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[あ、そういえばボンボン笹の実を採集できてない。
反れどころじゃなかった、と思う間も無く今度は補習の進み具合に頭を抱える事になりそうなのでありましたが――
なんと幸運な事に猪の牙に笹の枝が引っ掛かっているのを見つけてそれから実を無事?採集して。]
……あ、アルジャーノンくんも補習だったの?
いやはや、忙しいね。
[鳥を片手に同学年の姿が見えればやあ、と片手を上げて。
若しかして匂いにつられたかな、なんて思うけれど獲物片手な辺り、半分はそうではないかなとも思うのでしたが如何に。]
[ちゃかちゃかと解体されていく火星猪とその作業者の手際の良さに少し見惚れつつも鍋をつつくのですが。
1から10までの解体がこの場で行われたので若干どころじゃなくスプラッタな状況になっているが見なかったことにしよう。**]
[ラキアは暫く銃を見ていただろうか。迂闊に危険な箇所に触ってしまわないように気を払いながら、目線を少しグラウンドの掲示板の方に移した
そこには模擬戦の組み合わせが大きく張り出されている。一回戦のニースとギフトの後に自分の名前を見る
そしてその相手こそ、先ほど名前を聞いたばかりで今まさに目の前にいる、ラキアだった]
…ああ。君の名前、聞いたことがあると思ったら模擬戦の相手なんだね!
よろしく頼むよ。互いに悔いのない戦いをしよう
[ラキアに手を差し出して握手を求める。もしかしたら違う意味に取られたかもしれないがそれはそれだ]
(きゅるるる)
[だが差し出した瞬間に腹が鳴る。どうにも格好がつかない]**
/*
んー。キャパ的に難しいのでアルジャーノンはスルーしたというか出方を伺っていたですが、何かもう無理なのではと感じているです。
[そんな楽しい交流の時間に、彼女の訛りが飛び出してきたのはいつのことだったろうか。
たしか、錬金科の研究と夜更かし読書に忙しく、寝不足のギフトが間違えたことばかり口走るので、ツッコミを入れてくれたのだったと思う。
彼女らしからぬ言葉使いに一瞬驚きこそしたものの、ギフトは「すごく感情を込めてツッコミを入れてくれた」と解釈した。
ツッコミとは勢いと意外性が最重要。
そう、あの時の訛りもまた、彼女がツッコミを極めんとした結果生じたものなのだろう、と。
訛りが出るのが恥ずかしいから短い言葉でしか喋らないのだ、と気付かないあたり、ギフトもやはり一般的な感性から盛大にズレているのであった]
[何とか無事に課題を達成したらしいアルジャーノンが帰還しているのを横目に、ニースの具材の説明を聞く。
噂だけは聞いていたけれど、実際に目にするのは初めての味噌を用いたスープ。
そこでじっくりと煮込まれた具材は、採りたてのほこほこフキと、淡泊ながらも他の味を邪魔せず上手に引き立てる鰐の肉。
……ごくり、と喉が鳴る。
そんな鍋、美味しくないわけがあるまい]
いっただっきまーす!
[食材となった命に感謝しつつ、椀を傾けまずはつゆをひと口。
真っ先に襲い掛かってきたのは、芳醇な味噌の香りだ。
遅れて、滋味豊かな味噌の溶け込んだ汁自体の深い味わい、すりつぶされた薬草の複雑な風味が追いかけてくる]
ん〜〜〜、美味しい!
[身体の中からぽかぽかと温まる、優しくも引き締まった味わいのひと口だった。
もうひと口、と汁をすすりたい気持ちを堪えて、具材へと箸を伸ばす。
とろとろのフキと、白く美しい鰐の肉。
それらを一度に口の中に押し込み、噛み締めると、優しい汁の味わいに遅れてフキの甘さと苦みが織りなす絶妙なハーモニーが舌に絡み合う。
とろけるフキと対照的に、柔らかくも噛み応えのある鰐肉が口の中で解け、フキの癖を柔らかく包み込んで調和した。
いつまでも噛んでいたい、そう感じる至福のひと時。
もぐもぐしながら頬を緩めに緩めきっていると、ひもじそうなグリムの視線が頬に突き刺さっているのを感じた]
……え、えへ!
ごめんグリム、ほら鰐肉だよお食べー!
[椀の中から大き目の鰐肉を取り出すと、掌に移してふーふーしてからグリムの口元へ運ぶ。
ぱくりと一口で呑み込んだグリムは、千切れそうに尻尾を振って歓喜をあらわにした**]
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