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火の狂戦士 は赤の聖痕者に決定されました。
おお見よ!その巨体を!
大神冬の神の被造物を!
動く度に地は揺れ、恐怖すら与える怒れる神の鉄槌そのものを!
死を!死を!死を!(冬を!冬を!冬を!)
【冬の神の被造物:氷の巨人アゴイォトゥス】
巨体さゆえの鈍重があろうか?答えは否。
死は恐るべき速度で命を奪いゆくのだ。
凍り付き永遠に鎖された冬を齎さんと、
冬の神が被造物【氷の巨人】は、全てを奪わんとする!
どうやらこの中には、村人が4名、人狼が1名、共有者が1名、聖痕者が1名いるようだ。
〔鍛冶の神は戦いに関与せぬとばかりに鉱物を鍛えるのみ。
尤も、英雄にくれてやった武器や防具なりがあれば、少しはその結果に興味を向けるやもしれないが。〕
鍛冶の神が「時間を進める」を選択しました。
──気を確かに持たれよ!
[高く強く張り上げた声は、駆けてくる人間たちに向けて。
一喝にびくりと揺れた三つの人影が、僅か苦しげに咳き込むのが霧越しに見えた]
迫り来る悪意に中てられ、心凍りて正気を保てぬとは、
斯様なことで神々の試しに適うと思うてか!
[ビリビリと空気の震えるほどの音声で叱咤し、一方で優しげな動きで指は霧の上に徴の軌跡を描く]
…貴方たちにも、私の見た希望を。
恐れ迷うのは罪ではない。けれどどうか人の繋がりこそが希望と、信じて欲しいのです。
ー ぬくもり くぐもり
ー 愛を知り、寝床で見る夢のあたたかさを
ー たとえ足先は凍えても
ー 明日を夢見てその腕はすくと伸びる
[描いた徴は花の徴。柔らかで穏やかな蜜の香りが仄かに霧に混じった。
詩の力を込めても、歌には特別な効果は宿さない。ただ、小さな勇気を捨ててしまわないように。
人間同士が相争うことのないように。
実直で甘いこの英雄は理想を説き、理想の灯火を彼らの胸にも燈そうとした]
[立ち尽くす彼らの目から闇雲な怒りが消えるのを見届けて、少年の去った方へ駆けていく]
お待ちください、…えーと…
雲呼ぶ英雄よ、
……私達は名乗り合ってもいないというのに!
――霧――
[真っ白な世界。力ない足音と、嗚咽だけが聞こえる。
涙と鼻水と涎でぐずぐずに腫れあがった顔は、後悔に歪んでいる。]
(ひとりは、やだ。)
[かつて竜の背で孤独に震えた>>0:68少年は、暖かい言葉に耳を塞ぎ、差し出された手を拒絶した。
人の理の外で生きすぎた代償か。
何よりも望んだはずの、人との繋がりを信じられず、孤独を選んだのは自分自身だった。]
[大気は急激に温度を下げ、霧の水の粒の中に、雪の白い粒が混ざる。
冬が、また来る。しかもこの冬は、永遠に続くだろう。
天使が「儀」の開始>>0:159を告げても、少年は歩みを止めなかった。
向かう先は、氷の巨人。冬の神が生み出した、死、そのもの。]
[その時。
――詩が、聞こえた。>>6
少年は、少しの間立ち止まった後、ぐじゅぐじゅになった顔を一層歪めた。
そして、踵を返すと詩の聞こえる方へと駆け出した。**]
─ 儀の直前 ─
[上空を旋回する天使の姿>>0:1が見えた。
神々に従う天使達の中でも、主神に仕える天使の一柱に眉が寄せられた。じわりと沸くのは怒り。
だが、それ以上にはならず、話をし始めるのを聞けば、柔らかな波紋が体を通ってゆくのが感じられた。
世界に満ちる【詩】そのものを震わせているのだろうかと問いが浮かぶ。
遠目からでは親しげに天使と会話を交わすアメシストを見て、眉を顰めた。]
「儀」が始まる。
備えておけ。
[火の狂戦士は近くにいる英雄に声をかけた。
乱杭の岩壁の上、或いは岩壁の向こう火の海の中、今はぽつりぽつりと立つ形の巨石に何人かの英雄が思い思いに座したり立って始まりを待っていた。]
[サイエという英雄に、二つ名を冠するに足るような特別な加護はなかった。
それでも敢えて得手を挙げるならば、響かせる和声。
強き英雄の詩に調和して詩を重ね、その力を高める技には長けていた。
自身に秀でた特性がないからこそ音は万色に彩りを変えて周囲を活かす]
― 空の澪、雲の源、
― 呼ばう声を聞け。
[今も、雲を生み出したフルートの音色に相補する複旋律は、誘う。
共にうたい、雲を操る音色になろうと。
氷の巨人のもたらせる吹雪雲を、空の水路へと逆巻きに流して弱めようほどに]
/*
ところでこれどうやって倒すん(何も考えてなかったCO
氷の巨人によじ登ったり、何かのびょんびょんパワーで立体機動したりするのかな、ひたすら遠隔攻撃するのかな
関係ないけど
ワンダと巨像、ちょっとやってみたい
新作の人喰いの大鷲?もやってみたいけどそれのためだけにPS4は買わない。買わない。
─ 回想 ─
[岩為す英雄とアメシストの友は、集落の民を【被造物】から隠し囲う場を作り上げたようだ。
地中に作られた通路や隠れ場>>0:126>>0:145は、地上の熱さや寒さも幾らか遮るだろう。
火の狂戦士は完成を見ることは無かったが、その最中、ある出会いを果たした。]
ナジか。
国での招きの声はおまえだったな。
[フードを外した素顔、その下の首元を横目で見やり声をかけた。
影の英雄ナジ。他の英雄に影の様に付き従うことから、その名が付いたとも聞く。辺境の地を巡り歩いては口伝を物語を集め「国」に収めた誉れある英雄だが、自らを下げ謙遜をするばかりの人物でもあった。]
何故おまえはここにいる。
神に伏し焼き爛れような痛みを得ながら、決して逃げなかったおまえが。
おまえがいるべき場所は、
─ 回想 ─
何がおまえを変えた。
男か?
[答えは求めてはいない淡々とした物言い。
そののち、火の狂戦士は影も憂いも見られないナジの顔を見て、一言呟いた。この地を護り抜く、それは営みその全てか、いや、未来か。覚悟が、心が定まっている者の微咲みだった。]
そうか。
[以前、天使に傷を付けたというアメシスト。そしてその助力となった、仔竜にその英雄、【萌の庭】を徴と歌でうみだしたというナジとエルラム。]
…
[口を開きかけ、閉じた。]
─ 儀の直前 ─
[集落にはエルラムがいるのだろうか?
