1657 【RP村】勇者と魔王の物語
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[騒ぐ老人たちの声は、もう殆ど男には届かず意識の外にある。
ただ、自分の名を呼んだ少女>>244へ、
潜む気配から視線はそらさぬまま]
下がっていろ。
[短く告げて、剣を抜きながら再度地を蹴ったのは、
魔狼が飛び出してきたのとほぼ同時。
昏い焔を纏った刃は魔獣の首を貫き、周囲に血の雨が降った。
どさりと魔狼の屍が地に落ち、ぱちぱちと燃えていく。
襲われた老人は腰を抜かし、派手に返り血を浴びていた]
……………。
[一拍の間を置いて、
我に返った村人たちは一斉に悲鳴をあげて逃げ始める*]
( 253 ) 2016/01/20(水) 00:47:54
―― はじまりの国 ――
[魔王は、聡明な王を求めたという訳では無い>>195>>51。
勇者であったアンジェに相対している自覚が無い程度の王であれば。]
[王の生首が居室に転がるままなら、それでも構うまい。
魔王にとっては、そう変わりはしない。
悪魔の司教の望むままに、王の首は好きに出来るだろう。*]
( 254 ) 2016/01/20(水) 00:58:03
─ダートの根城 水鏡を覗いて─
[>>185村々を偵察すべく、水鏡を覗いていたダートは、とある村に視界を切り替え、手を止めた。
林業を生業とする村、フリーデン。
ダートの生地である。
かつて村に生きていた人々は皆死に絶え、その子供の子供、さらにその子供が暮らしている。それでも、村はその様相を変えていない。せいぜい、ゴルガンタ陥落の知らせにざわついている程度だろうか。
ダートは水鏡を睨みつけた。]
( *0 ) 2016/01/20(水) 00:58:52
─百余年前─
[全ては神託が始まりだった。]
『腹に三つ星の痣持つ子供が災いをもたらすだろう』
[村の僧侶が告げた言葉により、子供という子供の腹がまくられた。村長の子であったダートも例外ではなく調べられた。そして、三つ星が見つかった。
村人は殺せと主張したが、村長は断った。
生かされはしたものの、ダートの毎日は地獄になった。
昨日まで遊んでいた仲間には口も聞いてもらえず、大人からは石を投げられた。
魔物の噂はよく聞こえていたが、ダートは魔物よりもよほど、村人たちの方が憎かった。特に、予言をした僧侶には激しい憎悪を向けた。]
( *1 ) 2016/01/20(水) 00:59:39
[やがて村長が死ぬと、ダートは逃げるように村を出た。
盗賊に紛れる事もあった。怪しげな魔術師の弟子をする事もあった。そうするうち、魔道具の扱いを覚えた。
同行者との縁が切れるとあてもなく旅をした。
知らぬ間に魔軍の領域に入り込んでいたのだろうか。金目のものを探しに入った洞窟で、指輪にめぐりあったのだ。
魔物が隠したものか、身につけたまま洞窟で死んだかは定かではない。薄紅玉のそれは、紅玉の錫杖のように妖しく魅力を放っており、手に取らざるをえなかった。]
( *2 ) 2016/01/20(水) 01:01:01
― カドゥタ村 集会場 ―
ええ。
[問いかけに対し、ただ唇に人差し指を当てる。
今、ここで話すべきことではないと判断して。
戻ってきたタンガリザ>>237が胸を張れば微笑み、
はいはい、と適当にあしらうか。
しばしのち、鍋を出せばひと時の平和は戻るだろう。*]
( 255 ) 2016/01/20(水) 01:03:48
― カドゥタ村 空き家 ―
…。あり、がと…っ
わたしも、あなたを信じてる。
[慰めの言葉>>227に嗚咽を堪えながら礼を言う。
背中を撫でる手が暖かく、少しずつ気持ちが落ち着いてくる。
来ない便りを待ち続ける人生は、もう終わりにしよう。
小さくため息を着けば呟き>>229が耳に入り、顔をあげる。]
どうして?私は、…あなたまさか。
アロラ様に信用されてないとでも思っているの?
( 256 ) 2016/01/20(水) 01:04:06
[頭を抑えてため息をひとつ。]
この、朴念仁。
アロラ様はエスティエールの姫様よ。
そんなお方が、信用してない人を供につけると思う?
あなたの力は私が知ってる。あなたの主も、きっとそうよ。
[ハンカチを取り出して涙を拭う。
泣いたことは見れば分かるかもしれないが、とりあえずは良しとする。
空き家の扉に手をかけて半分開け、振り返る。]
かえりましょう。あなたの主の下へ。*
( 257 ) 2016/01/20(水) 01:04:12
― カドゥタ村・教会 ―
[途中、フリッツと別れ教会へ戻り顔を洗う。
この地はまだいい。水が使えるから。
食事が出来るほどの食物が取れるから。
しばし寛いでいると、にわかに騒がしい。>>207
服装を軽く整えて、表へ出る。]
どうかなさったのですか?
