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次の日の朝、鍛冶の神 が無残な姿で発見された。
英雄達よ、戦うが良い。
冬の神は人間達を蟻と見下した上での怒りであろうが、手抜き遊ぶ神では無い。
元々、この地を得たのは冬の神であったのだと知らしめんが為、強大な力を向けたのだ!
故に「儀」であろうと何であろうとも。
最初から蟻を悲鳴ごと押し潰すが為の被造物。
生き抜き足掻くならば、奇跡が幾ら潰えようと立ち上がってみせよ。
現在の生存者は、大気の英雄 アメシスト、火の狂戦士、竜の背に棲む少年 エメット、サイエ、狂詩の半英雄 エルラム、【被造物】 【氷の巨人】 の 6 名。
[集めた胞子は一瞬で大樹と化す>>1:143
どの道、警告の声>>1:136は遠くまでは響かなかっただろう
歓喜の声が伝播して広がる。拍手の音も混ざる
雪はまだ舞っていた
もう安心と。幾らかの英雄が叫んだ、その瞬間
大樹は白く染まって砕け散り>>153、その美しさに一瞬の沈黙。
のち、分かたれた巨人の近くに寄っていた英雄は、一瞬で氷像と化した>>156
歓喜の声が、悲鳴に塗り替えられてゆく]
大気の英雄 アメシストは、【被造物】 【氷の巨人】 を投票先に選びました。
[遠く、水のようなものが広がってゆくのが白く反射して見えた
そこに触れた岩や人が、みるみる内に凍りついてゆく
"火の海"もまた、其れが触れた瞬間に轟音と共に一瞬で消えた>>1:157]
……まず░な。
[ひたひたと、確実に"水のようなもの"は岩壁に手を伸ばしゆく
自ら近づいて対策を講じようと動き出しかけた瞬間、【氷の巨人】の巨躯の残骸にも変化があった
ごとん、ごとん、と様々な大きさに切り分けられてゆく蒼い塊。
それは無骨な形から変形し、あるいは新たに氷を生やして。様々な形に姿を変えた
多くは武器を持った人型。あるいは獣に乗った人間のような姿。また獣の姿を模したものもある
それらは萌の庭に侵入せんと、また矮小なる人間達を殲滅せんと、俊敏さを増して縦横無尽に迫る
そのうちの幾つかは、後方にいる英雄達にも迫った]
危な░!!
[ふたり、手を繋いでいた英雄>>1:123の元へ鋭い剣を携えた巨像が迫る
アメシストから見て、ふたりは英雄の中でもとみに勝利の予感に喜んでいた。
故に再び動き出した氷の被造物に反応が遅れ、詩を紡ぐ余裕が無いのだろう
一度距離を置こうと走り出す二人を、鋭い氷の剣が襲おうとする]
–––間に▓えッ…!▒
[風の力を借りながら、地面を蹴って飛び出す
そしてふたりの英雄の前に躍り出て、風まといし剣を翳す
––––––キィィィィィィイイイイイィィィィイン
純粋な金属と神の造りし氷の剣がかち合い、清廉な音を響かせ鍔迫り合いになる
だが、巨像はゆうに大人4人分は背丈がある。差は歴然だ]
……我が 剣 ░ まといし 風の嬰 児▒
つど░ あ▓まり 弾けて くだけ
激し░ 空▓の 衝撃を
仇▒す 刃へ も▓ら さん
[巨像の剣と重なっている一点へ風が集まり、一瞬光ってどぉぉぉんと、衝撃波をもたらす
それは巨像の鋭い刃に亀裂を成した]
オオオォ▓ォォォオオァアア▒▓█▓ァァアアアア!!!
[力を振り絞り、亀裂へと剣を押し込む
剣は深く這入り、やがて巨像の剣を二つに分けた]
[やった–––と思った矢先、巨像の剣の断面がズン、と腹に突き刺さる
地面に叩きつけられ、そのまま身動きができなくなる
その間にも、氷の剣には力が込められて行く]
––––がッ…!▓ァ、ハッ……!!
[断面の冷たく、鈍い刃が腹に食い込む。
それは剣を壊された恨みか、それとも手早く殺してしまわぬようにじわじわと甚振る為の愉悦か。
その蒼い顔に、表情は無い
内臓がせり上がってくるような気持ち悪さ。
このままでは潰され、体が千切れると嫌が応にも解った
痛みには慣れているものの、喘ぐような声が出るばかりで詩を紡ぐ余裕は無かった]**
[朦朧としていた、のかもしれない。
誰かに腕を掴まれて頭がぐらりと揺れる]
うう、ン
[大丈夫かとか戻るぞとか何かそんな声が耳の後ろを通り抜けた]
…たすかる。
[支えられて立ち上がり、歩き始めた。
強打の衝撃から戻って来る意識は、まだ手足の感覚の遠いまま]
[体が浮き上がり、宙を舞う]
[誰かの歌が聞こえた。
革鎧を着た女ひとりを担ぎ、高く投げ飛ばす膂力。風を孕み、体は浮遊し]
……っが!
[高く聳えた岩槍の先へぶつかり、
呻きながらそれへ必死に腕を伸ばす。
岩にしがみつきながら振り返った。血の入った眼を瞬かせ、サイエを投げた英雄を探す]
…。
[サイエを投げた英雄だった氷像、は、もうそこに立つうちのどれなのかわからなかった**]
/*
助けてオーリン!…な気持ちに。
冬耐性と火耐性あるってだけだしなあ。萌の徴でどうにか。
いや、岩壁前を歌で崩壊させればどうにかなるのでは。
/*
被造物PLとしては、難易度が跳ね上がって人間達が苦しむ分には全然良いので、アイディアが出たら軽卒に採用しそうなのですよねえ。
村建人視点なら、例えば、皆が即死出来るレベルの巨人軍なら、小さな氷になった際に再度立ち上がらない方が良いし、簡単に砕ける巨人軍なら、小さな氷になった際に再度立ち上がるような仕様にした方が良い、という調整をかけられればとは思うのだけど、それを言ってしまうと、英雄が「絶対に勝てる」RPペースで行きそうなので、口を閉ざしてます。
状況調整なども案配良くして頂ければ、とは思っているのですが、「基本お任せ」で纏めるのが良いかなと。
─ ░ ░▓ ▒ ─
[暖かい地面の奥底より沸き出だす泉に浸かるものがいた。]
『░▓▒▓█▓░░▓▒よ、お前に令を与えよう』
[泉は周囲より二段高いところにあり、░▓▒▓█▓░░▓▒は二段の円形階段のすぐ傍に、床に額づけていた。]
『あの地を冬の神以外も手に出来るのなら、
己が手に入れても佳░ろ▒。
己の番は手に入れる。
お前は冬の神の被造物を討て。
季節神共もめ▓めい欲に駆ら░▒ものは、表立っては行わぬまでも、連な▒辺境の小神の駒をそ▓となく動かすで▒░░。』
[英雄を駒と言い切るこのものこそ、火の狂戦士に祝福を与えた。
熱い泉より、光り輝く裸身を現すと、░▓▒▓█▓░░▓▒へと歩み、その頭を踏み、背を踏み、そして地に降り立った。]
[頭は一足にて、飛び散りはせぬが爆ぜて炭になり、背中は膏を腸を骨を一瞬に焼け焦げさせ燃え尽きた。
零れ落ちた炭化した腸を気にせず、殆ど喪われた頭部を物ともせず、░▓▒▓█▓░░▓▒は諾を伝えた。]
[不死の祝福。]
[神からの祝福と加護。
終わりの一点、集束する運命の終わり方のみを定められた░▓▒▓█▓░░▓▒は、神の玩具であった。]
[頭は一足にて、飛び散りはせぬが爆ぜて炭になり、背中は膏を腸を骨を一瞬に焼け焦げさせ燃え尽きた。
零れ落ちた炭化した腸を気にせず、殆ど喪われた頭部を物ともせず、░▓▒▓█▓░░▓▒は諾を伝えた。]
[不死の祝福。]
[神からの祝福と加護。
終わりの一点、集束する運命の終わり方のみを定められた░▓▒▓█▓░░▓▒は、神の玩具であった。]
/*
夢っぽい何かで神の直接描写をギリ避けようとしているが失敗している件について。天使による幻想や夢を見せるような描写でも良かったのではないか。(そういうことにしようかないっそ)