火の狂戦士はひとつの剣を見た。
無骨で何も切れそうに無い巨骸の剣。
その剣は、彼等と共にあるのだろう。
無骨なもの。黒き残骸を溶け合わせた塊のような剣だ。刃となるべき箇所すら、黒い残骸の塊が溶けた形のままであり、美しさはひとつも無い、巨大な鈍器と言った方が早い剣。
だが、その剣を見た時、ぞわりと体が総毛だった。
目の前が眩むような怒りが湧き上がり、その剣を見せてくれたナジへ怒りを向けかけ殺してしまいかねなかった。]
[そんなことをつらつらと考えていると、笛の音>>0:137が響き渡る。火の海に近いとはいえ、雪舞う中を澄んだ音色が響き渡り、]
[岩壁の向こう、集落や【萌の庭】、鍛冶の神の【岩の塔】がある側で、霧が生まれ騒がしい動きを感じたが、半端もいるが強き英雄もいる。
火の狂戦士は岩壁向こうの彼等に任せその場を動かず、「儀」の始まりの音色を耳にした。**]
/*
少なくともおれは敵対すればエメットを殺しに向かうからな…。
被造物+エメットを元に戻すというクエスト発生で、真っ直ぐに戦いのみに集中出来なくなるという懸念もあったが。
少人数村で敵側に加わるのは、天秤のバランスをとるように、(エメットに襲い掛かるのではない)被造物に戦いを挑むNPC英雄の動きまでしっかり描かないと、進行的に良手にはなり辛いなと感じる。
ー儀の直前ー
[先ほど施した徵は>>0:57通常の音の振動よりも遥かに、原初の振動を世界の詩の摂理より齎す
だが今は来る時へ向けて岩に張り付いたまま、静かに耳をすませる
周囲の英雄が徵の周囲で歌を歌い、響き合わせれば徵は振動を記憶する。
その分、炸裂する衝撃波の威力は増すだろう]
[静かな震動は激しい揺れへ変わってゆく。
・・・雪嵐の中に蒼い影が見えて来た・・・
その威容。
見上げ聳えん【氷の巨人】
磨き上げられた珠より滑らかな表層。
輝ける氷の身とは裏腹、硬く、分厚く、重く、身のこなしは軽やか。
片手に持つ武器振るえば、ひと振りにて巨石が粉砕され、激しい砂埃を立てる。
辺りを激しくも緩い円弧描き舞う霙霰は、さきの雲>>0:141を得てのものか。吸収されたものは融けかけの様相だが当たれば痛い雪礫。]
[口元らしき場所からは霜つく吐息。氷像つくる冷気が零れる。
歩めば地を割り、歩んだ後に霜柱を噴き上げさせ、大地を乱しながら、【氷の巨人】は前進する。
眼前に横たわる火の海と岩壁。
その向こうこそ、【氷の巨人】が蹂躙すべき地である。*]
……………。
[少年が霧に包まれて>>0:144以降は、目線を風上に移した
風が加速度的に冷たくなってゆく。花弁のような風花は大きな雪のつぶてとなり、やがて吹雪となってゆく
自ら施した風鎮の徵により多くは集落を避けて通るが、気温の低下まではごまかせない]
(住民を地下に避難させたのは正解だったかな)
[地下の気温は一定に保たれる。ある程度までは寒さからも護られるだろう
だが、だからといって安心はしていられない
萌の庭と集落、そして友人と隣人たちを護る為に、この前線で食い止めなければいけない]
––––––。
[頭に巻いた布を取り、血で徴を描く
そして、集落の岩場に施したものと同じ風鎮の徴を隣に描いた
肩まで伸ばした紫紺の髪が風に暴れる
そしてしゃらん、と淡く神秘的に輝く長剣を抜く
いつかした様に、柄をつかむ手に布をぐるぐると巻きつける
何があっても手放してしまわないように]
[地響きが聞こえる。
それは遠く、だが確かな存在感を持って迫る
そして次第に速く、大きく、強く迫る
やがて足元にも振動が伝わって来るようになれば、その蒼い影は確かに見えた>>26
巨大な、ひとのような姿をしていて決して人ではないもの。
氷雪をまといし、氷の巨人。
片手に携えた武器のようなものを振るえば、大きな岩とて砂埃とともに砕け散った]
––––。
[びりびりと、大きさからのみではない確かな威圧を肌に感じる
吐く息は次第に白く濁ってゆく
剣を巨人へ向ける。だが、直ぐには動かない
周囲の英雄は何かしら行動した者もいただろうか。
だがアメシストは、時を待つ。
炎が巨人に襲いかかりし、その時を]
─ 儀 ─
[吹雪の中、蒼影が浮かび上がる。
何かが上下する度、地が揺れ、火の狂戦士が片膝立て待つ岩にも振動が響く。高所はより揺れ強く、そして揺れは更に間隔と激しさを増す。
額辺りに片手掲げ、雪礫を除けて、それを見た。
火の海、陽炎の先に煌めく巨人を。]
奴の武器が問題だな。
[何かしら仕掛けをしていた岩を木っ端微塵にされては溜らない。声掛けずとも、近くの英雄達ともに巨石の岩跳び駆け出していた。]
[岩壁の向こうで燃え盛る火の海が、動いた。
大河のうねり、よりも早く、包み込むように。
吹雪を呑み、生まれた水は火の海から逃れ去り、
吹雪の風こそ味方はしなかったが、土はずむりと動き、火の海を導く標道を浅い溝でつくりあげた。]
[導かれる大火は、先んじて【氷の巨人】に火を伸ばす。*]
[岩壁の向こうで燃え盛る火の海が、動いた。
大河のうねり、よりも早く、包み込むように。
吹雪を呑み、生まれた水は火の海から逃れ去り、
吹雪の風こそ味方はしなかったが、土はずむりと動き、火の海を導く標道を浅い溝でつくりあげた。]
[導かれる大火は、先んじて【氷の巨人】に手を伸ばす。*]
ー儀ー
[視線は火の海及び被造物に向けたま。他の英雄と共に岩を跳んで駆け出した炎の英雄>>34の背中を見送った
彼に呼応したか、それとも予めそうなっていた故か。火の海がうねり、【氷の巨人】に手を伸ばす>>36
時は来たと見えて、口を開く]
我がかいなは天空の雲をつかむ 風 大気 そして空気よ 我が前に列を成せ
氷の蛮神抱きしは 炎の烈なり怒りのみ
今このとき我が純真なるしもべたち 炎を高く 天まで染めよ
[高らかに、遠くまで響さんと歌う。
そして飛び上がり、動き出した火の海のほど近くまで移動した
そして両手を広げ、火の海に向けて大気の大きな流れを作る]
