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おい、キャシー。
何処居る?にゃあ。
玉虫色の本は見つけたぞにゃあ。
空飛ぶ奴かは分からないがにゃあ。
帰れる状態か違うのか教えろにゃあ。
[ゆんゆん。届けキャシーへ囁きを!]
そうかい、仕方あるめエ。おや、おまんさんら知り合いだっただか。
んで、帰り道は分かるっぺ?
[気にするな、と尻尾をべちーんべちーんとさせるテツ。
久しぶりにここに来ることができた。それでイーブンだ。]
分からねエだら、おらが案内するだども。
一人はテツだな。にゃあ。
もう一人は知らん。
[さっき見かけたペーターとフビライの事は無論除外です。]
…、代理お前、少し聞いて良いか?
[ふと唐突に言い出し始めるキグルミ。]
お前、少し前に運命という言葉についてどう思う?と聞いたな。
お前自身はどうなんだ。
言葉じゃないな…望まない運命だとか、そんなものに遭遇したらだ。にゃあ。
………なるほど、外がある、ということは、
ここはどうやら切り離された異次元とは違うということか。
しかし……。
[外からやってきたウサギ?の声にフレンドリーに応えるキャシーとは異なり、
若干しかめっ面をしているのが主人たる男の方である。
宇宙図書館での一幕を思い出したせい。
知りあいか、と訊かれれば曖昧に笑っておいた]
……私もキャシーも気がついたら迷い込んでいた口でな。
一応、竜胆螺旋階段とやらを登ればいいのではと当たりはつけているが……
せっかくだからご案内に預からせていただこうか。
テツか。
テツとも連絡が取れれば良いんだが。
[途中で何故か直通連絡は途切れてしまっていた。]
あの話かい。
[少し瞠目。]
望ましく無い運命なら、打ち破るさ。
[気負う事も無く、あっけらかんとするように答える。]
それに、運命なんてものは無い。
積み重ねられた事実の積み重ねが、運命のうねりになるだけだ。
…勿論、変えられないものはある。
それでも、最善を尽くすことが大事だ。
[曖昧な笑みはキャシーに。>>107
ウサギらしき生き物から問われた際には、>>104]
知り合いというかまあ……
契約により、私が、こき使っている、使い魔だな。カテゴリは妖精だが。
[誤解のないようにしっっかりと言い含めるのだった]
[書かれた物語、例えば書物の様な、既に作り上げられた物、の中では「運命」は書かれた「物語」と同義でもあるのだろうけれども。]
前に語っていたものと少し違う事を言ってる気もするが…まあいい。にゃあ。
……。
[微かに痛ましいものを見るように。
キグルミの中身なので、全く分かりませんが。]
…、お前は真っ直ぐで馬鹿な奴っぽいな。
出来れば、もっと早くに出逢ってみたかった。
にゃあ。
[シリアスを台無しにする語尾付きながら、キグルミは告げました。]
[キャシーは腕輪から顔を上げると訛りのあるウサギさんに付け加えて告げます]
あっ玉虫色の本、見つかったらしいですにゃ〜
キグルミさんのお手柄ですにゃ! 空は飛んでなかったみたいですけど!
あい、合点承知だだべ。
んでも、まんず遠かべなア。よし、こっちに来るっぺよ。
[テツの行く先には畳数畳分くらいの大きさの本。
それもただの本じゃないぞ。石でできた本だ。
さっきの部屋にあったような石板が重なって本になっている。
これをどう使うのかと言うと……]
いんやア、今日もまアたご立派だべなア。
こんな立派な本、おら勿体無さ過ぎて開けねエべよ。
きっとおら達を図書館へ帰すだて、ぞーさもねエべなア。
[体くねくね媚びを売りまくる作戦!!!
超が付くほどお調子者の石板本は、なんとひとりでに立ち上がった。
そして開いているページが光り輝き始めたじゃないか。
よく見ると、それは扉のように見えた。]
さあ、帰んべ、帰んべ。
[テツは先立って、光の扉の中へと入っていく。]
とりあえず、帰って来れるんだな?にゃあ。
じゃあ、俺達も帰っておくにゃあ。
代理とかも、迷った奴らを探しに来てたぞにゃあ。
[かくかくまるまるうまうま、と適当に説明しておきましょう。]
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