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− 食堂 −
[今の今まで自分達の立場を忘れていた様な
修道女の様子>>87に苦笑する。
その頭を撫でてやりたいが、それは自ら歩こうとする
彼女にするべきことではない。]
保護してくれるかどうかなんて思わなくて良いよ。
二度も騒動を生き残る優秀な結社員だ。
向こうから頭を下げて貰う位の気概で行こうじゃないか。
[命を落とした者に心を向けているとまでは気付かずに
共に行こうと手を差し出した。]
/*
霧ってんのに独り言うるせえ!ってなったら申し訳ないのですがこれだけは…
ヤーニカ&クリスタ組が和解せざるを得ない方向に持って行ってしまい大変申し訳なく……!
はぁ〜(うっとり)としながら眺めていたのですが、もっと欝くしたかったのに!しっと!だったらごめんなさい!
逆戻りしたくなったとしても。
戻らないんだよ。
[マイダが人間であれば、
その心はどれだけ傷付いているだろう。
いや、人間ではなく、狼だとしても。
演技では無く、前に進まないのなら。]
前に進むのを止めたら、駄目なんだよ。
[どちらかしか生き残れないのだから。]
そうだね。
あまり振り回せないかもしれないけど。
[武器をと勧める修道女>>90に頷いて、
手斧や鋤があれば良いと思ったが、嵐の中出て行くのは
体力を消耗するだけだ。
使い慣れた包丁と意味は成さないだろうが、
鍋の蓋を盾代わりにそれぞれ片手に取った。]
ふふ。
お城の騎士様みたいだろ?
[こんな時なのに、こんな時だからか。
笑顔を見せる修道女に、おどけた様に笑い掛けて、
礼拝堂へと歩き出した。]
[生まれたときは、シャルロッテだった。
家族の愛情が憐憫だと知ってからは、シャルロッテを封じてしまったけれど。
――それでも、家族のつけてくれた名前だった。]
[売られてからは、シャリーだった。
シャルロッテの愛称であり仕事上の名前。
そう呼ばれる度に、自分はもうあの頃に戻れないのだと実感していた。]
[逃げた先で、ステビアになった。
自分には勿体無いと思ったけれど。
彼女の娘になったような気がして、少し胸が暖かかった。]
[旅の途中で、クリスタになった。
自分のものでない、他者から奪った名前。
生き延びられたら、返さなければ。]
[シャルロッテも、シャリーも、ステビアも。
今は自分の名前ではない。]
[クリスタも、本当の名前ではない。]
[私は、生まれたときからずっと私。
けれど、その私は、今、]
― 礼拝堂 ―
マイダ様……。
……いえ、
who are you ?
――貴女は誰ですか?
[――誰、なのだろう?]
[扉を開けば、正面のベンチに腰掛けるマイダの姿がそこにあった。]
[彼女に投げた問いは、自分への問いのような気もした。]
− 礼拝堂 −
[礼拝堂で待つマイダか、共に歩くクリスタか。
どちらかが人狼であるのは間違いない。
もっとマイダと話していれば、狼だと思ったのは
クリスタかも知れなかった。
それが心残りだと思わないわけはない。]
マイダ……。
1つ聞いても良いかい?
[壁際のベンチに腰掛けたマイダ>>91に目を細め、
静かに問い掛ける。
彼女はその手に何か持っているのだろうか。
血の匂いがこびり付いた神などいる筈の無い場所に、
当然の様に座る姿こそ異様だった。]
……マイダ……いいや、キリク……。
あんたは……神に何を祈ってたんだい?
[宿を手伝い笑っていたあの時から、そうだとすれば。
何を思っていたのだろう。
それだけは知りたかった*]
[ who are you ?
――貴女は誰ですか?]
[修道女の問い掛け>>98に目を閉じた。
静かな彼女の問いは、誰の上にも降り注ぐ様に聞こえて。
ゆっくりと開いた目は何1つ見逃すまいと、
マイダを見つめていた*]
―どこか―
[どれ程の間、ニイナと言葉を交わしていたか。
ふと思い出したように、男は廊下の先へと顔を向ける。]
……俺は、行きますね。
もう、それしかできないですから。
今度は最後まで見ます。
[眉を僅かに寄せながら微笑むと、歩き去ったようにふわりと姿が薄れた。]
― 礼拝室 ―
私……?
『私』は私にとっての『私』で、クリスタさんと、ヤーニカさんが『マイダ』って呼ぶ人だよ?
[2人から発せられた問いは、予期していたものとは違った。
反応を装う必要もなく、小首を傾げて考える]
クリスタさんは……どうして今私を『マイダ』って呼んだの?
私の、顔でしょう?だから、この顔の私は『マイダ』だよ。
[足を小さくゆらゆらと揺らしながら、自らに確かめるようにぽつり、ぽつり、と答えた]
でもヤーニカさんは、私を『キリク』って呼びました。
それは、どうしてですか?
ううん、聞かれていることに答えなくちゃだめよね。
私は……あの人が何を祈っていたのかは知りません。
でも、神様はいつも目をつぶってるんだよって言ってました。
[2人はもう心を決めたのだろう。ならば]
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