しかった…な。
増えていく知識と新しく作っていく化学式、解析プログラム―。
目標があって、
みんなが幸せになる為に毎日頑張って。
―どうして消えちゃったのかな…―。
何が、いけなかったのかな…。
[意図せず溢れてくる熱い塊は、大粒の涙となって零れおちていった]
―― 街外れ(湖のほとりにある自宅) ――
[バスを降りると、リアンがちょこちょこ走ってくるのが見えた]
どうしたの?
もしかして、ここまで迎えにきてくれたの?
[驚きつつも、足もとで頭を擦りつけて鼻を鳴らす仔犬を抱き上げる]
ごめんね?
今日は置き去りにしちゃって―ごめんね。
[その小さな温もりに束の間顔を埋める]
―ありがとね。
[あの研究室に行こうとしたこと、まして倒れたことなど絶対に祖父には*言えない*]
─スラム街・ホテルの一室─
[床に倒れた小太りの男を爪先でげしげしと蹴りつつ]
──うし。薬は完全に効いてるっぽいね。
これなら僕に関する記憶も曖昧になってるはず。
そんで、こっちは……。
[男の鞄をガサガサとあさり、一束の紙を取り出す。]
お、ちゃんと顧客名簿あるじゃん。
ほかには……おお、今回は結構豊作。
[写しを取って鞄の中を元に戻す。]
薬のほうはとりあえずこれで。
……さっさとこんなところ出てやる。
[そそくさとホテルから退出。]
─ホテル→スラム街─
― アパート(自室) ―
[ピピピ――と電子音が響く。その音にも構わず、パーツやケーブル、チップなどに侵食されていない、部屋の中で唯一の聖地である安楽椅子の上でぐっすり眠っている]
『もう約束の時間なのです。起きやがれなのです、マスター』
[頭上で立体映像が呼びかけてくる。一向に起きる気配はない]
『今すぐ起きないと、痛い目見るなのです、マスター。5、4、3……』
[カウントダウンが始まる]
ま、まて、起きた!おはよう!
『(ちぇっ)爽やかな目覚めの時なのです、マスター』
……何か今聞こえたぞ。残念そうな顔すんじゃねえ。あー、仕事行くぞ。
[笑顔の助手(身長20センチ)を睨むと、ブロック携帯食を齧りながらコートを肩に引っ掛け、アパートから出て行く]
[スラム街をゆっくりと歩く]
奴のほうの情報はなかなか見つからない……ね。
せっかくこんなカッコまでしてるんだから、おまけで何かわかってもいいものなのに。
[アパートの駐輪場で、年期を重ねた電動自転車に乗る]
約束って今日で間違いねえんだよな?
『ミカたんに任せておけなのです。83%の確率で大丈夫なのです、マスター』
……あー、ミカたん。そこは確率とは無縁の世界だと思うんだがな。
『つべこべ言うななのです。そこを右に曲がって次の煙草屋の角を左に折れるなのです、マスター』
はいはい。もう覚えてるから平気だ。
[お決まりの会話をしながら、スラム街付近へ]
[一仕事終わったことだし、と休憩のつもりでのんびりと歩いて、角をまがったところで]
……!!
[しっぽを掴んでやろうと躍起になっている対象がいた。
そして、なぜかひらり隠れ]
……なんで隠れてるんだろう。
変装してるわけだし、大丈夫。というか顔合わせても一応問題は……ない。うん。
顔ばれるわけないし。うんうん。
[ぱす、と音を立てて電動自転車が速度を落とす]
げ、故障か?最近メンテナンスサボってたからな……。
『いえ、電池切れなのです、マスター』
あー、充電してなかったか。面倒だな。近くのスタンドまでどのくらいだ?
『歩いて29(30)分くらいなのです、マスター』
[がっくりと肩を落とし、電動自転車から降りて押しはじめる]
[くきゅるるると情けなく腹が鳴り]
そういえば何も食べてなかった……。
さっさとここ抜けてご飯食べに行こう。
[スラム街を抜けようと歩き出す。]
[規則的な電子音が、耳に押し当てたスピーカーから聞こえてくる。
やがて、その音が途切れ、声高い合成音のナレーションに取って代わり。]
もしもし? 私よ。
この街の住人のIDカードを調達して欲しいんだけど。
……ええ、できれば若い女性の。ええ。
早く手に入るなら少しくらい割り増しでもかまわないわ。
ありがとう。じゃあ、連絡を待ってる。
[スピーカに軽い音を立て口付けると、通話を切った。
睫毛を伏せ、ためを息つく。]
[ミカたんが何かに気づいたように、スラム街の出口を注視している]
……どした?
『しっ、静かにするなのです、マスター』
[足を止めて、ミカたんの視線を辿るが、特に不審なものは見えない。襤褸を纏った老人、やせ細った子供、茶髪の美女、口からよだれを垂らす野犬]
行くぞ。急がねえと遅れちまうから。
『むむ、何かきゅぴーんと来たなのです、マスター』
[はいはい、と軽くあしらい、スタンドを目指し自転車を押しはじめる]
―Bar"Blue Moon"―
[おっちゃんと、姐御と、酒場の常連達と飲み交わす酒。
この一時が、好きだけれど。]
…あ、すんません。
ちいっとまだ金にしてなかったモンがあるんで、俺、もう行きやす。
姐御や…おっちゃんの役に立てそうなブツも今回はなかったですし。
ごちそうさーん!
[得たばかりの金でカルーア代を支払い、ぺこっと一礼。顔を上げた時、目線がリーンにふわっと向かえば、どぎまぎしたように目を横にそらす。
ぱっと足の向きを変え、ドアを開けて出て行く。]
―→スラム街―
[何事もなかったかのようにジャンクスの横を通り抜けようとする]
……立体映像?
[すれ違いざまにミカたんを見てそうつぶやいたり]
─labo.兼自室─
[腕時計に見えるモノからビープ音が鳴る]
……メンテナンス14%完了、と。
もうそろそろ出かけるかな。今日は少しお休みを貰って……たまにはbarにも出かけないとな。あそこでもバイトしていたんだし。たまには顔を出さなければ。
ートラム車内ー
[人が少ないのを良いことに、二人分の座席に足を伸ばし、ぼんやりと流れ行く街並を見ている。
規則的で近代的な建物と、旧時代の遺跡のような建物が混ざり合う、雑然とした街。
めぐるましくすぎてゆく景色を眺める瞼はやがて、ゆっくりと閉じていく。]
ここはどこだろう…。
あそこに見えるのは…ああ、そうだ。
いつもお父様が使っていた旧式の専用パソコン。
椅子にあるチェック柄のクッションはわたしが小さい頃に作ったものだ。
きっと、ここに…。
[近づいて触れようと手を伸ばしたとき、足元に感じる違和感]
―…ぴちゃ――
な…に?
[視線を下に落とすと見えるのは床一杯に広がっているぬるりとした液体]
これ…は―…血?!
―― 街外れ(湖のほとりにある自宅) ――
たぶん、リアンは昨日、わたしが置き去りにしたから遊んで欲しかっただけだと思うよ?
[夢から目覚めると、仔犬がベットに前足をかけ何かを訴えるように鳴いていた。その声に祖父も起こされたらしい]
おじいちゃん、わたしは大丈夫だから。
昨日の定期健診でも、もうお薬は必要ないって言われたくらい元気一杯っ。
[祖父の目を見つめて、にこりと微笑む]
─labo.兼自室─ → ―Bar"Blue Moon"―
あ、れ?あの後ろ姿はケビン、ったく、いっつも俺に面倒ごと押しつけてどこへ行ってるんだか。
[中に静かに入る、周りを見渡し]
マスター、今日も盛況だね。僕がやめてから何か変わったことは?
ああ、その前に注文か。
ロングアイランドアイスティー・ブルーコーラルで。
[面倒な注文をしながら周りを見渡す]
―スラム街―
[機械の中古パーツを買い取ってくれる、酔狂な顧客の潜む空き家を探して、スラム街へと足を踏み入れる。]
……ん?
……は?
ジャ―――――――ン!!?
[仰天して絶叫。]
[小さなつぶやきが耳に届くと、怪訝そうな顔をしてぴくりと声の主を見やる]
『どうしたなのです、マスター?』
いや、今の声がな……美人なんだが。ニューハーフ?
『差別はいけないなのです、マスター』
[ひそひそ声で会話をしながら、茶髪の女性の脇をすり抜けていき、すれ違った後にもう一度振り返る]
―→スラム街―
[道中、後ろから誰かの視線をちょこっと感じた。
…身近な誰かの視線。後ろめたくて、振り向けなかった。そそくさと早足で進んでいく。
機械の中古パーツを買い取ってくれる、酔狂な顧客の潜む空き家を探して、スラム街へと足を踏み入れる。]
……ん?
……は?
ジャ―――――――ン!!?
[仰天して絶叫。]
[ケビンを見送った後、入れ違いでメディクスが入ってくるのを目で確認。]
まーた珍しい物頼むねぇ。
強いのかな?
[彼の注文を聞き、目を丸くした。]
[一人でちびちびとやっている]
……アレは……見慣れないな。ナース?こんなところで?
まぁ、俺が此処に居るのよりはマシか。
げ……
[ジャンクスたちの呟きが聞こえてほんの少し焦る。
ほんのり視線がこちらへ向いているような。
と、そこで少年の叫ぶ声]
!!な、なにが……
[立ち止まってそちらを見る。]
[その男とすれ違った、茶髪の女にも目はいったけれど。
あまり出くわしたくはなかった商売仇…ジャンクスとの邂逅に、思わず身構えて指さす。]
て、てめ、ジャン…!
なななんでてめぇがここ、ここにいるんだよ!?
[そりゃ当然、仕事か何かのはずなのだが。
驚きのあまり、そこまで冷静には考えられない。]
[終点のアナウンスに揺り起こされ、ゆっくりと目を開ける。
窓の外に広がるのは緑。
まぶしげに目を細めると、トラムから降りた。
目の先には、自分を待つように止まっているバスが見える。
今日は時刻表をきっちり調べてから来たのだ。]
ああ、ヴァレリアさん、例のモノって見つかった?
見つからなきゃ見つからないで良いけどさ。
ちょっと興味が有ってみるだけ見てみたかったんだよな。
俺な、一応此処で働いてたこと有って、裏メニューも一通り。まぁ、表に立って酒だしてたわけじゃなくて、裏でグラス磨きが主だったけどな。
そんな縁があって此処にはいることアルゼ。
酒は、難儀なことに、強いのをきゅっとやりたいタイプなんでな
[潜入捜査中にしては緊張感に欠ける様子のリュミをからかってやるべきかと、気付かないフリをして声をかける。]
ね、お嬢さん今ヒマ?
良い店知ってんだけど、行かない?
[ビークルの後ろをちょちょいと差して、乗るように促す。]
―― BAR Blue Moon ――
あら、またね
[店を出て行くケビンにとろんとした瞳を向ける。
こんなにふわふわと酔うのはいつ振りか。
しばし酔いの回った自分を楽しみながら
手にしたグラスの氷をカラカラと鳴らす]
[ふと背後から誰かの視線を感じて振り返ると、
真面目そうな風体の男が1人。
若い・・・学生だろうか?]
[くすり、と口元に笑みを浮かべると、ふわりとそちらへ]
[名前を呼ばれて、少年の顔を覗き込んだ後、少し離れてミカたんとひそひそ話]
……なあ、ミカたん、あれ誰だっけ?見覚えはあるんだけどよ。
『むむ、確か<<苦学生 メディクス>>とか言う名前だった気がするなのです、マスター』
そうだっけか?
[首を捻って、名前を思い出そうとしている]
/*
解きたいメモ
アリシア/両親の死 おそらく殺された? マスカレード、死への恐怖
ケビン/両親への憧憬 マスカレードへの敵意
ダンテ/恋人の死
メディクス/腕時計に見える何か。メンテナンス必要>>366
[隣のちっちゃい女の子とひそひそ話を始め、首を捻るジャンクスに]
…お、おおおぉい!メディクスとか違うから!
忘れたとは言わせねぇぞ!俺だ!俺だ!
てめぇの第3番目の宿敵の、“烏”のケビンだっての!
[そう言えばさっきの視線。…あいつだったんだろうか。
後ろめたさが、またひとつ足音を増やしたように感じた。]
―教会―
[本を抱え、一旦教会に戻った。
教会に戻ると、目に付く新しいガラス。先ほどの女性の言葉が思い出される]
なんともまあ…世の中は狭いといいますか。こんなこともあるんでしょうね。神のお導き、でしょうか。Amen.
[軽く胸で十字を切った]
さてと…"Blue Moon"にでもいきましょうか。
[本を教会に置いて、外に出て行った]
あー、例のモノ?
いやあ、んな簡単に見つからないって。
[へらりと笑って、ギムレットを呷る。]
強いのをきゅっ、って………アンタ幾つなんだい。
まったく、親父っぽいねぇ。
[声をかけられ振り返ってみると、長い付き合いのアイツがいたりして。
どう見てもからかう気満々だなと思いつつも、近くにジャンクスもいるわけで、騒ぐわけにもいかず。]
……ええ。
私でよければ。
[にっこりとほほ笑んで。
ただ……少々笑みが引き攣っているかもしれない。]
んふふ。こんにちは
[手にしたグラスはカクテルからチェリーブランデーのストレートに変わっている]
あなたもここの常連さんかしら?
私もよくこの店にはお世話になっているの。
[ほんのり赤く染まった顔でにこりと笑い]
リーンよ、よろしくね。
やあ、メディクス?久しぶりだな。最近どうだ?元気にやってるか?ああ、そうか。それはよかった。俺かい?ああ、ちょっと仕事で通りかかっただけだよ、うん。
[曖昧な笑みを浮かべ、目の前のケビンに向かい右手を上げて挨拶]
『データベースと照合が完了したなのです。あれはケビン様なのです』
[ケビンが自分の名を叫ぶ直前に、ミカたんが検索結果を告げてくる]
何だ、違ったのか。ケビン、ケビン……ああ、あの雛鳥か。そういやそんな顔してたっけか。まだ探偵ごっこを続けてたのか?
[意地の悪い笑みを浮かべて、大人の余裕を見せつける]
まあアタシも強い酒は嫌いじゃないけどさぁ。
あの兄ちゃんは酒強そうに見えなかったから、ちょっと驚いてね。
[リーンの言葉に、肩を竦めながら笑う。]
[ダンテの後ろに座ってぼーっとしていたら、まあ目的地を察したらしく]
……僕にこの姿であそこに行けってか。
[うぐ……と嫌そうな顔をするが。
普段ダンテをいじってる分が返ってきたのだと、諦めた。]
[ナンパ男が、さっきのニューハーフに声をかけているのをちらちらと見ていた]
……あーあ、捕まえちまったよ。騙されてるとも知らずに。可哀想に、知ーらねっと。
『顔が笑ってるなのです、マスター』
[去っていくビークルの後ろを見送る]
そうだ!ケビン!ケビン!
…まったくぅ、ネットランナーやってると生身のニンゲンの顔も思い出せねぇってか。
[それは少年にとってのコンプレックス。
自分もコンピュータやネットワークの技術は持っているけれど、目の前のこのハッカーに適うはずなどない。]
…ぐっ、それに、もう俺はクチバシの黄色いガキなんかじゃねぇ!
それに今の仕事は「ごっこ」なんかじゃねぇんだよ…!
…ああ、あああ、うー。
[頭を抱える。
「探偵」じみたことは本気でやってることだけれど。
雛と言われると、内心では否定できなかった。]
[徒歩で向かった時と比べると驚く程早く、バスは目的地に着いた。
森の緑と湖の青を背に建つ、白亜の建造物。
宮殿と呼ばれているここが、本来はどんな目的で造られた場所なのかは知らない。
けれど、宮殿と呼ぶにはなんだか寂しく思えるのは、人の気配が感じられないからだろうか。
案内の放送だけが木霊する通路は、まるで廃墟のようだ。]
コンピュータ管理が自慢なんだっけ?
……でも、これじゃ寧ろ技術の無駄使いじゃないのかな。
[呟いた自分の声さえ、機械音のように響いた。]
[ヴァレリアの言葉にメディクスをきょとん、と見て]
あら、あなたお酒弱いの?
だめよぉ〜、強がっちゃ。
そのうち転んで怪我しちゃうんだから。
[くすくすと楽しげに笑うと]
転んだらうちの病院にいらっしゃいね〜
私がお手当てしてあげるわ
[メディクスの頬をつん、と触るとふわりと元の席に戻っていく]
―"Blue Moon"―
[ドアを開け、中に入る。今日も見慣れた顔が目に入る]
こんばんは、ヴァレリアさん。リーンさんもお久しぶりです。それにメディクス君。こんばんは。
[軽く挨拶をして、空いてる席を探して座る。
マスターに、いつものウィスキーのロックを注文し、グラスを傾けながらバーの空気を楽しんでいる]
ん?どうかしたか?
[察して嫌な顔をするのを、ニヤニヤしつつ。
いつもの位置にビークルを停めてバーへ。]
おー?
メディ来てたんだ。珍しいな。
[久しぶりに見たバイトの姿に右手をあげる。]
ああ、良く憶えててくれたな。ダンテさん、クリスさん。
あと、そちらのはリーンさん?はじめまして。メディクスと申します。
強いのですよ。いつも。たまにしか呑めない分、はっっちゃけなきゃ。
自分の手当は自分でできますから大丈夫ですよ。
[足首をなにやらいじっている]
……これで大丈夫。転倒防止装置……
なあ、俺の一番目と二番目の宿敵って誰だ?
『ミカたんに聞かれてもわからないなのです、マスター』
だよなー。
[興奮した烏少年を尻目に、ミカたんとひそひそ話をして]
そうだな。確かに顔知ってる知り合いの方が少ねえからな。覚えても何の役にも立たねえし。
ガキは卒業か。へえ、成長したもんだ。自分の食い扶持は自分で稼げるようになったんか?
[頭を抱えているケビンをにやにやしながら眺める]
『弱い者いびりはカッコ悪いなのです、マスター』
ヴァレリアさん、そうか、やっぱり見つかるのはこの『Masquerade』騒ぎが終わったあとでしょうか。
……それまで僕が生きていられれば、ですが。
はっちゃけるのはいいけど、自分の限界は知ってるんだよね?
アタシゃそれが心配だよ。
[はっちゃけなきゃというメディクスの言葉に、苦笑い。]
[クリストファーの方を見て]
神父様、あの子は無事戻りました?
[松葉杖の少年はちゃんと戻ったのだろうか、と問いかける、が]
ほえ?
[ダンテと一緒に現れたもう一人の人物にきょとり]
…!…え、え、えっと…。
1番目が<<苦学生 メディクス>>で、その、2番目は<<苦学生 メディクス>>だっ!
[宿敵云々は、適当な囃し文句だったらしい。]
…ってなぁ、バーチャル野郎には分かんねぇかもしんねぇけどな、人の顔を覚えるのは大事なことだって母さ……コンピュータの創始者だって言ってんだぞ!
顔をシキベツするコトで、その、あれだ、脳細胞を活性化させるとか、それだ、そういうメリットがあるんだよっ!
[またでたらめ。]
…そうだそうだそうだ!俺はもう一人立ちしてる烏なんだっ!親の脛なんざ齧ってねぇっ!!
[びしっと決める。
けれど、半分は本当、半分はウソ。]
ええ。いつものですよ。気に入った酒はとことん追求したくなるものですから。
[ウィスキーのグラスを傾けつつ、ヴァレリアに返事をしていると、ダンテが入ってきたのに気がついて、軽く会釈をする。後ろについてきた女性には見覚えがない―さっき図書館にいた男性とは気がつくわけもなく。]
ああ、リーンさん。ええ、無事に退院して戻ってきましたよ。いつもいつもありがとうございます。
[松葉杖の少年の事を問われ、感謝の笑顔を向ける]
[メディクスの呟きを聞きながら、グラスを傾ける。]
『Masquerade』がなくなることなんて、ないと思うよ。
治療方法は見つかるかもしれないけどね。
ま、アンタが生きてるうちに探し物が見つかることを祈っとくよ。
アタシも探してはみるけどね。
へえ、そうだったのか。覚えておこう。
[顔にはうすら笑いを浮かべたまま]
他人の顔なんか覚えなくても、脳細胞の活性化はできるだろう。パズルだろうが、ドラッグだろうが。ああ、親の脛ってのは、齧れるうちにはさんざん齧っとく方がいいもんなんだぜ。互いのためにな。
[少し目を細めて]
……悪いことは言わねえから、探偵ごっこなんてやめちまいな。
[かなり酔っぱらいながら、腕時計を見る]
[ちょうどその時計からアラームが鳴る]
……五月蠅いな。無視しておこう。
リーンさん。介抱をお願いしても良いのでしょうか。そもそも、僕は「意識をなくしても自動で寝床に帰れるように装置を設定してある」のですが……
このひとときくらいは楽しく過ごしたくて。こんなに知った顔がいるのが俺は嬉しいんですよ。
[今では貴重な天然石の埋められた床を蹴り、回廊をあるく。
自分の後を追うように、監視カメラが動く微かな機械音。]
音楽でも流せばいいのに。
[カメラに向かい呟いて、回廊に並ぶ絵画を見ながらぶらぶら歩いた。
その中の一枚、黒髪の女性の肖像画の前で立ち止まる。]
マスター、ソルティードッグ二匹。
一匹はウォッカ抜きで。
[リュミに一瞬ニヤリと視線をやって、自分はグレープフルーツジュースの方を受け取る訳で。]
気に入った酒を飲み続けるのも、ありっちゃありだね。
アタシはちょいちょいと違う酒をつまんでく方がスキだけどさ。
マスター、ラスティ・ネイルを頂戴。
[空いたグラスを手渡し、さらに注文。]
そうですか、治る怪我でよかったですわ。
ほんと・・・よかった。
[安堵の息を漏らす]
え?介抱?
[メディクスの方を振り返るとにいーーっと口の端をあげる]
酔っ払いでいいかしらっ
[とけらけらと笑うと]
そうよね、お酒は楽しいのが一番よね
[とくすくす]
[ダンテの後ろに隠れる女性に目が向いて]
珍しいですね、女性連れなんて。
[それ以上はいわずに、またグラスに口をつける]
[メディクスの時計からアラームの音が聞こえて、そちらに気をとられる]
メディクス君の装置は、相変わらず凝ってますねえ。自動で寝床に帰れる装置ですか…実用化できたら、こういう場所では重宝されるでしょうねえ。
[思わず感心の声を上げる]
そそそうだっ、それがてめぇの永遠の宿敵達だっ、覚えてろ………って、ぐ、うぐぅ……。
[相変わらず薄ら笑いを浮かべるジャンクスから語られる正論。]
そ、そのそのそうだけどよ、パズルもヤクも脳に効くけどよ、でもニンゲンの顔はひとりひとり違うからって、だから覚えるのが大事だって。
あ、でも、顔も整形で同じ顔にできるとか、ああ、その。
[言葉に詰まった口は、親の話になるとまた開きだし]
…齧れるうちにって、俺はもう散々カタギの時に齧りつくしてきたっての。
何を今更、ってや、やつだぞ!
[最後の忠告には、何も答えずに俯く。]
[メディクスの言葉を聞いて、不思議そうな顔をする。]
何、その装置。
いいないいな、そんなんがあったらアタシも欲しいぞ。
ヘンなところで寝ちゃってえらい目に遭う心配がなくなるからね。
売ってるのかい、それ。
[真顔で聞いた。]
クリスさん。まぁ、この「自分で勝手に寝床まで帰る装置」はまだ研究段階で。
俺の研究の一環なんですけどね。ほら、人工衛星から三角測定して場所を測るってのがあるでしょ。
アレの応用なんですよね。跡は身体の並行を取る装置とか、まぁいろいろあるんですが、汎用化できないかどうかを研究中なんですよ。
[自分の研究の話をし出して止まらなくなる]
[まだ仕事だっつーのとダンテをにらみつつも、ソルティードッグを受け取り]
はぁ……
[ため息をつきつつ、それをちびちび飲む。]
酔っぱらいが酔っぱらいを介抱する姿なんてこのバーじゃ良くある姿ってもんですよ、。リーンさん。
うん。なんだかしたが滑るな。
ヴァレリアさん。まだ研究段階なんで、人にけがさせちゃいけないんですが。もし試供品で良ければ、材料と座標入力さえきちんとできれば一式できますよ。
……ただ、自分でも、一つのかすり傷もなく帰れる自身はないんですけど
[陽気に喋るその顔は既に真っ赤]
ニンゲンの識別なんざ、顔で見極めるよりも遺伝子レベルで解析した方が確実だからな。雛烏の言う通り、同じ顔なんざ、いくらでも作れるし。覚える魅力は感じねえよ。
カタギの時なあ。雛烏はどうして情報屋なんてやってんだ?
今がカタギじゃねえって自分でもわかってんだろ、んん?……何かあった時に悲しむ奴がいるんじゃねえのか?
その止められない事情って奴、話したいなら聞いてやるぜ。格安でな。
『すごく愉しそうなのです、マスター』
なんだ。
研究段階なのかい。
[話の続きを聞いて、あからさまに残念そうな顔をした。]
………ごめん、人工衛星が云々って言われてもアタシはわかんない。
[後半の話はちんぷんかんぷん。]
ちょっと待った。
自分でもかすり傷一つ負わずに帰る自信はないって。
[思わずメディクスにツッコんだ。]
微妙に不安を覚えるのはアタシだけか?
