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……ぐっ
や、やるけれど……
[部活動の展示はばっちり見逃されなかった
ぎくっと肩を強張らせつつ口籠り
だって、出品した作品は
――あの例大祭の日に、ごまちゃんぬいぐるみに狙いをつける君の姿なんだもの*]
[ガッチャマン、もといチャッカマンが蝋燭に火を灯し
彼女の口から紡がれる祝いの歌と、柔らかな光がきらきら、輝いて
それに泣きそうになりながら吹き消した蝋燭は
淡い銀鼠の煙を細くたなびかせる
ああ、俺は]
――生きてて、よかった。
[そう思えるようになったのはきっと
久方や大吉ら友人たちやクラスメイトと、そして――君のおかげで]
ありがとう、沙絵。
[君と出会えて、よかった。*]
―文化祭前の休日―
[自宅に招いて踊りの練習]
参考動画はこれで
[パソコンで動画再生
http://nico3.org/sm26645497]
これを…こんな感じで……
[何度か再生しつつ、動きを簡単にした振付を踊る]
ね?簡単でしょ?
[一緒に練習してみて、改良していって、なんとか形にするのに、文化祭前までに合計1+3(5)時間ほどかかったとか。*]
―文化祭前の休日・衣装―
[踊りの練習も終わりに近づいた頃]
衣装は……七夕がテーマだから、和風っぽいのがいいねって言われて…
[従姉妹の友達が貸してくれたのはいかにもそれらしい衣装
http://shinobu72.exblog.jp/755...
でしたとさ**]
迷子体質 藤村衣梨は、ここまで読んだ。 ( B131 )
― 定期クラス委員会 ―
……あと暗幕と、ホワイトボード
照明も借りられる?
[必要資材のうち学園から借りられるものは申請。]
告白をしたいとは、思わないのか。どうして、偽善じみたことをしたのか。
…いいや、告白したいし好きになってもらいたい。自分の気持ちに気がついてほしい。だけど。
それが遠野くんにとっての幸せになるかと聞かれたら…してみせるもんっていう言い方しか出来ないことは解りきってしまっているから迷ってしまう。
…そしてそれはそれで、逃げ。じゃあ告白されたら受けるの?私が最善であるか分かりっこないのに。でもきっと自分の勇気がでる前にそうされることが仮にあったら受けてしまうのだろうな。薄汚いね…あぁ、態度をはっきりさせないまま近くにずっといてある意味回りに牽制したりするのもそうだね。
じゃあ、「私でなくても…」って気持ちは嘘?それは嘘ではない。私よりもお似合いに思う人がいるならその人と付き合ってほしいって…思っちゃう。多分相当辛いけどね。
でも嫌だという気持ちだって勿論ある。当たり前だよ、嫌だよ。
寄り添うことなら、私だって出来ると思う。
全部が理解できなくても、何でも助けるってことはできなくても。私だって寄り添うことなら出来るもの。私なりに考えることなら出来る。
迷惑かけちゃったけど、悲しいことは悲しい。遠野くんが受け入れてるとしてもあのとき私は悲しかった。傲慢かもしれないけれど、あれから寄り添うことで埋められないかなって思ってしまうようになっちゃったことは否定できない。
グルグルしてる、グダグダもしてる、迷ってる。苦しくて辛くてどんどん汚れていく気さえする。
なにも知らないのはある意味で幸せだった。振り向いてほしいと願うからそれだけではいられないことがわかってしまったのだし…それは不幸せということではないからまた悩ましい。
もっと、笑っているところを見たい。悪戯っぽい表情も恥ずかしがってる表情も…怒らせたいとは思わないけど、怒ったような表情さえ見てみたい。
勿論、本当にすべてを知ることは出来なくても。出来る限り知りたいって願うの。
キャンプファイヤーの時にドレスの上に着させてくれた上着は…暖かくて。包みこまれているような気がして。心地よかったけど恥ずかしかった。
あのときダンスに誘ってくれたのは、泣きそうになるほど嬉しかったな。私にとってはあのキャンプファイヤーで最初で…少なくとも男子では最後。ゆーなちゃんとちょっと踊ったかもしれないけど。
遠野くんにとっても多分私としか踊っていないんじゃないかって思う。
私から誘って連れ出した感じだけど、お祭りだって基本二人っきり。
女子の皆にも言われたことだけど…暇そうには見えなかったから…脈は、あるんじゃないかな。
……やっぱり、いいのかな。どうなんだろう。寄り添う資格の何らかのものは、あるのかも?
切っ掛けは作るものって言うけれど…どうしたら自然に作ることが出来るかな。自分の考えがぐるぐるして分かんなくなってあっちこっち言ってるのは分かってる。これをみる人がいるならなんだこれってなるのも分かってる、けど。
…やっぱり、伝えたい。気持ちを。自分自身の我儘なのも分かってるけど、それでも。
やっぱり…好きなことに変わりはない。考えれば考えるだけ、好きなの。
自分のしていることを思えば、自分のことも嫌いになっちゃいそう。でもきっとそれも求められてないし好きって思う気持ちには邪魔だからある面だけでも肯定出来るようにしたい。
もう少し真っ直ぐになれるようにしたいな、考えてみたいな。もうちょっと、落ち着いたときでもいいから。
…急に前を向いた発言も不自然かもね。でも、こうやって考えてたら変にネガティブなのは無駄かもなぁって思って来ちゃったからもう少し頑張ろうって…それだけのつもりなんだけどね。
今までのことを思い出してみたら、そう簡単に私は他の女子に負けないもんって、思うようになってきた。
可愛さとか賢さとか色んなことは負けても想う気持ちは負けないって。
だから、頑張りたいかな?
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ログ汚しごめんなさい、でもこれで中の人はとりあえず回復して彩莉も頑張るかなって。
とってもいつもの私のキャラになったけどここまでかいたの初めて?
ー回想・2学期始業式ー
はい、遅くなったけど誕生日プレゼント。
[そう言って差し出すのは片手に乗る位小さな包みで、取り出してもらったら寄木細工の箱が出てくるの。
取り出してもらったら開けてみて?って言ってみるけれど、ただの力だけじゃ開かないんだ。壊しでもしない限り。
開かないなぁって雰囲気になったら一旦私に戻してもらってちょっと説明しながら開けてみせるよ。]
これは秘密箱って言って…こういう手順で開けるものなの。一応中のこの空洞には小物が入るよ、こんな大きさに入れるものはそんなに多くないけど。
[そういいながら、開け方が書かれた紙を渡すよ。5回の手順で開くオーソドックスなものだから、多分簡単に覚えることも出来ると思う。]
何にしようかなって思ったときに急にピンと来たんだけど…久方くんのと違ってインパクトもなければ実用性にも乏しいのは申し訳ないけど。
[適切な開け方でなくては開かないそれを選んだのは、いつかの彼の「本当の感情が分からない」って言った言葉を思い出してしまったから。
今はそんなことはないから、鍵谷くんが乗り越えたものが具現化されたような感じかな。そのことは、言うつもりはないけどね*]
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一番プレゼント選びに時間掛かった…妙にズレてる感出すように悩んだ、かな。30分位は短いのかもしれないけどデートこれなら彩莉っぽいと信じたい
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