[純粋な空気を大量にくべられた炎はさらに燃え上がり、【氷の巨人】を襲う
風の流れが作られたことで英雄を襲う吹雪の流れも多少は逸れよう]
[・・・ィイ]
[火の海の上昇気流と吹雪は混ざり合ったが、火の狂戦士の髪を嬲るように乱した。
赤舌の如き奇妙に湾曲した剣は、【氷の巨人】の腕切り込んだが、鳴るような音を奏でそれまでだ。他の英雄もまた、【氷の巨人】へとめいめいに襲うなり、気を引くなり、或いはうたうたうか。]
[一瞬の硬直を逃さずとばかりに腕が振るわれ、その衝撃で、近くの巨石が轟音を立てて崩れ落ちた。
重圧を受けながら、火の海がごうごうと叫ぶ大地へと吹き飛ばされる。]
…
[焼け爛れる大地の中、上に登れる岩を見つければ、即座に飛びつくように駆けて跳ぶ。*]
/*
あなたは、【共有者】です。
あなたは他の共有者が誰であるかを知る事ができます。
あなたは凄い共有者です。凄すぎて仲間はいません。
─ 萌の庭 ─
[生き生きとしげる緑の地を背に、立っていた。
あかく、燃え上がる炎の海が見える。
その向こうに吹き荒ぶ雪嵐が見える。
巨大な蒼い影が見える。
鈍い金色の瞳は、冬の神の遣わした氷の巨人を遠く見つめ]
░▓▒▓░░▓▒
▓█▓░░▓▒
░░▓▒░▓▒▓
█▓▒▓█▓░
(大地から育ち 大地と共に
風の声を聞き 風と共に
水を掻き戯れ 水と共に
火の中を駆け 火と共に)
[闘いの音が聞こえていた。
火の戦士は、冬の神の被造物を討つために来た>>0:124と言っていた。
この意志は、彼と異なるようで同じでもある。
この心が欲するのは
艱難であっても共に歩む道。
『英雄の為の剣』はこの手にあった。
無骨な黒い骸のような、
切る為に手で鍛えられたものではない、唯、歌と祈りによって編まれ、この世の理の外から来たりた祈りの武器>>17]
▓░░…
[彼ら戦士たちと私たちの闘いに、
めぐみあれ]
[うねる炎が蛇の様に絡み付く。
それを踏み潰し、武器で打ち払い。
次々と飛び掛かって来る有象無象を吹き飛ばし、加減も知らず掴み、投げ飛ばす。
だが主に、飛び掛かってくる者達を気に掛けるよりは、前進を行う。]
[前に前に。
英雄達が襲いかかれば、その分だけ歩みは遅くはなったが、岩壁に【萌の庭】へと、【氷の巨人】は近づきつつある。]
[英雄達の引きつけ方が良いのか、天然の或いは詩や歌で生み出した大岩を粉砕する方向の誘導は出来ているようだ。
大気の英雄が刻んだ「徴」>>25までは程近い。]
[英雄エルラムは【萌の庭】に留まる。
冬の神の被造物の前に立つではなく。
その森が、ざわめいた。
夥しい枝と蔦が意志持つかのように撓り、撚り合う。
瑞々しい命は咲き誇り、
やわらかな芽を束ねて生まれた鋭い矢を、蔦の弓へつがえた]
[近づきつつある蒼い陰影へ。
地響きと共に前進する【氷の巨人】へ。
萌の庭が弓をひく。
花を矢羽に咲かせる無数の矢が天へと向き、張り詰めた蔦弓がギリギリと鳴いた]
█▓░░▓▒█░▓▒
[森の萌が一斉に囀り、その強弓が緑を迸らせる。
優美で苛烈な放物の軌跡を描いて、無数の新緑の矢が【氷の巨人】の上に降り注ぐ。
その滑らかな表層に亀裂を生むには足りない攻撃だったが、
口元らしき場所へと殺到した濃い新芽は、霜つく吐息を阻害せんと*]
/*
[鬨の声が前方から響く>>40。それはまるで狩りを始めるような、原初的な響きを感じた
無論、獣のように簡単に済まないことは明白だ
男が赤く湾曲した剣を取り出し、巨人の腕へと振るったが高い音を響かせたのみ。アメシストの視線から変化は感じ取れない
なればと、氷の巨人に襲い掛からんと意思を持ち蠢く炎へ向けた両腕を、いったん天に翳す]
失われて久しき天空の誉れ 其れに近づきし 我が身を許せ
身に宿りし風よ 大気の頂に連れて行け
空の高くへと 我は 登る 上る 昇る
高く 高く 高く !!!
[力強く飛び上がる。そして、氷の巨人の真上に上がり、更に吹雪舞う雲の中へと入る
自らに施した風鎮の徵の影響で弱まってはいるが、雲の中の風は強力だ
羽虫の様に煽られながら、尚も上を目指す]
[鬨の声が前方から響く>>40。それはまるで狩りを始めるような、原初的な響きを感じた
だが無論、獣のように簡単に済まないことは明白だ
男が赤く湾曲した剣を取り出し、巨人の腕へと振るったが高い音を響かせたのみ。アメシストの視線から変化は感じ取れない
なればと、氷の巨人に襲い掛からんと意思を持ち蠢く炎へ向けた両腕を、いったん天に翳す]
[岩を昇り、何度も何度も、【氷の巨人】へと赤い剣を振るう。切り裂けぬまでも、【氷の巨人】が羽虫の様に感ぜられたとしても、地に火に叩き付けられようと、幾度も、幾度も。
火傷をつくり、炭を零しながら、剣を振るう。]
アァ
[深い溜息をついた。
溢れるものは、怒り。]
ァアア……
[戦いの熱あがり、意識を集中すればするほど、弥増す怒りは、毛皮の内側にびっしりと描かれた氷の徴をも越えて、噴出す。]
失われて久しき天空の誉れ 其れに近づきし 我が身を許せ
身に宿りし風よ 大気の頂に連れて行け
空の高くへと 我は 登る 上る 昇る !!!
高く 高く 高く !!!!!
[力強く叫ぶようにうたい、力強く飛び上がる。
そして、氷の巨人の真上に上がり、更に吹雪舞う雲の中へと突入した
自らに施した風鎮の徵の影響で少しは弱まっているが、雲の中の風は強力だ
羽虫の様に煽られ、目の前が鈍色と白色の斑に染まる]
く…ッ!!そ!
[目の前がぐるぐると回り、上も下もわからぬほど弄ばれる
だが、視線の中で時折、わずかに輝くものがある
吹雪に隠されて久しい、太陽だ
煽られつつ、それを目指して飛ぶ
速度はだんだんと落ちていき、髪や衣服には霜がついて凍りつきかけ、深緑から真っ白に染まって行く
手や肌の感覚はとうに無い
それでも右手には剣を縛り付け、離さない]
[火の海を出て、火の粉を散らすだけであった体が、突如燃えた。治りかけていたのか白濁した双眸だったが、それ以上の負傷は負わず。]
ァアアアアアア!!!!