[ダンテの連れている女性・・・に目を遣り何か言おうとしたとき、
ポーチの中の携帯端末がけたたましい音を立てる。
見ると緊急を告げる赤いランプが点灯している]
[はぁ、とため息を一つつくと瞳はすっ、と冷静さを取り戻す。]
はい、リーンです。
ええ、スラムで事故?ええ、子供・・・?
わかりました。すぐ、行きます。
[通話を切るとマスターに氷水を一杯頼む。
すぐさま渡された水を一気に飲み干した]
[かけているメガネのフレームから微かなメロディー、それと共に青色にLEDが光る]
[メガネのフレームの端からヘッドホンを取り出し、かけて話し始める]
……あ、お前か。何だって。そんな用事か。今、酔っぱらってるけど良いか。
……それならいいってか。そんな冷たいこと言ってられるかよ
……何言ってるんだよ。お前がそもそも……
[フレームに隠されていたテレ・シーバーでの話が*終わらないようだ*]
[リーンの安堵のため息に]
ええ。治る怪我でよかったです。本当に。
[病院に連れて行った何人かの子供は帰ってこなかった。『Masquerade』に侵された子達は…
子供たちの顔を思い出して、それを振り切るように、手元の酒を勢いよく飲み干した]
[顔を赤くして、メディクスの話を聞いている]
メディクス君のお話は面白いですねえ。興味深いです。なるほど、技術の転用というか、新しい視点ですね。
[にこにこと話を聞きながら]
次の課題は安全、ですかね。実用化できたら、ヴァレリアさんが喜んで使うでしょうし。
[残念そうなヴァレリアの表情をみて、くすりと笑う]
遺伝子…だよなぁ。それが確実だよなぁ。
……って何で俺がてめぇに賛同しなきゃいけねぇんだよ!
[自分の拳で頭こつん。
その後のジャンクスの問いには、真剣な面持ちで答える。]
…分あーってる。分かってるさ。
俺だって無難に生きてりゃ、んなボロ着て走ってねぇよ。
悲しむ…奴。………悲しませときゃいいよ。
俺の決めた道なんだ。今更引き返せねぇし、後悔もしてねぇ。
[しばしの沈黙ののち、つい身の上話を零しそうになったが]
……か、格安っつてもてめぇに支払う金なんざねぇわっ!
[ぷいとそっぽを向く。]
/*
はいツンデレツンデレ(待て
いいなぁジャンクスのキャラ。すごい大好き。
物語が進んだら、対立を深めるか逆に団結するか、すごい迷います。自然なのは前者だけど、中の人の気持ち的には後者。
処刑に支障が出なければ、だけど!
どうしたんだい、リーン。
急患?
[漏れ聴こえる会話の内容から、ある程度察知したらしい。]
お疲れ様。
おちおち酔っ払ってらんないね。
[苦笑。]
[何かを思い出すように、その肖像画をじっと見つめ、手を伸ばした。]
本物かな?
[質感までも相似したレプリカが簡単に作れる時代、盗難や破損のリスクを冒して本物を飾る場所は少ない。
偽物を飾ったところで、本物との区別などつかないのだ。
手を伸ばせば、固いキャンバスの感触があった。
警報がなる様子はない。
手を触れたまま暫く、その絵に見入った。]
……あの子に似てるんだ。
[図書館のロビーで、宇宙樹の下で見た少女を思い出す。]
……一緒に来ようって行ってたっけ?
[強く言葉を重ねた様子を思い出し、くすりと笑う。
あの約束は本気だったのか、ソーニャにはよくわからない。]
ごめんなさい、もっと皆さんと騒いでいたかったのですけど
・・・呼び出されちゃった
[カウンターの椅子から降りるとぺろ、っと舌を出す]
[す、っとクリストファーの耳元に口を寄せて]
もしかしたら・・・。
あとで、連絡します。
[あまり心配しないように目で示す]
それでは、また来ますね!
[明るく言うと店を出た]
目上の相手を敬う精神は大事だって、教わらなかったのか?
悲しませときゃいいってのは、ずいぶんと薄情なんだな。まあ、そうでなきゃこの仕事にゃ向いてねえかもしれんが。まだ引き返せるとも思うがね。この先も後悔しなけりゃいいがな。
……おお、そうだ。雛烏の顧客全部奪って失業させてやりゃいいのか。
『そんな力があったら、もっと稼げてるなのです、マスター』
そりゃそうだな。
……なんだ、残念だな。横のつながりも大事にしねえと。一人でできることなんざ、限界あるんだぜ。何かあったら頼りにしてくれや。激安で応じるぜ。今ならポイント61%還元。
[そっぽを向くケビンをにやにやと笑ったまま眺め、からかうような口調]
[リーンに耳打ちをされて]
…わかりました。お気遣い、ありがとうございます。
[心配しないで、という彼女の心遣いに感謝の意を示す]
お気をつけて。
[椅子から立ち上がって、出て行くリーンを見送った]
/*
61%還元とはまたえらく大サービスなのですよ、マスター
とミカたんだったら言いたいこの頃
はう、ミカたんいじりたい〜><
*/
/*
メディクスの装置を考えてみる。
今でも実用化されてる、人工衛星を使った位置を調べる装置の応用だねえ。
自宅の位置を記憶させといて、そこまでの移動経路やらなにやらきちんと調べて。
あとは、身体の制御かなあ。どーやって制御させるのとか、移動中の障害物とか安全面(車とかをどうよけるか)なんかがやはりネックかなあとか。
あれば欲しいと思う中の人。こういうのがあれば、移動中に寝てられるとか、思ったり(笑)
*/
[リーンの会話に耳を澄ませて]
……
[何かの組織に巻き込まれたのでなければいいのだけれども。
自分もいったほうがいいのかとか思ったが、おそらく同僚へと連絡が行っているであろうと、とりあえずはその場に残ることにした。]
そうだねぇ。
安全が保証されたら、安心して使えそうなんだけど。
なーんか、凄い乱暴な装置なんじゃないかという不安が。
[遠い目。]
[そっぽを向いたまま、冷汗。]
う、う、う……目上がどーのこーのとか、お、俺にゃあ関係ねぇっ!
だだ第一、てめぇは俺の宿敵なんだっ!歳が上とか下とか、商売の世界じゃあ気にしてらんねぇっての!
だだだから、俺は非情に生きるんだっ!こんの世界と同じように、非情にやっていくんだわ!
……そ、そしててめぇにお客様を、姐御を奪わせるわけにゃいかねぇっ!
[横のつながりも大事に、と言われると、むぅと唸って]
…ま、ま、そうだ、そんの通りだ。
ふふ不本意だが、ネットのどっかで詰まった時ゃ、…頼らせて貰う。タダで。
[ズボンのポケットに入った端末が小刻みに震えるのに気付く。]
[装置の詳細をメディクスに聞こうとしたが、取り込み中らしい。]
ありゃ。
これじゃ話が聞けないねぇ。
…飲むか。
[ラスティ・ネイルを飲み干し。お代わりをマスターに*要求。*]
今日は昨日の分までリアンのお相手をしてあげなくっちゃいけないかなぁ?
[祖父の視線を受けながら、楽しそうに小首を傾げて見せたりする]
うん、そうしよう。
おじいちゃん、そういうことで、いつもの処へ散歩に行ってきます。
―― 自宅→湖にある宇宙樹 ――
昨日の敵は今日の友って言う言葉だってあるんだぜ。年齢はともかく、目上ってのは経験と腕だな。この世界にゃ、そういうのを気にする輩もいるからな、ちょっとは気にしといて損はねえぜ。
姐御?ま、それならしっかりガードしとくんだな。奪われねえように。
[ケビンの言う姐御が誰なのかは知らず、同意する様子に一瞬頬を緩めて]
……って、タダかよ。ああ、なんて非情な奴なんだ。
[大袈裟に悲しんで見せるポーズ。続いてケビンが震える端末を取り出す様子を眺め]
さて、と。
[リーンを見送り、少しまじめな顔になって]
私も今日は失礼します。リーンさんから連絡があるかもしれませんし。
それまでに酒も抜いておかないといけませんからね。
ヴァレリアさんも、メディクス君の装置のお世話にならない程度になさってくださいね。
[にこりと意地の悪い笑顔を向けると、会計をすませ、*外に出て行った*]
―― 湖にある宇宙樹 ――
[巨木に身体を預けると、ふぅっと一つ溜息を吐く]
夢…じゃない。
[目を閉じて、ゆっくり思考を整理する]
(父が完成間近だと言っていた(もしかしたら完成しているのかもしれない)『Masquerade』の解析プログラムの構成データはおそらく研究室に未だ残ってる。
―あのパソコン内には流石にないだろうけど(セキュルティ上そんなことしない)、メモリディスクに移してるはず)
プログラム自体は暗号により構成されているから、普通のひとが見ても何がなんだかわからないはずだし、ね。
[ぼんやり、湖に移る景色と草むらで戯れているリアンを眺める]
暗号が読めるのは、この世界にはもう、わたしだけ。
[なぜならそれは、自身が子どもの頃に遊びで作ったものを元にしてるものだから。
他のひとには法則のないランダムのように見える、正解なんてない意味のない細かい法則]
…ガードって、あ、姐御はそんな関係の人じゃねぇわーっ!
[どぎまぎあたふた。ひとまず端末は左手の中に収めて、伏目がちにジャンクスを睨む。
立場が弱いせいか、視線はちょっとブレ気味。]
…んなコトくらい、とっくの昔に思い知らされてるわ。この世界は実力が全てって。
気にはしてるさ、ちっとくらい。
…俺は、て、てめぇに引けを取ってる心算なんざねぇ。…うん、ねぇ。
[自信ない。]
昨日の敵は今日の友、ねぇ。まあ…うん、覚えとくわ。
……てててめぇとは、だ、ダチになんて、ならねぇけど、ど、ど!
て、敵に掛ける情けなんざ、ねぇっての!
じゃ、じゃあ、俺はこれから仕事場行きだっ!あばよっ!
…てめぇも、お客様、待たせんじゃねぇぞっ!
[逃げ出すように、その場から走り去った。途中で転んだ。]
またね?
[少女の肖像に手を降って、ふらふらと回廊を先へ。
突き当たりには大広間。
吹き抜けの窓から差し込む光がフロアいっぱいに注いでいる。
光を浴びるように飾られた古い彫像に目を細めた。]
La Danza Macabra
[光の中で楽しげに踊る石造りの骸骨。死の舞踏。
その影と踊るように、一歩、彫像に身を*寄せる*。]
[少年が走り出した先は、スラムの奥ではなく、出口。]
…なんでこんな時に、母さん。
[ひとりごちて、スラムから姿を*くらませる。*]
―→街外れ・自宅―
…おぉ?事故?
[急ぎなら乗せてくか?と聞く前に、リーンは外へと駆け出していて。]
気ぃつけて行けよー?
[二次災害は洒落にならん、と背中に声かけて見送る。]
[人がだいぶ減ったのを確認し]
じゃあ、支払いはよろしくね?
[ダンテの肩をぽむっと叩いて耳元でささやく。
さりげなくマスターに軽食を頼んでいたのか、隅には山積みになっている皿。]
ゴチソウサマ。
[そういってBarを後にする。]
泣きたくなきゃ、実力をつけるこった。ま、俺の邪魔にならねえ程度に、頑張れや。
[走り去る姿を眺めて]
あばよ。あ、あんまり慌てて転ぶなよー!
[からかうように、周囲に聞こえるような大声で。直後にケビンが転ぶ姿が見えて、苦笑]
[ケビンの姿が見えなくなるまで背中を見送った後]
相変わらず、からかいがいのある奴だ。だがいっちょまえに言うようになったな。顔つきも変わってきやがった。
[愉しそうな笑みを浮かべた後、急に真剣な表情に]
だが最近ちっとキナ臭さが増してきてやがる。ガキの手に負えねえような危険な事件も多いかんな。
……ミカたん、念のためにあいつの周囲、洗っといてくれっか?あいつがヤバイ事件、例のMasqueradeとかに首突っ込んでそうなら、すぐに知らせてくれ。
『がっぽり貸しを作るつもりなのです?わかったなのです、マスター』
ああ、まあそんな所だ。頼むぜ、ミカたん。
…て、いつのまに……。
[女装も難なくこなす細身の身体と、空になった皿の山を幾度か見比べて。]
わーってるよ…こういう時ゃ男がオゴるもんだって…。
[プリペイドチップをマスターに手渡し、*精算*]
そういや、雛烏の奴、最後に何か言ってたな。
『てめぇも、お客様、待たせんじゃねぇぞっ!なのです、マスター』
ミカたん、今、何時だ……?
[答えを聞いてさあっと血の気が引く。スラムから少し離れた所まで電気の切れた電動自転車を運んだ後、やってきたトラムに飛び乗り、宮殿付近へと向かう]
─スラム近くの空き家─
ふぅ……疲れた。
[ボロボロのソファにどっしり腰を下ろし。]
やっぱり声変える薬、頼んどけばよかったな。声変えるのきつ……。
よし、風呂に入るか。
[コンタクトと付け毛を外し、風呂場へと向かう。]
[シャワーを浴びつつ、鏡に映る自分の姿を見]
んー、やっぱもう少しがっしりと筋肉が欲しいな。
そしたらこういう仕事も回ってこなくなるのにさ。
[ぶつぶつ呟きながら髪の色を落としていく。濡れて、巻いていた髪も元のストレートに。
きれいに化粧も落としたら、水を止め、風呂場から*出るだろう。*]
[トラムに乗車してしばらくすると、ミカたんの髪の色が明滅しながら変化する]
『クライアントから連絡が入ったなのです。今日は都合が悪くなって、延期にしたいそうなのです、マスター』
……マジですか。そういうことはもっと早く連絡してくれよ。
[と言いながらも、遅刻しそうだったのでほっと安堵の息を吐いた]
せっかくここまで来たんだし、ちょっと散歩でもしてくか。
[トラムが宮殿近くに差し掛かると、速度を落としたトラムからひょいと飛び降りる。森の近くの湖を散策しつつ、体を大きく伸ばして息を吸いこむ]
……空気がうまいな。何だか心が洗われるぜ。
『大気中の成分は、町中とほとんど変わらないなのです、マスター』
はいはい、そうですか。
どうしても、行かなきゃ―研究室に。
一度倒れたくらいで諦めるわけにはいかない。
それに―あの…血の海は―。
―っ!!
また―っもう、やめて。
[深く考えようとすると襲ってくる頭痛に抗議する]
『おっきな樹なのです、マスター』
ああ、あれか。確か宇宙樹って奴だな。でも何で宇宙樹って呼ばれてるんだろうな。
『むむ、それはミカたんへの挑戦なのです。ミカたんでーびーを検索してくるなのです、マスター』
[頭に立体映像を乗せながら、湖の周囲をゆっくりと散歩する。巨大な樹を臨むと、引き寄せられるようにそちらへと近づいていく]
―― 病院内・廊下 ――
[パタパタと走りながら白衣を羽織り、髪の毛をうしろで一つにくくる。
そのまま立ち止まることなく処置室の中が見えるオペレートブースへ入った。
パチパチとコンソールのスイッチを入れながら処置室を覗く。
急患担当の医師とオペ立会いの看護婦が1名。
ストレッチャーの上で痛そうに身を捩っているのは、子供。
その身なりは、スラムの子。
神父様に残念な報告をしなければならないのかと、唇を噛む]
遅くなりました。
患者の状況を教えてください。
[インタフォンを通じて処置室の中と会話をする]
――あれ?リアン??
[顔を上げると、さっきまで草むらで遊んでいた仔犬の姿が消えていた]
何処に―。
[辺りを見渡すと、向こうの方に見える二つ?の人影に向かって尻尾を振って走っていくリアンが見えた]
あ…こら―。
『あぁ、リーン。休みに入ったばかりなのに悪いね。
大型のビークルに後から撥ねられたらしい。
内臓には異常はない。ひどいのは地面叩きつけられた両腕だ。
単純骨折だが、綺麗に割れている場所ばかりではないので
骨転位が見られるだろう』
[処置室から言葉を返してきたのは外科部長である医師。
この病院では外科手術では一番の腕を誇り、義手や義足の知識も深い
―そういえばダンテの主治医も、彼だったか―]
了解。プレスキャンの準備は出来ています。
いつでもどうぞ
[オペは担当医師と立会い看護師を医療マシンが補助をする。
オペレートブースはその医療マシンの操作を行う場所だ。
もっとも、大抵オペが始まれば医療マシンに搭載されたAIが
自動で判断を行って動くのでマニュアルで操作をすることは少ないが]
『了解。少し映りにくいかもしれないがプレスキャンをしてくれ』
[医師の声にスキャニング装置を動かす。
モニタに現れたのは、何箇所も折れた両の腕。
そして内部で散った骨のかけら。
撥ねられたのに内臓に異常がないことが不幸中の幸いか。
大筋は医師の視診どおりの結果。さすが、と内心感嘆の声をあげる]
『それでは手術を始めます。サポート、よろしくお願いします』
[小さな身体の体力が落ちる前に手術を終了させなければならない。
時間との戦いが、*始まった*]
[ピー、ピーと電子音が響く。続いてミカたんの緊張感のない声]
『未確認走行物体発見なのです。距離、どんどん近づいてるのです。迎撃するなのです、マスター?』
先に分析してくれ、って、あれか?
[前方を見やるとこちらに向かって尻尾を振りながら駆けてくる、白い仔犬の姿]
『了解したなのです。スキャンを開始するなのです、マスター』
……いや、いい。ありゃ、普通のペットロボットだろ。
[身を屈めて、向かってくる仔犬に両手を差し伸べる]
あれは…誰かが小さい子を肩車してるのかな?
―ってそんな場合じゃないね。
怖がらせちゃうかもしれないし。
もう、リアンったら。
[仔犬のあとを追いつつ、その影に近づいて行くと子供ではない電子音の声が聞こえてきた]
あれは―立体映像?
[続いてリアンをロボットだと言う男性の声]
ごめんなさい。
えっと、とりあえず、ロボットじゃないですからっ。
[仔犬は足元へじゃれついているだろうか。抱え上げようとすると、ふかふかの手触り]
へえ、よくできてるな
[近づいてきた女性の姿に気づくと、顔をあげる。その言葉を聞けば、瞳を輝かせて]
え、本物なんだ。へえ……
[仔犬を目の高さに抱え上げて、じっと見つめている。頭の上の立体映像も、首を突き出して仔犬を注視している]
あ、悪い。つい、見るのが珍しくて。
[作り笑顔を浮かべ、バツが悪そうに仔犬を目の前の女性へと差し出す]
[謝られれば逆に驚いて]
あ…こちらこそ、ごめんなさい。
もしかして、見たことないのですか?
[リアンを受け取り、男性とその立体映像に交互に視線を送りながら不思議そうに尋ねる]
この子がこんな風に誰かに向かってじゃれついていくのなんて珍しいんですよ、とても。
ああ、スラムにうろついてる野犬は見たことあるけど、ペット用はないな。
[仔犬に視線の高さを合わせて顔を覗き込みながら]
……へえ、そうなんだ。人懐こそうにも見えるけどな。
あなたは町の人?ここにはその子の散歩で来たのかい?
『初対面の人に不躾な質問は失礼なのです、マスター』
あ、ああ、悪い。つい職業柄な。
[目の前の女性にすまなそうな表情で頭を下げ]
俺はジャンクス。町で便利屋みたいな仕事をしてる。
―便利屋さん―なのですね。
[リアンを胸に抱きつつ、何故男性に近づいていったのか、なんとなく分かったような気がした]
あなたに何かを感じ取ったのかもしれません。
もしかしたら、あなたは―。
[自分と似たようなひとなのかもと口にしかけて止める]
ええ。
この子の散歩はいつもここ。
わたしも気に入っているし。
[立体映像に注意され、またも謝る男性にくすりと微笑みながら]
構わないですよ。
わたしはアリシア。
最近ここに越してきたの。
[頭の上の立体映像を指さしながら]
こいつは助手のミカたん。口喧しい小姑みたいな奴だ。
『むむ、ミカたんはまだ若い身空なのです。よろしくなのです』
[ミカたんは...の頭の上で、体に比べて大きな頭をぺこりと下げる。
アリシアが言葉を途切る様子には、少し不思議に思いながら]
アリシアさん、か。この辺に住んでるってことかな?
俺はあんまり街の外に出ること少ないからな。というより、部屋の外にも出ないな。……でもここはいい場所だな。綺麗だし、静かだし。
[照れたような笑いを浮かべた後、両目を閉じて空気を吸う]
ミカたん…可愛い名前だね。
[立体映像とジャンクスと名乗る男性のやりとりに可笑しく思いながら耳を傾ける。頭を下げられればにこりと笑う]
以前は公立図書館の近くに居たのですけど、ね。
そうだね。
ここはなんだか落ち着くというか、安らぐというか、そんな感じ。
ジャンクスさん…ここへはお仕事ですか?
『ミカたん、可愛いなのです。アリシア、いい人なのです。でも、名前だけなのですか?』
[容姿を褒めろと言外に言うミカたんに呆れながら]
ああ、仕事の約束で来たんだけど、あいにくと振られちまった。
へえ、前は街にいたんだ。じゃ、どっかで会ったことあったのかな。
[感心したような顔で、宇宙樹を見上げて]
あれって宇宙樹って言うんだよな?近くで見たの、初めてだけど、大きいな。何ていうんだろう……神秘的?安らぐ、ってのはわかる気がするな。何だか別世界に来たような感じだな。
『お手軽に来られる別世界なのです、マスター』
……そうだな。
[ミカたんの言葉にくす、と笑みを零す]
いい人―なのかな。
自分ではわからないけど。
[ミカたんという立体映像にそう言われれば少し戸惑う。そうとは思えないから]
もちろん、ミカたん自身もとっても可愛いと思ってるよ。
[そしてジャンクスに視線を合わせて話す]
振られちゃったんだ―残念でしたね。
どこかで会ってるのかもしれないね、本当に。
その時はきっと、すれ違うだけだったのかな。
不思議ですね。
その時は街のその他大勢だったのに、今はこうやってお話してる。
[笑みを零すようになったジャンクスを見ると嬉しくなって]
もし、気に入ったのなら、また来てくださいね。
あっ、観光業界の回し者じゃないですよ?念のため。
『褒められたなのです』
[嬉しそうなミカたんの様子に、そこで普通はアリシアにも何か言うんじゃないのか?とか思ったり]
まあ、また次があるさ。前向き前向き。
本当、不思議だな。知り合う前と知り合った後で、その人の何が変わるわけでもないのにな。同じ人なのに、ある瞬間を境に変わるみたいで。
[アリシアの観光業界の回し者というフレーズに、あははと声を出して笑い]
アリシアさんって、普段は何してる人なんだ?学生さんかい?っと、いけねえ。また質問しちまったな。
[悪い癖だ、とばかりに苦笑すると頭をひとつ掻く]
[ジャンクスが笑えば、自分も一緒になってくすくす笑う。胸の仔犬も楽しそうに尻尾を振りつつジャンクスを見つめている]
わたしは――。
[どうしようかと一瞬躊躇する。でも、なんとなく、このひとには話しても大丈夫な気がした]
今は学生じゃないの。
ずっと、眠っていたから―。
[流石に両親の死は伏せる]
以前は研究をしていたわ。
[次の言葉は慎重にゆっくり口にした]
――『Masquerade』の――
[初対面の、今まで楽しく話していた男性の反応を、静かに見つめる]
眠り姫……王子様のキスで、目覚める?
[小さく笑ってアリシアの目を見るが、冗談を言っているようには思えなかった]
あー、茶化してすまない。
[神妙な顔になるが、続く単語が耳に届くと、表情は固まり、目だけが細められた]
―― Masquerade ――
[少しの間、継ぐべき言葉が見つからずに沈黙が場を支配する]
そうか……眠っていたのも、Masqueradeが原因なのか?その研究って奴の成果は出たのか?
[職業病とも言える状態が再び現れる]
[ジャンクスの反応におそらく、このひとも何らかの形で『Masquerade』と闘っているのだと*確信する*]
今はわからないの。
研究の成果がどうなっているのかも何も。
わからないって?
アリシアさんが目覚めてからは、その研究してた場所には行ってないってことか?
[思わず詰め寄るような口調になり、そのことに気づくと]
あ……すまん。
何か俺で力になれることはあるか?
[ミカたんと一緒に、アリシアの瞳を真剣な顔で見つめて、*問うた*]
[メガネのフレームからアラーム音がなり始める]
おおっと、話し込んでしまった。
[周りを見渡すと、もうほとんど客は居ない]
マスター、お代は置いておく。クリストファーさん。ごきげんよう。
[すっかり醒めた目で、しかし足下はおぼつかないまま、*立ち去る*]
─Bar"Blue Moon"─ → ─labo.兼自室─
─labo.兼自室─
[あちこちに擦り傷を作りながら、ソファに滑り込んで、足首の装置のスイッチを切る]
ったい。さすがに歩行自動制御装置、まだ人にお勧めできる代物じゃないな。
昨日はあんな事言ったけど、今度は丁重に断った方が、何かと身のため、だな。
……メンテナンスも12%止まりだったしな。テレ・シーバーのバッテリーも切れるし。この辺りでlabo.全体の電圧を上げてフル稼働メンテナンスしておいた方が良いかもしれない。
[壁のスイッチをいろいろといじりながらコードをいろいろと繋いでゆく。]
[一通り終わると*ソファに寝込んだ*。]
話によっちゃ手伝うぜ。格安でな。
『初回サービス価格なのです、アリシア』
[一度仔犬に目をやり、表情を崩すように*にやりと笑った*]
ジャンクスさん…察しが良すぎます。
[困ったように苦笑して見せる。そして『力になれることはないか』という問いには黙って首を振る]
いいえ。
(――嘘――)
もう、力にはなって頂けましたから。
(―助けて欲しい―)
独りで抱えていたこと、聞いてもらえただけで十分です。
(―だけど両親のようになってしまったら―)
とても危険なことは、あなたもよく知っているでしょう?