[半狂乱になった村人>>253に何事か問えば、
言葉にならない声から意味を拾う。]
っ、場所は!?
[一瞬息をのみ、駆け出す。**]
( 258 ) 2016/01/20(水) 01:04:20
[指輪は血を吸った。吸わせるとその玉はわずかに赤みを増す。
ダートはそれを見るのが喜びになった。それを見るために人を斬り、血で身を染めた。
己の力に酔いしれる内、玉が紅く染まりきれば魔王をも超える魔力が身につく。そう信じるようになった。
やがてダートは魔性に堕ち、悪魔導師らと関わる内に人の身にあまる百余年という時を過ごす事となった。
神託が真に女神の声であったか、騙りであったかはもはやわからない。しかし、僧侶の予言は真になった。*]
( *3 ) 2016/01/20(水) 01:05:28
/*
ダリアさんフリッツさんレティさん
ありがとうございますっ……!
( -52 ) 2016/01/20(水) 01:07:04
[喧噪の中、男はじっと見つめていた。
魔狼の屍を見つめていた。
何処か虚ろな目で見つめ続けていた。
少女がその姿に気付いたなら、異様に映っただろうか]
…………………。
[周囲に他の脅威がないことを確認し、男は剣を仕舞う。
荷馬車の傍らに転がる二体の屍に歩み寄り、
せめてと開いたままの瞼を閉じさせた]
何かある。
[そのまま荷馬車の中へと視線を映す。
明らかな魔の気配ではない。
>>188だが強い力を持った何かを感じる。
錫杖を見つけたのは、
レティーシア>>258が到着するのとほぼ同時だっただろうか**]
( 259 ) 2016/01/20(水) 01:10:23
[>>253
視界に入るのは焔を纏う刃と宙に舞う真紅。
カドゥタはゴルガンダに近い。
追っ手と勘違いをした女は行動が緩慢過ぎたかと舌打ちを漏らした**]
……。
[>>255
思わず問いが口にでたが彼女の示す通り、適切な話題ではない。彼女が口をつぐめば、出来る限りの演技でタンガリザを迎い入れただろう*]
( 260 ) 2016/01/20(水) 01:12:01
[もしも闇の躯(からだ)を持つ、
闇の虚ろが、はじまりの国に訪れたならば。
その陽炎の様な姿の闇は、はじまりの国の広場へと足を踏み入れた。揺ら揺らと、闇は炎の様にも揺らめく。
広場の中央に設けられた勇者の像の前で立ち止まり、
そして――――――]
( 261 ) 2016/01/20(水) 01:12:14
[揺れる闇の剣が一閃し、勇者の像が砕かれたろう。
地肌は隆起し、辺り一面に瘴気が広がる。
噴水の水もまた、味わいを変えるだろう。]
[そして闇の虚ろは、はじまりの国の大地に広がる。
呪われゆくか荒廃しゆくか、それともどうなるかは、訪れた者のみが知る事となろう。]
( 262 ) 2016/01/20(水) 01:12:17
[辺りには恐怖した人々が見ていたか、それとも死したかは不明だ。そこには、無惨な勇者像のみが残ろう。*]
( 263 ) 2016/01/20(水) 01:13:07
月虹 アロラは、メモを貼った。
( A27 ) 2016/01/20(水) 01:14:18
─遊撃の最中─
[ダートは荷馬車から引き出した食料を処分した後、方々の村を回った。
作戦の趣旨ゆえ血を流せぬのは少々不満であったが、倉庫に、畑に火をつけて周り、家畜を引き裂いてゆく。そうするうちに使い魔から連絡が入った。>>211]
アミーか。
[既にはじまりの国は落ちたと聞いている。]
はて、なんの悪戯をするのやら。
≪"司教どの"が行けぬのならば、反魂薬を手配してやれ≫
[以前貸しを作った魔術師にでも手配させることにしよう。**]
( 264 ) 2016/01/20(水) 01:16:54
― カドゥタ村 ―
["ナジ"はカドゥタ村。
騒ぎが起こっている中影に潜むように様子を伺っていた。
騒ぎの中心にいるのは>>244女と>>253男だったか。
そちらにはエルテルは居なかっただろうか。
居なければ秘法の気配を探して歩く。
集会場にその姿を見つければ一人になるのをじぃと待つ。
生物である以上一人になる瞬間は訪れるものだ。
そうしたタイミングで"ナジ"はエステルを連れ去るだろう。
足元に穴を開け、一瞬で。
瞬きを一つする間にエルテルは攫われてしまうことだろう。]
( 265 ) 2016/01/20(水) 01:18:18
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