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ボクも一度、村をたててみたいなーと最近思ったり。
小喉ガチで何か面白い役職が1つ入っているようなコンセプト村か、前にせんちゅさんがやってたゆるガチ闇鍋村みたいなのか。
とりあえず年末年始はイリアさんの村にお邪魔しよう…
>>-515グリフィン
「あれ? 800pt設定だったら、
エピ喉って2500ptだったと思うけど、
3500ptだったっけ?」と思ってたら、
キミが飴を投げてくれていました(
よし、アンサフィ看病SS完成だー!
私名物、エピでの長文投下、
今回は考察じゃなくて、SSだけど、いっくぞー!
ボクの双子の妹は頑張り屋さんだ。
真面目で、責任感が強くて、学校の成績も良かった。
……成績に関しては、
「アントリーはケアレスミスが多すぎます。
テスト終了15分前に三回見直しをするだけで、
平均20点は上がります」
と、学生当時、言われてたけど。
そもそも、終了時間の15分前に、
だいたいの問題を解き終わってるとかいう方がおかしい。
話が逸れた。
まあ、それくらい、ボクの妹は勤勉だった。
だから、こんなことになる。
「サフィ、体温計見せて」
「……」
「見せて」
手の平を差し出したまま繰り返すと、
ベッドに起き上がったサフィは
渋々体温計をボクに渡した。
隠すように握っていたそれのデジタル表示を見ると。
「38.3℃、だね」
「……少し風邪気味なだけです」
「キミ自身、本当にそう思ってる?」
「……」
サフィは昔から無理をしすぎると熱を出す。
抵抗力が弱って風邪を引くとかじゃなくて、
体が悲鳴を上げているというのが正しいらしい。
それで、それ以上の無理をさせないために、
体の方が熱を出して、
本人を止めるというシステムになっているらしい。
人間の体って不思議だ。
ズル休みしたいときはピンピンしてるのにね。
「というわけで、
少なくとも三日間はベッドから出ちゃ駄目だからね」
「……社会人には仕事があるのですが」
「体調管理もできない人を社会人なんて呼ばない」
こういうお説教って、普段はボクがされてばかりなんだけど。
「忙しい時期はちょうど終わったんでしょ?
休暇申請できるよね?」
繁忙期だったからこそ、サフィが無理をしたということでもある。
真夜中に家に帰って朝早く家を出るなんてことを
ここのところずっと繰り返していたのだ。
「できるよね?」
「……」
念押しすると、
サフィはボクから目を逸らしたまま、
これまた渋々と、枕元のスマートフォンに手を伸ばしたのだった。
これが今朝の話。
「やれやれ」
包丁でりんごの皮を剥きながら、
ボクは思わずそう呟いていた。
サフィはこういうとき、自分の体調不良を隠そうとする。
社会人がどうのこうのではなく、昔からなので、
きっと本人なりに後ろめたいのだろう。
でも、たった二人の姉妹なんだから、
こういうときくらい頼ってくれてもいいのに、とか
そんなことを思ってしまう。
普段、お世話になりっぱなしのボクが
そんなことを言うのは、
ちょっとどころではなくずうずうしいけれど。
「ん?」
カタン、と音がしたので、後ろを振り返る。
カーディガンを羽織ったサフィが
開けっ放しだったキッチンのドアの向こうに立っていた。
「ダメじゃないか、サフィ。寝てないと。
りんごを切ったら持っていくから、ベッドに戻ってて」
先ほどの強情なサフィを思い出し、
言い聞かせるように話しかける。
もちろん、サフィはあまり納得していない表情だ。
カーディガンの胸元を握って、その場から動こうとしない。
「ほら、サフィ」
「……ベッドで果物を食べるようなものぐさは、
あなた一人で十分です」
「ボクはそんなことしたことないよ!?
食事はちゃんと座って食べるのが美味しいんだから!」
「そう思っているのなら、
私も椅子に座って食べてもいいですよね?」
「あっ」
見事に論破された。
ぐぬぬ……となっているボクを尻目に、
サフィはいつもの自分の席に平然と腰掛ける。
悔しかったので、うさぎさんりんごじゃなくて、
普通に全部皮を剥いたりんごを
ボクはお皿に盛ったのだった。
「……で、サフィ、何してるの?」
「見て分かりませんか? 読書です」
サフィは平然と本を開いている。
今、ボク達はソファに並んで座っている格好だ。
テーブルにりんごを置いた後、
食べ終わったら、きちんとベッドに戻るよう言い含めておいて、
ボクはリビングでお昼ごはんのメニューを考えていた。
栄養があって、消化が良くって、
作るのも食べるのも楽しそうなメニューって無いかなぁと
思いながら料理本のページをめくっていたら、
サフィが隣にやってきたというわけだ。
わざわざ、ひざ掛けまで用意してきている。
「キミはベッドでちゃんと休むべきだよ、サフィ」
「昼間眠ると、生活リズムが崩れますから」
「そういうこと言ってる場合じゃないでしょ。
高熱出してる病人なのに」
「大人しくしているのは一緒ですから、
どこにいても休んでるのと変わりありません」
「……」
文庫本に目を落としたまま、サフィは動こうとしない。
噛み合わない会話と視線に苛立ちが募る。
……こんなに心配してるのに。
サフィはボクの言葉に少しも耳を貸そうとしない。
「サフィ」
「……」
呼びかけにすら応じなくなった。
「もう勝手にすれば?」と呟きたくなるのを
ぐっと堪え、ボクは平常心を装って、
無理やり料理本に視線を戻したのだった。
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