[もう一人の自分の声に僅かに瞳が揺れたかもしれない]
『初回サービス価格』の『格安』ですか?
うーん、どうしようかなぁ?
[ミカたんとジャンクスの言葉にふっと笑い、少し考えるフリした後]
―ありがとう―
[そう素直な気持ちを言葉に乗せた]
今日、あなたにお話ししてしまったのはきっと、この場所のせい。
何千年も生きているあの宇宙樹の影響、かな。
[いつも身体を預ける巨木を*見遣りながら*]
―― 病院・医局 ――
あのう、先生。
お疲れのところすみませんが、少し、お時間いただいてよろしいですか?
[手術後、医局で呑気にコーヒーをすする外科部長の横の椅子に座ると、
ダンテに処方しているモルフェナイザーについて話をはじめる。
それが他の感覚の鈍化を招いている可能性があること、
そして、少し効果の弱い薬を希望しているということ]
『・・・それは彼が言っていたのかい?』
[少し渋い表情を見せる医師の問いかけにうなずく]
『そうか・・・。正直に言えば、あれよりも軽い薬はたくさんある。
しかし彼の場合は身体回復が早く、神経が義手を認識するのが追いつかない。
体を動かすスピードに反応を合わせるために少し強めに処方していたんだが
・・・・・・』
[しばし黙って考え込む医師。
その横顔を見ているだけの時間が過ぎる。
ぽん。
息をひとつ吐いて膝をたたくと、医師は口を開く]
『わかった。今より少し弱いものを処方しておこう。
フェニデリンだ。君も知っているだろう?よく使う薬だからね。
但し、2日分だけ。もし調子が悪くなったらすぐ元の薬に戻すように。
それから飲酒はもとよりカフェインの摂取も控えるように伝えてくれ』
わかりました。ありがとうございます。
[医師に処方データを薬局のデータベースへ入力してもらうと、
それをとりに行くために医局を出た]
―― 病院内 ――
[薬局へ向かう途中、手術をした少年の様子を見に病室へ立ち寄る]
[麻酔で眠ったままの少年の額をなでて]
君は運がよかったね。今晩の先生はとっても腕利きなのよ。
[割れた部分はボルト、細かく砕けた箇所は細いワイヤーで骨をつなぎとめてある。
かわいそうだがしばらくは動けないだろう]
[少年に布団をかけなおしてあげようと体を抱えあげると
―カラン。
少年のポケットからプラスチック製のバイアルが床に落ちた]
[拾い上げてバイアルを見る。内容物の表示はない。
少年の常用薬だろうかと、薬局に行くついでに分析するつもりで
白衣のポケットに入れた]
―― 病院内・薬局 ――
[薬局の端末に職員IDと処方NOを入力し、フェニデリンを取り出した]
これで大丈夫ならいいんだけど。
[薬を紙の袋に詰めて白衣のポケットへ。
かわりに少年が落としたバイアルを取り出す]
常用薬だとしたら、こんな風に持っているのはおかしいわよね・・・。
[バイアルは蓋のゴム部分に注射器を刺し、中の薬液を吸い上げて使用するものだ。
・・・螺子式の蓋を開けて中身を飲むというなら話は別だが]
[薬局に据付けの簡易成分分析器にその中身をかけてモニタを眺める。
分析が終わり表示された結果に首をかしげる]
なんだろう。見たことない薬。
[結果をプリントアウトし、分析器に残った薬液の始末をして医局へ戻る]
[半分うとうとしかけていた外科部長にプリントした結果を見せた]
さっきの、あの子がこのバイアルを持っていたので、
何の薬か調べるために分析器にかけてみたんです
見たことない薬っぽくて・・・なんだかわかりますか?
[見せた結果に唖然とする医師]
『これは、抗ウイルス薬じゃないだろうか?・・・Masqueradeの。
だとしたら大変なことだぞ。
公安にも知らせて調べてもらったほうがいいかもしれない。
君もこの話は口外しないように。
これ以上市民に不安を抱かせるわけにはいかないからね』
[外科部長は椅子に深々と腰をおろし深いため息をつく。
そして机上の端末から関係各所へ報告を*はじめた*]
─labo.兼自室─
[むくり、と起き上がる]
ああ。この頃お日様の顔をまともに見てないんじゃないか。てか、俺が学校さぼってどうするよ。
今日の分の出席はケビンにあやまっとくか。
ってー。左手小指が腫れ上がってら。これは、打撲か、もしかすると骨折れたかも、だよな。うーん。
病院に行けば治してもらえるだろうけど、病院苦手なんだよな。なんて言うか、薬とか、注射とか、消毒とか。嫌いなんだよな。
でも見て貰わなきゃいけないよな。たぶんX-rayフィルムを撮って貰わないと判断付かないだろうし。
っと、labo.メンテナンスは59%まで完了か。まぁいいだろう。メンテナンスがおわんないと研究も進まないしな。テーマも拾って来なきゃならないし。なんかいろいろ考えると頭痛くなってきたぞ。え、二日酔いの可能性もあるのか、そうじゃないと思うが。
[....は重い足取りで病院へと*向かった*]
─labo.兼自室─ → ─病院前─
※開始時期について
16日6時頃とします。
※フルメンバーでなかった場合の役職配分
憑狼を一名減らし、あとは闇守護の人数で調整します。
― 宇宙樹 ―
そうか。とても危険だって知ってる以上、なおさらあんたの力になりたいんだがな。
[アリシアに倣って巨木を見遣り、しばし無言。その沈黙を破るように、ピーピーと電子音が鳴る]
っと、もうこんな時間か。楽しい時間は過ぎるのが早いぜ。
『時間の流れは感情との相関関係はなく、常に一定なのです、マスター』
いや、体感の問題な……ミカたんにはわからねえか。名残惜しいが、そろそろ街に戻らねえと。機会があったらまた遊びに来させてもらうな。
[アリシアと別れる前に、もう一度仔犬の頭を撫でようと手を伸ばす。その後、懐に手を入れてバーコード入りのカードを差し出す]
こいつは俺の連絡先。何か困ったことがあったら絶対に呼んでくれよ。電脳小説のヒーローみたいに飛んでくる、ってわけにゃいかねえが、できるだけ急いで駆けつけるぜ。
あ、今日聞いたことは内緒にしとくな。俺達と宇宙樹だけが知ってる秘密だ。それじゃ、またな。
[軽く手を上げて別れの挨拶。遠くトラムの乗り場の方向へ歩きはじめる]
[宇宙樹の姿が小さくなった頃、ぽそりと口を開く]
……アリシアさん、泣いてたな。
『アリシアは笑ってたなのです、マスター』
[目の前を浮遊し、首を傾げる立体映像に向かい、微かに笑って]
ん?見えなかったのか?
『むむ。ミカたんセンサーは衛星も利用できる最新式なのです。見逃したりはしないなのです、マスター』
……ああ、顔ではな。
[不思議そうに首をぐるぐると回すミカたんと共に、トラムに乗っていつもの生活、街の中心へと*帰っていく*]
─スラム街近くの空家─
[入手した情報を携帯端末に取り込み]
役所まで戻るのめんどくさいし……ほい、送信。
[即座に電話がかかり]
やぁ。
ははっ、ごめんよ。そっちまで行くのめんどくさかったんだって。
流出しても大した情報じゃないからいいじゃないか。
んじゃ、あとはよろしく頼むよ。
―― 湖にある宇宙樹 ――
[ジャンクスという男性から去り際に渡された連絡先のカードを見つめる]
甘えるわけにはいかないよ……。
[くぅ〜んと寂しそうに鳴くリアンに微笑む]
だよね?
―ってもうこんな時間?!わたしも帰らなきゃっ。
―― 宇宙樹→自宅へ ――
―― 病院内 ――
[外科の診察室に隣接しているナースステーション]
撥ねられた子は両腕がひどく折れていました。
ですが、幸いなことに昨夜の夜勤医は腕の良い人でしたので
しばらく辛抱すれば綺麗にくっつくと思います。
[携帯端末で話をするその相手はクリストファー。
直接出向いて報告したかったが、とにもかくにも無事を伝えた]
[通話を終えると一気に机に突っ伏す]
(あの薬のことで神経が興奮しちゃって仮眠どころじゃなかった・・・)
[ぐてり。
片手にとても濃いブラックコーヒーの入ったマグカップを握り、
時折婦長や医局長が通るときだけ、さらに姿勢を低くしていない振り。
もうあとしばらくで休暇再開なのでそれまでの*辛抱*]
―― 街外れ(湖のほとりにある自宅) ――
おじいちゃん、わたしね。
明日、街のお友達のお家に遊びに行こうと思ってるんだけど。
――うん。
偶然、今日ばったり会って、それで久し振りにおいでよって声かけてくれて。
だから、一日だけ、お泊りしてきていい?
――名前?
えっと、そう。
リュミエールさんて言うの、綺麗なひとだよ。
[咄嗟に出たのは、あの路地裏で自分を助けてくれた女性と見紛うようなひとの名前]
ー街の中心部、ショッピングストリートー
[待ち合わせ場所として有名な、電子掲示板の前、アイスを食べながら、携帯端末を耳に押し当てる。]
はい。私よ。
ああ、もう出来たの? 早いね。ありがと。
……うん。うん。
判った、じゃあ夜に。
[ブツと音たてて通話を切ると、溶けかけたアイスを慌てて舐めとった。]
─中央通り─
[鼻歌を歌いつつ、中央通りを闊歩する。
髪にまだ名残でウェーブが残っているが、気にしていない。]
ここはやっぱり活気があるな。
スラムよりはやっぱりこっちのほうが好きだ。
[中央通りの賑わいを見て楽しそうにつぶやく。]
[アイスを舐めながら、掲示板の時計を確認する。]
後2時間弱かぁ。
びみょうな時間だよねぇ。
[ぼーっと掲示板を、行く人の流れを眺めていると、近くで銃声が聞こえた。
続けて高い悲鳴。]
[騒ぎの方を振り返ると、そこには銃を持った男と、傍らで倒れる性別不明の人間。
男が何やらわめき散らしながら、倒れた相手の髪をつかみ、引き起こす。
もう一発、銃声が響いた。ぐちゃり、水気を帯びた嫌な音。
その瞬間をはっきりと見てしまい、思わず顔をしかめる。]
―裏通り―
[メインストリートから少し離れた歓楽街。
ケバケバしいネオンに照らされた人影に、ビークルの上からでも気が付いた。
銀縁眼鏡に偽装したユキビタス端末。
検索結果は、パターンに98%合致。]
…間違いねぇ。
手配番号8467、連続婦女暴行犯・赤毛喰いのゼメキス。
[ビークルを消音モードに切り替えながら、間合いを詰めるべく追う。
固定した左腕でハンドルを押さえ、
右手は腰からブラスターを引き抜く。]
[黙々と買ったクレープを食べていると、銃声のような音が]
むふ?
[見ればそう遠くはない所に人ごみの山が。
クレープを咥えたまま走りだす。]
― 街の中心部 ―
[トラムを降り、置きっぱなしの電動自転車がまだ形を留めているか心配している時、突如響く銃声。身を屈めて眉を顰める]
何だ?
『行ってみるなのです?骨は拾うなのですよ、マスター』
……どうやってだ?
[そう遠くはなさそうな、騒ぎの起こっている方へと足を向ける]
うええ。
こんな街中で……。
[悲鳴をあげ逃げようとする人波にまぎれ、自身も逃げるべきかとぼんやり思う。
と、その人波を逆走する黒髪の男に目が止まった。]
あ、そっちは危ないから行かない方が良い、と思うよー。
[丸腰でクレープを食わえた男は野次馬にしか見えない。
その様子が何となく面白かったので、気のない注意の声を男にかけた。]
[走りながらクレープをおしこむ。
人々が逃げ出し、視界が良くなりようやく状況を理解する。
金髪の女性に声をかけられれば]
ん、へーきへーき。
[と、軽く返事を返す。]
[ほど近い所から、銃声と悲鳴。
ターゲットがそれに気を取られるのに乗じて、一気に間合いを詰める。
ビークルの上から足へ一発。
飛び降り様に肩へと一発。]
「…てめぇ、生きt」
[男がとっさに振るったナイフは、左手の袖だけを切り裂き。
硬いその感触に驚愕の表情を浮かべた顔は、次の瞬間ブーツの底とキスを交わす訳で。]
…確保、と。
[伸した相手を悠々と拘束。]
てっめぇは、こんな街中で何してやがるかっ!!
[懐から取り出した銃で、騒ぎの中心となった男の銃をはじき、一気に距離を詰め、ねじ伏せる。]
[公安に通報しつつ、騒ぎの方を見やる。]
…ヤバげなのかな…。
[回収用のビーコンをターゲットに取り付けて、ビークルに飛び乗った。]
んー。へーきかなぁ。
へーきなら、いいんだけ……わっ。
[言いかけたところで、誰かに背を押された。
わずかに残っていたアイスが手に持っていた紙袋とともに音をたてて石畳に落ちる。
その音に、銃を構えた男がこちらを向いた。]
んー。へーきかなぁ。
へーきなら、いいんだけ……わっ。
[言いかけたところで、誰かに背を押された。
わずかに残っていたアイスがべちゃりと音を立てて床に落ちる。]
あー、最後の一口が。
[そんな独り言は、黒髪の男の怒声にかき消されて。
声につられて顔を上げれば、銃を持った男が取り押さえられたところだった。]
[ほとんどの人が蜘蛛の子を散らすように去った後、騒ぎの中心を眺めると、見覚えのある黒髪の男。反射的に建物の影に身を隠す]
げ、あいつ、公安の……摘発か?
『むむ、銃を弾くなんて凄腕なのです、マスター』
[壁から顔を出し、懐のブラスターを握りしめて、逮捕劇の様子を窺っている]
[何とか片手で押えこみ、空いた片方の手で、何かを取り出しすばやく男の首元に刺す。
すると最初は抵抗していた男も、動かなくなり]
ういー、終了。
[ついた砂ぼこりを払って起き上がる。]
やっぱ旧式の銃は手がしびれるなあ。新しいのにしときゃよかった。
[右手をぶんぶん振ってそうつぶやく。]
お疲れさまです。
……って、なんか物騒なもの持ってるのね?
[男がぐったりしたのを見、ぱちぱちと叩いていた手を下ろすと、携帯端末を取り出す]
なんかもう終わっちゃったけど、いちお、警察に連絡する?
うーっす、おつかれ〜。
[旧知の仲の友人に、気楽に労いの言葉をかけつつ近寄って、]
…ちょい伏せれ!
[言うが早いか、リュミの肩ごしに一発。
スタンモードのハンドブラスターは、背後で銃を構えるもう一人を射抜く。
空へと銃声を放ちながら、倒れる二人目に溜め息。]
…詰め甘いっての。
[街のホテルの一室(ペット可)を予約し、支度を整えていく]
研究室に行くにしても、やっぱり鍵がかかってちゃ意味がないよね。あそこのセキュリティシステムはルーディ社のものだったから、なんとか親鍵のデータを入手出来れば入れると思うんだけど。
――調べてみる?
だけど、家人なんだから、普通に堂々と鍵なくしましたって言えばくれないかな?
[リアンに話しかけるたびに手が止まっている]
――却下、おじいちゃんの耳に入っちゃうよ…わたしの馬鹿。
[そして一人で落ち込んだり]
にしても……うわぁ……。
[顔に打ち込まれたのか、ぐちゃぐちゃになった死体を見てつい、そう漏らす。]
あ、君、一応確認しておくけど、これやったの、この男だよな?
[近くにいた割と動じていない金髪の女性にそう尋ねる。]
んー、連絡は一応しておいて。
僕がかけるのはめんどくさい。
それに、まともに扉の前に立てるかどうかも怪しい。
また、気を失ってしまったら――。
ダメダメダメダメっ。
[悪いように考え出した思考を強引に遮断する。リアンは目を丸くしてこちらを見つめる]
とりあえず、出来ることをしなきゃ。
ここで、待ってたって何も変わらないもの。
わぁお。
サンキュ、ダンテ。
[ダンテのほうへと向きなおり]
詰め甘いのは仕方ないって。
僕は本業はこっちじゃないんだからさ。
[どうやら一段落ついたようだ。ブラスターから手を放して、一息つく。倒れた人に視線を向けるが、動く気配はなさそうだ]
『生命反応ないなのです。どうやら死んでるみたいなのです、マスター』
そうみたいだな。白昼堂々、よくやるぜ。あの捕まった男、何者だかわかるか?
『ミカたんでーびーは今日は定休日なのです、マスター』
またメンテ中かよ。そろそろ情報の最適化しとかねえとな。それじゃ店が開いたら検索しといてくれ。
[建物の影でひそひそと話しをした後、見つかる前にその場を立ち去る]
ま、こういうのは俺らの領分だしな。
やっぱデスクワークがお似合いですぜ、お役人さん。
[くすくす笑いつつ、ブラスターをしまう。]
…ぁ?
[近くに居た女の姿に、思わず目をやった。
…いつかも逢ったはずだが、やはり余りに似ていて。
少しの間、身動きすらできず。]
ええ、間違いなく、この人。
なんか叫んでたなぁ。
よく聞き取れなかったけど……たぶん、『なりすまし』?
あ、と薬がどうとか……。
この人、今流行りの病気だったのかしら?
[動かない死体に顔を顰め、目をそらした。
男に言われるままに、警察へと電話をかけようとした瞬間、銃声。
話そうと開いた唇を引き結び、険しい顔で素早く振り返る。]
……。
[そこに見えたものにどうやら危険はないと判断してやっと、スピーカーの向こうと会話を再開した。]
[直後のブラスターの発射音に一度足を止めて、射手と二人目の犠牲者を見やる]
……ありゃ、仲間がいたんか。こいつは組織的な抗争かね。イカれた単独犯ってわけじゃなさそうだな。ちっと戻ったら探ってみっか。
『お金になる仕事なのです?マスター』
さあな。身を守るためにも必要な情報だと思うがな。
うんうん、ということでこういう荒っぽいことが似合わない僕はここで退散しておくから
[くるりと向きを変え]
後の説明よろしくぅ。
ここに残ってたら連れ戻されそうだし。
[銃声の瞬間、険しい目で一瞬、弾を放った男を見据えた。
彼らが楽しげに話し始めれば、そこから注意は薄れたのか瞳の険は掻き消える。]
[ふらふらと街の中心部を歩いていたが、銃声を聞きつけやってきた。]
なんだいなんだい、何の騒ぎだい?
[周りの面々に説明を求めてみる。]
あ!ずるい。
私もめんどくさいの嫌。
[立ち去ろうとした男を指差し、慌てて叫ぶ。
黒髪の男の口調を真似て、後から来た男にくるり、手を振った]
あとはよろしくー。
[そういって、置き去りにしようとした相手の様子がおかしいのに、首を傾げる。]
ちょっと?
どっかやられたの?
[倒れかけた体を、ビークルにしがみつくようにしてなんとか支え、]
…やっべ、病み上がりで無茶し過ぎた…。
[右手で額を押さえる。]
[裂けた左袖から鈍く光る金属の地肌が見える以外、特に目立つ外傷は無く。
ぼやけた視界を払おうと、軽く頭を振った。]
…悪ぃ、先行ってて…ジャヌス。
[掛ける言葉は、知り合いに向けられたような色で。]
―教会―
[教会についてから、アルコール分解促進剤を一息に飲み込む。そしてリーンからの連絡を待つことにした。
かたり。かたり。立ったり、座ったり。落ち着かない。
自分が慌てても、何もできるわけがないのだが。]
[程なくして、携帯端末が音を上げる]
はい、クリストファーです。リーンさん!
腕の骨が……よかった、命には別状ないのですね…
ありがとうございました…お医者様にもありがとうございました、とお伝えくださいませ。
[ほっと息をつき、通話を切る。
これからやることはまだある。スラムに行って子供の家族―といっても居ない場合も多いのだが―を探して連絡をして。病院にも行かないといけないだろう。軽く頬を叩いて、椅子から*立ち上がった*]
[物陰から二人の様子を眺めている]
ミカたん、何話してるか聞き取れるか?
『盗み聞きはめっなのです、マスター』
人聞きの悪いこと言うな。ただの情報収集だ。仕事の一貫だぞ。
『わかったなのです。感度を上げて集音なのです』
[ビークルにすがる男の体に血痕は見当たらない。
怪我をしているようには見えないが、その顔色は暗く。]
ここで倒れたら犠牲者と間違えられるわよ?
……それはそれで、病院に運ぶ手間が省けるわね。
[そんなことを考えた時、男の唇が動いた。
向けられた言葉に顔をしかめる。
その名に、親しげな口調に、思い当たるのは先ほどの黒髪の男。]
あなたのジャヌスは、もう先に行っちゃったわよ。
[ある程度走り、人通りのないところまでやってきたところで壁にもたれかかるようにずるずると腰を降ろす]
……ぐぁ……。
ホントに現場は向いてない……。
[ひしゃげた携帯端末と腰に浅く埋まった銃弾。
ダンテの放ったのものと同時に発射されたそれで、じわりと血を流す。]
かっこ悪いな……はぁ。
『わわ、恋人同士なのです?ミカたんには刺激が強いなのです、マスター』
[立体映像の顔が真っ赤に染まると、ふらふらとダンテたちの方へと引き寄せられていく]
すげ、意味深だな。おーい、通訳頼む……?わ、馬鹿、出るんじゃねぇ……
[ミカたんを追って物陰から出るのと、大声が聞こえると同時くらいだったろうか]
これも、痴漢の一種なのかしら?
[頬に受ける感触に、褪めた目で笑う。
一息吐くと、相手の頬に手を伸ばした。
ぱちん、叩く。]
仕事のお誘いならかまわないけど、そうじゃなさそうね?
本気で幻覚が見えているなら、病院へ連れて行くわ。
[耳に唇を寄せ囁いた。]
[なんかふらふら出てきたちまっこい立体映像。
出てきた方向をちらりと見た。]
ん?
なんだい、アンタも覗き見してたクチかい?
[ジャンクスを見て、にまり。]
[耳元で響いた音と軽い痛みに、色素の薄い目を瞬く。]
…悪い、オーバードーズ……。
休めば治る…。
[ずるずると膝をついて。
確かに似ている。けれど、こんな匂いの香水は好まなかったはず。]
わ、見つかった見つかった。
[両手を挙げて降参のポーズを取りながら、物影から出てくる。]
まあ知り合いなんだけど、何処に連れてく?
自宅?それとも病院?
生憎、アタシ乗り物の運転出来ないんだけど。
[身体に埋まった銃弾を素手で抜き取る。]
ひぐ……っつぁ……
あ……何となく抜き取ったけど、こういうのって、抜かないほうがよかったか……?
[上着を脱ぎ、二つに裂き、一つはたたんで傷口に当て、もう一つで血を止めようと強く縛る。]
覗き見ねえ。ま、そんなつもりはなかったんだが。あんた「も」ってことは、あんたは覗き見確信犯なんだな。
[立体映像を引き寄せながら、ぽりぽりと頭を掻き]
ちょっと?
やだ、死体が転がってるような場所で休まないでよ。
[膝をつく男を反射的に支え、困った顔になる。]
こんなところに警察が来たら、なんだかすごく面倒なんだけど。
[顰めた顔は、覗き見女の言葉に明るくなった。]
助かる。
休めばなおるって言っていてるから、自宅で良いと思う。
私は無免許だけど、運転は出来るわ。
この際仕方ないわよね。
はっはっは。確信犯だねぇ。
いやだって知り合いがなんか様子おかしかったもんだからつい。
[此方も頭を掻きながら、へらへらっと笑った。]
あんたの知り合いか?
[謎のカップルと、新たに現れた覗き屋の顔を見回して]
何だ、困りごとか?今なら格安でどこにでも送ってやりてえが……あいにくと愛車は離れた所に置いてあるんだ。
……ああ、お呼びじゃねえって感じだな。
[両肩をすくめてみせる]
なんかちょうどよく……痛み止め…とか
ない……──あった。
[チョークバックから二錠セットになっている薬を取り出し、水もなしに飲み込む。]
[女に言いながら、ぐったりした男をビークルに乗せようと両腕に力を込める。
頑張ったのは一瞬だけ、早々に諦めた。]
そこの、アニメキャラみたいなのつれた覗き見二号サン?
仲間なんでしょ? 手伝ってくれる?
じゃあアタシも乗り込んで、自宅の場所を案内するってことでいいかい?
二人きりでいたら、また間違われた時厄介でしょ?
[ふと。
何人乗りだろうかという不安は過ぎったが、この際無視。]
………てかこれ、アタシ乗れないよね。
地図書いて渡そうか?