[犬歯を剥き出しにした咆哮。
両足と片手までを使い駆けて跳んだ先に剣を突き立てた。
丁度跳んだ先に、腕が振り抜かれた。衝撃は強くだが、剣は確かに突き立った。
冬の神の【被造物】に突き立てた剣より噴出す焱。
致命的な一打には遠く及ばない。]
[振動で揺れ振り払われかけるのを、両手の力で柄掴み耐え忍ぶ。]
[動きが変わった。
火の海を掴んだまま、矢を弾かんと【氷の巨人】の腕が振るわれる。
その揺れ動きをもって、火の狂戦士は剣を引き抜きながら【氷の巨人】の顔へと飛び移った。]
[岩壁の向こうより放たれた無数の矢>>48。
引き絞られた蔓弓から新緑の矢は次々に間断なく襲い来る。
霜つく吐息に柔らかな芽は凍りつくが、
無数の矢はその身を盾にし、火の海への勢いを弱めた。
噛み潰す。
噛み潰した命の矢が遥か下の地面へと零れ落ちる。
【氷の巨人】は掴んだままの火の海を鞭のようにしならせ、矢を迎撃する。
その半ばから、火の海が軌道を変えて【氷の巨人】へと向かって来たが、火の海を打ち振るった軌道ではごっそり矢が燃え尽きただろう。]
――回想・霧>>11>>12――
░ッ ░ッ
[冷たい霧の中にあっても、少年の吐息は熱く、早く、浅く。
息を切らせた少年は、霧の中にあっても白い英雄の影へと駆け寄ると、
しかし、差し出した手は取らず、くるりと背を向けてしまった。
涙で濡れた顔を見られたくない。
それは少年の中に芽生えた小さな矜持だったか。
あたたかい言葉>>12を頭の上に聞き、こくりと頷くと、
フルートを口に当て、旋律の続きを奏で出した。**]
[引っ切りなしに、腕といい足といい、腹に背に顔と、英雄達は攻撃をしかけてくる。
またも英雄>>57が顔に飛び掛かってくる。
【氷の巨人】は武器を振るい、大地に打ち付けた。
一帯の岩が砕かれ、強い地響きが起こる。
更に、武器を大地に打ち付ければ、直線上に大地が凍りつきながら割れ隆起し、岩壁にあたり漸く衝撃が止まった。
目の前の英雄>>57へと霜つく息を大きく吐きかけ、凍りつかせんとしながら、更に前進する。
・・・そして丁度、「徴」刻まれた岩の間へと【氷の巨人】は足を踏み入れた・・・*]
…………………。
[感覚が狂い、もしかすれば落ちているのだろうかと錯覚し始めた頃、急に雲が穏やかになったように感じられた>>58
我武者羅に光を目指す。すると、唐突に視界が蒼に染まった
瞬間、強くなった光に目を閉じる
顔を逸らして少しずつ目を開ければ、先ほどまで格闘していた雲が下一面に広がっていた]
………………………。
……はぁ、はーーー……。はぁ…。
…いや、これからだ。
[その光景に少しだけ惚けていた事を、独りで不覚に思う
此処は終着点では無い。むしろ望む終着点に行くための僅かな一手に過ぎない
アメシストは長剣を真下に構える。
それに全体重をかけるようにしながら、詩を紡ぐ]
天空の純真なる風よ 我が切っ先の糧となれ
仇となりし大気 切り裂いて 風は神をも超える
穢れを知らぬ風よ 我と共に 地に堕ちよう
金属の神もたらし我が剣と共に
[瞬間、アメシストの身は剣を一番下にして一気に落ちる
自らの体重と詩の力により、急激に加速する
先ほど出てきた雲の穴を頼りにして、そこから突撃を試みる
剣の切っ先に風が凝縮され、仄白く光って見えた
雲も、風も一気に切り裂いて一直線に下降する]
[幅広い肩を転がりながら【氷の巨人】の顔の間近へと来た。
一度は飛び掛かれたものの、揺れ激しい高所。
腹這いになりへばりつきながら、前進する。]
ルゥ・・・グググ・・・
[手が燃える。
腕が燃える。
体が燃えている。]
ガァアアアア!!!
[間近で吹き付けられる霜は、火を削り霜つかせ、しかし溶け火に呑まれ、徐々に霜増え重くなる体をものともせず、四つん這いから中腰となり、]
はぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁあああぁあああああああああああ!!!!!
[天空より来る大きな怒号は、近くに英雄がいれば思わず退避させるほどだったか。
地上がぐんと近くなり、蒼い巨人の姿が間近に迫る
原初の風まといし剣は巨人の腕に突き刺さる。そして、僅かながら亀裂を生んだ
突き立ったその腕に何が握られていたかは確認する余裕が無かった]
[巨人はアメシストを振り払わんと腕を振る。
更に深く突き立てんと力を込めようとするも、しがみついているだけで精一杯だ
否、縛った布で何とかぶら下がっているに過ぎない
そこへ、微かに歌と音楽が聴こえてくる>>60>>61]
…………。
[混濁した意識の中で確かに見た。歌と音楽を受けて、自らが刻んだ徴が輝いているのを
振動を取り込み、力が増している]
––––––––––––––––––––––ふ。
[状況に似合わず、不敵に笑う。首を振って、余計な思考を散らす
そして、自らのやる事を為さんと剣に両手をかける。
だが詩を紡ごうとするも、腕の振動により集中できない
そうしているうちに、巨人が徵の刻まれた岩へと踏み込む–––––––>>63]
[岩の間に歩みゆく【氷の巨人】の手が、アメシストに伸ばされた。
掴むことが出来たならば、他の英雄達と同じく、加減知らぬ力でへし折りながら、彼方へ投げ捨てようとせんと。
掴めば投げ捨てるまでの間、僅かでも岩の間に留まる時間は長くなるやもしれず。**]
[岩の間に歩みゆく【氷の巨人】の手が、アメシストに伸ばされた。
掴むことが出来たならば、他の英雄達と同じく、加減知らぬ力でへし折りながら、彼方へ投げ捨てようとせんと。
投げ捨てるまでの間、僅かでも岩の間に留まる時間が長くなるかどうかは、その時次第だろうが。**]
[巨人が踏み込めば徵がひときわ輝き、溜められた音が振動となって両側から一気に炸裂する
その徴は、巨人に刻み付けられた傷を深くする事はできただろうか
アメシストは巨人と共に振動に巻き込まれ、腕から剣もろとも弾き飛ばされる
施した"徵"を巨人に破壊されない為に気を反らす、苦肉の索だった
アメシストは吹雪吹きすさぶ砂の大地に落ちた。
顔を上げれば耳元ではキーンという音が鳴っている
その音以外、アメシストの世界からは音が消えていた]**
[人には伺いしれない理のなかで、その圧倒的な力に圧し潰され膝付き額を地に押し付けられ、粉々に擂り潰される弱い生き物が、人間だ。]
[神の恩情で生かされている人間達が生存を声高に望もうと、神々からすれば、それは憐れ催す醜悪な不協和音だろう。
地を這う人間達の遥か高みから、戯れに慈悲を掛けるのも、それが証左に違いない。何故なら、慈悲をかけることも忘れてしまうほどの、小さな虫螻が人間なのだから。
声高にがなり立てる、それら人間を煩わしく殺しても、神々にとっては何の痛痒も感じない事柄だろう。]
[・・・ィイイィ]
[滑り落ちながら走らせる赤い剣は白い筋をつける。
冬の闇の中、弧をえがき輝きが散る。]
[吐く息を凍りつかせ、膚を蒼褪めさせ、それでも火の狂戦士は、【氷の巨人】の裡にて燃えながら剣を振るい続ける。**]
/*
今日は延長無くても良いなーとは。
村建人的には、砕くところまで行きたいところだが……。
2d72hで終われればと思っていたり。
─ 遠景 ─
[ぽつぽつと岩為す英雄によりつくられた巨石達は、最初からそこにあった天然の巨石と同じように佇んでいた。
【氷の巨人】により、粉砕され、根元から倒壊し、凍り霜ついている。
【氷の巨人】の背中を見つめる英雄がひとり、透き通った声が吹雪の中であがった。
きみよ 足をとめよ
世界に満ちる【詩】へと共鳴してゆく。
次に、大地に語りかける声がする。
頭を垂れるように、撓垂れかかるように、【氷の巨人】の周囲の巨石が曲がり、岩達がごろごろと転がった。]
─ 遠景 ─
[転がる岩の表面を撫でる手、なぞり浮かび上がる「徴」は「槍の徴」と「縄の徴」。
岩達は繋がり、ぎしぎしと身を持ち上げた。
岩から生えるのは「槍」、岩の茨にも似た姿。
岩の茨は絡まりて
きみの足をとめる
たどたどしく初々しく、別の声が続いた。
どうか、耳を傾けて
氷の巨人の足を止めて
強く、強く、手足を掴んで
祈りに似た、詩と言えるかも定かでは無い声で。
吹雪の中、手を組み合わせて微か頭を垂れる。]
[声は小さく、けれどもはっきりと。
まはる
まはる
くるくるまはる
きみの足をとめるために
岩の茨は、双つ岩の間に来た【氷の巨人】へと絡み付き、頭を垂れて曲がった巨石もまた、蜜が伸びるように【氷の巨人】へと幾重にも絡み付く。*]
ー炸裂の直前>>73ー
[剣を更に押し込まんと、あらん限りの力をかける。
だが視界の端に見える。明確に近づく、もう一方の腕が]
…甘くは、無いか…!