まあその、神描写は食い違っても良いように、多面性扱いにはしてはいるのだけれども。
[強ばる手で、纏う暗褐色の毛皮を剥いだ。
毛皮の内側には「氷の徴」がびっしりと描かれており、外側は、今は霜が付着して蒼白い。
冷たく石のように硬い膚を撫でた。]
[暫し後、毛皮を纏い、炭を僅かな蒸気を手で払う。
吐く息を白くし、辺りを見回した。]
[とろりと、辺りから水がうまれ何処かへ向かい出す。
水が外へ向かうことは気に止めなかった。
氷が軋む音がし、少しずつ辺りが明るくなり始める。]
[雪雲の下、細氷やそれより大きな氷の結晶が舞い落ちて来る。]
[暫し後、毛皮を纏い、炭を僅かな蒸気を手で払う。
吐く息を白くし、辺りを見回した。]
[とろりと、辺りから水がうまれ何処かへ向かい出す。
水が外へ向かうことは気に止めなかった。
氷が軋む音がし、少しずつ辺りが明るくなり始める。]
[雪雲の空が見え、細氷やそれより大きな氷の結晶が舞い落ちて来た。]
[辺りには、無数の氷の被造物が構えていた。
火の狂戦士を先程囲っていた、【氷の巨人】の巨きな残骸も例外では無い。何時の間にか、手に武器持つ小さな巨人となり、手に構えた武器を突き出して来る。]
[・・・ィイ]
[底に突き刺していた赤い剣を抜き放ち、合わせる。
疲労による重い体を動かし、続けて放たれる一閃を受け止めようとし、足場の氷が揺れた。
火の狂戦士は、赤い剣で受けるのをやめ、足場の氷が持ち上がる勢いを利用しながら後方へと大きく宙返りし、空中より俯瞰する。]
[戦いは様相を変えていた。
蒼白く輝き磨き上げられた無数の巨像達は、目視でも【氷】で出来ていると判じれた。
今、丁度跳び立った場所からも、【氷の巨像】達は次々にうまれ、活動し始める。
だが、あの立ちっぱなしの白い像は何なのか。]
凍ったか。
[淡々と呟き、把握する。
剣持たぬ手で、「風の徴」を描いて、手を空に押し当てるようにして体を飛ばし、下で待ち構えていた氷像の武器の切っ先を寸前で回避した。
氷像の肩を蹴り、地を目指す。
地に降りれば、次々に振り下ろされる、巨塊の氷。斧に槍、棍棒が襲いかかる。]
[ふたりの英雄は、自らの前に躍り出た英雄に折れた剣の突き立つを見る
そして互いに目を合わせ、頷き合う
神よ 例え許されざることでも それでも我々は請いねがう
ひとの在りしこの土地を 土地に在りし人びとを
傲慢なれど 矛盾せど 我々は戦おう
我らが戦友に仇なしもの その剣をどけよ]
[後方で詩の力が紡がれる振動を微かに感じる。
そして一瞬、目の前が光ったのち、収束して、氷の巨像の剣に衝撃が迸った。
剣は更にくだけ、柄と僅かな刃が残る
虚を突かれ、氷像は体制を崩す
その間に地面を転がり、間合いから逃れ出る]
……ハァ░ッ、はあ"ッ▓………!▒!!▓
░ホッ、ゴホッ…!▓!▒
[礼を言う余裕は無かった
口の中に鉄の味が広がる。せり上がったそれは口から垂れ、白く雪積もる大地にぽつぽつと染みを作った] *
/*
神を介入させたいけどそこまでのご都合はどうなん、だし
神々の戦い怪獣大決戦みたいになるのも、なあ
ノープランである
[それらは恐るべき重量を持つ氷の武器であり、壮麗な凶器だった。
首元を撫でかけた斧の表面には、火の狂戦士の顔が映り、続いて身を半回転しながら避け手で触れた槍は、骨の芯まで凍りつきそうな冷たさだった。
棍棒の一打は、火の狂戦士の半身を強打しながら、地を砕き隆起させ、その影響で火の狂戦士は地に叩き付けられた勢いで再び浮いた。
目の前に巨像の爪先が迫る。
構えた赤い剣を物ともせず、巨像の足先が腹に減り込み、蹴り上げられた。*]
─ 萌の庭 ─
[望む遠景、
大樹の緑が透ける蒼白へと変じ、刹那に砕け散る]
…
[風の徴織り込んだ布を、緩く巻く状態から口元へと引き上げた。
歪な形に嗤咲む口元が布に隠れる。
身に流れる狂神の価値観が悦ぶは、混沌、そして波乱と「破」を]
ごぼぁ
[火の狂戦士が蹴り上げられた先は、先程まで【氷の巨人】を喰み捕まえていた岩の茨だった。蜜伸びるように、弧を描いた元巨石の石の檻もあったが、そちらは氷像達に砕かれたのか、幾らか毀れていた。
火の狂戦士の腹を岩の槍のひとつが裂いた。血を岩の茨に撒き、岩の茨の斜面で身構えようとする。]
…
[氷の射手が、氷の矢で火の狂戦士を狙っていた。*]
ハァ░…ハァ▓ッ……グッ
[膝をついて身を起こしているのもやっとだった。霞む視界の中では先ほどのふたりの英雄が、連携しながら巨像と戦っている
その光景を何処か遠い出来事のように見る]
……………。
[ズン、ズン、ズン、と後ろから速く、確実に振動が迫っている
振り返る体力もない。なんとか口から垂れる血液で飛翔の徵を胸元に描いて、跳んだ]
[身体が飛び上がり、巨像の武器の届かない高さで俯瞰する
先ほどまで自らがいた場所に棍棒のようなものが振り下ろされているのを目にした
だが、空高くに逃げても音は止まなかった]
………まっ░く、ど▓まで…………
[自嘲的な笑みさえ出る。視界の端に確かに見えた。鳥の姿をした蒼い巨像の姿を
距離を置くことはおろか、動くこともできない。今は空中にただぶら下がっているだけの英雄に、異形の翼の音が迫る
間合いにほど近くなれば翼のような部位で叩かれ、吹き飛ばされる
方向は、氷の巨人砕かれし場所近く]*
ヤラヴィーシ、ニアム……ナジ
[共に生きる名もなき人間達の名を呼ぶ。
すぐ近くで焚明を掲げた二人は英雄ではなく、集落でずっと暮らしてきた、痩せて老いた農夫。
萌の庭の前、大地に刻まれているのは
『弩の徴』『焚火の徴』『結びの徴』『再生の徴』、
そして『狩神の徴』だった]
──まもろう
[沈黙していた萌の庭が騒めき始める。
再び蔓がしなり、大人の足ほどの太さの矢がつがえられた。
今度は柔らかい芽を束ねたものではなく、脂の多い枝と棘に布巻きつけられたもの。
その先端に結び付けた鏃は、”まつろわぬもの”陽の雫の残骸、かけら達だった]
[『矢』の一本、一本と、人の手で人の炎を点していく。
ぼぅ、と燃え上がる矢はそうして、
蔓の弓によって引き絞られ、再び天へと放たれ始めるのだ。
森という射手を生かし動かさんと歌われる英雄の詩によって]
▓ ░▓▒
▓█ ▓░ ▓
█▓▒ ──█▓░
[英雄のための剣を掲げ、狂詩は歌う。
萌の庭を守るのではない。
萌の庭"で"守る。
守るべきは。
かそけき、ひとの命脈。未来へと繋ぐ細く無限の可能性を]
[『水のようなもの』へと降り立った矢は無力だった。ほんのひとすくい程の水を消滅させることすらできたのかどうか。
岩壁を崩さんとする【氷の巨像】へと貫き落ちた矢は、それを損なえた。
氷の武器へと突き刺さる矢は容易く振り払われ、踏みつぶされる。しかし潰えたと知れたその後には再び焔を点し、【巨像】の足元で燃え上がる。
いま一本は、矢と矢を呼び合いさらに遠くへ。
氷の射手の氷の矢>>23へと過たず飛来し、その軌跡と交錯した瞬間に烈しく火の粉を散らした*]
なぜ。
選ばれた者ではない。私は、
私は…何者でもない。
[くちの中には血の味が満ちている。
岩の頂に掴まり、片手で宙に癒しの徴を描いた。
激突による脳の損傷からも、緩慢に快復していく]
どの神もサイエという英雄に気づきもしなかった。
なのに、なぜですか?
