1624 【恋愛村：神楼学園高等学校９】Ｒ１５
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赤いベレー帽 南沙絵
[桜の樹の上で、並んで眺める景色。
茜色の空、神楼学園と街並みと、遠くには海が輝いていた。
千秋は京都の大学に進む。
自分は地元に居るから、しばらくは離れ離れだ。
寂しくないと言えば嘘になるだろう。
それでも、大丈夫だ]
あのさ。
大学の間にね、フランスに居るお母さんに会いに行こうと思うんだ。
お金を貯めて。
ちょっとはフランス語の勉強して。
[勇気は、もう十分。
ただし条件があるのだけど]
写メら― 久方逍
あんがと、市長夫人どころじゃねーけど、
でも蘭ちゃんに相応しいものだと思ってる
だからずっと一緒に……
[強く抱き寄せて、今日数多く重ねるつもりの唇、その一回目を求めた]
赤いベレー帽 南沙絵
その時は、千秋――ついてきてくれるよね。
お母さんに自慢したいな。
[なんと、決定事項だった。
笑みを弾けさせて。
ぎゅっと手を握る。
隣の大好きな人の横顔を見つめ、景色を眺め、遠くはない未来の家族の風景を想像し――微笑んだ**]
バレー部 真木彩莉
ねぇ、遠野くん。
［卒業式が一通り終わって、除幕式も終わった後に遠野くんの袖を引いて話しかけるの。］
ちょっと、来て欲しいんだ…
［そのまま手を引いて、向かった先は3年になって使っていた教室。黒板には卒業おめでとうの文字が残っていて、みんな一人一人がコメントを残してるよ。
目の前の彼の胸板に、指をつうと伸ばすの。ちょっと詰っているようにも見えちゃうかもしれないね。］
…私、今日誕生日じゃない？
だから…思い出と、プレゼントが欲しいなって。
［流石に、気がついてくれるよね。
ちょっと背伸びして、遠野くんを抱き寄せるみたいにして。］
…ずっと大好き、護くん。
［目を瞑って……溶けるようなキスを彼の唇に落としたよ**］
オリエンタルなポエマー 鳥飼蘭
うち、いつまでも、逍ちゃんに着いていくよ。
一緒に。
[その1回目を受け入れて...]
あ、逍ちゃん。市長くらいまでなら大丈夫だと思うけど、総理大臣となると、奥さんハーフはマズいんじゃない？
[変なところで真に返る]
写メら― 久方逍
[その質問は、蘭が長い間気にしていたことだろう。
ずっと一緒にいて、二度と表に出て来ないぐらいに収められたとは思っている……けど事実としてはなくなっていないわけで。
それに対して彼は、いつもの彼らしく笑い飛ばした。
その回答はずっと前から用意していたのだ。]
フィリッピーナがなんだってんだ
オレなんて、『 場留多ん星人 』だぜ？
[渾身のギャグのつもり]
オリエンタルなポエマー 鳥飼蘭
[こういう答えを咄嗟に出すわけもなく、多分ずっと以前から考えていたのでしょう]
逍ちゃんのバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ。
[逍ちゃんの胸元をまたぱかぱか叩きます]
うち、本気で言ってるのに。
もう、知らない。
[そう言って、そっぽを向きます]
写メら― 久方逍
いててててて
[割りとガチで痛かった]
……オレも本気だって
それで笑い飛ばせる世の中にするんだ
どんなハンデ背負って生まれてきても、誰にもない特徴を武器に人生楽しもうって気になるぐらい、明るく楽しい国にする
写メら― 久方逍
オレも蘭ちゃんも、もしこの神楼学園に通ってなかったら、お互いこんなふうになれなかったと思う
けど神楼学園みたいな素敵な環境は、世界にいくつもあるわけじゃない
だから、オレがこの国ぜんぶこの学園みたいにするんだ
蘭ちゃんがその象徴になれるように
[後ろから蘭を抱きしめてそう伝えて]
それを踏まえて、蘭ちゃんが笑ってくれるか、もういっぺん試してみよう
――オレなんて『場留多ん星人』だぜ？
写メら― 久方逍
んじゃオレ一生バカだなぁ
んで、そんな蘭ちゃんが一生好き
[こちらかもキスを返して]
……蘭ちゃんって、肌キレイだよね
最近特にそう思えるようになった
帰り遅くなってもいいし、あとで触ってもいい？
[こんな状況で唐突にそんなこと言って。
自撮りに侵された病は、いろいろ姿を変えて、今はこう。
サイッコーの女の子とずっと一緒にいるために、それも成長を続けていくだろう。（了）]
オリエンタルなポエマー 鳥飼蘭
もう、うちは、逍ちゃんのものだよ。
好きにして...いいよ？
[逍ちゃんが望めばできるだけのことはしようって決めたのだから。
ただ、それは、お互いがもっと成長し合うための。そして、元々自信のなかった二人がお互いの良い部分を認め合って進んできた奇跡の、そのまた未来へと続く永遠の奇蹟＜エターナルファンタジー＞]
オリエンタルなポエマー 鳥飼蘭
ふたりひとつ
ひとつにふたり
すきときす
きすですき
ささえたふたりで
ふたりでささえ
とおくへつづく
おもいのはてに
きせきのきせきが
つづいていく
そのまたみらいは
まだみちすう
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