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[どちらにせよ、殺さぬのなら"お望み通り"に。
力ずくで殺してやろうと、包丁を強く握り締め。
地面を蹴ろうとして――思い留まった。]
……はー、隊長の言うことはいつも難しい、ですー。
でも、そうしてみろと仰るの、ならー。
挑戦に挑んでみるくらいは、してもよさそうです、ねー。
[ふっと笑って、包丁から手放す。
「他人に認められる」とはまた難題を出してきたものだ、と。]
[ヘレスが、ノチェロの口元にまんじゅうを運ぶのを見ながら、自分もまんじゅうを食べる]
甘いな。中の黒いものはなんだろう。この白い外側は手が汚れなくていい加工だが。
[この食感は、なんだか落ち着く。とてもエネルギーが補充されそうな味も。
独り言のつもりも、しっかりヘレスの耳には聞こえていたようだ。
そういえば戦時やり合う時も、よく通信を傍受されたっけな]
俺はADだそうだ。カメラマンか、スタントマンとも言われたぞ。
[苦笑ひとつ。やいのやいのとあげられる役職にはたして俳優はあったかどうか]
ぁ……ぅ……ノチェロさんの肩たたきが
巧みだったようで…凝りが解れすぎたたたようですすす。
[くったりした様子で、ゆっさゆっさと揺れていた。]
[今の今まで『倫理』という存在からは縁遠く。
子供が持つ残酷さを捨てること無く育った少女に必要だったのは、いったい何だったのだろう。
いずれにせよ、その純粋なまでに正常とはずれた心は、変わることがなかったが。]
それじゃあ、気を取り直して"釣り"をやってみま、しょー!
まずは取っ手をこう持ってー、糸の先の針に小さい熊肉をー……。
[まるで、さっきまでの事など無かったかのように、
ライリーに明るく「釣り」のやり方をレクチャーするのだった。]**
いい感じの歯ごたえだよな。
これくらいなら向こうでも作れないもんか。
[小気味よく噛み砕いていくノチェロと、手元のせんべいを見比べたり。潰れていくヘレスを見て、笑っちゃいかんと思いつつ、ついに、ふは、と吹き出したり。
>>53ノチェロの話は、当人よりはほんの少し神妙に聞いていた。まんじゅうを口にしながら。
どこまでの賑やかに緑の缶と格闘しているから、それも教えてもらった手順通り開けてから手渡した]
甘いしょっぱい甘いしょっぱいのコンボだな。いくらでもいける気がしてきた。
[>>54ヘレスの指摘通り、香ばしくしょっぱいせんべい。そしてさらりと口溶ける上品な甘さのオンセンマンジュウ。なんて危険な食べ物たちだろう]
ツブアンと聞きましたが、該当する単語はありませんでした。
この地の独自加工品だと思われます。
[中の黒に関しては、そんな感想。>>52
地元民に聞いても外人さんには珍しいでしょうなぁ、日本の名物ですよ!
なんて曖昧な答えだった。]
えーでぃー。なんでしょうね、その職業は。
カメラマンは、記録者、スタントマンは…模擬戦闘者?