─ 糸を生む虫
─ 秋を過ごす岸
─ 紡ぎ奏でる虫の音よし
[片手は『網の徴』を描く。
半透明の細い繊維が宙に広がり、虫の巣のように淡く光った。
空中で羽虫のように叩かれ飛ばされる英雄アメシストを、墜落の破壊からすくいあげようと]
サイエは、【被造物】 【氷の巨人】 を投票先に選びました。
[吹き飛ばされた先では、別の氷の巨像が武器を構えて待ち構えている
だがそれに気付けるほど、アメシストの意識は最早はっきりとはしていなかった
翼のある巨像の打撃も強く影響していただろう
世界が、遠い
このまま地に叩きつけられ、終わるか。そう思った瞬間、ふわりと不思議な感触を感じた>>31
眼を薄く開けば、淡く発光する細い糸のようなものが網を形成し、身体を受け止めている
その糸の一本一本から"詩"の気配を確かに感じた]
–––░––––░░………う。
[意識が途切れかけるなか、無理矢理に網のなかで身を起こす
そして暗闇を探るように網に指をあて、癒しの徵を描く
いつも"神"の"戯れ"の後に用いているものだが、ごくありふれた効果しか持たないものだ。
身体の損傷が緩やかに回復していく。頭の揺れも少しだけましになりつつある
そして、同時に先ほどとは違って、複雑な飛翔の徵を描く
網と網の間にそれが浮かび上がれば手を当て、詩を紡いだ]
………天空へ糸░けしものへ こ▓詩 伝わ░
我が 翼 かの者 の 元へ▒舞いあがれ
………我はねが▓ かの者▒自由を 安寧を
[徵の力は網をつたい、それをかけた者へと伝わるだろう
同時に、詩の力が向かっていく方向を見た。それは霧のなかに消えた少年の側にいた女性だった
効果が通じれば、一定時間ではあるが空中を飛翔する力を得る
彼女がそれで何を望むのかは自由だ。例えばこの場所から逃げ逃れようとしても責めるまい、と、アメシストは考えていた
尤も、他者に助け舟を出すような者はそれを選ばないだろうとも思いながら
アメシストは網の中より、飛翔した]
………░▓…░░……。
[明瞭さを取り戻しつつある頭で、俯瞰して周囲を眺める
地上には数多くの氷の巨像。四方を囲まれ、蹂躙されている英雄の姿も見える
アメシストも網が無ければ人の姿形さえ失っていたかもしれない
そう考えるとぞっとしないな、と思った
だが、小さくなった分、打つ手は増えたと見る]
…ありが░う。君▓はぼく▒、命の恩人だ
……少し、力を借░たい。一緒にう▓ってくれるかな。奴ら▓、砕けるか░もしれ░い
[網を作ってくれた彼女は翔んだか否か。どちらでも近くに寄り、相変わらず調律の狂い気味な声で礼を告げた
そして、地上の巨像を顎で指して協力を仰ぐ
話している最中、近くに巨像が寄れば手を取り、飛翔してなんとか逃れる]*
[そこに重ねて描くのは「憤怒の徴」。
更に重ねて描くのは「矢の徴」「魚の徴」。
更に重ねて描くのは「火山の徴」と「涙の徴」。]
怒りの火魚 矢のごとく飛び
新たな火山 冬の被造物を阻む
溢れる涙は 熱く ようようと熱く
[淡々と口にし、岩壁を指し示すように剣を振るう。
徴は重なり、矢のごとく飛ぶ憤怒の火魚となり、岩壁にて弾けた。
火の狂戦士を助けた矢は、【萌の庭】の助力を求める為ではなく、ただ助ける為に放たれていただろう。だが、その矢は自然と火の狂戦士の意識を【萌の庭】と岩壁へと向けた。
この行いが、『水のようなもの』に対してどれほどの影響を与えるかは見た者のみが知るだろう。*]
[遠望。
色素の狂った鬱金虹彩の中心で、瞳孔が細まった。
熾火の眼差しと交わっていたとして>>32この距離、互いの視線など見えはすまい]
[翔ぶ【氷の巨像】や跳ぶ【氷の巨像】であらば既に、岩壁の障害など越えてこちらへ向かい始めていて]
あなたなん心は、いまもそこに
[そっと微笑む。
囁く言葉は冷えた空気を漂い薄れ、巨骸の剣を提げて歩みだした。
岩壁と、萌の庭の間。
そこに少年の姿>>1:150はまだあっただろうか。
迎え撃つ位置、冬の英雄、オーリン・ウルの逞しい背に、並び立つように。
こちら側でも無謀な戦端が開かれる**]
[私は岩を蹴り飛翔した。
鳥のような巨像の攻撃動作に意識を向けながら、大気の英雄の近くへ]
いましがた救われた命の返礼を、返せる相手が貴方でした。
[どうにか英雄らしく笑んで、彼の礼に腰を折る。
力を貸せと望まれれば、断る理由も意志もない]
はい。
では共に
[手を重ね、飛翔して攻撃を逃れる。
そういつまでももつものではないだろう。翼もつ巨像は俊敏で、人であるサイエは地を這うのが本来の者。
少し聞き取りにくいアメシストの声に耳を傾ける。
響き合う複旋律を、彼の詩へ重ねよう*]
[網を造りし彼女の返答は、実直なものだった>>44
英雄としての立場を利用もしてきたアメシストは、一般的に求められる"英雄"像に対して模範的な回答だと、少し己を恥じる部分があった
だが今は関係ない。頭を振って、思考を整える]
そう▓。それ▒、素晴らし▓事だね。
誰に救われた?
[巨像が近づけば避けつつ、彼女に返す余裕がありそうであれば問い、手を重ねられれば>>45頷いて
此処からは重要な話だからと、聞き取りやすいよう彼女の耳に顔を近づける
すぐ近くで見れば、岩に刻んだ徵に力を与えていた者だと気付いた]
…先ずは君の名░教えて欲しい。
……サイエ、か。ならサ░エ。武器を出して。そ▓て僕の詩を復唱してくれ。あのとき僕の詩を助けてくれたように。
その後で、僕と君░の武器をぶつ▒て音を鳴らす。音の振動で砕ける░かどうか、試すんだ
……いくよ。
[告げて、氷の巨像の武器が届くか届かないかの際まで高度を落とす]
今 理は此処に顕現せり
古代より来る万物流転の法則よ
今此処に蘇り 遥か彼方まで響き渡れ
サイエが声と共鳴せよ、我が刃!!
[いつか龍のふもとでうたった詩を、サイエともう一度紡ぐ
そしてサイエの持つ武器と長剣をかち合わせれば、音の波が周囲へ拡がった
氷の巨像へは、振動によって内側より砕かんとする凶器となり、英雄の元へは澄み切った音となって届くだろう]**
[「儀」の前に、岩壁の話で、この岩為す英雄とも話したが、火の狂戦士が怒りを向けたのはこれが初めてだった。
滲み出す怒りは不穏さを撒いてゆく。]
おまえ達は足場を作り【萌の庭】へ行け。
囲まれて死ぬだけだ。
[足場を作るのは、他の英雄の逃げ場と、氷の巨像の高さに抗する為。
天然の巨石を使え、岩壁の時にも巨石を作り上げていたが、今となっては砕かれ【巨人】よりは小さくなった無数の氷像達の高さに合わせよと。
空飛ぶ氷像への攻撃も、足場があれば、地を這うよりも容易かろう。]
[「儀」の前に、岩壁の話で、この岩為す英雄とも話したが、火の狂戦士が怒りを向けたのはこれが初めてだった。
滲み出す怒りは不穏さを撒いてゆく。]
おまえ達は足場を作り【萌の庭】へ行け。
囲まれて死ぬぞ。
[足場を作るのは、他の英雄の逃げ場と、氷の巨像の高さに抗する為。
天然の巨石を使え、岩壁の時にも巨石を作り上げていたが、今となっては砕かれ【巨人】よりは小さくなった無数の氷像達の高さに合わせた足場を生み出せと。
空飛ぶ氷像への攻撃も、足場があれば、地を這うよりはいいだろう。]
[萌の庭を背に、少年は歩く。
細い骨の浮いた足は裸足のまま、しかししっかりとした足取りで。
少し遅れて、ぴょこぴょこと、陽の雫が追いかける。
一人と、一つは、一定の距離を保ちながら、岩壁へと進んでゆく。]
[少年は、肺いっぱいに息を吸い、ゆっくりと長く、息を吐き出した。
視界は、雪舞う雲が地表まで下りてきたかのように、薄暗い。
行く手には、氷の巨人が二体、立ち塞がっている。
片方は人の形。片方は、四肢の獣の形。
それでも少年は、歩みを止めない。]
[二体の巨人が、襲い掛かる。
まるで少年が見えていないかのように、その傍らを走りぬけ、
吹雪の中でも尚、光と熱を放つ、陽の仔へと。]
―― ― 。
[少年は、大気に満ちる冬の息吹を自らの体へと取り込み、冬と同化していたのだった。
体温はとうに氷点下を切り、吐息は白い湯気となることもなく。
巨人にとって、少年は同じ冬。「見えない」存在だった。
遥か天上、大陸を横断せし巨竜の背、少年は襤褸一枚で凍えることもなく暮らしてきた。