[メモとペンを取り出し、書いてみた。
お世辞にも地図とはいえない落書き完成。]
ごめん無理。
素直に歩いてついてった方がマシっぽい。
間違い?
[言葉の意味が分からなくて首を傾げるが、相手が手伝ってくれるのにすぐ気を取り直す。]
ありがと。
[さらに、覗き見二号の手が加わると、にっこり笑って自分は手を離した]
歩いてって……。
この車、ナビついてないの?
……いいや、とりあえず、とにかく! この場からはなれよう。
[既に、自分たちは目立っている。
他にも覗き見がいないとは限らない。
サイレンの音に焦りながら、ひとり颯爽と去っていった黒髪の男を呪った。]
いや、そもそも車に乗った事がないからナビがあっても使い方がわからないワケよ。
[などと説明しているうちにサイレンの音が聞こえてきた。]
そうだねぇ。
ちゃっちゃと離れますか、詳しい話はそれからってことで。
こっちこっち。
[一足先に退避。]
[聞こえてきたサイレンの音に驚いて]
……げ!面倒な。
あんた、運転できんだよな。後は任せた。
[その場から逃げるように去った]
あ………。
[必要なものは全て準備し終えてベットに腰掛ける。なんとはなしに視線を送ったら目についたのはシルバーのロケットペンダント。かなり昔の型の箪笥の上に置かれているぬいぐるみが付けているもの。アクセサリの類はあまり好きではないのだが、唯一ひとつだけ持っているものでもあった]
あの時、身につけていたんだよね。
残ったのはあれだけ。
[ぼんやり、ただじっと、そのペンダントを眺めた]
―そういえば、何処で買ったんだろう?
それとも、誰かから頂いたもの、だったのかな?
[記憶を辿るが思い出せそうにないと分かると溜息をついた]
『ほらほら!ぐにゃぐにゃしてないで、2階の点滴確認してきて!』
はぁ〜い。
[チーフにお尻を叩かれてナースステーションを追い出された]
やりまっすよー!
[肩をぽきぽきと鳴らして2階の病室を見回って点滴の交換。
それが終わると3階。
病室を一回りしてナースステーションに戻るとまたぐにゃり]
あ〜・・・はやく、時間よ、経て・・・
もう少して、シフトが終わる・・・
[くてり*]
[ビークルが走り出すのを確認すると、ミカたんを連れて雑踏の中へと紛れ込んだ]
何か、事情のありそうなタイプの連中だったな。さて、と。ミカたん、アリシアさんはずっと眠ってたって言ってたが、どこで眠ってたのか、調べられるか?
『だからミカたんでーびーは定休日なのです、マスター』
しょうがねえな。アパート帰って自分で調べるとすっかね。
[サイレンの音を気にしながら、自宅のアパートへと足を向ける]
……私も人に任せたい。
[逃げ去る青年に、ぽつりつぶやいて、また車を急がせた。
いつもなら、相手がどうなろうと放置して逃げるのだが。
荒い運転で、よけい顔色が悪くなったように見える男を振り返り、顔をしかめた。]
三人乗りはさすがに無理だよね?
[電子掲示板前からだいぶはなれると余裕が出てきたのか、女に向かい話しかける。]
三人乗りは無理っぽいねぇ。
アタシが押して歩こうか?アンタじゃ長距離押して歩くのは難しいだろうし。
[そういえば、自己紹介がまだだったなと気付き]
ああそうそう。
あたしはヴァレリア。今ぐったりしてる兄ちゃんの悪友。
アンタは?
携帯端末、これじゃあ誰かに連絡入れるのも無理だしなあ……
いいや。
ちょっとの間、この辺でゆっくりと……
[ぐきゅるる〜]
腹、減りすぎ、た。
あー、助かる。
ありがと。
[にこり、心からの笑顔をヴァレリアと名乗った相手に向けて、歩く速度を緩める。]
私はソーニャ。
今ぐったりしてるにーちゃんとは、赤の他人。
[ソーニャに変わって、ダンテが乗っかったビークルを押していく。]
うっわ、そりゃ災難だね。
赤の他人にキスされるってのはやっぱアレかい?
ああ、ちなみにそこでぐったりしてるにーちゃんの名前はダンテって言うんだけどね。
まあ知らなくても支障はないか、勝手に教えちゃったけど。
/*
縁故とポイントメモ
ケビン/母健在父病死 顔が違っても自分を見分けられる存在。そこが鬱陶しい。
アリシア/湖であったかわいい子。でもあの犬は苦手。
リュミ/名前は知らないけど、お気楽そうな男。腕はたつのかな?
ダンテ/セクハラ。私を見る目が変。
クリス/人の良さそうな神父さん。和むかな。
ヴァレ/知らないけど取引相手。
リーン、メディ/未遭遇
ジャンク/オタクっぽいこ。
キスがうまければ、赤の他人でもかまわないわよ?
むしろ、かってにあんなところでダウンされたことの方が迷惑だわ。
[冗談めかして笑い、そのあと、ふっと吹き出した]
そう言えば、ずいぶん驚いてたわね。
いいんだ。赤の他人でも。
………アタシならひっぱたくけどなぁ。
ま、いっか。
[ごろごろとビークルを押しながら、ううんと唸る。]
確かにこんなところでダウンされる事の方が迷惑だろうね。
アタシも無駄な労力を使うハメになっていい迷惑だ。
走り書きのメモで請求書書いてやろうか。
[此方も、冗談めかした口調で。]
― 自宅 ―
[安楽椅子に座り、モニターを見つめながらキーボードをカシャカシャと叩いている]
この前仕掛けたウィルスから、裏口開けてっと。こっちにはトラップなしか。情セキュ課さんよ、こんな甘い仕事してっとクビになっちまうぜ?
[ヘッドギアをつけたまま、舌なめずりをしてつぶやく]
ビンゴ。こいつか。入院記録……と。あそこのでかい病院だな。足がつく前にさっさとずらかるとすっか。
『見つかったなのです?マスター』
ああ。出かけるぞ。
[ヘッドギアを外し、コートを羽織ると情報を求めて病院へと向かう]
そりゃあ驚くさ。
あのにーちゃんが色恋に現を抜かすの見た事ないもん。
で、アレを目撃したでしょ。
驚くってもんじゃないって。
[壊れた携帯端末をいじり]
へー……こんなになってるんだねぇ……。
知ってたけど。知ってるけど。
[未だ残る痛みを誤魔化そうとしていたり。]
― 病院 ―
[病院前の花屋で天然の花を買って出てきた]
『花なんて買ってどうするなのです、マスター?』
病院の見舞いと言えば、昔から花か果物と相場が決まってんだ。こいつを持ってりゃ、病院の中に入っても怪しまれねえだろう。担当の医師とかからも話が聞けるといいんだがな。
『……発想が悪者なのです、マスター』
[はいはい、と軽く受け流し。受付の近くて、すでに退院しているアリシアの病室を聞く演技をしようと、話しかけられそうな看護師の姿を探している]
色恋ね。
そういうタイプか。
その割には慣れた感じだったわよ?
私を誰かと間違えたんじゃないかしらね。
[言いながら、思い浮かんだのはその直前に彼が呼んだ名。
自分の顔を見た時の彼の様子と、自分の顔の特徴。
彼が何故、自分に対してあのような態度なのか、なんとなく想像がついて来た気がして、顔をしかめた。]
今思い出したのだけど、あなたとこの人、前に会ったわね?
闘議場で。
――街中央部付近――
この辺だったっよね?
予約したホテル。
[一泊にしては大きすぎる鞄を下げて、辺りをきょろきょろ。足元にはちょこちょこと付いてくる白い仔犬]
――!!!
[適当に角を曲がってみたところで、座り込んでる女性?を見つけて、慌てて駆け寄る]
あのっ…大丈夫ですか?
間違えたんだろうねぇ。
ご愁傷様。
[この前会ったと言われ、思い出した。]
あー、あー、あー。
そいやそうだっけ、忘れてたよ!
あれっきりだったもんだから、つい記憶の端っこに。
ん、其の時もなんかなかったっけ?ダンテと。
[いきなり声をかけられびくっとして、そちらを見る。]
あ……アリシアだったっけ?
や、うん、まあ、大丈夫なんだけども。
[まだ痛むが、へらりと笑って返す。]
何も無かったわよ?
この人と戦ったのは貴方だったでしょう?
[けれど、奇妙な目で見ていた。
だから、思い出したのだ。]
[女性だと思って、思いっきり顔を近づけていたので男性の声にびくっとする]
わっ
[そして振り向いたそのひとが自分の知っているひとだと認識して更に驚く]
わわわっ。
リュミエールさん…ですか?!
[笑顔を見せるが、ぐったりとしている姿に近づきすぎていることを忘れて心配げに覗きこむ]
どうしたんですか?
んーそうだっけ。
いかんね、記憶が微妙に曖昧で。年かねぇ。
[けらけら笑いながら、ビークルを押していく。]
っと、もうすぐだね。ダンテの自宅。
[とはいえビークルを押して歩いている為、あと十メートルと言えども結構きつい。]
/なか/
「表ではメモでのみ中の人発言可能。ただし出来ればキャラ口調で。」という情報欄の記述を今更見つけたらしい。
ああ、うん。僕だけども。
えーと……まぁ
[どう誤魔化そうかなぁとか一通り考えたものの、微妙に頭がまわらず]
ちょっとね、仕事っぽいことでどじってね。
それでくたぁーっと。
[はははと笑って流そうとした。]
私も細かいことは覚えてないわ。
忘れてしまうようなことはきっと、大切なことじゃないのよ。
[ヴァレリアの笑い声に、自分の声を重ね笑う。]
あの建物で良いの?
じゃあ、先にこれ動かして行っちゃうね。
その方が楽でしょ。
入り口で待ってる。
[ひらり、スカートの裾を翻しビークルにまたがると緩やかな速度で進み始めた。]
ん、頼んだよ。
[ビークルの後ろから、走って付いてくる。
幾分か遅れて到着。]
ふぅ。
これであとは、部屋にダンテを放り込むだけだね。
別に此処へおいてってもいいけど、後で怒られそうだ。
そういえば、あなた鍵は持ってるの?
……窓でも壊したいけど、セキュリティが怖いし。
本当にここにおいて行っちゃおうかしら?
人に世話させておいて、怒る資格なんてないと思うわよ。
[そう言いつつも、以前良くない顔色にその呼吸を確かめた。
軽く手を取り脈も測る。]
――お仕事?
確か人助けの―でしたよね。
どじって……。
[リュミエールの手をペロペロ舐めているリアンをそのままに彼の隣にかがんで様子を見る]
どこか怪我してるんじゃ?
とりあえず、こんなところに居たんじゃアレだし、どこかに移動しないと―。
肩をお貸ししたら、立てますか?
それとも、誰かお知り合いの方に連絡しましょうか?
まあいっか、鍵抜いて懐に放りこんどこ。
[ダンテの懐にビークルの鍵を入れ、ダンテの身体を引きずりながら]
んじゃ、御協力サンクス。
まったね!
[ダンテの部屋に向かうため、エレベーターに乗り込んだ。]
うん、そそ、人助け。わりと広義の意味でのね。
[手をなめているリアンを一撫でし]
あー……いや。
もう割と、うん、たぶんいけそう。
[壁に手を突きゆっくりと、ふらつきながらも立ち上がる]
[鍵を開け、玄関口にダンテを放り込んだ。
鍵を掛け、郵便受けから鍵と走り書きのメモをぽい。
メモには『運搬料よこせ ヴァレリア』と掻かれている。]
任務完了!
かーえろ。
[踵を返して、*去っていった。*]
無理はしないでください―。
[立とうとするリュミエールを支えようと身体に触れたとき、漸く腰の辺りの血に気づいた]
なっ―大けがしてるじゃないですか!!!
[ふらつく身体をぎゅっと抱きしめて支える]
あ……
[しまった、思ってたよりも血が出てたか、と立ち上がり、それを見せてしまってから後悔して]
あーっとだね。
まあそこに散らばってる携帯端末のおかげでね、割と傷が浅かったから、血は出てるけどさほどの大けがではない……よ?
痛み止めも一応飲んだし。
[つらつらと言い訳の言葉を並べたてる。]
[これ以上動かせまいと手を後ろに回す体勢が実は恥ずかしいことには気づかず]
ダメですダメです。
こんな状態で動くだなんて。
座っていてください。
血がつくとか、そんなの今はどうでもいいです。
[ちょっと泣きそうな声になって訴える]
お願いですから、無理しないでください。
誰か呼べるひとはいないのですか?
いや、本当に大丈夫だからね?
さほど血も出てないし、この程度なら自分で手当てもできるしさ。
昔、エンバーマーのまねごともやってたから。
[呼べる人は、という問いには]
今は……弱みを誰かに見せたくないんだよね。
[病院で近くにいた看護師を捕まえて話を聞きこみはじめ]
そうそう、それでさ……出るんだってさ、幽霊。本当だって。聞いたことない?
[いつの間にか、世間話に*なっていた*]
/なか/
これであと行ってない場所は、教会とホテルと闘技場と広場かな。
墓下行く前に全箇所スタンプラリーできるかな?
…………。
[弱みを見せたくないとい言葉に声を詰まらせる]
――じゃあ。
わたしが今日泊まる予定のホテルがこの近くのはずだから、せめて、そこで休んでください。
それだったら、いいですか?
手当もそこで。
必要なものは用意しますから。
え、いやいや。
[首を振って]
あって間もない人にそこまで面倒かけるわけには。
ここでも大丈夫だから。スラムほどは治安が悪いわけじゃないし。
ここで、放っておくなんて絶対できません。
会って間もないとか関係ないもの。
―そう。
これはお礼。
あの時のお礼なんです。
だから――。
[もう懇願になっている]
――はいっ。
[リュミエールが承諾してくれたのを聞いて、心底安心する]
うん、少しだけ。
[言葉を繰り返して]
ちょっと待ってて下さい。ホテルの位置確認しますね。
[その後、ゆっくり誘導するつもりらしい]
ふぅ……アリシアは結構押しが強いんだね。
見た目によらず。
[ホテルの位置を確認するアリシアを見つつ思ったことを言ってみたり。]
なかなか譲らず、押しとおしたりとか。
動かさないようぎゅーっとかね。
うん、まあいいことだとは思うけども。
思ったより、ちゃんとしっかりしてるねって。
悩みあるみたいだけど、それなら大丈夫だ。
[アリシアの頭を撫でた。]
………。
えとえと、あの、さっきのはあの。
[言われて自分の行動が急激に恥ずかしくなって赤面する。赤面させられるの2度目だなとか隅で思いつつ]
うー…ごめんなさい。
ん?
[さっきのとごめんなさいが一瞬結びつかず、考えて。]
ああ、あんなのスキンシップみたいなもんだし。
謝ることではないとは思うんだけども。
――街のホテルの自室――
[とりあえず、リュミエールを部屋に入れて壁に持たせかける形で座らせる]
ベット使ってもいいですから。
[そう声をかけると血拭かないと言ってタオルを濡らすために一旦バスルームに消える]
[毛布にくるまりぼーっとしながら]
ふぅ……
今日は何かうまくいかないな……。
さぼっても事件に出くわして、弾が命中して、それでへばってたとこを見られて……。
そういう時も、まあいいのかな。
[ぼそぼそと呟いていたが、そのうち*眠ってしまった。*]
[交替の看護師が顔を出したので、兎にも角にも撤収することにした。
私服に着替えて病院を出ると、正面に立っていたのはメディクス]
あらぁ?どうしたのこんなとこで
[小難しげな表情の若者に声をかける。
小指が腫れて痛いと言うメディクス。その指を見せてもらう]
む。どうしたの、こんなに腫れて!
[びっくりして一声あげるがすぐにまじまじと指を見る]
骨は大丈夫だと思うな。でもちゃーんと診てもらってね?
もしかしたらヒビ入ってる可能性はあるから。
[病院が好きではなさそうな素振りの学生の肩をとん、と押して]
さぁいってらっしゃ〜い。怖くないから大丈夫っ。
[くすくすと笑って見送ると、寝不足でややぼんやりしたまま*街へ*]
新参ナース リーンは、憑狼 に希望を変更しました。
― 病院 ―
へえ、そうなんだ。あ、今度そこに新しいテーマパークできるって聞いたな……っと、やば。また来るわ。ああ、リックたちにもよろしく伝えといてな。それじゃ。
[看護師と世間話をしていると、怖い顔をしたベテラン婦長っぽい人がこちらを睨んでいるのに気づく。看護師に軽く手を振って病院を後にした。病院を出たあたりでピーピーと電子音が響く]
『メールを受信したなのです、マスター』
おう、読み上げてく……っ、どうしたんだ、その顔?
[見れば、8頭身をした妙にリアルな顔つきの妖精型立体映像]
『気にするななのです。アニメキャラとか言われたのは関係ないなのです。送信者はアンバーシティのファーガソン、案件は「Gは旅に出た」だけなのです。……どうしたなのです、マスター?』
[メール案件を聞いて神妙な顔つきになった...にミカたんが声をかける]
……ガイルの奴も殺されたか。こいつはアンバーシティに行った方がいいかもしれねえな。
[今後の行動を考えながら、病院を*後にした*]
─早朝・自宅─
…ぁ?
[ぼんやりした目で周りを見回す。
鈍い頭痛に額を押さえながら身を起こした。]
やば…俺、何やらかした……。
[強烈な二日酔いにも似て、記憶はごっそり抜け落ちていたり。
玄関のタイルの上に、鍵と…見慣れた筆跡のメモ。
ソレを確認して盛大に溜息をついた。]
…まぁ、見つけてくれたのがアイツだったのが、不幸中の幸い…ってとこか。
[壁に手をついて立ち上がる。玄関横の姿見には、いつも以上に白い顔。
ゼリー飲料のパック片手に、眼鏡を外して寝床に沈むわけで。]
――街のホテルの自室――
んん…あれ、わたし、寝ちゃった?!
[目が覚めるとリュミエールの姿は既になく]
休んでくださいなんて言ってわたしが真っ先に眠っててどうするの?
[男性が居たはずの壁を見つめ、盛大に落ち込んだ。リアンはいつのまにか隣に来ていて身体を丸くして眠っている]
――夢を…見なくて良かった―。
[ぽそりと呟くのは本心]
リュミエールさん、いつ帰られたのかな…起こしてくれてもよかったのに。
[彼なりの気遣いなのだろうとは分かっていても心配で]
それに―あんな怪我…何の仕事してるんだろ。
[不安が募る]
――誰かが血を纏ってる姿は見たくない…―な…―
[あの時、自分の心を支配したのは失ってしまうという恐怖感。頭に浮かんでいたのは夢の光景、広がる血の海]
……………。
[しばらく目を閉じて気持ちを落ち着ける]
――でも今は、自分のことを考えなきゃ。
遊びに来たわけじゃ無いんだし、時間も限られてる。
[ゆっくり立ち上がるとシャワーを浴びるために*バスルームへ*]
『アンバーシティに行くなのです?マスター』
ああ、あっちの方がMasqueradeの情報は多く掴めそうだからな。次の便はいつだ?
『もうすぐ出るなのです。急げば間に合うなのです。でも荷物とかどうするなのです?マスター』
特に持ってく物もねえだろ。生きてりゃ、また取りに戻ってくるさ。
[目を細めて街を愛しそうに眺めた後、街を出るシャトルの発着場へと*向かった*]
ハッカー ジャンクス がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(ハッカー ジャンクスは村を出ました)
―病院―
[大事を取ってとあちこち精密検査を受け、漸く開放される頃には夕暮れ。
神経系に深く関わる部分だから、精神的なものも影響が大きいと指摘されるも、前後の記憶は曖昧で。]
…ったく厄介な。
[セーブモードに切り替えた為、重くて邪魔なだけの左腕。
低用量に調整して貰った薬を待ちつつ、待合室でヒマを潰すわけで。]
…でる、って…?
[ナースと患者達が噂するのは、倉庫の方にある旧処置室の亡霊。]
…んな、バカバカしい……。
[安楽死というまことしやかな噂。]
カルテット メノミリア が参加しました。
カルテット メノミリアは、おまかせ を希望しました。
― 自宅 ―
[頭の上で激しく鳴り響く音。
この音はFの音。]
う〜ん……。
あと、5分……。
[次に響くのはドラのような鐘の音。
この音はGの音。]
もう、うるさいっ!!
ちゃんと起きるってば!!
その音は曲のクライマックスで鳴らしやがれってーの!!
[八つ当たりのように時計を叩きまくる。
低く鈍い音はDの音。]
[時計の音が止まれば、静寂が訪れる。
デジタルの数字がチカチカ点滅している。
しばらくすると、数字は力なく薄れていき完全にブラックアウトした。]
うあわわわわわあわ!
また、やってしまったっーーーー!!
[時計のお墓にそっと、デジタル時計を供えた。
軽く手を合わせて、心の底から謝る。
ごめんなさい、また―――――。]
また墓標に1つ、名前が刻まれたわ……。
ポロン、すなまいっ!
これで、一体何個目だろ…。
[山のように重なる時計。
捨てないのは貧乏性がゆえ。
外をチラっと見る。
気のせいか、もう日が暮れているような。]
[いや、気のせいではないようで。]
つまりはあれかーっ!!
セットした時間から12時間経ってるってかっ!!
あたし、何やってんのっ!
[叫んだ声は虚しく夕日に吸い込まれる。
墓標におかれた時計をきっと睨みつけることしかできずいて、これからどうしようかと考える。]
……今からメンバーに会いに行くのは自殺行為。
けど、行って説明しないと。
あー、これももう何度目だろう……。
涙出そう。
[ベットの傍に置いた相棒を持って家を飛び出す。
5分走ったところで、楽譜を忘れて逆戻りすることをこの時は知らない。]
─回想・ホテルのアリシアの部屋─
[一時間ほど経った頃、静かに目を覚ます]
よし、もう立てる。
[足に力を入れ、自力で立ちあがる。その際傷が痛むが、ほんの少し顔をゆがめただけで、そのまま立ちあがった。]
では、お邪魔しました……ん?
[足元にはしっぽを振る犬の姿]
わんこ。……リアンだったっけ?
静かにしておいてくれよ。これあげるから、非常食。
[チョークバックから煮干し一袋。]
ほら一匹。
って、こらっ
[一匹だけ差し出したのだが、袋のほうをとられてしまった。]
わかった、そっちあげるから、大人しくしておいてね。
じゃっ
[リアン─それとぐっすりお休み中のアリシア─にひらひらと手を振りその場を後にした。]
/*
もぞもぞ、失礼します。
設定難しいからついていけるか不安ですが、ひつじさんに誘って頂いたので飛び入ってみました。
空気読めてなかったらどうしよう、という不安しかないです。
というか、ジャンクスさんいないーっ!!
素敵、絡みたいって思って来たのにーっ!!
─回想・役所─
[一度家に戻り、血で汚れた服を着替えて役所に顔を出す。]
やほ、おはよ。
[顔出しすると親しい同僚から昨日のあれやらそれやらをほったらかして逃げたことを叱られる。]
やー、ちゃんと気絶させといたんだしいいじゃん?
休憩中だったしさ、事後処理でこっちくんのやだったし。
ごめんって。
[よく見ていた目撃者が現場にいなかったらしく、状況を聞かれ]
あれ?おっかしいな。二、三人少なくとも見てたやつはいたんだけど。
[家を出てどれ程走ったろうか。
自分の感覚では分からなかったが、思い出す。]
って、あーーーーーーーーーーーっ!!!
楽譜、忘れたーっ!!
[自身の姿を見たなら、この叫びも聞こえたかもしれない。
息を切らしながら、往復して集合場所へと向かえば。]
やば、誰もいない!
[ヒューという風が背後を吹きぬけた気がする。]
―― 中心街・広場 ――
[噴水の縁に腰掛、ぼんやり悩み中][リアンは隣で水と戯れ中]
あの会社のデータベースに侵入するにしても、下手にホテルとかの端末つかってバレちゃったらアウト。
バレないようにも出来るんだろうけど、わたしがしてきたのは、もっぱら侵入を阻止するプロテクトをかける方だったから、自信ないし。
う〜くてり。
面倒臭くなってきちゃう。
もう、窓割っちゃおっか。
そして、メモリディスクを見つける前に捕まって、おじいちゃんにもバレて、晴れて最悪とか。
……なんか飲みたくなってきた、飲めないけど。
[腕を組み、むーっと唸りながら思い出し]
えーっと……
『なりすまし』とか薬がとか言ってたって聞いた。
へ?抗ウイルス薬?なんだそりゃ
[抗ウイルス薬と関係あるのか…とつぶやく同僚に問い詰める。]
なるなる、なるほど。そんなのあったのか。
ま、そんな事よりも。
[...の眼は終始、同僚の机の上の]
それ、ちょーだい。朝飯食べてないんだよ。
[ホットドッグを付け狙っていた。]
[使わないとは思いつつも手にしているのは連絡先のカード]
ジャンクスさんに依頼すれば、もしかしたら簡単に解決するのかもしれないな。
便利屋さんだって言ってたっけ。
どういう方面が専門かはわからないけど。
―だけど、危険を知りつつも力になりたいなんて、そんなひと、尚更――。
あっそうか。
別のそういうひとを探せばいいんだ。
そして、何も事情を話さず、ただ依頼だけすればいい。
そうすれば、誰も巻き込むことはない。
どこに行けば見つかる?
どうやって探せばいい?
