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……。
[凍りついた表情には、確かな違和感。
伝わらないように内心首を傾げる。
バスの中、子守唄の話をした時と同じ雰囲気だったから]
(鍵谷の心の、色)
[まだ、踏み込む勇気を持てない。
自分がそれをして良いのか、分からない]
さって、そろそろ帰るか
なんかオレ腹減ってきたし
[彼の場合さすがにそんなことはないだろうが、時間帯としては夕食を意識してもいい頃]
そっか。
[>>1161 特に大きな事が無いのなら、中身まで聞き出そうとは思わないよ。なんと言っても、まだ初めて会ってから1ヶ月にならないくらいだもん。それなのに自分の内面の大事なところまで曝け出す人なんていないよね。
すぐ近くにだって蘭ちゃんもいるし、男同士って事で松永君も居て。私にでなくとも…誰かにそれを言う日は来るのかもしれないねって思うよ。来る事が一概に良いとも、言えないのかもしれないけれどね。]
それって無理してたってことに…
[って、ここまで言ってこれは言わなかったことにしようかな。何についてって言ってないしね。]
辛そうだったら薬はあげるけど、保健委員としてはあんまり無いほうが良いかなぁ。楽になるってだけじゃ、なくてね。
[心配そうな顔にどうしてもなっちゃうよ。
やっぱり、きっとまた無理するだろうって思ったから。]
運命かぁ。
[ベートーベンの曲の最初を口ずさんでみた。
滝には似合うのか微妙なのに、
何かの感情をごまかすかのように]
次、見晴らし台に行ってみない?
すっごく景色良いんだ。
[疲れなんて忘れていました。
鍵谷>>1159さえ良ければ、明るくそう提案した]
あんまり遅くなっちゃって暗くなったら大変だもんね。
他の人たちも…大丈夫かなぁ?
[>>1163 時刻は夕刻に近づき、17時まではある程度余裕はあるけれど戻らないといけないよね。]
えっ、お腹すいてるの?
[そんなはずが無いとまでは思わないよ。この時期の男子ってすっごい食べる人は食べるからね。久方君がそうなのかはわからないけれど…即否定っていうのは、よく無いと思ったんだ。]
それじゃあ最後まで楽しく、怪我も無いようにして帰ろっか。
[そう言ってニコリとしてから、地図を見て宿泊施設へ向かおうかなっ。]
お疲れ様、松永君、蘭ちゃん、そして久方君。
[ゴール直前。一緒のバスにいた用務員さんも見えてきた頃に。3人にそう声をかけることにしたよ。]
[一瞬だったからきっと気づかれていないだろう
愛の石、やさしさを象徴する柔らかな薄紅色
知らないものを、分からぬものを
似合うと告げるその言葉に、どう答えたらよかったのか
俺は知らない、わからない
僅か強張った顔、其れが知られていたとは気づかぬまま
――本当の自分は何色だろう
薄紅から目を逸らす様に、ハンカチに包み込んだのはきっと
直視するのが怖かったからだ]
(ああこれが、大吉や久方だったら
彼女に笑顔を向けて礼の1つでも言えたのだろうか
似合うと言ってくれてうれしいなんて言葉を添えて)
[それなのに、自分の喉は張り付いたみたいだった]
あ、やっべ
[思わず蘭のほうを向いた。
彼自身は今まで気付かれてないつもりだったが]
そういや、最初に帰ってきたチームには賞品とか出ねーのかな
晩メシの肉が高級黒毛和牛になるとか
[3箇所回って疲れもあるだろうし、そういう噂を流して足取りを軽くさせる狙いがあったが、このメンバーで効果あるだろうか]
分からないけど、最後までしっかりと歩こっか。
[>>1168 気をつけないとダメなんだからねって言いながらだけど、私の足取りはちょっと軽くなるよ。
さすがに高級黒毛和牛になるとは思わないけれどね?]
このようにして運命は扉を開くのだ……だったかな。
ベートーベンの中では割とメジャーで人気な曲だな。
[なんて口ずさむハーモニーに感想を漏らした後、
見晴らし台への誘い>>1165には頷いて]
いいな。木々や山々が見えるだろうか。楽しみだ。
[行こうか、と手を差し出して
迷わぬよう手を握りしめれば見晴らし台への道を一緒に歩もうか
道中小川を見れば魚はいるだろうかと、立ち止まって眺めたり
大きな樹を見つければ登りたそうにみつめたか
坂が急な箇所があれば、大丈夫か、と尋ねたことだろう
あと少しで見晴らし台。そんな折喉も渇いたかと差し出すミネラルウォーターのペットボトル]
此処は空気が美味いな。こう、昼寝でもしたいような樹もあるし
自然が豊かなんだろうな。
[なんて、感想を]
― ゴール ―
おつかれさーん
……っと、最後に4人で撮ろうぜ
用務員さーん、オレたちが自撮りしてるところ撮ってくれます?
