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[…はまだ呟いている]
二人はその後何事もなかったかのように天理ICから名阪国道に乗って、風を切るように走りながら服部君が背中のあたしに聞こえるように大きな声で「ちょっと休んでいかへん?」と言ったところが針T・R・Sの手前で、服部君はバイクを止めながら、
「そこの日帰り温泉で汗流してこ。
ナージャの方が遅いやろから、ワイは先に出て待っとる」
と言って、あたしがお風呂からあがったら服部君はフードコートの片隅でラムネを飲みながら待ってくれてて、
「喉かわいたやろ。ほれ」
と言いながらラムネの瓶を差し出してきて、さっきまで服部君が飲んでた瓶だと思うとあたしの胸が急にドキドキしてきて……。
[まだまだ続いている]
[…はリル>>A53につつかれても気づかずに呟いている]
うーん、あたしばかり突っ走ってもダメよね。
服部君のお勧めスポットも検討しないと。
恵美須町の駅から新世界の商店街を歩いていくと、通天閣に一番近いところに『じゃりン子チエ』に登場する「たぬき屋」のモデルにもなったうどん屋があるの。
下町のお店だからあまり上品じゃないけど、きつね丼は他の店を探してもなかなか見つけられない逸品よ。
アメ村はたこ焼きが有名だけど、服部君のジャンボパフェもいいわね。あたしと二人なら何とか食べられそうよ。あたし、小食だけど。
そしてあたしの頬にクリームがくっついているのを見た服部君が、
「ナージャ、お弁当ついとるで」
と言いながらあたしの頬を指先でなぞって、距離が急に縮まったことに気づいたあたしがビクッとして……
[…はさらに呟いている]
でもオーサカはバイクで遊べるところが少なくて、服部君は「キシワダのだんじり祭り見に行こか」とあたしを誘ってくれたんだけど、お祭りがこないだ終わったばかりだと知って、阪和国道を二人でとぼとぼと帰っていくの。
ところがそんなあたしたちに悪質な幅寄せを仕掛けてきたのが、和泉ナンバーの黒のシーマ。こういう車には絶対に近づいちゃいけないのよ!
あんのじょう、車からヤンキー丸出しの男が降りてきて、
「おどれ、後ろに別嬪さん乗せてるからいうて、いちびっとったらあかんぞ!」
と脅すように怒鳴り、服部君を殴りつけて去っていくの。
あたしが駆けよって「大丈夫?」と心配そうに言うと、服部君は、
「あんな奴、ワイだけやったら殴り返しとったわ。
そやけど、今日はナージャもおったから」
と、そっぽを向いたまま答えて、あたしの心がきゅんと鳴って……。
「高校生活を振り返って」
青春とは嘘であり、悪である。
青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺く。
自らを取り巻く環境のすべてを肯定的に捉える。
何か致命的な失敗をしても、それすら青春の証とし、思い出の1ページに刻むのだ。
例を挙げよう。彼らは万引きや集団暴走という犯罪行為に手を染めてはそれを「若気の至り」と呼ぶ。
試験で赤点をとれば、学校は勉強をするためだけの場所ではないと言い出す。
彼らは青春の二文字の前ならばどんな一般的な解釈も社会通値も捻じ曲げて見せる。
彼らにかかれば嘘も秘密も、罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかないのだ。
そして彼らはその悪に、その失敗に特別性を見出だす。
自分たちの失敗は遍く青春の一部分であるが、他者の失敗は青春ではなくただの失敗にして敗北であると断じるのだ。
仮に失敗することが青春の証であるのなら、友達作りに失敗した人間もまた青春ど真ん中でなければおかしいではないか。
しかし、彼らはそれを認めないだろう。
なんのことはない。すべて彼らのご都合主義でしかない。
なら、それは欺瞞だろう。嘘も欺瞞も秘密も詐術も糾弾されるべきものだ。
彼らは悪だ。
ということは、逆説的に青春を謳歌していない者のほうが正しく真の正義である。
結論を言おう。
リア充爆発しろ。
>>A26
え?なんか言った?
んー、俺オーサカ詳しくないから無理かな(微笑)
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