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…私の心には、鍵が掛かっている。
自我が生まれた時から、私は孤独だった。年端も無い幼児がたった一人で生きていく為に、様々な「汚い現実」と向き合い、乗り越え、そして受け入れる必要があった。
指先の器用さは生まれついての才能だ。ほとんど意識することなく、パズルを解くような感覚で、複雑な仕掛けを外すことが出来た。少し知恵がついてきたら、専門的な知識を身につけ、道具を入手し、その頃にはもう市販されているような鍵はほとんど無力化できるようになっていた。
その才能に目をつけられ、とある犯罪組織に引き抜かれた。そこでは、まさに鍵を開けるためだけの道具として扱われた。人ではなく、意思の無い道具。鍵の在処まで潜入する能力を叩き込まれ、目的の鍵を開け、組織の望むものを入手する機械人形。そこに自我は必要なかった。鍵を開けるためだけに存在する、愚かな操り人形。
ひとつの鍵を開ける度に、心に鍵が掛かっていく。少女としての心は心の奥底に仕舞い、鍵を掛けるしかなかった。自分でも外せない、世界で一番複雑な鍵。それを幾重にも掛けて、私は自我を守った。
そうしなければ、生きていくことが出来ないと思ったから。
…だが、その組織が壊滅し、今のボスに引き取られて…私は困惑することしか出来なかった。
ここでは、皆私を一人の人間だと扱ってくれる。裏家業に手を染めていながらも、お互いの身を案じ、仕事が成功すれば共に喜び、暖かく祝福する。
理由のわからないこの温もりは、まるで家族のようなのだろうと思った。思うことしか出来なかったのは、私が本当の家族の暖かさを知らないからだけれど、きっとそれは間違っていないのだろうと思った。
鍵開けしか出来ない自分を恥じて、何とか皆の役に立ちたいと思い、料理を始めた。最初はかなり酷いものしか作れなかったが、それでも皆は苦笑しながらも食べてくれた。それが嬉しくて、様々な料理を作り、呆れられたり慰められたりした。それでも、そうやって自分を受け入れてくれることが嬉しくて、きっとこれが幸せなのだろうと、私は思った。
…今、随分と人数の減ってしまった集会所で、私は自分の無力さに歯噛みしている。
この静けさは私の罪だ。私がもっと、異変を見抜く目を持っていれば、ここまで迷う事も、無実の皆を追い出す必要も無かったはずなのに。そうすれば、あの暖かな幸せを、守っていくことが出来ただろうのに。
私は皆を守りたい。でも、ここに来て恐怖に震えている。
私を仲間だと認めてくれた皆。その信頼を裏切って、私が皆を滅ぼしてしまうかもしれない。
命じられるままに動くことしか出来なかった私にとって、決断を下すのはいつも恐ろしいまでの重圧を感じる。私がこんな重要な事を決めていいのだろうかと、責任の重さに押しつぶされてしまいそうになる。
もう、間違えることは出来ない。切り札は、後二回。
もし失敗したら、私はどうやって、皆に償えばいいのだろうか。そんな起こって欲しくない未来を仮定しながら、私は今日のカードを、選ぼうとしている。
ただ…ナミ裏切り者なら、高確率でサイコ捜査官なので今日総てが終わってることになるから、恐喝者の偽が裏切り者はない、かな。
あるとすれば、ハッカーの誰かが素団員騙りを撤回しなかったことになる。
おはよう、ガディウス。
マッドのスタントの仕事のヘルプでも行ったの?その髪。
[...は熱いコーヒーをガディウスに手渡した]
灰のお部屋に長居して、その上途中あまり見られていないふやけた私の頭では、普通にリーサorマッド→クロウorナミ(比率は7or3くらいの印象)で終わる気がするんだけど。
違う・・・寝る前に、髪結い忘れたの。僕癖っ毛だから、寝る前に結わないと次の日大変なことに・・・。
コーヒー、ありがとう。
[一口飲んで軽く溜息
サザナミは最後まで残ってる予感がするし、性格的にあまりそういうの表面に出さない気がするから、今のうちにサザナミへの思いをここに綴るようにしなくちゃダメよ?
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