[突き立った剣を抜き、腕から飛んですぐ背後に迫った巨人の指を剣で弾く
それは僅かばかりの牽制になったのみで、掴もうとする蒼き指全てを押し留めるような力はない
だがその僅かばかりの隙は無駄ではない。剣を大きく振りぬいて、4本の指を一気に牽制する
キキキキキィン–––と、現在存在するどんな楽器でも鳴らせないような清涼な音が響く]
はァッ!!!
[指が止まった隙をついて、巨人の手のひらを蹴って砂から雪に覆われつつある地面へと着地した
その瞬間、巨人が徴の描かれた岩場へと踏み込んだ]
――戦いの場・後方――
[遥か天からの一閃。>>70
渾身の一撃は、捨て身の陽動でもあった。
巨人が腕を振り上げ、英雄の躯を地面に投げつけようと、腕を振り上げた。
巨人が歩を進めた、一瞬の後、襲い来る音の壁に少年は顔を顰めた。]
[徵が炸裂すれば、アメシストの身は白く染まる大地を転がった
耳は鋭き音と静寂が支配していたが、大気の振動を感じ取れば音が何処から来るのかは解る
急いで体制を整えれば、周囲に氷の巨人の微細な破片が散った
巨人本体がどうなっているかは、土煙により未だ見えない
だがアメシストは地面から身体で感じる。何人かがこちらへ駆けてくる振動を>>84]
……寝░る▓には、いか▒いね。
[音が消えた所為で、自らの声の調律も狂う。ふと、植物を操る友人のことを思い出す
はじめから狂った調律で、しかし純粋な詩の力を持っていた者。
自分にもできるだろうかと笑いを零しながら、巨人の後ろ側から追撃を加えるべく駆け出した]
[・・・大気の英雄が突き刺した>>70のは、武器持つ手。
衝撃波は、束の間、一帯の雪嵐を吹き飛ばし空白を作る。
・・・ずぁ・・・
再び雪は舞い始めた。
これまでの戦いは短くも濃いもの。
英雄達の武器は、幾らかは筋をつけ、幾らかは刺さり、幾らかは罅入らせた。
・・・が、大気の英雄の鋭き突きは、その中でも一番深く剣を這入らせた。小さな亀裂ではあったが、目に見える程に、だ。
間近に見える人間>>88を掴まんとするも、するり掌から逃げた。【氷の巨人】は共に、徴が描かれた岩場に踏み込む。]
[ まはる
まはる
くるくるまはる
巨人の振り回した火の海に燃やされた命の滓が、
霜つく吐息に凍り噛み砕かれた命の欠片が>>59
かれらの足元でふくりと、ふたたびいろづく。
岩間に
砂中に
吹雪の海に
踏み潰されれば凍った胞子が舞い、散った【巨人】の破片と混じり合って細氷のようにキラキラと淡緑の光を放つ。
新たな芽生えの時を待つ]
[武器持つ手から、肩の半ば、そして鎖骨や肋骨の近くまで。
罅が奔っている。
重低音は、その罅が原因だが、他の箇所にも先程は見えなかった大小の罅が見える。
そこへ、ごつごつとした岩の茨が食い込み手足を拘束せんと、或いは幾重にも伸びた岩が巻き付かん>>83とし、一時の間、【氷の巨人】は動きを停めようとしていた。*]
/*
くっ…エルラムさん凄い……。おれが、芽の矢飛ばしたのだから、緑生やすのもありだな(周囲への寒さ対処のため)と思っていたら、先に描写された。
[裡に入り込んだ人間>>87は厳冬の中、裡は冬の檻そのものだ。その身にどんな加護と祝福があろうとも、いずれは凍り付く。]
[外側>>84は、先程に比べ、今は罅割れ砕くのも容易に思える「イキモノ」に、見えるかもしれない。
罅補うように雪舞い霜つきつつあるが、治るまでに間に合えば、砕けると、皆の心に希望を宿さんとしていた。**]
─ よびごえ とおぼえ
─ その感情は力か
─ いまこのひとときは、共に浴すを許せ
─ その心は熱情か
─ わたしはもえる
─ たたかいを知り、たたかいに焼かれる
─ わたシ は …
…ィ、 あ
[燃え上がれ。
凍えし厳冬たる巨人の裡側に、私の、
怒りも。
響け。響け。力となれ。
芯から我が身が灼けていく幻覚に、つめたさを忘れる。
苦痛に身を捩り、悲鳴は喉の下で詩に変わった]
[ ――与えよ。――与えよ。
傷付きしものに、施しを。
疲弊せしものに、安らぎを。
――与えよ。――与えよ。
臆病なものに、勇気を。
猛るものに、鼓舞を。 ]
[戦場に満ちるリズム。
それは、民の歌か。雪が舞う音か。
或いは、岩が織り成す剣戟の音だったか。
そこに、少年は全く別の旋律を重ねた。
傷ついても尚、立ち向かおうとする者への祈り。
未来を掴み取るための希望。
戦いに身を投じる者の耳にこの調べが届けば、幾分かの癒しにはなろうか。
少年は、目を閉じて、聴覚を研ぎ澄ます。]
/*
メモ張るのおそすぎでござった。
ところで巨人につかまれてへし折られた英雄って
†あなたは死にました†
だよね!