[記念の約束をここで。
コーチンを最大まで伸ばして4人収まるように。
貴重な時間を過ごした締めの出来栄えは……77 53 91 ]
ー宿舎ー
みんな痛い所ある?いっぱい歩いたから靴ズレとか…捻ったとか。さっきは大丈夫だったのに今は…ってこともあるんだよ?
[オリエンテーリング後、女子部屋でかな。
戻ってきた人とかにそうやって声をかけるよ。明日もあるんだから、明日も楽しめることが大事だもん**]
/*
真木彩莉 156回 0pt
…付きあわせちゃったね。
― 男子部屋 ―
さぁーって、メシまでに風呂行ってくっかな
[スケジュール的には夕食が先になっている。
そろそろやんちゃしたくなって来たのだろうか]
汗かなりかいたし、たくさん歩いたし
すっげ楽しい一日だったんだ、ちょっとぐらい贅沢したっていいだろ?
[どういう理屈なのかはともかく、とにかく充実した午後を過ごしたようだ。**]
そういえば、合格発表の時も木登りしようとしてたね。
結局あの後登ってみた?
私は一度挑戦したんだ。
うん、桜の花びらが口に入って咽たね!
[大きな樹を見上げる様子に倣いながら、繋いだ手を揺らした。
恥ずかしさは知らぬ振り。
兄の手だと思おう。そうしよう。
川を見下ろす時も、急な坂を上る時も、鍵谷は自分を何度も気遣ってくれた。自分が女子だからだろうか。
ミネラルウォーターのボトルを傾けながら、
嬉しいような、ふわふわしたような心地だった]
こういうところ、いいよね。
普段の自分じゃなくなっても許されそうじゃない?
[見晴らし台が見えてくる。
すると手を離して、一目散に駆け出した]
じゃーん!
[青い空はもう端が茜がかっているだろうか。
広がる緑は春の若々しい生命力に溢れ、そよ風に揺れている。
そんな景色を背に、鍵谷を見て、大きく両手を広げてみせた。
何故かとても自慢げに、
自分が描いた絵でもないくせに]
登ったが、神楼学園の街並みに、それから海が見えて綺麗だったぞ
今なら写真に撮りたいと思う位に、惹かれる景色だったよ
[挑戦したのだという沙絵>>1174に、
少しだけ楽しそうにアドバイス
ゆらゆら揺れる手、自分からも少しだけ揺らしてみたり
彼女と居るのは気楽で。居心地が良い事は確かであった]
ああ、樹に登るときは口じゃなくて鼻で息をするんだ。
その方が腕に力も入るしな
[見上げた樹を愛しげに眺め、木漏れ日の中川の潺を聞く
彼女がボトルを傾けるのを確認すれば、
自分ももう1本のペットボトルを取り出し一口
水が喉を滑り落ちる感覚に、息をゆっくりと吐いた]
そう、だな
なんだか生まれ変わるような心地だ
[彼女に同意を示せば、さて見晴らし台が見えれば一目散に彼女は駆けだしてゆく
背を負えば目の前広がる景色に感嘆を零す
頬を撫でる風も、南天を僅か西へ向かう太陽の光も
全てを包み込む端に茜を挿した空の色も皆美しい]
ああ凄い、な……空と翠が交差して。
綺麗だなぁ。南も、遠野にも感謝だな。
こんなに素敵な景色の場所を、チェックポイントにしてくれたんだから。
[両手を広げる彼女を、フィルムというキャンパスに閉じ込めようと
また写真を、1枚66
撮り終えれば、自慢げな彼女を目を細めて眺めながら]
山の緑が萌えて、南の髪の色みたいだな。
[なんて、呟いた]
[そして暫し深呼吸をしたり、景色を堪能したりしつつ
少し気になっていた事を沙絵に尋ねよう]
そうだ……足は大丈夫か?
俺は今が初めてだけど。南は此処へ至るのも2回目だろう
痛むなら、ファーストエイドキットはもってきているが
[彼女を見つめるが返答はさてどうだったか
兎も角今は、沙絵の事が心配なのだ]
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