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蘭ちゃんが助けられねぇ溺れ方はしねーって
バタ足はできるぞ
下手っぴの「できる」じゃ意味ねーんだろうけど
[手を繋いでプールに入るとやってみせた]
いちお進んでるだろ?
やっぱダメ?
[何が問題か蘭には一目瞭然だろう。
息継ぎで顔が上げられない千秋とは正反対で、顔を水につけられないのだ。
顔を上げたままのバタ足は、進んでこそいるがパワーの無駄が多すぎた]
あ、犬かきなら得意だぜ?
[なんとなく自覚はあるらしい]
え、ちょ、待っ
[せーので体が動かなかった。
なんとも彼らしくない。]
重症だなーオレ……
潜るときネガティブになっちまう
―海―
>>124 沙絵ちゃん
うーみだー!
[沙絵ちゃんの隣でじゃーんぷ。下は水着で来たよ。その上からショートパンツにそれも隠れるくらいぶっかぶかのTシャツ。
私日焼けするとひりひり凄いから、ちゃんと日焼け止め塗ってきたの。
さくさく音鳴らして、砂浜ではしゃぐの。皆の物おけそうなとこ確保するよ]
この辺空いてるよー!
[男の子はいろいろ持ってきてくれたみたい。私のかばんには、ぺしゃんこのビーチボールとしゃちのおっきな浮き輪に、空気入れ]
オリエンタルなポエマー 鳥飼蘭は、写メら― 久方逍ちゃん、目瞑ってて。[そう言って、逍ちゃんが目を瞑れば、優しく抱き寄せて、一緒に沈んだ]
ん? ほい
――っ!?
[目を閉じれば、回された腕に続いて、やわらかく温かい感触が自分を包んで、全身に冷たい刺激]
〜〜っ
[怖さはあったかもしれない。
それを知覚するより前に蘭にしがみついていたい気持ちが強くて、恐怖感が閉じた視界の奥底に吸い込まれて処分されるような気がして]
ぷは……できたんだ
あんがと
[浮き上がって目を開ければ、抱きついたままお礼]
―例大祭の日―
>>128 拓也くん
うん。 私メールも電話も好きー。 長電話したら怒られるけど…えへへ。
[空メールとかじゃなくて、手書きのメモ。立って書いてたけど、真っ直ぐした字。
手紙とかって、メールよりも、その人が出るよね]
ありがとね! ちょっと待ってね〜…。
[きょろきょろ見回して、拓也くんの周りをくるり。こっちからが良いかな。携帯構えて]
撮っていーい? 拓也くんの浴衣―。
[だめって言われたらしょうがないけど…大丈夫だって。綺麗に、っていうよりかっこよく撮ってあげないと、ね]
ふふ。 ありがとー。
メールするね!
なぁ、もう1回潜るの付き合ってくれね?
今度は水中で目を開ける練習
水ん中で蘭ちゃんを見つけて、オレから捕まえたい
んじゃ行くよ
3・2・1、ざぷーん
[カウントダウンとともに一緒に潜った。
もう恐怖感は無い、サイコーの女の子がそこにいるって分かってるから。
目を開ければ、今まで自撮りしてきた自分が知らない世界があって、そこに蘭の姿があって。
手を伸ばして、抱きしめようと――]
蘭ちゃん好ごばごぼぼばげぼばぶ
[気持ちが昂ぶって、またつい告白しようとした。
水中で喋ろうとして口の中に水が入ってえらいことになった。
必死に急浮上]
はぁ……はぁ……ホント、蘭ちゃんの前だとオレかっちょ悪ぃ
[なんとか呼吸を整えれば、それもまたふたりの楽しい時間を生んでいることに笑った]
―お祭りの日―
>>131 拓也くん
[っていうか今送ろうっと。お祭り背景に、両手で自撮り。
「ゆなだよー!」ってメールしたよ]
うん! 行こ!
[さっきみたいに手を引っ張って、また屋台の列に戻って、遊んで、食べて…。
近いから大丈夫って言ったけど、送ってくれるって言うから、最後の曲がり角栗まで送ってもらったの]
今日はねー、楽しかった。拓也くんのおかげだよー。
それじゃ…またね!
[お家に帰って、ベッドにごろん。お風呂入ろうって帯ほどこうと思ったけど…]
そだ。 ママー、おねがーい! パパでもいいの!
[リビングにいたママに一つお願いして…その日はいつも通り、ううんやっぱりいつもよりちょっぴり、よく眠れたよ*]
[潜って蘭が待つところに行く――スタート時のふたりの距離を少しずつ広げながら何度も会いに行けば、知らず知らず泳ぎも上手くなって、26+11(50)点ぐらいになったろうか。
ただ彼はある程度泳げるようになったら、長い距離を泳げるようになるとか速く泳げるようになるという方向性ではなく、潜るほうに特化しはじめた]
さすがにシャッターボタンは効かねーのか
んじゃセルフタイマーで……
10秒後にセットして……せーのっ!
[水中の世界、そして水の姫君を撮りたくて、一緒に写りたくて。
新しい自撮りの境地を開けば――記念の一枚は29点。*]
学級委員長 平野柚奈は、病弱 新垣拓也簪をくるりとまとめた髪に差して、顔とかんざしがなんとか映るよう、見返りポーズで撮ってもらった写真。
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