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[「撃(て)」と振り下ろしかけた腕が、友軍回線からの悲鳴染みた声で止まる>>68。]
はっはははは。ライリー翁の心配性は相変わらずだなぁ。
大丈夫、僕もブランコから落ちて泣いていたあの時とは違うさ。
素敵なお土産を持って帰るから、ね。
[少女の姿した老将にとって、彼が何時迄も幼子であるように、彼にとってもライリーは、どんな姿になってもあの幼い日、大樹の様な躯体で自分を肩に抱き上げてくれた勇敢・忠実たる偉丈夫に変わりないのか。それでも生来の茶目っ気か、参謀艦へのモニタに向けてウィンクをひとつ。
素敵なお土産とは、今まさにレーザーの網に捉えんとしている、真紅の姫か。実際彼女を追って、解放軍の旗に下った者も少なくない。]
放蕩もそろそろ満足したろう?
[改めて、砲撃兵へ指示を下さんと。然してその遅れの間に、漆黒の翼が如何ほど迫ったものか>>50]
おかしい…あの宙域には、この艦より火力のある
新鋭戦艦が配備されていたはず。
こちら、フライハイト。
――聞こえますか?応答お願いします。
誰か、対応できる者がいれば……ジャミングが酷い。
一旦回線を閉じてください。
2-4宙域付近の艦は索敵データをこちらに。
ここからなら、巡洋艦であるこちらの方が早いですね。
援護に向かいます。
[連絡がとれなくなった戦艦艦内では、丁度帝国軍の強襲部隊が
猛威を振るい>>27>>37
置き土産の対応で実質麻痺状態になっている所>>45
最小限の人数でも、訓練された精鋭隊なら最新の戦艦を
ハリボテにする事も可能。
そんな事実を目の当たりにし、今対峙している敵艦隊の
火力だけではない強さを、改めて実感していた**]
あっぶない危ない。
あのアイドルさんには捕捉されずに済んだみたいね。
[>>21>>34煌びやかな機体が遠ざかるのを確かめ、ほっとひと息。初めて戦場でまみえたとき、ただのお飾りだろうと舐めてかかり、痛い目にあったのは忘れていない。
それからも幾度となく交戦し、幾度も煮え湯を飲まされている]
あの奔馬は、こちらを追ってはこないでしょう。
目立つところで暴れるのが好きみたいだから。
[>>31ノチェロ機からも充分に距離をとれば]
……もう「お城」には帰らないわよ、ばーか。
[幼いころ共に過ごした一族の人々、可愛がってくれた帝国軍の人々>>39を想えば、胸は痛む]
あの奔馬は、こちらを追ってはこないでしょう。
目立つところで暴れるのが好きみたいだから。
[>>31ノチェロ機からも充分に距離をとれば]
……「お城」には帰らないわよ、ばーか。
[漏れるのはひとりごと。
幼いころ共に過ごした一族の人々、可愛がってくれた帝国軍の皆>>39を想えば、胸は痛む]
[感傷に浸りかけるのを見透かしたかのように、その声は飛び込んできた>>52]
……ライフ兄様。
[歳の近い親族の彼を、そう呼んでいた。
その呼び名がするりと出たことへの動揺を押し殺し、明るく声を張る]
あら、光栄だわ。
貴方のお相手なら、喜んで。
[七光りの陰口をねじ伏せる実力を身に付けてきた、皇族たるライフの率いる精強な部隊。
彼らによってすでに包囲されているのを悟れば、即座に交戦を決めた]
全員、隊長機を狙って!
あの紋章機を撃墜すれば、敵のダメージは大きいわ!
[部下に指示を出す。
正直なところ、不利な陣形ではあった>>64]
……待って、何か来る!
[隊に緊張が走る。
が、それが頼もしき黒翼であるとわかれば、士気は上がった>>78]
シードル!
助かるわ!
[援護の申し出を、ありがたく受けた**]
ああ、ヤツか。
やはり姫騎士のまわりには、近しい者が募る。
だが、狙いはヤツではないがな。
[帝国軍の皇の一族。
その一人の血縁者である機体をモニタに映したとき、
バーミリオンの瞳は、明らかに熱を持っていた。]
『ディタ、君の背後は保障しよう。』
[その目的、
姫騎士には零したことはあったかもしれないが。**]
みんな何かしらのかっこいい背景持ってる中1人だけただの平社員だけどいいかな!?
あんまりかっこいいのできないけどいいよね!!?
― 帝国軍・艦内 ―
でっ、でででで殿下!
何を巫山けておるのです、そこから落ちれば鼻血では済みませぬぞ!
[スクリーンのウィンク>>74に、あわあわと手を無意味に上下させる。
悪がきを叱るような口調で]
殿下、速やかにお戻りください!
ディタ様に続き殿下まで失えば、陛下がどれほどお嘆きになることか、ちっとは御身の価値をご自覚なされ!