おお…死んでしまうとはふがいない
[大地に衝撃が走り、轟音が鳴っても、フルートは途切れることはなく。
息つく間もわずか、小さな手は、神が造った精緻な調律の5本の管を次々と繰り、詩を紡ぐ。
小鳥の囀りにも似た高い音は、少年の吐息を乗せて、吹雪に遮られることなく響き渡る。
――霜つく音>>99。
少年の耳は、氷の結晶が育つ、誰にも聴き取れないような音まで拾っていた。]
[・・・・・・・・・ィイイン]
[赤舌の如き湾曲した剣は突き立った。
深々と焱は噴出し、これまでに斬りつけた白い筋をなぞり、迸る。*]
[・・・・・・・・・ィイイン]
[赤舌の如き湾曲した剣は突き立った。
深々と焱は噴出し、これまでに斬りつけた無数の白い筋をなぞり迸る。*]
[少年の耳元がぴくんと動くと、急に旋律が調子を変える。
フルートに刻まれた「徴」が、詩の力を帯びて力を震わした。
泉の神によって刻まれた「霜の徴」。
冬の朝の泉の畔、草木に降りる霜のように、柔らかで細やかな真綿。
冬の神の描くそれとは全く異なる、優美な模様の徴が、巨人の肩口に顕れたかと思うと、次第に罅を覆い尽くしてゆく。
「湧き出るもの」泉の神の徴によって生みだされた「繊細で脆い」霜は、
冬の神によって造られた被造物にとって、傷口に塗られた異物となるだろうか。]
/*
(……、治りそう)
でも確かに、「霜の徴」の「種類」が複数あってもおかしくはないな。冬の神も、そっちの徴は知ってそうだけど、VSの為に厳冬描写してしまっており、冬神=搦め手が足りてない神になってる。(村建ての頭の残念さでもある)
でもいっそ、霜を降るのを阻害してしまった方が早いなんt
/*
脆い霜つく→…つまりさっきと比較するとふかふかになる、か(真顔)硬い霜つく前までに、埋めて…埋めて…?
(その上から硬めたらいけそうという顔)
客観、エメットが味方しているように見えるので、エメットが怖い子である。
[岩の茨の刺たる槍は、腕や肩の亀裂に這入り締め上げようとする。
足下には、幾人かの人間達>>97。
脚に取り付くも、岩の茨に足は止められていた。
足が動くのならば、蹴散らしたに違いない。
小さな罅から共鳴は広がり、【氷の巨人】の裡の一欠片の火と繋がり、口から腑までの裡に火は迸る。
それだけで【氷の巨人】は割れないが、口からは火の光がちらついた。]
[雪は、罅に降り積もり、霜は硬く硬く身を覆わんとす、
氷の結晶育つ前に、北東の僻地に笛の音>>108響き渡る。
【氷の巨人】の肩口に顕現した「霜の徴」。
それは脆い霜を表す、霜の徴のひとつでもあり、その「霜の徴」は【氷の巨人】の口から吐かれる霜の性質を半ば変え、亀裂を治そうとする霜の形状は明確に変化させた。
「霜の徴」によって覆われゆく光景は、笛の主が治そうとしているようにも見えるが、脆く細かい霜が覆う様や、「霜の徴」の形をよくよく見れば、阻害為そうとしていることに気づけるだろう。]
更新時間が24時間延長されました。
火の狂戦士が「時間を進める」を選択しました。
[ 水の恵み。水の祈り。
霜に命は宿る。
冬の暁にも水際の、
草木が息づいた証。
柔らかな真綿となり、
しめやかに大地を飾り立てん。** ]
竜の背に棲む少年 エメットが「時間を進める」を選択しました。
ガ、ァアア、アアア、ァアアアア!!!!
[【氷の巨人】の裡にて、焱は溢れ出す。
霜つく厳冬が小指の先程薄れた。]
ァアアアアアアア!!!!!
[燃える、燃える、裡で燃える。
【氷の巨人】は微かに裡より光を放ち、罅の這入りやすそうな場所が、光によって浮かび上がる。
【氷の巨人】の崩潰に繋がるよすがが。]
――戦いの場・萌の庭近く――
[笛の音に、巨人の傷口は徐々に埋まってゆく。
それが、冬の神が紡ぐものとは本質的に違う、泉の神の紡ぐ霜だと気付いたものはどれだけいたか。
英雄の中でも、詩の力が強い者でないと、気付くのは難しいだろう。
実際、これをやるのは躊躇ったが、氷の巨人は一度凍りついたものは溶かせない、という観察が、勇気を後押しした。
恐れをなして最前線には行かなかった半端者の英雄が、近付いてきて何か言葉を浴びせてきたが、少年はフルートから唇を離しはしなかった。
大気には、冬の神のものではない詩の力が満ちている。半端者の英雄も、近くでそれを感じたはずだ。**]
火の狂戦士が「時間を進める」を取り消しました。
[巨人口からは焔がこぼれ、肩口から、腹から、まるで太陽を呑んだかのように光と熱が迸った。
光は氷を伝い、方々へと屈折し、まばゆく周りを照らす。
それに呼応するように、一度は巨人の罅を覆った泉の神の繊細な霜は、次第に結晶の形を失い、崩れ、融けゆく。]
―― ▓▓ ▓。
[霜が融け、零れ落ちようとしたその時。
霜付いていた罅の一面を埋め尽くすかのように、花が咲くように、無数の小さな徴が顕れる。
花開いたのは、「泉」の徴。
霜融けの水は滾々と、巨人の罅の奥から溢れる。
まるで岩の割れ目から湧き出る滝のように、水は巨躯を伝い、溶かしながら、地面へと降り注ぐ。
飛沫の幾分かは、地に眠る静かな命、植物の胞子>>93の上にも、零れ落ちただろうか。]
[その時。
右の足元に風と熱を、光を感じた。
地に滴り落ちた、太陽の雫。
溶岩のような粘性を持った塊は、ぷにょんと弾み、体表を震わせる。
巨人の胎内へ至った火の子に呼び寄せられたか、それとも。
少年は、ちらっと視線を向け、微笑むと、右手を差し出した。**]
ああ、ああア あ!