[慌てるも時すでに遅し。
いつものことだし、きっと呆れながら皆帰ったに違いない。
ポジティブに。
あくまでもポジティブに考えるんだ、と言い聞かせ。]
はは、あはははー。
そうよ、今日寝坊したのは、神様のお告げだったんだ!
集合時間に家を出たら、事故とかにあちゃったかもしれないっていうっ!!
そう、そうに違いないっ!!
だから、あたしはこの時間まで寝かされて。
なんだ、なんだー。
あたしってば、超ラッキーガールじゃーん。
[壁に向かってはしゃぐ姿はさぞかし奇妙だろう。
けれど、お構いなしに表情を変えている。]
─病院・子供の病室─
[病院に、子供の見舞いに来ていた。]
しばらくは入院とのことでしたけど、命があって本当によかったですよ。
[お見舞いに持ってきたりんごを手に取ると、懐からナイフを取り出しくるくる皮を剥く。]
はい。どうぞ。
[手を固定された子供の代わりに、小さく切ったりんごを口に運ぶ。子供はしゃりしゃりとかじると、少し笑顔を見せた]
『あのね…』
[そして、子供が真剣な顔で話し出す]
なんですか?ポケットの中を見てほしいと。
[少年に近づき、ポケットを探る]
何もありませんよ?そんなはずないって言われても…もしかして、どこかに落としたとか…
事故現場に行って見てきますよ。どんなものですか…はい…
わかりました。では探してきます。見つかったら持ってきますね。それではまた。
[病室を出て、街へと向かう事にした。]
[その後もぐだぐだと話しながら─ホットドッグはもちろん頂いた─仕事を終える]
おつかれー。
あ、そういや携帯端末と銃、無い?
携帯端末、踏みつけて壊しちゃってさ。
銃も旧式はやっぱ使いにくかった。んだから、新しいのが欲しいんだけど……
[それっぽい理由をつけ新しいのを貰う。]
さんきゅ。
んじゃ、また明日。
─役所→自宅─
─自宅─
[まっすぐ帰ってきたのは、今だに血を流す傷口の為。]
やっぱり、縫わないと……だめか。
麻酔なしは……たぶんすごく……。
[想像して顔をゆがめる]
やっぱり、病院……
[脳裏によぎる真っ白な病室。]
無理。嫌いだ、あんなところ。
[過去のトラウマは現在の痛みに勝るものだった。]
[ぼんやり歩いている間に、何かが横切ったり抜かしてったりしていったような…。]
…あ、三回通った人。
[壁に向かってはしゃぐ姿に、ぽつり。]
―中心街・広場近く―
この辺だと聞いたんですけどねえ。
[子供に聞いた、事故現場あたりをきょろきょろとしながら歩いている]
小さいものですからねえ。早く見つかるといいのですが…
[しかし、人の多い雑多な街である。地面をじーっとみながらうろうろと。
しばらく探して見たものの、簡単には見つからない]
ここではないのでしょうかねえ。
[疲れて、噴水の縁に座った。周りを見ると、水に戯れている子犬と、その飼い主らしい女性が一人]
犬の鼻なら見つけられるでしょうかねえ…あはは。疲れてると藁にもすがりたくなるんでしょうかね。
[思わず犬をじーっとみながら、自分で自分の考えを笑う]
[街の中心街。ショッピングモールの中央の広場のベンチ。
自宅に帰りたいと思いつつも帰ってしまうともったいなくて
結局ベンチに座ってうとうと。
左手にはポーチ、右手には食べ終わった肉まんの包み紙を握り締めて]
ん〜。眠い・・・
[雑踏の中で引ったくりに会わないのが不思議なくらいの無防備]
[手を頭上に掲げて、メンバーの文句を言い始めている。
そもそも、寝坊はいつものことだから許してくれたっていいじゃないか。
いや、いつものことだから置いていかれたのか。]
あれー……どっちなんだろ、そういや。
というか、アイドルのあたしを置いていくことがおかしいっ!!
[壁に背中を向け、ははんと1人笑う。
腰て手を当て、余裕ぶっている。]
ふふん、別にー、全然寂しくなんかないしー?
あたしがいなくて困っちゃえばいいのよ。
[返事が返ってくることはなく。
吹き抜ける風に髪がなびくと、涙がほんのり出そうになった。]
……裏の世界のひとが、居そうなところって言うと―お酒飲むような場所……か、な…。
スラム街とかも…―あとは――ぶつぶつ
――?
[ふと仔犬の方に目を遣ると、なにやら、誰かをじっと見つめている様子]
どうかしたの、リアン?
[仔犬の視線の先には、聖職者らしい衣服を身につけた男性の姿]
…………。
(な、なんか、じっとリアンのこと見てるけど)
[戸惑いつつも声を掛けてみる]
あ…あの。
この子が何か失礼なことでも――?
[すぐ近くから楽器の音がしてもそり瞳を開ける。
たまに見る4人組のアンサンブル。
あの楽器は何だっけ?確か・・・サックスとかいうやつ]
(あぁ、この人たちよく見るわ。結構好きかも)
[今日はちょうどゆっくり聞けるかも、などと思いながら
ベンチに根を生やして耳を傾けることにした]
[いつも見るのは4人で一緒に演奏している姿だが、
今日は1人ずつ小曲を奏でている。
顔を上げて注視してみると・・・一人足りない]
あら、4人揃うまでの時間稼ぎなのかしら?
[一つ一つの音でもそれはそれで楽しい
などと思いながらまどろむ]
[意を決して、昔の仕事道具鞄から針と糸を取り出し、消毒をする。
針は数年たった今でもまっすぐと、鋭くとがっている。]
……。
[無言で縫合を開始する。自分に行うのはさすがに初めてで、手付きもおぼつかない。
死者の身体と生者の身体はこんなにも違うのか。
痛みを紛らわせようとそんな事を考えてはいるもののやはり痛いものは痛い。
耐えきれなかった痛みに悲鳴をあげていた。]
[声をかけようか、かけまいか…暫く迷って。]
…ずいぶん急いでたようだが、何かあったのか?
[いつもなら乗せていくとか言い出すところだろうが、あいにく今日は徒歩なわけで。]
─中心街・広場─
[欠伸しながら、ふらふらやってくる。]
あー、仕事なーい。
なんだなんだ、この街ってこんな平和だったかー?
それとも他に仕事が回ってるだけかぁ?
[近くのベンチに腰掛け、ぐたり。]
なんだ、音楽…?
広場でやるものなんかね。
[思わず犬を見つめてると、飼い主らしい女性の声がする]
あ、あああ。すみません。
[戸惑った声に思わずこちらが焦ってしまう]
えと、いいえ、そうではなくて。さ、探しものをしてまして、犬ならにおいで見つけられるかなーなんて思ってつい思って…
ああー、はじめましての方に失礼でしたね、申し訳ありません。
[ぺこりと頭をさげる]
あ、いえいえ。
[男性の焦った様子に、こちらも慌てて手を振る]
探しもの…この子がお役に立てればいいんだけど、どんなものなのですか?
[声をかけられれば、それに合わせるかのよう顔を上げる。
首が痛い。
自分が小さいのか、相手が大きいのか。
いや、後者だ。
間違いなく後者だと言い聞かせているその姿は小さい。]
あー、えー。
[建前上寝坊した、と正直には言いにくく何かいい言い訳はないだろうか。
そんなことを必死に考えて搾り出した答えが。]
妊婦さんを助けてたら、待ち合わせに遅れて!!
急いだに置いていかれたんですっ!
ひどくないですか、おじさんっ!
[ない智恵は搾れない。]
あの、薬・・・どうなったかしら。
そうだ、あの子に言っておくのを忘れちゃったわ
ごめんね。
神父様にもちゃんと報告しないとだし・・・
ダンテさんに薬を渡さないと!
[ダンテが自分が病院を出た後に薬をもらったかも
しれないなんて事はつゆ知らず]
なんか、私今すごく動かなくちゃいけない
人なんじゃないだろうか。
あの人たちの演奏も気になるし・・・ええと。
[でも身体はぐたり]
[広場を見渡していたが、楽器を持った者がいない。
ようやく勘違いに気付いた。]
あ、広場じゃないや。
何処から聞こえるんだろうねぇ。
[のんびりぐたぐた。]
ーどこかのbarー
[薄暗い店内で、対面に座る相手に頭を下げる。]
だから、ごめんなさいって。
すっぽかした訳じゃなく不可抗力だったのよ。
……うん。判ってるわ。
[ひとしきり謝った後、相手が出してくれた封筒を受け取った。
中をあけ、IDカードを確認する。]
ありがと。
お代はいつもの口座に入れてくわ。
二割増で良い?
薬の入った小さな瓶なんです。バイアルっていう、ゴム栓とアルミニウムのキャップで巻締めたもの、なんですけど…
犬なら、持ってた子の匂いから探せるかなとふと思って…思って…
そこで、ふと気がついた]
あ…あの子の匂いがついてるもの、持ってなかったです…す、すみません、なんか気を使わせてしまっただけのようで…
[思いっきり落ち込んだ]
ぁー、それは大変…
[まだ本調子じゃないアタマは一瞬納得しかけたが、
病院は確か自分が歩いてきた方向に…]
ずいぶん軽い妊婦さんだ。
[楽譜のファイルをチョンと突付いて。
確か、最初に横切った時と戻ってきた時には持ってなくて、
もう一度走ってきた時にようやく持っていたのは確認できてたわけで。]
ああそうだ。
生きてるかどうか連絡してみよう。
[携帯端末を取り出し、ダンテと連絡を取ろうとする。]
『おーい、生きてるか?』
第一声はこれで行こう。うん。
[説明に耳を傾けていると、最後には男性が落ち込んでしまって、つい肩に手を伸ばしてしまう]
あの…そんなに、気にしないで下さい。
実はわたしも、探しものしてて、ここで悩んでいたんです。奇遇ですね。
[そう言ってにこりと微笑んだ]
[耳元でぴるぴると着信バイブ。
眼鏡に偽装したユキビタス端末は、音声着信の表示。
受信すると同時に、聞き覚えのある声。]
…ん、まぁなんとか。
地獄にゃすっかり出入り禁止喰らってっから。
医者に診てもらって今出てきたとこ…
[全く記憶が無いが、一応昨日はスマンと謝っておく。]
[小さくガッツポーズをする。
やっぱり、智恵を搾ればなんとかなるもんだ。
なら、メンバーたちにも同じことを言えば、全く問題なし。
焦って損したな、とえへらと笑った。]
なははー。
そうそう、妊婦さん軽かったんだよねー。
あたしがおんぶして、こう病院まで…ね。
[楽譜をちょんちょんと突かれると、労わられていると勘違いをし。
楽器ケースを背負って、その時の様子をジェスチャーしてみせる。]
あれ…こんな感じだったかな?
[間違いなく経験談ではないのが見て分かる。
偽りの武勇伝を熱く語っている。]
あと、次の手術の件、まだとれない?
この顔もそろそろ覚えられてきたし、早いとこ替えたいの。
この間の仕事、足がついたら困るのはあなたも一緒でしょう?
……そんな顔しないでよ。脅してる訳じゃないわ。
ええ。ありがとう。
じゃあ行くわ。また何かあったら連絡して。
[言って立ち上がる。
ひらと手を振って、barを出た。]
[とりあえず生きている事に安心しつつ。]
そうかそうか。
いや別にアタシはいいんだ。
けどさぁ、赤の他人にキスはいただけないなぁ。
しかもディープなの。
[一部嘘を教えた。]
本当にすみません…
あ…貴女も探し物していらっしゃったんですか?
それは確かに奇遇ですね…
[女性が微笑むのを見て、つられて笑顔になった]
あー、あの。お詫びと言っては何ですが、もしよろしければ私も探すのお手伝いいたしましょうか?
2人でさがせば、早くみつかるかもしれませんし。
あー大丈夫大丈夫。
相手のおねーさんは笑って許してくれてたよ。
むしろ、そのまま気絶されちゃった事の方が迷惑だったみたいだけどね。
[端末越しの反応は予想できた。
思わず笑い転げそうになるが、我慢我慢。]
…や、おま!
なにそれ!? 誰とだっ!!??
[本気で記憶無いんで、そりゃぁもう慌てるわけで。
眼鏡型の端末で通話してるもんだから、さっき壁に向かってキャーキャーしてたお嬢さんのことを言えないくらいアレな人状態。]
[barを出た時間はまだ早かった。
図書館も開いているだろう。
ぶらぶらとショッピングモールを歩きながら、図書館のある公園へと向かう。
ふと、雑踏の喧噪にまぎれ、音楽が聞こえてきた。
音のする方に背伸びして首を巡らせば、昨日の広場。]
犯人は現場に戻る?
[くすり、笑って音のする方へぶらりと。]
便利屋さん…なんですけど、あ、探しものじゃなくてひとですね。ごめんなさい。
[どこからか聞こえてくる音楽をよそに、男性の意外な申し出にはどうしようかと考える]
お詫びだなんてそんな。
それこそ、申し訳ないですから。
えーとねー。
模擬戦闘、前にやったろ?その時のおねーさん。
金髪のショートカットで緑色の目してた。
メイド服着用。
[さらっと特徴を挙げておく。]
しっかし、慌ててるねぇ。
くっくっく。
[思わず笑ってしまった。]
[待てども4人揃う気配がないのでベンチを立った。
握り締めた包み紙をゴミ箱に投げ入れると、カフェへ。
アイスエスプレッソを買うと手に持ったまま通りを歩く
見えてきたのは噴水のある広場]
あー。噴水に足を浸してみたい
[そんなことを思いながら広場への道をのんびり歩く]
[夕方の広場は比較的空いていた。
昨日の発砲事件のせいだろうか。
血溜まりが奇麗に洗い流されてることに感心しながらも、視線は音楽の源へ。]
ふーん。
[道ばたでライブをするには達者な、だが何か足りない気のする演奏に、しばし立ち止まって耳を傾ける。]
[楽器を背負って、おんぶの練習をしていると。
眼鏡の人が突然慌てているので、その様子をぼんやりと見つめた。
会話の内容までは把握できないものの、また一生懸命考えて自分なりに理解を深めようとする。]
誰とだ……?
誰と?
何を?
わたし、赤ちゃんができちゃったの。
お腹の中の子の父親は誰だっ、誰としたんだっ!
そっか妊婦っ!
[眼鏡の人を指差して、自信満々に言い切った。
特に説明もしないのでこのままだと指差した相手が妊婦であると誤解を招きかねないが。]
父親を連れていけば確実?
[全ては自分の保身のため。
それよりも早く探して合流したほうがいいとは気付かない。]
[すれ違った女性はきれいな夕焼け色の髪をしていた。
そういえば、あんな髪の毛に憧れた時もあった。
ふと思い出し、目を細める。
相手の顔には気づかない。]
私もコーヒー飲もうかな。
[その女性が出てきたコーヒーショップを眺め、逡巡したのはわずかな間。
すぐにコーヒーショップヘ向かうと、良い匂いのするカップを片手に笑顔で出てきた。
バンドはまだ演奏を続けている。]
あ、そっか。
[彼らの曲が、自分が知っているものにかわった時、何が足りないのかに気づいた。]
主旋律だ。
[そこを補う楽器は何だろう。首を傾げる。]
便利屋、ですか?
[意外な発言に、思わずきょとんとしたあと]
えーと、どういう仕事をする人を探してるのかはわかりませんけど…それなら、私の行き着けのバーに行ってみませんか?"Blue Moon"っていう所なんですけど。
あそこなら、いろんな人が来ますし…情報を扱ってる人もいますから。探してる人がみつかるかもしれませんし。
…は?
……妊婦?
[びしぃと指差されて、目をぱちくり。
完全に混乱中。
いや、ほら、まさかそんなことはしないだろうけど。
なにせ昨日一日の記憶が殆どぶっ飛んでるわけで。]
…ちょ、ま…父親…て……。
[昨日の俺はいったい何をっ!?
通信はきらぬまま、あれこれどぎまぎ。]
[エスプレッソの強い香りのおかげで目が覚めてきた。
ふわ、と風が一陣吹き抜けて髪を揺らし、
一緒にエスプレッソの香りを運んでいく]
あ、あの服かわいい〜
あは、でもご奉仕衣装は白衣で十分か
[すれ違う小柄な女性の服装に一瞬気をとられた。
まさか、それが自分が襲われかけた原因の人物とは
夢にも思わない]
[噴水が近くなり早足になる。
見ればクリストファーと子犬、そして・・・見たことのない女の子]
あら、神父様!
[噴水はともかく少年のことが頭をよぎり声をかける]
[男性からの思いもかけぬ情報に目を輝かせる]
えっ、本当ですか?
もし、ご迷惑じゃなかったらそのバーがどこにあるか教えて頂けますか?
おーい、ダンテ。
なんだったら、昨日見た限りの一部始終を説明しようかー?
気絶するまで、ばっちり見てたしっ。
[無駄に威張る。]
[ふわふわの子犬をもしゃもしゃしたい欲求にかられながら]
病院には、行かれましたか?
[命が助かってよかったと思っていることが表情にも浮かぶ。
アリシアの方を見ると首をかしげてクリストファーを見る]
えと、こちらは?
教会ではお見受けしたことない方ですね。
[そしてアリシアに向かって自己紹介をする。
名前と、看護師であること]
[哀れんだような目で眼鏡の男を見る。]
さっき…その妊婦さんを助けたんだよね…。
旦那さんは?って聞いたら…。
『銀髪の眼鏡の男』だって…。
お父さん…、早く病院行かないとっ!
あっ、じゃなくて、あたしと一緒に人探ししないとっ!
[なんだか墓穴を掘った気がしないでもないが気にしない。
事情も通信の相手も分からない。
通信しているかすらも把握してないが。]
あ、リーンさん。
[いつもお世話になっている看護士に、笑顔を向けて]
はい、病院には行ってきました。それでちょっと聞きたい事があるんですけど…
[少し口ごもる]
[今まで話してた女性の方を向いては]
ええ、かまいませんよ。もしよろしければ、これからいつものように飲みに行くつもりですので、ご案内しましょうか?
[リーンの自己紹介を聞いて、あわてるように]
あ、ああ。そういえば、私も自己紹介してませんでしたね。
私、スラムの隅の教会を預かっております、クリストファーと申します。神父としてはいまいちなんですけどね。
[あはは、と頭をぽりぽりとかく]
[話している男性を『神父様』と呼んだ女性に改めて視線を送る]
(綺麗なひとだなぁ)
[そして自己紹介されれば、慌てて自分も名前を名乗る]
初めまして。
わたしはアリシアと言います。
[続けて名乗る男性に感謝を述べる]
クリストファーさん…ですね。
ありがとうございます。
結局、手伝って頂くかたちになってしまって申し訳ないです。
…や、それはナイ、多分ナイ。
ないはず、うん…。
[逆算して考えつつ。]
…で、その妊婦さん…どんな人…?
って、探せって誰をさ!?
[少女が背負っているカバンは、普通のトランクには見えなかったが、それはさておき。]
アリシアさん…ですね。
[小さく復唱して、名前を覚える]
いえいえ、たいしたことしてないですよ。偶然みたいなものですから。こういうのは神の思し召しでしょう。
[アリシアに向かって笑顔を向けると、Amen.と軽く十字を切った]
[リーンの方を振り返って]
それでリーンさん。あの子が、薬のビンをなくした、って言ってたんです。事故現場に落としたのかなと思ってこっちに探しに来たんですが…もしかして、病院に落ちてませんでした?
ほんと、命に別状なくてよかったです・・・?
[クリストファーの何か言いたそうなそぶりに語尾は疑問形]
聞きたいことですか?
[アリシアからの視線にぱちくり]
(いいなぁ、若い子って・・・)
[二人の会話から行き先をなんとなく察して]
ん〜よくわからないのですけど
BlueMoonに行くのです?じゃぁ、私も。
…ん?ヴァレリー??
鼻歌なんざ珍しいな……
[通信端末からは女の声と一緒に、遠くから聞こえるらしき楽器の音色も洩れてるかも。]
[リーンとクリストファーの会話を耳にしながら、胸の仔犬に囁く]
なんだか、上手く運びすぎてて怖いね。
便利屋さん、見つかるといいんだけど。
[なんだか空気が。]
あ、ナイことなんかナイよっ!!
妊婦さん……うぉ、
[うぬぬぬぬぬぬ、と考え。]
うぉんなのひと。
[自信満々に答える。
何がここまで自信を持たせるかは分からなかった。
けれど、眼鏡の男を目を見て答えた。]
[探すのが誰かと言われると適当な言葉を探る。]
探しているのは、アンサンブルのメンバーだよ。
おじさんに、父親だって言ってもらえば。
あたしが寝坊したことバレないかなー、なんて思って。
あれ?
って、あーーーーーーーーーーーっ!!
ね、寝坊なんか、してないやぃ!
妊婦さん、助けたんだからっ!
[おんぶのポーズをとってみせる。]
はいはいそんなに大声出さない。
妊婦と父親がどうしたのさ。
捜索依頼でも受けた?
[大声で怒鳴られたので、一時端末から耳を離す。]
[リーンの表情が変わったのに気がついて、少し当惑の表情を浮かべた]
あ…え、えーと…
何かまずい事でも聞いてしまったんでしょうか…
[小声でつぶやくと]
と、とりあえず"Blue Moon"に行きませんかね。
アリシアさんを待たせるわけにもいきませんし。
[気を取り直すように、強引に話題を変えた]
[とりあえず薬ビンの件はBarに着くまで留めておくことにして]
薬ビン、ですか・・・あった、かなぁ
[思い出している振り。言うにしてもコソリと言いたい。
アリシアが便利屋と言ったのを聞いて]
便利屋さん?探しているのですか?
[Barの常連の姿を思い浮かべる。
便利屋かどうかはわからないけど、面倒事を頼めそうな人物は確かにいた]
では、早く行きましょうか
[くるり、Barの方向を向いた]
…男の妊婦なんざ聞いたことが無ぇ。
[流石におかしいとそろそろ気づいたのか、きっぱり言い切ったのにぴしゃりとツッコんで。]
…嬢ちゃん。
そういうのは誤魔化さずに謝った方が……。
[呆れつつ、端末越しにヴァレリーに声をかける。]
探してんのはアンサンブルだか楽団だからしいぜ?
…見かけなかった?
[リーンの問いに顔を上げて素直に応える]
ええ。
ちょっと依頼したいことがあるの。
[バーに向かい出せば、そのまま二人の後を付いていくだろう]
(ううん、どうやって伝えたものか・・・
お役所とかにはもう話伝わってるし
勝手に大きくしたり小さくしたりして話すのもなぁ)
[考えながら歩いていたのでいつもより数段寡黙になって
Barへ向かう。
途中、アリシアの抱いている子犬を撫でてみたり]
[何故、嘘がバレてしまったのか考えた。
けれど、答えが見つからなかったので諦める。]
……あたしじゃなくって、時計が悪いだけっ。
誤魔化しじゃなく、本能で妊婦を助けたんだから。
[何故本能と言ったのかは自分でも分からないが。
けれど、眼鏡の人がメンバーを探してくれたことには感謝した。
気分で演奏場所を変えることが多いので、行き先は見当がつかなかったから。]
えっ?!それっぽいなー。
音聞こえたりする?
おじさん、ちょっと聞かせてくれる?
[確かにメンバーの曲が聞こえるが。]
ヘタクソーーーーーーーーーーーーーーッ!!
ホント、あたしがいないとダメだね。
[向こうの人の耳に刺さるような大声で叫んだ。]
…お仲間さん、噴水広場に居るらしいぜ?
[行く?と促して。]
まぁ、なんか聞かれたら…銀髪眼鏡の良い歳した大人が迷子になってたんで道案内でもしてた事にすりゃぁいいさ。
[つかつかと噴水広場に向かって移動。]
ぶはっ?!
………耳いったぁ。
[ダンテではない誰かの声が鼓膜を直撃。]
何すんだい、このすっとこどっこい!
[思わず端末に向かって怒鳴り返した。]
[自分の手のニオイをクンクンとかいで首をかしげた]
あ、いいのいいの。わんこは敏感さんなのね。
[謝るアリシアに向かって慌てて手を振る。
Barがの前に着くと]
はい、到着。
[そう言って店のドアをあけて、アリシアとクリストファーが入るのを待った]
噴水広場……、今日はまたそんな所で。
[なんだか聞かずとも探せば見つかったような気がする。
行くと促されれば、首を縦に何回も振った。]
行く行く!!
おじさんには説明してもらわないと。
道の途中で妊婦さんを助けて…
[と、説明するつもりだったが眼鏡の人からさらに名案を言われたのでそちらに乗ることにした。]
おぉーっ!!それいただきっ♪
おじさんが迷ってたってことにしちゃおう。
あ、おじさんの名前がスットコ=ドッコイ?
さっき、端末の向こうの人がそう呼んでたよね。
[一生懸命、覚えようとしている。]
(こういう所初めて……)
[リーンに促されるまま"Blue Moon"という名のバーの店内に足を踏み入れる]
――えっと、お邪魔します――
[場違いな挨拶をし興味深げに辺りをきょろきょろ]
ま、とりあえず用事は済んだね。
アタシはちょっと寝てるよ。おやすみ。
[回線を切り、ベンチに寝そべって*まどろむ。*]
まぁまぁ、どぞどぞ
[最後に店に入ると、カウンターの椅子を引いて
きょろきょろしているアリシアに座るように促す]
まだ常連の皆は来てないみたいですね?
