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[息を吸い込んだ。
肺腑焼ける温度を取り込み。]
(ああそうか、おれは)
[怒りの中、不思議なことに思考が浮かぶ。
怒りの中に在りながら、怒りを奪われるような、否、どこかへ流れゆくような不思議さ。]
─ 萌の庭・前 ─
[氷の巨人の欠片達との闘い。
最初、岩為す英雄が築いた堰を越えて来るのは、翼もつ氷像や高く跳躍する氷像だけだった。
それらはやがて僅かずつ、種類と数を増やしていった。
萌の庭、その先を目指す被造物を迎撃する、し続けるだけ。
森は次々と矢を放ち、その矢には人が人の手で火を点す。
エルラムが、冬の英雄が、幼き少年が、仲間みなが。
やがて岩壁の向こうからこちらへ後退してきた英雄達も。助け合い、力合わせ、防衛線たる岩壁を越えたモノを討つ、死力]
░▓▒…
[両の手を胸の前で合わせ、祈りの形から攻撃の徴を生み出す。
その手にあったはずの英雄のための剣を放したのは、儀の終わらぬ最中に。
投げて下さいと彼女が示した。
巨剣は、英雄の歩める道の標べ。在るべきところで光を示すだろう**]
(ならば良かろう)
[指は更に滑り落ち、刃と言えない刃部分へと伝い降りる。
強い力のある徴、描き手に力量を求められる徴のうち、火神より教えられた火の徴を、無骨な剣の上に指先で綴る。]
[柄に導かれた手から、守護の徴が消えた。
添える手と、両手で柄を握り、]
私はここに、希望を見ました
人の……いえ、私だけの希望を
[溶岩に刺さるそれをゆっくりと引き抜く]
けれど朝はどの夜にも訪れる
これが、闘い
[不思議な剣だった。刃のあるべき場所は何も切れそうにない、無骨な石の骸のよう。
不思議なほど馴染む柄]
戦士よ、貴方も闘って、生きるのだろう
[儀の終わりまで。
闘い続けよう]
さち あれ
[『水のようなもの』は潰え、減った氷の巨像達。
巨大な剣はいま、祈りと詩に、原初の火を宿して力となる。
我ら彼ら、奇跡が幾ら絶えようと立ち上がり、息抜き足掻き続けてみせよう**]
生きようぞ。
[うたは、新た火をうみだし。
サイエが振るう剣を照らす、道の標となる。
火の狂戦士が完全に巨きな剣から手を離せば、サイエの両手にひたり剣は吸い付いたか。
あかあかと燃える、はじめの火をともして。]
死にたくなくば、おれには近づくな。
[完全に巨きな剣から手を離せば、怒りのみになりゆく。
纏う毛皮は襤褸、弾かれた赤い剣を視界に収め。]
[やがてこの地に春が来る。
冬の神の被造物、氷の巨像達を討てなくば、それは来まい。
いまだ吹雪舞う空、蒼穹現れるは何時か。**]
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