だからこそ、できたこと。]
[巨人が陽の仔へと襲い掛かる。
そこに至って、ようやく少年は、くるりと踵を返し、巨人達の背にいそいそとよじ登る。
そして、まるで水面に手を差し入れるような静かさで、冷たく硬く乾いた巨人の背に、右の手を差し込んだ。]
[少年の右の手に埋められているもの。
それは、鍛冶の神が造った鏃。
「泉」の徴と、鏃の性質である「貫通」の徴が刻みこまれている。
巨人の背を静かに貫き、急所に泉を埋め込む。
体内に涌き出た泉は、やがて圧力の限界をむかえ、巨人の体を爆散させる。
それが、少年の行っている全て。]
[少年は巨人にとって、見えないだけの存在。
音を立ててその場に留まっていれば、気付かれてしまうだろう。
或いは、やみくもに振り回した腕が、少年の華奢な体を薙ぎ払うかもしれない。
その点、陽の仔が一緒に来てくれたのは、少年にとって幸運だった。
吹雪の中でも一際輝き、巨人を呼び寄せる餌となってくれ、さらにその熱で巨人もそう簡単に手を出せない。
かつて、冬の神が討たんとして、人間に懐いたものは、氷の巨人を呼び寄せる無邪気な囮として、再び牙を向いた。]
/*
>>58
(審議中)
というか、ぴょこぴょこしてる時点で危うい気もする…!(地面の雪、被造物関連の雪っぽいという心配)
うーん…ステルスか…この方法で同化…同化…。微妙なラインな気がしつつ、既にログに描かれている。冬かどうかより、人かどうか、の判断な気がしていますが(あと、冬でも、同じ事をオーリンが出来ていても、殺しに掛かるような気がしないでもない)
[陽の仔が、手品でも見たかのように嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねると、少年は、にっかり笑って鼻の下をこする。
そして、距離を取って再び歩き出す。
鏃の材料となった鉱物は、元は陽の仔の体の一部が冷めたもの。
陽の仔は、正確にその気配を追ってくる。
静かな行進は、時折爆発の音を響かせながら続き、やがて地吹雪の向こうに、うっすらと岩壁が見えてきた。
少年の探し人、王都から来た白い英雄は、居るだろうか。
地上へと目を這わす。**]
/*
もう何か巨竜パワとか(いやそれはアカン)、特別な体質だとか、とかもあり得る。
うん、そうだ、いけるいける。同化いける。
/*
大変挟んでしまった。
どうすっかなあ。
もうエメットだけで勝てるんじゃない?感が半端無くてな。
楽勝モードになるなら、きょうせんし君は要らないんだよなー。
/*
細かく言えば、大人の数倍ある巨像によじ上って手をいれるのは、それまでに気づかれて危険じゃないかとは思うが。
どうすっかなあ。。。
/*
凄く細かい事を言うと、冬の神が討とうとした訳ではなく、冬の神が凍れる英雄に討たせようとした、が正しいかもな。
討つこと事態は、神々の、確定事項であったみたいな。
― 岩壁 ―
[憤怒の火魚が、その焔鱗を散らしながら飛んだ>>39
壁に弾けて、岩は火山の涙を溢れ零す。
怒りの涙は灼熱のうみ。
粘性の水のようにとろとろと流れ、冬の被造物を阻む新たな楯は岩壁に沿い横たわっていた。
そこへ降り注ぐのは、人の知恵と手が作った、人の炎をまとう火矢>>27
『水のようなもの』へと降れば、忽ちに火は消失し枝ごと凍り付いた。
一方で火山の涙へと降っても人の扱う火は忽ちに熱に呑まれ、炭にもならずに燃え尽きた]
[残されるのは、矢の先端に結び付けられた鏃。
かつてこの地を脅かした陽の雫が冷やされて固まった残骸、それもまた、どろりと溶ける憤怒の熱河へと沈んでいき、
そして、眩しい橙色だった火山の涙はそのごく狭い一点、青白い光へと変じた。
厳冬の蒼白ではなく、あまりに帯びる熱が高いゆえの白。
青い陽炎のような炎色が、萌えの庭から放たれる火の着矢点にぽつぽつと灯ってゆく]
[岩壁にひたひたと手をかけて流れ昇りゆく『水のようなもの』と、岩壁をとろとろとくだり滴る"火山の涙"と。
対極の熱流の一端は、互い、くちづけるごとく触れようとしていた*]
/*
火の海と液体巨人とか、
触れてどっちも消滅するような場合
超高温の水蒸気が爆発的に周囲に広がって全滅オチ、とかになんないのだろうか。
─ 岩の茨の根元・地表 ─
[溢れる>>53のは怒り。
火となりうまれ、炎となり、焱となる。]
グ、
[歯を剥き出し前屈姿勢から苛烈な一撃を全身を捻るようにし放つ。筋肉が軋り、大人四人の背丈>>3ある氷の巨像の腕に、突きが割り入る。]
ガ、
[既に先程、ふたりの英雄が力合わせていた為>>24、その身には亀裂が入っていた。巨像の懐に深く踏み込んだ足を軸にし、腕の中に這入った剣を地と垂直に回転をかけるよう捻る。
パキャアン──]
ァ、ア、アア
[疲労の色濃い筈であるのに、勢いに疲労の色は見えない。
半回転し、腕に続き頭部へと鈍器が如く、打ち付けた。
回転の勢いが侭、身を低くすれば、頭上より襲い来るは氷像の無事な方の拳。]
[単純に大きさで見比べても、人と氷の巨像、重量の差は歴然としている。
その拳を拳作った腕で受け止め、筋肉を軋らせ血管を浮かび上がらせ、]
ガァアアア!!!
[殴る。
美しい氷像の表面を血で汚す。
それは英雄と言うには相応しくない戦いの有様。
自らの拳を砕きながら、血を散らし、焱を燃やし、尚、殴る。尚、剣を叩き付ける。
叩き、斬り、突き、殴り、その度ごとに、怒りと共に力が強まる。いわんや、焱の猛りをや。]
[単純に大きさで見比べても、人と氷の巨像、重量の差は歴然としている。
その拳を拳作った腕で受け止めれば、足下で地が罅割れんばかり。だが、筋肉を軋らせ血管を浮かび上がらせ、受け止めた。]
ガァアアア!!!
[殴る。
殴る、殴る。
美しい氷像の表面を血で汚す。
それは英雄と言うには相応しくない戦いの有様。
自らの拳を砕きながら、血を散らし、焱を燃やし、尚、殴る。尚、剣を叩き付ける。
叩き、斬り、突き、殴り、その度ごとに、怒りと共に力が強まる。いわんや、焱の猛りをや。]
ォオオ、ォオオオオ!!!!
[逆巻く炎、逆巻く焱。
大火が逆巻く。打ち砕き、打ち砕き、大人四人ほどの巨像を砕き、近づいて来る振動に、四つん這いに近い体勢で剣を構える。]
[・・・ィイ]
[ィイン] [ィイィィ]
[ギャアアアアアア]
[剣戟の太刀筋は荒く、尚荒く。
鋭さは弥増し。
焱を纏う赤舌が如き奇妙な剣は、氷の斧と垂直に交差し、断末魔の様な音をあげさせて断ち切った。]
[あかあかと熾える火は、あかく。尚、あかく。
斧持ちの氷像の隙埋めるべく来たる敵目掛けて、飛び掛かる。
その途中、英雄の氷像を巻き込んだとして、気に留まることも無く、突っ込み、英雄の氷像を腹から壊す。
白い破片を浴びながら、赤く塗れ、あかく燃える身を躍らせて、]
ガァア!!!
[指を落としながら槍を掴み、氷像の頭部に打ち降ろす。
燃えて、燃えて、更に燃えて。
雪を溶かし地を焦がす。]
[一帯を、血と焱で染めながら、火の狂戦士は目に付く者全てに襲いかかっていた。]
――回想・遠い日――
[微かな記憶。
あの日も、厳しい冬の日だった。
少年が母に棄てられた日。
家も食べ物もなく、弟と三人で、路頭に迷っていた。
一つのパンを分け合えば、全員が餓え死ぬ。
だから、母は一つの決断をした。
激しい濁流へと落下しながら見上げた母の表情は、泣いていた。
そして空には、雪が舞っていた。]
(おいらの命は、一切れのパンになれたかな。)
[左へ右へ。上へ下へ。
冷たい濁流はうねり、くねりながら少年の亡骸を運ぶ。
少年の祈りは、家族の幸福。
死して尚、与えんとする少年の祈りは、泉の神に拾われることとなる。
川底に「水路」が開いた。]
[次に目覚めた時、少年は、泉の畔にいた。
草木は霜付きながら、甘い蜜を含み。
冷却した空には雲が静かに流れ。
泉は水面が凍れども、渾渾と涌き続けていた。]
― 今 理は此処に顕現せり
― 古代より来る 未来へと向かう流転よ
― 今此処に蘇り
[復唱は途中から唱和に変じた。
その詩を知り得たわけではない。ただ浮かび上がるままに紡ぎ、調和する複旋律を響かせる]
― 彼方より遥かへ響き歌え
― 神が刃と共鳴せよ、我が叫び!!
