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─ 102号室 ─
そうやって遠慮なく情報を開示できるのも、度胸の賜物じゃないのかね。
おお、にょろん派くるか? そんなら前髪はこのスタイルだぜ?
[>>187ぽす、と胸を叩く仕草に、にやりと笑う。
>>189自分にできることは、損なわないことだ。戦力も、人員も、士気も、自分が臨む盤面の上にある何もかも。それがにょろりに見えるのならば、付いたあだ名大歓迎である]
[>>195ライフの勘違いは指摘する必要はないだろう。上があるのを楽しむならば、彼はもっと大きくなるだろう。そのうち振り返って、あの頃は確かにうさぎだったと笑うに違いない。
ふう、と緑色の液面に息を吹きかける。
ヘレスの言葉を継ぐ者はいなかった。まるでなかったことのように。
けれど言葉は確かに発されて、聴く者の耳に届いたのだ**]
─ アパート前 ─
[アパートの庭は様相を一転していた。
真ん中にごうごうと燃え盛る炎。燃料にしたらしいホウキの、今まさに燃え尽きようとしている姿だった]
……豪快だねえ。
[先に出たファルコンの姿はなかった。
賑やかな声がふつりと切れて、持ち出したらしい食品の容器だけが転がっていた]
ふは、勧誘しきれなかったなあ。
[残念、と。
帰ってしまった青年を思う。気になるなら見に来ればいいと言った言葉は袖にされてしまったから、また別の手を考えよう。
転がる容器を拾って、焚き火の中に追加しておいた*]
[山といえばやっぱり山菜採りである。
補給部隊がスーパーから貰ったらしいポリ塩化ビニル製の袋を借りて、さらに大家さんから貰った山菜の本を携え背負い。
手には、採取用にと部屋に食器類と一緒にあったやや大きめの片刃ナイフと、山の入口で(勝手に)拾った伐採用の小斧。
それらを持って、青々と広がる山林の中を適当に探しまわる。]
んー♪
やっぱりコレがあるとないとじゃ、全然違います、ねー♪
[と、拾い物の斧を嬉しそうに眺める。
愛用の得物でなくとも、使い慣れた形状だ。]
あ、この赤いのはなんでしょう、かー?
えーっと……。
[足元に、明らかに目を引く赤い植物っぽいのが生えている。
本を取り出して、見た目の特徴から探してみると。]
……「カエンタケ」、猛毒。
致死量3グラム、全身の皮膚が焼けただれたようになって死ぬ……。
[若干顔が青ざめる。
こんなとんでもない毒物が間近に生息しているとか聞いていない。
安全地帯かと思っていたが、案外そうではなかったりするのだろうか、もしかして。]*
……上への報告は、どうする?
[迷いながら、そのことを口にした]
「あちら」のことは一切まだ伏せているわ。けれどそれと、あなたの今の状況は、別よ。
[戦場に出る者は皆、レディの価値を認識している。
帝国軍の広告塔。彼女が歌えば、軍は高揚し、明らかに士気が上がる。
ぎゃらくしー☆の意味がわからなくとも、部下の動きが変わることは経験として知っている。
レディの価値を、戦場に出る者は皆、評価している。
……しかし問題は、軍を動かす上層部のお偉方は、戦場に出はしないということだ。
帝都の会議室の椅子を温めることに忙しい連中が、軍の方針を決め、動かしているということだ。
レディは小隊を率いる指揮官としての能力も高い。しかしそのことは、アイドル活動の陰に隠れ、見過ごされがちだ。
帝都のお偉方がレディの命にどれほどの価値を見出すのか、それが女には判断できない。
レディの現状を報告したとして、上がどう判断を下すのか、女には読めない。
だから、判断はレディに委ねる。
思い出すのは、髪を結った時のこと>>2:269。
こんな己のことを、大好きと言ってくれた、あの笑顔だ]
艦長 ヘレスは、解放軍「姫騎士」 ディタ にうしろゆびをさすことにしたよ。
[>>14あれこれが燻される香りの中、ばさりと何かが燃える山に投げ込まれる音。
そちらを見るついでに、辺りを見回して]
……そういえば、ファルコンの声がしていた気がするのだけど。
いないのね。
[サファイアへ、問う視線を向けた]
……いなくなった、のかしら。
ま、まあまあ。
まだ探し始めたばかりです、しー。
この"まつたけ"っていうのとか、どこかに生えてたり……む?
[やや遠方からゆっくり近づいてくる、人間のものではない足音
風のものとは違う葉擦れの音がざわめきを増しつつあって。
これはおそらく、周辺地域の原生生物によるものだろう。]
……そっかー、その手もありました、ねー。
[それを聞いて、自分はにやりと笑い。
音のする方向へ歩を進める。
別に持って帰るのは植物でなくてもいいじゃないか。]
[殺気も消さずに歩み、枝葉のカーテンを抜る。
瞬間、目の前に現れたのは大型、四足歩行、深い体毛、鋭い牙。
これは確か大家さんが言っていた――クマ、という動物だ。]
お、おおー。これは、中々ー……。
[迫力があって強そうだ、と驚く。
経験上、これくらいの大きさの生物あたりから、普通の人間は太刀打ち出来なくなるものだが。]
ふ、ふふふー……。
久々の相手がただの獣なんて面白くないと思ってました、けどー。
中々どうして、これなら楽しめそうじゃないです、かー。
[荷物を入れた袋を下ろし、右手に斧を、左手に包丁を構える。]
私が菜食主義者じゃなかったことが、あなたの不運です、よ――!
[そうして《血染め》vs熊の死闘が幕を開けた――。]
― アパート前 ―
ええ、土地が変わっても、炎と言うものは人を安心させましょう。
長らくご無沙汰しておりました、ディタ殿下。
はは、しかし、殿下と再びこうしてお話しできる日が来ようとは、事故も案外悪いものではありませぬな。
[ディタ>>2に穏やかに笑い、手短に姿の変わった経緯を説明する]
爺としては殿下にこのようなものを召し上がっていただきたくはなかったのですがな。
お好きにおとり下され、ああこの容器など、甘い匂いをさせておりますぞ。
[そう言ってほっこりと温もった黄色いゲル状の容器を差し出す]
ディタ殿下……それを食べ終わるまでの間。
この年寄りの繰り言など聞いては下さいませぬか?
[ポツリ、と独り言のようにつぶやいた]*
とりあえず、俺は、少し休む。
ってなにがあったかは、知らん。
姫騎士もいない?艦長も?あ…‥ああ。
[フライハルト艦は、艦長不在でとても不安が広がっているようだ。]
――……うむ。
[行方不明の一人が戻ってきたことは、あらぬ期待を読んでいるようだ。
それは、まぁ、仕方ないかもしれないが]
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