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京都でラーメンといえば「天下一品」はもちろん、「第一旭」、「新福菜館」あたりが老舗であり、一乗寺系でいえば「天天有」、「高安」。「夢を語れ」系列。「うさぎや」。独自路線「無鉄砲」。「紫蔵」。「高倉二条」。ここ数年で台頭してきた「極鶏」「キラメキノトリ」などなど。
でもやっぱ伏見「大中」とか、木屋町「みよし」とか、百万遍「たく味」が落ち着くんですよね…。
個人的にはほんとにどうでもいい(といったら語弊があるなあ)くらい普通の、しかしながら帰り道のあてみたいになる出町柳「鴨町らーめん」もすきです。
>>+315
>>+316
うん。COが無いので人狼陣営の詰み進行にはならなかった。
そして、村が勝つと決まった訳でも無いし交渉にもなっていないので
普通のクロス護衛進行と言うことになるね。
明日、狩人が噛まれた場合だけ、ハム盾が成立し得る。
霊共 公 灰灰灰
▼灰 ▲襲撃無し強要
霊共 公 灰灰
▼公 で最終日。
小鳥くんと帰った。
夜の天井からぶらさがった星が、振り子がゆれるのとおんなじようなけだるさでチカチカ光っていて、なんだか贋物のおもちゃみたいだった。しん、とした静寂よりも、なにかがたよりなくうごめいているほうがさみしい。そこをときおり、飛行機か円盤か、わからないけれどいくつも横切っていった。飛行機か円盤かはもっとせわしなくチカチカ光った。見つけてくれないとむくれちゃうわよ、とつぶやきながら飛んでいるかのように。
小鳥くんの手のひらのなかで、缶ビールがちゃぷちゃぷ音を立てて鳴った。彼が何度も乾杯といっては握り締めたこぶしを掲げるから。この夜、小鳥くんはほんとうにたくさん乾杯をした。夜に、といっては、空に、といっては。花。光。風。すれちがうひと。犬。自転車。川。夏。堤防。しまいに淀川沿いの景色を見慣れてしまって、おもいつくものがなくなってくると、もう一度、夜に、とつぶやいて。緑のハイネケン。赤い星は、地上でやっぱりチカチカまたたいていた。
「あにやん」
すっかりろれつのまわらなくなった舌で小鳥くんはいう。
「流れ星が消えないうちに、って、あれどうでした?」
「ああ、あれか」
彼がむかし貸してくれたその本を、ぼくは結局まだ読んでいない。
「なんていうか、途中でたまらなくなってやめちゃった」
それは一割くらいはほんとうで、ただし途中というのは最初の数ページのことだったのだけれど、ぼくはゆっくり歩きながらそう答える。足元は浅い砂地で、つま先で軽くひっかくたび小さな砂粒がうっとうしそうに舞い上がってゆく。
「どこらへんで」
「あの、誰だっけ、死ぬとこ」
あてずっぽうでいったのに、小鳥くんは「ああ」となんとなく納得したような顔になって黙りこんだ。ああいう小説で、ひとが誰も死なないというのはまずない。
どれくらい歩いているだろうか。このままえんえんと淀川べりをゆけば、そのうち海に出ることもあるのだろうか、とふとおもった。護岸工事のあとや、生い茂る葦や、わずかに鼻をつく汚泥のにおい。それと、空には星。飛行機か円盤。目にうつるものはすこしずつうつろってゆくのに、見上げればたいしてかわりばえのしない背景。銀河鉄道の夜、ってこういうかんじなのかな。酔っぱらっているときに考えることは、たまらなくばかで、たまらなくいとおしい。河川敷のゆるやかな傾斜。むこうでエンジンが鳴る。星はチカチカ。小鳥くんとぼくがビールをのむ音。
「コーコーセーのときにさ」
「はい」
「おれ、数学のテストで一回だけ三十点とったことあるのね。いつもひとケタなのに」
あれは数Tだったろうか、数Uだったか。そもそも、どちらがどうちがったのかなんておもいだせない。
「なんでかそのとき冴えててさ」
図形が数Uかな。春の大三角とか、夏の大三角みたいな。
「ぜんぶ答えだけ合ってんの。解なし、って書いたとこだけぜんぶ」
「それ、あてずっぽうじゃないすか」
小鳥くんが笑うと、右手のハイネケンがまたちゃぷんとゆれた。ちょっと目線を上げると、群青色の画布に白い絵の具を散らしたみたいだ。秋の大三角はなかったかな、とおもう。