[アメシストの持つ武器とナイフをかち合わせれば、
金属の触れ合う高く澄んだ音の波は波紋となり、周囲へ拡がっていく]
[陽の雫が冷えた残骸の鏃>>65。
神まつろわぬ愚なる者にして、凍れる英雄に破れた敗北者。
されど、今ひとたび、火によりて新たに身を変えん。
鍛冶の神扱いしは何たる火ぞ。
陽の雫よりうまれし火か、それとも神の使いし火か。
火神の徴より起こされた火の涙。
憤怒をほうじて炉とならん。
青き陽炎は、何物となるや。]
[放たれた詩の攻撃は、どれほどの効果を齎せたか。
まずサイエの眼に映ったのは、真下で武器を振りかぶり、届かぬ距離の羽虫二匹を撃ち落とすべく、氷の大鎚を投擲しようとしていた氷の巨像の姿]
[その武器が共振動のために内側から砕け、るまでを視界に認め、
サイエは空中から降り立つべき足場を探し首を廻らせた]
あ れは、
[『水のようなもの』は、火山の涙を干した。
火の涙の先端(さき)を舐めた瞬間、貪る様に、膨大に膨れ上がり、爆発の様に一帯が巻き上げられた。
「火山の涙」の橙の色と、熱をしずしず奪いゆく。
固結した粘性の岩の上を、残る『水のようなもの』は乗り上げて進み、青い陽炎へと、迫らんとす。
だが青き陽炎は、変わること無いまま、
新たな命を得たように白の光は宿り続けていた。
固結した黒い粘性の岩から、まるで光が洩れるように。*]
――現在・岩壁――
[思えば、あの時から、少年の体には冬が入り込んでいたのかもしれない。
或いは、竜の背で竜の夢を浴びながら暮らしたことで、その性質は被造物のそれに大分近付いていたか。
だが、与える神、泉の神の影響か。
心が凍りつくことは無く。
少年は今尚、人として生きていられる。
後ろからぴょこぴょこと、陽の仔が追ってくるのを、振り返る。
陽の仔の周りには、霜除けの詞の力が巡っている。
それは、萠の庭にいた英雄と、協力して掛けた力場のようなもの。
小さな被造物は、明々と光を放ちながら、冬に侵されることなく大地に踊る。]
/*
じつのところ、ただちょうど手頃な大きさで尖った鉱物がそのへんゴロゴロ転がってるから拾って矢の先っちょにしただけ…
なので、効果とかよくわかりやせん!
…そうか。
すまなかった。浅慮だったね
[気付けば、音は戻ってきていた
癒しの徵が回復を促進した効果だろうか
かけた問いにサイエの顔が曇る>>71。
察するに、その者は命懸けでサイエを助け、そしてもうこの世にはいないのだろう
問いをかけた事を謝罪した
抜かれた武器>>72は刃先の欠けたナイフだった
厳しい環境の中で生きてきたアメシストには其れが少し珍しくも映った
欠けたままの装備品。
即ち、彼女が危険の少ない状況で生きてきた事を表している
それはアメシストにとっては届かぬところにある幸せで、また少し羨ましくも感じられた
だが手入れはされているようで、サイエが爪で弾けばキン、と金属音が鳴った]
/*
>>82まぁ、努力次第で届かない事も無いんだろうけどいざあたたかみが来たら逃げそうだし波乱の中に身を置きたがりそうである。
いくよ。
[サイエが対なる詩をうたい>>76、刃を合わせる
音の波紋はほど近くにいた巨像を砕き>>78、徐々に衰えながら広がっていく
すぐ近くにいた巨像は砕けたが、距離のあったものどもはどうだったか
確認する前に、サイエが口を開く>>81
アメシスト自身も岩が伸びゆく様を見やる]
わかった。でも、君も気をつけて。
[頷いて、サイエの行くのを見送った]*
─ 岩の茨の根元〜岩の足場(>>81) ─
[血と火と煤、そして氷が溶けた水が混じり合い、顔は双眸だけが、あかあかと熾える。
腹に折った矢を、肩に砕かれた剣を身に付け、自らの血を浴びながら、氷の獣の頭を怒りのまま、割り砕く。
キャァアン──]
ゥォオオオヲォオ!!!!
[氷の獣に噛み付かれていた片腕が裂けるのも構わず、地面に叩き付ける。
止まらず、止まらない、止まることは無い。
敵が消えるまで。
あか、あか、あか、あか、あか、しろを、燃やし、火が燃え盛る。
火の狂戦士が移動して来た後には、地に火が暫くの間、残っていた。これが仮に森であれば、森ひとつは当然燃えて消えて無くならん>>0:118ばかりだろう。]
[ドガァ!]
[地面に叩き付ける。
氷の獣の身を膂力だけで持ち上げ、叩き付ける。
焱が、氷の獣の口から溢れ、剣を叩き付け亀裂入った頭部が毀れてゆく。]
ガァアアアア!!!
[投げ飛ばした先は、腹部を溢した、大人二人程の背丈の氷の巨像。
獣の様な叫びを上げながら、殴る、殴る、殴る、剣で叩き砕く。突き砕く、叩き砕く、叩き砕く、砕く、血が燃える。]
[岩の茨の根元から、岩が蠢き伸びる岩場の眼下の地表で、火の狂戦士は、氷の巨像達と戦い続けていた。
だが、氷の巨像達にも群れの波と動きがある。
氷の巨像の姿が途切れ、その姿を見つけてしまったのは、ほんの偶然だった。]
[岩の茨の根元から、岩が蠢き伸びる岩場の眼下の地表で、火の狂戦士は、氷の巨像達と戦い続けていた。
だが、氷の巨像達にも群れの波と動きがある。
氷の巨像の姿が途切れ、その姿が目に入ったのは、ほんの偶然だった。]
[岩の足場に近づき、降りようとしたサイエに、火の狂戦士は、腹部の矢を引き抜き、血に濡れ焱で痩せ細った「氷の矢」を、全身の力を使い投擲した。
距離がある為、回避しようと思えば回避出来るだろうか。*]
…………。
[サイエが向かった先では、混沌とした轟音が遠くに聞こえた
獣のような方向と共に時折、橙色の燐光が迸るのが遠くからでも見て取れた
声から暗褐色の毛皮纏いし男の姿を思い描く]
随分、と
[無茶をする、という言葉を飲み込む。世界を支配する神と相対しているのだ
無茶は元より。全ての英雄がそれ以上の力を発揮せねば、この地の奪還は成らない
アメシスト自身もそれは例外ではない。現に、回復したとはいえ体の疲労は計り知れない
それは彼も同じな筈。だが其れを顧みず、暴れる姿は異形のそれにも近しい
そうまでして戦う彼に畏怖と、感嘆を覚えた]
[そして空中で飛翔しながら、更に遠景を眺める
岩壁より滴り落ちた溶岩が、急速に冷えて赤から橙色、そして色が消えて真っ白に染まる
それはみるみるうちに侵食されて行く。だがその中にぽつぽつと、光輝く箇所がある]
…………?
[残る巨像はあと何体か。どのみち、考える時間はそれほど用意されてはいないだろう]
/*
PL
サイエのやりたい事が無くなってしまいそうやし、一旦見送ってやっぱり助太刀は無理がある。溶岩流の方へ行こう
VS
PC
女の子は護らないとね
オォウ
更新時間が24時間延長されました。
[頭部への打撃で萎えていた足は、今はしっかりと足場を踏む。
飛来する矢に眼を凝らし、到達するまでに使える時間を考えながら、片足を後ろに引いて半身でそれに相対した。
胸の前へ緩く腕を上げ、構える]
― 花蜜求む虫が
― ひら、ゆら、らら、なら
― 花弁は手を広げ
― ひら、ゆら、らら、さら
[猛烈な早口で、詩の効果を紡ぐのにぎりぎり。
回避しなかった分貫かれる危険の方が高かったかも知れないが。
『氷の矢』はサイエの眼前で、突風に煽られたか透明な弾性膜にでも飛び込んだかの如く、ふらひらと減速しながら奇異な軌跡を躍った]
[握る冷たさ。
矢を受け止め、冷える声と眼差し]
力と引き換えに分別を失うならば、ただ弱いだけの者にも劣る。
愚なる者!
[挑発でも叱咤でもなく、ぶつぶつ文句を言うだけの音量で罵詈を口にし。
握った矢を爪で弾いた。
キィン、と響く音に耳を澄ませる。
狂戦士の投げた矢は、サイエに授けるためではなく、ただ無差別な攻撃の発露のように見えたが。
だがその矢と、先程ナイフを弾いたばかりの記憶は自然と私の中で結びついた]
[天使ならば詩そのもののような存在だが、
この被造物は無論もっと物理的に『物』であろう。
それでも耳を傾ければ、これに調和する音はあるのでは]
…
[もう一度矢を爪で弾き、耳元に寄せた。
響きに固有の旋律を見いだそう*]
[だが、姿は捉えていた。
火の狂戦士は、燃える、燃える、燃える、あかく、あかく、焦がし、火で焼き尽くさんとばかりに。
跳躍か駆ける為の蹴り足か、氷像の一部であった氷の欠片と地面を砕き、積もった雪を蒸発させ朦々と白い煙を上げながら、次なる氷像に、言葉通り互いに身を削る戦いをしながら、戦いの場がサイエのいる方向へと近づいて来ていた。*]
–––ちょっと待って。
[サイエと別れる前>>81、一旦、呼び止めて
彼女が拒まないのであれば、手を取って彼女の手の甲へ徵を描いた
それは風による"守護"の徵。
備わっている詩の力に加えて、祈りのようなものを込めながら、彼女に託した]*
[サイエと別れ、"水のようなもの"侵食せし場所へと急ぎ、巨像の攻撃を回避しながら飛翔する
サイエの無事に心残りが無い訳ではなかった。だが、彼女の凛とした覚悟を信じようとも思った
遠くを見やれば"水のようなもの"から逃げ惑っている英雄がいる
だが、その誰もが間に合わず白き氷像に変えられている
あれを止めねば、いずれは萌の庭に侵入されるだろう]
………………。……?これは、陽の雫?