[“陛下”個人が彼らに対してどのような感情を抱いているか、それはこちらの預かり知らぬこと。
が、帝国というシステムの中にあって、そのコアたりえる皇族の価値は、一軍事力の対価とするにはあまりに不釣り合いだ。
それに――
どうもこの姿になってより、妙な人間味が出て困る。
かつて無邪気な幼さで纏わりついてきた少年少女を、所詮は予備のパーツだと合理的に切り捨てることが出来ない]
[いかにも老人らしくくどくどしい説教を始めようと口を開いた時、おおーい、とかけられた声>>73にハッと我に帰る]
う、うむ、失礼したサファイア殿。
口を出すべきではなかったな。
[戦略家の彼とは違い、自分はあくまで戦術家だ。
着々と組みあげられる盤面を崩そうとした非礼を詫びた。
彼の手元にあるゲーム盤>>72にはいまいち理解が及ばない。
が、駒の数や位置からして、烏合の衆に思えた解放軍にも、なかなかに練達なプレイヤーがいるらしい、と思った]
ど、どうしたものか……
いや、確かに殿下があっさり落とされるなど思っておらぬよ。
それにあちらには氷殿もおる。
心配なぞしておらぬが、おらぬがしかし…
…っ、あれは黒翼の……っ
[宙域戦闘においては、機体の性能が大きくものを言う。
その中で、パイロット自身の能力という一点でもって他を圧倒するというその機動兵の姿がスクリーンをよぎった時、前線に出ている2人の皇族を思い、ぞわりと背筋に怖気が走った]
[思わず伸びた手が不安げに腰の拳銃を探ったが、すぐにあきらめたような嘆息を漏らした]
いや、機動兵相手に儂の出来ること等たかが知れとるか…
参謀殿、この老骨、陛下の御為ならば如何様な指示にも従うぞ。
存分に使うてやって下され。
[すっかり板についた敬礼を残し、ブリッジを去ろうとした]**
[強奪した物資を輜重隊の引き渡している時。
自分は艦内の訓練室で急速の真っ最中だった。
訓練用の鉄棒に足を引っ掛け、逆さまにぶら下がりながら本を読むという、鍛錬と勉強が同時にできて一石二鳥の体勢。
もっとも、目を通しているのは簡単な児童文学なのだが。]
「人の命をなんだと思っているんだ!」です、かー……。
[本の登場人物の台詞を口にする。
児童文学にありがちな、ヒューマニズムに溢れた素晴らしい言葉だ。]
そう、全ての命は平等。平等に――価値が無いんです、よー。
生ゴミに集る蝿も路傍に咲く蒲公英も魂無きアンドロイドもぜーんぶ。
小指の先程度の重さしか無いんです、ねー。
[それは、自分が持つ世界観。
命などに価値を見出していないからこそ、躊躇することなくそれを奪うことが出来る。]
[幼い頃から、周囲では死がありふれたものだった。
自分の出自は帝国でも最底辺層の貧民街。
見渡せば、些細な喧嘩で殺しあう大人、生きるために強盗殺人を犯す子供、餓死していく老人。
命の尊さなど欠片も感じられない世界。
そんな世界で、自分もまた生きるために人を殺すことも躊躇わず。
ある時、思いついた。こんなにも簡単に人を殺せるのなら、それを仕事にすればいいじゃないか、と。
――そうして、《血染め》は生まれた。
腕一本で成り上がり、今では一隊を任される程に出世し。
それでもなお、変わること無く他者の命を奪い続ける。
同じように無価値な自分の生命が尽きるであろう、その時まで。]
[――と、そんな事に思いを馳せていると。]
あ、終わったんです、かー?
待ちくたびれちゃいました、よー。
[部下からの報告を受け、振り子のようにしてひょいと鉄棒から降りる。
物資の回収が終わっていよいよ航行を始めるらしい。]
前線の戦況、どうなってます、かー?
制宙権をある程度確保してないと、強襲艦は動けません、がー。
[自分は頭の良い方ではないが、敵が往来する中で接舷しようとするのが自殺行為なことくらいは知っている。]
空戦隊は帝国空軍にやや押され気味です、かー。
派手な機体が暴れまわってる?ふーん。
機動兵は何をしてるんですか、ねー。
[自分も案外不甲斐ないなあ、なんて勝手なことを思う。
双方が守勢に回っているのは知る由もない。]
[――と、そんな事に思いを馳せていると。]
あ、終わったんです、かー?
待ちくたびれちゃいました、よー。
[部下からの報告を受け、振り子のようにしてひょいと鉄棒から降りる。
物資の回収が終わっていよいよ航行を始めるらしい。]
前線の戦況、どうなってます、かー?
制宙権をある程度確保してないと、強襲艦は動けません、がー。
[自分は頭の良い方ではないが、敵が往来する中で接舷しようとするのが自殺行為なことくらいは知っている。]
空戦隊は帝国空軍にやや押され気味です、かー。
派手な機体が暴れまわってる?機動兵は何やってるんですか、ねー?
ほら、あの黒い翼の、とかー。
[味方も案外不甲斐ないなあ、なんて勝手なことを思う。
双方が守勢に回っているのは知る由もない。]
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なんかめっちゃシリアスな設定になってるけど、いざ始まったら「シリアスとはなんだったのか」な感じになる(予定)から……。
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