「でもさ、要するにほかの答えはぜんぶ解があったんだよ。おれは方程式はいっこもわかんなかったけど、その問題に解があるかないかだけは完璧にわかったの。すごくない?」
一等星みっつと、もうちょっとぼんやりしたのがひとつ。あんな台形もあった。たぶん、解なしのやつ。
「あにやんは」
しばらくして、小鳥くんはほうっと息をつきながら、
「むかしっからおいしいとこばっか持ってくからなあ」
「そういう星の下なんだよ」
>>+317
おお♪
ルクレースお姉ちゃんの大好きな狐盾じゃなーい♪
確かにそれ成り立つね。でも多分それできないかな。
メリが人狼だったらそのまま絶望にしちゃうかもしれません。
これはデメリットが存在しますんで。
笑いにまぎらわせてしまいながら、ぼくは小鳥くんのことがうらやましい。ぼくなら解なしですませてしまえるところを、彼はどうして解がないのか必死に伝えようとする。相手が自分であっても、ほかの誰かであっても。そしてどのみち、ぼくも小鳥くんも解のない場所へむかっている。せめてうつくしい方程式をたどってそこまでたどりつけたら、と願いながら。
「秋ですねえ」
昔話をしているうちにビールはすっかりなくなってしまって、そこからはふたりでポケット瓶をまわしのみしながら歩いた。今ここがどのあたりなのか、なんという名前の町なのかはわからない。ただ、頭上にはまだ星があり、ぼくらのつま先は砂を蹴り上げてゆく。
「秋のつぎには冬がくるっておもってたけど」
うつむく小鳥くん。
「べつに、夏が帰ってきたって春になったっていいですよねえ」
「約束の地なんか、そんなにいらないよなあ」
「なんすかそれ」
「別にふたご座のどっちが兄で弟かなんて、どっちでもいいだろってこと」
「はあ」
「っていうかそもそもそれがふたご座じゃなくたっていいでしょ」
「あかん、ぜんっぜんわからへん」
そういうと小鳥くんは笑いながらウィスキーを飲んで、むせた。手元にもどってきたポケット瓶をかたむけながら、ぼくは小鳥くんが女の子だったらよかったのに、とおもった。
いつのまにか、塗りこめられたような空の色は、四隅からすこしずつぼんやりとうすまっていて、きっとずっと遠くのほうではそろそろ朝がはじまりかけているのだろう。
「四隅」
おもわず口をついて出た。
「え」
「今さ、目に見えてるかぎりの空が世界だとするじゃん。そしたらちゃんとその世界にははじっこがよっつあるんだけどさ、歩けば歩くたびそのはじっこって変わるんだよね、って話」
「オセロだったら永遠に終わらないじゃないですか」
「そもそも白も黒もあってないようなもんだし」
あしたのあたしはあたらしいあたし。むかし読んだ誰かの詩をちょっとおもいだす。裏返ればなんにでもなれるけれど、それがはっきり白か黒かはわからない。もっと茫洋とした、境目のないものかもしれない。きょう夏が終わりました、なんてことはないものな。
人狼がハム視される可能性はー。。。
あんまりないかなー。というか、人狼も勝ちたいから普通に真狼なら灰噛むだろうし、真狐なら狩人抜くと思うよ。
「もう大阪湾かなあ」
「まだ淀川でしょ」
小さな瓶のなかで、茶色い液体はしずかにゆらめいて、ぼくはそれを夜明け前の水面に透かしてみる。夜と水と風と、いろんなものにまじったそれはとうていきれいな色ではなかったけれど、今ぼくらがここにいる、ということの証言におもえた。
「まあ、どこだっていいか」
そう、どこだっていい。とりあえず今はまだ、どこだっていい。相変わらず星はチカチカ光り、坂はゆるやかにつづき、誰かの暮らす音がどこからかきこえてくる。
「おやすみも言わん間におはようになりましたねえ」
小鳥くんにウィスキーを渡しながら黙ってうなずく。
ぼくら、これからどこまで行けるだろうか。今夜、どこまで行けただろうか。天井からぶらさがった星がねむりについてしまう前の、おやすみのいない夜に。
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