…いや、だったもの、か。
[溶岩流の固まった箇所にて、凍った地面に触れないよう浮かびながら光る地点を観察すれば、陽の雫と同じ焔の気配を感じ取る
よくよく見れば、それはあおじろく発光し、まだ焔として生きている事が感じられる
おそらく陽の雫が固まったものが、先ほどの溶岩流の熱にて再び力を得たのだろうと推測する]
–––あるいは、希望の灯火なるか。
空気を食べよ、陽の雫。
[つぶやき、風纏いし剣を焔の溜まる其処へと突き立てる
焔は剣を辿り、空気を得て、風に乗り、蒼き焔の渦へと変じた]
あっっつ…!
[急ぎ、上へと逃れるが、切っ先は火元へ向けたまま、
渦の中心へ留まる。熱で肌がちりちりと灼け、眼も乾きそうだ
なんとか火元を見ると、光があった場所から放射状に黄色い罅が入っている]
………。
[逡巡。のち、自らの身を焦がしつつ、獣のように戦う赤毛の男、そしてサイエのいる方向を見る
笑みを作り、火元へ眼を向ける]
僕は、まだまだ無茶をし足りない。な。
………っらァアアアアアアアアァァアアアアア!!!
[荒々しく雄叫びを上げて、剣を火元へもう一度突き立てた
全身が熱く、痛い。
光の罅はそこを中心に、他の焔のある地点へ伸びて行き
やがて到達すれば大気の供給を受けて、方々で一気に燃え上がる]*
[私は何者でもない。
サイエは詩の力が強いだけの英雄。私は誰にも顧みられない。
けれど詩は、すべてのものに宿り染み渡り、響かせる]
― その者、雪解けのない冬より来る
― 高く聳え世を揺らし、約束の地を平らげん
― 大いなる災厄の後、地は永劫の凍土となる
[調子を違えて歌いながら、幾度も氷の矢を爪弾いた。
その音色。その咾に、共鳴する波動を探る。
何者でもない私を調律]
[朦々と上がる白い煙が近付いて来る。
あかく、あかく燃やし焦がす炎。
私はいかりに震えた。
焼けるような憤怒ではない、凍り付く冬の殺意]
[おおおおおお……]
― その者、砕けてなほ地に満ちる
― 裂き砕き潰し壊し、約束の地から全てを奪わん
― "主の咾が遠くなる"、地を永遠の冬に鎖ざす
[芯からこごえ、冷えていく。
睫毛が凍り、吐息は白さを失って、
私はうたう]
[ぃおおおううゥゥ……]
― "遠くなる"、見よ、凍れる鉄槌と牙を
― 冬を!冬を!冬を!
― 悲鳴を踏み躙り、"いいや、咾はする"
― 知らしめよ"聞け"、この地の主の"この咾を"
[氷の矢を弾き、弾き、弾き、うたう。
憎悪を越えた殺意に調和する詩]
ー遠景ー
[少年と、陽の仔が歩いている場所から火柱は見えただろうか
陽の雫の焔が起動すれば、陽の雫は体をぷるんと震わせ、とん、とん、とあおじろい火柱に向かっていく
かつて自らの一部だったものと引かれ合うように。共に歩く少年は一緒に歩んで来ただろうか]*
[破を刻まれ、焱に焼かれ、
身を削りながら火の狂戦士を戦っていた氷像達の体躯が、軋む]
[こおォォォおおお……]
[戦士の炎熱の腕に殴られ、斬られ、弾かれた氷像が、
その次に迫っていた氷像にぶつかった。
そのまま見よ、ひとつになる。
重なった身を束ねられ、
伸びた腕はまた近くにあった氷像を掴み、取り込む。また地を駆ける爪ある獣の姿をした氷像をも。
四体の氷像の絡まり混じった異形の『氷の巨獣』は、六本の脚で地を踏み、迫り来る焦熱の戦士へ、太い腕を伸ばした]
[ぐるぐががああががががが]
[狂戦士の胴体をその指でぐるりと掴めようほどに、巨きく歪な手*]
/*
近くの氷像たぶん溶けてるけど、描写に織り込めば良かったな
というか、サイエ氏と一緒に行った方が正解だったかな。水のようなもの方面が手薄すぎてな…。
[四腕四脚の人馬一体の氷の巨像が、両側に波打つ鋭利な刃を備えた見たこともない槍を掲げる。
氷の凶器が嵐振り、身を削り、血と腑を落とす。
火の狂戦士は、満身創痍の中、目だけをあかあかと熾えさせた。]
/*
しまった。>>107への返事だったのに、その前のログにも掛かってるようなアメシスト返事になってしまいました。
[『水のようなもの』はしずしずと、表面が黒くなった溶岩の上を進みながら、一方では、岩為す英雄や他の英雄達がうみだした足場から、岩壁内の防衛に加わろうとする者達や『水のようなもの』の前方に居る者達>>100を、呑むように通り過ぎていた。
後に残るのは人間の氷像である。
【萌の庭】へ向かうことに何の邪魔は入らんと思われた。
が。『水のようなもの』のしずしず進む前方でか、逆巻く風が起こり、吹き込まれる様に蒼い焔の渦>>102が生まれた。]
[合一となったぶん、数が減りもした。
また狂戦士の胴を掴もうとするだけの腕々は、それまでの無数の氷像との死闘に比べ、彼の血を流す破壊は齎さない。
割られ、斬られ、溶かされ、その巨体をただただ損なわれながら。
共鳴する"咾"の令により、氷の腕は戦士を握り持ち上げようと幾度も迫る]
[大気の英雄、いずくんぞ死力尽くさぬ事があろうや。]
[はじける]
[か弱き人間達が火を点け>>26>>27、幾本も幾十本も放たれ大地に突き立った鏃達、一帯に点る青い陽炎は、蒼き焔に、目映いばかりの白き光を放ち。]
[しずしず迫る『水のようなもの』は速さ緩めず滑るように進み続け、火の海と触れた時と同じように>>1:157、膨大な何かに変じた。
だが、消えぬ蒼白き焔の渦。
確かに再び、火の涙である溶岩は冷え、橙の色を失う。
だが、幾ら冷えようとも、幾ら凍らせようとも、蒼白き焔の渦が火種となるかのように、熱のみを溶岩に伝えていた。]
[辺りは何時しか白煙に包まれ、大気が薄まる。
至る所で、蒼白き焔と『水のようなもの』が触れ、火山が爆発するような衝撃がおき続ける。
空気を散らしながらも、蒼白き焔の渦により、【萌の庭】前で、『水のようなもの』は進行を留められんとしていた。
尤も、白煙を突っ切り突入して来る【氷の巨像】達の群れは別であったが。]
[火の涙である溶岩は、冷え、熱せられ、歩くに困難。
陽の仔の歩みと少年の歩み>>107は、どうであったろうか?*]
[赤い剣は、六脚の氷の巨像を腕を半ば>>111まで斬る。
返す剣で、地面と水平に剣を振るう。
握り込もうとする手の動きは、これまでの巨像達に比べ、何らかの意図やおかしさを感じるものであった筈だが、火の狂戦士には緩慢さを感じ取れる奇怪な動きであった。]
グゥ・・・ルルァ!!!