[先に座っていたクリストファーに言うと]
そのうちみんなくると思うから何か飲んでましょうか。
[アリシアの方を見て]
えっと、アルコールじゃない方がいいかもよ?
ここのお酒は効くから
[ふふふと笑う]
…………。
(お酒飲めないことバレちゃってる?)
[リーンの言葉にそんなことを思う]
えっと、そ、その方がいいでしょうか?
で、ででも、大丈夫ですよ?
[そして何気に話題を変えてみた]
先ほど伺った、お勤めされてる病院。
わたし、そこで長いこと入院していたんです。
[噴水広場につく頃に、ぴこっと眼鏡の端にメールの着信アイコン。]
…報酬?
仕事…したっけ……。
[昨日確保した手配犯の賞金が振り込まれたらしいが、当人やっぱり覚えてないわけで。]
ま、いいや…
運搬代ってことにしとくか。
[それなりにまとまった額だったが、覚えの無い報酬ってのも気分が悪くて。
キャッシュチップにダウンロードして、居眠り中のヴァレリーに握らせておいたりとか。]
ん??
スットコおじさん、違うの??
[わざとしているような気がしてはこないが。
本人は至って真面目にしているらしい。
噴水広場に到着するとメンバーの姿を確認する。]
あわわああっわわわわ!
違うって、……このおじさんが迷子だったから案内してあげてたんだよっ!!
[が、13時間遅刻しているので言い訳は通用しなかった。
メンバーにガミガミ怒られて言い返す。]
さっきの演奏、何アレ?!
ちゃんと、練習したー?
[自分が持っていたケースからテナーサックスを取り出す。]
[ケースの中から機械を取り出し、仲間へと放り投げる。]
ほら、曲の打ち込みはしておいたから今度確認してよ。
……、ベースとドラムの音ぐらいは入れられるよっ!
ギターは無理だけど。
[そもそも打ち込みができるようになったのも最近の話であり、強く否定することもできずにはいる。
パソコンとは何やら相性が悪い。]
それは後でいいから、1曲合わせようよ。
[楽器を構えると今までの表情と変わって。
皆で合わせて、軽快なジャズナンバーを*合わせた。*]
[演奏が途切れて、ぼんやりしていた顔を上げる。
手の中のコーヒーはだいぶ温くなっていた。
怒鳴り声の中心にいる小柄な少女を確認し、聞こえてくる声の端々から事情を察した。]
足りない音ね。
[少女がサックスを取り出すのを見ると、少しだけ心を引かれたが立ち上がる。
もうだいぶ長居してしまった。図書館の閉館時間は近い。]
…ほー……。
無茶苦茶な奴だが、演奏させると凄いんだ……。
[ベンチで眠るヴァレリーの傍らに座り、軽快なメロディを奏でるポニテ少女を眺める。
起きないようなら、ヴァレリーの髪はしっかり三つ編みにされてたりとかするかもね。*]
/*
プロで既に寝落ち……
コアタイム的に厳しいから、初回落ちを目指してキャラを作って行った方が良いかなぁ。
初回殺される要素としては、なりすましっぽさは一番ある。
ケビンを殺そうとしようかなぁ。
危険人物アピで。
主軸となるストーリーは病気関連だから、アリシアといくらか絡めれば良いかな。
美味しいところとしては、ダンテとやり合って殺されるのが鬼っぽくて楽しそう。
この辺りを目指して話考えるか。
/*
今把握してる配置
メイン・病気と関わる部分に何かやりたいことを抱えてる人/アリシア、リーン、ケビン
そのサイド/クリス、リュミエール、メディクス
配置不明/ダンテ、ヴァレリー、メノミリア
ダンテは何かやりたいことがありそうな気配を感じるんだけど、判らない。というか、病気関連じゃなさそう。
ジャックスがいるとやっぱり話として面白いな。
戻ってきてくれると良いけど。
ギーク ジャンクス が参加しました。
ギーク ジャンクスは、占い師 を希望しました。
― 街外れ ―
[シティを出るシャトルの時間に間に合わず、げんなりして戻ってきた]
間に合うって言ってたのに……ぶつぶつ
『急げば、と言ったなのです。だいたい、お土産買ったりしなければ余裕で間に合ったなのです、マスター』
[両手に抱えている、街の特産品の一つである怪しい菓子の詰まった紙袋に視線を落とす]
あー、あー。そうだったな。悪い
[がくりと肩を落として、足取りも重く街の中へ]
― 広場 ―
何か聞こえねえか?
[噴水のある近くの広場に差し掛かった所、かすかに音の束が耳に届いた。緩慢に足を動かしたまま、耳を澄ませる]
『きっと、最近街で話題の音波系洗脳兵器なのです、マスター』
何だそりゃ、聞いたことねえぞ。変な情報を勝手に作るな。
『情報に踊らされる側なのではなく、発信する側になれ、なのです、マスター』
はいはい。意味わかんね。
[広場の中心に近づくにつれ、音も大きくなっていく。軽快なサックスのアンサンブルに合わせ、少し足取りは軽くなった。噴水前あたりか、奏者たちが見える場所で足を止めて目を細めると、しばらく演奏する様子を眺めている]
『むむ、ミカたんにだってあのくらいの音は合成できるなのです、マスター』
わかってねえなあ、ミカたん。機械の作る音と人の作る音とは違うんだぜ。それで、どっちが優れてるってこともねえ。どっちにもそれぞれの魅力があんだ。
『機械は間違えたりしないなのです。だから人よりも優れてるなのです、マスター』
[その言葉に呼応するように、アンサンブルが僅かな音のズレを生み出す。それに気づくと、少し考え込むような表情を浮かべて、視線をジャズサックスカルテットに向ける]
んなこたぁ、ねえさ……
[ぽつりとつぶやくと、また演奏に聴き入っていた]
[視界の端、ベンチに座るカップルが目に入る]
あー、あいつら、こないだの
『そのようなのです。何してるなのですかね、マスター?』
……さあ?
[眠っているヴァレリーの髪が、ダンテによって三つ編みにされていく所を目撃するだろうか]
[曲と曲の切れ目、それを機にするようにカルテットに背を向けて歩きはじめる]
『空腹パラメータが低下してるなのです、マスター』
ん?ああ、そういや腹減ったな。全然気づかなかったぜ。
[直後にお腹がくぅと鳴き声をあげる]
いつもんとこ行くか。こいつも処分しねえといけねえしな。雛烏にでも食わせてやっか。
[ジャンク菓子が一杯に入った紙袋をくいっと持ち上げる。腹を満たすために向かった先は、Bar *Blue Moon*]
/なか/
どのツラ下げてって感じですが、戻ってきてしまいました。
この村って、キャラ一人一人の生活とか伏線、世界観が出てて魅力的なんですよね。
……ここにいてもいいよって呼びかけてくれた人たち、本当にありがとです。
実際、ログがたくさん進む村なので不在分を取り返すのはキツイと思うんですが、頑張ることにします。
……ん。
[眉間を抑えて起き上がる]
もしかして……気絶してた……かな。
……っくし!
うー……風邪ひいた……?
半裸で寝てたから……せめてベッドまで行けば……。
歳とったなぁ……っくし!!
[無茶ができなくなってきた己に、ほんの少しの老いを*感じた。*]
“烏” ケビン がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(“烏” ケビンは村を出ました)
[アリシアが自分の勤め先に入院していたと聞けば]
あら、そうだったの?じゃぁ、外科以外かな?
私は専ら外科にいることが多いから、他の科の患者さんはよくわからないのよね
うちの病院、結構ウワサも多くてねー。
ひたすら眠り続ける眠り姫がいるだとか、
夜な夜な鉈持って徘徊する安楽死者の亡霊とかっ
[グラスを片手にくすくす笑う*]
『いつもの所というほど馴染みではないなのです、マスター』
[カラン、というドアベルの音と共に、Bar Blue Moonの中へと足を運ぶ。店のマスターがちらりとこちらに視線を向ければ、手にした紙袋を軽く持ち上げて見せ]
よお、マスター。もうかりまっか?ほれ、差し入れ。
[ぼちぼちだな、というマスターに紙袋を押し付けて身軽に。中を覗いて苦笑するマスターを尻目に、カウンター席に座って豚ロースのステーキと杏露酒(実入り)を注文する。店内に見知った顔があれば、軽く挨拶程度はするだろう]
[店内を見回した後、カウンターに視線を向ける]
何か珍しい取り合わせだな。神父と女性二人組とか、また厄介ごとを呼びそうな……
『二人とも会ったことあるなのですよ、マスター』
そうか?
[こちらからは角度的に顔は見えない。食事が運ばれてくれば注意はそちらに向く。ステーキを切り分け空腹を満たしながら、店内の噂話に耳を*傾けている*]
“烏” ケビン が参加しました。
“烏” ケビンは、結社員 を希望しました。
―街外れ・自宅―
……なんだよ母さん。もーすぐテーキケンシンだから、ってだけだったんかよ。
だったら今じゃなくてさ、前ん日に呼んでくれりゃいいじゃん。なんつっか、大げさすぎだっつの。
[母と直に顔を合わせるのは数か月ぶり。
ケビンの母…カトリーン・ロイは仕事中毒の気があるらしく、息子の素行にまで気を払っていない。
いや、少年が登校してないこと、裏の“仕事”を行っていることを知ってはいるが、無関心を保っている、と言った方が正しいか。]
…うん、うん、ちゃんと食べてるって。
あああ小遣いとかいらねぇから。自分できっちり稼いでるっつってるってば!
分あった、分あった、そんだけなら、俺もう出かけてくるさ。
ケンシンの時にゃ、またうち戻ってくるから。
[とっととこんな家出てってやる、とばかりに玄関を抜けようとした矢先、人差し指で肩を小突かれる。]
なんだよ母さん………ってええっ!?
[振り向いて仰天。にっこりと微笑む三つ編みの女性が左手に持って見せてるのは、以前拾った破損データ入りのメモリー。]
『お仕事の合間に、ちょこっと直してあげたのよ。
あなたにできなくても、カトリーンにはできるんだから』
え?ええ…?あーあんがと母さん…。
ってかいつの間に母さんがそれ持ってたわけ!?いや、やー、失くしたやばいとは思ってたけど、さ…。
[それはあなたと同じで、スリが上手いからよ、とカトリーンは笑って誤魔化す。
少年は、おずおずと不器用に頭を下げてから、メモリーを受け取って家を飛び出す。]
…バレてる、とは、分かってたけどさ……。
な、なんか、すげぇ恥ずかしいってか……。
[自分が追っているモノ、探しているモノのことを、母は知っているのだろうか。
…おないのメディクスや、先輩も、ひょっとして知ってたりするのだろうか。
とりあえずは、メモリーの中身をいつでもチェックできるように端末に挿し入れておく。
未だ頭の中がぐちゃぐちゃで、仕事がまっとうにできる精神状態にはなさそうだと適当に判断。
だったら今は、気を*紛らすしかない*。]
―→Bar"Blue Moon"―
たったひとりででも、見つけてやるんだ。
誰の、助けも、なくたって…!
[それが彼の強い想い。
その想いが実って、「自殺志願者」の列に加わることができたのか、それともまだその情報にすらぶち当たっていないのかは、まだ後のお話。]
/*
ちなみにカトリーンのイメージは。議事のキャサリンだったりします。金髪だし!
デフォの名前がケイト
→ニックネームがケイトの名前といえば?
→キャサリン
という短絡思考。
ケビンにはちょっとだけアイリッシュというか、ご先祖様がケルト系っぽいイメージを絡ませていたので(Kevinという名前の由来がそうらしいのです)、キャサリンではなくそれっぽい響きのカトリーン。
「キャトリーン」の方がよりそれらしいんだけど、ちょっとカタカナで活字にすると微妙だったのでした。
ひたすら眠り続ける眠り姫……。
[リーンの言葉に少し困惑する。そのように噂されていたことは後で知ったことだった。流石に『それ、わたしです』などとは言えなかった]
へぇ、なんだかお伽噺のようなお話ですね。
あ、わたしは外科ではなかったですから、ご存じなくても当然です。
[お茶を濁したような返答で誤魔化す]
えっと、マスターさん。
わたしもリーンさんと同じものを。
[悩んでも何を注文していいのか、分からなかったのでとりあえずそうお願いする]
(大丈夫…だよね、うん。きっと大丈夫)
[さっきまで膝で大人しくしていた仔犬はどこかを見つめていつのまにか嬉しそうにしっぽを*振っている*]
[グラスを傾けながら、耳だけで周囲に気を配っていると、カウンターから聞き覚えのある声。あれ?と気になる方へ首を横に向けると、何者かと視線が合う]
ペットロボット?
[じぃっと見つめながら、表情や尻尾の動きが精巧な作りだなーとか、アリシアさんが連れてた仔犬によく似てるなーとか、でも本物がこんな所にいるわけないよなーとか考えつつ、切った肉を一切れ指で摘み、仔犬の視線の先でひらひらと*動かしてみせる*]
― 噴水のある広場の片隅 ―
[軽快なジャズナンバーを演奏した後には、しっとりとしたバラードを。
いつもと何ら変わらず、人は聞く耳を持たぬのか立ち止まって聞く者は少ない。]
うぬぅ、何か新曲が必要かな。
こんな暗いときにこそ、お空まで突き抜けるような明るい曲が書きたいなぁ。
[メンバーの1人からお前の頭の中はいつでもお花畑じゃないか、と突っ込まれれば、頬を膨らましてぶー、ぶー文句をたれる。]
何ソレっ?!
あたしがバカみたいに言わないでくれるー?
ちゃんと考えてるもん、あたしだってさ。
[何をと言われれば、うむむと考え込み。
うーん、広場を行き交う人をぼんやり見ている。]
[ぼんやり考え込みすぎたのか、メンバーの1人がおーいと目の前で手をひらひらさせているのに気が付くのにかなりの時間を要した。]
え、あー……?
…………。
ぎぃにぃゃゃあああああああああああああ゛あ゛あ゛!!!
[ポニーテールを引っ張られると奇声をあげる。
かなりの声が出たのか広場中の視線を釘付けにしてしまった。
別に恥ずかしくもないので、ぎゃんぎゃんメンバーに吠え立てる。]
なんで、あたしが考え事したら邪魔するのさっ!!
ひどくない?
cloverのアイドルであるあたしに向かってー!
[けれど、ぼんやりしていたことを注意される。
『Masquerade』と間違われるぞ、と――――――。]
[しばらくだんまりした後、口を開く。
メンバーである目の前の人物はなんだか嫌そうな顔をしている。
おそらく、自身が放つ言葉の意味を分かっているのだろう。]
『Masquerade』。
別にいいよ、勘違いされて殺されたって。
『Masquerade』は月からの遣いなんだよ?
あたしたちを月へと還すためにやってきたんだ。
きゃはは、ほら。
[水を噴き上げる噴水をビシッと指差す。]
水がああやって地へと堕ちるように。
『Masquerade』は月へと還るんだよ。
皆と一緒に還るため、喰らい尽くすの。
あ、別に死にたいって思ってるわけじゃないからね??
月にいったら、うさぎと餅つきしながら楽しむんだよ。
[メンバーの視線が痛いことには気付いない。
テナーサックスに息をいれて、B♭の音を鳴らす。]
[それから、思いついたかのよう声をあげた。]
あーーーーっ!!
そうだ、そうだ。
『Masquerade』で曲を書くのもいいかもしれないよねっ!
………うーん、頭を潰す感じ?
『Masquerade』って疑われると、頭を潰されるんでしょ?
じゃあ、始まりは不協和音を掻き鳴らしてー。
曲名、どうしよっか?カーニバル、とか?
あはは、ちょっと家帰って書いてみようかなー♪
ねっ、どう思うっ?!
[メンバーたち3人は明らかな嫌疑の目をこちらへと向けている。
さすがにそれには気付いたのか、目線を3人からはずした。]
ウソウソ、冗談だってば。
そんな曲書いたところで、誰にだって受け入れてもらえないもんね。
[ごっめーん!と手を合わせて謝った。
もう今日は演奏する雰囲気ではなかったのでそのまま解散となった。]
むぅ……1人で演奏しろってか。
ソリストは好きじゃないのに。
[みんなでいろんな音を作りあげることが好き。
だから、デジタルは好きになれない。
便利なのは分かるけれど。
それでもやっぱり、人間がいいと思う。]
明日になったら謝らなきゃな。
あーでもーなー。
あたし悪いこと言ってないしー。
………うん。
[1人で演奏を始める。
ナンバーは、"ムーンライトセレナーデ"。]
─中央通りのカフェテラス─
んじゃ、こっちのサンドウィッチとこれとこれ。
カルボナーラとペスカトーレ。
トマトリゾットと……デザートにティラミス。
以上で。
[大量の注文に店員は目を白黒させているが、気にしていない様子。]
[図書館の閉館時間になっても、公園にはまだ音楽が響いていた。
先ほどとは少しだけかわった曲調に、立ち止まって耳を傾ける。]
あら、一人になっちゃったのね。
[まだ満ちない月を背に、テナーサックスを抱える少女に目を細めた。
暫く演奏に聞き入った後、ポケットをがさごそと探る。
色とりどりのあめ玉を演奏する少女の前に落とすと微笑んだ。]
お代替わり。
ふぅ……
[大量に注文したメニューも残りはデザートのみ。]
満足。
ん……?
[腹が満たされ、かすかに響く音楽に気がつく。]
……またあの問題児か。
休暇中の僕には関係ないけど……けど、注意しておかないと後で怒られるからなあ。
[あとでいこうと、デザートをのんびり食す。]
[ぼうっ、視界ほ端に月が映るか。]
宇宙飛行士が行く宇宙と、あの月はきっと別物。
もっと、もっと、もっと。
きっと、不思議なところなんだ。
[胸で三日月のペンダントがキラリと光った。]
[ムーンライトセレナーデが終わった頃?]
んにゅ?
[いつから聞いてくれていたのだろうか?
かわいらしい金髪の人にえへらと笑顔を返す。]
今度は4人で演奏するから、また聞きにきてね?
って、わー………、わーっ!!
え、いいのぉーっ!!
あはっ、ありがとう、お姉さんっ!
[自分もポケットの中を探すが何も出てこず。]
あー…ごめんなさい。
お礼できるもの持ってないやー。
[しゅんと落ち込んだ。]
―Bar"Blue Moon"―
…ただいまおっちゃー……?
[店内の様子がいつもと違うことに気付く。
そこにはいつもの面々…ではなく、この前ここに来た看護師のリーンと、…ジャンクス?
それに……先輩??]
……え???
[もともとぐちゃぐちゃだった頭の中に、更に思考が次々と絡み合っててんてこまい。]
/*
役職希望…どうしようかなぁ…。
おまかせでいいような気がする。
素敵な人が多いのが嬉しいのですが、とっても出遅れているので頑張って混じっていく次第なのでありますー。
中バレはしないと思う。
知っている人、あんまりいない気がしてます。
ん、そんなに喜んでくれると嬉しいから、ラズベリーもおまけしちゃおう。
[あめ玉をもう一つ、転がした。]
カルテットもちゃんと聴いたわよ。
大遅刻のテナーサックスさん。
あなただけ居残りなの?
[しゅんとした少女にくすくす笑った。]
これは、私からのお礼だから、お返しはいらないのよ?
[呆然としたまま、視線はしっぽを振る白い仔犬のもとに流れて。
そしてその犬に一切れの肉をひらひらさせる男の顔に。]
……とりあえず。
なんで ジ ャ ン が ここにいんだよ!
てめぇ…馴染みとかそういうんじゃなかったよな…?
ま、まさか、俺のお客様をああああうううううう!
[口をやっとのことで開けたと思えば、出てきたのは被害妄想。]
― Bar "Blue Moon" ―
[ドアベルの音に入り口を見やる。入ってきた騒がしい雛烏の姿に、肉を振る手を止めて]
よお。ひさしぶりだな……。
…………
……
『ケビンなのです、マスター』
ああ、それだ、うん。いや、飯食いに来ただけだが、何かまずかったか?俺、馴染みだよな、マスター?
[マスターの顔を見ると、どうしようかなと悩んでいるような表情をされた]
ラズベリーッ?!
やはっぁ〜い、こんなにいいのぉっ?!
[目をキラキラさせて喜んでいる。
さっきまで、メンバーと別れて寂しがっていた様子が嘘のようである。]
あ、カルッテット聞いてくれたの?
って、あたし遅刻してないってばっ!!
なんで知ってるのかなー…。居残りですー。
[くすくす笑う人にむーと頬を膨らます。]
なんで笑ってるのーっ?!
ひどい、ひどいーーーーーーっ!!
あああ!あうううう!…はっ。
[滑稽なくらい頭を掻き毟っていたが、ジャンがこちらに声を掛けたことに気付けば、ぶんぶん頭を振って平静を取り戻した。ふり。]
あ…ああ、そっか、飯の時間ってわけだよ、なぁ。
そんじゃあ、も、文句は、言えねぇ、なぁ?
[飯食ったらさっさと帰れーっ!と叫ぼうとしたところで、なんだか妙な顔つきのマスターに小突かれる。]
…何っすかおっちゃん……?
[あの坊主から、お前宛の差し入れだぞ、と紙袋を手渡される。
訝しげに、きわめて慎重に包みを開けると、中には目一杯のジャンク菓子。]
…あ、ありがと、よ、ジャン。
で、でででも、だからっててめぇのダチだの犬だのにな、な、なる心算なんざねぇ、からな!
[お腹がぐぎゅるると鳴る音。]
だって、面白いんだもの。
顔がくるくる変わって、カートゥーンみたい。
[膨らんだ頬を、猫や何かのようにちょんとつついた。]
演奏してる時とは全く違うのね。
サックスを吹いてる時はかっこ良かったわ。
プロなの?
[オーバーなアクションを繰り広げる雛烏を、薄い笑みを浮かべて眺め]
そうそう。飯ん時くれえは休戦な。
いや、ダチとか犬とか、間に合ってるから。
[リアンを見て、目が合えば軽く手を振る]
ま、ゆっくりしてけや。何もねえ所だがな……っ!
[マスターが指で弾いた豆の殻が額にヒットした]
[目の前に先程注文した"リーンと同じもの"が差し出されるとやっぱりちょっと後悔する]
う……。
……お、お酒の匂いすごくする……。
[それでも喉が渇いていたのでグラスを手に取りちょっとだけ口に含んでみる]
――っ……お酒の味がする……。
[当たり前のことで涙ぐんだりしていると入口付近での騒々しい声が聞こえてきて自然と顔をそちらに向ける]
[ティラミスを食べ終わり]
ごちそうさま。
ではでは……
[勘定を済ませ、音が聞こえてきた方角を探す。]
もう聞こえなくなっちゃったな。
えーっとこっちだっけ?
わわわ分あーってる…!飯時に奇襲掛けんのは卑怯の極みだって、父さん もずっと言ってたコト…。
[言葉と共に立ち昇る、形のない哀しみ。
哀しみは、ジャンの額に豆の殻が飛んできたのを目撃したことで一時的に消え去る。くくっ、と漏れる笑い。]
へにゃ?漫画…?
そっかなー?お前頭おかしい、って言われるけど。
[頬を突っつかれると、その力に負けないようさらに口に空気をためた。]
………むーっ、猫じゃないもーんっ!
へ?あわ?演奏してる時?
自分じゃあんまり分からないけどなー。
プロではないよ。
目指しているけど、今はデジタルで音楽できる時代だしね。
[残念そうに呟きながら、またしゅんと落ち込む。
目の前の人の顔をじーっと見ている。]
……もしかして、あの子………まさか……ケビンくん?!
[そして、その少年と会話している相手を確認し、目を見開く]
ジャンクスさん?!
え?えぇ??
[手で額を押さえたまま、マスターを恨みがましい目で見て]
『自業自得なのです、マスター』
……はいはい。俺が悪うございました。で、どうした雛烏。仕事でも探しに来たんか?
[椅子を回してケビンに視線を向け。一瞬見せた哀しみにはたとえ気づいてても気づかないふり。ふいにカウンターから名前を呼ばれ、その主の顔を見て驚きの表情で固まる]
[ほてほてと歩いていると見慣れた問題児を発見]
やあ、ちょっとお嬢さんいいかな?
[肩をつんつんつつき]
ストリートでの演奏は許可が必要なんだけど。許可証の確認をさせてもらえるかい?
[にっこりとほほ笑み、無いとわかっている許可証の確認をする。]
頭がおかしい方が面白いのよ。
あら、よくわかったわね?
公園にいる猫みたいだなって思ってた。
[頬をむにむにしてみた。
視線には少しだけ戸惑った顔で首を傾げる。]
やだな、そんなに見ないでよ。
私にはデジタルもアナログも違いが判らない。
どっちでも気持ちよい音だったら好きよ。
デジタルじゃ駄目なの?
[堪えた笑いを全て吐ききる。
げほん、げほんと咽ながら顔を上げれば、もう一人「いないはずの」客の存在を思い出す。
目前の招かれざる客(とケビンは思っている)と蜂合わせた衝撃で忘れかけていた。]
ア…リシア……センパイ?
あれ…先輩…先輩なんでこんなトコに?
