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― 北部 魔王城 ―
[進むべき道は大凡理解できる。
要するに、身体が重くなる方へ向かっていけば良い。
城の中程まで進めば、配置されている魔の者の威圧感が更に増す。身を隠し、息を潜め、気配を殺しつつ先へ進む。不毛の大地と比してマシなのは、城である以上物陰は多いと言うことか。もっとも、それが強者にどの程度意義があるかは分からない。
近づけば、近づくほどに。
魔王を討てと怒鳴り喚く声と。
闇に還ろうと歓喜する声と。
頭の中が五月蝿い]
……………ッ!
[魔の者の一人の視線が此方へ向いた。
駄目だ、おそらく見つかった。
そう判断した瞬間、柱の影から飛び出した]
[即座に飛んでくる無数の魔力で構成された矢を、
剣先でいなし、一つ肩に受けながらも強引に前進する。
敵が大技の詠唱を唱え終わる前に斬りつけた。
付けた傷は深くはなく致命傷には至らぬが。
足を止めずにそのまま駆け抜ける。
此処は城の入り口付近とは違う。
先程の一撃だけで、此方の気配に気付いた魔の者達が寄ってくるのが分かる。立ち止まって戦えば、補充の途切れぬ敵は増える一方だろう。何度も囲まれれば流石に耐え切れない。
だから走る。少しでも魔王の座へ近づくように、前方、邪魔となる者だけを排除し、自身が負う傷も厭わず。
それはまさしく、"ナジ"の思う壺、だったろうか。
関係ない。
どうであれ魔王を斃せば此方の、勝ちだ]
[背後を蠢く気配が随分と増えた。背に受ける攻撃も、当然躱しきれる類のものではなく。前方、進路を誤ったか遠く行き止まりが見える]
《―――――――…、》
[駆けながら唱える詠唱。その間、無防備となり更に受ける傷は増えるが。最後、振り返りながら剣を薙ぐ。
吹き荒れる豪風、その直後。
風は質量を持った無数の闇の刃と化し、
四方八方より魔の者達の身体を床壁天井へと縫い留める。
否、]
ッ…!?
[一人だけ、止まらない。
闇の刃に全身を貫かれつつも、悍ましい執念さえ感じさせるように、此方へ向かってくる魔の戦士]
[満身創痍、の限界も既に逸して久しい。
反応が完全に遅れた。左肩を抉られ、
それでも至近距離となった敵の胸を剣で貫き返す。
…相手は崩れ落ち、今度こそ動かなくなった]
―――――――…はは、畜生…!
[足を止めては、駄目なのに。
男もその場に膝を付き、座り込む。
闇の刃が霧散する。
どさどさと、縫い留められた屍が周囲に落ちてくる]
[立たなくては。
そう思いはすれども、身体が言うことを聞かない。
左肩の傷は、そういえばロワール村で負ったのと同じ。
あの村での出来事から、全てが動き出した気がする。
漫然と旅して、具体的な行動を起こす気の無かった自分が。
仇と対峙し、信徒と出会い、主人のことを教えられ。
彼女の剣となると誓うも、果たすことは叶わず。
魔犬も信徒も見殺したようなものだ。
別行動となった者達の向かった南の地も魔に落ちたと聞く。
青年が勇者となったことも、
獣人の想いも、竜の子の願いも、何もかも知りはしない。
まして今の彼らが置かれている状況を、知る由もなく。
他人のことなんて、もうどうでも良いけど。
…それでも彼らが未だ無事でいるならば。
何処かで生き延びてくれれば良いと、思ったのは何故]
[荷物を探れば、回復薬と赤い果実が一つ。
果実は既に瘴気で朽ちていたか、それとも]
ダリア。
俺は魔王と、分かりあえそうにはない。
[ぽつりと呟き、赤い実をその場に置いて。
いつかのように回復薬を使う。
あの時よりも傷は深く、あの時よりも薬は強く。
飛びそうになる意識を繋ぎ止め、立ち上がる。
玉座の間まで、後僅かと体感されたが、果たして*]
― 北部・魔王城 ―
ふふ、楽しみですねぇ
あの者が魔将になるその時が
[>>95玉座に佇む魔王の傍。
エンフェルケスーカの渡り人は重圧の中を悠然と立っていた。
重圧は紫色の外套を靡かせる。
今この場に訪れた者は運が悪いと言えるだろう。
何せ魔王の覇気、絶望のオーラとも呼べるものを一身に受けることになるのだから**]
[卑猥な水音と喘ぐ様な嬌声と懇願の響きが玉座の間の調べ。
魔王が此の様な趣向を凝らす事はあまり無い。戯れに置いたのも、さて何時以来のことか。]
[魔王は独白の様に口を開く。
然程大きな声では無いのに、魔王の低い声が響く。]
300年前。
時の勇者は仲間達と共に、この地へ足を踏み入れた。
魔王の配下に四天王だったか、竜も勇者達に襲い掛かった。
血で血を洗う凄惨な争いが繰り広げられた。
[玉座の間へ向けて魔剣士は魔王城を進もう。
回復薬を使った後なら万能感と開放感すら宿して。]
/*
>回復薬を使った後なら万能感と開放感すら宿して
いえ、蓄積ダメージの所為で万事死にかけです!
やっぱり邪竜さん来ますよね。
多分、ここで死ぬんじゃないかな…。
魔人達の集落を襲撃し、余さず老若男女を鏖殺し、
毒を喰らい毒に耐性を付け、それでも毒の中に溶けその状態でも生にしがみつこうとし、最後には発狂し死を懇願した者もいた。
[毒の沼浅い所を選んでの歩みであっても。
強い毒消しを消費する間に毒に侵され、死の世界に半分入り込んでいただろう。その繰り返しの末に、岸に辿り着いたか。]
助ける者など居ない、悲惨な歩み。
よくあれで、城まで辿り着いたものだ。
[魔王の褪めた視線が互いしか目に映らぬ様子の母娘へ向けられる。]
[王妃には手を出していない為、容姿も美しい侭だ。
王妃には暗い森に生える、一見普通だが、魔素を大量に含む、中毒性があるが解毒効果の高い薬草と、強い回復効果のある薬草に、高揚効果の高い実を混ぜ濃縮させた薬を与えている。
娘は毒の沼沢地帯で生息する魔物の一種の苗床とした。群生し、獲物の体液を啜り胎を利用して子供を産ませる、海星に似た形のぶよぶよした軟体生物だ。
元々毒の沼地で生きる魔物の為、娘は毒に侵され続けている。王妃には、娘の命を助けたければ、犬の様に薬を啜り娘に与える、または薬の効果が滲みた己が体液で助けろと伝えておいた。]
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