[掴まれた腕を、その上から更に重ねられる手を、筋肉を軋ませ血管が切れるのにも構わず振り解こうとする。
パキィアア──]
[剣で砕き、砕き、斬り、殴る。
氷の巨像が何度も何度も手足を掬うのを試みた結果、剣で斬られ、殴られながらも、焱で溶かされ今なお砕かれながらも、火の狂戦士を地から浮かべることに成功しかけようとしていた。*]
[サイエにもう一つ口があったならば、そう保たないから早く、とでも呟いたことだろう。
けれど私は歌っていて、その音色は決して途絶えさせられなかった。
髪が霜付き、白く変じた指先も手首も冷たさよりも痛みしか感じない。
唇が凍らないよう、守護の徴宿る右手の甲を頬へ当てた]
[毀れかけた巨きな氷像が、火の狂戦士を掴み上げんとした頃。
あかく染まり、湯気の霧と燃え続ける炎の残る地には無数の氷塊が散らばっていた。
恐らく、被造物との闘いで最も戦果上げたのはかの戦士に間違いあるまい。
無残な断面や踏み潰され溶け焦げた肉へと視線を流し、サイエは足場となる岩から身を乗り出した]
─ 殺せ、殺せ、殺せ
─ "お前の敵""この咾の敵を"
[氷に共鳴する旋律を紡ぎながら、ナイフを手に。
凍えかじかむ膝に力こめ、六脚の氷の巨像へと飛び移る]
[滑る氷像、脇に突き出す馬の首の継ぎ目にナイフを突き立て、氷へよじ登る冷えた体]
─ 冬を、冬を!
─ 殺せ 殺せ!
[満身創痍の火の狂戦士を掴む腕には、他の腕が手が指が伸びて幾重にも包み重ねた。
振りほどこうと暴れる戦士の体が燃える熱となり、腕を溶かされゆきながら、六脚は意にも介さぬかのように向きを変え、岩壁の方へと走りだす。
しがみつきながら、私の冷え切った蒼白に染まる双眸は火の狂戦士を見下ろしていた*]
[溶けて尚美しい氷、六脚の『氷の巨獣』。
重なり合わされる手に指に腕は、被造物の美しさを魅せながら、人の所作を思わせた。
撚られ合わされる無数の祈りの手達のように。]
[・・・ィ・・・ィイ]
[赤い剣が微かに動く。
身を捩り、膂力にて掴む手を腕を内側から抉じ開けようとする音が、ぎしぎしと不穏な軋み音として鳴る。
溶けた氷の隙間を埋める為に、常に力が籠められる巨獣の腕の中、]
[あかあかと、あかあかと、怒りの火、怒りのみ宿る、熾える火の双眸が覗く。蒼白に染まる双眸すら溶かし、全てに灰燼を齎さんとす破却のいろが。
六脚の獣は、一つの腕から火を溢しながら、咾がままに走りゆく。*]
[怒りの宿る双眸の緋。
凍える痛みに堪えながら、走る氷獣に揺らされながら、止まない詩をうたいながら、その火を見下ろす。
彼は何者かだ。
何者かであり、選ばれた者。
それはどんなに、──]
[かじかみしろく血の凍った指は、ナイフを握ったまま固まっている。
その欠けた切っ先で"生命の徴"を描いた。
傷ついた身に僅かなり、体力の援けとなろうように]
[岩壁、そこを渡ろうとする『水のようなもの』と蒼白き渦のせめぎ合いよりも手前。
一体の氷像が大斧を岩の足場へ振るっていた。上から応戦する英雄の詩が、雷のような光を時に閃かせ]
─ あれを殺せ、ひねり潰せ
─ あの"あの虫螻を"
[六脚が疾駆し、躍りかかる。
獣型の後肢が縮み伸びて、一蹴。
一つの腕に火を握りこんだまま、巨獣は己と等しき『氷の巨像』の一体を蹴り潰した]
ぁぁあああアアアァァア…!!
[【萌の庭】目指して進む"水のようなもの"。
それは陽の雫の残滓から舞い上がるあおじろい焔とかち合い、爆発するような音を上げる
熱と冷気が互いに争い、溶岩が赤みを取り戻しては黒く染まる。それを繰り返す
僅かな恵みを分け合って過ごす住民が、そして友が護りし地を凍りつかせることを、
決して許しはしないとばかりに
アメシストは青白く輝く火種に風を注ぎ続ける。
剣を突き立てる>>103直前、自らに風の膜を張る徵を施したが、直撃は免れても熱気は凄まじい
汗が額を、頬を伝い、身につけた服の端は焦げてゆく。意識を手放してしまいそうになるのを、気力で堪える]*
[サイエが思うよう火の狂戦士は、何者かではある。
名前は残らず、何者か、のみが残る。
徴のように。
人としてなら纏わるであろう人となり、などなく、火の狂戦士とのみ語られる。
そこに人は無く、人は無い。
残るのは行為のみであり、火の狂戦士、としてのものである。]
─ 岩の足場〜岩壁・溶岩地帯 ─
[『氷の巨獣』は、硬い氷が割れる音を残し、一体の氷像を潰し>>129、白煙立ち籠める境界>>130に降り立った。
『氷の巨獣』は、並の巨像を複数撚り合わせた大きさ。
【氷の巨像】達の群れを、六脚だけでなく、焱宿る豪腕で、『氷の巨獣」が打ち砕く。
勿論、内側に居る狂戦士にも分厚い腕で囲まれているとはいえ、衝撃が伝わる。その度に、焱は燃え盛り、豪腕を灼熱の凶器足らしめる。
白煙に飛び込んだ後ろでは、【氷の巨像】達が『氷の巨獣』の重量で砕かれ、或いは亀裂が入った姿が残されていたか。
白煙の中、自らも毀れかけた姿で相対する『氷の巨獣』は、冬の神の被造物にして、狂った存在。いや、“間違わされた”存在。]
[次に出たのは、赤黒い片腕。
素手のそれは、血と火と煤とで彩られた斑模様。]
ぅう、フゥゥ、フゥゥ……
[怒りの呼気を吐き出し、氷の豪腕から生まれるように這い出そうとする。*]
[分別を失えば弱者にも劣る、と。言ったのは自分だ。
私は何をしている?
うたい共鳴するためにこの虚身に渦巻くのは、怒り、憎悪、凍てつく殺意。
これは闘いだと、自らへと繰り返し告げて。
苦痛に身を捩る。
私は、私はこの地に希望を見たのだ。だから闘う]
[氷の巨獣は敵を粉砕し、踏み潰し。
自らも溶け燃やされながら、赤く噴き出す焱で薙ぎ払った。
サイエはいずれ掴まっていられず、巨獣から地へと投げ出される*]
[周囲で蒸気が上がる。もしくは、煙だろうか。
繰り返される爆発音と、じゅうじゅうと何かが焼けるようにも聴こえる蒸発音>>136。
それらが間近にも、遠くの出来事にも思える
空気の振動に囲まれて、頭の何処か冷静な部分が
また耳がおかしくなりそうだ、と嘯いた]
アア……ッぁああアアアァァァアアアアアア
[戦況すら確認できないまま、光り輝く地点に風を注ぎ続ける。
だが瞬間、視界の端に異物を見た。灼熱の真っ赤に染まるそれ。
丸い形を持つ其れは–––––––陽の雫の僅かなかけら
其れが光の中に飛び込み、瞬間、弾けた]
[爆発は其れ程、大きくは無い。だがほど近くにいたアメシストは上方まで吹き飛ばされる
かつて"陽の雫だったもの"が、熱によりて、焔を得た
かつて"陽の雫だったもの"が、この地で奇妙な共存関係にある
そして今、ふたつの"陽の雫だったもの"が相見える
小さな小さな"本体"の帰還。
かつて陽の雫であり、金属であり、鏃であったものが、今あおじろい焔をやうやう増して浮かび上がる
線で繋がった先の焔も共に呼応し、天の星のように浮かび上がった
それらは形を変え、ある姿を模しはじめる]
………燃え盛る、ひと
[目の前が灰と白と橙と蒼の斑に染まるなか、最後に確かに見た。
あおじろく光るそれは、ひとの骨格のごく簡単なものに見えた
そこでアメシストの意識は一旦、途絶えた]
[ひときわ大きく燃えるそれが、更に勢いを増せば、線で繋がった先の焔も燃える
それが赤と黒の混じる溶岩に倒れ伏す。するとみるみるうちに溶岩の表面があおじろい焔を灯してゆく]
[………………]
[そして、あおじろく燃え盛る溶岩は盛り上がり、形を変えて立ち上がる
燃え盛る、焔の人形が岩壁に姿を現した]
[体長は大人8人分くらいはあろうか。それが、"水のようなもの"を阻むように両腕のような箇所を広げて両脚のような箇所を折り、地面につける
遅れて とぷん、と人形の背中の辺りで音がした
アメシストが落ちて、人形の中の溶岩に取り込まれた音だった]*
/*
wwwwww
どういうことだw
陽の仔、死ぬのか?死ぬのか!?
というか、アメシストはどういうことに(混乱中
進撃の巨人…?つまり、本当にエメットがボールに
[何度目かの打ち合いか。
赤い剣が、『氷の巨獣』の腕から抜け、【氷の巨像】により弾かれてからのことか。
氷の豪腕から這い出し、火の涙の上に転がり出る。
白煙満ち、冷え熱せられる溶岩の上に両手を付き、腕の力で半身を起こした。
両手から黒煙が立ち上る。
だが、溶岩から手を離せば、ぽろぽろと炭が落ちるばかり。
溶岩の上に点々と、蒼白い焔が目を灼く輝きを放っていた。]
/*
陽の仔の知性を得るのはもっと後世にしたい気持ちがあったがというかそれはおいといて、どういうことなんだ、この溶岩地帯も蒼白く焔で巻かれるのでは???