先輩、確か………で…その…。
[思い出された単語、「研究」の二文字を、咄嗟のことで伏せる。]
…し、仕事、じゃねぇよ。
その…ただの……気晴らし…だよ。
[ジャンにそう答える。
気持ちの整理ができてなくて、口調はうつらうつら。]
[立ち話をしていると、横から遮られ、驚いて首を傾ける。
近くに来ているのに、気配に気がつかなかった。
思わず警戒して見つめた相手の顔に見覚えがある気がして、記憶を探る。]
あ、この間の……逃げ足の速い人。
気晴らしねえ。マスター、ここはいつからお子様の遊び場になったんだ?
[挑発するような口調]
……あれ、雛烏とアリシアさんって、知り合い?
[二人の顔を交互に見比べ、リアンの顔を見て、首をかしげて問うような仕草。言葉を止めたケビンを少し訝しげに見やり、続きを待つ]
[頬をむにむにされた。]
ひゃっっへ、ほへーひゃんひゃひゃふぃーひょひょおみょっへ。
[言葉にならなかった。
頬から手を離してもらってもう一度。]
だって、お姉さんかわいいと思ったから。
じーっ、って見ちゃう。
それがアナログなの。
音楽も一緒で、大切なのはハートなんだよー。
デジタルはデジタルでいいところはあるけど…、
[その先を答えようとしたところで、肩をつんつんされた。
今日は人気者だな自分と自惚れながら振り返った。]
……うわー、出たよー、役所のおじさん。
おや?
君は目撃者の……。
あのあと現場に目撃者がいなかったやらなんやらで僕がこってり怒られちゃったよ。
[そしてメノミリアに向きなおり]
何度も言ってるけど、僕はおじさんじゃあないの。
[そこはとても重要らしい。]
―"Blue Moon"―
[リーンとアリシアと共に、店内に入る。いつものようにウィスキーをロックで注文し、席に座る。
女性二人が和やかに話をしているのを傍で眺めつつ、グラスを傾ける]
『さてと。どうしたものでしょうか』
[リーンに詳しい話を聞こうか悩んでいると、人が増えてくる。
いつの間にかケビンも来ていた。ほかの男性客と話していたかと思ったら、アリシアが話しかけていく]
おや。まあ。ケビン君と知り合いでしたか。
…ケビン君は相変わらず美人と仲良くなりやすいですね。
[にこにこと笑みを浮かべて、3人の会話を酒の肴に眺めている]
[驚きのあまり呆然としている間、リアンは膝から降りてジャンクスの方へ走っていく]
……………あ、えっと。
[二人から同時に質問されて戸惑い、逆に質問を返す]
それよりも、お二人はお友達……なの?
[いつからお子様の遊び場に、と言われれば、なははとマスターの苦笑い。
そんなジャンの挑発じみた言葉と、マスターの困ってみせる笑い声で、むきーっ!と怒りだしたくなった、が。]
ひい、ふう、みい……。
先輩の目ん前で、みっともねぇトコ見せんじゃねぇ…。
[深呼吸して落ち着こうとする。]
…そういや…先輩は……俺の“仕事”のコト、知らねぇよ…な?
[ぽつりと独り言。ちょっと、いや、かなり不安。]
ええと…その、だ。
俺は、アリシア先輩の、後輩、だった。
[ジャンに答え、それからアリシアに向き合う。
幽霊か、それとも天使か何かを見てしまったような目。]
で、ここにいるジャンは、俺の、……ダチ、っす。
[嘘八百が口をついて出てきた。なぜか、ダチという言葉が出てきた。]
目撃者??
[2人の会話に疑問を浮かべながらも、難しそうなので突っ込まないことに決めた。
きっと、理解はできない。
それよりも大事なのは、この役所の人の話をいかにそらしつつお別れするかだった。]
お、おじさんはおじさんだよーっ?!
許可証はちゃんと持ってるもーん。
[手書きで『吹いていいよ』と書いてある紙を差し出した。]
[「先輩は、確か(研究)で…」
その言葉の先を言う気持ちにはなれなかった。
…あまりにも、ショックな知らせだったから。できれば、そんなこと、なかったことになればいいのに、と思っていたから。]
…ってえええっ!?し、神父様…?
[クリスの和やかな声が聞こえて振り向く。
みっともない場面を見られた。そう悟って赤面。]
あら、ありがと。
私もこの顔は気に入っていたのよ。
[その顔をもうすぐ変える予定を思い、すこしだけ複雑な顔になった。]
んー、ハートかぁ。よくわかんないなぁ。
[図書館で見た旧時代の童話を思い出す。
ブリキの木こりがハートをほしがる話。
口にしようとしたところで、少女の言葉にぽかんと口を開けた。]
このひと、お役所の人なの?
[黒髪の男を指す。]
あのあと、あなたが逃げたせいで、倒れたセクハラおじさんを重たいビークルに乗せて運ぶ羽目になったんだけど、怒られるのとどっちがマシかしらね。
[半眼で黒髪の男を小さくにらむ。]
[駆け寄ってきたリアンをひょいと胸に抱き上げる。こっちを笑顔で見ている神父に気づくと、軽く会釈。ケビンの独り言が耳に届くと、少し思案して]
なんだ、今日はバイトじゃねえんだ。せっかくケビンちゃんのウェイトレス姿が見られると思ったのに、残念だなあ。
[アリシアの質問には思わず出かけた笑いを堪え]
へえ、先輩後輩か。そういうのって羨ましいよな。
……ああ、マブダチだよな、俺たち。
[にやにやしながら、ケビンの頭をくしゃりなでようと手を伸ばす]
[サックス吹きの少女が差し出した紙を一瞥。
ぷ、と吹き出して、ポケットから口紅をだすとそれで許可と赤く書き添えた。]
[ケビンとジャンクス、二人に関係の説明を受け、その態度が不自然だとは思いつつも納得する]
……そう……。
[ジャンクスの職業的にどう知り合ったのか気にはなったがそれよりも、今はケビンに言いたいことがあった]
ケビンくん。
[じっと見つめる]
ちゃんと学校行ってる?
さすがにそれでは騙されません。
[差し出された紙をぴしんと指ではじいた。]
もう少し静かにやるならこっちも見逃せるんだけどね。苦情も来てるんだよ。
こういう時間に寝ている人もいるんだ。寝ているのを邪魔されたら君もいやだろ?
[金髪の女性に半眼で睨まれれば]
逃げたのではなくってだね、無性に腹が減って死にそうだったから、足が勝手にね……。
セクハラおじさん……
[あの場にいた人を思い出す。思い当たるのは一人しかいない。]
それって、ダンテのことかい?色素の薄い、長い髪の眼鏡かけた。
あいつ倒れたのか。撃たれて?
[気になり少し聞いてみる。]
……!!
[ジャンにウェイトレスに仕立て上げられ、屈辱心に顔を歪めそうになったが]
……今日はあいにく非番でーす。
俺のメイド姿をからかおうだなんて思ってたんなら、また日を改めて来るんだな。くくっ。
[機転を利かせて受け答え。
内心、ジャンに感謝した。でも顔には出すまいとする。]
…そーそー!俺達、ケンカする程仲がいい、ちょーマブダチなんですぅー!
[くしゃりと撫でられるがままにされる。ちょっと目がひきつっている。]
……あ゛…。
[アリシアに見詰められ、問われた。]
…あ、あ、ちゃ、ちゃんと、行って、ます、ガッコウ。
あ、あははははは…。
[アリシアの表情に訝しむようなものを感じたが、それはきっとちゃんと登校してるかどうかの疑いなのだと思い。]
ダンテ……そう言えばそう言う名前だったかも。
[ヴァレリアに教えてもらった名前は意識の奥の方に追いやられていた。]
撃たれたんじゃなくて……。
オーバードーズって言っていたかな。
それはそれでヤバい気もしたけど、めんどくさいから家までおくってあの女の子……ヴァレリアだっけ?に任せてきちゃった。
[それなりに気にしている様子に、彼らの関係は決して悪いものではないと思い当たる。]
あの人たちも同業者?
[彼は何者なんだろう、と少し神父に興味を抱いた。そのうち話す機会も来るだろう]
[目の前のケビンからは殺意を感じながらも、髪を鳥の巣のように掻き回す。二人の様子にはまるで姉弟のようだな、と小さく笑った。その時、突然ピーピーと小さな電子音が鳴ると同時に、ミカたんの髪が明滅した。そのたびに色が変わるのは通信を受け取った標。ただいつもと違い、髪の色と共に髪型も変化する]
『通信を受け取ったなのです。緊急度、重要度共にSランクなのです、マスター』
そうか。ちょっと失礼。
……逃げねえよ!
[マスターの射るような視線に叫んでから、ミカたんを連れて店の外へと足を向ける]
……嘘つくの相変わらず下手だね、ケビンくん。
[少し溜息を付く。昔から、危なっかしくて放っておけなくて、だから危険なことに足を踏み入れるのを止めたいと思っていた]
これは、さっきのジャンクスさんとの関係の説明も嘘なのかな?
この顔??
整形かなんかなの??そんなことしなくても美人だろうに。
ねー、お役所のお・じ・さ・ん?
[折角許可という文字を書いてもらったのに。
ぴんと弾かれた紙の恨みをはらそうと思って、それを言葉に必死に込めてみた。]
静かに…って言われてもなー。
うんうん、コンドカラキヲツケマスー。
[棒読みに言った。]
[くしゃり、くしゃりと髪を掻き回されることに必死に耐える。ジャンにちらり、殺気立ったガンを飛ばす。
ジャンの手が頭から離れれば、少年の髪の毛は烏の巣のようになっていた。
と、ミカたんの声が聞こえ、ジャンが店の外へ出ていくのが見えて]
あっ…ちょっと……てめぇ!
[手を伸ばすも、引きとめるまでには至らない。]
[サックス少女の言葉にやはりにこりと笑った。]
ほんとの顔がどうかなんて忘れちゃったな。
でも、整形でも自分の好きな顔で過ごした方が楽しいわよ。
顔なんてどうせ服と一緒だもの。
外側でしかないわ。
[静かに、の言葉には頬に指を当てて考え込む。]
子守唄、じゃ駄目かしらね?
なるほどね。
[この金髪の女性が、『ジャヌス』にそっくりなのも影響あるんだろうななんて思いながら]
んー、あいつらは役所の人間ではないよ。
依頼はすることはあるけどね。
ダンテとは古い付き合い、ヴァレリアにはちょくちょく役所から依頼するために会うんだ。
[メノミリアに話を振られると]
ああ、確かに美人さんだね。
言葉に心がこもってないけども……ま、気をつけてね。
―え?
クリストファーさん、ケビンくんとお知り合いだったのですか??
[背後で聞こえた声にびっくりして尋ねる]
[リアンは何かを受け取り外に出ていくジャンクスを寂しげに見送っている]
[ジャンとミカたんが急を要している様子なのには気づいていたので、とりあえず今は、ジャンのことは置いておくことにする。
請求をするのはマスターの仕事なのだし。
改めて、アリシアに向き直る。
後ろめたくて、伏目がちに]
…はあ。やっぱ、先輩には隠し事なんてできねぇっすね。
で、でも、学校に全然行ってないってわけじゃ、ないっすから!
[最後に登校したのは始業式だけれど。]
ジャンの…コトは…その……。
…そりゃ…仲良しってのは……本当じゃ、ないっす。
す、すみま、せん。
[畏まって、俯く。]
そうなんだ。
うん、服と一緒かもしれないー。
あたしはこのままでいいけどね、楽しく音楽ができるならっ!!
お姉さんがそれで楽しいなら、素敵だよねっ。
[もらった飴を1つ開けて、口の中で転がしだした。]
そうじゃん、子守唄だったらいいじゃん。
じゃあ、ここらで1曲……。
[楽器を口に銜えたら、きっと怒られた。]
あら、そうなの。
お役所と関わりがあるなんて、割と真っ当な仕事してるのね。
[ああ、でもあなたもお役所の人には見えないわ。と、男を指して笑う。]
[店の裏手に回り、周囲にこちらに気を向ける人影がないことを確認した後、真剣な表情]
で、ミカたん、通信主は?
『送信者はアンバーシティのガイルなのです、マスター』
[その名前を聞くと同時に大きく咳き込んだ。先日、情報屋仲間から死んだと連絡が入った相手の名前。しばらく咽るような咳をし続けながら、目だけで周囲を窺う。咳き込む姿に少しだけ人目を受けたが、すぐに人々の興味は薄れていく]
マジか。内容を頼む。
『案件は「茸狩りの日程が決まった」だけなのです。後、暗号化されたファイルが添付されているなのです、マスター』
そうか。ついに……
『茸っておいしいなのです、マスター?』
ああ、旨いぞ。煮ても焼いても。酒の肴にもぴったりだな。
[自分のやってること、やろうとしていることが、危険なこと――命すら失ってしまうであろうことだということは分かっていた。
だって、父の仇を討てるのは、この世に自分しかいないのだから。
母は不治の病を患い、父に他に肉親はいないのだから。
だから、誰が止めようとも、決して、諦めない。]
[メノミリアとリュミエール、ソーニャのやりとりを眺めている。]
音楽やるのって、許可いるんだっけ。
[何となく興味がわいたので、リュミエールの背後からそろそろと近寄っていく。]
…………。
(行ってないんだね、学校)
あのね、ケビンくん。
[俯く少年の顔に手を充てる]
わたしは、ケビンくんに謝って欲しくて言ってるんじゃないんだよ?
それに……。
[少し声を小さくして話す]
研究のことをキミに打ち明けたのだって、わたしがケビンくんを信用してるからなんだよ?
[出て行くジャンクスに軽く会釈をすると、アリシアの声がして、そちらを向いた]
はい。彼はうちの教会に良く来る子でしてね。ほとんど学校に行ってないとか、気になる部分はあるんですけどね、ほんといい子ですよ。
[さりげなく学校に行ってないことをバラしている]
それにしても、ケビン君がこうやって同世代の人たちと話しているのを見るのは、何かうれしいですね…[少し目を細めて]
いつも背伸びしてるから、気になってたんですよ。
[楽器を加えようとしたメノミリアに]
こら、一応僕の前では楽器を吹かないの。
せめていなくなってからにしておきなさい。
[役所の人に見えないと指で指されてして笑われ]
そこまで職務に忠実じゃあないし。
コレがよくなけりゃ、やってないよ。
[人差指と親指で丸を作る。]
前にやってた仕事があんまりよくなくってねえ。
うん。
楽しいよ。
[少女にへらりと薄い笑みを返す。
あめ玉に膨らむ頬を今度はハムスターみたいと呟いた。]
んー。あたしはさっきのムーンライトセレナーデでも十分眠れそうだったんだけど。
せめてサックスじゃなくて、違う楽器だったらいいのかなぁ。
[店を出て行くジャンクスの後姿をちらと見た
どこかで見たような後姿。どこだったかと考える。
アリシアとケビンはどうやら知り合いのようで、
その会話を耳にしつつアプリコットフィズをくいっと]
(これブランデーのカクテルなんだけど、大丈夫かな?)
[同じものを頼んだアリシアのグラスの酒は減っていない]
やっぱり・・・無理しちゃだめよ
[多分、聞こえないだろうと思いながらつぶやいて、マスターにアルコールの低いものを出してあげるように耳打ち]
[先ほどの許可証を男の前でちらつかせる。]
……吹いていいよ、って書いてあるよ。
だから、大丈夫なのにー。
ま、いいや、おじさんがいなくなってからにする。
[お金の形を作った役所の人も大変だな、と思いながらも気をきかせてもらったことには気がついた。]
ま、ま、これでどうか1つ……。
[先ほどもらった飴玉を男へと手渡した。
見逃してもらいたいらしい。
後ろにいる人に気がついて、男の後ろをじーっと見た。]
ん。
さっきからいたよ?
[三つ編みを乱暴に解きながら、腰を押さえるリュミエールを不思議そうに見た。]
腰痛めてるのか?
………湿布は生憎持ってないなぁ。
[腰を押さえた理由を勘違い。]
[アリシアに手を充てられれば、どきりとする。こはずかしい思い。]
あ、あ、すみま……じゃない、も、もう嘘吐き、ません。
[本当のことを打ち明けようかと思ったが、ここにはクリスがいるのだと思いだせば、口が止まる。
と、アリシアに小声で告げられれば、ひそひそ声で返す。]
……うん、分かってます、先輩。
俺だって、先輩の、親御さんたちの…研究に、すごく勇気づけられて、それで。
それで、何かできればって、ずっと、ずっと思ってて。
[それは縋るような思い。
同時に、縋れるものなんてない、という内からの声も聞こえてきたけれど。]
/なか/
クリスとリーン、ケビンとアリシア
店内だとこんな感じで別れての会話の方が楽かな?
ソーニャとリュミ、ダンテ、ミリア、ヴァルがみんな公園かな。
メディクスと話したいな。
[ヴァレリアが声をあげるのをわくわくと見守っていたが、男の反応は意外なものだった。
顔をしかめた男に問いかける。]
ん?
トイレでも行きたくなったの?
……ひどいですぅ神父様。
[不登校の証言をしたクリスを、気まずそうに横目でちらり。
「気になる部分」の言葉にぴくり。]
それにぃ…背伸びとか余計っすから!俺はもう大人だから背伸びの必要なんてないんですぅ!
[くるりと振り向いて、ダンテを睨みつける。]
勝手に三つ編みにすなー!
アタシが今手に持ってるキャッシュチップはその慰謝料かっ!
[キャッシュチップを握っていた事は自覚していた。]
[飴玉を手渡され]
おやおや、こりゃどうも。
今日は演奏してなかったような気がするねぇ。うむ。
[まあ、いつものように軽く見逃すことに。]
ああ、ちょっとこけたときにね……
大丈夫さ、すぐ直るだろうし。
[へらと笑ってごまかす。]
[飴玉を手渡され、いつものように軽く見逃すリュミエールを見つつ]
リュミは甘いもの大好きだからねぇ。
それ渡されたら弱いかぁ。
[冗談めかした言葉を掛け、にやにや。]
や、運賃とかそんな感じ。
[連続婦女暴行犯の賞金だから、慎ましく暮らせば数ヶ月分くらいは優にあるが、その辺は全く気にしてない。]
無防備な頭があったら、とりあえず編むだろ?
指先使うからリハビリにもなるし。
そんなこと思わなくていいのに――
[ケビンの言葉に悲しげに目を伏せる]
―――ごめんね―――
[聞こえるか聞こえないかの声でそう告げた後、そっと離れてにこりと微笑む]
では、ジャンクスさんとの本当の関係でも教えてもらおうかな?
あと、そうだね。
クリストファーさんの教会では何を懺悔しているのかとかも。
[話をするアリシアとケビンをにこやかに見ると、
クリストファーの方を向いて少し神妙な顔をした]
神父様、薬の件ですけど。
[マスターにアレキサンダーを頼んで少し遠ざけた]
あの子が持っていた薬ビンなら、私が預かりました。
ポケットから落ちてきたので、常用薬だったら困ると思って
何の薬か調べるために・・・。
それで、添付ファイルの解読キーは見当つくか?
『さっぱりなのです、マスター』
……即答だな、おい。
[店外の空気に当たりながら、懐からスナッフを取り出すと、少量を指で摘み鼻から吸い込む。軽く酔いを醒まして、頃合を見計らうとBlue Moon店内へと戻っていく。リアンがいれば、しばらく店の片隅で戯れて*いるだろう*]
そういえば、この間もクレープ食べてた。
[甘いものずきと言う言葉に納得し、黒髪の男をしげしげと見る。]
これからは飴玉を常時携帯することにするわ。
ああ、運搬料ね。弾んでくれてるじゃない。
どういう風の吹き回しかは知らんけど、ありがたく貰っとくわ。
[しかし直後の言葉を聞いて、引きつった笑みを見せる。]
前言撤回。
アタシの髪を編むな。リハビリならリュミの頭借りとけ。
アンタの友達なんだから、快く貸してくれるだろうに。
[無茶苦茶言っている。]
にゃはは、演奏なんてしてないですよーっ!!
あ、でも、サックス以外は今のところ興味ないかな?
あの曲はお気に入りだから、そう言ってもらえると嬉しいなーっ!
[えへえへ、と笑っている。
ついでに許可証に判子をもらおうと、紙を差し出した。]
判子くださいぃー。
[かなり自然な流れなのでもらえると思っている。
ちょっとだけ、腰大丈夫?とか労わってもみた。
銀髪の眼鏡の男を確認すると、また指さした。]
あ、スットコおじさん。結局妊娠させたの?
[覚えている単語を繋げて文を作ったらかなり歪曲した質問になってしまった。]
あっはっは、なんのことかなぁー。
ボクハ、マジメナヤクニンサン。
[飴玉を口の中で転がす。]
ほら、疲れた時には糖分補充っていうしね。
クレープは手で持つから気軽に食べられるし。
[甘いものが好きなのは否定しない。]
自分が大人になったと言ってるうちは、まだ子供なんですよ。学校もきちんと行ってくださいね。
[ケビンの方を笑顔で見ていると、リーンに話しかけられて、そちらを向く。
少し神妙な顔に、重要な話かと思い、小さな声で返事を返す]
はい…ああ、リーンさんが持っていらしたのですね。
あの子は大事なものだ、と言ってましたけど…犯罪なんかに巻き込まれてないといいんですけどね…
[これ以上聞いていいものか。しばらく逡巡したあげく]
もし、問題なければ、中身を教えていただけないでしょうか。
[小さい声で問いかけた]
[悲しみを見せたアリシアに、あっ、と声を漏らし]
…いや、俺が、その、勝手に思ってるコトなんで、先輩が気にするコトとか、ないですから。
その、ただの、わがまま、みたいなヤツ、ですから…。
[彼女の謝罪の言葉は聞き取れなかった。
自分から離れたアリシアの微笑みを見れば、自然と自分も口の端が吊りあがる。
でもその後の問いには、ちょっとたじたじ。
クリスに聞かれるまいと、耳打ち。]
…実は、ちっと、屑鉄売りとか、情報売りとか、やってるんです。……金も、その、あんましないので。
で、ジャンは、その同業者。商売仇なんです。
[懺悔の内容については、冷や汗をたらたら流しながら考え込む。]
ああ、判子ねー。
[ぽんっと流され、押した。『不許可』の判子を。
なぜ持っていたかはわからない。]
え、ダンテ誰か孕ませたの!?
[信じられないといった顔で言った。]
僕の髪はダメ。そうやすやすと触らせる気はないね。
…は?
[ポニテ少女の言葉に石化。
…その可能性に覚えがあるのは、…まぁ、そこの金髪娘と同じ顔の故人にだけのはずだが。
うん、そのはず。
それ以外ナイナイ。]
[確かに屑鉄売り、パーツ売りは小遣い稼ぎだけど。
でも、もう一つの仕事の方は、そうではなかった。
情報が欲しかった。復讐の為の。だから、手を染めた。]
[クリストファーにうなずいて、言葉を続ける]
それで、調べた結果・・・
[言いずらそうに、語った。
何の薬か自分には見当もつかなかったが、医師の判断は
―Masqueradeのワクチンを打ち消す効果のある薬―
かもしれない、ということ]
あの子は今病院から動くことが出来ませんが、
万一のときのために警察や公安の人たちが
警護に当っていると思います。
[一体どこであんなものを手に入れたのか・・・
つぶやいて首を振った]
あの時は手すら使ってなかったよー。
[言いながら、その時の光景が脳内でフラッシュバックする。
銃声、倒れた男。
鮮やかに思い出せるのに、公園にその痕跡はもう残っていない。]
……そういえば、あのクレープは美味しそうだったなぁ。
お店教えて?
[飴玉を転がす男を見上げて訪ねた。
いたずらに男の髪を引っ張ろうと手を伸ばす。
答えを手に入れたらそのまま店へと*向かうつもりだ*。]
どした、ダンテ。
[急に固まったダンテを見ながら、首を捻る。]
アタシ、何かヘンな事言ったかー?
[原因がメノミリアの質問だという事に全く気付いていない。]
情報売り……。
[ケビンにはそういう方面には行って欲しくないとは思いつつも、今自分が知りたい情報をこの少年が持っているかも知れないとも考える]
ケビンくん、ひとつ教えて欲しいことがあるんだけどいいかな?
あのクレープはね、そこをまっすぐ40mほど行ったところの右手に……
[店を聞かれ、即座に答える。髪に延ばされた手は軽く払って。]
ねえ、こういうとこで立ち話もなんだし、店にでも入らない?
[ダンテたちにそう持ちかける。]
…っ!そ、そんなものを…
[リーンの言葉に、一瞬息を飲む]
そうですか…なぜそんなものが…
[リーンに軽く頭を下げる]
ありがとうございます。教えてくださって。
[そして、警察に連絡済みと聞いて、軽く安堵の息を漏らす]
あ、判子♪
ありがと…って、に゛ゃぁぁぁぁああああ゛あ゛!!!
[不許可という文字に慌てる。
せっかく、口紅で許可とも書いてもらったのに。]
うあわわぁわわぁわあわ!!!
おじさん、ひどーいっ!
[黒髪を軽く引っ張ってやった。]
[店に戻ってきた誰かの足音が聞こえたけれど、他人には言えない数々の懺悔の内容をリストアップするのに精一杯で、音の主を確かめられない。
と、その懺悔を行っている教会の主の言葉が聞こえればびくりと反応。]
あー、あー、あうー…そんなぁ…!
分かりました!分かりました!ちゃんと学校行って卒業して大人になりますー!
