情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
――――……、
[不思議な音がした。気がした。
おかしな音。聞きなれない音。
――ずっとずっと待ち望んでいた音。
――其れが名前だと嬉しいと思うなら
――俺は今から御前を、そう呼ぼう。]
…………、
[戦っている。誰かと誰かが戦っている。
漸く記憶に蘇る、墜落の間際のこと。
そう、毒の国を後にして、女神と出会い、神樹の下を去り、三人で魔王城を目指して、それから。
――分からない。思い出せない。けれど。]
……、
[剣を振るうアルシェスと。爪を振るうチャペと。
――どうして二人が、互いを傷つけんとしているのか。]
[鋼のよう。鉛のよう。身体は上手く動かない。
あまりにも緩慢に、あまりにも軋みを上げて。
無理矢理手で押し上げて動かそうとしても、
ぐらりと揺れる視界は吐き気を伴い
全身の血管に棘が生えたような痛みが奔る。
明滅する意識。
手放してしまえば。
眠ってしまえば。
このまま。]
[二人は。]
《kiihtyvyys》
[《加速》を意味する魔力が巡る。
緩慢な動き。持ち上がらないからだ。
――痛みはそのままに。苦しみもそのままに。
満足に動けない身体を、糸の切れた傀儡を無理矢理動かすように、雷光の輝きが少女を包む。
張り裂ける。
反転する。
肉が剥がれ落ちる。
骨が腐り落ちる。
血流が逆さまに駆け巡る。
――全ては錯覚。激痛に喘ぐ脳髄からの警鐘。
暴れ狂う鼓動を押さえつけるように手を握りしめて。]
[それでも足りない。
まだ身体は満足な速さで動いてくれない。
なら。何度でも。何度でも何度でも何度でも。
全身に魔力を押し流す。
――皮膚に張り付く寒気。徐々に枯渇していく魔力。
行き着く先に何があるか。どうなるのか。
知っている上で、――少女は喪うことをこそ恐れ。*]
失うモノのほうが多い旅路ですよ
それに気づいて、気づけたとしても後には戻れない
すべては魔神と女神の掌の上
同じ世界のモノ同士争うなど哀れなものですねぇ
["ナジ"だからこそ告げられる言葉だろう。
淡々と、外から見た観客のように言葉を紡ぐ]
終わらせて差し上げましょう
今の候補が落ちれば後幾年かは人間は
何もできやしませんからねぇ
[くすりと、玩具である二人の女を、見下して
愉悦の嗤い声を漏らした**]
そう、あれがチャペの本当の仲間。
[猫の表情がほんの少しだけ穏やかなものに変わる。]
今まで一緒に居た気持ちは、嘘じゃないんだ。
でもね、あの子たちはそれよりもずーと、ずぅーーーっと長い間を過ごしてきたんだよ。
それにね……
[少し悲しそうな顔をして、猫は言う。]
アルちゃん、チャペのこと何も知らないじゃない。
[北風がまた強く吹き出した。
空気と呼応するように、猫の魔力は膨れ上がっていく。]
さーて問題です。
ゴルガンタの街が滅ぼされた時、どうして避難がほとんどできなかったんでしょーか?
その後せっかくの回復薬をどんどん使って切らしちゃったのは誰でしょーか?
[雷光に包まれたダリアを冷たい瞳が見つめる
戸惑うアルシェスを闇をたたえた瞳が見つめる。]
勇者アインが消えた時、その場に居なかったのは、誰だったかな?
[倒れ伏していたダリアの方から、微かに声>>131がした]
ダリア! ダリア、聞こえる!?
[視線はチャペの方へ向けつつも、必死に声を掛ける。
それに対する反応はあったか]
[魔力の流れを感じられる訳ではない。
ただ、眩い輝き>>135に視線を向ければ、彼女が体を動かそうとしていることはわかる。
途切れ途切れに、幾度も>>136]
ダリア――これを!!
[後ろ手に差し出したのは癒しの葉>>85。
彼女が受け取ることが難しいなら、チャペに一瞬背を向けてでも、半ば押し付けるようにダリアへ渡す]
癒しの葉なんだ……これなら、少しは!
[彼女の状態を思えば不十分かもしれないが、それでも使って欲しいと託す*]
── 回想・神樹 ──
ダリア
可愛いおさなご。竜の子。
幾つかの話をしましょう。
何時か私はあなたを通しフリッツに語りかけました。
魔王は世界を創造した私を憎んでいると。
あなたもその言葉を聞きましたね。
その話を少ししましょう。
[女神は、ダリアを一定間隔で優しくぽん…ぽん…と叩きながら、ダリアが微睡むならば、その中で話し続ける。]
── 回想・神樹 ──
世界を創造した神とは、全てを持つものです。
[女神は自らをそう語る。]
例えば、天地、左右、男女、生死、対となるようなものも全てを持ち、普く全てを創造しました。
あなたが思うよう、人も魔も含む全てです。
[分かり易いように女神は語りかける。
それは本当にこの世界の全てだ。]
魔王は、世界を創造したことを憎悪し嫌悪しています。
そう、言葉に押し嵌めるならば。
[ダリアの理解が至らないならば、今はそれで良いとばかりに。]
あ……あ。
[それは全て、目の前で起こった悲劇。
少し考えれば、誰が関わっていたかは明白で。
そして、最後に挙げられたのは、少年がもっとも慕っていた]
勇者さま、なんで、なんで……
[初めて会った時から、彼はチャペと一緒で。
きっと、自分以上の信頼関係があるのだと、ほんの少し嫉妬のような感情すらあって]
チャペがなんで、勇者さまを……!
[そこから先は、言葉にならなかった。
感情を叩き付けんとするように、少年は光の剣を振り上げ、チャペへ向かって地を蹴った*]
[話は幾つか更に続く。]
ここ南方に神樹と呼ばれる樹があるよう、
魔の地には魔樹と呼ばれる樹があります。
魔樹は地中にあり、人が生きて見ることは殆ど無いでしょう。
人々が話すところ、魔軍兵士と呼ばれるものは、その樹を利用して産まれるとも話されています。
魔王は、それすら憎んでいるでしょうね。
[それは世界の一部だから。]
この神樹の地も神樹も、魔王がこのまま人を殺し世界を滅ぼすことを進めるなら、程なく呑まれ、失われてしまうでしょう。
そうすれば、この世界は終わりを告げます。
魔王の望みは叶うでしょう。
[女神は、もしもそうなってしまうのであれば、それすら受け入れているように語り続けた。
女神はダリアに微咲み、更に幾つかの昔話を語り聞かせた。地の精霊達のこと、世界の大きさに形のこと、何時からこの世界が存在しているのかということ、世界に住まう人々の暮らしを語らいを。]
[振り返る少年。その言葉に応えようとして、上手く声がでない。]
……ち…、
[ちがうの、と音にならない形ばかりを唇が紡ぎ。
差し出された何かを拒むほどの力は、今の少女にはなかった。]
は……ぱ?
[渡された葉を見つめることに集中を使えば、一時的に身体を包んでいた雷光は霧散する。
癒しの葉。その言葉が示すことの多くは、少女には分からないが。
どこかで見たことがあるような形だと、間の抜けた感想を抱いた。]
……ぅ
[――無茶をしたからだろう。疼くような全身の痛みは更に強く。
瞑りそうになる目を必死に堪えて。
癒しの葉を、息も絶え絶えに、齧りつく。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新