うおー/(^o^)\
/*
陽の仔は生きてるけど、ええと、ああそうか、残骸は死んでて、殻的な防備にはなっていたな、第二弾当時。
溶岩にとりこまれたらアメシストも死ぬのでは???どうなってるんだー(更に混乱)
/*
水ryに勝ったら被造物も英雄も関係なく無邪気に遊び回り始めそう。そうなったらナカノヒトが陽の仔を取り出してポーイして沈静化する想定をしてるけど、陽の仔の立場が危うくなる
この村から陽の仔というマスコット(?)を失うのは惜しいので、できれば水ryと相打ちして本体無事が望ましい
エメットは軽いから、すぐに雲の上まで行けちゃうだろうなあ。
PLさんがメモ打ち合わせなしで表でなるたけ回したい人なんだろう
たぶん
おそらく
[煌々と燃え滾る溶岩の更に灯りし青白い焔を、いったい何人がみたことだろう。
それは脚を折って膝をつき、まるで招き入れるように手をついた]
[人形の眼の前にある"水のようなもの"は何も考えない。
恐れない。逡巡しない。
即ち、それを避けようともしない]
【萌の庭】。そしてその先の集落へ向けて、真っ直ぐに進むのみ]
[じゅぅぅぅぅううう ううううぅ ぅぅうう
ううううぅぅぅぅううううう!!!!!!!]
[真っ白な煙を立ち上らせ、これまでより烈しく、強く、焔と冬は拮抗する
"水のようなもの"の触れた足元から焔は消え、溶岩の橙が見え、やがて黄色に変わり、黒くなる
だがその侵食はこれまでより遥かに、遅い]
《░▓▒▓█▓░░▓▒░▓▒▓█▓░░》
[侵食が人形の脚のあたりまで来る頃には、"水のようなもの"は半分ほどが消えていただろうか
腹に達する頃に、其の人形は侵食するものを愛しく抱きかかえるように、腕を交差させた]
[半身を起こす。熱い。冷たい。
急激に消えていく何か。
旋律を取り戻そうとしながら、見回した]
……
[白い煙。氷像は、少なくとも煙に隠れない範囲では残っていなかった。
また乗っていた巨獣も視界の隅、半ば朽ちかけて崩れ。
殺さず壊させず守れよと祈ったはずのものは、]
ぁ…
[じゅうううううぅぅぅぅぅううううううううぅぅぅぅ]
[更に音が響く。それは悲鳴にも似ていた。
人形の腕にも黒が侵食してゆく
それは段々と肩を伝い、頭を伝い、背中へと。
そして反対側の腰に達し、ようやく地面へと戻ろうとしたところで
––––"水のようなもの"は、そこで尽きた]
[じゅううううううううぅぅぅぅぅぅぅううぅぅぅ………………………
ぴし
ぴし ぴしぴし ピシピシピシ]
[蒸発の音は、やがて罅割れるような音に変わっていった
人形はすべてが黒い岩となって、動かない]
[見上げる]
[燃える人間が歩いてくる/立ち上がる青白い人形]
…
[飛来したもの。
無骨な、息衝くような、巨大な剣。それを見上げ。
縋るようにその刃の部分に触れ、掴み、支えにして立ち上がった。
引き抜きはしない。こちらへ傾いた柄に手を添えて、歩み来る火の狂戦士へと視線を据えた]
[怒りも憎悪も。
凍てつく殺意も。
さき きりひらく みなもとになるならば
いま きょがいのつるぎ なれらのちからにならん
英雄の為の剣。
人の為でも神の為でも無く、英雄がさき切り開く為の、剣(つるぎ)。
万の祝福。人と神を繋ぎ、道を標しゆく一筋の光。
みち はなひらかせるよう
柄に、光纏うなにかがふれている。
其れは幻視か。見る者に己が道を見つける為の光となるような。*]
[ピシピシピシピシ………バガッ ドンッ ズドンッ
ガラガラガラガラ………
罅割れの音はやがて大きくなり、そして岩が大地に落ちる音に変わった
大きなかけらが一つ落ちれば、均衡を失ってすべてが崩れ落ち、もう人形の跡形も溶岩であった面影もない]
[そのくだけた残骸の山の中に、意識を失い、全身と両手に酷い火傷を負っている大気の英雄がいた
その片手の上で膜に包まれた陽の雫がぷるん、ぷるん、としきりに震えていた]**
/*
陽の仔ともども固まってアメちゃんだけ無事、という風に考えてたけどできんかった…。
子犬を前にした時の心境…どうするアイ●ル。
でもこれで、また次回陽の仔を切り札的に使う!というのは反則になると思うから戒めは必要。
………
[あかあかと熾える双眸に、溶けて元の灰色に落ちたひとみを据えて。
呼吸を整える]
─ 私はここに、希望を見た
[ほつりと、うたう。
淡く煌めく光の幻視。
左手を巨骸の剣の柄に添えたまま、右の手で、放たれた手刀を受ける。
重い、熱い火。受け止められるのは、大気の英雄がその手甲に描いた守護の徴の援けを得て]
う、ツ…
涙凍る あらのの涯や
あしたの仔 おさなき明星や
空を染めるすみれから 大地は黄金へ
─ げにうつくしき夜明け
[守護の徴は燃え落ちていく。
重い打撃を受ける非力、ちからとなって。光よ。
手刀を、包むように握りこみ]
星は集いて降りこぼれ
風の口笛は耀き、熱を帯びる
[戦士の手を、巨大な剣の柄へと導いた。
その熱と火が 先 切り拓く 源になるならば*]
…
[息を吸い込んだ。
肺腑焼ける温度を取り込み。]
(ああそうか、おれは)
[怒りの中、不思議なことに思考が浮かぶ。
怒りの中に在りながら、怒りを奪われるような、否、流れゆくような不思議さ。]
…
[息を吸い込んだ。
肺腑焼ける温度を取り込み。]
(ああそうか、おれは)
[怒りの中、不思議なことに思考が浮かぶ。
怒りの中に在りながら、怒りを奪われるような、否、どこかへ流れゆくような不思議さ。]
─ 萌の庭・前 ─
[氷の巨人の欠片達との闘い。
最初、岩為す英雄が築いた堰を越えて来るのは、翼もつ氷像や高く跳躍する氷像だけだった。
それらはやがて僅かずつ、種類と数を増やしていった。
萌の庭、その先を目指す被造物を迎撃する、し続けるだけ。
森は次々と矢を放ち、その矢には人が人の手で火を点す。
エルラムが、冬の英雄が、幼き少年が、仲間みなが。
やがて岩壁の向こうからこちらへ後退してきた英雄達も。助け合い、力合わせ、防衛線たる岩壁を越えたモノを討つ、死力]
░▓▒…
[両の手を胸の前で合わせ、祈りの形から攻撃の徴を生み出す。
その手にあったはずの英雄のための剣を放したのは、儀の終わらぬ最中に。
投げて下さいと彼女が示した。
巨剣は、英雄の歩める道の標べ。在るべきところで光を示すだろう**]
(ならば良かろう)
[指は更に滑り落ち、刃と言えない刃部分へと伝い降りる。
強い力のある徴、描き手に力量を求められる徴のうち、火神より教えられた火の徴を、無骨な剣の上に指先で綴る。]
[柄に導かれた手から、守護の徴が消えた。
添える手と、両手で柄を握り、]
私はここに、希望を見ました
人の……いえ、私だけの希望を
[溶岩に刺さるそれをゆっくりと引き抜く]
けれど朝はどの夜にも訪れる
これが、闘い
[不思議な剣だった。刃のあるべき場所は何も切れそうにない、無骨な石の骸のよう。
不思議なほど馴染む柄]
戦士よ、貴方も闘って、生きるのだろう
[儀の終わりまで。
闘い続けよう]
さち あれ
[『水のようなもの』は潰え、減った氷の巨像達。
巨大な剣はいま、祈りと詩に、原初の火を宿して力となる。
我ら彼ら、奇跡が幾ら絶えようと立ち上がり、息抜き足掻き続けてみせよう**]
生きようぞ。
[うたは、新た火をうみだし。
サイエが振るう剣を照らす、道の標となる。
火の狂戦士が完全に巨きな剣から手を離せば、サイエの両手にひたり剣は吸い付いたか。
あかあかと燃える、はじめの火をともして。]
死にたくなくば、おれには近づくな。
[完全に巨きな剣から手を離せば、怒りのみになりゆく。
纏う毛皮は襤褸、弾かれた赤い剣を視界に収め。]
[やがてこの地に春が来る。
冬の神の被造物、氷の巨像達を討てなくば、それは来まい。
いまだ吹雪舞う空、蒼穹現れるは何時か。**]
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