[そしてやっと戻ってきた男の顔を見る。ジャンだ。
重要な仕事はもう大丈夫なのかと、軽く聞いてみながら手をひらひら。
アリシアに彼との関係を打ち明けた以上、親密さを装う必要はないのだけれど。]
[背後で悲鳴が聞こえたので、振り返ってみた。]
あ。
リュミが髪の毛引っ張られてる。
髪長いと不便だねぇ。アタシも髪長いけど。
[へらへら。]
[クリストファーに話しながら、薬のことを考える
一体誰があんなものを作り上げたのか、
そして、あれが唯一のものなのかそれとも他に・・・]
あんなもの、作って一体何のためになるんでしょうね
[アレキサンダーのほろ苦さが、いつもより苦く感じた]
教えてほしい、コト…?
[少しきょとんとしたけれど、先輩の役に立てるならと、うんうんと頷く。
近くのリーン達の話は聞こえていない。]
ケビン君こそ、学校の事はもう大丈夫なのかい?
[仕事という単語を使うケビンに眉を顰めつつ、手を振り返す。すれ違いざまに頭をくしゃりとしただろうか。神父が女性とひそひそ話をしているのにちらりと目を向け、少し離れた席に座り、ミカたんの集音装置の感度を上げて会話に聞き耳を立てる]
店…か?
[漸く虚脱状態から帰還。]
この近くなら…、カレーの美味い店が一軒。
それと、少し歩けばいつもんとこさね。
[どっちが良い?とかききながら。]
うあっ、ごめんっ!!
……でーもー、不許可の判子なんて押すからだいっ!
[不満そうに言いながらも楽器の片付けを始める。
楽器を布で磨きながら、3人の会話をぼんやりと見つめた。]
さ、暗い話はおしまい。
とりあえず飲みましょう。
[気分を紛らそうとアレクサンダーを一気に空けて店を見回した。
さっき出て行った後姿の主が店の中にいるのを見つける]
えーと。どっかで見た。
どこだっけ
[言いながらしばしじーーーっ]
…ダイジョウブ、ですよぉジャンクス兄さまぁ。
いちおう、出席は、ちゃーんとついてますからぁ。
[露骨に不機嫌さを滲ませた笑顔で答える。
頭をくしゃりとされれば、その手を払いのけようとするが、払う力はそんなに強くない。]
おいしい料理があるとこならどこでもね。
髪引っ張られておなか減っちゃったよ。
[ハゲると言われ]
髪の色とそれとは関係ないんだよ?ダンテ。
僕の家系はふっさふさだし。
[にっこり微笑む。]
ただ、言う前に約束してね。
教えてくれるだけでいいの。手伝おうとか、そういうことだけは考えないで。
[ケビンの目を真剣に見つめ、そう告げたあと、話を続ける]
便利屋さん、特にコンピュータ関連に詳しいひとを知っていたら教えて欲しいの。
依頼内容は住宅セキュリティ会社のデータベースに侵入し、情報を入手すること。
[ケビンの言葉を聞くと、一瞬瞳に哀しそうな色を浮かべる。それを吹き飛ばすように]
出席なんて、どうせ全部代返だろうが。ろくな大人になんねえぞ。
[ケビンの払う手を気にせず、さらにぐしゃりと髪を乱す]
『勉強しないとマスターみたいになるなのです、ケビン』
はいはい、どうせ俺は学校なんか出てませんよー。
[店のカウンターから向けられる視線に気づくと、そちらに顔を向ける]
…そうですね。何のために…
[深く思案に浸りそうになったところを、リーンの明るい声が引き上げる]
そうですね。今気にしても仕方ないでしょうから。
[目の前のウィスキーグラスに口をつけた。溶けた氷で、いつもより*薄い味がした*]
兄さま、か。
そんな呼ばれ方をしたのは、いつ以来だろうな。
ミカ……
[遠い目をして、すでにこの世にいない妹の名前をつぶやく]
……。
[「手伝おうとか、そういうことだけは考えないで」
その言葉が胸に響く。
あの病気に立ち向かっていた、そして今でも戦っているであろう彼女の為なら、なんだってしようと思ってたから。
だけど、今はその思いを抑える。
先輩の思いを踏みにじることはできないから。
目を合わせ、ひとつ息を吸いこんでから、情報を伝える。]
……セキュリティ破りなら、“蜘蛛”のモイラっていう女がその道に通じてます。
あいつもここにはそれなりに足を運ぶはずですし、ここにいなきゃスラムの二番街の……。
[店の隅に、銀髪の女の姿。
少年の声が聞こえているのか、ちら、ちらと彼の方を見ている。]
…あのテーブルの、真白い髪の女です。
[目でその方向を示す。]
……う。
だ、代返だなんて、人聞きが悪りぃなぁジャンクスセンパイ!
[焦りのせいで、髪をくしゃくしゃにされても気にならない。
でもミカたんの声は逃さなかった。]
…そうですねぇ。ちゃんと学校出ないと、ろくな大人にならねぇっすよねぇ!気をつけまーす先生!
[ジャンにわざとらしく無邪気な笑み。]
[タンポから水分を取りながら、楽器の片付けを進める。]
……おじさん、もうおでこの辺りがきてたり??
家系はふさふさでも、突然変異はあるもんだったり。
うははー、ハゲー。
[調子に乗ってみた。]
そう思うんなら、ちゃんと学校出るこった。学友に心配かけねえようにな。
[こめかみがぴくりと動く。スタッカートのように一音ずつ切りながら言い放ち、ケビンを笑顔で睨んだ後、また神父の隣に座った女性に視線を戻す]
[思い出せないのは酒が回っているせい、ではなくて]
ええと・・・患者さん、じゃないし・・・
どっかの店員さん?
[いろいろ思い出すうちに目的のものを発見して
ポン、と手を叩く]
あのときの、インタビューやさん!
[しかしなにを聞かれたのかは、さっぱり覚えていなかった]
[ケビンが目で示した人物を確認する]
ありがとう……。
[微笑んで感謝の意を述べたあと、大きく息を吐いた]
あと、ジャンクスさんのことだけど―。
[余計なお世話だと思いつつ]
彼、本当はとても優しいひとだと思う。
だから、なんていうか、うん。
たぶん、これはケビンくんの分かってるよね。
[なんだかんだで仲良くしていそうな二人をみて幸せそうに微笑んだ]
……
[携帯端末を取り出し]
えーっと、シーザは今は勤務中だったかな。
ちょっと問題児を引き取ってもらわないとねえ。街のために。
えっと、知り合いだっけか?
『ミカたんでーびーによると15%の確率で、以前病院でお会いした看護師の人なのです、マスター』
……病院?
[ひそひそ話をしながら、じーっとリーンの顔を見つめている。向こうは何か思い出した様子。どうやら本当に会ったことがあるようだ。微妙に負けた気分]
ああ、もしかしてアクロイド殺しの時か?本人に聞いた方が早えな。
[神父たちの席へと近づいていく]
…まー…確かに怪しいよな。
触られるの嫌がるし、前髪分けずに深く垂らしてんのも、分けたり上げたらヤバいからじゃ?
[さりげなくぽそぽそ。]
[煙草の煙は嫌なのか少し不満そうに言った。]
飴玉あげたのに、ひどいよねー。
血も涙もないっていうのはこのことだっ!
そうだよね、おばさん?
[首を傾げて青い髪の女の人に尋ねた。
携帯端末を取り出した役所の人にはまだ気付いていない。]
はいはーい、ちゃんと登校しますセンパーイ!
[ジャンに笑顔で睨まれても、にこりとした笑みは絶やさず。彼のこめかみの動向は見て見ぬふり。
そして彼の目がリーンに向かったのを確認すれば、後ろ姿に向かってあっかんべー。
さっき告げた便利屋の姿を、アリシアが確認したと分かり、うんと頷く。]
いや、こっちこそ、力になれ……ううん、情報を伝えただけっすから。
[ジャンクスのことになれば、ちょっと怪訝そうに]
あいつが…優しい、ですかねぇ?
いっつも仕事の邪魔になったり、いちいち口うるさかったり、んなやつだと思ってるっすけど。
でも…まぁ、ジャンも本当は優しいんすね、先輩がそう言うなら。
…あいつも素直じゃないってコトっすかねぇ。
[そういうケビンも素直ではないのだけれど。]
ふふふ……ずいぶん好き勝手に言ってくれるねぇ……。
ふん……昔の怪我でハゲがあるんだよ、こっそりね。見られたくないだけさ。
[そっぽを向いた。]
お。
おば………っ?!
[固まった。]
アタシはおばさんちがうっ!
どんな目してるんだアンタは!?
[ぎろりとメノミリアを睨み付けた。]
[手元に渡されたムーンレーカーをちら、と見て匂いをかぐ
桃のいいにおい。
ジャンクスがこちらへ来るのを見て]
あら、今日は何のインタビューかしら?
[にこりと笑顔]
/*
Q.結局ケビンはジャンのことを本当はどう思ってるんですか?
A.悪い感情ではないけれど…ちょっと考え中。
今考えついてるものだと薔薇になってしまうのです。
[リーンの隣の席に着くと、ヴェスパ・マティーニを注文。空マイクを手にしてリーンに向けると]
このお店についてかな。おすすめのメニューは、何?
[笑顔を作って問いかけつつ、聞いた声を元に記憶を手繰っている]
……本当に、素直じゃないなぁ。
[ケビンの様子に飽きれながらもくすくす笑う]
[なんだかんだで口にしていなかったグラスを手に取ると、最初に注文したものとは違っていてた]
あ、あれ……?
お、お、俺は、その…あいつとは違って…そのぉ。
[素直じゃないとアリシアに言われてしまえば、むぅと唸って顔を下げる。
と、ポケットの中身がぶるぶると震える。
普段音沙汰を聞きもしない癖に、変な時に限ってお節介な呼びだしをする相手に悪態をつきながら。]
…俺、ちっと家に帰りますっ。
ほら、テーキケンシンがあるっていうから、夜通し外にいるとかまずいらしいんで。
リュミ、許可出さなくていいと思うよ?
[大変いい笑顔でリュミエールに進言した後、踵を返す。]
さあて。
臨時収入も入った事だし、飲んでくるわ。
んじゃあね。
[ひらりと手を振り、*いつものBarへ。*]
─広場→Bar"Blue Moon"─
どんな目?こんな目。
[自分の目を指差しながらきょとんとしている。
おばさんじゃないらしい。]
………ごめんね、おばさんっ!!
[変わっていない。
お食事のおこぼれにあずかろうとも思ったが、思いついた曲を完成させたいとも思った。
しばらくどうするか考えた後。]
うーん、役所のおじさんに連行されたら困っちゃうから帰るねーっ!!
じゃあね、おじさん、おばさんっ!!
[楽器ケースを背負って捕まらないよう*帰路についた。*]
[グラスを持ったままきょとんとした様子のアリシアを見て、もしかしたらと思い]
…おっちゃーん、先輩……そこの女性、のオーダー間違えてません?ひょっとしたら。
[それだけマスターに告げておく。]
それじゃあ、今日は失礼しやすっ。
[その場の面々に別れを告げる。
ジャンには…ぎこちなく頭をぺこり。]
…先輩、あんまし、無理はしないで下さい。
[ひとつ残して、ドアベルをカランと*鳴らす。*]
―→街外れ・自宅―
[くすりと口元に手を当てて一瞬笑う]
あら、いやだわ
まるでナンパみたい
[そおねぇ、と言いながらしばし宙を見て]
お酒はなんでもおいしいし〜
結構マニアックなのも作ってくれたり。
[ね、とマスターに目で問いかける]
でもそうねぇ〜
一番のオススメはこの空気かしらね。
何にもなくても人が集まって、わいわいしているこの空気
[そういうとおいしそうに酒をこくり]
[ヴァレリアの進言に]
うん、許可出したら怒られるしね、僕が。
んじゃあ、いつものとこいこうか。
僕も飲まないけど。
[ダンテたちについて行く。]
[帰るというケビンにこくりと頷き]
うん……身体は大事だもの。
今日はありがとう。
ケビンくんに会えて嬉しかった。
また、ね。
[自身の不安を隠しつつ、笑顔で見送る]
[ナンパと聞くと、困ったように笑い、その後の答えを聞きながら手帳にメモを取るゼスチャー]
ふむふむ。マスター、良かったな。あ、グラスを持ったまま、こっちに目線もらえるかい?
[カメラを構えるゼスチャー]
ぱしゃり。あ、後でインタビューに答えてくれた謝礼を送るから、君の名前とメールアドレス、自宅の場所を教えてもらえるかな?なんてな。
[くすりと笑い、運ばれてきたシャンパングラスに口をつける]
なんて言うか、いろんな人が集まる場所だよな。
ちゃんと歯磨いてから寝るんだぜ。
[ぎこちない会釈を残して店を出て行くケビンを笑顔で見送る。最後に彼が残した言葉に、少しだけ表情を曇らせてアリシアを見た]
[ジャンクスの素振りをにこに・・・いや、ニヤニヤしながら見ていた]
ふふふ、面白い人ね。
私はリーンよ。
スラムの近くの病院にいるからいつでもどうぞ
・・・あら、あなたそこで私にインタビューしたんじゃない
[おぼえてない?
と一言いうと上目遣いでジャンクスを見ながらグラスを口に]
/なか/
誰に向かってのアクションだかよくわからないね、自分の文章。
わかりにくくてごめん。パッションとフィーリングで!
[ケビンの『テーキケンシン』という言葉を頭の中で反芻する]
定期健診――。
[『Masquerade』感染の有無を調べるためのもの]
まだ解析が不十分だから、調べるのにこんな大掛かりなことをしなければいけない。もっと、簡単に出来るようになれば、もっと早く見つけることが出来れば、対策も……。
[手でファインダーを形作って、リーンの顔を捉えている]
リーンさんか。俺はジャンクス……って、そうだったか。おかしいな、貴女みたいな美女、一度会ったら忘れるはずないのに。ああ、仕事場のあなたが光輝いていたせいだな。
『……思いっきり外してるなのです、マスター』
あれー?この前図書館で観たDVDではこんな台詞言ってたと思ったのに。
[立体映像が、ダメダメな人を見る視線を送っている]
[気がつけば、リーンの傍に、ケビンの商売仇という男性がやってきていた。
傍にいるのも野暮かと思い、少し席をはずす。
しばらく様子を眺めつつ、酒をゆっくり飲んでいた。
そして、グラスが空になったところで、さっと立ち上がる。]
さて、と。今日はそろそろ失礼しますね。
[会釈をして出て行こうとする]
[リーンの傍を通るときに、そっと小さな声でささやいた]
…あの子には、見つからなかったと伝えておきますね。
それでは、失礼します。
[会計をすませると、教会に*戻っていった*]
あ。
[突然足を止める。]
よく考えたら僕ちょっと用事あったよ。
誘っておいてなんだけど、ごめんね?
じゃあねー
[役所のほうへと駆け出した。]
公安 リュミエールは、囁き狂人 に希望を変更しました。
(なっ!)
[聞いたこちらが歯の浮くような感覚を覚える台詞に
一瞬吹きだしそうになる]
あっははは・・・いやだわ
[からりとあげた笑い声は立体映像が視界に入ると止まった]
あら、まぁ!かわいい〜
この子は?
[立体映像のミカたんを指をつんつん。
触れるものではないのはわかっているので、
頬の辺りに合わせて指を止める]
[いつものようにいつもの店へ。
いつもと違うのは、今日はやたらと繁盛しているところ。]
マスター、コーク…
いや、やっぱレスカで…。
[そういえばカフェインも医者に止められてたんだっけ。]
[席を立つクリストファーに会釈を送る
囁かれた言葉には、申し訳なさそうにうなずいた]
すみません、お気を使わせてしまって
[そのまま店を出る背中を見送る]
[可愛いと言われてご機嫌な様子のミカたん]
『ミカたんなのです。よろしくなのです、リーン』
[ミカたんはえへんと胸を張って、指つんつんを甘んじて受けていた]
[そんな二人?の様子を眺めつつ、静かに酒を飲む神父にちらちらと視線を送る。やがて立ち上がった神父に会釈を返し、バーを出るのを見送る。入れ違うように入ってきた二人組に、軽く手をひらひらと振る]
公安 リュミエールは、霊能者 に希望を変更しました。
[リアンが戻ってきていた。そっと胸に抱いて明日のことを考える]
しっかりしなくちゃ。
きっと、明日は何かが大きく動く…そんな気がするの。
また、倒れちゃうかもしれないけど。
それでも、何かは思い出せる気がする。
[軽く目を閉じてリアンの頭に自分のそれを充てる]
独りは怖い…けど、キミは付いてきてくれるよね?
(きゃぁぁぁ・・・かわいい、かわいすぎる・・・)
[ミカたんにすっかり気を奪われて、
ダンテに渡さなくてはいけない薬があることもうっかり]
ミカたんとはどこで?
あぁ、私もこんなかわいい相棒が欲しいわ〜
[瞳をキラキラさせながらミカたんをみつめると、
ふ、と真顔になって]
・・・ミカたんは、あなたの趣味で・・・?
[ジャンクスを見た]
─役所─
すいません、遅れました。
[上司であるヘクターの視線がぐさぐさとささる]
えーと……ちょっと、問題児のほうに行っていてですね……。
[どうせいつものようにバカ食いしてたのだろうと言われれば]
……申し訳ないです。
別に忘れてたわけじゃないんですよ。
[どうも上司が苦手らしい。]
一応、俺のオリジナルだ。
趣味……ってわけでもねえんだけど。まあ、ちょっとわけありでな。
[少し寂しそうな目をした後、笑顔を作ってリーンを見る]
何ならオーダーは受け付けるぜ。そうだな、ケビンそっくりのメイドの立体映像とか。
[顔を上げると周りはそれぞれ賑わって居て、そこに上手く存在を消して紛れているなと自分に関心した]
これなら、多少独りごとを言っても大丈夫かも。
[席を立つクリストファーさんにお辞儀をするとゆっくり、ケビンに教えてもらった女性のもとに歩いて行った]
わたしも、そろそろ、やるべきことをしないとね。
怒られたよ……シーザ。
[へたれて同僚の元へ行く。
もちろん自業自得だと突っぱねられる。]
お前も連絡くれりゃあいいのにさ。
薄情者ー。そんな子に育てた覚えはないぞー。
ん〜ケビン君かぁ
[自分のパートナーがケビン似だったらを考える
若い男の子、というのは悪くないわ、とは思うが
やはり顔見知りは恥ずかしい。
しかし、ケビンの恥ずかしがりっぷりにもう少し話をしたい
(弄ってみたい)とも思うのも事実。
立体映像ならもう少しいじれるかしらなどと考えながら]
そうねぇ、でも顔見知りに似ているのは恥ずかしいわ
[ミカたんの頭を撫でるようにしながら]
そっかーワケアリなのね。
小さいのに大変ねぇ
…ぁー、薬?
[馴染みのナースに目をやって。]
さっき診て貰ってきたとこ。
…無茶して倒れたらしくてさ。
[情けない、と肩をすくめつつ。]
一応、ギリギリまで用量減らして出して貰ったけど。
まー、念のため貰っとく。
そっか、それは残念だな。いろんな意味で。
……今度ケビンのモデル作って、ネットで販売してみっかな。
[ミカたんはリーンに頭を撫でられると、気持ち良さそうな顔でリーンを見つめている。大変だと言われると、大きく頷いて]
『できの悪いマスターを持つと大変なのです、リーン』
……はいはい。口の悪い助手を持つのも大変なんだぜ。
[苦笑した後、目の前で行われる薬の受け渡しを興味深そうに眺めている]
公安 リュミエールは、占い師 に希望を変更しました。
[とりあえず貰っておく、というダンテの言葉に
ポーチから紙袋を出して渡す]
先生が試しに少し、って。
一般的な神経親和剤だから、前のよりはキツくないと思うわ。
でも、腕の反応がなくなったりしたらすぐに前の薬に戻してね?
[言われたかもしれないけど、カフェインも控えめに、
と言葉を付け足した]
………なんだか、とてもすんなり受けてもらえて拍子ぬけしちゃったかも。ケビンくんのお陰なのかもしれないな。
[“蜘蛛”のモイラとかいう女性に依頼を済ませ、戻ってくる。見ると見知らぬ銀髪の眼鏡の男性がリーンと話している]
(………誰なのかな?)
[疑問には思ったが話の邪魔をしてはいけないと思い、黙ってそのやりとりを見つめることにした]
……っくし!っくしっ!!
ああ、うん、風邪。ちょっとおなか出して寝てたら風邪ひいちゃってね。
ということで、健診僕の分までかわりにやっ……
[即座に駄目だと断られた。]
……色々大変そうだな。昨日も倒れてたし。
[薬を渡されるダンテの姿を見ながら独りつぶやく]
『そろそろ戻らないとなのです、マスター』
ああ。そうだな。しなきゃいけねえこともあるし。
[グラスの中身を空にすると、席を立つ]
[ふと自分の携帯端末を開くと
スケジュールの通知
―定期検診―
日付は明日]
あら、やだっ!
うっかりしていたわ。
[思えば緊急呼び出しされてから家に帰っていないし、
定期検診前にちゃんとシャワーとか浴びたい]
明日検診だし、そろそろ帰らないと
(ジャンクスさんとリーンさんもなんだかとても盛り上がってたみたい……何のお話してたのか全然わからないけど)
[そんな事を考えながら]
依頼も済ませたし、帰ろっか。
[と胸の仔犬に声をかける]
一旦、ホテルに戻って荷物を取りに行かなきゃいけないし。
あまり、遅くなるとおじいちゃんが心配するし、ね。
[店を出ていく人達に目で挨拶した後、自分も席を立った]
[勘定を済ませると、知り合いに軽く挨拶をする。ちょうど雪崩式解散のようだ]
送って行こうか?……電動自転車だけど。
[同じくらいに帰る人に声をかけた]
さてと……
検診用の用具点検大体これでおっけーかな。
そーいえばなんで病院じゃなくってうちで検診やるんだっけ?
[机にもたれかかりながら、同僚になんとはなしにきく]
ああ、なるほど。
この検査器具、結構素人でも扱えるし、貴重な病院の人員割いてやらせるよりは僕ら、か。
感染者に襲われた時もふまえてねぇ……。
― Bar "Blue Moon"〜アパート(自宅) ―
[誰かを送っていっただろうか、体よく断られただろうか。自宅へと戻る頃には酔いは覚めている。仲間から送られてきたファイルを解凍しようと処理をはじめるが]
『パスワードが不正なのです、マスター』
『パスワードが不正なのです、マスター』
『パスワードが不正なのです、マスター』
『パスワードが不正なのです、マスター』
[同じ台詞をもう何百回聞いただろうか。思いつく単語を片っ端から入力しては、同じ返答が戻ってくる。解けない暗号にげんなりしてきた]
……確かにセキュリティは重要だけど。このままパス解けなかったらどうすんだよ、これ。
[ファイルを遺して逝った仲間を少しだけ*呪った*]
[机に突っ伏して]
検診まで時間あるし……寝ていーい?
というか寝る。起こしてね。
[やれやれといった様子の同僚を尻目に*眠り始めた*]
─病院─
[病院の前であの、先日Bar"Blue Moon"でであったナースに背中を押され、入ったが]
「先生、どうですか」
『検査の結果、骨が複雑に折れています。此処まで来ると逆にそんなに痛みも感じないのでしょう。しかし、手術が必要です。小指だけなんですが、全身麻酔を行っての手術になります……』
[……まじかよ。そんなに俺の手は酷いのかよ。]
[と思いながらも従うしか無くて。]
『入院が必要になりますが良いでしょうか』
「仕方、有りませんね」
[見上げると知らない天井。
あの後、すぐに手術の手配に入って、
俺は着の身着のまま、患部のほうの腕だけを出して全身麻酔をかけられ、
そこから先のことはおぼろげとしか憶えていない
そして、見上げると知らない天井]
『気がつきましたか。少し麻酔の量を間違ってしまいました。通常の人ならこんなに寝込むこともないのですが。貴方は特殊体質のようで……』
「特殊体質?」
『はい。麻酔が効きすぎる体質という、特殊体質です。事前に検査しなかった私が悪いのですが、結果として、3日ほど寝込んでしまう結果となりました。』
[え、3日も此処で寝ていたのか?その間labo.とかどうなってるか心配だ]
「ええと、もう指は治ったのでそうか。早く帰りたいのですが」
『ええ。指は、1週間ほど固定したままになりますが、その後は固定樹脂を外して貰って構いません。今日も、すぐ退院手続きに入って構いません。』
内心、ほっとした。しかし、此処の3日間の入院費と手術代といったら、どうなるんだろうか。
幸い、学生保険に入っているから医療費は全額免除だが。
病院での手続きを追えた後、labo.に向かう。
labo.ではメンテナンスが100%まで終わっていた。
さて、これで『Masquerade』との対決すら大丈夫な用意ができたってもんだ。そもそもメンテナンス100%なんてまで回復させたこと、この半年の間になかったもんな。
ちょっと気になることがあるから、話ができる奴の居るところに行ってみようか。
─病院・病棟─ → ─Bar"Blue Moon"─
あと20分くらいで始まりなのです。
どうあっても、寡黙だけは避けたいのですよ。ともかく。
実は一昨日から風邪ひいて早く寝てたのでした。
後からこのログ観た方、理由をお察しいただければ幸いです。
あと20分くらいで始まりなのです。
どうあっても、寡黙だけは避けたいのですよ。ともかく。
実は一昨日から風邪ひいて早く寝てたのでした。
後からこのログ観た方、理由をお察しいただければ幸いです。
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