[瞼が熱い。
溢れた涙が凍りつき、沸騰した。
怒りだ。いいやこれは憤怒だ。
私はその根源を知らなかった。
私の底に沈んでいた、知らせずにいた憤怒が喚び起こされる。
共鳴せよ、共鳴せよ。
【氷の巨人】の裡にて、焱は溢れ出す]
火の狂戦士が「時間を進める」を選択しました。
ァア、ぁ…
[不意に、「みず」が降り注いだ]
……っぁ、く
[皹から霜溶けて溢れ出す水が腕にかかり、私は【氷の巨人】の脚に突き立てていたナイフを抜いた。
刃は大きく欠けて折れている。
瞬いた。
冷たい涙が恵みある泉の徴を映し、頬を伝う。
【氷の巨人】の脚が足元の虫螻を蹴散らすには、まとわりつく岩の槍茨が未だ強固だった。
その岩の「縄」にも、水の祈りが澪を作っている]
[見上げた【氷の巨人】は山の如き高さ。
その身が微かに裡より光を放っていた。つい先ほどまで磨いた玉のように滑らかだったそれ。
無数に走る焔の澪は、崩壊の希望を抱かせるような亀裂の種]
[アメシストの着地した地点から、【氷の巨人】の姿は少し遠くにあった
駆けて行くうち、巨人に相対する英雄のひとりから澄んだ振動が発せられる>>81
周囲の世界に拡がり、やがて大地に染み込んでいった
そしてもうひとり、頭を垂れる者があった>>82
周囲の岩は生き物のように湾曲し、頭を垂れて
砕かれた岩は茨のように連なり絡みつき、氷の巨人の進軍を阻害せんとうごめいている]
–––––。
[もうひとりの英雄>>81>>82が、岩に徴を描いていた英雄が口を開く。
永の檻
対の牙
岩の顎(あぎと)
岩の牙、巨人を咬み、決して離さじ
永檻を為し、被造の物を傷つけん
標の火に添い 氷を喰む
束の間、英雄は逡巡する。
かつて神から持ち掛けられた【契約】。求められた代償は、自らの命。ここで代償を捧げ、神が違えず【契約】を履行してくれたならば。この巨人を討てるのでは、と。
だが、己の目で見てみたくもある。この不毛の地平に綴られるであろう、さきを。]
[その逡巡に気づいたように、傍らの英雄が手を握った。手を繋ぎ、ひとりではないと、震えを抑えて微笑んだ。]
風よ、我░名にかけて。
隣人▒ちを、助▓給え。
我々░、かり▓めの翼▒得る
[一旦止まって、深呼吸をして息を整える
そして詩を紡ぎ、風の力まといし剣を振り抜いた
ぶわ、と詩から呼び起こされた風が広範囲に舞う。
影響下にいる者は体が急に軽くなったように感じるだろう]
[私は「岩」に手をついて瞼を閉じる。
私の中には、私の憤怒が蟠りて在った。根源の知れぬ怒り。
あるいは、
あの未熟な英雄たちのように私もまた悪意に中てられたか
いつの間にか血の味のする唇を開き、歌う]
─ きみよ ふりかえれ
─ 岩の牙 決して離さじ
─ きみをもとめる
[ぎしぎしと身を持ち上げ、岩が垂れた頭を上げた。
岩から生える新たな「槍」は茨を幾重にも束ねた鋭きくさびに似た姿]
─ 融けし霜 流れる谷間
─ 標の火に添い 氷を喰む
─ きみよ くだけよ
─ 生まれる前のみずへと かえれ
[ともに うたいましょう
詩を紡いだ後、近くの英雄>>125から確かに聴こえた。
見れば、手を繋いで共に、互いに調律を合わせるようにうたっている
そして、声ではない、楽器の微細な振動も微かに伝わる]
…………。
[足を止め、自らのできる事を考える
氷の巨人に視線を戻せば、入った罅に霜が付いて行くのが見て取れた>>114
一見、急激に修復されている様にも見えたが本質は氷の巨人とは全く別のものである
楽器の振動から流れた詩の力から其れは成っている]
/*
ああ、そっか…なるほどそうか。うっかりしていたな。
笛の「徴」が、泉の神の手によるものだと、…半端無い力じゃないかw
[そのとき、巨人の体内が僅かに赤く発光する>>112様子が背中からも見て取れた
攻撃の予兆かと身構えるが、巨人は苦しそうに身を捩っている
そして皆が付けた僅かな傷から、暴風の徵によって生まれた亀裂から、赤々と光が生まれ、霜が溶ける
そして新たな徵が芽生える。>>115
その徵から浪々と水は流れ出し、巨躯を伝い流れ落ちる
その光景はまるで–––]
––––––––––––––––––––––––春。
[既に亀裂が這入っていた箇所>>96を中心に。
半身を中心に砕け、ごどん、ごど、と、それも見上げるほどの氷の巨塊が落ちる。
細かい氷塵が大気中に綺羅綺羅と舞う。
吹雪く風は冷たいものの、岩の茨に絡み付かれ、岩の顎に噛まれ、身動きとれないままであり、「泉の徴」は懇々と水を生み出していた。
そして、その水は眠るたね>>93>>115へと流れ行く。*]
[巨人を発光させたのは誰か。考えずとも答えは出た
彼のことを本質的に理解する事は出来なかったが、彼の様な者にしかできない所業だとも思えた]
…………まだ、足り▓いもの▒ある。
[呟きつつ、ギチギチと岩と氷の擦れる不協和音を肌で感じた
氷の巨人の向こう側で岩が大きくうねる>>128
くだけろ!
くだけよ
くだけて
氷の巨人の向こう側と周囲の英雄から、確かにそう聴こえた]
[人々の造り出した楔は、巨人の半身近くを砕き、地に落とした>>134
周囲の英雄が歓喜の声を上げる振動が伝わる
岩に絡みつかれ、身動きのとれないまま水に溶かされ、大部分を砕かれた氷の巨人を見て、何人の英雄が勝利を確信しただろうか
だが]
–––油断▒るな!
[まだ完全に活動を停止した訳では無い。次はどういった行動に出るかわからない
調律の狂った声のまま、周囲の英雄に向けて声を発した]
……………。
エ░ラム、僕らも歌▒てみ▓うか。
春には▒だひと░、足りないも▓がある
[周囲に注意を促した後、遠くの【萌の庭】に在りし友人の名を呼ぶ
手を真上に掲げて、口を開いた]
我 こ▒地に流れし命の芽░集め
命▓き者▓眠りを齎さん
風よ 欠片と共▓踊れ
終着点は雪解け水のふもと▓り
[風が渦を巻き、空中に浮遊していた植物の胞子>>93を集め、絡め取り、氷の巨人を中心に収束する
そして湧き出る泉の徵の水が溜まり始めた地面へと落ちた
急激に成長させる事が出来れば、氷の巨人を更に阻害する事が出来ようか]*
[砕かれた氷塊の底。
動きを止めた【氷の巨人】の残骸の裡で、赤舌の剣を底に突き立て、柄に両手を預け、座り込み頭を垂れていた。
燃えることも無く、霜付きながらも、頭上から滴る水を浴びている。
分厚い氷の隙間から、遠く歓喜らしき声がしていた。*]
[だれかの歓声が耳の後ろを通り抜けた。
巨人のすぐ近くにいた英雄たちは、砕け落ちる氷塊を避けるべく惑う。
風の翼は彼らと、サイエの助けになった。が]
ツ!
