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……それでも、なんでも。
彼女に、生きる様に言ってくれてよかった。
[どんなに自分勝手でも願ってしまった事だったから。
これから起こる事に怯むように視線は揺れて、だが逸らさない。]
酒場の女主人 ヤーニカが「時間を進める」を選択しました。
そんな事……ないです。
取り返しのつかない事……それは、してしまっているのは事実だから。
[マコトの言葉>>+19を聞きながら、地上の様子を見遣る。
地上の流れ……どうやら『おにいちゃん』が他の2人を相手取るらしい。
あの人は……人狼はどうするつもりなのだろうか。
キリクの死体についていた頬の化粧。
あれは、素直に見ればまるで……]
考えても仕方ないか、な?
[今私にできる事は何もない。そして、何をしようとしているのか定かではない。
あんな風に言われても、まだ助けようとするか、それとも]
そう、だね。私も本当に自分勝手。
[彼の苦笑に合わせるように、自分もほんの少しだけ苦笑を浮かべる]*
……キリク様。
本当は、もっと別のどなたかなのかもしれませんが……
私達にとって、始まりのお名前で呼ばせていただきます。
私……本当は、修道女では……“クリスタ”では、ないんです。
貧民街の自警団から、人狼の容疑で追われていて……
だから……修道女でないことを知られて、暴かれたくなかったんです……。
突き出されたら、私は人狼として処刑されるから……。
今の私には名前が無い。
“貴女は誰”なんて……訊く資格は、なかったんです。
[いつかの呟き>>1:38の意味、ちゃんと伝えておこうと。
彼女の前へ立ってから、苦笑交じりに告げた。]
アルバ、貸してくださってありがとう。
……汚してしまって、ごめんなさい。
[腰に挿した鉈を抜いた。
あのひとが持っていたもの。
だれかを殺すために使うことへの、躊躇いはあるけれど。
けれど、これで守れる命もあるのだ。]
おやすみなさいませ、キリク様……。
[彼女の背を抱えるようにしてから、その喉元へ刃を当てて。
一息に滑らせた。]
[涙は流さない。
きっと、背後で叫ぶひとが流してくれているから――*]
[彼女を抱き返す格好でクリスタの背に手を回す]
忘れないで、ね。
アリスも、マコトも、ランスも、ニイナも、マイダも……
みんな…忘れないで……ね
……約束、だよ?
[耳元に『マイダ』の声でぶくぶくと囁く。
ずるり、と力が抜けた手指が背を滑り落ちる]
[恨みの強さだけ村々を渡り、人を喰らってきた。
誰もが殺された家族や友人を悼み悲しんだ。
けれど、この場所で出会った彼らは違った。
側に居た誰かを殺されるより、
自身が命を落とすより、
遥かに辛いのは、自らの手にその犠牲を自覚することだと知った]
[軽い身体が床に倒れる。
瞬間、流れ出した血が幻影の火となって燃え上がった。
それは一瞬の蒼い炎であったが、もし偶然にでも触れることがあれば、『マイダ』を呑みこんだその炎の冷たさに気づくだろう。
時を同じくして『キリク』は『ランス』に。
白花に覆われた『ランス』は『マイダ』に。
礼拝室の『マイダ』は鬼火と共に跡形もなく消え去り、あとには床板の黒い焼焦げだけが残された]*
すいません、貴女に最後まで押し付けた。
[彼女/彼の最期の『声』を聞きながら、静かに呟き。
そして、炎がその姿を呑みこむと、そっとその目を閉じた。*]
/*
喉斬られてるのにしゃべりすぎじゃね!?
って感じだけど、修正する時間がないなかどうしても更新前に投稿してしまいたかったので、狼の野生パワーかなんかそのへんで勘弁して欲しいのです!
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