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>>アンダンテ
白引きしかしない占い師は偽である、灰2狼が不明。
たったこれだけで真視が崩れてしまうのですから、
そこを触るのはドツボに嵌ってしまうだけですよ。
そして偽黒の落とし所でもあったのも追加であるのですから、状況から説明しようとしたら首が締まるだけです。
自分が真だというのなら相手の土俵に立たず、自分を活かせる所に行きましょう。
感情表現で口説き落としたいという今の動きでしたら、たぶんひっくりかえらないでしょうね。
お待たせー。
蛍石、赤切ってるみたいだから、
落ち着いたときにでも読んでもらえたら。
白百合と茉莉花にもプレゼントだよ。
題名:「エスプレッソマシン」いくよー。
「こんなガラクタ、また注文して!」
「ぐええええええっ!」
マンションに帰って、扉を開けた瞬間、
待ち構えていたサフィに首を絞められたのは、
冬になる直前のことだった。
「いやあ、今日届くなんて思ってなかったよ。
さすがアマゾンの最速便」
「アントリー?」
「はいっ!」
サフィがボクの名前を愛称ではなく、
フルで呼ぶのは、相当怒っている証拠だ。
ボクはソファーに座るサフィの前に
正座させられていた。
座布団すら与えてもらえず、足の痺れは加速する一方だ。
ボクの隣には、アマゾンで注文したエスプレッソマシンも
仲良く並んでいる。
まあローレンツはシャロットの乙女心に気づいていないという意味で鈍チンなのには同意だなー
エピでは仲良くするんだぞー応援するからー
>>122 アンダンテ
テオってそんなうまいタイプには見えないがー?
むしろ不器用なタイプに見えるぞー
今回信用取れているのって、不器用さが幸いして偽としておかしい動きになっているからであって、狙ってやったものには思えないー
戦術という面にしても、そんな実力あるようには見えないなー
後者、イズベルガ黒ってそこまで敵を作る判定にも見えないー
他が白いのもあって、本人以外には、自然に黒を信じてもらえそうに見えるー
「あなたの給料日はいつですか?」
「一週間先です……」
「私に前借りした額は覚えていますか?」
「多分……」
「で、その機械、何万円したんです?」
「やっだなぁ、サフィ。これ、凄いんだよ?
一万円札一桁で買えるわけないじゃないかー」
思いっきり拳骨を振り下ろされました。
とりあえず、土下座と、
何度目かも分からない「一生のお願い」をして
許してもらったけど、
サフィの目がチクチクする日々が始まった。
「サフィ、これ、本当にいいものなんだよ?
エスプレッソって泡が重要なんだけど、
安物じゃただのあわあわだし、
豆から挽いて淹れられるんだよ?」
「お金ない人は缶コーヒーでも飲んでてください」
取り付く島も無い。
「ま、まあ、そう言わず。
サフィ、コーヒー自体は好きでしょ?
ボクが毎朝淹れてあげるから」
「……減価償却のため、それくらいはやってもらいましょうか。
返品できない以上、使わないともったいないですしね」
エスプレッソマシンが来てから三日目の朝食。
「はい、サフィ。ボク、淹れるの上手くなったでしょ?」
「全自動なのに何を言ってるんですか」
「サフィが美味しそうに飲んでくれてるからさ。
最初は親の敵を見るような目でマシン見てたし」
「マシンに罪は無いと思い直しましたからね」
「ボクには罪があるのか……」
「無いとでも?」
「すみませんでしたぁ!」
エスプレッソマシンが来てから一週間。
「はい、サフィ、夜遅くまでお仕事お疲れ様。
パソコンで作業するのも疲れたでしょ?」
お盆に載せたカップを差し出すと、
サフィは頬をほころばせて受け取ってくれた。
「気が利きますね」
「まあ、朝食だけじゃなくて、
こういうときの一服にこそ、
使わないともったいないしね」
「確かにそうですね」
「サフィもマシン使っていいからね」
「ええ、気が向いたときに」
エスプレッソマシンが来てから半月。
「アン、コーヒー豆が切れていましたよ」
「え? この間、買ったばかりなのに?」
「なので、買い足しておきました」
「あ、それ、欲しいと思ってたけど、
高すぎて諦めてた豆じゃん!」
「あなた、マシンをポンと買ったくせに、
そういうところでは躊躇うんですね」
「だってー、だってー」
「まあ、私も飲んでいますから、これくらいは出しますよ。
さ、一緒に飲みましょう」
「うん!」
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