[眼前に迫った巨塊を躱した身に、別の衝撃が走る。
なにかがあかく染まり、視界が急激に回転した。
キラキラと舞う氷塵の間合いから逃れる体が砂地にぶつかり、手足を丸めた。
風を受けて転がる]
ヅ、 は
[体を丸め、岩の窪みに寄せて降る氷塊の振動を感じていた。
頭が熱い、と思うその後には、粘つく冷たさにからだが震える。額がどろり濡れていて、泉の水かと思った。
瞼は開いているはずなのに、暗くあかい]
……
[目に入った血を手の甲で拭った]
[【氷の巨人】を内に、「泉の徴」からうまれた水を吸い上げ、緑>>138花咲く。
氷の上に、緑が宿る。
それはまるで石の上に宿るようなものに見えたか。
倒れ砕いた【氷の巨人】に大樹生まれ、包み込む。
氷塊と緑の間から、懇々と水は流れゆく。
・・・流れゆく・・・
大地に染み込みながらも、高所から低所へと流れてゆくように、「泉の徴」から水は流れてゆき続け、大地や岩へ広がってゆく。]
[【氷の巨人】を内に、「泉の徴」からうまれた水を吸い上げ、緑>>138花咲く。
氷の上に、緑が宿る。
それはまるで石の上に宿るようなものに見えたか。
倒れ砕いた【氷の巨人】に大樹生まれ、包み込む。
氷塊と緑の間から、懇々と水は流れゆく。
・・・流れゆく・・・
大地に染み込みながらも、高所から低所へと流れてゆくように、「泉の徴」から水は流れてゆき続け、大地や岩へ広がってゆく。]
[ひたひたと]
[英雄達の足下を濡らす水。
大樹生まれた後、近づいた英雄は幾人いたことだろう?
もう、安心とばかりに。雪舞う中。]
─ 萌の庭 ─
[幼い子であった頃から共にいた老山羊は、この場には居なかった。
エルラムは、喉へ一度手をあてて、傍らにある別の英雄へと視線を向ける]
…これら、はあし達の歩みゆう艱難の道
[金の瞳は穏やかに微笑んだ。
手にした巨骸の剣の、無骨な柄を節の立った指で撫でる。
友の声姿>>137は遠景。
萌の庭は静寂と、生きものの息遣いに満ちていた]
░▓▒▓█▓░░▓▒
[詩と祈りを撚り合せる英雄の剣も静寂の中。
大気の英雄の詩へ乗せて、エルラムも歌った*]
――戦いの場・萌の庭近く――
[ 水の恵み。水の祈り。
冬を討ち払わん。
霜を融かし、露を落とし、
萌え出ずる草木に歓びを。
生きとし生けるものに
あまねく命の萌芽を呼び覚ませ。 ]
[泉の徴が巨人の躯に花咲き、滝のように水が溢れ出る。
その大本となる力は、フルートに刻まれた徴ではなく、少年の右手――鍛冶の神が腕に埋め込んだ鏃>>105>>106から発せられていた。
フルートの調に合わせ、陽の雫も踊る。
元を辿れば陽の雫の体だった鉱物でできた鏃に共鳴しているのか。
それとも、その鏃に刻まれた「泉」の徴に興味があるのか。
やがて、彼方、巨人の体が崩れ落ち、歓声が上がる。>>141
泉は命ある胞子にも降り注ぎ、氷の上に緑が花咲いた。]
[やがて、萌え出ずる小紳の加護を受けた英雄の歌も重なり。
巨人の上に大樹>>143が生まれ、氷を包み込んだ。
だけど、少年には、聴こえていた。
今も尚残る、冬の、息遣いを。]
/*
>その大本となる力は、フルートに刻まれた徴ではなく、少年の右手――鍛冶の神が腕に埋め込んだ鏃
ぶ、武器では無いのか…?(謎金属すぎることに)
これは、力を貸していることになるのだろうかどうなのか。
【被造物】 【氷の巨人】が「時間を進める」を選択しました。
大気の英雄 アメシストが「時間を進める」を選択しました。
[巨人が倒れても、雪は、舞う。
萌えの庭の近くにいる少年の頬にも、冷たい氷の粒が触れた。
少年は、一歩を踏み出す。]
おいらは░行くよ。
あそこには、おいらの大事な人がいるんだ。
[白く、柔らかな、面影。
そして、果敢に巨人に立ち向かう人々の背中。
この気持ちがあれば、強くなれる。
枯れ木のように細い足は、今ではしっかりと大地を踏みしめている。]
君も、来る?
[少年が問いかけた先で、陽の雫が、跳ねるように揺れた。**]
[げに美しきは、白き氷樹。
嗚呼、一瞬にして砕け散る。
大気に微嗤う無数の氷の結晶。
美しき氷の結晶が、英雄達や人間達の視線を奪う。]
[ひたひた]
[透明な“水”が薄く広がる]
[ひたひた]
[そう、“水のようなもの”が]
[ひたひた]
[笑い合う英雄、柔らかなる笑顔]
[ひたひた]
[砕けた大地の表面を覆い英雄達の足下に広がり、なお、広がる]
[ひたひた]
[気づいた時にはもう遅い]
[広がるのと同じ速度で足を昇り体を覆い、“凍りつかせてゆく”]
[それは、悪夢と言った方が早い。
“英雄の氷像”
“水のようなもの”が覆い、そして通り過ぎさった後にあったのは、一瞬にして凍った英雄達だった。
その“水のようなもの”は、ひたひたと、ひたひたと、岩壁に迫る。
その一端が、火の海に触れた。]
[ぼふぁ、どぉ・・・ん・・・]
[一瞬にして、火の海が“消えた”。
いや、消えたのでは無い。
“水のようなもの”の一端が一瞬にして消えた瞬間、瞬間的に膨大な何かが膨れ上がり、それに押し潰されたように、火もまた消滅したのだ。]
[ひたひた]
[残った“水のようなもの”は、火の海が消えた大地を嘲笑うように滑り迫り続ける。
その一端は、最初の岩壁に触れようとしていた。]
[幸いな事に、その“水のようなもの”は多くは無かった。
だが、大樹消え、砕かれた【氷の巨人】から現れたもの、溢れたものはそれだけでは無かった。]
[ごとり]
[ごとり、ごとり]
[見えない短刀で切り分けられたように、砕かれた【氷の巨人】が、一定の大きさの方体に自ら分たれてゆく。
「霜の徴」と「泉の徴」を払い落とし、方体は、腕を、足を、武器を生やし、やがて無数の小さな【氷の巨人】がうまれた。
姿形はそれぞれ違い、手に持つ武器もそれぞれ違う。氷で出来た獣のようなものに乗っているものもいる。
大きさも、それぞれ違うが、小さなものでも大人の倍はあった。
更に俊敏さを増した【氷の巨人】達は、岩壁を昇り、或いは力任せに壊し、【萌の庭】へと侵入せんと走り始めた。*]
【被造物】 【氷の巨人】が「時間を進める」を取り消しました。
【被造物】 【氷の巨人】が「時間を進める」を選択しました。
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