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[ who are you ?
――貴女は誰ですか?]
[修道女の問い掛け>>98に目を閉じた。
静かな彼女の問いは、誰の上にも降り注ぐ様に聞こえて。
ゆっくりと開いた目は何1つ見逃すまいと、
マイダを見つめていた*]
― 礼拝室 ―
私……?
『私』は私にとっての『私』で、クリスタさんと、ヤーニカさんが『マイダ』って呼ぶ人だよ?
[2人から発せられた問いは、予期していたものとは違った。
反応を装う必要もなく、小首を傾げて考える]
クリスタさんは……どうして今私を『マイダ』って呼んだの?
私の、顔でしょう?だから、この顔の私は『マイダ』だよ。
[足を小さくゆらゆらと揺らしながら、自らに確かめるようにぽつり、ぽつり、と答えた]
でもヤーニカさんは、私を『キリク』って呼びました。
それは、どうしてですか?
ううん、聞かれていることに答えなくちゃだめよね。
私は……あの人が何を祈っていたのかは知りません。
でも、神様はいつも目をつぶってるんだよって言ってました。
[2人はもう心を決めたのだろう。ならば]
もう、決めたんですね。
2人が決心したなら…私はもうそれでいいの。
ここを……
[弱弱しく笑いながら、胸に手を当てる。
主のない心臓がまだ脈を打っている]
さいごに私からも一つだけ聞かせてください。
この雨は、もうすぐ止むとおもうんです。
そうしたら2人は、どうするのですか?
雨が上がって、秋が来て、雪が降って花が咲いたら……
どこへ行って、何をするんですか?
……わたしは、もうそれを見ることは出来ないから。
あなたたちの、これからを知りたいの。
[諦めたように微笑みながら目を閉じる]
[しばし呼吸をして、再び瞼を開く]
クリスタさん。
あの日、礼拝室に来てくれたとき、嬉しかったんです。
いつも下を向いていても、本当は前を向きたいんだって分かったから。
約束してくれますか?
自ら命を絶ったりしないって。誰のことも忘れないで。
ヤーニカさんも……元気でね。
アップルパイ、美味しかった。とっても懐かしい味。
だからね、ヤーニカさん。
ヤーニカさんをおかみさん、って呼んでた人の中には……
本当はおかあさん、って呼びたかった人もいたんじゃないかな。
[そこまで言って口を閉ざし、受け入れるように両手を広げた。
瞼を閉じることはなく、2人をじいっと見つめたまま]*
− 礼拝堂 −
[マイダは悟った様に。堰を切って話し出す。
儚げな、それこそランスの周りを飾っていた花の妖精と
見紛うマイダに心が揺れそうになった。]
何故キリクって呼んだかって?
[真っ直ぐに見詰めてくる瞳から逃げないように、
何度か深呼吸を繰り返して退くものかと力を込めた。]
この騒動の始まりが「キリク」だったからだよ。
[それはそのままマイダが人狼だと告げている事に等しい。
逸らすわけにはいかないと、前を向いたまま。]
神様は目を瞑っている。
だったら、あたしは見続けてやるよ。
人狼は化け物かもしれない。
判り合えない。
判り合えないだけで、あたし達と同じ。
生きようとしている。
どちらかしか生きられない。それだけだ。
だからあたしは人間の味方だけど。
人狼の生き様も見届けようと思う。
見届けて、人狼が生きられなかった分も全部ひっくるめて。
あたしは生きる。
[先が無い事を悟り、抵抗も諦めた様に命を差し出そうと
すら見えるマイダに必死に揺るぐまいと耐えて、
自分の逃げ道を塞ぐ様に口にした。]
[遺される言葉の重さ>>105に包丁を持つ手が震えた。
だがその言葉が、どうしようも無くキリクだと。
笑いながら薪割りを手伝ってくれて。
風呂を沸かすのに火が煙たいと涙目になって。
自分のアップルパイを美味しいと言ってくれて。]
……また。
あの宿であんたに会えると思っていた。
子供が産まれたら、あんたに洗礼を頼みたかった。
お礼に少しのお酒とアップルパイと、
一冬の宿位は提供したかった。
[ああ、そうだ。
ここに居るのは、“キリク”なんだ。
否――もしかすればキリクですらない誰かか。
彼女の呼ぶ名>>100に、今更のように思い出す。
事件が起こるまでは、確かに“キリク”として自分達と生活を共にしていた。
「もし欲しいものが何もないのだとしたら、なぜあなたは今も生きているのですか?」
「自身を見つめ、何かを望みたいと願いを探ることもまた祈りだと思っていますよ。」
「赦されないと思うなら、まずは赦されることを願えばいい。」
礼拝堂で聞いた言葉。
あれは、もしかしたら、彼自身へ向けられていたものでもあったのだろうか。]
……生き、ます。
ここで出会った人のことも、これまでに逢った人のことも。
絶対に忘れません。
[自分はちゃんと笑えているだろうか。
細めた目は、嘘をついてはいない、はずだ。]
……──キリク!!
[歩き出すクリスタ>>113を止める事も、
自分も包丁を振り翳す事も出来ずに、見つめ。]
[真っ直ぐにこちらを見る目に映る女は、泣いていた*]
……キリク様。
本当は、もっと別のどなたかなのかもしれませんが……
私達にとって、始まりのお名前で呼ばせていただきます。
私……本当は、修道女では……“クリスタ”では、ないんです。
貧民街の自警団から、人狼の容疑で追われていて……
だから……修道女でないことを知られて、暴かれたくなかったんです……。
突き出されたら、私は人狼として処刑されるから……。
今の私には名前が無い。
“貴女は誰”なんて……訊く資格は、なかったんです。
[いつかの呟き>>1:38の意味、ちゃんと伝えておこうと。
彼女の前へ立ってから、苦笑交じりに告げた。]
アルバ、貸してくださってありがとう。
……汚してしまって、ごめんなさい。
[腰に挿した鉈を抜いた。
あのひとが持っていたもの。
だれかを殺すために使うことへの、躊躇いはあるけれど。
けれど、これで守れる命もあるのだ。]
おやすみなさいませ、キリク様……。
[彼女の背を抱えるようにしてから、その喉元へ刃を当てて。
一息に滑らせた。]
[涙は流さない。
きっと、背後で叫ぶひとが流してくれているから――*]
[彼女を抱き返す格好でクリスタの背に手を回す]
忘れないで、ね。
アリスも、マコトも、ランスも、ニイナも、マイダも……
みんな…忘れないで……ね
……約束、だよ?
[耳元に『マイダ』の声でぶくぶくと囁く。
ずるり、と力が抜けた手指が背を滑り落ちる]
[恨みの強さだけ村々を渡り、人を喰らってきた。
誰もが殺された家族や友人を悼み悲しんだ。
けれど、この場所で出会った彼らは違った。
側に居た誰かを殺されるより、
自身が命を落とすより、
遥かに辛いのは、自らの手にその犠牲を自覚することだと知った]
[軽い身体が床に倒れる。
瞬間、流れ出した血が幻影の火となって燃え上がった。
それは一瞬の蒼い炎であったが、もし偶然にでも触れることがあれば、『マイダ』を呑みこんだその炎の冷たさに気づくだろう。
時を同じくして『キリク』は『ランス』に。
白花に覆われた『ランス』は『マイダ』に。
礼拝室の『マイダ』は鬼火と共に跡形もなく消え去り、あとには床板の黒い焼焦げだけが残された]*
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