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[端末に、ディタからの通信が入れば、二三度瞬きをしてから、反応する。]
――……戻ったか。
今は、中央デッキにいる。
[重要なのはどのルートを選ぶか、である。
ひとつ、堂々と居直る。
事故でここに転送されてしまったのだと名乗り出る。解放軍も鬼ではないと思うし、事情を明かせば交渉の予知はあるかもしれない。
だが、ミスティはあちらの世界での出来事は秘匿せよと提案しているし、女としても異論はない。ならばこの案はまずない。
ふたつ、事情を知るものに援護を求める。
手っ取り早いといえば手っ取り早いだろう、すでに帰還しているらしいシードルやジキルに助けを求めることは悪くない。
が、なんとなくそれを選択したくなかった。
だから、みっつめ。
小型戦闘機を一機失敬し、レディ隊への帰還を目指す。
当然戦闘機の数は管理されているだろうが、レディ隊により撃墜された解放軍の戦闘機の数を増やす程度なら、そこまで難しいハッキングではない。
無事に到着したらレディ隊の撃墜数を隊長直々に修正をいれれば良い話だ。
——代わりに、わたしの撃墜された戦闘機数ひとつ増やしといてあげるから!
プラン決定、たぶんなんとかなる。
まるで、かつて少年兵として潜入した時のような気持ちだ。]
[>>1:293 ふと頭によみがえるのは、当時のヘレスに言われた言葉。]
洗脳かあ……。
[あの時は、結局なんて返すべきか分からなくて、ただうつむいて場をやり過ごした。
でも、もし今またあの言葉を言われたら——]
そうね……。
[どうして女が、解放軍の基地に来てしまったのか、なんとなくわかってしまったような気がした。]
[女はふと、首筋に手を伸ばした。
少しちくちくするのだ、髪の毛があたって。
——レーザーナイフによって短く切られ、頭のまるみがよく分かる、ショートカット。
かつて少年兵として潜入した時の髪型と、同じそれ。]
銀灰の ライリーは、アパートの大家 ラスティ にうしろゆびをさすことにしたよ。
[どこか遠くを見つめながら。]
今でも忘れません、よー。
シルバーパックに入隊して、初陣で大活躍したときー。
隊長がすっごく褒めてくれた、ことー。
劣勢の味方の援軍に駆けつけて敵を殲滅したときー。
涙を流しながらたくさん感謝された、ことー。
[遠き日の思い出を語る。
両親を知らない私にとって、隊長は親にも等しい存在だった。
家族を知らない私にとって、隊員は家族と言うべき存在だった。]
その時に決めたん、ですー。
人生の価値は分からないけど、私は誰かの為に生きるんだ、ってー。
戦えば戦うほど、殺せば殺すほどみんなは喜んでくた、からー。
[だから、ただ自分のためだけに生きてきた頃の自分を捨てて。
ひたすら誰かのために戦って血を流し続けた。
そうすれば、隊長が褒めてくれたから。そうすれば、仲間は喜んでくれたから。]
[想定外の状況を聞くと、より険しくなりそうな表情を抑え。]
…それは、彼女本人からの連絡でわかったことかい。
脱出を試みる、というのは、まだ解放軍に捉えられていないという認識でいいんだね?
それが今の彼女の状況かい?
[礼を失したと彼女が恥じた事は触れもせず、ひとつひとつ、レディの状況を確認していく。それだけの報告で、まさか「氷の女王」の役柄を自分に任じる彼女があの様な声を出すわけがない。]
彼女が今、「何故」あちらに飛ばされたかを考えても仕方がない。それは今の自分達では到底わからないことだろう。そう、それこそ「ファルコン」の知恵でも借りなければ。]
[話していれば木立を抜け、川辺にたどり着く。
それでもまだ語り続け。]
でも、ねー?
"慣れ"って怖いものでして、ねー。
みんな、だんだん喜んでくれなくなったんです、よー。
[けれど、仲間たちは次第にそれを"当たり前"なんて思って。
それどころか、自分に向けてきたのは、恐怖、嫉妬――負の感情。
それは、もしも今のシルバーパックのように信頼関係を重んじていた>>0:49ならば、起こらなかったかもしれない事。]
だから必死で考えたん、ですー。
どうすれば皆はもっと喜んでくれるか、ってー。
そうしたら、思い浮かんだんです、よー。
[学のない頭を振り絞って、悩みに悩み抜いて出した結論、それは。]
……私が死ねばいいんじゃないか、ってー。
[私が消えて喜ぶ人がいるのなら。
その通りになろう、と。]
でも、ただ死ぬだけじゃ喜ぶ人は少ない、からー。
まず私を嫌っていた"彼"を殺し、てー。
裏切り者として隊を抜け、てー。
[私に敵愾心を抱いていた同僚を、"その望み通り"に敵対し殺し。
恨み憎しみを一身に受けたこの身を、滅ぼしてもらうこと。
それが、皆にとって最大の喜びとなると信じて。]
もうすぐやっと、今までの頑張りが報われるんです、よー。
そのために……。
[砂利の上にクーラーボックスを下ろし、中を開く。]
[瞬間、ボックスの中に隠していた、この地域特有のナイフ――包丁と言うらしい――を彼女の足元に向けて投擲。
もちろん、ライリーならば回避するのは容易だということは理解の上。
自分はもう一本の包丁を片手に立ち上がり、構える。
ゆらり、と、さながら幽鬼のような出で立ちで。]*
/*
なにこの無駄に長いシリアス……[自虐]
こういうのはプロだけで、あとは尻assになるって言ったのはどこのどいつだよ。ああ私か(
……だって、理由思いつかなかったんだもん。
[レディの状態は知らない。
解放軍に帝国軍のアイドルが潜んでいるとはまさか思わない。
彼女が自身の立場をどう思っているかも知らない。
ただ、彼女が思うよりも、彼女は有名人だ。
その存在、見つければ、報告はくるだろう。
もちろん、それよりも、密やかに、彼女は上手に渡りいくかもしれないが。]
[また部屋を出る。
携帯端末は、返信待ちの通常モード。
歩きながら、考える。
もしも帝国側に転送されていたならば、二度と脱走は叶うまい。
その後の処遇は、帝国がディタを主役に、どんなストーリーを描くかだ。
最も可能性が高いのは、「世間知らずの姫が、解放軍に誑かされて出奔したが、悔い改めて戻って来た」というものだろう。おそらく今とは逆の広告塔にされて、涙ながらに悔恨を語るのだ。
表立って処刑するならば、よほどの悪女に仕立て上げる必要がある。実際に皇族を含む帝国機をいくつも撃墜しているから、材料は揃う。が、父の立場を考えれば、この脚本はまず採用されないと踏んでいる。
手に負えない、すなわち広告塔の用を為さないと判断されれば、姫は「重い病気になって」幽閉されるか、密かに命を絶たれるだろう。ただし、それまでに相当の説得、脅し、洗脳に近いアプローチがあるはずだ。
サンシアに述べた通り、「姫ともなれば、そう簡単に殺してなどもらえない」のだ>>3:107]
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