パイロットと間違えられたのかもしれませんよ。
[翻訳にはどうしてもずれが生じるので、話題をした現地人の意図とはかなり異なる捉え方をしていた。]
私は、最初は俳優仲間とか言われもしたのですけど…
後半は、大半の人にマネージャーさん、と言われましたね。
レディさんのおつきの人に見えたみたいでした。
あぁ、世話焼きな所。そこは認めます。
私の場合は母親はぼんやりとしたマイペースな人で、
その役はむしろ父親で…あ、余計な話だったかもしれませんね。
申しわけない。
[ノチェロの会話で、彼に母親がいない事は明らか。
気軽に両親の話題を出してしまった事を謝罪した。]
そういえば同性ペアが未成年者を保護している場合は、
男でオカンの可能性はありえますね。
偵察部隊のジャンさんとトバさんの場合はどちらが
オカンになるのだろうか…
[どうやら、部下に同性ペアがいるらしく
ちょっと見当のずれた疑念が発生したようだ。]
……開け方、教えてください。
[缶については形状を見た瞬間、わからないと判断して
笑顔でサファイアに開け方を質問したのだった。]
[のんびりとしたお茶の時間にあとどれほどの会話があっただろう。
食べ物が無くなればもそもそ動き出す。
補給部隊が買ってきた荷の中から、強力瞬間接着剤>>1:271やらガムテープやら修繕用に見繕ってもらったものを取り出すと、もはや定位置となった外れた扉を、直してみようと]
要するに、この金属板が元の位置にくっついたらいいんだろう。
[察するに金属板を打ち込む細かい部品があるのだろうが、このなかなか信用できそうなパッケージデザインは、試してみる価値がありそうだ]
ふむ。ツブアンか。
この地方伝統料理だとすると、向こうで再現するのは難しいかな。
[>>58気に入った味、忘れぬようにと繰り返す。
はたして、この土地で覚えた言葉、向こうでも出会うことがあるのだろうか]
なんだろな。俳優でないことは間違いないが。
いやこの歳でパイロットは無理だろ。高G旋回に耐えられる気がしない。
[前線を飛べたらと、思うこともないわけではないが。
肩をすくめて苦笑して]
レディちゃんのお付……ふは。なるほど。
いやいやそんなことないだろ。いや尻に敷かれてそうとか、ファンを押し返そうとして負けそうとか、いやいやいやそういうことは。
[後半はこらえきれずに吹き出したあと、いやいやいや、と思いっきり失礼なことを繰り返した]
[>>59解放軍もいろいろな謎があるらしい。
とりあえず当面の謎としてある、缶の開け方を伝授する]
ほら、こうな。
次から自分で開けろよ。
[開けた缶を手渡した]
[つい今までの会話をあっさり忘れたように『釣り』を始めようとするサンシア>>56に、一瞬いやーな顔をしたものの、ふっ、と唇を吊り上げるように笑って]
若い分だけ、まだ甘いな。
挑戦くらいは、じゃない、挑戦が所詮人間の限界だ。
[この世に真の意味で保障されるものなど何一つない。
ならば、何事も挑戦だ。人生に、挑戦でない日などない]
おまえは、先ほど生きることの意味を問うたな?
そんなもの、生きているうちに分かると思うなよ。
人間なんざ、歯を食いしばって、足掻いて、じっと耐えて、死に際にやっと生きた意味の一つも見つかれば上々ってところかの。
[どんなに美しい道を築いたとしても、それを辿るものが居なくては、荒れ野と何も変わらないのだから]
……などと、イイハナシで終わると思ったか?
こんの馬鹿者が!
貴様が脱走した後わしらがどんな苦労をしたか、どうせ考えたこともないのじゃろう!
あの後、皆がどれほど疑心暗鬼に苦しんだことか!
ふらふら好き勝手しおって、挙句の果てに殺してくれだと?
まったく、わしは死んだあいつに向ける顔がない!
一発くらいぶん殴られる覚悟はできてるんだろうな?
今貴様を無条件に放流しては、元上官として面子が立たぬわ!
[ぼけ老人並みの豹変を見せ、まさに私闘を仕掛けんと。
釣竿をその場に落とすように手放し、即座に拳を構えると身を低く沈めてとびかかった―…
瞬間、空間がぐにゃり、と歪んだ]**
[立てかけたままになった扉を眺める。
金具の位置を確かめると瞬間接着剤の蓋を開ける>>60
使い方は、親切に書いてあった。
接着部分に塗るだけ。金属同士、プラスチック、布、木、食器類、どの欄にも○が打ってある]
随分と便利なものがあるんだなあ。
[金属板に接着剤をぬりぬり]
そうか、服が一緒に転送されたんだから、持ち物は可能性あるな。
[>>64ヘレスの提案に、なるほどと一つ頷くと、饅頭をひとつ、ジャージのポケットに入れてみる。ついでにせんべいもねじ込んでおいた]
あ、それ俺も食いそこねたな。
再現したら、俺にも振舞ってくれよ。
[ふは、と笑う。うまいものを食い逃すなんて不覚だ、と。
穏やかな会話が続いていく。
裏も表もなくこんなに喋ったのはいつぶりだろうと思いながら、ぎゅ、と。指で金属板を押さえたところで、視界がぐるりと回転する**]
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